JP2013225779A - 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム Download PDF

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暁彦 宇津木
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Abstract

【課題】 画像から低周波ノイズを確度高く除去することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 時間的に連続して撮像された複数の画像それぞれを対象画像として入力する画像入力部と、対象画像を縮小して縮小画像を生成する画像縮小部と、ノイズ除去処理の参照画像を記憶するフレームメモリと、参照画像を参照しつつ縮小画像から低周波ノイズを除去する縮小画像ノイズ除去部と、低周波ノイズが除去された縮小画像に基づいて対象画像から低周波ノイズを除去する対象画像ノイズ除去部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラムに関する。
従来、動画のフレームからノイズを除去する様々な技術が開発されている。
例えば、動画の現画像と1フレーム前の画像とを入力してフレーム間の差分を求め、その差分の大きさに応じてノイズか否かを判定し、現画像からノイズ除去する技術がある(特許文献1など参照)。
特開2008−113352号公報
しかしながら、従来技術では、現画像と1フレーム前の画像との差分のみに基づいて現画像からノイズ除去することから、現画像のサイズよりも大きな空間波長の低周波ノイズに対しては除去効果が十分でないという問題がある。
上記従来技術が有する問題に鑑み、本発明の目的は、画像から低周波ノイズを確度高く除去することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明を例示する画像処理装置の一態様は、時間的に連続して撮像された複数の画像それぞれを対象画像として入力する画像入力部と、対象画像を縮小して縮小画像を生成する画像縮小部と、ノイズ除去処理の参照画像を記憶するフレームメモリと、参照画像を参照しつつ縮小画像から低周波ノイズを除去する縮小画像ノイズ除去部と、低周波ノイズが除去された縮小画像に基づいて対象画像から低周波ノイズを除去する対象画像ノイズ除去部と、を備える。
また、フレームメモリは、縮小画像ノイズ除去部により低周波ノイズが除去された縮小画像を参照画像として記憶してもよい。
また、縮小画像ノイズ除去部は、縮小画像の画素に対応する参照画像の画素周辺の画像領域を参照しつつ、縮小画像の画素から低周波ノイズを除去してもよい。
本発明を例示する撮像装置の一態様は、被写体を撮像して画像を生成する撮像部と、本発明の画像処理装置と、を備える。
また、操作部材を備え、縮小画像ノイズ除去部は、ユーザにより撮影モードとして静止画像モードが設定された場合、画像縮小部により生成された縮小画像自身を参照画像として参照しつつ、該縮小画像から低周波ノイズを除去してもよい。
また、画像縮小部により生成された縮小画像からノイズを除去し参照画像としてフレームメモリに記録する参照画像ノイズ除去部を備えてもよい。
本発明を例示する画像処理プログラムの一態様は、時間的に連続して撮像された複数の画像それぞれを対象画像として入力する画像入力手順、対象画像を縮小して縮小画像を生成する画像縮小手順、フレームメモリに記憶されたノイズ除去処理の参照画像を参照しつつ縮小画像から低周波ノイズを除去する縮小画像ノイズ除去手順、低周波ノイズが除去された縮小画像に基づいて対象画像から低周波ノイズを除去する対象画像ノイズ除去手順、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、画像から低周波ノイズを確度高く除去することができる。
本発明の一の実施形態に係るデジタルカメラの構成の一例を示す図 一の実施形態に係るデジタルカメラによる動画モードの場合のノイズ除去処理における画像データの流れの一例を示す図 図2のノイズ除去処理の一例を示すフローチャート 本発明の他の実施形態に係るデジタルカメラによる静止画像モードの場合のノイズ除去処理の一例を示すフローチャート 図4に示すノイズ除去処理における画像データの流れの一例を示す図 本発明の他の実施形態の変形例に係るデジタルカメラの構成の一例を示す図 他の実施形態の変形例におけるノイズ除去処理の画像データの流れの一例を示す図
