JP2013228357A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサの特性異常を抑制しつつ、センサ部と半導体基板との接合性を向上させることができる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板63の一面61のうち窪み部66を取り囲む領域において、窪み部66との境界となる領域を境界部61aとし、境界部61aを取り囲む領域を接合領域61bとしたとき、接合領域61bの面積を境界部61aの面積より大きくし、半導体基板63の一面61のうち接合領域61bを絶縁膜64を介してセンサ部10と接合する。
【選択図】図4

Description

本発明は、センシング部が形成されたセンサ部に絶縁膜を介して半導体基板が接合されてなる半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、センシング部が形成されたセンサ部と、当該センシング部を封止するように絶縁膜を介してセンサ部に接合される半導体基板とを備えた半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、このような半導体装置では、半導体基板のうちセンシング部と対向する位置に、センシング部が半導体基板に接触しないようにするための窪み部が形成されており、センサ部と半導体基板との間には絶縁性を図るための絶縁膜が配置されている。
上記半導体装置は、例えば、次のように製造される。すなわち、まず、チップ単位に分割されることによってセンサ部を構成する第1半導体ウェハを用意し、当該第1半導体ウェハの各チップ形成領域にそれぞれセンシング部を形成する。また、チップ単位に分割されることによって半導体基板を構成する第2半導体ウェハを用意し、当該第2半導体ウェハのうち各センシング部と対向する領域に窪み部を形成する。続いて、第2半導体ウェハを熱酸化し、第2半導体ウェハのうち第1半導体ウェハと対向する一面に熱酸化膜を形成する。そして、熱酸化膜と第1半導体ウェハとを接合することにより、第1半導体ウェハと第2半導体ウェハとを接合して積層ウェハを構成する。その後、この積層ウェハをチップ単位に分割することにより、上記半導体装置が製造される。
特開2011−199301号公報
T.Suni, K.Henttinen, J.Dekker, H.Luoto, M.Kulawski, J.Makinen,and R.Mutikainen, Silicon-on-Insulator Wafers with Buried Cavities, ECSジャーナル153 2006年 p.299-303
しかしながら、上記製造方法では、第2半導体ウェハに窪み部を形成した後に熱酸化膜を形成している。このため、窪み部の開口部近傍では応力が集中して酸化が促進され、開口部近傍に形成される熱酸化膜の膜厚がその他の領域(開口部近傍の領域より外側の領域)に形成される熱酸化膜の膜厚より厚くなる(例えば、非特許文献1参照)。言い換えると、第2半導体ウェハのうち開口部近傍の領域には、熱酸化膜が盛り上がって形成される。
この場合、このまま第1半導体ウェハと第2半導体ウェハとを熱酸化膜を介して接合すると、熱酸化膜のうち窪み部の開口部近傍の領域上に形成されている部分のみが第1半導体ウェハと接合される。すなわち、熱酸化膜のうち盛り上がっている部分のみが第1半導体ウェハと接合される。このため、熱酸化膜(第2半導体ウェハ)と第1半導体ウェハとの接合性が悪いという問題がある。つまり、チップ単位に分割した際に、センサ部と半導体基板との接合性が悪いという問題がある。
実際、本発明者らが上記製造方法によって製造された半導体装置に対して引っ張り試験を行ったところ、センサ部は、熱酸化膜のうち窪み部の開口部近傍の領域上に形成されている部分のみと接合されていたことを確認している。
この問題を解決するため、例えば、熱酸化膜を形成した後にこの熱酸化膜を平坦化する方法が考えられるが、この方法では熱酸化膜にパーティクルが付着する可能性がある。このため、接合不良やセンサの特性異常等といった新たな問題が懸念される。
また、第1半導体ウェハに対して特殊なエッチング工程等を行い、第1半導体ウェハのうち第2半導体ウェハと対向する一面から凹んだ位置にセンシング部を形成することも考えられる。これによれば、第2半導体ウェハに窪み部を形成しなくてもセンシング部が第2半導体ウェハと接触することを抑制することができるため、窪み部を形成する必要がなくなる。すなわち、第2半導体ウェハの一面に形成されている熱酸化膜の全体と第1半導体ウェハとを接合することができる。
しかしながら、この方法では、センシング部を、例えば、櫛歯形状の可動電極および固定電極を有する構造とした場合、櫛歯形状がばらつきやすく、センサの特性異常が懸念される。
本発明は上記点に鑑みて、センサの特性異常を抑制しつつ、センサ部と半導体基板との接合性を向上させることができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面側に、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンシング部(16)が形成されたセンサ部(10)と、センサ部と対向する一面(61)を有し、当該一面のうちセンシング部と対向する領域に窪み部(66)が形成された半導体基板(63)と、センサ部の一面と半導体基板の一面との間に配置された絶縁膜(64)と、を備え、センサ部と窪み部との間の空間によって構成される気密室(70)にセンシング部が気密封止されてなる半導体装置であって、以下の点を特徴としている。
すなわち、半導体基板の一面のうち窪み部を取り囲む領域において、窪み部との境界となる領域を境界部(61a)とし、境界部を取り囲む領域を接合領域(61b)としたとき、接合領域の面積が境界部の面積より大きくされており、半導体基板の一面は、接合領域が絶縁膜を介してセンサ部と接合されていることを特徴としている。
これによれば、半導体基板の一面は、境界部より面積が大きい接合領域が絶縁膜を介してセンサ部と接合されている。このため、センサ部と半導体基板との接合面積を増加させることができ、接合性を向上させることができる。また、半導体基板に窪み部が形成されており、従来と同様のセンシング部を用いることができるため、センサの特性異常が発生することもない。
また、請求項7に記載の発明では、チップ単位に分割されることによってセンサ部を構成する第1半導体ウェハ(14a)を用意し、第1半導体ウェハの各チップ形成領域にセンシング部を形成する工程と、チップ単位に分割されることによって半導体基板を構成する第2半導体ウェハ(63a)を用意し、第2半導体ウェハにおける第1半導体ウェハと対向する一面のうちセンシング部と対向する位置に窪み部を形成する工程と、第2半導体ウェハの一面のうち窪み部を取り囲む領域において、接合領域に境界部よりも膜厚が厚くなる絶縁膜を形成する工程と、第1半導体ウェハと接合領域上に形成された絶縁膜とを接合することにより、第1半導体ウェハと第2半導体ウェハとを接合して積層ウェハ(100)を形成する工程と、積層ウェハをチップ単位に分割する工程と、を行うことを特徴としている。
