JP2013233898A - 車体後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右のリヤサイドフレームに対して円滑に衝突荷重を伝達すること。
【解決手段】車体の後部にて車幅方向に延在するリヤバンパビーム10と、車両前後方向に延在する左右のリヤサイドフレーム12、12と、リヤバンパビーム10と左右のリヤサイドフレーム12、12との間にそれぞれ配置される左右のエクステンション14、14と、左右のエクステンション14、14の車幅内方で、リヤバンパビーム10と左右のエクステンション14、14との間に架設される左右のガセット16、16と、左右のエクステンション14、14とリヤバンパビーム10とを固定するボルト26は、車両後方からの荷重が入力された際、長孔34に沿って車幅方向にスライド可能に設けられる。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両の前後方向に延在する左右のリヤサイドフレームやリヤサイドフレームの後端側に配置されるリヤバンパビーム等を含む車体後部構造に関する。
従来から、この種の車体後部構造では、車体に後面衝突を受けたとき、車室内を保護すると共に、車体後方から付与される衝突荷重を吸収して緩衝するための構造が適宜設計されている。
この種の車体後部構造として、例えば、特許文献1には、左右のリヤサイドフレームの高さとリヤバンパビームとの高さが異なる場合であっても、車両衝突時に左右のリヤサイドフレームを長手方向に沿って座屈させることが可能なバンパ支持構造が開示されている。
この特許文献1に開示されたバンパ支持構造では、車両後方から各作業孔を通して各取付孔に挿通されたボルトをウェルドナットに締結することで、リヤバンパビーム(バンパリインフォースメント)が回転防止ジョイントを介して左右のリヤサイドフレームに固定されている。
特開2007−69736号公報
しかしながら、このようなボルト及びナットの締結によってリヤバンパビームと左右のリヤサイドフレームとを固定する方法を採用した場合、後面衝突時における衝突荷重がリヤバンパビームと左右のリヤサイドフレームとの締結部位に集中し、ボルトを破断させ又は締結部位を変形させるおそれがある。さらに、この締結部位に集中した衝突荷重が締結部位から分散し、左右のリヤサイドフレームに対して適切に衝突荷重を伝達することができないおそれがある。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものである。
本発明の一般的な目的は、バンパビーム固定部で不適切に衝突荷重が分散されることなく、左右のサイドフレームに対して円滑に衝突荷重を伝達することが可能な車体後部構造を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、衝突物の高さに拘わらず左右のサイドフレームを左右方向(車幅方向)に水平座屈(変形)させることによって安定的に衝突荷重を吸収することが可能な車体後部構造を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、車体の後部にて車幅方向に延在するバンパビームと、前記バンパビームの車両前方で、車両前後方向に延在する左右のサイドフレームと、前記バンパビームと前記左右のサイドフレームとの間にそれぞれ配置される左右のエクステンションと、前記左右のエクステンションの車幅内方で、前記バンパビームと前記左右のエクステンションとの間に架設される左右のガセットと、前記左右のガセットと前記バンパビームとが固定される固定部と、前記固定部よりも車幅外方にて前記バンパビームと前記左右のエクステンションとが固定されるバンパビーム固定部と、を備え、前記バンパビーム固定部は、車両後方からの荷重が入力された際、車幅方向にスライド可能に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、車両後方から衝突荷重が入力された際、バンパビームを撓曲させると共に、バンパビーム固定部が車幅方向にスライドすることで車幅外方に伝達される荷重を逃がして、バンパビーム固定部にて不適切に荷重が分散されることを防止し、ガセットから左右のサイドフレームへの荷重の伝達が容易となる。
また、本発明は、前記バンパビームが、車幅外端で車両前方に延出する傾斜部を有し、前記左右のエクステンションは、前記傾斜部の前面に沿って傾斜する傾斜面を有し、前記バンパビーム固定部は、前記傾斜面に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、車両後方から衝突荷重が入力された際、より車幅外方に伝達される荷重を逃がしてバンパビーム固定部にて不適切に荷重が分散吸収されることを防止することで、左右のガセットから左右のサイドフレームに荷重が入力され易くなる。
