JP2013238069A - 建物用パネルの切断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ALCパネルやその周囲を濡らさないように、切り粉の飛散を抑制できるパネルの切断方法を提供する。
【解決手段】ALCパネル1の切断予定部Aの表面に粘性を有する液体10を塗布し、その後電動鋸12により切断予定部Aを切断する。切断予定部Aの表面に加え、裏面にも粘性を有する液体10を塗布してもよい。また、電動鋸12によりALCパネル1の切断予定部Aを切断する際に、ALCパネル11の表層部に切り溝Bを形成し、その後切断を中断し、切り溝Bに粘性を有する液体10を注入し、その後切断を再開してもよい。
【選択図】図3
【解決手段】ALCパネル1の切断予定部Aの表面に粘性を有する液体10を塗布し、その後電動鋸12により切断予定部Aを切断する。切断予定部Aの表面に加え、裏面にも粘性を有する液体10を塗布してもよい。また、電動鋸12によりALCパネル1の切断予定部Aを切断する際に、ALCパネル11の表層部に切り溝Bを形成し、その後切断を中断し、切り溝Bに粘性を有する液体10を注入し、その後切断を再開してもよい。
【選択図】図3
Description
本発明は、建物用パネルの切断方法に関する。
例えば鉄骨造建物の建築工事において、床や壁を構成するALC(軽量発泡コンクリート)パネルなどの建物用パネルの一部が建物の柱などと干渉する場合、建築現場において、電動のレシプロソーなどの鋸を用いて、パネルを部分的に切断加工することが行われている。この切断加工の際に、パネルの切り粉が風に舞って飛散して、建築現場や近隣を汚すことがある。特に、高速で刃が動く電動鋸を使用する場合には、より多くの切り粉が飛散し、その対策が必要である。なお、電動丸鋸を示す文献として、特許文献1がある。
このようなパネルの切り粉の飛散を抑制するため、パネルやその周囲に予め水を散布することが行われている。
しかしながら、水を散布する場合、パネル全体が濡れるので、その後乾燥に時間がかかり、その分パネルの加工及び設置作業に時間がかかる。特にALCパネルの場合は、内部に水が浸透するので、飛散防止のための水が大量に必要で、その分乾燥にも時間がかかる。さらに、散水作業を行う建築現場の床面や地面が濡れるので、養生が必要となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ALCパネルなどの建物用パネルやその周囲を濡らさないように、切り粉の飛散を抑制できる建物用パネルの切断方法を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、建物用パネルの切断予定部の表面に粘性を有する液体を塗布し、その後鋸により前記切断予定部を切断する、建物用パネルの切断方法である。
本発明によれば、パネルの切断予定部の表面に塗布された、粘性を有する液体に切り粉が吸着するので、切り粉の飛散を抑制できる。また、パネルの切断予定部にのみ、粘性を有する液体が塗布されるので、従来のようにパネル全体やその周囲が濡れることを防止できる。
前記切断予定部の表面に加え、裏面にも前記液体を塗布するようにしてもよい。かかる場合、パネルの裏面側から切り粉が飛散することも抑制できる。
前記鋸により前記パネルの切断予定部を切断する際に、前記パネルに切り溝を形成し、その後切断を中断し、前記切り溝に粘性を有する液体を注入し、その後切断を再開するようにしてもよい。かかる場合、粘性を有する液体に切り粉がより効果的に吸着され、切り粉の飛散をさらに抑制できる。
前記切断予定部に粘性を有する液体を供給しながら、前記鋸により前記切断予定部を切断するようにしてもよい。かかる場合、粘性を有する液体に切り粉がより効果的に吸着され、切り粉の飛散をさらに抑制できる。
前記パネルは、軽量発泡コンクリートであってもよい。軽量発泡コンクリートは、切断時に切り粉が飛散しやすいものであるため、本発明のように切断予定部に粘性を有する液体を塗布する効果は大きい。
本発明によれば、パネルやその周囲を極力濡らすことなく切り粉の飛散を抑制できるので、パネルを乾燥させる手間や時間が不要となり、建築現場の養生も不要となる。従って、建築コストの低減や建築工期の短縮を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るパネルの切断方法の好ましい実施の形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
先ず、例えば図1に示すように、部分的な切断が必要な建物用パネルとしてのALCパネル1が用意される。図1に示すALCパネル1は、例えば柱と干渉する隅角部が切断されるもので、L字状の切断予定部Aを有している。
次に、例えば図2に示すように、粘性を有する液体10を収容したノズル付の容器11が用意される。液体10には、例えば水に粘性を持たせる増粘剤を添加したもの(ジェル状のもの)が用いられる。増粘剤には、例えばキサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、ローカストビーンガムなど水溶性の増粘剤を用いてもよく、特にキサンタンガムが望ましい。また、キサンタンガムを用いる場合は、例えば水100ccに対してキサンタンガム0.5〜1g程度を添加するのが望ましい。容器11には、例えば胴部を押して中身を吐出させるものであって、吐出口が比較的小さなノズル付のボトル(油差し、液状調味料用の容器などを転用してもよい)を用いる。
次に、ALCパネル1を水平に寝かせた状態で、容器11からALCパネル1の切断予定部Aの表面に液体10が塗布される。図3に示すように液体10は、L字状の切断予定部Aに沿って塗布される。
その後、図4に示すようにレシプロソー、セーバーソーなどの電動鋸12が用意され、ALCパネル1の切断予定部Aが切断される。
