JP2013230270A - 車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 荷重及び衝撃が与えられても直進性及び耐久性が高く、また安全性も高い、折り畳み可能な車椅子を提供する。
【解決手段】 車椅子の幅方向に距離を隔てて平行に配置した一対の縦フレーム部材31,31の間に横フレーム部材32,32を架設してなるシャシ3の両端部にキャスタ7,7及び主輪8,8が取り付けてある。縦フレーム部材31,31の一端部の天井部周面には脚部フレーム部材52,52の下端が、シャシ3の幅方向である前記横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動可能に連結してある。脚部フレーム部材52,52はその長手方向の中途位置で、第1脚部フレーム部材521,521と第2脚部フレーム部材522,522に分割されており、第1脚部フレーム部材521,521と第2脚部フレーム部材522,522とは所定方向へ屈折可能な屈折手段9,9によって相互に連結されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は折り畳みが可能な車椅子に関する。
身体障害者の姿勢を保持する車椅子が開発されている。
そのような車椅子には、座部及び/又は背もたれ部に、使用者の腰部、体幹部及び/又は頭部等をサポートするための複数のパットが使用者の状態に応じて配設してあり、また座面及び背もたれ面に展設されたシートの張りも使用者の状態に応じて調節するようになっている。
かかる車椅子にあっては、座部及び/又は背もたれ部に配設された各パット、座面及び背もたれ面に展設されたシートの状態に影響を及ぼすことなく当該車椅子を折り畳むことが要求されている。
この要求を満たすものとして後記する特許文献1には次のような車椅子が開示されている。
図21は特許文献1に開示された車椅子のフレームの一部省略側面図であり、図中、350(350)は管材を幅方向へ互いに距離を隔てて平行に配置してなる基フレーム部材である。
基フレーム部材350(350)の一端部はそれぞれ適宜角度で下方へ屈曲させてあり、この屈曲された基フレーム部材350(350)の一端には、ひざ形ボルト450(450)を介して足載せ部400(400)を支持する前部フレーム部材351(351)が回動可能に連結してある。ひざ形ボルト450(450)には弾性を有するストップ部材451(451)がそれぞれ設けてあり、該ストップ部材451(451)によって前部フレーム部材351(351)が基フレーム部材350(350)から離隔する方向である前方へ回動しないようになしてある。
一方、基フレーム部材350(350)の間には、座部を担持する担持用部材352,352が基フレーム部材350(350)の長手方向へ互いに距離を隔てて架設してあり、基フレーム部材350(350)及び担持用部材352,352によって平面視が短寸梯子状の部材が構成されている。
基フレーム部材350(350)の他端部にはそれぞれ、楕円形状のサイドプレート360(360)及びL字状の蝶番ブラケット370(370)の一端が、それらを貫通するボルト380(380)によって固着してある。サイドプレート360(360)の適宜位置には当該サイドプレート360(360)を貫通する蝶番ピンアパーチャが開設してあり、前記蝶番ブラケット370(370)には、図21に示した如く車椅子を展開させたときに前記蝶番ピンアパーチャに連通する蝶番ピンホールが貫通してある。そして、蝶番ピンアパーチャ及び蝶番ピンホール内にこれらを連通するように蝶番ピン361(361)を着脱可能に嵌入することによって蝶番ブラケット370(370)を所要の展開姿勢に保持してある。
蝶番ブラケット370(370)の他端には直管状の底部フレーム部材390(390)の一端が回動自在に連結してあり、該底部フレーム部材390(390)の他端は、前述した前部フレーム部材351(351)にその一側を固定し、他側が前記基フレーム部材350の他側部へ延設してなり、キャスタ700(700)の支持軸710(701)を当該支持軸710(710)の中心軸周りに回動自在に保持する担持用部材352(352)の上縁部に回動自在に連結してある。
一方、前述した基フレーム部材350の他端側にはU字状の背もたれフレーム部材460が配してあり、該背もたれフレーム部材460はその底部から適宜距離を隔てた位置で、前記サイドプレート360(360)及び背もたれフレーム部材460の両側部を貫通するピボットボルト372(372)によって、回動可能にサイドプレート360(360)に取り付けられている。背もたれフレーム部材460の両側部であって前記ピボットボルト372(372)を貫通させた位置より少し底部側の位置には、背もたれフレーム部材460を貫通する背もたれピンアパーチャが開設してあり、前記サイドプレート360(360)には、図21に示した如く車椅子を展開させたときに前記背もたれピンアパーチャに連通するホールが貫通してある。そして、背もたれピンアパーチャ及びホール内にこれらを連通するように背もたれピン373(373)を着脱可能に嵌入することによって背もたれフレーム部材460を所要の展開姿勢に保持してある。
また、前述した蝶番ブラケット370(370)には車軸調整プレート470(470)が垂下してあり、該車軸調整プレート470(470)に固定された車軸クランプ480,480(480,480)によって主輪800(800)の車軸が回転自在に支持されている。