さらに、本発明は、前記左右のガセットが、前記左右のエクステンションの車両前端に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、左右の各ガセットが左右のエクステンションの車両前端に接続されるため、車両後方から衝突荷重が入力された際、バンパビームから入力された荷重を効率的に左右のサイドフレームに伝達することができ、より適切に左右のサイドフレームにおける荷重吸収を達成することができる。
さらにまた、本発明は、前記左右のエクステンション及び前記左右のガセットが、高張力鋼板で形成されると共に、前記左右のサイドフレームと比較して板厚が厚く形成されることを特徴とする。
本発明によれば、車両後方からの衝突荷重が入力された場合であっても、エクステンション及びガセットがサイドフレームと比較して板厚が厚く変形しにくく設定されているため、バンパビームから入力された荷重を分散させることなく左右のサイドフレームに好適に伝達することができ、より適切に左右のサイドフレームで荷重を吸収することができる。
さらにまた、本発明は、前記左右のサイドフレームが、車両後端側に変形容易部を有し、前記変形容易部は、車両後方となるにつれて上下に断面が拡大された末広がり形状であることを特徴とする。
本発明によれば、車両後方からの衝突荷重が異なる高さ位置で入力された場合であってもバンパビームが傾斜しない構造とすることができるため、左右のサイドフレーム後端が上下に変形することなく、左右のサイドフレームの水平座屈を誘発して左右のサイドフレームによる衝突荷重の吸収を適切に実現することができる。
この結果、本発明では、衝突物の高さに拘わらず、左右のサイドフレームの上下方向の座屈を抑制し左右のサイドフレームの左右方向への水平座屈を促進することによって安定的に衝突荷重を吸収することができる。
さらにまた、本発明は、前記左右のサイドフレームが、断面視してコ字状に形成されると共に、車両後端側に変形容易部を有し、前記変形容易部は、それぞれ車幅方向内方面と、下面及び車幅方向外方面とを有し、前記下面は、少なくとも車両前後方向に座屈変形の起点となる座屈基準部を有し、前記車幅方向外方面における車両後方側の前記座屈基準部に対応する位置と、前記車幅方向内方面における車両前方側の前記座屈基準部に対応する位置には、折れビードがそれぞれ設けられることを特徴とする。
本発明によれば、車両後方から衝突荷重が入力された際、左右のガセットから入力された荷重が左右のサイドフレームの変形容易部の後端に車幅外方に入力される。この変形容易部の後端に入力された荷重によって、座屈基準部より後方が車幅外方に押されると共に、座屈基準部に対応する位置に設けられた折れビードにより水平座屈を誘発させて、左右のサイドフレームによる衝突荷重の吸収をより適切に実現することができる。
さらにまた、本発明は、前記左右のサイドフレームの前記変形容易部が、補強パッチを備え、前記補強パッチは、車両前後方向の前記座屈基準部間において前記車幅方向内方面及び前記下面と重なり、車両前方側の前記座屈基準部より車両前方において前記車幅方向内方面とのみ重なることを特徴とする。
本発明によれば、車両後方から荷重が入力された際、左右のサイドフレームで座屈させたい部位に座屈基準部を設け、この座屈基準部の前後位置に補強部材によって強度差を発生させることにより、水平座屈を誘発させて左右のサイドフレームによる衝突荷重の吸収をより一層適切に実現することができる。
本発明では、バンパビーム固定部で不適切に衝突荷重が分散されることなく、左右のサイドフレームに対して円滑に衝突荷重を伝達することが可能な車体後部構造を得ることができる。
また、本発明では、衝突物の高さに拘わらず左右のサイドフレームを左右方向(車幅方向)に水平座屈(変形)させることによって安定的に衝突荷重を吸収することが可能な車体後部構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車体後部の概略斜視図である。 図1の分解斜視図である。 (a)は、リヤバンパビームに形成された長孔を示す斜視図、(b)は、エクステンション及びガセットを示す斜視図、(c)は、(b)のC−C線に沿ったエクステンション及びガセットの縦断面図である。 (a)は、リヤバンパビームに固定されたエクステンション及びガセットの平面図、(b)は、リヤバンパビームに固定されたエクステンション及びガセットの斜視図である。 (a)は、車幅方向に伝達される荷重Fyがキャンセルされる状態を示す平面図、(b)は、リヤバンパビーム固定部を示したものであって、(a)のB−B線に沿った縦断面図、(c)は、ガセットから入力される荷重の傾斜角度θを示す平面図である。 ガセットから入力される荷重1及びエクステンションから入力される荷重2の伝達経路を示す平面図である。 (a)は、リヤサイドフレームがリヤフロアパネルで閉塞された状態を示す斜視図、(b)は、(a)の状態からリヤフロアパネルを取り外したリヤサイドフレームの斜視図、(c)は、(b)のVII(c)方向から見た斜視図、(d)は、補強パッチの斜視図である。 (a)は、リヤサイドフレームの斜視図、(b)は、(a)のB−B線に沿った縦断面図、(c)は、(a)のC−C線に沿った縦断面図、(d)は、(a)のD−D線に沿った縦断面図である。 リヤサイドフレームに設けられた座屈基準孔及び折れビードを示す平面図である。 リヤサイドフレームの末広がり形状を示す側面図である。 (a)、(b)は、図9においてガセットから入力された荷重により、座屈基準孔及び折れビードを起点として水平座屈する状態を示す説明図である。 (a)、(b)は、後面衝突前と後面衝突後とにおいて、リヤバンパビームが長孔に沿ってスライドする状態を示す説明図である。 衝突物との高さが異なる上打ち状態、標準打ち状態、及び、下打ち状態において、リヤサイドフレームが座屈する状態を示す平面図及び側面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車体後部の概略斜視図、図2は、図1の分解斜視図である。なお、各図中における「前後」、「左右」、及び、「上下」は、それぞれ、車両前後方向、車幅方向(左右方向)、及び、車両上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1及び図2に示されるように、車体後部構造は、車体の後部にて車幅方向(左右方向)に延在するリヤバンパビーム(バンパビーム)10と、リヤバンパビーム10の車両前方位置で、車両前後方向に延在する左右のリヤサイドフレーム(サイドフレーム)12、12と、リヤバンパビーム10と左右のリヤサイドフレーム12、12との間にそれぞれ配置される左右のエクステンション14、14とを含む。
また、車体後部構造は、左右のエクステンション14、14の車幅内方で、リヤバンパビーム10と左右のエクステンション14、14との間に架設される左右のガセット16、16と、車幅方向に沿って延在し左右のリヤサイドフレーム12、12と左右のエクステンション14、14との間に介装されるリヤパネル18と、平面視して略ロ字状からなり左右のリヤサイドフレーム12、12の開口部20(図2参照)を閉塞するリヤフロアパネル22とを有する。
リヤバンパビーム10は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等の材料を押し出し成形することによって形成された長尺な中空部材からなる。リヤバンパビーム10の軸方向に沿った両端部には、直線状からなる他の部位と比較して車両前方に向かって折れ曲がって形成された折曲部24が設けられる。この折曲部24は、後記するように、車幅外端で車両前方に延出する傾斜部として機能するものである。
リヤバンパビーム10は、車両前後方向で相互に対向する一対の側壁10a、10bと、一対の側壁10a、10bの間で軸方向(車幅方向)に沿って延在する複数の横壁10cとを有し、側壁10a、10bと横壁10cとの間で空間部が形成される。
リヤバンパビーム10の車両後方側の側壁10aには、左右のエクステンション14、14をリヤバンパビーム10に固定する際にボルト26(図5(b)参照)を挿通させる円形状の一対の取付孔30、30と、左右のガセット16、16をリヤバンパビーム10に固定する際に他のボルト28(図4(b)参照)を挿通させる円形状の一対の取付孔32、32とが形成される。なお、ボルト26は、後記するリヤバンパビーム固定部(図5(b)参照)を構成するものであり、他のボルト28は、後記する固定部(図4(b)参照)を構成するものである。
図3(a)に示されるように、リヤバンパビーム10の車両前方側の側壁10bには、ボルト26が挿通される長孔34、34と、他のボルト28が挿通される円形状の孔部36、36とが設けられる。なお、リヤバンパビーム10の車両前方側の側壁10bは、左右のエクステンション14、14及び左右のガセット16、16が固定される固定面として機能する。
左右のエクステンション14、14は、例えば、高張力鋼板で形成され、後面衝突時に衝突荷重が付与された場合であっても、衝突荷重による変形ができるだけ抑制されるように高剛性・高強度に形成される。左右のエクステンション14、14は、車両後方側でリヤバンパビーム10に固定されると共に、車両前方側でリヤパネル18を介して左右のリヤサイドフレーム12、12に固定される(図2参照)。
また、図3(b)に示されるように、左右のエクステンション14、14は、リヤバンパビーム10側に固定される矩形状の第1壁部材14aと、第1壁部材14aと対向しリヤパネル18側に固定される矩形状の第2壁部材14bと、第1壁部材14aと第2壁部材14bとの間に設けられる2つの断面コ字状部材14c、14dとによって構成される。この場合、断面コ字状部材14c、14dを2つ重ね合わせることで、閉断面が形成される(図3(c)参照)。
