JP2015033543A - 折り畳み式車椅子 - Google Patents

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喜文 隅田
Yoshifumi Sumida
喜文 隅田
伸郎 片原
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伸郎 片原
樹 鳥屋部
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樹 鳥屋部
利次 堀
Toshiji Hori
利次 堀
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Abstract

【課題】折り畳んだ場合であっても、車椅子を容易に移動させることが可能な折り畳み式車椅子を提供する。【解決手段】折り畳み式の車椅子100は、前輪20及び後輪30が設けられるベース部材10と、使用者が着座可能な着座部40と、使用者の上体を支持可能な背もたれ部50と、背もたれ部50に設置されるハンドル1と、使用者が着座可能な上限位置と当該上限位置よりも低い着座部収納位置との間で着座部40を移動可能とする第1可動機構70と、ベース部材10に対して起立する起立位置と、着座部収納位置にある着座部40上に背もたれ部50が覆い被さるように倒れ込む背もたれ部収納位置との間で背もたれ部50を移動可能とする第2可動機構80と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、前輪及び後輪を有する折り畳み式車椅子に関する。
特許文献1には、右前輪及び右後輪が回転自在に設置される右サイドフレームと、左前輪及び左後輪が回転自在に設置される左サイドフレームと、左右のサイドフレームを連結するクロスフレームと、を備える折り畳み式車椅子が開示されている。
特開2009−77913号公報
上記した折り畳み式車椅子は、シートを上方に引き上げてクロスフレームを上下方向に延びるように回動させ、左右のサイドフレームを幅方向に引き寄せることで折り畳まれる。
このような従来の車椅子では、折り畳み後に左右の車輪だけでなく各サイドフレームの後部に一体形成された左右のハンドル部の幅方向間隔も狭くなる。折り畳んだ状態の車椅子を移動させる場合には左右のハンドル部を用いて当該車椅子を押し動かすことになるが、幅方向の狭くなった左右のハンドル部では車椅子をハンドリングしにくい。また、幅方向間隔が狭められた左右の前輪及び後輪の全てが路面に接地したままであることも、折り畳んだ状態の車椅子を移動させにくい要因となっている。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、折り畳んだ場合であっても、車椅子を容易に移動させることが可能な折り畳み式車椅子を提供することを目的とする。
本発明は、前輪及び後輪を有する折り畳み式車椅子であって、前記前輪及び前記後輪が設けられるベース部材と、使用者が着座可能な着座部と、使用者の上体を支持可能な背もたれ部と、前記背もたれ部に設置されるハンドルと、前記ベース部材と前記着座部との間に設けられ、使用者が着座可能な上限位置と、当該上限位置よりも低い着座部収納位置との間で前記着座部を移動可能とする第1可動機構と、前記ベース部材と前記背もたれ部との間に設けられ、前記背もたれ部が前記ベース部材に対して起立する起立位置と、前記着座部収納位置にある前記着座部上に前記背もたれ部が覆い被さるように倒れ込む背もたれ部収納位置との間で前記背もたれ部を移動可能とする第2可動機構と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、車椅子が折り畳まれて、着座部が着座部収納位置に配置され、背もたれ部が背もたれ部収納位置に配置された場合には、背もたれ部に設けられたハンドルは前輪に近接した位置に配置される。このハンドルを上方に引き上げて移動したい方向に牽引することで、後輪を接地させた状態で折り畳み後の車椅子を移動させることができる。車椅子では、折り畳んだ後もハンドルの幅が狭められることがなく、かつ後輪のみが接地するだけであるので、従来の車椅子と比較して、折り畳んだ状態での車椅子の移動が容易となる。