図1は、本発明の一の実施形態に係るデジタルカメラ100の構成の一例を示す。
本実施形態のデジタルカメラ100は、撮像光学系11、撮像素子12、AFE13、フレームメモリ14、モニタ15、記憶部16、記録I/F17、CPU19、操作部材23、バス24から構成される。フレームメモリ14、モニタ15、記憶部16、記録I/F17、CPU19は、バス24を介して情報伝達可能にそれぞれ接続される。また、操作部材23は、CPU19に接続される。
撮像光学系11は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成される。撮像光学系11のレンズ位置は、レンズ駆動部(不図示)によって光軸方向に調整される。なお、簡単のため、図1では撮像光学系11を1枚のレンズとして図示する。
撮像素子12は、撮像光学系11を通過した光束によって結像される被写体像を撮像するデバイスである。この撮像素子12の出力はAFE13に接続されている。なお、本実施形態の撮像素子12は、順次走査方式の固体撮像素子(CCDなど)であってもよく、XYアドレス方式の固体撮像素子(CMOSなど)であってもよい。
撮像素子12の受光面には、複数の受光素子がマトリックス状に配列されている。撮像素子12の各受光素子には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタが公知のベイヤ配列にしたがって配置されている。そのため、撮像素子12の各受光素子は、カラーフィルタでの色分解によってそれぞれの色に対応する画像信号を出力する。これにより、撮像素子12は、撮像時にカラーの画像を取得できる。
AFE13は、撮像素子12の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE13は、相関二重サンプリング、画像信号のゲインの調整、画像信号のA/D変換を行う。AFE13の出力は、フレームメモリ14に一時的に記録される。なお、本実施形態では、撮像素子12とAFE13とで撮像部を構成する。また、本実施形態のフレームメモリ14は、後述するように、撮影モードが動画モードの場合、上記撮像部により撮像されたフレームの画像データとともに、その画像より1フレーム前の画像で、低周波ノイズが除去された縮小画像も一時的に記憶する。フレームメモリ14には、一般的な揮発性の半導体メモリ等を適宜選択して用いることができる。
モニタ15は、液晶モニタなどの表示部であり、CPU19の指示に応じて各種画像を表示する。つまり、CPU19の指示に基づいて、撮像された画像を表示するとともに、撮像に必要となる各種情報や各種設定項目の入力を可能とするGUI(Graphical User Interface)形式の釦を重畳表示する。
記憶部16は、CPU19によって実行される制御プログラムや画像処理プログラムなどとともに、デジタルカメラ100によって撮像された画像のファイルを記憶する。記憶部16には、不揮発性の半導体メモリなどを用いることができる。
記録I/F17には、記憶媒体18を接続するためのコネクタが形成されている。そして、記録I/F17は、コネクタに接続された記憶媒体18に対してデータの書き込み/読み込みを実行する。上記記憶媒体18は、ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。なお、図1では記憶媒体18の一例としてメモリカードを示す。
CPU19は、デジタルカメラ1の各部を統括的に制御するプロセッサである。例えば、CPU19は、撮像素子12の出力に基づいて、公知のコントラスト検出によるオートフォーカス(AF)制御や公知の自動露出(AE)演算などをそれぞれ実行する。また、CPU19は、AFE13から出力される画像データに対して、デジタル処理を施す。本実施形態のデジタル処理には、一例として、補間処理、ホワイトバランス処理、階調変換処理、輪郭強調処理、色変換処理などが含まれる。さらに、本実施形態のCPU19は、画像処理プログラムの実行により、画像縮小部20、縮小画像ノイズ除去部21、対象画像ノイズ除去部22として動作する。そこで、図2に示す画像データの流れを参照しつつ、画像縮小部20、縮小画像ノイズ除去部21、対象画像ノイズ除去部22の動作について説明する。