このような車椅子にあっては、前述した蝶番ピンアパーチャ及び蝶番ピンホールに嵌入させた蝶番ピン361(361)を抜き出した後、図21中に矢印で示した如く、ひざ形ボルト450(450)を介して前部フレーム部材351(351)を内側へ、前部フレーム部材351(351)と基フレーム部材350(350)とが略平行になるまで折り畳み、また、前述した背もたれピンアパーチャ及びホールに嵌入させた背もたれピン373(373)を抜き出した後、背もたれフレーム部材460をピボットボルト372(372)周りに内側へ回動させて、背もたれフレーム部材460と基フレーム部材350(350)とが略平行になるまで折り畳むことによって、当該車椅子を収納する。
特表平10−509608号公報
しかしながら、このような従来の車椅子にあっては、キャスタ700(700)に与えられる衝撃が、ひざ形ボルト450(450)、担持用部材352(352)と底部フレーム部材390(390)との連結部、及び底部フレーム部材390(390)と蝶番ブラケット370(370)との連結部等に直接的に印加されるため、これらの可動部にガタが発生し易い。かかるガタが発生すると、前部フレーム部材351(351)が車椅子の前方へ回動することによって、キャスタ角がプラスになり、車椅子の直進性が低下する虞があった。逆に、キャスタ700(700)に与えられる衝撃によって、ひざ形ボルト450(450)に前述した折り畳み方向への負荷が印加されるため、前記ガタと相まって前部フレーム部材351(351)が折り畳み方向へ回動して、使用者が前のめりになってしまうという危険性もあった。
一方、基フレーム部材350(350)の他端部と蝶番ブラケット370(370)の一端とを連結するボルト380(380)には、使用者の殆どの荷重と主輪800(800)及びキャスタ700(700)に与えられる衝撃とが印加され続けるため疲労が生じ易く、車椅子の耐久性が低いという問題もあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、荷重及び衝撃が与えられても直進性及び耐久性が高く、また安全性も高い車椅子を提供する。
本発明に係る車椅子は、着座する使用者を担持する座部用フレーム部材と、該座部用フレーム部材の両側に配され、当該座部用フレーム部材を支持する一対の棒状の側部支持手段と、前輪たるキャスタと、後輪たる主輪とを備え、移動可能になした車椅子において、幅方向へ適距離を隔てて配した一対の縦フレーム部材と、両縦フレーム部材の間を連結する一又は複数の横フレーム部材とを具備するシャシを備え、該シャシの縦フレーム部材の両端部に前記キャスタ及び主輪が回転自在に取り付けてあり、両側部支持手段の一端側それぞれは、前記シャシのキャスタ側の端近傍の位置に、シャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に連結させてあり、前記シャシの主輪側の適宜位置と、両側部支持手段の長手方向の中途位置又は前記座部用フレーム部材との間にはそれぞれ、両側部支持手段に印加される荷重を受けるための突っ張り用フレーム部材が、その両端部がシャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に架設してあり、両側部支持手段の座部用フレーム部材とシャシとの間の脚部はそれぞれ、その長手方向の適宜位置で両脚部の座部用フレーム部材側の部分がシャシ側へ屈折させ得るようになしてあることを特徴とする。
本発明の車椅子にあっては、着座する使用者を担持する座部用フレーム部材と、該座部用フレーム部材の両側に配され、当該座部用フレーム部材を支持する一対の棒状の側部支持手段と、前輪たるキャスタと、後輪たる主輪とを備えており、これらキャスタ及び主輪はシャシに支持されている。
シャシは、車椅子の幅方向へ適距離を隔てて配した一対の縦フレーム部材の間を一又は複数の横フレーム部材で連結して構成してあり、短寸梯子状の部材を横臥させた様態をなしている。このシャシの縦フレーム部材の両端部にキャスタ及び主輪が回転自在に取り付けてあり、これによってシャシが移動可能になっている。
両側部支持手段の一端側は、前記シャシのキャスタ側の端近傍の位置に、シャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に連結させてある。また、シャシの主輪側の適宜位置と両側部支持手段の長手方向の中途位置又は前記座部用フレーム部材との間にはそれぞれ突っ張り用フレーム部材が、その両端部がシャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に架設してあり、両脚部及び突っ張り用フレーム部材によって、座部用フレーム部材及び両側部支持手段に印加される荷重を受けている。
そして、前述した両側部支持手段の座部用フレーム部材とシャシとの間の脚部はそれぞれ、その長手方向の適宜位置で両脚部の座部用フレーム部材側の部分がシャシ側へ屈折させ得るようになしてあり、かかる両脚部の屈折点で側部支持手段が屈折される。
このような車椅子にあっては、前記屈折点で両脚部を屈折させることによって、両側部支持手段がシャシと対向するように折り畳まれるのに伴って、両脚部のシャシ側の部分がシャシの幅方向と平行をなす軸周りにシャシから離隔する方向へ回動すると共に、突っ張り用フレーム部材の両端連結部がそれぞれシャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動しつつ傾頭して、座部用フレームがシャシに接近するように折り畳まれる。これによって、車椅子をワンタッチでコンパクトに折り畳むことができる。
このとき、両脚部の中途位置を支点にして折り畳む構成になしてあるため、折り畳み動作中に座部用フレーム部材に取り付けられるシート等に何らの影響も及ぼさない。