本発明の実施形態による折り畳み式車椅子の前方斜視図である。 折り畳み式車椅子の下方斜視図である。 左後輪を収納した状態における車椅子を下方から見た時の図である。 左右の後輪を収納した状態における車椅子の前方斜視図である。 着座部を収納した状態における車椅子の前方斜視図である。 アームレストを上方に回動させた時の車椅子の前方斜視図である。 アームレストを収納した状態における車椅子の前方斜視図である。 背もたれ部を収納した状態における車椅子の前方斜視図である。 フットレストを収納した状態における車椅子の前方斜視図である。 牽引時の様子を示す折り畳み状態の車椅子の斜視図である。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態による車椅子100について説明する。
車椅子100は、障害者等の使用者が着座した状態で後輪30を操作したり、介護者等がハンドル1を用いて当該車椅子100を押し引きすることで、使用者が着座したまま移動することができる椅子である。本実施形態では、後輪30を操作するための操作部は省略する。車椅子100は、必要に応じて折り畳むことが可能な折り畳み式車椅子として構成されている。
車椅子100は、ベース部材10と、ベース部材10の前部に設けられる一対の前輪20と、ベース部材10の後部に設けられる一対の後輪30と、ベース部材10の中央部に移動可能に設けられる着座部40と、ベース部材10の後端部に回動可能に設けられる背もたれ部50と、を備える。
ベース部材10は、各種部材が取り付けられる支持部材であって、アルミニウム素材によって形成されている。ベース部材10は、車椅子100の前後方向に延設される本体フレーム11と、本体フレーム11の前端部に設けられ、車椅子100の幅方向に二股状に分岐してから前後方向に延設される前側フレーム12と、本体フレーム11の後端部から上方に立設する後側フレーム13と、を備える。以下では、車椅子100の前後方向を必要に応じて「前後方向」と称し、車椅子100の幅方向(前後方向に対して直角方向)を必要に応じて「幅方向」と称する。
ベース部材10の前側フレーム12の右側部及び左側部には、前輪20がそれぞれ設けられている。右側の前輪20及び左側の前輪20は自由に向きが変わる自在輪として構成されている。
前側フレーム12の左右の先端には、上下方向に延設される固定軸14がそれぞれ設置されている。各固定軸14の下端には、当該固定軸14の軸周りに回動可能な回動軸15が取り付けられている。回動軸15は、水平に延設された軸部材である。回動軸15には、当該回動軸15を中心として回動可能なフットレスト16が設けられている。フットレスト16は、車椅子100に着座した使用者が足を載せる台であり、使用者の足を下側から支持する部材である。
ベース部材10の本体フレーム11の右側方及び左側方には、後輪30がそれぞれ配置される。後輪30の外径は、前輪20の外径よりも大きく設定されている。右側の後輪30を本体フレーム11に接続する構成及び左側の後輪30を本体フレーム11に接続する構成は同じであるため、左側の後輪30を本体フレーム11に接続する構成についてのみ説明する。
左側の後輪30は、アルミニウム素材によって形成された略U字状の支持フレーム31(支持部)に配設されている。後輪30は車軸30Aを有しており、車軸30Aは支持フレーム31の一端と他端との間に掛け渡されている。このように、後輪30は車軸30Aを介して支持フレーム31に回転自在に設けられている。
支持フレーム31とベース部材10との間には、後輪30を幅方向に移動可能とする後輪可動機構60(第3可動機構)が設置されている。後輪可動機構60は、車椅子100の幅方向の外側位置と、当該外側位置よりも幅方向内側の後輪収納位置との間で、後輪30を移動可能とするものである。
車椅子100の使用時には後輪30は図1に示すように外側位置に配置され、車椅子100の折り畳み時には後輪30は図4に示すように後輪収納位置に配置される。
左側の後輪可動機構60は、前側リンク61(第3リンク)と、前側リンク61よりも後方に配置される後側リンク62(第4リンク)と、後輪30を外側位置から後輪収納位置に向けて付勢可能なガススプリング63と、を備えている。
