JP2013228157A - 熱交換素子とそれを用いた熱交換型換気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換素子とそれを用いた熱交換型換気機器において、熱交換効率を高くすることを目的とする。
【解決手段】熱交換素子1は伝熱板2どうしの間隔を保持する間隔保持手段としてのリブ3を備えた複数の伝熱板2を積層して給気風路4と排気風路5を1層ずつ交互に構成する熱交換素子において、少なくとも一部の伝熱板2を最長対角線の方向に、ずらして積層させた構造を特徴とし、これにより風量が低下している部分の伝熱板をずらして積層させることで伝熱板積層方向の風量のばらつきを抑制し、給気風路内の空気と排気風路内の空気とが効率的に熱交換するという効果を奏する。
【選択図】図1
【解決手段】熱交換素子1は伝熱板2どうしの間隔を保持する間隔保持手段としてのリブ3を備えた複数の伝熱板2を積層して給気風路4と排気風路5を1層ずつ交互に構成する熱交換素子において、少なくとも一部の伝熱板2を最長対角線の方向に、ずらして積層させた構造を特徴とし、これにより風量が低下している部分の伝熱板をずらして積層させることで伝熱板積層方向の風量のばらつきを抑制し、給気風路内の空気と排気風路内の空気とが効率的に熱交換するという効果を奏する。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱交換素子とそれを用いた熱交換型換気機器に関するものである。
近年、地球温暖化にともなって居住分野の省エネが重視されるようになってきた。住宅の消費エネルギーの中では給湯、照明、空調の消費エネルギーが比較的大きいため、これらの消費エネルギーを低減する技術が切に望まれている。
この中で住宅の空調負荷に着目すると、住宅の躯体から逃げる熱(冷房の場合は冷熱)と換気によって逃げる熱がある。住宅の躯体から逃げる熱は、ここ数十年での住宅の断熱、気密性能の大幅な向上により、かなり低減されるようになってきた。一方、換気によって逃げる熱を低減させるには、給気と排気の間で熱交換を行う熱交換型換気機器が有効である。
熱交換素子は熱交換型換気機器の内部で給気と排気の熱交換を行うものであり、熱交換素子の熱交換効率が良いほど排出空気から多くの熱を回収することができるので、これまで熱交換素子の熱交換効率向上のために多くのアイディアが提案されてきた。
従来のこの種の熱交換素子としては、伝熱板平面が垂直方向に積層されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その熱交換素子について図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、熱交換素子101は伝熱板102どうしの間隔を保持する間隔保持手段103を備えた複数の伝熱板102を積層して給気風路104と排気風路105を1層ずつ交互になるように構成されている。
このような一般的な熱交換素子は伝熱板平面の平行方向から流れてくる風に対して、最大の熱交換効率を得ることが可能となっている。
このような従来の熱交換素子は、伝熱板積層方向から流れてくる風を伝熱板に導入する場合に、伝熱板積層方向に圧力分布が発生し、それに伴い風量にばらつきが生じるので、熱交換効率があまり高くならないという課題があった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するものであり、熱交換効率が高い熱交換素子を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、伝熱板どうしの間隔を保持する間隔保持手段を備えた複数の伝熱板を積層して給気風路と排気風路を1層ずつ交互に構成する熱交換素子において、少なくとも一部の前記伝熱板を最長対角線の方向に、ずらして積層した構造を特徴とする熱交換素子であり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、伝熱板どうしの間隔を保持する間隔保持手段を備えた複数の伝熱板を積層して給気風路と排気風路を1層ずつ交互に構成する熱交換素子において、少なくとも一部の前記伝熱板を、最長対角線の方向にずらして積層させる構成にしたことにより、ずらして積層させた前記伝熱板のずらした面は、伝熱板積層方向から流れてくる風に対して、垂直に風を受け、圧力を増加させることができるため、伝熱板一段あたりの風量を増加させることが可能になるので、伝熱板積層方向の風量のばらつきを抑制し、給気風路内の空気と排気風路内の空気とが効率的に熱交換するという効果を得ることができる。
本発明の請求項1記載の熱交換素子は、伝熱板どうしの間隔を保持する間隔保持手段を備えた複数の伝熱板を積層して給気風路と排気風路を1層ずつ交互に構成する熱交換素子において、少なくとも一部の前記伝熱板を最長対角線の方向に、ずらして積層させる構成を有する。これにより、ずらして積層させた伝熱板のずらした面は、伝熱板積層方向から流れてくる風に対して、垂直に風を受け、圧力を増加させることができるため、伝熱板一段あたりの風量を増加させることが可能になる。これにより、風量が低下している部分の伝熱板をずらして積層させることで伝熱板積層方向の風量のばらつきを抑制し、給気風路内の空気と排気風路内の空気とが効率的に熱交換するという効果を奏する。