これによれば、第2半導体ウェハの一面のうち接合領域上に境界部上に形成される絶縁膜より膜厚が厚くなる絶縁膜を形成し、第1半導体ウェハと接合領域上に形成された絶縁膜とを接合している。このため、第1半導体ウェハと絶縁膜との接合面積を増加させることができ、接合性を向上させることができる。すなわち、チップ単位に分割された際、センサ部と半導体基板との接合性を向上させることができる。
そして、請求項11に記載の発明では、チップ単位に分割されることによってセンサ部を構成する第1半導体ウェハ(14a)を用意し、第1半導体ウェハの各チップ形成領域にセンシング部を形成する工程と、チップ単位に分割されることによって半導体基板を構成する第2半導体ウェハ(63a)を用意し、第2半導体ウェハにおける第1半導体ウェハと対向する一面のうちセンシング部と対向する位置に窪み部を形成する工程と、第2半導体ウェハの一面のうち窪み部を取り囲む領域において、接合領域のみに絶縁膜を形成する工程と、第1半導体ウェハと接合領域上に形成された絶縁膜とを接合することにより、第1半導体ウェハと第2半導体ウェハとを接合して積層ウェハ(100)を形成する工程と、積層ウェハをチップ単位に分割する工程と、を行うことを特徴としている。
これによれば、第2半導体ウェハの一面のうち接合領域のみに絶縁膜を形成しており、第1半導体ウェハと接合領域上に形成された絶縁膜とを接合している。このため、第1半導体ウェハと絶縁膜との接合面積を増加させることができ、接合性を向上させることができる。すなわち、チップ単位に分割された際、センサ部と半導体基板との接合性を向上させることができる。
また、請求項7および11に記載の発明では、絶縁膜を平坦化する必要がないため、接合不良やセンサの特性異常といった問題が発生することもない。そして、第2半導体ウェハに窪み部を形成しているため、センシング部として従来と同様の構造のものを形成すればよく、センサの特性異常といった問題も発生しない。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図である。 図1に示すセンサ部の平面図である。 図1に示すキャップ部の平面図である。 図1に示す領域Aの拡大図である。 センサ部の製造工程を示す断面図である。 キャップ部の製造工程を示す断面図である。 センサ部とキャップ部との接合工程を示す断面図である。 ウェット酸化を950℃で11時間行った際の1μmから盛り上がって形成される絶縁膜の膜厚とドーズ量との関係を示すシミュレーション結果である。 本発明の第2実施形態におけるキャップ部の製造工程を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の断面図である。 図10に示す領域Bの拡大図である。 図10に示すキャップ部の製造工程を示す断面図である。 本発明の第4実施形態におけるキャップ部の製造工程を示す断面図である。 本発明の第5実施形態におけるキャップ部の製造工程を示す断面図である。 (a)は図14に示す領域Cの拡大図、(b)は図14に示す領域Dの拡大図である。 本発明の第6実施形態における半導体装置の断面図である。 図16に示すキャップ部の平面図である。 本発明の第7実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の第8実施形態におけるセンサ部の製造工程を示す断面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。以下で説明する半導体装置は、可動部を有する加速度センサ等の力学量センサであり、例えば車両の加速度等の検出に用いられるものである。
図1に示されるように、半導体装置は、センサ部10とキャップ部60とが接合されて構成されている。まず、センサ部10の構成について説明する。
センサ部10は、支持基板11と、支持基板11上に配置された埋込絶縁膜12と、埋込絶縁膜12を挟んで支持基板11と反対側に配置された半導体層13とを有するSOI基板14を用いて構成されている。そして、このSOI基板14に周知のマイクロマシン加工が施されている。なお、半導体層13のうち埋込絶縁膜12と反対側の表面側が本発明のセンサ部10の一面側に相当する。
図1および図2に示されるように、半導体層13には、溝部15が形成されることによって可動部20および固定部30、40よりなる櫛歯形状を有する梁構造体が構成されており、この梁構造体によって加速度に応じたセンサ信号を出力するセンシング部16が形成されている。
また、埋込絶縁膜12のうち梁構造体20〜40の形成領域に対応した部位には、犠牲層エッチング等によって矩形状に除去された開口部17が形成されている。なお、図2は、センサ部10をキャップ部60側から視た平面図である。また、図1中のセンサ部10は、図2のI−I断面に相当している。
図2に示されるように、可動部20は、開口部17上を横断するように配置されており、矩形状の錘部21における長手方向の両端が梁部22を介してアンカー部23a、23bに一体に連結した構成とされている。アンカー部23a、23bは、埋込絶縁膜12における開口部17の開口縁部に固定されて支持基板11に支持されている。これにより、錘部21および梁部22は、開口部17に臨んだ状態となっている。
ここで、図1および図2中のx軸、y軸、z軸の各方向について説明する。図1および図2中では、x軸方向は錘部21の長手方向である。y軸方向はSOI基板14の面内においてx軸と直交する方向である。z軸方向は、SOI基板14の平面方向と直交する方向である。
梁部22は、平行な2本の梁がその両端で連結された矩形枠状をなしており、2本の梁の長手方向と直交する方向に変位するバネ機能を有する。具体的には、梁部22は、x方向の成分を含む加速度を受けたときに錘部21をx方向へ変位させると共に、加速度の消失に応じて元の状態に復元させるようになっている。したがって、このような梁部22を介して支持基板11に連結された錘部21は、加速度の印加に応じて、開口部17上にて梁部22の変位方向(x方向)へ変位可能となっている。
可動部20は、錘部21の長手方向と直交した方向(y軸方向)に、錘部21の両側面から互いに反対方向へ一体的に突出形成された複数個の可動電極24を備えている。図2では、可動電極24は、錘部21の左側および右側に各々4個ずつ突出して形成されており、開口部17に臨んだ状態となっている。また、各可動電極24は、梁部22および錘部21と一体的に形成されており、梁部22が変位することによって錘部21と共にx軸方向に変位可能となっている。
固定部30、40は、埋込絶縁膜12における開口部17の開口縁部における対向辺部のうち、アンカー部23a、23bが支持されていないもう1組の対向辺部に支持されている。ここで、固定部30、40は、錘部21を挟んで2個設けられており、図2中の下側に位置する固定部30と、図2中の上側に位置する固定部40とよりなり、両固定部30、40は互いに電気的に独立している。
各固定部30、40は、可動電極24の側面と所定の検出間隔を有するように平行した状態で対向配置された複数個(図示例では4個ずつ)の固定電極31、41と、埋込絶縁膜12における開口部17の開口縁部に固定されて支持基板11に支持された配線部32、42とを有した構成となっている。各固定電極31、41は、可動電極24における櫛歯の隙間にかみ合うように櫛歯状に複数本配列され、各配線部32、42に片持ち状に支持された状態となっており、開口部17に臨んだ状態となっている。