前側リンク61は、ベース部材10の前側フレーム12と、後輪30を支持する支持フレーム31との間に設けられる。前側リンク61の一端は前側フレーム12の後部に対して幅方向へ回動可能に連結され、前側リンク61の他端は支持フレーム31の内側前部に対して幅方向へ回動可能に連結される。
後側リンク62は、ベース部材10の本体フレーム11と、後輪30を支持する支持フレーム31との間に設けられる。後側リンク62の一端は本体フレーム11の側部に対して幅方向へ回動可能に連結され、後側リンク62の他端は支持フレーム31の内側後部に対して幅方向へ回動可能に連結される。
これら前側リンク61及び後側リンク62は、車椅子100の前後方向において平行となるように配置される。
図2に示すように、ガススプリング63は、筒状のシリンダ63aと、シリンダ63aに対して移動自在に設けられるピストンロッド63bと、図示しないロックピンと、を備えている。ガススプリング63は、ロックピンによるロック解除時にシリンダ63a内のガス圧に応じてピストンロッド63bが押し出されることで伸長するように構成されている。なお、ロックピンが操作されていない場合にはシリンダ63aに対するピストンロッド63bの移動が禁止され、ガススプリング63はロック状態となる。
ガススプリング63は、ベース部材10の前側フレーム12と、後輪30を支持する支持フレーム31との間に設けられる。ガススプリング63のピストンロッド63bの先端は前側フレーム12に対して幅方向へ回動可能に連結され、ガススプリング63のシリンダ63aの後端は支持フレーム31の内側部の後端に対して幅方向へ回動可能に連結される。
車椅子100では、ガススプリング63が最収縮した状態において、後輪30が外側位置に位置するように設定されている(図3の右後輪参照)。この時、ロックピンが操作されてロック状態が解除されると、ガススプリング63は伸長して後輪30を外側位置から後輪収納位置に向かって付勢する(図3の左後輪参照)。
図1に示すように、着座部40は、アルミニウム素材によって形成された略四角形状の枠体であって、使用者等が着座可能な部材である。着座部40は、車椅子100の前後方向や幅方向に延設される複数のフレームにより構成されているが、略矩形状の平板として構成してもよい。着座部40の上面には緩衝用のクッション等を配置してもよい。
着座部40とベース部材10との間には、当該着座部40を車椅子100の前後方向に移動可能とする着座部可動機構70(第1可動機構)が設置されている。着座部可動機構70は、使用者が着座可能な上限位置と、当該上限位置よりも低い位置であって車椅子100の前側となる着座部収納位置との間で、着座部40を移動可能とするものである。
車椅子100の使用時には着座部40は図1に示すように上限位置に配置され、車椅子100の折り畳み時には着座部40は図5に示すように着座部収納位置に配置される。
着座部可動機構70は、第1リンク71と、第1リンク71よりも後方に配置される第2リンク72と、を備えている。
第1リンク71は、略H形状のリンク部材であって、前側フレーム12と着座部40との間に設けられる。第1リンク71の一方側の一対の端部は着座部40の前側下部に形成された各ブラケット部41に対して前後方向へ回動可能に連結され、第1リンク71の他方側の一対の端部は前側フレーム12に形成された各ブラケット部12Aに対して前後方向へ回動可能に連結される。
第2リンク72は、略H形状のリンク部材であって、本体フレーム11と着座部40との間に設けられる。第2リンク72の一方側の一対の端部は着座部40の後側下部に形成された各ブラケット部42に対して前後方向へ回動可能に連結され、第2リンク72の他方側の一対の端部は本体フレーム11に形成された各ブラケット部11Aに対して前後方向へ回動可能に連結される。
これら第1リンク71及び第2リンク72は、車椅子100の前後方向において平行となるように配置される。
図1及び図2に示すように、背もたれ部50は、アルミニウム素材によって形成された略長方形状の枠体であって、着座した使用者等の上体を支持可能な部材である。背もたれ部50は、複数のフレームにより構成されているが、矩形平板状の部材として構成してもよい。背もたれ部50の前面には緩衝用のクッション等を配置してもよい。