一方、前述したようにキャスタ及び主輪はシャシに取り付けてあるため、キャスタ及び主輪に荷重及び衝撃が与えられても耐久性が高く、従って直進性に影響が及ぼされない。また、両脚部はシャシに立設してあるため、キャスタ及び主輪に衝撃が与えられた場合であっても、当該衝撃はシャシに伝えられて、両脚部に屈折する方向の力として殆ど作用しない。従って、走行中の衝撃によって両脚部が屈折することが回避され安全性も高い。
本発明に係る車椅子は、両脚部はそれぞれ、前記シャシ側の第1部材と、前記座部用フレーム部材側の第2部材とを具備しており、対をなす第1部材と第2部材との間にはそれぞれ、第2部材をシャシ側へ屈折可能になした屈折手段が介装してあることを特徴とする。
本発明の車椅子にあっては、前述した両脚部はそれぞれ、シャシ側の第1部材と、座部用フレーム部材側の第2部材とを具備している。そして、対をなす第1部材と第2部材との間にはそれぞれ屈折手段が介装してあり、該屈折手段は所定の方向へ、すなわち第2部材をシャシ側へ屈折させるようになっている。これによって、車椅子の折り畳み操作及び展開操作を誤りなくスムーズに行うことができる。
本発明に係る車椅子は、前記屈折手段は、第1部材又は第2部材の端部に設けてあり、第2部材又は第1部材の端部周面が当接して第2部材がシャシとは反対側へ屈折することを禁止するホルダ部と、該ホルダ部と第2部材又は第1部材の端部とを前記シャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に連結する連結部と、当該屈折手段の屈折動作を止めるストッパとを具備することを特徴とする。
本発明の車椅子にあっては、前述した屈折手段は、第1部材の端部に設けてあり、第2部材の端部周面が当接して第2部材がシャシとは反対側へ屈折することを禁止するホルダ部を具備している。該ホルダ部は第2部材の端部に設けて、第1部材の端部周面が当接して第2部材がシャシとは反対側へ屈折することを禁止する構成にしてもよい。このホルダ部と第2部材又は第1部材の端部とは連結部にて、シャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に連結してある。更に、屈折手段には、該屈折手段の屈折動作を止めるストッパが設けてある。
かかる屈折手段によって、第2部材がシャシとは反対側へ屈折することが禁止されているため、折り畳んだ車椅子を展開する場合、所要の展開状態を超えて展開することが禁止される。従って、車椅子を展開する際もワンタッチでこれを実施することができる。また、屈折手段が比較的簡単な構成であるので耐久性が高い一方、部品コストが廉価である。
本発明に係る車椅子は、前記ストッパを解除する解除手段を備えることを特徴とする。
本発明の車椅子にあっては、ストッパを解除する解除手段を備えている。かかる解除手段は例えばレバー及び該レバーに連結したワイヤによって構成することができる。このような解除手段によって、ストッパを遠隔解除することができるので、車椅子に設けられた押し手部というように、車椅子を操作する第三者が操作し易い位置に解除手段を配設することによって、当該第三者は楽な姿勢で車椅子を折り畳むことができる。
本発明に係る車椅子は、前記屈折手段は、前記シャシの幅方向と平行をなす軸周りに適宜の角度に回動可能な関節継手を設けて構成してあることを特徴とする。
本発明の車椅子にあっては、前述した屈折手段は、シャシの幅方向と平行をなす軸周りに適宜の角度に回動可能な関節継手を設けて構成してある。かかる関節継手としてはダイヤルロックを適用することができる。これによって、前同様、車椅子をワンタッチでコンパクトに折り畳むことができる。一方、関節継手を操作することによって、適宜のリクライニング姿勢になすことができる。
本発明に係る車椅子を示す斜視図である。 図1に示した車椅子のフレームをキャスタ及び主輪と共に示す正面図である。 図1に示した車椅子のフレームをキャスタ及び主輪と共に示す側面図である。 図1に示した第1脚部フレーム部材、屈折手段及び第2脚部フレーム部材の一部切欠き部分拡大側面図である。 図1に示した第1脚部フレーム部材、屈折手段及び第2脚部フレーム部材の一部切欠き部分拡大側面図である。 本発明に係る車椅子のフレームを折り畳んだ状態を示す側面図である。 第2実施形態に係る車椅子のフレームの正面図である。 第2実施形態に係る車椅子のフレームの側面図である。 第3実施形態に係る車椅子のフレームの側面図である。 図9に示した車椅子のフレームをリクライニング姿勢になした状態を示す側面図である。 図9に示した車椅子のフレームを起立姿勢になした状態を示す側面図である。 図9に示した車椅子のフレームを折り畳んだ状態を示す側面図である。 第4実施形態に係る車椅子のフレームを示す正面図である。 第4実施形態に係る車椅子のフレームを示す側面図である。 図13に示した車椅子のフレームをリクライニング姿勢になした状態を示す側面図である。 図13に示した車椅子のフレームを折り畳んだ状態を示す側面図である。 本発明に係る第5実施形態の車椅子のフレームを示す正面図である。 本発明に係る第5実施形態の車椅子のフレームを示す側面図である。 図17に示した車椅子のフレームをリクライニング姿勢になした状態を示す側面図である。 図17に示した車椅子のフレームを折り畳んだ状態を示す側面図である。 従来の車椅子のフレームの側面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る車椅子について図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る車椅子を示す斜視図であり、図中、2は車椅子の骨格を構成するフレーム、7,7は前輪たるキャスタ、8,8は後輪たる主輪である。また、図2及び図3は図1に示した車椅子のフレーム2をキャスタ7,7及び主輪8,8と共に示す正面図及び側面図である。