図4(a)に示されるように、リヤバンパビーム10側と固定される左右のエクステンション14、14の第1壁部材14aは、軸線近傍部位を境界として平坦面15aと、リヤバンパビーム10の折れ角度に対応して傾斜する傾斜面15bとによって構成される。平坦面15aとリヤバンパビーム10との間には、間隙15cが形成される。傾斜面15bは、リヤバンパビーム10に当接してボルト締結される。
図4(a)に示されるように、リヤバンパビーム10は、車幅外端で車両前方に延出する折曲部(傾斜部)24を有する。左右のエクステンション14、14は、折曲部(傾斜部)24の前面に沿って傾斜する傾斜面15bを有する。この傾斜面15bには、リヤバンパビーム固定部が設けられる(図5(a)参照)。
次に、リヤバンパビーム10と左右のエクステンション14、14とを固定するリヤバンパビーム固定部(バンパビーム固定部)について説明する。
このリヤバンパビーム固定部は、図5(b)に示されるように、リヤバンパビーム10の折曲部24に形成された長孔34と、左右のエクステンション14、14(第1壁部材14a)に形成されたボルト挿通孔37と、長孔34及びボルト挿通孔37を貫通するボルト26と、ボルト26のねじ部に締結されるナット38と、ボルト26の中間部に設けられ、例えば、図示しない接着手段等によってボルト26の外周面に接着(固着)されるカラー40と、ボルト26の頭部26aとカラー40との間に装着される大径のワッシャ42及び小径のスプリングワッシャ44とを有する。
リヤバンパビーム固定部は、左右のガセット16、16とリヤバンパビーム10との固定部よりも車幅外方に位置するように設けられる(図4(b)参照)。このリヤバンパビーム固定部は、車両後方からの衝突荷重が入力された際、長孔34に沿って車幅方向にスライド可能に設けられる。
この場合、カラー40の外径D1は、ボルト挿通孔37の内径D2よりも大きく設定されている(D1>D2)。また、リヤバンパビーム10(側壁10b)の肉厚寸法T1は、カラー40の肉厚寸法T2よりも大きく設定されている(T1>T2)。なお、ナット38は、ボルト26のねじ部に締結された後、図示しない溶接手段によって溶着される。
ここで、後面衝突時に衝突荷重がリヤバンパビーム10に付与されたとき、車幅方向(左右方向)の荷重がキャンセル(吸収、緩衝)される点について説明する。
リヤバンパビーム10に対して衝突荷重が付与されない通常時においては、リヤバンパビーム10の肉厚寸法T1がカラー40の肉厚寸法T2よりも大きく設定されているため、スプリングワッシャ44のばね力に対する反力によって、リヤバンパビーム10がワッシャ42を押圧支持した状態にある(図5(b)参照)。
そこで、図5(a)に示されるように、後面衝突時等に衝突荷重Fがリヤバンパビーム10に付与されると、リヤバンパビーム10の軸線と略直交しリヤバンパビーム10を撓曲させる荷重Fxと、リヤバンパビーム10の折れ角度に沿って車幅方向に伝達される荷重Fyとが発生する。このような衝突荷重の入力時にリヤバンパビーム10(ボルト26)が長孔34に沿って、長孔34とカラー40との間のクリアランス分だけ車幅方向(長孔34の長軸方向)にスライドする(図12(a)、(b)参照)。
このように、衝突荷重がリヤバンパビーム10に付与されたとき、リヤバンパビーム10が長孔34に沿ってスライド可能(変位可能)とすることで、車幅方向に沿って伝達される荷重Fyがキャンセル(吸収、緩衝)される。この車幅方向の荷重Fyがキャンセルされることで衝突荷重が荷重Fxのみとなり、荷重Fxは、左右のガセット16、16を介して左右のリヤサイドフレーム12、12に好適に伝達される。
これに対して、仮に、リヤバンパビーム10とエクステンション14とを従来のボルト及びナットで機械的に締結して固定した場合、後面衝突時に衝突荷重がボルト締結点に集中してボルトが破断し、又は、締結部位の変形が発生し、さらに、ボルト締結点に一旦集中した荷重がその後に分散してリヤサイドフレーム12への荷重伝達が適切に行なわれないおそれがある。
左右のガセット16、16は、例えば、高張力鋼板で形成され、後面衝突時に衝突荷重が付与された場合であっても、衝突荷重による変形ができるだけ抑制されるように高剛性・高強度に形成される。また、図4(b)に示されるように、左右のガセット16、16は、左右のエクステンション14、14の車幅内方側の前端部とリヤバンパビーム10の車両前方側の側壁10bとを斜め方向に架け渡す断面コ字状部材からなる。換言すると、左右のガセット16、16の車両前方側が左右のエクステンション14、14の車幅内方側の前端部に溶接で固定(固着)されると共に、左右のガセット14、14の車両後方側がリヤバンパビーム10の車両前方側の側壁10bに固定される。一対の取付孔32、32に挿通されて締結される他のボルト28及びナット(図示せず)は、左右のガセット16、16とリヤバンパビーム10とを固定する固定部として機能するものである。
