JP2007218058A - アスベストの湿潤化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アスベスト除去作業の前に実施されるアスベストの湿潤化作業において、高い作業性と安全性を確保するためにアスベスト全体を湿潤化できるようにする。
【解決手段】 湿潤剤を表面に塗布する従来の方法に加えて、注射針もしくは細いパイプを湿潤剤の供給口とする供給装置を用いてアスベスト層の最深部まで注射針もしくは細いパイプを差し込み、アスベスト層の最深部に湿潤剤を注入する。
【選択図】図1
【解決手段】 湿潤剤を表面に塗布する従来の方法に加えて、注射針もしくは細いパイプを湿潤剤の供給口とする供給装置を用いてアスベスト層の最深部まで注射針もしくは細いパイプを差し込み、アスベスト層の最深部に湿潤剤を注入する。
【選択図】図1
Description
本発明は、アスベスト除去工程におけるアスベストの湿潤化作業に関するものである。
アスベストを除去する前に、アスベストの飛散を防止するとともに剥離を容易する目的で、アスベスト表面に湿潤剤を塗布、浸透させる湿潤化作業が行われる。
建設業労働災害防止協会「建築物の解体・改修工事における石綿障害の予防
建設業労働災害防止協会「建築物の解体・改修工事における石綿障害の予防
アスベスト層には吸水性があり、また市販されている湿潤剤は浸透性を高めるべくその表面張力を低くする等の対策を講じているものが多いため、アスベスト表面に塗布した湿潤剤はある程度まで浸透していく。
しかしながら、湿潤剤の浸透性に比べてアスベスト層の厚さが大きい場合は、深度の深い層まで完全に浸透しきれない。さらに重ねて塗布することを繰り返すことで、浸透深度を深くすることができるものの、限度があるとともに時間を要す。
湿潤剤が完全に浸透しない状態でアスベストの除去作業を行った場合、アスベストを剥離、除去するのに手間がかかる上に、アスベストが著しく飛散する。アスベストが飛散している環境において、作業者が防塵・防毒マスクを装着するとしても、作業者の健康面に配慮すれば長時間継続して作業することは好ましいものではなく、結果的に作業効率が悪いものとならざるを得ない。
本発明は従来技術のこのような課題を鑑み、湿潤剤をアスベスト層全体に浸透させ、作業性および安全性の高い湿潤化作業の方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、アスベストの湿潤化作業において、湿潤剤を表面に塗布する従来の方法に加えて、次のような措置を重ねて行う。
アスベスト層の最深部に湿潤剤を供給すべく、注射針もしくは細いパイプを湿潤剤の供給口とする供給装置を用いてアスベスト層の最深部まで差し込み、湿潤剤の注入を行う。
注射針もしくは細いパイプを湿潤剤の供給口とする供給装置の仕様に関しては特に制限はなく、ピストンを利用した手動方式やポンプによる自動注入方式等が挙げられる。作業性を考えると、エアー等のポンプによる自動注入方式がよく、注射針もしくは細いパイプも1本ではなく複数本同時注入できるものが好ましい。
注射針もしくはパイプの仕様は、人の力で容易にアスベスト層に突き刺すことができ湿潤剤を供給できればどのようなものでもいいが、材質に関しては強度、耐久性、コストの面で鋼、ステンレス等の金属が、外径については8mm以下が好ましい。
ここでパイプの場合、突き刺し易くするために、先端を斜めにカットするのが好ましい。さらに図2のように、パイプ1の先端部に円錐状のキャップ4を取り付け、パイプ先端付近の側面に供給口として穴3をいくつか設ける方法が、突き刺し易さおよび供給時の目詰まり防止の点でより好ましい。
またアスベスト層最深部の全面積に渡って供給するために、注射針もしくは細いパイプをアスベスト平面の縦および横方向(ここで、縦と横の方向は90°をなすもので、それぞれの方向には絶対性はなく任意に設定可能とする。)において、ある一定距離の間隔で差し込んで注入することが望ましい。その間隔の距離は注入量や湿潤剤の粘度および表面張力等で変わるものの、縦横共に20〜100mmで、縦と横がほぼ等しい距離が好ましい。
アスベスト層の厚さが薄い場合は注射針もしくは細いパイプによる注入は不用であるが、厚さが10mm以上の場合は注射針もしくは細いパイプによる注入を実施した方がよい。
なお注射針もしくは細いパイプによる注入は、表面への塗布と重ねて実施する必要があるが、その順番については任意である。