フレーム2は、車椅子の幅方向に距離を隔てて平行に配置した一対の縦フレーム部材31,31の間に一又は複数(図1〜図3に示した場合にあっては2本)の横フレーム部材32,32を縦フレーム部材31,31の長手方向へ距離隔てて架設してなるシャシ3を備えている。縦フレーム部材31,31は横臥させた管状部材の一端部を、その他の領域より所要寸法だけ***させて成形してあり、縦フレーム部材31,31の一端には短寸の支持柱71,71が鉛直姿勢で連結固定してある。この支持柱71,71の下端にキャスタ7,7がそれぞれ、支持柱71,71の中心軸周りに回動自在に支持されており、キャスタ7,7の略全ての部分が縦フレーム部材31,31の一端側***領域内に、縦フレーム部材31,31から適宜距離を隔てて位置するように構成してある。
縦フレーム部材31,31の他端近傍の位置の外側周面には、前記キャスタ7,7の外径より大きい外径の主輪8,8が回転自在に取り付けてある。縦フレーム部材31,31の主輪8,8の近傍には、例えば倒立L字状の当接部材82,82及び該当接部材82,82を操作するブレーキレバー81,81が配設してあり、該ブレーキレバー81,81を操作して前記当接部材82,82を主輪8,8に当接させることによって、主輪8,8の回転を禁止するようになっている。
一方、縦フレーム部材31,31の一端部の天井部周面には管状の脚部フレーム部材52,52の下端が、シャシ3の幅方向である前記横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動可能に連結してある。脚部フレーム部材52,52の上端部にはそれぞれ、対をなす管状の側部フレーム部材51,51の下端部が連結固定してある。これら側部フレーム部材51,51及び脚部フレーム部材52,52にて棒状の側部支持手段5,5が構成されている。
なお、本実施形態では側部支持手段5,5は側部フレーム部材51,51及び脚部フレーム部材52,52を連結固定させて構成したが、それらを連通させた一のフレーム部材で構成してもよい。その場合、当該側部支持手段において、後述する座部用フレーム部材4とシャシ3との間の部分が脚部となる。一方、前述した如く側部支持手段5,5を側部フレーム部材51,51及び脚部フレーム部材52,52を連結固定させて形成した場合、脚部フレーム部材52,52が前記脚部を構成する。
一方、両側部フレーム部材51,51の上端側の間には、その両端部を内側へ湾曲させてなり使用者の背部を支持する背部用フレーム部材56及び当該車椅子を操作する第三者の持ち手となる持ち手用フレーム部材57が、側部フレーム部材51,51の低い高さ位置から上方へこの順に架設してある。
また、両側部フレーム部材51,51の下端近傍には、平面視が略コ字状に成形してあり使用者を担持するための座部用フレーム部材4が配置してある。座部用フレーム部材4の両端近傍の外側には該座部用フレーム部材4を側部フレーム部材51,51に取り付けるための支持アーム41,41が突設してあり、座部用フレーム部材4のコ字状の底部42を主輪8,8側になした状態で両支持アーム41,41を側部フレーム部材51,51の下端近傍の内面に固着させることによって、座部用フレーム部材4が側部フレーム部材51,51に取り付けられている。この座部用フレーム部材4の底部42と前記背部用フレーム部材56との間には、複数の縦バー(図2に示した場合にあっては2本)58,58が架設してあり、該縦バー58,58によって座部用フレーム部材4はその両端部の高さ位置より底部42の高さ位置の方が若干低くなるように支持されている。
この座部用フレーム部材4の両端から適宜距離下方の位置には使用者の足を担持する横長長方形状の足担持板45が配置してあり、該足担持板45は座部用フレーム部材4の両端に垂下した連結部材46,46の下端に、前記側部フレーム部材51,51の幅方向の軸と平行な軸周りに回動可能に取り付けられている。
図1に示したように、座部用フレーム部材4上には使用者に応じた凹部を設けてなる座部シートS1が取り付けてある。また、側部フレーム部材51,51の上端から座部用フレーム部材4までの領域には背部シートS2が所要の撓みを持たせて帳設してあり、背部シートS2内の適宜位置に使用者の頭部、体幹部及び腰部を支持するパット(図示せず)がそれぞれ配設してある。
一方、前述した脚部フレーム部材52,52の上端近傍の位置には、脚部フレーム部材52,52と前記シャシ3の縦フレーム部材31,31との間で突っ張って、座部シートS1上に着座する使用者の荷重等を受ける管状の突っ張り用フレーム部材6,6の一端が、シャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動可能に連結してあり、両突っ張り用フレーム部材6,6の他端は、縦フレーム部材31,31の主輪8,8近傍の天井側周面の位置に、横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動可能に連結してある。
ところで、前記脚部フレーム部材52,52はその長手方向の中途位置で、シャシ3側の第1脚部フレーム部材521,521と側部フレーム部材51,51側の第2脚部フレーム部材522,522に分割されている。第1脚部フレーム部材521,521と第2脚部フレーム部材522,522とは所定方向へ屈折可能な屈折手段9,9によって相互に連結されており、両第1脚部フレーム部材521,521の間には脚部連結フレーム部材55が架設してある。そして、第1脚部フレーム部材521,521及び第2脚部フレーム部材522,522は屈折手段9,9によって、シャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動して、車椅子の内側へ折り畳むことができるようになっている。