画像縮小部20は、次式(1)を用いて、撮像素子12によって撮像された画像(以下、対象画像A)を4ピクセル×4ピクセルの画像領域ごとに画素値を加算平均して、縮小率1/16の縮小画像Bを生成する。
Figure 2013225779
なお、対象画像Aは、CPU19のデジタル処理により、各画素位置において、RGBまたはYCrCb全ての色成分の画素値を有し、画像縮小部20は、色成分ごとに縮小画像Bを生成する。また、本実施形態では、縮小率を1/16(つまり、加算平均する画像領域を4ピクセル×4ピクセル)とするが、対象画像Aの画像サイズやノイズ除去処理の精度などに応じて適宜決定されることが好ましい。
縮小画像ノイズ除去部21は、公知の手法を用いて、縮小画像Bから低周波ノイズを除去し縮小画像Dを生成する。具体的に、縮小画像ノイズ除去部21は、フレームメモリ14から対象画像Aよりも1フレーム前の画像の縮小画像で、上記低周波ノイズが既に除去されたノイズ除去処理の参照画像Cを読み込み、次式(2)に基づいて、参照画像Cを参照しつつ縮小画像Bから低周波ノイズを除去し縮小画像Dを生成する。
Figure 2013225779
ここで、式(2)は、公知の手法として、イプシロンフィルタEPSを用いた場合を示す。定数εは、画像の平坦領域における画素値の標準偏差σに基づいた値で、本実施形態では、ε=3σ〜4σ程度に設定する。縮小画像ノイズ除去部21は、式(2)に基づいて、|B−C|≦εの場合、平坦領域なので参照画像Cを参照して平滑化することで縮小画像Bの低周波ノイズを除去し、|B−C|>εの場合、縮小画像Bを参照して画像構造を残すようにする。
対象画像ノイズ除去部22は、次式(3)に基づいて、対象画像Aに重畳する上記低周波ノイズを、縮小画像B、Dを用いて除去し対象画像Eを生成する。
Figure 2013225779
ここで、座標(x/2,y/2)は、対象画像Aの画素(x,y)に対応する縮小画像B、Dの画素位置を示し、x/2およびy/2の小数点以下の端数は切り捨てる。
操作部材23は、例えば、レリーズ釦、電源釦、コマンドダイヤル、十字状のカーソルキー、決定釦などで構成される。そして、操作部材23はデジタルカメラ100の各種入力をユーザから受け付ける。例えば、操作部材23は、レリーズ釦の半押し操作による撮像前のAE動作開始の指示入力、および全押し操作による撮像モードに応じた撮像開始の指示入力、あるいはデジタルカメラ100の動作モードの切替操作や、設定画面での入力操作などをユーザから受け付ける。また、モニタ15と同形状の透明のパネルで構成されモニタ15の表面全体に積層配置されるタッチパネルが、操作部材23として用いられてもよい。すなわち、タッチパネルが、パネル表面に接触したスタイラス(または指先など)の位置を検出し、検出した位置情報をCPU19に出力することでユーザからの指示入力を受け付けるようにしてもよい。
次に、図2の画像データの流れ図および図3のフローチャートを参照しつつ、本実施形態に係るデジタルカメラ100によるノイズ除去処理について説明する。なお、デジタルカメラ100は、ユーザによる操作部材23の操作指示に基づいて、撮影モードが予め動画モードに設定されているものとする。
CPU19は、ユーザから、動画の撮像指示(例えば、操作部材23のレリーズ釦の全押し操作など)を受け付けると、撮像素子12に被写体の動画の撮影を開始させる。CPU19は、撮像された動画のフレームに対してステップS101からの処理を開始する。
ステップS101:CPU19は、AFE13およびフレームメモリ14を介して、撮像素子12から出力されるフレームを読み込み、デジタル処理を施し対象画像Aとしてフレームメモリ14に記録する。
ステップS102:画像縮小部20は、対象画像Aを読み込み、式(1)を用いて縮小率1/16の縮小画像Bを生成する。
ステップS103:縮小画像ノイズ除去部21は、フレームメモリ14に記憶されている参照画像Cを読み込み、式(2)に基づいて、参照画像Cを参照しつつ、縮小画像Bから低周波ノイズを除去し縮小画像Dを生成する。CPU19は、縮小画像Dを次のフレームの縮小画像の参照画像Cとして、フレームメモリ14に上書きして記録する。
なお、本実施形態では、対象画像Aが最初のフレームの場合、参照画像Cが存在しないことから、縮小画像ノイズ除去部21は、式(2)を用いず、縮小画像D=縮小画像Bと処理する。
ステップS104:対象画像ノイズ除去部22は、式(3)に基づいて、対象画像Aに重畳する低周波ノイズを、縮小画像B、Dを用いて除去し対象画像Eを生成する。