図2に示すように、背もたれ部50とベース部材10の後側フレーム13との間には、当該背もたれ部50を車椅子100の前後方向に回動可能とする背もたれ部可動機構80(第2可動機構)が設置されている。背もたれ部可動機構80は、背もたれ部50がベース部材10に対して起立する起立位置と、当該起立位置から前方に向かって倒れ込んだ背もたれ部収納位置との間で背もたれ部50を回動可能とするものである。
車椅子100の使用時には背もたれ部50は図1に示すように起立位置に配置され、車椅子100の折り畳み時には背もたれ部50は図8に示すように背もたれ部収納位置に配置される。
背もたれ部可動機構80は、ベース部材10の後側フレーム13の上端に設けられる回動軸81を備えている。回動軸81は、幅方向に水平に延設される軸部材である。背もたれ部50の下端には、回動軸81に対して回動自在に取り付けられる軸受部51が形成されている。このように、背もたれ部50は、回動軸81を中心として、起立位置と背もたれ部収納位置との間で回動可能となっている。
図1及び図2に示すように、後側フレーム13に回動可能に設けられる背もたれ部50は、車椅子100を移動させる際に介護者等が使用するハンドル1と、アームレスト93を含む肘掛機構90と、をさらに備えている。
ハンドル1は車椅子100の幅方向に延設される棒状部材であって、ハンドル1の中心が背もたれ部50の上端に固定されている。ハンドル1の両端には、滑り止めとして機能するゴム製のグリップ1Aが設けられている。
肘掛機構90は、背もたれ部50の中央位置に固定され、車椅子100の幅方向に延設される保持部91と、保持部91の両端にそれぞれ設けられ、保持部91に対して幅方向に移動可能に設けられる可動部92と、可動部92の端部に回動自在に設けられるアームレスト93と、を備える。アームレスト93は、車椅子100に着座した使用者の腕を下側から支持する部材である。
保持部91は背もたれ部50に対して水平に固定された角筒状部材であり、保持部91の両端には角柱状の可動部92が摺動自在に挿入されている。したがって、車椅子100では、可動部92を保持部91に対して幅方向に移動させることで、左右のアームレスト93の幅方向間隔を調整することが可能となっている。なお、アームレスト93は、図1に示す水平位置と図6に示す鉛直位置との間において略90°の角度範囲で回動するように構成されている。
上述した車椅子100が使用者等に使用される場合には、車椅子100は図1及び図2に示すような使用状態で使用される。
図1に示すように、車椅子100の使用時には、後輪可動機構60の前側リンク61及び後側リンク62はベース部材10の本体フレーム11から車椅子100の幅方向に配設された状態となっており、後輪30は外側位置に位置している。この時、ガススプリング63は、図2に示すように最収縮した状態でロックされている。
また、図1に示すように、車椅子100の使用時には、着座部可動機構70の第1リンク71及び第2リンク72は、ベース部材10に対して起立した状態となっており、着座部40は使用者が着座可能な上限位置に位置している。この時、背もたれ部50は起立位置に位置しており、ハンドル1は車椅子100の後側上部であって、後輪30の上方に位置している。車椅子100では、背もたれ部50が起立位置にある時に着座部40が上限位置に配置されると、着座部40の後部に設けられたロック機構(図示省略)により、着座部40と背もたれ部50とが相互に固定される。このように着座部40及び背もたれ部50の両者が固定されることで、着座部40は上限位置からの移動が規制され、背もたれ部50は起立位置からの移動が規制される。
さらに、車椅子100の使用時には、アームレスト93は、車椅子100の前後方向に略水平となる水平位置まで降ろされた状態で固定される。また、肘掛機構90の可動部92を必要に応じて車椅子100の幅方向に移動させることで、左右のアームレスト93の幅方向間隔が所定間隔となるように調整される。この時、フットレスト16は、着座部40に着座した使用者が足を乗せることができる位置に引き出されている。
以上では、図1及び図2を参照して、使用状態における車椅子100について説明した。以下では、図3から図10を参照して、折り畳み状態における車椅子100ついて説明する。