また、SOI基板14における半導体層13のうち可動電極24および固定電極31、41の溝部15を介した外周部は、周辺部50として構成されている。言い換えると、周辺部50の内側に可動部20および固定部30、40が形成されている。この周辺部50は、埋込絶縁膜12を介して支持基板11に固定されて支持されている。
次に、キャップ部60について説明する。キャップ部60は、上記センシング部16への水や異物の混入等を防止するものである。また、キャップ部60は、センサ部10との間に密閉した空間を形成する役割も果たすものである。
このようなキャップ部60は、図1および図3に示されるように、一面61および他面62を有する半導体基板63と、絶縁膜64と、絶縁膜65とを備えている。特に限定されるものではないが、本実施形態では、半導体基板63として、一面61が(100)とされているN型のシリコン基板を用いている。なお、図3は、キャップ部60をセンサ部10側から視た平面図である。
半導体基板63は、一面61のうちセンサ部10のセンシング部16と対向する部分に窪み部66が形成されている。この窪み部66は、センシング部16がキャップ部60に接触しないようにするためのものであり、本実施形態では、平面形状が矩形状とされている。そして、窪み部66の開口部は角張った形状とされている。
絶縁膜64は、半導体基板63の一面61全面に形成されており、窪み部66の表面にも形成されている。この絶縁膜64はセンサ部10と半導体基板63とを絶縁するためのものであり、窪み部66の表面にも形成されることによってセンシング部16(可動部20)がZ方向に変位してもセンシング部16と半導体基板63との絶縁が図れるようになっている。つまり、本実施形態では、窪み部66の表面にも絶縁膜64が形成されることによって電流リークを抑制できるようになっている。
ここで、本実施形態の絶縁膜64について説明する。本実施形態の絶縁膜64は、後述するように、ウェット酸化で形成される熱酸化膜であり、図4に示されるように、半導体基板63の一面61のうち窪み部66を取り囲む領域において、窪み部66との境界となる領域を境界部61aとし、境界部61aを取り囲む領域を接合領域61bとしたとき、接合領域61b上に形成されている部分の膜厚が境界部61a上に形成されている部分の膜厚より厚くされている。
なお、半導体基板63の一面61のうち窪み部66を取り囲む領域とは、言い換えると、半導体基板63の一面61のうち窪み部66が形成されていない領域のことである。また、境界部61aとは、言い換えると、図3および図4に示されるように、半導体基板63の一面61のうち窪み部66近傍の領域のことである。さらに言い換えると、境界部61aとは、半導体基板63の一面61のうち熱が印加されると応力が集中する領域であり、単純に半導体基板63に熱酸化を行った場合に応力が集中することによって他の領域(接合領域61b)より熱酸化膜が厚く形成される領域のことである。接合領域61bとは、言い換えると、本実施形態では、半導体基板63の一面61における窪み部66を取り囲む領域のうち境界部61aを除く領域である。つまり、本実施形態では、半導体基板63の一面61における窪み部66を取り囲む領域は、境界部61aおよび接合領域61bにて構成されている。
また、接合領域61bは境界部61aより面積が大きくされており、特に限定されるものではないが、本実施形態では、境界部61aの平面方向(例えば、図3中上下左右方向)の長さL1が約3μmとされ、接合領域61bの平面方向(例えば、図3中上下左右方向)の長さL2が約100μmとされている。
絶縁膜65は、図1に示されるように、半導体基板63のうち絶縁膜64とは反対側の他面62に形成されたものである。
また、半導体基板63には、一面61側の表層部のうち接合領域61b側に不純物層67が形成されている。この不純物層67は、例えば、ボロン、リン、ヒ素、アルゴン、キセノン等によって構成されている。
さらに、キャップ部60は、該キャップ部60をセンサ部10とキャップ部60との積層方向に貫通する4つの貫通電極部68を有している。各貫通電極部68は、絶縁膜65、半導体基板63、および絶縁膜64を貫通する孔部68aと、この孔部68aの壁面に形成された絶縁膜68bと、この絶縁膜68bの上に埋め込まれた貫通電極68cとにより構成されている。
そして、各貫通電極68cの一端部はアンカー部23b等に接続されている。具体的には、4つの貫通電極部68のうちの1つは、アンカー部23bに電気的に接続されている。また、4つの貫通電極部68のうちの2つは、配線部32、42にそれぞれ電気的に接続されている。そして、4つの貫通電極部68のうちの1つは、周辺部50に電気的に接続されている。また、各貫通電極68cの他端部は、パッド状にパターニングされている。
なお、本実施形態では、孔部68aは円筒状とされている。また、絶縁膜68bとしては、例えば、TEOS等の絶縁材料が用いられ、貫通電極68cとしては、例えば、Al等が用いられる。
以上が本実施形態におけるキャップ部60の構成である。そして、図1に示されるように、上記のセンサ部10とキャップ部60とが接合されて一体化されている。つまり、センサ部10に絶縁膜64を介して半導体基板63が接合されている。
本実施形態では、センサ部10の半導体層13とキャップ部60の絶縁膜64とが直接接合されることにより、センサ部10とキャップ部60とが接合されている。具体的には、図4に示されるように、センサ部10の半導体層13と絶縁膜64のうち接合領域61b上に形成されている部分とが直接接合により接合されている。
このように、センサ部10とキャップ部60とが積層されて接合されることにより、センサ部10とキャップ部60の窪み部66との間の空間によって気密室70が構成され、センシング部16が気密室70に気密封止される。なお、気密室70は、例えば、真空とされている。
次に、上記半導体装置の製造方法について図5〜図7を参照しつつ説明する。なお、図5〜図7では、実際にはウェハ状の基板を用いているが、1チップ分のみを図示している。まず、センサ部10の製造方法について説明する。
図5に示されるように、センサ部10を構成するSOIウェハ14aを用意する。なお、本実施形態では、SOIウェハ14aが本発明の第1半導体ウェハに相当している。
そして、図5(b)に示されるように、半導体層13上にレジストや酸化膜等のマスク(図示せず)を形成し、溝部15に対応した部分が開口するように当該マスクをパターニングする。続いて、例えば、RIE方式によって半導体層13をエッチングして溝部15を形成する。その後、マスクを除去する。
次に、図5(c)に示されるように、半導体層13から露出した埋込絶縁膜12を犠牲層エッチング等により除去する。これにより、支持基板11から錘部21、梁部22、可動電極24、固定電極31、41がリリースされてセンシング部16が形成される。以上の工程より、チップ単位に分割されることによってセンサ部10を構成するSOIウェハ14aが形成される。
次に、キャップ部60の製造方法について説明する。