図4及び図5は、図1に示した第1脚部フレーム部材521、屈折手段9及び第2脚部フレーム部材522の一部切欠き部分拡大側面図であり、図4は展開状態、また図5は折り畳んだ状態をそれぞれ示している。なお、図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してある。
図4に示した如く、屈折手段9は、略半円筒のホルダ部91に、該ホルダ部91の中心軸と同軸上に内嵌する円筒状の嵌合部93を、前記ホルダ部91の一端側に半円筒開口部を掛け渡すように配設した連結軸94によって連結して構成してある。嵌合部93の一端側の外周面であって前記ホルダ部91の周面に対向する側とは反対側の位置には、前記連結軸94を挿通させる挿通部97が突設してあり、該挿通部97に連結軸94を挿通させて、ホルダ部91と嵌合部93とが連結軸94周りに回動可能になしてある。これら挿通部97及び連結軸94にて連結部が構成されている。
前記嵌合部93の周面であってホルダ部91の周面に対向する適宜位置には、プランジャー95が嵌合部93から進出及び嵌合部93内へ後退可能に設けてあり、嵌合部93の周面であってプランジャー95とは180度異なる位置には、該プランジャー95を後退操作するための操作レバー96が設けてある。なお、嵌合部93内には図示しない弾性部材が設けてあり、該弾性部材によってプランジャー95には嵌合部93から進出する方向への力が付勢されている。一方、ホルダ部91の周面であって、内嵌された嵌合部93のプランジャー95に対向する位置には、該プランジャー95の頭部が嵌合する嵌合孔92が開設してある。
前述したホルダ部91の一端には環状部が設けてあり、該環状部を第1脚部フレーム部材521の上端部に内嵌させて、ホルダ部91が第1脚部フレーム部材521に固着してある。また、嵌合部93の他端側に第2脚部フレーム部材522の下端部を外嵌させて、嵌合部93が第2脚部フレーム部材522に固着してある。
図1に示したように車椅子を展開している場合にあっては、ホルダ部91内に嵌合部93が、ホルダ部91の中心軸と同軸上に内嵌して第1脚部フレーム部材521及び第2脚部フレーム部材522が直線状の姿勢になされると共に、嵌合部93に設けられたプランジャー95がホルダ部91の嵌合孔92に嵌入して、嵌合部93が連結軸94周りに回動することが禁止されている。
このとき、第2脚部フレーム部材522に不望の力が印加されても、屈折手段9の嵌合部93がホルダ部91の内周面に当接しているため、第2脚部フレーム部材522が前記矢符とは反対の方向へ回動することが防止される。
一方、操作レバー96を操作してプランジャー95を嵌合部93内へ後退させた後、第2脚部フレーム部材522に所望の力を印加すると、図5中に矢符で示した如く、嵌合部 が連結軸94周りにホルダ部91の半円筒開口部から外方へ回動して、第2脚部フレーム部材522は第1脚部フレーム部材521と略対向するように折り畳まれる。
このように折り畳まれた状態で、第2脚部フレーム部材522に前述とは逆方向への力を与えると、嵌合部93が連結軸94周りにホルダ部91の半円筒開口部の内方へ回動して、ホルダ部91内に嵌合する。このとき、嵌合部93に設けられたプランジャー95には前述した力が付勢されているため、プランジャー95がホルダ部91の嵌合孔92に対向したタイミングで当該プランジャー95が嵌合孔92内へ進出して嵌合部93をホルダ部91にロックする。
なお、本実施形態では第1脚部フレーム部材521にホルダ部91を取付け、第2脚部フレーム部材522に嵌合部93及びプランジャー95を設けてあるが、第1脚部フレーム部材521に嵌合部93及びプランジャー95を設け、第2脚部フレーム部材522にホルダ部91を取り付けてもよい。
このような車椅子にあっては、前述した如く操作レバー96を操作することによって、第2脚部フレーム部材522が第1脚部フレーム部材521と対向するように折り畳まれるのに伴って、図6に示したように、第1脚部フレーム部材521(521)がシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りにシャシ3から離隔する方向へ回動すると共に、突っ張り用フレーム部材6(6)の両端連結部がそれぞれシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動しつつ傾頭して、第2脚部フレーム部材522(522)に連結した側部フレーム部材51(51)がシャシ3の縦フレーム部材31(31)と略平行をなす姿勢に折り畳まれる。これによって、車椅子をワンタッチでコンパクトに折り畳むことができる。
このように本発明に係る車椅子は、脚部フレーム部材52(52)の中途位置を支点にして前述したように折り畳む構成になしてあるため、折り畳み動作中に座部シートS1及び背部シートS2(共に図1参照)に何らの影響も及ぼさない。
一方、前述したようにキャスタ7(7)及び主輪8(8)はシャシ3に取り付けてあるため、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に荷重及び衝撃が与えられても耐久性が高く、従って直進性に影響が及ぼされない。また、前述した脚部フレーム部材52(52)はシャシ3に立設してあるため、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に衝撃が与えられた場合であっても、当該衝撃はシャシ3に伝えられて、脚部フレーム部材52(52)に屈折手段9(9)が開く方向の力として作用しない。従って、走行中の衝撃によって屈折手段9(9)が開くことが回避され安全性も高い。
なお、本実施形態では障害者用の車椅子に適用した場合について示してあるが、本発明はこれに限らず、健常者の幼児用等、種々の車椅子に適用し得ることはいうまでもない。