車椅子100は、使用後等に必要に応じて折り畳まれる。車椅子100を折り畳む場合には、まず後輪30が図3及び図4に示すように後輪収納位置に収納される。
図3に示すように、左側の後輪30を収納する時には、左側の後輪可動機構60のガススプリング63のロックピン(図示省略)を操作してガススプリング63のロック解除を行い、外側位置(図1参照)にある後輪30を幅方向内側の後輪収納位置まで引き寄せる。この時、後輪可動機構60の前側リンク61及び後側リンク62が幅方向外側から内側に回動し、車椅子100の前後方向に配設された状態まで回動することで、後輪30は後輪収納位置に配置される。後輪収納時には、ガススプリング63は後輪30を後輪収納位置に向かって付勢するように伸長するため、後輪30を容易に後輪収納位置まで移動させることができる。
なお、後輪30を後輪収納位置から外側位置まで引き出す際には、ロックピンを操作した状態でガススプリング63の付勢力に抗して、当該ガススプリング63を最収縮位置まで収縮させることとなる。後輪30が外側位置に位置した後には、ロックピンの操作が停止され、ガススプリング63はロックされる。
左側の後輪30を外側位置(図1参照)から後輪収納位置まで移動させた後、右側の後輪30も同様に外側位置(図1参照)から後輪収納位置まで移動させることで、図4に示すように左右の後輪30の収納作業が終了する。上記した後輪30の収納に際して後輪可動機構60の前側リンク61及び後側リンク62は平行リンクとして機能するため、左右の後輪30は路面に対して鉛直な姿勢を維持したまま外側位置から後輪収納位置まで移動する。したがって、外側位置においても後輪収納位置においても、左右の後輪30は車椅子100の前後方向に対して平行に配置されることとなる。
左右の後輪30を後輪収納位置に収納した後には、図5に示すように車椅子100の着座部40が収納される。
図5に示すように、着座部40の収納時には、着座部40の後部に配置されたロック機構(図示省略)を操作して当該着座部40と背もたれ部50とのロック状態を解除し、着座部40を上限位置(図1参照)から着座部収納位置まで車椅子100の前方に向かって押し下げる。この時、着座部可動機構70の第1リンク71及び第2リンク72がベース部材10に対して起立した状態から前方に回動し、略水平となるように倒れ込んだ状態まで回動することで、着座部40は着座部収納位置に配置される。着座部可動機構70の第1リンク71及び第2リンク72は平行リンクとして機能するため、着座部40は路面に対して略水平な姿勢を維持したまま、上限位置から着座部収納位置まで移動する。
車椅子100では、着座部40が着座部収納位置に配置されると、着座部40の前部に設けられたロック機構(図示省略)により着座部40とベース部材10の前側フレーム12とが相互に固定される。このように着座部40及び前側フレーム12の両者が固定されることで、着座部40は着座部収納位置からの移動が規制される。なお、着座部40を着座部収納位置から上限位置まで押し上げる際には、着座部40の前部に設けられたロック機構が操作され、着座部40と前側フレーム12とのロック状態が解除される。
着座部40を上限位置(図1参照)から着座部収納位置まで移動させることで、着座部40の収納作業が終了する。
着座部40を着座部収納位置に収納した後には、図6に示すように、車椅子100のアームレスト93は水平位置(図1参照)から略鉛直な状態となるように上側に向かって約90°回動される。その後、図7に示すように、肘掛機構90の可動部92が保持部91に対して幅方向内側に押し込まれる。これにより、左右のアームレスト93は、幅方向間隔が最も狭く、背もたれ部50に最接近する位置に配置されることとなる。
アームレスト93が図7に示すように収納された後には、図8に示すように車椅子100の背もたれ部50が収納される。
図8に示すように、背もたれ部50の上端が前輪20に近接するように背もたれ部50を回動軸81を中心に回動させることで、背もたれ部50は起立位置(図1参照)から背もたれ部収納位置まで移動する。背もたれ部収納位置では、背もたれ部50は着座部収納位置に位置している着座部40上に覆い被さるように倒れ込んだ状態となる。