まず、図6(a)に示されるように、キャップ部60を構成する半導体ウェハ63aを用意する。この半導体ウェハ63aのサイズは、SOIウェハ14aと同じとされている。そして、半導体ウェハ63aの一面61のうちセンシング部16と対向する領域をエッチングすることにより、例えば、深さが5〜10μm程度となる窪み部66を形成する。
特に限定されるものではないが、窪み部66は、例えば、リソグラフィー技術やRIE方式、アルカリエッチング等のエッチング技術を利用することによって形成される。また、本実施形態では、半導体ウェハ63aが本発明の第2半導体ウェハに相当している。
続いて、図6(b)に示されるように、半導体ウェハ63aの一面61に酸化膜80を形成する。この酸化膜80は、例えば、熱酸化やCVD法等によって形成される。図6(b)では、他面62にも酸化膜80が形成されているものを図示しているが、酸化膜80は少なくとも一面61に形成されていればよい。
なお、この酸化膜80は、後述するアニール工程によって不純物が外法拡散することを抑制すると共にチャネリングを抑制するものである。また、酸化膜80を熱酸化によって形成した場合には、半導体ウェハ63aの一面61のうち境界部61aでは応力が集中するため、境界部61a上に形成される酸化膜80の膜厚は接合領域61b上に形成される酸化膜80の膜厚より厚くなっている。
その後、図6(c)に示されるように、酸化膜80上にレジスト等のマスク81を配置し、接合領域61b上に形成された酸化膜80が露出するように当該マスク81をパターニングする。
そして、半導体ウェハ63aの一面61側から、ボロン、ヒ素、リン、アルゴン、キセノン等の不純物をイオン注入する。例えば、ドーズ量を1.0×1018cm−2、加速電圧を70keVとしてボロンをイオン注入することができる。
続いて、図6(d)に示されるように、マスク81を除去する。そして、不純物が外方拡散することを抑制するために酸化膜80を残した状態で、1000℃で10分間のアニールを行って不純物を活性化させ、一面61側の表層部のうち接合領域61b側に不純物層67を形成する。その後、酸化膜80を除去する。
次に、図6(e)に示されるように、半導体ウェハ63aをウェット酸化し、絶縁膜64となる熱酸化膜を形成する。このとき、半導体ウェハ63aの他面62には、絶縁膜90が形成される。ウェット酸化は、例えば、950℃で11時間行う。
ところで、半導体ウェハ63aを950℃で11時間行うと、不純物層67が形成されていない場合には通常1μmの熱酸化膜が形成され、境界部61a上では熱酸化膜が最大で136nm盛り上がって形成される。つまり、境界部61a上では最も厚くなる部分の膜厚が1.136μmとなる熱酸化膜が形成される。
これに対し、本実施形態では、ドーズ量を1.0×1018cm−2、加速電圧を70keVとしてボロンをイオン注入し、1000℃で10分間のアニールを行って不純物層67を形成している。このため、接合領域61b上には、図8(a)に示されるように、絶縁膜64が235nm盛り上がって形成される。つまり、1.235μmの膜厚を有する絶縁膜64が形成される。
これは、半導体ウェハ63aにボロンを注入すると、ボロンが熱酸化膜中に偏析して熱酸化膜の結合構造を弱める働きをし、弱められた構造は熱酸化膜中の酸化物質を促進して酸化速度を増大させるためである。このため、不純物層67によって接合領域61b上では境界部61a上に対して増速酸化となり、接合領域61b上に形成される絶縁膜64の膜厚を境界部61a上に形成される絶縁膜64の膜厚より厚くすることができる。
なお、図8では、不純物をイオン注入したときのピーク深さが0.22μmとなるように適宜加速電圧を調整している。また、図8(a)は、半導体基板63として、一面61が(100)とされているN型のシリコン基板を用いた絶縁膜64の厚さとドーズ量との関係を示しており、(b)は、半導体基板63として、一面61が(100)とされているP型のシリコン基板を用いた絶縁膜64の厚さとドーズ量との関係を示している。ここでは、特に図示しないが、一面61が(111)、(110)等の面方位であっても図8と同様の効果が得られる。
また、図8に示されるように、不純物層67を構成する不純物はボロンでなくてもよい。すなわち、ドーズ量や加速電圧等の条件を適宜調整して不純物層67を構成することにより、接合領域61b上に形成される絶縁膜64の膜厚を境界部61a上に形成される絶縁膜64の膜厚より厚くすることができる。
例えば、上記のように、図6(d)の工程にて1000℃で10分間のアニールを行い、図6(e)の工程にて950℃で11時間のウェット酸化を行う場合、ヒ素を注入するのであれば、ドーズ量を1×1016cm−2、加速電圧を400keVとすることにより、接合領域61b上に形成される絶縁膜64の膜厚を境界部61a上に形成される絶縁膜64の膜厚より厚くすることができる。
以上説明したようにして、多数のキャップ部60の一部が形成されたキャップウェハ60aが製造される。
そして、図7(a)に示されるように、上記の各工程を経て得られたSOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合する。つまり、SOIウェハ14aと半導体ウェハ63aとを絶縁膜64を介して接合する。具体的には、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを真空装置内に配置する。そして、SOIウェハ14aのうち半導体層13の表面およびキャップウェハ60aのうち絶縁膜64の表面にArイオンビームを照射し、半導体層13および絶縁膜64の各表面を活性化させる。
そして、真空装置内にて、例えば、SOIウェハ14aおよびキャップウェハ60aの各対向面に設けられたアライメントマーク等を用いて赤外顕微鏡によりアライメントを行い、室温〜550℃の低温で両ウェハをいわゆる直接接合により接合する。具体的には、SOIウェハ14aの半導体層13とキャップウェハ60aのうち接合領域61b上に形成された絶縁膜64とを接合する。
このようにして、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合して積層ウェハ100を形成する。これにより、各チップ形成領域にSOIウェハ14aと窪み部66とによって封止された気密室70がそれぞれ形成される。なお、この気密室70は真空になっている。また、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとは、陽極接合や中間層接合等の接合技術によって接合されてもよい。
次に、図7(b)に示されるように、積層ウェハ100におけるキャップウェハ60aをSOIウェハ14aと反対側から研削し、絶縁膜90を除去すると共に半導体ウェハ63aを薄くする。なお、この研削工程は、積層ウェハ100を構成する前に行ってもよい。
続いて、図7(c)に示されるように、キャップウェハ60aのうち、アンカー部23b、配線部32、42、および周辺部50に対応する場所の半導体ウェハ63aおよび絶縁膜64をエッチングして除去することにより4つの孔部68aを形成する。その後、各孔部68aの壁面にTEOS等の絶縁膜68bを成膜する。このとき、半導体ウェハ63aの他面62に形成された絶縁膜にて絶縁膜65が構成される。続いて、各孔部68aの底部に形成された絶縁膜68bを除去し、半導体層13を露出させる。