すなわち、本発明によるアスベストの湿潤方法は、湿潤剤を表面に塗布するとともに、注射針もしくは細いパイプを湿潤剤の供給口とする供給装置を用いて、注射針もしくは細いパイプをアスベスト層に差し込み、アスベスト層の奥に湿潤剤を注入することを第一の特徴としている。
また、当該方法は特に厚さ10mm以上のアスベスト層の除去作業を対象とすることを第二の特徴としている。
この方法によれば、アスベストの湿潤化作業においてアスベスト層全体が湿潤化されることから、アスベストの飛散が抑制される上にアスベスト層の剥離が容易となる。結果的に、作業性および安全性が向上する。
厚さ10mmのアスベスト層を除去するに際して、図1に示すような湿潤剤供給装置を用いて湿潤化作業を行った。この湿潤剤供給装置は、図1に示す通り、供給口であるパイプ1(外径:6mm、内径:2mm)が12本セット(40mm間隔で一列に設置)された噴出し部をエアレスガン2に組み付けた構造である。なお、パイプの先端は図2に示すような加工が施されている。この装置を使って、アスベスト面の縦横共に40mm間隔で湿潤剤(商品名:アスベスダンプ 製造元:エスケー化研株式会社)を最深部まで注入した。その後、同じ湿潤剤をアスベスト表面に通常のエアレス吹付機にて噴霧した。なお、比較のため、表面への噴霧のみでパイプによる最深部への注入を行っていない個所も用意した。
次に、ケレン棒を使ってアスベストの除去作業を行ったところ、パイプによる最深部への注入を実施した個所はアスベスト全体が完全に湿潤化されており、剥離し易くかつアスベスト粉塵の飛散は確認されなかった。一方、パイプによる最深部への注入を実施していない個所においては、アスベスト層の最深部付近が湿潤化されていなかったため、ケレン棒を奥まで入れるのに力を要すとともに、無理に剥離作業を行うとアスベスト粉塵の飛散が確認された。
1 パイプ
2 エアレススプレーガン
3 穴
4 キャップ
2 エアレススプレーガン
3 穴
4 キャップ
Claims (2)
- アスベスト除去作業の前に実施されるアスベストの湿潤化作業において、湿潤剤を表面に塗布するとともに、注射針もしくは細いパイプを湿潤剤の供給口とする供給装置を用いて、注射針もしくは細いパイプをアスベスト層に差し込み、アスベスト層の奥に湿潤剤を注入することを特徴とするアスベストの湿潤化方法。
- 厚さ10mm以上のアスベスト層の除去作業を対象とする請求項1のアスベストの湿潤化方法。
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JP2006069946A JP2007218058A (ja) | 2006-02-14 | 2006-02-14 | アスベストの湿潤化方法 |
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ID=38495632
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JP2006069946A Pending JP2007218058A (ja) | 2006-02-14 | 2006-02-14 | アスベストの湿潤化方法 |
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Country | Link |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185182A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Shimizu Corp | アスベスト含有吹付け材の除去方法 |
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JP2012017607A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Shimizu Corp | アスベスト含有材の除去方法 |
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JP2012117262A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Shimizu Corp | アスベスト含有吹付け材の除去方法 |
-
2006
- 2006-02-14 JP JP2006069946A patent/JP2007218058A/ja active Pending
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