背もたれ部50が背もたれ部収納位置に配置された状態では、背もたれ部50の自由端に設けられたハンドル1は、車椅子100の前側下部、つまり前輪20に最も近接した位置に位置している。この時、ハンドル1は左右の前輪20よりも前方に位置しており、ハンドル1のグリップ1Aと前側フレーム12に固定された固定軸14の上端とが所定隙間を持って対向している。グリップ1Aと固定軸14との間に形成される所定隙間は、人の手が通過可能な程度の隙間に設定されている。
車椅子100では、背もたれ部50が背もたれ部収納位置に配置されると、背もたれ部50の前側に設けられたロック機構(図示省略)により、背もたれ部50と着座部収納位置に配置された着座部40とが相互に固定される。このように背もたれ部50及び着座部40の両者が固定されることで、背もたれ部50は背もたれ部収納位置からの移動が規制される。なお、背もたれ部50を背もたれ部収納位置から起立位置まで移動させる際には、背もたれ部50に設けられたロック機構が操作され、背もたれ部50と着座部40とのロック状態が解除される。
背もたれ部50を起立位置(図1参照)から背もたれ部収納位置まで移動させることで、背もたれ部50の収納作業が終了する。
背もたれ部50を折り畳んだ後には、図9に示すように車椅子100のフットレスト16が収納される。図1に示す状態にある回動軸15を、固定軸14を中心として内側に略90°回動させることで、左右のフットレスト16は展開位置(図1参照)から旋回してフットレスト収納位置まで移動する。
このようにフットレスト16をフットレスト収納位置まで移動させることで、フットレスト16の収納作業が終了する。なお、図9に示すように、フットレスト16をフットレスト収納位置に移動させた後、フットレスト16の先端を引き上げるようにフットレスト16を回動軸15に対して回動させてもよい。
図3から図9を参照して説明した通り、車椅子100は、左右の後輪30、着座部40、左右のアームレスト93、背もたれ部50、及び左右のフットレスト16の各収納作業を経て、コンパクトに折り畳まれる。本実施形態では、後輪30、着座部40、アームレスト93、背もたれ部50、及びフットレスト16の順番で収納作業を行うこととした。この収納作業の順番は一例であり、車椅子100を図9に示すような状態まで折り畳むことができれば、収納作業の順番は必要に応じて変更しても構わない。
折り畳み後の車椅子100では、図10に示すように、左右の後輪30のみが路面に接地するようにハンドル1を上方に引き上げ、このハンドル1を用いて当該車椅子100を例えば矢印方向に牽引することで、折り畳み後の車椅子100の移動が行われる。このように、折り畳み後の車椅子100は、いわゆるキャリーバッグの移動手法と同様な手法によって移動可能となっている。折り畳み状態の車椅子100をハンドル1を用いて牽引する時には、ハンドル1が進行方向前側に位置しており、車椅子100は背もたれ部50が路面側に向いて傾斜した状態となる。
なお、本実施形態では、左右の後輪30を後輪収納位置に収納した状態で、ハンドル1を用いて折り畳み後の車椅子100を牽引しているが、左右の後輪30を外側位置に配置したまま折り畳み後の車椅子100を牽引してもよい。
上記した本実施形態による折り畳み式の車椅子100によれば、以下の効果を得ることができる。
車椅子100は、前輪20及び後輪30が設けられるベース部材10と、使用者が着座可能な着座部40と、使用者の上体を支持可能な背もたれ部50と、背もたれ部50の上部に設置されるハンドル1と、着座部40を上限位置と着座部収納位置との間で移動可能とする着座部可動機構70と、背もたれ部50を起立位置と背もたれ部収納位置との間で移動可能とする背もたれ部可動機構80と、を備える。車椅子100が折り畳まれて、着座部40が着座部収納位置に配置され、背もたれ部50が背もたれ部収納位置に配置された場合には、背もたれ部50に設けられたハンドル1は、前輪20に近接した位置に配置される。このハンドル1を上方に引き上げて移動したい方向に牽引することで、後輪30を接地させた状態で折り畳み後の車椅子100を移動させることができる。車椅子100では、折り畳んだ後もハンドル1の幅が狭められることがなく、かつ左右の後輪30のみが接地するだけであるので、従来の車椅子と比較して、折り畳んだ状態での車椅子100の移動が容易となる。