ステップS105:CPU19は、H.264やMotion JPEGなどの動画形式に応じて、ノイズ除去された対象画像Eを動画圧縮し動画データを生成する。なお、CPU19は、対象画像Eを動画圧縮するにあたり、公知のノイズ除去フィルタを用いて、対象画像Eに重畳する高周波ノイズを除去することが好ましい。
ステップS106:CPU19は、例えば、ユーザによる操作部材23のレリーズ釦の全押しが解除されたことにより、動画撮像の終了指示を受け付けたか否かを判定する。CPU19は、動画撮像の終了指示を受け付けた場合(YES側)、動画圧縮された動画データの動画ファイルを生成し、記憶部16や記憶媒体18に記録する。CPU19は、一連の処理を終了する。一方、CPU19は、動画撮像の終了指示を受け付けていない場合、ステップS101(NO側)へ移行し、終了指示を受け付けるまで、次のフレームに対してステップS101〜ステップS105の処理を施す。
このように、本実施形態では、縮小画像ノイズ除去部21が、縮小画像Bの画素(x,y)から低周波ノイズを除去するにあたり、式(2)に基づいて、参照画像Cの画素(x+i,y+j)という5ピクセル×5ピクセルの画像領域を参照する。同様に、縮小画像ノイズ除去部21は、参照画像Cから低周波ノイズを除去するにあたり、2フレーム前の参照画像における5ピクセル×5ピクセルの画像領域を参照する。つまり、縮小画像ノイズ除去部21による縮小画像Bの低周波ノイズ除去は、実質的に、2フレーム前の参照画像との関係において、5ピクセル×5ピクセルの画像領域より広い領域を参照して行われるのと同等の効果を有し、対象画像Aから低周波ノイズを強力かつ確度高く除去することができる。
また、フレームメモリ14に記憶され低周波ノイズ除去で参照される画像データは、1フレーム前の画像の縮小画像で低周波ノイズが除去された参照画像Cのみであることから、フレームメモリ14−CPU19間およびCPU19内部でのデータ転送量を削減することができ、コストを大幅に削減することができる。
さらに、縮小画像を利用してノイズを除去することから、ピクセル等倍表示ではなくて画像全体を表示したときに見えやすい低周波ノイズを除去することができる。
《他の実施形態》
本発明の他の実施形態に係るデジタルカメラは、図1に示す一の実施形態のデジタルカメラ100と同じであり、本実施形態のデジタルカメラ100の構成要素についての詳細な説明は省略する。
また、本実施形態のデジタルカメラ100によるノイズ除去処理は、撮影モードが動画モードの場合、図2および図3に示す一の実施形態のものと同じであり、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態のデジタルカメラ100と一の実施形態のものとの相違点は、撮影モードが単写の静止画像モードに設定された場合のノイズ除去処理が、図4に示すフローチャートおよび図5に示す画像データの流れになる点にある。そこで、図4のフローチャートおよび図5の画像データの流れ図を参照しつつ、本実施形態に係るデジタルカメラ100による静止画像モードの場合のノイズ除去処理について説明する。
CPU19は、ユーザから静止画像の撮像指示(例えば、操作部材23に含まれるレリーズ釦の全押し操作など)を受け付けると、撮像素子12に被写体の静止画像を撮像させる。CPU19は、ステップS201からの処理を開始する。
ステップS201:CPU19は、AFE13およびフレームメモリ14を介して、撮像素子12から出力される静止画像を読み込み、デジタル処理を施し対象画像Aとしてフレームメモリ14に記録する。
ステップS202:画像縮小部20は、対象画像Aを読み込み、式(1)を用いて縮小率1/16の縮小画像Bを生成する。
ステップS203:縮小画像ノイズ除去部21は、式(2)に基づいて縮小画像Bに重畳する低周波ノイズを除去し縮小画像Dを生成する。そのために、本実施形態の縮小画像ノイズ除去部21は、図5に示すように、参照画像Cとして縮小画像B自身を参照して、縮小画像Bから低周波ノイズを除去する。
ステップS204:対象画像ノイズ除去部22は、式(3)に基づいて、対象画像Aに重畳する低周波ノイズを、縮小画像B、Dを用いて除去し対象画像Eを生成する。
ステップS205:CPU19は、公知のノイズ除去フィルタを用いて、対象画像Eに重畳する高周波ノイズを除去し、対象画像Eの画像データをJPEG形式やYUV形式などの静止画像のファイルを生成して記憶部16や記憶媒体18に記録する。CPU19は、一連の処理を終了する。