本実施の形態によれば、ALCパネル1を切断する際に、切断予定部Aの表面の粘性を有する液体10に切り粉が吸着するので、切り粉の飛散が抑制される。また、ALCパネル1の切断予定部Aにのみ液体10が塗布されるので、従来のようにパネル全体やその周囲が濡れることを防止できる。これにより、従来のような濡れたALCパネル1を乾燥させる手間や時間が不要となり、建築現場の養生も不要となる。従って、建築コストの低減や建築工期の短縮を図ることができる。
特にALCパネル1の場合、通常の建物用パネルに比べて切り粉が飛散しやすく、従来は切り粉の飛散を防止するための水の散布を大量に行う必要があり、パネルやその周囲がひどく濡れることが多かった。このため、ALCパネル1の場合、本実施の形態のように液体10を切断予定部Aにのみ塗布して切り粉の飛散を抑制するメリットは大きい。
上記実施の形態において、図5に示すように切断予定部Aの表面に加え、裏面にも粘性を有する液体10を塗布するようにしてもよい。かかる場合、ALCパネル1の裏面側から切り粉が飛散することを抑制できる。
また、上記実施の形態においてALCパネル1の切断の際に、粘性を有する液体10を切断予定部Aにさらに供給してもよい。例えば図6に示すように、電動鋸12により切断予定部Aの表層部に切り溝Bを形成し、その後電動鋸12による切断を中断し、図7に示すように容器11により切り溝Bに液体10を注入し、その後電動鋸12による切断を再開するようにしてもよい。かかる場合、切り粉が液体10により効果的に吸着され、切り粉の飛散をさらに抑制できる。
また、図8に示すように容器11により、粘性を有する液体10を切断予定部Aに供給しながら、電動鋸12により切断予定部Aを切断するようにしてもよい。かかる場合も、切り粉が液体10により効果的に吸着され、切り粉の飛散をさらに抑制できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施の形態において、液体10は、容器11により切断予定部Aに塗布されていたが、刷毛などにより塗布されてもよい。また、電動鋸12により切断予定部Aが切断されていたが、本発明は、手動の鋸を用いて切断予定部Aを切断する場合にも適用できる。さらに、本発明は、ALCパネル1の隅角部以外の部分を切断する場合にも適用でき、切断予定部Aの形も任意に選択できる。また、本発明は、ALCパネル以外の建物用パネルを切断する際にも適用できる。
本発明は、建物用パネルやその周囲を濡らさないように、パネル切断時の切り粉の飛散を抑制する際に有用である。
1 ALCパネル
10 液体
11 容器
12 電動鋸
A 切断予定部
B 切り溝
10 液体
11 容器
12 電動鋸
A 切断予定部
B 切り溝
Claims (5)
- 建物用パネルの切断予定部の表面に粘性を有する液体を塗布し、その後鋸により前記切断予定部を切断する、建物用パネルの切断方法。
- 前記切断予定部の表面に加え、裏面にも粘性を有する液体を塗布する、請求項1に記載の建物用パネルの切断方法。
- 前記鋸により前記パネルの切断予定部を切断する際に、前記パネルに切り溝を形成し、その後切断を中断し、前記切り溝に粘性を有する液体を注入し、その後切断を再開する、請求項1又は2に記載の建物用パネルの切断方法。
- 前記切断予定部に粘性を有する液体を供給しながら、前記鋸により前記切断予定部を切断する、請求項1又は2に記載の建物用パネルの切断方法。
- 前記パネルは、軽量発泡コンクリートである、請求項1〜4に記載の建物用パネルの切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012112602A JP2013238069A (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 建物用パネルの切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012112602A JP2013238069A (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 建物用パネルの切断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013238069A true JP2013238069A (ja) | 2013-11-28 |
Family
ID=49763325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012112602A Pending JP2013238069A (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | 建物用パネルの切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013238069A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018075547A (ja) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 水中切断時の切り粉捕集方法 |
CN108193894A (zh) * | 2017-12-05 | 2018-06-22 | 深圳市工勘岩土集团有限公司 | 绳锯拆除混凝土墙体的施工方法 |
WO2024095439A1 (ja) * | 2022-11-04 | 2024-05-10 | 三菱重工業株式会社 | 構造物の解体方法 |
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2012
- 2012-05-16 JP JP2012112602A patent/JP2013238069A/ja active Pending
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