左右のガセット16、16は、図4(b)に示されるように、ガセット本体45を有し、このガセット本体45には略矩形状の開口部46が形成される。この開口部46は、その開口面積の大小によって荷重吸収をコントロールするものである。この場合、開口面積を零として開口部46が形成されなくてもよい。
また、左右のエクステンション14、14及び左右のガセット16、16は、左右のリヤサイドフレーム12、12と比較して板厚が厚く形成される。
ここで、リヤバンパビーム10から左右のガセット16、16に入力される衝突荷重の伝達経路について説明する。
図5(c)に示されるように、リヤバンパビーム10から左右のガセット16、16に入力された衝突荷重Fは、左右のエクステンション14、14の第2壁部材14bを介して左右のリヤサイドフレーム12、12に伝達される。左右のガセット16、16から伝達される衝突荷重Fは、車両前後方向の荷重Fxと車幅方向の荷重Fyとを有する。
この場合、左右のガセット16、16の傾斜角度θは、左右のガセット16、16に入力された衝突荷重Fと車両前後方向の荷重Fxとのなす角度をいう。このガセット16の傾斜角度θは、リヤサイドフレーム12に伝達される荷重が、例えば、Fx:Fy=5:1の程度となるように約40度の傾斜角度(θ≒40)に設定されるとよい。リヤサイドフレーム12の軸線に対するガセット16の傾斜角度θが開き過ぎると(大き過ぎると)車幅方向の荷重Fyが強くなり、車幅方向外方と車幅方向内方とのバランスが崩れるからである。このバランスの崩れにより、リヤサイドフレーム12が折れないため(外方が折れて内方が曲がるだけとなるため)、衝撃吸収ストロークが長くなる。
ここで、左右のガセット16、16と左右のエクステンション14、14とによる左右のリヤサイドフレーム12、12への荷重分散構造について説明する。
リヤバンパビーム固定部のスライド(ボルト26の長孔34に沿った変位)による締結点の荷重Fyのキャンセルによって、荷重が分散することがなく、荷重Fxがガセット16に伝達される。左右のガセット16、16は、例えば、高張力鋼板等で形成されて高剛性を有するため、変形せずに荷重を伝達することができる。ガセット16を通過した荷重1は、図6に示されるように、エクステンション14とリヤサイドフレーム12の締結部内方で車幅内方の稜線を通る荷重Fxと車幅外方に流れる荷重Fyとに分散される。
続いて、リヤサイドフレーム12の軸心を通る延長線上でエクステンション14の後面部斜面の車幅内方が支持されているため、リヤバンパビーム10からの荷重2がエクステンション14を通じて前方に伝達される。この荷重2は、リヤサイドフレーム12の車幅内方の稜線を流れる荷重Fxと車幅外方の稜線を流れる荷重Fxとに分散される。
リヤサイドフレーム12の車幅内方に伝達される荷重は、荷重1の荷重Fxによる引っ張り荷重(図11(a)、(b)の内側への曲げ変形参照)と、荷重1の荷重Fyによる圧縮荷重と、荷重2の荷重Fxによる圧縮荷重とが合算された圧縮荷重として入力される。
一方、リヤサイドフレーム12の車幅外方に伝達される荷重は、荷重1の荷重Fxによる圧縮荷重と、荷重2の荷重Fxによる圧縮荷重とが合算された圧縮荷重として入力される。
このようなリヤサイドフレーム12の車幅内方及び車幅外方に伝達される荷重によって、リヤサイドフレーム12の後端部分には、車幅外方への荷重1の荷重Fyが入力され、車幅内方の稜線が引っ張り荷重を受けながら圧縮される。この結果、車幅外方へのモーメントを形成しながら荷重を吸収する。引っ張り荷重を受けた車幅内方の稜線は、車幅内方に折れ曲がり、座屈吸収の起点となる。
図7(a)、(b)に示されるように、左右のリヤサイドフレーム12、12は、上方に向かって開口する開口部20を有する断面コ字状からなり、この開口部20がリヤフロアパネル18で閉塞されて閉断面が形成される。また、左右のリヤサイドフレーム12、12は、例えば、高張力鋼板で形成され、内壁に沿って補強パッチ(補強部材)48が配設される。この補強パッチ48を備えることで、水平方向に沿って適切に座屈するようにチューニングされている。さらに、左右のリヤサイドフレーム12、12は、リヤパネル18を介して左右のエクステンション14、14と固定される矩形状のフランジ部13を後端部に有する。
さらに、左右のリヤサイドフレーム12、12は、図7(c)に示されるように、それぞれ別体で形成された前部フレーム12aと後部フレーム12bとを有し、車両前方側の前部フレーム12aと車両後方側の後部フレーム12bとが一体的に結合されて構成される。例えば、図示しない溶接手段によって前部フレーム12の後端部と後部フレームの前端部とが溶接(接合)される。後部フレーム12bは、前部フレーム12aと比較して容易に変形可能な変形容易部として機能する。
