JP2013227282A - 固形粉末化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 次の成分(a)〜(c);成分(a)有機球状粉体、成分(b)25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90質量%含有する非シリコーン油、成分(c)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物とを配合し、成分(a)の配合量が5〜30質量%、成分(b)の配合量が5〜20質量%の固形粉末化粧料である。
【選択図】 なし
Description
この有機球状粉体を多く配合した固形粉末化粧料は、該有機球状粉体が圧縮成型し難いため、成型不良に伴う耐衝撃性に劣る傾向がある。固形粉末化粧料の耐衝撃性を高めるために、配合成分に固形油粉末を用いる方法(例えば、特許文献1、2参照)が知られているが、固形油粉末を配合して耐衝撃性を向上させる方法を適用しても、十分な耐衝撃性を得るためには固形油粉末の配合量を増すか、或いは有機球状粉体の配合量を減らす必要があり、結果として、化粧料の滑らかな伸び広がりなどの使用感を著しく損なう問題点がある。
また、肌への付着感、小道具使用時の取れを良くする方法として、油剤を多量に配合する方法が知られているが、油剤を多量に配合した化粧料は、塗布時の使用感が重くなり、化粧料の滑らかな伸び広がりが悪くなったり、また経時的に化粧料が締まって取れなどの使用性が悪化するいわゆるケーキングが生じたりする問題点がある。
また、球状粉体を多量に配合しても成型性の良い方法として、湿式成型法(化粧料基剤に溶剤を過剰に添加し、スラリー状として容器に充填した後、過剰の溶剤を揮発や吸引により除去する方法)が提案されている(例えば、特許文献3参照)が、肌への付着感が損なわれるという問題点がある。
成分(a)有機球状粉体
成分(b)25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90質量%含有する非シリコーン油
成分(c)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
を配合し、成分(a)の配合量が5〜30質量%、成分(b)の配合量が5〜20質量%である固形粉末化粧料を提供するものである。
本発明に用いられる成分(a)の有機球状粉体は、通常化粧料において、滑らかで均一な伸び広がりを有し、均一で、キメ細かい化粧膜を得る目的で用いられ、化粧料で通常用いられる有機球状粉体であれば特に限定されない。具体的には、例えばナイロン粉体、ポリメタクリル酸アルキル、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリスチレン、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、ポリエチレン、セルロース等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。これらの中でも平均粒子径1〜20μm(レーザー回析式粒度分布測定)の粉体が滑らかな伸び広がりの点で好ましく、3〜15μmであると、更に均一でキメ細かい化粧膜が得られるため、より好ましい。中でもナイロン粉体やオルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体などのシリコーン樹脂粉体が滑らかな伸び広がりの点で好ましい。
成分(b)に用いられる非シリコーン油剤は、シリコーン油以外で、通常の化粧料に用いられる油剤であり、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
また、非シリコーン油剤全量中に占めるペースト状油剤の割合が50%より少ないと肌への密着感の点で十分な効果が得られず、90%を超えると滑らかな伸び広がりが得られなくなる。
更に、成分(b)非シリコーン油剤の配合量は5〜20%、かつ非シリコーン油剤中に占めるペースト状油剤の割合が50〜90%であれば耐衝撃性、肌への密着感が良く、非シリコーン油剤の配合量7〜15%、かつ非シリコーン油剤中に占めるペースト状油剤の割合が55〜75%であると滑らかな伸び広がり、肌への密着感の点でより好ましい。
具体的には、成分(a)以外の粉体、界面活性剤、成分(c)以外の有機シリコーン樹脂、アクリル−シリコーン系グラフト重合体、ロジン酸誘導体等の被膜形成剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、寒天、ペクチン等の水溶性高分子、ビタミンA、B6、B12、C、E等のビタミン類及びその誘導体、ローズマリーエキス、カミツレエキス、ニンジン抽出物、センブリ抽出物、カテキン、カテキン誘導体、カンゾウ抽出物、ソウハクヒ抽出物、ホップ抽出物等の美容成分、コラーゲン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸誘導体、トレハロース、アロエエキス等の保湿剤、エタノール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコール、香料等を配合することができる。
尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
尚、本発明の固形粉末化粧料における、界面活性剤の配合量は、界面活性剤の配合目的により異なるが、概ね0.01〜15%が好ましい。
また、本発明の固形粉末化粧料の形態は、ケーキ状の他に、ドーム状、球状、半球状、円錐状、角錐状、ダイヤモンドカット状、スティック状等の多種多様な立体形状に成型することができる。
本発明の固形粉末化粧料の製造方法は、特に限定されず、成分(a)、(c)及び、必要に応じて(d)やその他の粉体を混合分散し、これに、成分(b)や必要に応じて、その他の成分を添加混合したものを添加し、均一分散し、これを金属製や樹脂製の皿状容器に充填成型する方法(乾式圧縮成型)が挙げられる。