(第2実施形態)
図7及び図8は、第2実施形態に係る車椅子のフレームの正面図及び側面図であり、前述した操作レバー96を遠隔操作し得るようになしてある。なお、両図中、図1〜図3に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示したように、突っ張り用フレーム部材6,6の一端はシャシ3の主輪8,8側の横フレーム部材32に、その長手方向へ適宜距離を隔てて当該横フレーム部材32周りに回動自在に連結してあり、突っ張り用フレーム部材6,6の他端は座部用フレーム部材4の底部42に、前記横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動自在に連結してある。
ところで、前述した持ち手用フレーム部材57には遠隔レバー10が取り付けてあり、該遠隔レバー10にはワイヤ11,11の一端が接続してある。ワイヤ11,11の他端は前述した操作レバー96(96)及び第2脚部フレーム部材522(522)に係合してあり、ワイヤ11,11が遠隔レバー10側に引かれると、操作レバー96(96)をして嵌合部内へプランジャー95(95)を後退せしめるようになされ、ワイヤ11,11への引張り力が無くなると、嵌合部からプランジャー95(95)が進出し得るようになっている。
このような車椅子にあっては、車椅子を操作する第三者が持ち手用フレーム57の遠隔レバー10を操作して、操作レバー96(96)をして嵌合部内へプランジャー95(95)を後退せしめることによって、前同様、第2脚部フレーム部材522が第1脚部フレーム部材521と対向するように折り畳まれるのに伴って、第1脚部フレーム部材521(521)がシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りにシャシ3から離隔する方向へ回動すると共に、突っ張り用フレーム部材6(6)の両端連結部がそれぞれシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動しつつ傾頭して、第2脚部フレーム部材522(522)に連結した側部フレーム部材51(51)がシャシ3の縦フレーム部材31(31)と略平行をなす姿勢に折り畳むことができる。
これによって、前述した効果に加えて、前記第三者は立ち姿勢で車椅子の折り畳み操作を実施することができるため、当該折り畳み操作を楽な姿勢で行うことができる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係る車椅子のフレームの側面図であり、前述した第1脚部フレーム部材521と第2脚部フレーム部材522とを他の屈折手段で連結した場合を示している。なお、図9中、図1〜図3に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
図9に示したように、第1脚部フレーム部材521(521)と第2脚部フレーム部材522(522)との間には屈折手段9(9)たるダイヤルロック19(19)が介装してあり、該ダイヤルロック19(19)によって第2脚部フレーム部材522(522)がシャシ3の横フレーム部材32(図1参照)と平行をなす軸周りに回動可能になしてある。
ダイヤルロック19は、内面に複数の凹凸を放射状に設けてなる一対の第1部分及び第2部分を互いに歯合させてなり、クイックレバー20を操作することによって第1部分及び第2部分の歯合を解除して第1部分及び第2部分を相互に回動させ、また第1部分及び第2部分を歯合させて第1部分及び第2部分を適宜の回動角度で固定することができるようになっている。前記第1部分及び第2部分の一方に第1脚部フレーム部材521が固定してあり、第1部分及び第2部分の他方に第2脚部フレーム部材522が固定してある。従って、クイックレバー20を操作することによって、第2脚部フレーム部材522(522)をシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動させて、図10に示した如く、両側部フレーム部材51(51)及び座部用フレーム部材4等を主輪8(8)側へ倒したリクライニング姿勢、又は図11に示した如く、座部用フレーム部材4を略水平になす起立姿勢に変更し得るようになっている。
更にかかる車椅子においては、前述したクイックレバー20を操作することによって、前述したリクライニング姿勢より更に第2脚部フレーム部材522(522)をシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動させて、図12に示した如く、第1脚部フレーム部材521(521)がシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りにシャシ3から離隔する方向へ回動すると共に、突っ張り用フレーム部材6(6)の両端連結部がそれぞれシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動しつつ傾頭し、第2脚部フレーム部材522(522)に連結した側部フレーム部材51(51)がシャシ3の縦フレーム部材31(31)へ可及的に接近する姿勢に折り畳むことができる。
このような車椅子にあっては、前同様、車椅子をワンタッチでコンパクトに折り畳むことができる一方、脚部フレーム部材52(52)の中途位置を支点にして前述したように折り畳む構成になしてあるため、折り畳み動作中に座部シートS1及び背部シートS2(共に図1参照)に何らの影響も及ぼさない。