車椅子100の着座部可動機構70は、一端が着座部40に回動可能に連結され他端がベース部材10に回動可能に連結される第1リンク71と、第1リンク71よりも後方に配置されるとともに、一端が着座部40に回動可能に連結され他端がベース部材10に回動可能に連結される第2リンク72と、を備えている。第1リンク71及び第2リンク72がベース部材10に対して起立した状態では着座部40は上限位置に位置し、第1リンク71及び第2リンク72が回動して前方に倒れ込んだ状態では着座部40は着座部収納位置に位置する。本実施形態では、第1リンク71及び第2リンク72からなる簡素なリンク機構によって、着座部40のスムーズな収納動作が実現される。
車椅子100の背もたれ部可動機構80は、ベース部材10の後部に設けられ、背もたれ部50が前後方向に回動するように背もたれ部50の下部を回動自在に軸支する回動軸81を備えている。背もたれ部50がベース部材10に対して起立した状態ではハンドル1は車椅子100の後側上部に位置し、背もたれ部50が起立位置から回動し前方に倒れ込んだ状態ではハンドル1は車椅子100の前側下部に位置する。本実施形態では、回動軸81からなる簡素な回動機構によって、背もたれ部50のスムーズな収納動作が実現される。
また、本実施形態による車椅子100は、後輪30を外側位置と後輪収納位置との間で移動可能とする後輪可動機構60をさらに備えている。車椅子100の折り畳み時には、後輪30は外側位置よりも内側の後輪収納位置に配置されるので、車椅子100をよりコンパクトに折り畳むことが可能となる。
車椅子100の後輪可動機構60は、一端が後輪30を支持する支持フレーム31に回動可能に連結され他端がベース部材10に回動可能に連結される前側リンク61と、前側リンク61よりも後方に配置されるとともに、一端が支持フレーム31に回動可能に連結され他端がベース部材10に回動可能に連結される後側リンク62と、を備える。前側リンク61及び後側リンク62が車椅子100の幅方向に配設された状態では後輪30は外側位置に位置し、前側リンク61及び後側リンク62が回動して車椅子100の前後方向に配設された状態では後輪30は後輪収納位置に位置する。本実施形態では、前側リンク61及び後側リンク62からなる簡素なリンク機構によって、後輪30のスムーズな収納動作が実現される。また、前側リンク61及び後側リンク62は平行リンクとして機能するため、路面に対して鉛直な姿勢を維持したまま左右の後輪30を外側位置から後輪収納位置まで移動させることができる。したがって、左右の後輪30を収納しても、これら後輪30は車椅子100の前後方向に対して平行に配置されることとなり、折り畳み後の車椅子100の移動時におけるハンドリングに悪影響を与えることがない。
車椅子100の後輪可動機構60は、ロックピンによるロック解除時に後輪30を外側位置から後輪収納位置に向かって付勢するように伸長するガススプリング63をさらに備えている。後輪収納時にはロックピンが操作され、ガススプリング63は後輪30を後輪収納位置に向かって付勢するように伸長するので、後輪30を容易に後輪収納位置まで移動させることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなし得ることは明白である。
本実施形態による車椅子100では、後輪30の外径は前輪20の外径よりも大きく設定されているが、後輪30の外径を前輪20の外径と同じに設定したり、前輪20の外径よりも小さく設定したりしてもよい。
また、本実施形態により車椅子100では、着座部40及び背もたれ部50は独立して移動するように構成されているが、着座部40と背もたれ部50は連動して移動するように構成されてもよい。この場合には、背もたれ部50を起立位置から背もたれ部収納位置まで移動させることで、背もたれ部50の移動に伴って着座部40が上限位置から着座部収納位置まで移動する。このように構成することで、車椅子100の折り畳み工数を減らすことができ、使用者や介護者等の負担を低減することが可能となる。
100 車椅子
1 ハンドル
10 ベース部材
11 本体フレーム
12 前側フレーム
13 後側フレーム
16 フットレスト
20 前輪
30 後輪
31 支持フレーム(支持部)
40 着座部
50 背もたれ部
60 後輪可動機構(第3可動機構)
61 前側リンク(第3リンク)