表1に示す組成のパウダーファンデーションを下記製造方法により調製し、使用性として、滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性を以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1に示した。
注2:KSP−100(信越化学工業社製)
注3:サンスフェアNP−100(洞海化学工業社製 平均粒径10μm)
注4:PLANDOOL−S(日本精化社製)
注5:コスモール168ARV(日清オイリオ社製)
注6:KSG−16(信越化学工業社製)(固形分25%)
注7:シリコンKF−96(6CS)(信越化学工業社製)
A.成分1〜11をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分12〜20を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、ファンデーションを得た。
(評価基準)
(評価):(内容)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点の平均点):(判定)
5.0以上 :◎(非常に良好)
3.5以上5.0未満:○(良好)
1.5以上3.5未満:△(やや不良)
1.5未満 :×(不良)
表1に記載の実施例及び比較例のパウダーファンデーションをそれぞれ5個試料とし、試料は金皿に充填した状態のまま、50cmの高さからアクリル板上に正立方向で自由落下させ、スタンダードの表面状態と比較して落下後の表面状態を観察し、パウダーファンデーション毎に以下の評価基準により評点を付し、そしてn=5の評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
(評価基準)
(内容):(評点)
変化なし :4
僅かにヒビ割れがあるが、使用性に問題なし:3
ヒビ割れ、スキマ有り :2
大きなヒビ割れやスキマ有り :1
(判定基準)
(n=5の評点の平均点):(判定)
3.5以上 :◎
3.0以上〜3.5未満:○
2.0以上〜3.0未満:△
2.0未満 :×
一方、有機球状粉体の配合量が少ない比較例1では、表面が硬くなり、滑らかな伸び広がりの点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性に関しては取れ量が少なく使用性に劣るものであった。
有機球状粉体の配合量が多い比較例2では肌への密着感、耐衝撃性の点で劣っており、スポンジとブラシ両者での使用性に関しては取れ量が多く使用性に劣り、ブラシで使用すると、粉とびが多いものであった。
また、ペースト油剤を配合しない比較例3では肌への密着感、耐衝撃性の点で劣っており、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、スポンジでの取れ量は良好であるが、ブラシでは粉とびが多いものであった。
また、非シリコーン油剤中に占めるペースト油剤の割合が高い比較例4では、滑らかな伸び広がりの点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、特にスポンジで取れ量が少なく、ケーキングが生じ、使用性に劣るものであった。
また、非シリコーン油剤量が少ない比較例5では肌への密着感、耐衝撃性の点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、取れ量が多く、特にブラシでは粉とびが多いものであった。
また、非シリコーン油剤量が多い比較例6では、滑らかな伸び広がりの点で劣り、スポンジとブラシ両者での使用性の点では、取れ量が非常に少なく、ケーキングが生じ、使用性に劣るものであった。
また、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を配合量しない比較例7では、伸びが重くなり滑らかな伸び広がり、耐衝撃性の点で劣るものであった。
また、有機球状粉体の代わりに無機球状粉体である無孔質球状シリカを配合した比較例8では、滑らかな伸び広がりに劣り、均一性がなく肌への密着感の点で劣るものであった。
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 5.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.ナイロン12(注1) 10.0
4.酸化チタン被覆雲母(注9) 45.0
5.酸化チタン被覆ガラス末(注10) 5.0
6.赤226号 0.5
7.群青 0.2
8.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
9.ワセリン 5.0
10.スクワラン 2.0
11.トリオクタン酸グリセリル 2.0
12.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注11) 9.0
13.香料 1.0
注8:ジメチルポリシロキサン3%処理
注9:チミロンスーパーシーンMP−1001(平均粒子径:20μm、アスペクト比:40)(メルク株式会社製)
注10:メタシャインMC1080RY(平均粒子径:80μm アスペクト比:80)(日本板硝子株式会社製)
注11:KSG−18(信越化学工業社製)(固形分15%)
A.成分1〜8をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分9〜13を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、フェイスカラーを得た。
得られたフェイスカラー(ケーキ状)は、滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 10.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.酸化チタン被覆雲母(注9) 20.0
4.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)
クロスポリマー(注12) 8.0
5.酸化チタン被覆合成金雲母(注13) 5.0
6.硫酸カルシウム二水塩の板状粉体 10.0
7.群青 2.0
8.黄色401号 0.5
