JP2011174629A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

【課題】コンパクトで加湿効率が良く飽和効率が高い空気調和機を得る。
【解決手段】 ケーシング（１）内の送風路（２）に、互いの空気出口面（３）（３）が向かい合うように複数の熱交換コイル（４）（４）を設ける。対向する空気出口面（３）（３）の間隔が送風方向の風上側で狭く風下側で広くなるように、複数の熱交換コイル（４）（４）を配置する。空気出口面（３）（３）の間隔が狭い風上側で加湿用の蒸気を放出するように構成する。
【選択図】図１

Description

本発明は空気調和機に関するものである。

ケーシング内において送風路に対して熱交換コイルの空気出口面を直交状に配置し、熱交換コイルの風下側に蒸気式加湿器を設けた空気調和機がある。

特開２００５−２８３０３６号公報

ところが、蒸気式加湿器は蒸発吸収距離が長いため、加湿用に余分なスペースが必要となり機体の大型化が避けられなかった。

本発明は上記課題を解決するため、ケーシング内の送風路に、互いの空気出口面が向かい合うように複数の熱交換コイルを設けると共に、対向する前記空気出口面の間隔が送風方向の風上側で狭く風下側で広くなるように、複数の前記熱交換コイルを配置し、前記空気出口面の間隔が狭い風上側で加湿用の蒸気を放出するように構成したことを最も主要な特徴とする。

請求項１の発明によれば、送風路に対して、複数の熱交換コイルの空気出口面を斜めにして対向配置することで、コイル設置スペースを狭くしつつ、熱交換コイル間の送風路方向のスペースを利用して蒸気加湿の蒸発吸収距離を長くすることができる。そのため、加湿効率が良くて飽和効率を高めることができ、湿度制御範囲が広がって快適性が向上し、機体の大型化も防止できる。

図１と図２は、本発明の空気調和機の一実施例を示しており、この空気調和機は、ケーシング１内に送風路２、送風機５、熱交換コイル４、蒸気式加湿器の加湿ノズル６、その他図示省略の各種機器を備えている。ケーシング１には吸気口７と吹出口８が設けられ、送風路２に連通連結される。

吸気口７と吹出口８は送風ダクト等にて屋内の被空調空間や屋外などに連通される。空気は送風機５にて白抜き矢印で図示する方向に送風され、熱交換コイル４を通過して熱交換される。熱交換コイル４は、通風自在に設けられた多数の伝熱板に伝熱管を挿着して成り、伝熱管内を流れる熱媒や冷媒と通過空気が伝熱管及び伝熱板を介して熱交換する。

ケーシング１内の送風路２には、互いの空気出口面３、３が向かい合うように複数の熱交換コイル４、４を設けると共に、対向する空気出口面３、３の間隔が送風方向の風上側で狭く風下側で広くなるように、複数の熱交換コイル４、４を配置し、空気出口面３、３の間隔が狭い風上側で加湿用の蒸気を放出するように構成する。

図例では、蒸気を放出する加湿ノズル６のみを、間隔が狭い風上側の空気出口面３、３の間に配置した場合を例示しているが、風下側の空気出口面３、３の間の広いスペースを利用して、加湿ノズル６へ蒸気を供給する蒸気発生器等の機器を、設けてもよい。

なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由で、蒸気式加湿器として公知の電極式や電熱式、蒸気噴霧式など各種のものに変更自由である。また、熱交換コイル４は、２個のみの場合を例示しているが、一方又は両方の熱交換コイル４を分割して数を増やすも自由である。

本発明の空気調和機の平面図である。 ケーシングの一部を破断して内部を示した斜視図である。

１ ケーシング
２ 送風路
３ 空気出口面
４ 熱交換コイル

Claims (1)

1. ケーシング（１）内の送風路（２）に、互いの空気出口面（３）が向かい合うように複数の熱交換コイル（４）を設けると共に、対向する前記空気出口面（３）の間隔が送風方向の風上側で狭く風下側で広くなるように、複数の前記熱交換コイル（４）を配置し、前記空気出口面（３）の間隔が狭い風上側で加湿用の蒸気を放出するように構成したことを特徴とする空気調和機。

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