62 後側リンク(第4リンク)
63 ガススプリング
70 着座部可動機構(第1可動機構)
71 第1リンク
72 第2リンク
80 背もたれ部可動機構(第2可動機構)
81 回動軸
93 アームレスト

Claims (6)

  1. 前輪及び後輪を有する折り畳み式車椅子であって、
    前記前輪及び前記後輪が設けられるベース部材と、
    使用者が着座可能な着座部と、
    使用者の上体を支持可能な背もたれ部と、
    前記背もたれ部に設置されるハンドルと、
    前記ベース部材と前記着座部との間に設けられ、使用者が着座可能な上限位置と、当該上限位置よりも低い着座部収納位置との間で前記着座部を移動可能とする第1可動機構と、
    前記ベース部材と前記背もたれ部との間に設けられ、前記背もたれ部が前記ベース部材に対して起立する起立位置と、前記着座部収納位置にある前記着座部上に前記背もたれ部が覆い被さるように倒れ込む背もたれ部収納位置との間で前記背もたれ部を移動可能とする第2可動機構と、
    を備えることを特徴とする折り畳み式車椅子。
  2. 前記第1可動機構は、
    一端が前記着座部に対して前記車椅子の前後方向へ回動可能に連結され、他端が前記ベース部材に対して前後方向へ回動可能に連結される第1リンクと、
    前記第1リンクよりも後方に配置されるとともに、一端が前記着座部に対して前後方向へ回動可能に連結され、他端が前記ベース部材に対して前後方向へ回動可能に連結される第2リンクと、を備え、
    前記第1リンク及び前記第2リンクが前記ベース部材に対して起立した状態では、前記着座部は前記上限位置に位置し、
    前記第1リンク及び前記第2リンクが回動して前方に倒れ込んだ状態では、前記着座部は前記着座部収納位置に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式車椅子。
  3. 前記第2可動機構は、
    前記ベース部材の後部に設けられ、前記背もたれ部が前後方向に回動するように前記背もたれ部の下部を回動自在に支持する回動軸を備え、
    前記背もたれ部が前記ベース部材に対して起立した状態では、前記ハンドルは前記車椅子の後側上部に位置し、
    前記背もたれ部が前記起立位置から回動し前方に倒れ込んだ状態では、前記ハンドルは前記車椅子の前側下部に位置する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み式車椅子。
  4. 前記後輪を回転自在に支持する支持部と、
    前記ベース部材と前記支持部との間に設けられ、前記車椅子の幅方向の外側位置と、前記外側位置よりも幅方向内側の後輪収納位置との間で前記後輪を移動可能とする第3可動機構と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の折り畳み式車椅子。
  5. 前記第3可動機構は、
    一端が前記支持部に対して前記車椅子の幅方向へ回動可能に連結され、他端が前記ベース部材に対して幅方向へ回動可能に連結される第3リンクと、
    前記第3リンクよりも後方に配置されるとともに、一端が前記支持部に対して幅方向へ回動可能に連結され、他端が前記ベース部材に対して幅方向へ回動可能に連結される第4リンクと、を備え、
    前記第3リンク及び前記第4リンクが前記車椅子の幅方向に配設された状態では、前記後輪は前記外側位置に位置し、
    前記第3リンク及び前記第4リンクが回動して前記車椅子の前後方向に配設された状態では、前記後輪は前記後輪収納位置に位置する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の折り畳み式車椅子。
  6. 前記第3可動機構は、
    一端が前記支持部に連結されるとともに他端が前記ベース部材に連結され、ロックピンによるロック解除時に前記後輪を前記外側位置から前記後輪収納位置に向かって付勢するように伸長するガススプリングをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の折り畳み式車椅子。
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