その後、図7(d)に示されるように、各孔部68aにスパッタ法や蒸着法等によりAlやAl−Si等の金属を埋め込み、貫通電極68cを形成して、各貫通電極68cとアンカー部23b、配線部32、42、および周辺部50とをそれぞれ電気的に接続する。また、絶縁膜65上の金属をパッド状にパターニングする。
その後、特に図示しないが、積層ウェハ100をチップ単位に分割することにより、上記図1に示す半導体装置が製造される。
以上説明したように、本実施形態では、センサ部10と半導体基板63とは、半導体基板63の一面61のうち接合領域61b上に形成された絶縁膜64を介して接合されている。そして、接合領域61bは境界部61aより面積が大きくされている。このため、センサ部10と半導体基板63との接合面積を増加させることができ、接合性を向上させることができる。
また、半導体ウェハ63aに絶縁膜64を形成する際、半導体ウェハ63aに不純物層67を形成し、部分的に増速酸化をさせることにより、絶縁膜64のうち接合領域61b上に形成されている部分の膜厚を境界部61a上に形成されている部分の膜厚より厚くしている。このため、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合する際、半導体層13と接合領域61b上に形成された絶縁膜64とが接合される。したがって、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとの接合面積を増加させることができ、接合性を向上させることができる。
さらに、上記製造方法では、絶縁膜64を形成した後に平坦化する必要もないため、接合不良やセンサの特性異常といった問題が発生することもない。そして、半導体基板63には窪み部66が形成されており、従来と同様の構造のセンシング部16を用いることができるため、センサの特性異常といった問題も発生しない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してキャップ部60の製造工程を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、まず、図9(a)に示されるように、図6(a)と同様の工程を行い、半導体ウェハ63aに窪み部66を形成する。
その後、図9(b)に示されるように、ウェット酸化を950℃で11時間行い、一面61に絶縁膜64を形成すると共に他面62に絶縁膜90を形成する。なお、図9(b)では詳細に示していないが、境界部61a上に形成される絶縁膜64の膜厚は、接合領域61bに形成される絶縁膜64の膜厚より厚くなっている。
続いて、図9(c)に示されるように、絶縁膜64上に酸素不透過膜として窒化膜110を形成し、接合領域61b上に形成された絶縁膜64が露出するように窒化膜110をパターニングする。
次に、図9(d)に示されるように、再び半導体ウェハ63aを950℃で11時間ウェット酸化する。つまり、窒化膜110に覆われていない領域を再び酸化し、いわゆるLOCOS酸化膜を形成する。これにより、接合領域61b上に形成される絶縁膜64の膜厚を境界部61a上に形成される絶縁膜64の膜厚より厚くすることができる。
その後、窒化膜110を除去し、上記第1実施形態と同様に、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合する。そして、貫通電極部68等を形成すると共にチップ単位に分割することにより、上記図1に示す半導体装置が製造される。
このような半導体装置の製造方法としても、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとは、半導体層13と接合領域61b上に形成された絶縁膜64とが接合されることによって接合されるため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して半導体基板63の一面61のうち境界部61aを露出させたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図10および図11に示されるように、キャップ部60は、絶縁膜64が半導体基板63の一面61のうち接合領域61b上にのみ形成されている。言い換えると、半導体基板63の一面61のうち窪み部66および境界部61aが露出している。
そして、センサ部10の半導体層13と、接合領域61b上に形成された絶縁膜64とが接合されている。
このような半導体装置におけるキャップ部60は、次のように製造される。
すなわち、まず、図12(a)に示されるように、図6(a)と同様の工程を行い、半導体ウェハ63aに窪み部66を形成する。
その後、図12(b)に示されるように、ウェット酸化を950℃で11時間行い、一面61に絶縁膜64を形成すると共に他面62に絶縁膜90を形成する。なお、図12(b)では詳細に示していないが、境界部61a上に形成される絶縁膜64の膜厚は、接合領域61bに形成される絶縁膜64の膜厚より厚くなっている。
続いて、図12(c)に示されるように、絶縁膜64上にマスク120を形成した後、境界部61aおよび窪み部66上に形成された絶縁膜64が露出するようにマスク120をパターニングする。
そして、図12(d)に示されるように、境界部61aおよび窪み部66上に形成された絶縁膜64をエッチングにより除去する。つまり、半導体ウェハ63aの一面61のうち接合領域61b上にのみ絶縁膜64を残す。
その後は、上記第1実施形態と同様に、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合し、貫通電極部68等を形成すると共にチップ単位に分割することにより、上記図10に示す半導体装置が製造される。
以上説明したような半導体装置としても、半導体基板63は接合領域61b上に形成された絶縁膜64を介してセンサ部10と接合されるため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、半導体基板63の一面61にウェット酸化によって絶縁膜64を形成する例について説明したが、例えば、CVD法等によって絶縁膜64を形成してもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第3実施形態に対してキャップ部60の製造工程を変更したものであり、その他に関しては第3実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、まず、図13(a)に示されるように、図12(a)と同様の工程を行い、半導体ウェハ63aに窪み部66を形成する。
その後、図13(b)に示されるように、図12(b)と同様の工程を行い、ウェット酸化を行って一面61に第1絶縁膜64aを形成すると共に他面62に絶縁膜90を形成する。
続いて、図13(c)に示されるように、図12(c)と同様の工程を行い、境界部61aおよび窪み部66上に形成された第1絶縁膜64aが露出するようにマスク120を形成する。
続いて、13(d)に示されるように、図12(d)と同様の工程を行い、半導体基板63の一面61のうち接合領域61b上にのみ第1絶縁膜64aを残す。