また、前記伝熱板の外周にある前記間隔保持手段の幅より短い距離をずらして積層した構造としてもよい。これにより、外周にある間隔保持手段上に積層させることが可能になり積層手段が比較的容易になるので、熱交換素子全体の形状が扱いやすくなるという効果を奏する。
また、前記伝熱板の外周にある前記間隔保持手段が、その他の間隔保持手段より幅が広い構造としてもよい。これにより、ずらせる幅を広くすることができ、伝熱板一段あたりの風量制御範囲を広げることが可能になる。
また、前記伝熱板の外周にある前記間隔保持手段が、二種類の凹部と一種類の凸部を有し、一方の前記凹部は前記伝熱板の外形が伝熱板平面垂直方向に重なるように前記伝熱板を積層する第一積層状態の場合に前記凸部と嵌合し、他方の前記凹部は前記伝熱板外形の最長対角線の方向にずらして重なるよう前記伝熱板を積層する第二積層状態の場合に前記凸部と嵌合する構造としてもよい。これにより、第一積層状態と第二積層状態を一つの伝熱板で対応可能とすることができる。つまりは、異なる積層状態を設定する際にも同一の伝熱板で共有化を図ることが出来るため、部品の流用性を良化することが可能となる。
また本発明の請求項1から4のいずれか一項に記載の熱交換素子を用いた熱交換換気機器という構成にしてもよい。これにより、建物の換気による空調負荷を低減する効果が高い熱交換型換気機器を得るという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の熱交換素子1について、図1を参照しながら説明する。図1は実施の形態1の熱交換素子1の外観を示す斜視図である。
本発明の実施の形態1の熱交換素子1について、図1を参照しながら説明する。図1は実施の形態1の熱交換素子1の外観を示す斜視図である。
熱交換素子1は伝熱手段としての四角形または六角形で形成される伝熱板2と、伝熱板2どうしの間隔を保持する間隔保持手段としてのリブ3を備え、これらが給気風路4と排気風路5を1層ずつ交互に直交させて形成するように積層されている。積層数は熱交換素子1を搭載する換気機器のサイズや風量によって決定される。
伝熱板2は排気空気と給気空気の間で熱を伝える役割を持つものであり、アルミ等の熱伝導率の高い金属や樹脂等の材料により構成する。リブ3も同様の材料で構成する。
ここで、本発明の実施の形態1の熱交換素子1の特徴は、図1に示すように少なくとも一部の伝熱板2を伝熱板2の外形の最長対角線の方向に、ずらして積層させる構成ということである。
ここで、本発明の実施の形態1の熱交換素子1の特徴は、図1に示すように少なくとも一部の伝熱板2を伝熱板2の外形の最長対角線の方向に、ずらして積層させる構成ということである。
このような構成をとることにより、伝熱板2を伝熱板平面の垂直方向に積層させる場合より、ずらした面が伝熱板積層方向から流れてくる風に対して垂直に風を受け、伝熱板一段あたりに加わる圧力を増加させることができる。伝熱板一段あたりに加わる圧力の増加に伴い風量も増加するので、伝熱板平面の垂直方向に積層した場合に風量低下が生じる部分の伝熱板をずらして積層させることで伝熱板積層方向の風量のばらつきを抑制し、給気風路内の空気と排気風路内の空気とが効率的に熱交換することができる。
次に、本発明の実施の形態1の熱交換素子1の積層手段に関して、図2を参照しながら説明する。図2は実施の形態1の熱交換素子1の給気風路と排気風路の各一層の形状を示す斜視図である。
熱交換素子1の積層手段は伝熱板2の外周にあるリブ3のリブ幅6より、積層するためのずらし幅7が短くなるようにする。
ここで、本発明の実施の形態1の熱交換素子1の特徴は、図2に示すように伝熱板2の外周にあるリブ3のリブ幅6より短い距離のずらし幅7で積層するということである。
これにより、外周にあるリブ3上に伝熱板2を積層することができるので、ほかの手段を用いることなく積層可能で、熱交換素子全体の形状が扱いやすくなる。
次に、本発明の実施の形態1の熱交換素子1の素子形状に関して、図3を参照しながら説明する。図3は外周リブ幅を広くした熱交換素子1の給気風路と排気風路の各一層の形状を示す斜視図である。
本発明の実施の形態1の熱交換素子1の特徴は、図3に示すように伝熱板2の外周にあるリブ3のリブ幅8が、その他のリブ3より幅が広い構造ということである。
これにより、ずらせる幅が増加し、伝熱板2の積層方向から流れてくる風に対して、垂直に風を受ける面を増加させることができるので、伝熱板2一段あたりに加わる圧力を増加することができ、それに伴い風量も増加するので、風量制御範囲を広げることが可能になる。
これにより、ずらせる幅が増加し、伝熱板2の積層方向から流れてくる風に対して、垂直に風を受ける面を増加させることができるので、伝熱板2一段あたりに加わる圧力を増加することができ、それに伴い風量も増加するので、風量制御範囲を広げることが可能になる。
次に、本発明の実施の形態1の熱交換素子1のリブ形状に関して、図4(a、b、c)を参照しながら説明する。図4(a)伝熱板2の外周リブ形状を示す概略断面図であり、(b)伝熱板2の二層の第一積層状態を示す概略断面図、(c)伝熱板2の二層の第二積層状態を示す概略断面図である。
本発明の実施の形態1の熱交換素子1の特徴は、図4(a)に示すように伝熱板2の外周にあるリブ3に二種類の凹部16と、一種類の凸部17を備えており、一方の凹部16は伝熱板2の外形が伝熱板平面垂直方向に重なるように伝熱板2を積層する第一積層状態の場合に凸部17と嵌合し、他方の凹部16は伝熱板2の外形の最長対角線の方向にずらして重なるよう伝熱板2を積層する第二積層状態の場合に凸部17と嵌合する構成ということである。