9.(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー(注14) 1.0
10.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
11.流動パラフィン 4.0
12.ワセリン 4.0
13.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) (注4) 3.0
14.ジメチルポリシロキサン(注7) 3.0
15.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注6) 10.0
16.香料 1.0
注12:KSP−300(信越化学工業社製)
注13:プロミネンスSF(平均粒子径:170μm、アスペクト比:70)(日本光研工業株式会社製)
注14:KSP−102(信越化学工業社製)
A.成分1〜8をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分9〜16を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、アイシャドウを得た。
得られたアイシャドウは滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 5.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.窒化ホウ素 2.0
4.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)
クロスポリマー(注12) 8.0
5.合成金雲母(注15) 5.0
6.マイカ 20.0
7.ポリメタクリル酸メチル(注16) 3.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
9.(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー(注14) 1.0
10.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)
(注17) 0.5
11.流動パラフィン 3.0
12.ワセリン 4.0
13.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル
/ベヘニル) (注4) 3.0
14.ジメチルポリシロキサン(注18) 3.0
15.精製水 1.5
16.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注6) 8.0
17.香料 1.0
注15:PDM−10L(平均粒子径:12μm)(トピー工業社製)
注16:ガンツパールGM−2800(平均粒子径:30μm)(アイカ工業社製)
注17:ノニオン OT−221R(日油社製)
注18:KF−96(100CS)(信越化学工業社製)
A.成分1〜9をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分10〜17を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、50℃で5時間乾燥させボディパウダーを得た。
得られたボディパウダーは滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
(成分) (%)
1.シリコーン処理合成金雲母(注8) 5.0
2.シリコーン処理タルク(注8) 残量
3.ナイロン12(注1) 10.0
4.トリエトキシカプリリルシラン処理酸化チタン(注19) 12.0
5.酸化チタン被覆雲母(注9) 20.0
6.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/
シルセスキオキサン)クロスポリマー(注12) 3.0
7.黒酸化鉄 0.5
8.ベンガラ 1.3
9.黄酸化鉄 0.7
10.パラオキシ安息香酸メチル 1.0
11.ワセリン 5.0
12.流動パラフィン 2.0
13.トリオクタン酸グリセリル 2.0
14.部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の混合物(注11) 7.0
15.香料 1.0
注19:トリエトキシカプリリルシラン3%処理
A.成分1〜10をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B.成分11〜15を70℃に加熱し、均一分散する。
C.Aをヘンシェルミキサーで攪拌しながら、Bを添加し、均一分散する。
D.Cをパルベライザーで粉砕する。
E.Dを金皿に充填し、圧縮成型し、粉おしろいを得た。
得られた粉おしろい(ケーキ状)は、滑らかな伸び広がり、肌への密着感、耐衝撃性、スポンジとブラシ両者での使用性の全ての項目に優れた固形粉末化粧料であった。
Claims (4)
- 次の成分(a)〜(c);
成分(a)有機球状粉体
成分(b)25℃でペースト状を呈する油剤を50〜90質量%含有する非シリコーン油
成分(c)部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物
を配合し、成分(a)の配合量が5〜30質量%、成分(b)の配合量が5〜20質量%であることを特徴とする固形粉末化粧料。 - 更に成分(d)としてシリコーン油剤を配合することを特徴とする請求項1に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(a)の有機球状粉体がナイロン粉体、シリコーン樹脂粉体から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(b)に含有されるペースト状油剤は融点が35〜60℃の炭化水素油及び/又はエステル油であり、ワセリン、ダイマー酸エステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の固形粉末化粧料。
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