次に、図13(e)に示されるように、再びウェット酸化を行い、境界部61a上に第2絶縁膜64bのみからなる絶縁膜64を形成すると共に、接合領域61b上に第1、第2絶縁膜64a、64bからなる絶縁膜64を形成する。これにより、接合領域61b上に形成される絶縁膜64の膜厚が境界部61a上に形成される絶縁膜64の膜厚より厚くなる。
その後は、上記第1実施形態と同様に、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合し、貫通電極部68等を形成すると共にチップ単位に分割することにより、上記図1に示す半導体装置が製造される。
このような半導体装置の製造方法としても、半導体基板63は接合領域61bに形成された絶縁膜64を介してセンサ部10と接合されるため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、窪み部66の表面に第2絶縁膜64bが形成されるため、電流リークを抑制することもできる。
なお、本実施形態では、半導体基板63の一面61にウェット酸化によって第1、第2絶縁膜64a、64bを形成する例について説明したが、次のようにしてもよい。例えば、CVD法で第1、第2絶縁膜64a、64bを形成してもよい。また、第1、第2絶縁膜64a、64bの一方をウェット酸化で形成し、他方をCVD法で形成するようにしてもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してキャップ部60の製造工程を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図14(a)に示されるように、図6(a)と同様の工程を行い、半導体ウェハ63aに窪み部66を形成する。このとき、窪み部66の開口部は、図15(a)に示されるように、角張った形状となっている。
次に、図14(b)に示されるように、ウェット酸化を1170℃等の高温で2時間行い、図15(b)に示されるように、窪み部66の開口部を丸める。なお、このとき、一面61および他面62に熱酸化膜130が形成される。
続いて、図14(c)に示されるように、一面61および他面62に形成された熱酸化膜130を除去する。
その後、図14(d)に示されるように、ウェット酸化を950℃で11時間行い、一面61に絶縁膜64を形成すると共に、他面62に絶縁膜90を形成する。このとき、窪み部66の開口部が丸められており、境界部61aに応力が集中し難くなっている。このため、この工程のウェット酸化では、一面61上(境界部61a上および接合領域61b上)に膜厚が等しい絶縁膜64が形成される。
その後、上記第1実施形態と同様に、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合し、貫通電極部68等を形成すると共にチップ単位に分割することにより、上記図1に示す半導体装置が製造される。
これによれば、境界部61a上および接合領域61b上に膜厚が等しい絶縁膜64を形成することができる。このため、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合する際、半導体層13と境界部61a上および接合領域61b上に形成された絶縁膜64とを接合することができる。つまり、センサ部10とキャップ部60との接合面積をさらに増加させることができ、さらにセンサ部10とキャップ部60との接合性を向上させることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してキャップ部60の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図16および図17に示されるように、半導体基板63に矩形枠状の窪み部66が形成されており、窪み部66内に半導体基板63によって構成される支柱69が備えられている。そして、支柱69の先端面を含む半導体基板63の一面61に絶縁膜64が形成されている。なお、支柱69の先端面は、半導体基板63の一面61の一部に相当する。
ここで、図17に示されるように、支柱69の先端面のうち、窪み部66との境界となる領域を境界領域61cとし、境界領域61cにて囲まれる領域を内縁領域61dとしたとき、内縁領域61d上に形成されている絶縁膜64の膜厚は、境界領域61c上に形成されている絶縁膜64の膜厚より厚くされており、かつ接合領域61b上に形成されている絶縁膜64の膜厚と等しくされている。
なお、内縁領域61dとは、言い換えると、支柱69の先端面のうち境界領域61cにて囲まれる領域のことであり、内縁領域61dは境界領域61cよりも面積が大きくされている。
また、図16に示されるように、支柱69には、一面61側の表層部のうち内縁領域61d側に不純物層67が形成されている。この不純物層67は、上記不純物層67と同様に、半導体基板63に絶縁膜64を形成した際に、内縁領域61d上に形成される絶縁膜64の膜厚を境界領域61c上に形成される絶縁膜64の膜厚より厚くするためのものである。
センサ部10は、図2とは異なる形状のセンシング部16が形成されたものであり、センシング部16内にキャップ部60と接合される接合部52を有するものである。
そして、支柱69を備えたキャップ部60とセンサ部10とが接合されている。具体的には、接合領域61b上に形成された絶縁膜64および内縁領域61d上に形成された絶縁膜64がセンサ部10の半導体層13と接合されている。
このように、センシング部16の内部に備えられた接合部52と支柱69とが接合されるような半導体装置においても本発明を適用することができる。
なお、上記半導体装置は、上記第1実施形態の製造方法において、枠状の窪み部66を形成し、内縁領域61dに対しても不純物をイオン注入して不純物層67を形成することにより製造される。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は、第6実施形態に対してキャップ部60の構成を変更したものであり、その他に関しては第4実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図18に示されるように、支柱69にも貫通電極部68が形成されており、この貫通電極部68を介してもセンサ部10との電気的な接続が図れるようになっている。すなわち、センシング部16内に外部との電気的な接続が必要な半導体装置においても本発明を適用することができる。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態に対して、SOIウェハ14aに絶縁膜64を形成した後に、SOIウェハ14aと半導体ウェハ63aとを接合するものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、まず、図19(a)に示されるように、SOIウェハ14aを用意し、半導体層13上に絶縁膜64を形成する。なお、この絶縁膜64は、ウェット酸化やCVD法等によって形成される。
そして、図19(b)に示されるように、半導体層13のうちセンシング部16が形成されるセンシング部形成領域が露出されるように、絶縁膜64をパターニングして開口部64cを形成する。