補強パッチ48は、左右のリヤサイドフレーム12、12の内壁面に軸方向に沿って張り合わされている。また、補強パッチ48は、後部フレーム(変形容易部)12bの車幅内方面50a、下面50b、車幅外方面50cにおいて、それぞれ長さ及び形状が異なるように段形状に形成されている(図8(a)〜(d)参照)。
また、左右のリヤサイドフレーム12の後部フレーム12bの下面50bには、軸方向に沿った長さが複数分割(本実施形態では、3分割を例示)される部位に座屈基準孔(座屈基準部)が設けられる(図9参照)。この座屈基準孔は、車両前方側に配置された前方座屈基準孔54と、車両後方側に配置された後方座屈基準孔52とを有し、後部フレーム12bが車両前後方向に沿って蛇腹状に座屈変形する起点となるものである。なお、以下の説明において、前方座屈基準孔54及び後方座屈基準孔52の両者を総称するときは、座屈基準孔54、52という。
例えば、後方座屈基準孔(座屈基準部)52より後方部位では、後部フレーム(変形容易部)12bの内壁面の全体に補強パッチ48の断面U字状部48aが張り合わされている(図8(b)参照)。後方座屈基準孔52と後記する前方座屈基準孔(座屈基準部)54との間では、後部フレーム(変形容易部)12bの車幅内方面50aと下面50bとだけ補強パッチ48の断面略L字状部48bが張り合わされている(図8(c)参照)。前方座屈基準孔54より前方部位では、後部フレーム(変形容易部)12bの車幅内方面50aにのみ補強パッチ48の平板部48cが張り合わされている(図8(d)参照)。
換言すると、左右のリヤサイドフレーム12、12の後部フレーム(変形容易部)12bは、補強パッチ48を備え、この補強パッチ48は、車両前後方向に沿って所定間隔離間する後方座屈基準孔52と前方座屈基準孔54との間(座屈基準部間)において、車幅内方面50a及び下面50bと重なり、車両前方側の前方座屈基準孔(座屈基準部)54より車両前方において車幅内方面50aとのみ重なるように設けられる。
このように左右のリヤサイドフレーム12、12の部位毎に補強パッチ48の形状を段階的に変更して張り合わせることで、左右のリヤサイドフレーム12、12の前方座屈基準孔54及び後方座屈基準孔52の前後の強度を変更させリヤサイドフレーム12の水平座屈を促進するように形成されている。
図9に示されるように、前方座屈基準孔54の車幅内方には、平面視して略V字の凹部からなる前方の折れビード56が設けられる。また、後方座屈基準孔52の車幅外方には、平面視して略V字の凹部からなる後方の折れビード58が設けられる。この前方及び後方の折れビード56、58と、前方座屈基準孔54及び後方座屈基準孔52との相乗作用によって、リヤバンパビーム12からの衝突荷重が左右のリヤサイドフレーム12、12に入力されたときの座屈起点となり、左右のリヤサイドフレーム12、12の水平座屈を促進することができる。
換言すると、車幅外方面50cにおける車両後方側の後方座屈基準孔52に対応する位置と、車幅内方面50aにおける車両前方側の前方座屈基準孔54に対応する位置には、折れビード56、58がそれぞれ設けられる。
すなわち、図11(a)に示されるように、左右のガセット16、16から入力された衝突荷重は、左右のリヤサイドフレーム12、12の後端で荷重Fyとして入力され、後方座屈基準孔52よりも後方が車幅方向外方に押されることで車幅内方への座屈の起点となる。同時に、図11(b)に示されるように、左右のリヤサイドフレーム12、12の後端に入力される荷重Fxが圧縮荷重として作用することで前方座屈基準孔54よりも後方が車幅外方への座屈の起点となり、水平座屈が促進される。
さらに、左右のリヤサイドフレーム12、12の車両後端側に後部フレーム(変形容易部)12bを有し、後部フレーム12bは、図10に示されるように、後方となるにつれて下方に向かって膨出する膨出部60を有してラッパ形状に形成されている。換言すると、変形容易部は、車両後方となるにつれて上下に断面が拡大された末広がり形状に形成される。このため、高さの異なる車両との後面衝突においても、不適切にリヤバンパビーム10が傾斜しない構造とすることができ、直接的にリヤサイドフレーム12に対して衝突荷重が入力されることにより、上下方向にずれることがなくリヤサイドフレーム12の水平座屈を達成することができる。