一方、キャスタ7(7)及び主輪8(8)はシャシ3に取り付けてあるため、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に荷重及び衝撃が与えられても耐久性が高く、従って直進性に影響が及ぼされない。また、前述した脚部フレーム部材52(52)はシャシ3に立設してあるため、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に衝撃が与えられた場合であっても、当該衝撃はシャシ3に伝えられて、脚部フレーム部材52(52)に屈折手段9(9)が開く方向の力として作用しない。従って、走行中の衝撃によって屈折手段9(9)が開くことが回避され安全性も高い。
なお、本実施形態では第1脚部フレーム部材521と第2脚部フレーム部材522とをダイヤルロック19で連結した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、所定方向へ屈折して当該姿勢を保持し得るように構成された他の関節継手を用いることができる。
(第4実施形態)
図13及び図14は、第4実施形態に係る車椅子のフレームを示す正面図及び側面図であり、第3実施形態の車椅子のフレームとは異なる機構でリクライニング可能になしてある。なお、両図中、図7及び図8に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
図13及び図14に示したように、第1脚部フレーム部材521,521の間に架設した脚部連結フレーム部材55と座部用フレーム部材4のコ字状底部42との間には、シリンダホルダ14,14及び該シリンダホルダ14,14内に進退可能に挿入されたロッド15(15)を備えるアームシリンダ16,16が脚部連結フレーム部材55の長手方向へ適宜の距離を隔てて架設してある。
前記シリンダホルダ14は、該シリンダホルダ14の周面であってロッド15が挿入された側とは反対側の端部近傍の位置で前記脚部連結フレーム部材55の周面に、該脚部連結フレーム部材55の中心軸周りに回動自在に連結してあり、また前記ロッド15のシリンダホルダ14内に挿入された側とは反対側の端部を座部用フレーム部材4の底部42に、前記脚部連結フレーム部材55と平行をなす軸周りに回動自在に連結してある。また、シリンダホルダ14の長手方向の中途位置には、ロッド15の進退位置を保持するストッパが内設してあり、その周面には前記ストッパを解除・作動させるスイッチ151が設けてある。
ところで、前述した側部フレーム部材51(51)及び座部用フレーム部材4は、第2脚部フレーム部材522(522)に対して一体的に回動し得るようになっている。
一方、前述した持ち手用フレーム部材57には遠隔レバー10が取り付けてあり、該遠隔レバー10にはワイヤ11(11)の一端が接続してある。ワイヤ11(11)の他端は前述したスイッチ151(151)に係合してあり、ワイヤ11(11)が遠隔レバー10側に引かれると、スイッチ151(151)を介してストッパが解除され、ワイヤ11(11)への引張り力が無くなると、スイッチ151(151)を介してストッパが作動するようになっている。
このような車椅子にあっては、図15に示した如く、車椅子を操作する第三者が持ち手用フレーム部材57の遠隔レバー10を操作してスイッチ151(151)を介してストッパを解除した状態で、持ち手用フレーム部材57にシャシ3側への力を印加することによって、側部フレーム部材51,51をシャシ3側へ任意の角度でリクライニングさせた後、遠隔レバー10を元の状態に復帰させてスイッチ151(151)を介してストッパを作動させることによって、側部フレーム部材51,51をそのリクライニング姿勢に保持することができる。
一方、このようなリクライニングを復帰させておき、図16に示した如く、屈折手段9を屈折させて、第2脚部フレーム部材522が第1脚部フレーム部材521と対向するように折り畳まれるのに伴って、第1脚部フレーム部材521(521)がシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りにシャシ3から離隔する方向へ回動すると共に、突っ張り用フレーム部材6(6)の両端連結部がそれぞれシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動しつつ傾頭して、第2脚部フレーム部材522(522)に連結した側部フレーム部材51(51)がシャシ3の縦フレーム部材31(31)に可及的に接近した姿勢に折り畳むことができる。
これによって、リクライニング可能な車椅子であっても、当該車椅子をワンタッチでコンパクトに折り畳むことができる。また、当該車椅子は、脚部フレーム部材52(52)の中途位置を支点にして前述したように折り畳む構成になしてあるため、折り畳み動作中に座部シートS1及び背部シートS2(共に図1参照)に何らの影響も及ぼさない。
一方、前同様、キャスタ7(7)及び主輪8(8)はシャシ3に取り付けてあるため、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に荷重及び衝撃が与えられても耐久性が高く、従って直進性に影響が及ぼされない。また、前述した脚部フレーム部材52(52)はシャシ3に立設してあるため、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に衝撃が与えられた場合であっても、当該衝撃はシャシ3に伝えられて、脚部フレーム部材52(52)に屈折手段9が開く方向の力として作用しない。従って、走行中の衝撃によって屈折手段9(9)が開くことが回避され安全性も高い。
(第5実施形態)
図17及び図18は、本発明に係る第5実施形態の車椅子のフレームを示す正面図及び側面図であり、第4実施形態の車椅子のフレームとは異なる構成でリクライニングし得るようになしてある。なお、両図中、図13及び図14に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