次に、図19(c)および(d)に示されるように、図5(b)および(c)と同様の工程を行い、SOIウェハ14aにセンシング部16を形成する。
その後は、上記第1実施形態と同様に、SOIウェハ14aとキャップウェハ60aとを接合し、貫通電極部68等を形成すると共にチップ単位に分割することにより、上記図1に示す半導体装置が製造される。
このような半導体装置の製造方法としても、SOIウェハ14aと半導体ウェハ63aとが絶縁膜64を介して接合される。また、絶縁膜64を平坦な半導体層13上に形成するため、絶縁膜64をウェット酸化によって形成しても部分的に盛り上がって形成されることがない。したがって、SOIウェハ14aと半導体ウェハ63aとの接合面積を増加させることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、センサ部10に加速度を検出するセンシング部16が形成されたものを説明したが、例えば、センサ部10に角速度を検出するセンシング部16が形成されていてもよい。同様に、センシング部16は可動部20を有するものではなく、例えば、センシング部16は温度に応じて抵抗値が変化するような可動部20を有さないものであってもよい。
また、上記各実施形態では、孔部68aが円筒状とされているものについて説明したが、孔部68aの形状はこれに限定されるものではない。例えば、図20に示されるように、孔部68aは、円錐状とされていてもよい。また、特に図示しないが、孔部68aは、角柱状であってもよいし、角錐状であってもよい。
また、上記第1実施形態では、外方拡散およびチャネリングを抑制するために一面61に酸化膜80を形成する工程を含む製造方法を説明したが、酸化膜80を形成する工程を含まない製造方法としてもよい。
そして、上記第1実施形態において、図21に示されるように、孔部68aが形成される領域には不純物層67が形成されていなくてもよい。この場合、不純物層67が形成されていない領域上に形成される絶縁膜64は、不純物層67が形成されている領域上に形成される絶縁膜64より薄くなるが、孔部68aが形成される際に薄くなっている部分の絶縁膜64が除去されるため、特に問題はない。
また、上記第1実施形態では、半導体基板63の一面61のうち窪み部66を取り囲む領域が境界部61aと接合領域61bにて構成されているものを説明したが、図22に示されるように、境界部61aと接合領域61bとの間に中間領域61eが形成されていてもよい。つまり、境界部61aが中間領域61eにて取り囲まれ、中間領域61eが接合領域61bに取り囲まれていてもよい。言い換えると、上記第1実施形態における接合領域61bの内縁部が中間領域61eとされ、不純物層67が接合領域61b側のみに形成されていてもよい。
この場合、中間領域61eに形成される絶縁膜64は、境界部61aおよび接合領域61b上に形成されている絶縁膜64より薄くなるが、接合領域61b上に形成されている絶縁膜64が半導体層13と接合されるため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、図22は、図1中の領域Aの拡大図である。
また、上記各実施形態を適宜組み合わせることもできる。例えば、上記第2実施形態を上記第6、第7実施形態に組み合わせ、まず、矩形枠状の窪み部66を形成した後に絶縁膜64を形成し、絶縁膜64上に窒化膜110を形成した後に接合領域61bおよび内縁領域61d上に形成された絶縁膜64が露出するように窒化膜110をパターニングする。その後、再びウェット酸化を行うことにより、内縁領域61d上に形成されている絶縁膜64の膜厚を境界部61aおよび境界領域61c上に形成されている絶縁膜64の膜厚より厚くし、かつ接合領域61b上に形成されている絶縁膜64の膜厚と等しくすることができる。
また、上記第3実施形態を上記第6、第7実施形態に組み合わせ、境界部61a、境界領域61cおよび窪み部66を露出させてもよい。また、上記第4実施形態を上記第6、第7実施形態に組み合わせ、境界部61a、境界領域61cおよび窪み部66を露出させた後、第2絶縁膜64aを形成するようにしてもよい。さらに、上記第5実施形態を上記第6、第7実施形態に組み合わせ、矩形枠状の窪み部66を形成した後、1170℃で2時間のウェット酸化を行うことにより、窪み部66の開口部を丸めると共に支柱69の先端面における端部も丸めるようにしてもよい。
そして、上記第8実施形態を上記第6、第7実施形態に組み合わせ、センサ部10側に絶縁膜64を形成するようにしてもよい。
10 センサ部
16 センシング部
60 キャップ部
61 一面
61a 境界部
61b 接合領域
62 他面
63 半導体基板
64 絶縁膜
66 窪み部
70 気密室
100 積層ウェハ

Claims (12)

  1. 一面側に、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンシング部(16)が形成されたセンサ部(10)と、
    前記センサ部と対向する一面(61)を有し、当該一面のうち前記センシング部と対向する領域に窪み部(66)が形成された半導体基板(63)と、
    前記センサ部の一面と前記半導体基板の一面との間に配置された絶縁膜(64)と、を備え、
    前記センサ部と前記窪み部との間の空間によって構成される気密室(70)に前記センシング部が気密封止されてなる半導体装置であって、
    前記半導体基板の一面のうち前記窪み部を取り囲む領域において、前記窪み部との境界となる領域を境界部(61a)とし、前記境界部を取り囲む領域を接合領域(61b)としたとき、前記接合領域の面積が前記境界部の面積より大きくされており、
    前記半導体基板の一面は、前記接合領域が前記絶縁膜を介して前記センサ部と接合されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁膜は、前記半導体基板の一面に形成されており、前記接合領域上に位置する部分の膜厚が前記境界部上に位置する部分の膜厚より厚くされ、前記接合領域上に位置する部分が前記センサ部と接合されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体基板の一面側の表層部のうち前記接合領域側には、不純物層(67)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記絶縁膜は、前記センサ部の一面と前記半導体基板の一面における前記接合領域との間にのみ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記センサ部は、前記センシング部内に前記絶縁膜と接合される接合部(52)を有し、
    前記半導体基板は、前記窪み部の平面形状が枠状とされ、前記窪み部内に前記半導体基板によって構成される支柱(69)を有しており、
    前記支柱の先端面のうち前記窪み部との境界となる領域を境界領域(61c)とし、当該境界領域で囲まれる領域を内縁領域(61d)としたとき、前記内縁領域の面積が前記境界領域の面積より大きくされており、