本実施形態に係る車体後部構造は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、車両後方から衝突荷重が入力された際、リヤバンパビーム10を撓曲させると共に、リヤバンパビーム固定部を構成するボルト26が長孔34に沿って車幅方向にスライド(変位)することで車幅外方に伝達される荷重を好適に逃がすことができる。この結果、本実施形態では、後面衝突時における衝突荷重がリヤバンパビーム10と左右のリヤサイドフレーム12、12との固定部位(リヤバンパビーム固定部)に集中することを回避し、ボルト26の破断及びリヤバンパビーム固定部の変形を防止することができると共に、リヤバンパビーム固定部にて不適切に荷重が分散されることを防止し、リヤバンパビーム10からガセット16を通って左右のリヤサイドフレーム12、12への荷重の伝達が容易となる。
また、本実施形態では、リヤバンパビーム10が、車幅外端で車両前方に延出する折曲部24を有し、左右のエクステンション14、14は、折曲部24の前面に沿って傾斜する傾斜面15bを有し、この傾斜面15bにリヤバンパビーム固定部が設けられる。これにより、車両後方から衝突荷重が入力された際、より車幅外方に伝達される荷重を逃がし易くしてリヤバンパビーム固定部にて不適切に荷重が分散吸収されることを防止することで、左右のガセット16、16から左右のリヤサイドフレーム12、12に荷重が入力され易くなる。
さらに、本実施形態では、左右の各ガセット16(16)が左右のエクステンション14、14間の内側に配置されるため、車両後方から衝突荷重が入力された際、リヤバンパビーム10から入力された荷重を効率的に左右のリヤサイドフレーム12、12に伝達することができ、より適切に左右のリヤサイドフレーム12、12における荷重吸収を達成することができる。
さらにまた、本実施形態では、車両後方からの衝突荷重が入力された場合であっても、エクステンション14及びガセット16の板厚がリヤサイドフレーム12の板厚と比較して厚く変形しにくく設定されているため、リヤバンパビーム10から入力された荷重を分散させることなく左右のリヤサイドフレーム12、12に好適に伝達することができ、より適切に左右のリヤサイドフレーム12、12で荷重を吸収することができる。
さらにまた、本実施形態では、左右のリヤサイドフレーム12、12が車両後端側に変形容易部(後部フレーム12b)を有し、この変形容易部(後部フレーム12b)は、車両後方となるにつれて上下に断面が拡大された膨出部60を有して末広がり形状とすることにより、車両後方からの衝突荷重が異なる高さ位置で入力された場合であってもリヤバンパビーム10が傾斜しない構造とすることができるため、左右のリヤサイドフレーム12、12後端が上下に変形することなく、左右のリヤサイドフレーム12、12の水平座屈を誘発して左右のリヤサイドフレーム12、12による衝突荷重の吸収を適切に実現することができる。
この結果、本実施形態では、衝突物の高さに拘わらず、左右のリヤサイドフレーム12、12の上下方向の座屈を抑制し左右のリヤサイドフレーム12、12の左右方向への水平座屈を促進することによって安定的に衝突荷重を吸収することができる。
図13は、衝突物の高さを変えて衝突したときのリヤサイドフレームの座屈変形状態を示したものである。衝突物の上部がリヤバンパビームに衝突した上打ち状態、衝突物の中央部がリヤバンパビームに衝突した標準打ち状態、衝突物の下部がリヤバンパビームに衝突した下打ち状態をそれぞれ平面図と側面図とで示している。
図13の座屈状態に示されるように、本実施形態では、リヤサイドフレーム12、12の上下方向の座屈が抑制されると共に、左右のリヤサイドフレーム12、12の左右方向への水平座屈を促進することによって、衝突物の高さに拘わらずリヤサイドフレーム12、12に対する衝突荷重を安定して吸収することができる。例えば、左右のリヤサイドフレーム12、12の間には、バッテリ等の電装品や燃料タンク等が配置される場合があるが、上下方向の座屈変形が抑制されるため、これらの部品との接触を好適に回避することができる。
さらにまた、本実施形態では、左右のリヤサイドフレーム12、12が、断面視してコ字状に形成されると共に、変形容易部(後部フレーム12b)が、それぞれ車幅内方面50aと、下面50b及び車幅外方面50cとを有する。下面50bは、少なくとも車両前後方向に座屈変形の起点となる前方座屈基準孔54及び後方座屈基準孔52を有し、車幅外方面50aにおける車両後方側の後方座屈基準孔52に対応する位置と、車幅内方面における車両前方側の前方座屈基準孔54に対応する位置には、後方及び前方の折れビード58、56がそれぞれ設けられる。
本実施形態では、このような構成により、車両後方から衝突荷重が入力された際、左右のガセット16、16から入力された荷重が左右のリヤサイドフレーム12、12の変形容易部(後部フレーム12b)の後端に車幅外方に入力される。この変形容易部(後部フレーム12b)の後端に入力される荷重によって、座屈基準孔54、52より後方が車幅外方に押されると共に、座屈基準孔54、52に対応する位置に設けられた折れビード58、56により水平座屈を誘発させて、左右のリヤサイドフレーム12による衝突荷重の吸収をより適切に実現することができる。