このような構造にすることで、図4(b)に示すように、伝熱板2を伝熱板外形が伝熱板平面の垂直方向に重なるように積層する第一積層状態と、図4(c)に示すように、伝熱板外形の最長対角線の方向にずらして積層する第二積層状態とが可能な素子形状となるので、第一積層状態と第二積層状態を組み合わせることで、ずらして積層させる伝熱板を他の手段を用いて成型する必要がなく、異なる積層状態を設定する際にも同一の伝熱板で共有化を図ることが出来るため、部品の流用性を良化することが可能となる。
なお、本実施の形態では熱交換素子1を対向型と直交型を組み合わせた六角形型としたが、直交型の熱交換素子(図示せず)にも応用でき、その作用効果は六角形型の場合と同様である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の熱交換型換気機器9について、図5を参照しながら説明する。図4は熱交換型換気機器9の構成を示す概念図である。
本発明の実施の形態2の熱交換型換気機器9について、図5を参照しながら説明する。図4は熱交換型換気機器9の構成を示す概念図である。
熱交換型換気機器9は給気ファン10と、排気ファン11と、それらを動かすモーター(図示せず)と、給気吸込み口12と、給気吹出し口13と、排気吸込み口14と、排気吹出し口15と、実施の形態1の熱交換素子1を備え、排気する空気と給気する空気を熱交換するものである。
図5に示すように、伝熱板平面が流れてくる風に対して、略垂直の場合、熱交換型換気機器は実施の形態1で説明したように効率の高い熱交換素子1を備えているので機器としての熱交換効率が高く、建物の換気による空調負荷を低減する効果が高い。
本発明にかかる熱交換素子とそれを用いた熱交換換気機器は、伝熱板積層方向の風速分布のばらつきを抑制し、給気風路内の空気と排気風路内の空気とが効率的に熱交換を可能とするものであるので、熱交換素子とそれを用いた熱交換換気機器等として有用である。
1 熱交換素子
2 伝熱板
3 リブ
4 給気風路
5 排気風路
6 リブ幅
7 ずらし幅
8 リブ幅
2 伝熱板
3 リブ
4 給気風路
5 排気風路
6 リブ幅
7 ずらし幅
8 リブ幅
Claims (5)
- 伝熱板どうしの間隔を保持する間隔保持手段を備えた複数の伝熱板を積層して給気風路と排気風路を1層ずつ交互に構成する熱交換素子において、
少なくとも一部の前記伝熱板を伝熱板外形の最長対角線の方向に、
ずらして積層させた構造を特徴とする熱交換素子。 - 前記伝熱板の外周にある前記間隔保持手段の幅より短い距離を、
伝熱板外形の最長対角線の方向にずらして積層した構造を特徴とする請求項1記載の熱交換素子。 - 前記伝熱板の外周にある前記間隔保持手段が、その他の間隔保持手段より幅が広い構造を特徴とする請求項2記載の熱交換素子。
- 前記伝熱板の外周にある前記間隔保持手段が二種類の凹部と、
一種類の凸部を有し、
一方の前記凹部は前記伝熱板の外形が伝熱板平面垂直方向に重なるように前記伝熱板を積層する第一積層状態の場合に前記凸部と嵌合し、
他方の前記凹部は前記伝熱板外形の最長対角線の方向にずらして重なるよう前記伝熱板を積層するに第二積層状態の場合に前記凸部と嵌合することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の熱交換素子。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の熱交換素子を用いた熱交換型換気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012101109A JP2013228157A (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 熱交換素子とそれを用いた熱交換型換気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012101109A JP2013228157A (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 熱交換素子とそれを用いた熱交換型換気機器 |
Publications (1)
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---|---|
JP2013228157A true JP2013228157A (ja) | 2013-11-07 |
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JP2012101109A Pending JP2013228157A (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 熱交換素子とそれを用いた熱交換型換気機器 |
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2012
- 2012-04-26 JP JP2012101109A patent/JP2013228157A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
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