本実施形態の車椅子のフレームにあっては、アームシリンダ16,16が脚部連結フレーム部材55とシャシ3の横フレーム部材32との間に架設してある。アームシリンダ16を構成するシリンダホルダ14は、該シリンダホルダ14の周面であってロッド15が挿入された側とは反対側の端部近傍の位置で脚部連結フレーム部材55の周面に、シャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動自在に連結してあり、またアームシリンダ16を構成するロッド15のシリンダホルダ14内に挿入された側とは反対側の端部はシャシ3の横フレーム部材32の周面に、横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動自在に連結してある。
そして、図19に示した如く、車椅子を操作する第三者が持ち手用フレーム部材57の遠隔レバー10を操作してストッパ151(151)を解除した状態で、持ち手用フレーム部材57にシャシ3側への力を印加することによって、側部フレーム部材51(51)をシャシ3側へ任意の角度でリクライニングさせた後、遠隔レバー10を元の状態に復帰させてストッパ151(151)を作動させることによって、側部フレーム部材51(51)をそのリクライニング姿勢に保持することができる。
一方、図20に示した如く、側部フレーム部材51(51)をシャシ3側へ更にリクライニングさせておき、屈折手段9を屈折させて、第2脚部フレーム部材522が第1脚部フレーム部材521と対向するように折り畳まれるのに伴って、第1脚部フレーム部材521(521)がシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りにシャシ3から離隔する方向へ回動すると共に、突っ張り用フレーム部材6(6)の両端連結部がそれぞれシャシ3の横フレーム部材32と平行をなす軸周りに回動しつつ傾頭して、第2脚部フレーム部材522(522)に連結した側部フレーム部材51(51)がシャシ3の縦フレーム部材31(31)に可及的に接近した姿勢に折り畳むことができる。
これによって、リクライニング可能な車椅子であっても、当該車椅子をワンタッチでコンパクトに折り畳むことができる。また、前同様、折り畳み動作中に座部シートS1及び背部シートS2(共に図1参照)に何らの影響も及ぼさない。更に、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に荷重及び衝撃が与えられても耐久性が高く、従って直進性に影響が及ぼされない。また、キャスタ7(7)及び主輪8(8)に衝撃が与えられた場合であっても、当該衝撃はシャシ3に伝えられて、脚部フレーム部材52(52)に屈折手段9が開く方向の力として作用しないため、走行中の衝撃によって屈折手段9(9)が開くことが回避され安全性も高い。
2 フレーム
3 シャシ
4 座部用フレーム部材
5 側部支持手段
6 突っ張り用フレーム部材
7 キャスタ
8 主輪
9 屈折手段
31 縦フレーム部材
32 横フレーム部材
51 側部フレーム部材
52 脚部フレーム部材
91 ホルダ部
93 嵌合部
95 プランジャー
96 操作レバー
S1 座部シート
S2 背部シート

Claims (5)

  1. 着座する使用者を担持する座部用フレーム部材と、該座部用フレーム部材の両側に配され、当該座部用フレーム部材を支持する一対の棒状の側部支持手段と、前輪たるキャスタと、後輪たる主輪とを備え、移動可能になした車椅子において、
    幅方向へ適距離を隔てて配した一対の縦フレーム部材と、両縦フレーム部材の間を連結する一又は複数の横フレーム部材とを具備するシャシを備え、
    該シャシの縦フレーム部材の両端部に前記キャスタ及び主輪が回転自在に取り付けてあり、
    両側部支持手段の一端側それぞれは、前記シャシのキャスタ側の端近傍の位置に、シャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に連結させてあり、
    前記シャシの主輪側の適宜位置と、両側部支持手段の長手方向の中途位置又は前記座部用フレーム部材との間にはそれぞれ、両側部支持手段に印加される荷重を受けるための突っ張り用フレーム部材が、その両端部がシャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に架設してあり、
    両側部支持手段の座部用フレーム部材とシャシとの間の脚部はそれぞれ、その長手方向の適宜位置で両脚部の座部用フレーム部材側の部分がシャシ側へ屈折させ得るようになしてある
    ことを特徴とする車椅子。
  2. 両脚部はそれぞれ、前記シャシ側の第1部材と、前記座部用フレーム部材側の第2部材とを具備しており、
    対をなす第1部材と第2部材との間にはそれぞれ、第2部材をシャシ側へ屈折可能になした屈折手段が介装してある
    請求項1記載の車椅子。
  3. 前記屈折手段は、第1部材又は第2部材の端部に設けてあり、第2部材又は第1部材の端部周面が当接して第2部材がシャシとは反対側へ屈折することを禁止するホルダ部と、該ホルダ部と第2部材又は第1部材の端部とを前記シャシの幅方向と平行をなす軸周りに回動可能に連結する連結部と、当該屈折手段の屈折動作を止めるストッパとを具備する請求項2記載の車椅子。
  4. 前記ストッパを解除する解除手段を備える請求項3記載の車椅子。
  5. 前記屈折手段は、前記シャシの幅方向と平行をなす軸周りに適宜の角度に回動可能な関節継手を設けて構成してある請求項2記載の車椅子。
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