さらにまた、本実施形態では、変形容易部(後部フレーム12b)に補強パッチ(補強部材)48が設けられ、この補強パッチ48は、車両前後方向の前方座屈基準孔54及び後方座屈基準孔52間において車幅内方面50a及び下面50bと重なり、車両前方側の前方座屈基準孔54より車両前方において車幅内方面50aとのみ重なるように構成される。
本実施形態では、このような構成により、車両後方から荷重が入力された際、左右のリヤサイドフレーム12、12で座屈させたい部位に座屈基準孔54、52を設け、この座屈基準孔54、52の前後位置に補強パッチ48によって段階的に強度差を発生させることにより、水平座屈を誘発させて左右のリヤサイドフレーム12、12による衝突荷重の吸収をより一層適切に実現することができる。
10 リヤバンパビーム(バンパビーム)
12 リヤサイドフレーム(サイドフレーム)
12b 後部フレーム(変形容易部)
14 エクステンション
15b 傾斜面
16 ガセット
24 折曲部(傾斜部)
26 ボルト(バンパビーム固定部)
28 他のボルト(固定部)
34 長孔(バンパビーム固定部)
38 ナット(バンパビーム固定部)
48 補強パッチ(補強部材)
50a 車幅内方面(車幅方向内方面)
50b 下面
50c 車幅外方面(車幅方向外方面)
52 後方座屈基準孔(座屈基準部)
54 前方座屈基準孔(座屈基準部)
56、58 折れビード
60 膨出部

Claims (7)

  1. 車体の後部にて車幅方向に延在するバンパビームと、
    前記バンパビームの車両前方で、車両前後方向に延在する左右のサイドフレームと、
    前記バンパビームと前記左右のサイドフレームとの間にそれぞれ配置される左右のエクステンションと、
    前記左右のエクステンションの車幅内方で、前記バンパビームと前記左右のエクステンションとの間に架設される左右のガセットと、
    前記左右のガセットと前記バンパビームとが固定される固定部と、
    前記固定部よりも車幅外方にて前記バンパビームと前記左右のエクステンションとが固定されるバンパビーム固定部と、
    を備え、
    前記バンパビーム固定部は、車両後方からの荷重が入力された際、車幅方向にスライド可能に設けられることを特徴とする車体後部構造。
  2. 請求項1記載の車体後部構造において、
    前記バンパビームは、車幅外端で車両前方に延出する傾斜部を有し、
    前記左右のエクステンションは、前記傾斜部の前面に沿って傾斜する傾斜面を有し、
    前記バンパビーム固定部は、前記傾斜面に設けられることを特徴とする車体後部構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載の車体後部構造において、
    前記左右のガセットは、前記左右のエクステンションの車両前端に接続されることを特徴とする車体後部構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の車体後部構造において、
    前記左右のエクステンション及び前記左右のガセットは、高張力鋼板で形成されると共に、前記左右のサイドフレームと比較して板厚が厚く形成されることを特徴とする車体後部構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の車体後部構造において、
    前記左右のサイドフレームは、車両後端側に変形容易部を有し、
    前記変形容易部は、車両後方となるにつれて上下に断面が拡大された末広がり形状であることを特徴とする車体後部構造。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の車体後部構造において、
    前記左右のサイドフレームは、断面視してコ字状に形成されると共に、車両後端側に変形容易部を有し、
    前記変形容易部は、それぞれ車幅方向内方面と、下面及び車幅方向外方面とを有し、
    前記下面は、少なくとも車両前後方向に座屈変形の起点となる座屈基準部を有し、
    前記車幅方向外方面における車両後方側の前記座屈基準部に対応する位置と、前記車幅方向内方面における車両前方側の前記座屈基準部に対応する位置には、折れビードがそれぞれ設けられることを特徴とする車体後部構造。
  7. 請求項6記載の車体後部構造において、
    前記左右のサイドフレームの前記変形容易部は、補強部材を備え、
    前記補強部材は、車両前後方向の前記座屈基準部間において前記車幅方向内方面及び前記下面と重なり、車両前方側の前記座屈基準部より車両前方において前記車幅方向内方面とのみ重なることを特徴とする車体後部構造。
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