    前記絶縁膜は、前記内縁領域に形成されている部分の膜厚が前記境界部および前記境界領域に形成されている部分の膜厚より厚く、かつ前記接合領域に形成されている部分の膜厚と等しくされており、前記接合領域上および前記内縁領域上に形成されている部分が前記センサ部と接合されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記支柱および前記支柱の先端面に形成された前記絶縁膜を前記センサ部と前記半導体基板との積層方向に貫通すると共に前記センシング部と電気的に接続された貫通電極部(68)が備えられていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 一面側に、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンシング部(16)が形成されたセンサ部(10)と、
    前記センサ部と対向する一面(61)を有し、当該一面のうち前記センシング部と対向する領域に窪み部(66)が形成された半導体基板(63)と、
    前記センサ部の一面と前記半導体基板の一面との間に配置された絶縁膜(64)と、を備え、
    前記センサ部と前記窪み部との間の空間によって構成される気密室(70)に前記センシング部が気密封止されており、
    前記半導体基板の一面のうち前記窪み部を取り囲む領域において、前記窪み部との境界となる領域を境界部(61a)とし、前記境界部を取り囲む領域を接合領域(61b)としたとき、前記接合領域の面積が前記境界部の面積より大きくされ、
    前記半導体基板の一面は、前記接合領域が前記絶縁膜を介して前記センサ部と接合されている半導体装置の製造方法であって、
    チップ単位に分割されることによって前記センサ部を構成する第1半導体ウェハ(14a)を用意し、前記第1半導体ウェハの各チップ形成領域に前記センシング部を形成する工程と、
    チップ単位に分割されることによって前記半導体基板を構成する第2半導体ウェハ(63a)を用意し、前記第2半導体ウェハにおける前記第1半導体ウェハと対向する前記一面のうち前記センシング部と対向する位置に前記窪み部を形成する工程と、
    前記第2半導体ウェハの一面のうち前記窪み部を取り囲む領域において、前記接合領域に前記境界部よりも膜厚が厚くなる前記絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1半導体ウェハと前記接合領域上に形成された前記絶縁膜とを接合することにより、前記第1半導体ウェハと前記第2半導体ウェハとを接合して積層ウェハ(100)を形成する工程と、
    前記積層ウェハをチップ単位に分割する工程と、を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記絶縁膜を形成する工程では、前記第2半導体ウェハのうち前記接合領域に対して不純物をイオン注入し、当該不純物を活性化させて不純物層(67)を形成する工程と、前記第2半導体ウェハを熱酸化し、前記接合領域上の酸化を前記境界部上の酸化に対して増速酸化させることにより、前記接合領域に前記境界部よりも膜厚が厚くなる前記絶縁膜を形成する工程と、を行うことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記絶縁膜を形成する工程では、前記第2半導体ウェハを熱酸化して熱酸化膜を形成する工程と、前記熱酸化膜上に酸素不透過膜(100)を形成する工程と、前記接合領域上に形成された前記熱酸化膜が露出するように前記酸素不透過膜をパターニングする工程と、前記第2半導体ウェハを再び熱酸化することにより、前記接合領域上に形成された前記熱酸化膜の膜厚が前記境界部上に形成された前記熱酸化膜の膜厚よりも厚くなる前記絶縁膜を形成する工程と、を行うことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記絶縁膜を形成する工程では、前記第2半導体ウェハの一面に第1絶縁膜(64a)を形成する工程と、前記第1絶縁膜上にマスク(120)を形成する工程と、前記境界部上に形成された前記第1絶縁膜が露出するように前記マスクをパターニングする工程と、前記境界部上に形成された前記第1絶縁膜を除去する工程と、前記第2半導体ウェハの一面に第2絶縁膜(64b)を形成することにより、前記接合領域上に形成された前記第1、第2絶縁膜からなる前記絶縁膜の膜厚が前記境界部上に形成された前記第2絶縁膜からなる前記絶縁膜の膜厚よりも厚くなる前記絶縁膜を形成する工程と、を行うことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 一面側に、物理量に応じたセンサ信号を出力するセンシング部(16)が形成されたセンサ部(10)と、
    前記センサ部と対向する一面(61)を有し、当該一面のうち前記センシング部と対向する領域に窪み部(66)が形成された半導体基板(63)と、
    前記センサ部の一面と前記半導体基板の一面との間に配置された絶縁膜(64)と、を備え、
    前記センサ部と前記窪み部との間の空間によって構成される気密室(70)に前記センシング部が気密封止されており、
    前記半導体基板の一面のうち前記窪み部を取り囲む領域において、前記窪み部との境界となる領域を境界部(61a)とし、前記境界部を取り囲む領域を接合領域(61b)としたとき、前記接合領域の面積が前記境界部の面積より大きくされており、
    前記半導体基板の一面は、前記接合領域が前記絶縁膜を介して前記センサ部と接合されている半導体装置の製造方法であって、
    チップ単位に分割されることによって前記センサ部を構成する第1半導体ウェハ(14a)を用意し、前記第1半導体ウェハの各チップ形成領域に前記センシング部を形成する工程と、
    チップ単位に分割されることによって前記半導体基板を構成する第2半導体ウェハ(63a)を用意し、前記第2半導体ウェハにおける前記第1半導体ウェハと対向する前記一面のうち前記センシング部と対向する位置に前記窪み部を形成する工程と、
    前記第2半導体ウェハの一面のうち前記窪み部を取り囲む領域において、前記接合領域のみに前記絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1半導体ウェハと前記接合領域上に形成された前記絶縁膜とを接合することにより、前記第1半導体ウェハと前記第2半導体ウェハとを接合して積層ウェハ(100)を形成する工程と、
    前記積層ウェハをチップ単位に分割する工程と、を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記絶縁膜を形成する工程では、前記第2半導体ウェハの一面に絶縁膜を形成する工程と、当該絶縁膜上にマスク(120)を形成する工程と、前記境界部上に形成された前記絶縁膜が露出するように前記マスクをパターニングする工程と、前記境界部上に形成された前記絶縁膜を除去する工程と、を行うことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
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