このように、本実施形態では、動画モードの場合、縮小画像ノイズ除去部21は、縮小画像Bの画素(x,y)から低周波ノイズを除去するにあたり、式(2)に基づいて、参照画像Cの画素(x+i,y+j)という5ピクセル×5ピクセルの画像領域を参照する。同様に、縮小画像ノイズ除去部21は、参照画像Cから低周波ノイズを除去するにあたり、2フレーム前の参照画像における5ピクセル×5ピクセルの画像領域を参照する。つまり、縮小画像ノイズ除去部21による縮小画像Bの低周波ノイズ除去は、実質的に、2フレーム前の参照画像との関係において、5ピクセル×5ピクセルの画像領域より広い領域を参照して行われるのと同等の効果を有し、対象画像Aから低周波ノイズを強力かつ確度高く除去することができる。
また、静止画像モードの場合であっても、動画モードの場合と共通した構成を用いて静止画像の低周波ノイズを除去することができる。
また、フレームメモリ14に記憶され低周波ノイズ除去で参照される画像データは、動画モードの場合の1フレーム前の画像の縮小画像で低周波ノイズが除去された参照画像Cのみであることから、フレームメモリ14−CPU19間およびCPU19内部でのデータ転送量を削減することができ、コストを大幅に削減することができる。
さらに、縮小画像を利用してノイズを除去することから、ピクセル等倍表示ではなくて画像全体を表示したときに見えやすい低周波ノイズを除去することができる。
《他の実施形態の変形例》
図6は、本発明の他の実施形態の変形例に係るデジタルカメラ200の構成の一例を示す。図6において、本実施形態のデジタルカメラ200の構成要素のうち、一の実施形態のデジタルカメラ100と同じものについては同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
また、本実施形態のデジタルカメラ200によるノイズ除去処理は、撮影モードが動画モードの場合、図2および図3に示す一の実施形態のものと同一であり、詳細な説明は省略する。
本実施形態のデジタルカメラ200と他の実施形態のデジタルカメラ100との相違点は、撮影モードが静止画像モードの場合のノイズ除去処理が、フローチャートは図4のままであるのに対し、画像データの流れが図7に示すようになる点にある。
すなわち、静止画像モードの場合、本実施形態のCPU19は、図6に示すように、画像縮小部20、縮小画像ノイズ除去部21、対象画像ノイズ除去部22とともに、参照画像ノイズ除去部30として動作する。そして、図7に示すように、参照画像ノイズ除去部30は、例えば、多重解像度解析などの公知の手法を用いて、予め縮小画像Bからノイズを除去し、参照画像Cとしてフレームメモリ14に記録する。縮小画像ノイズ除去部21は、式(2)に基づいて、参照画像ノイズ除去部30により低周波ノイズが除去された参照画像Cを参照しつつ、縮小画像Bから低周波ノイズを除去し縮小画像Dを生成する。
このように、本実施形態では、動画モードの場合、縮小画像ノイズ除去部21は、縮小画像Bの画素(x,y)から低周波ノイズを除去するにあたり、式(2)に基づいて、参照画像Cの画素(x+i,y+j)という5ピクセル×5ピクセルの画像領域を参照する。同様に、縮小画像ノイズ除去部21は、参照画像Cから低周波ノイズを除去するにあたり、2フレーム前の参照画像において5ピクセル×5ピクセルの画像領域を参照する。つまり、縮小画像ノイズ除去部21による縮小画像Bの低周波ノイズ除去は、実質的に、2フレーム前の参照画像との関係において、5ピクセル×5ピクセルの画像領域より広い領域を参照して行われるのと同等の効果を有し、対象画像Aから低周波ノイズを強力かつ確度高く除去することができる。
また、静止画像モードの場合、縮小画像ノイズ除去部21は、参照画像ノイズ除去部30によりノイズ除去された縮小画像Bを参照画像Cとして参照することから、より強力に縮小画像Bから低周波ノイズを除去することができる。さらに、縮小画像ノイズ除去部21は、対象画像Aと参照画像Cとを読み出すタイミングを調整できることから、同期に必要なコストを抑制することができる。
また、フレームメモリ14に記憶され低周波ノイズ除去で参照される画像データは、動画モードの場合、1フレーム前の画像の縮小画像で低周波ノイズが除去された参照画像Cのみであり、静止画像モードの場合、参照画像ノイズ除去部30によりノイズ除去された縮小画像Bの参照画像Cのみであることから、フレームメモリ14−CPU19間およびCPU19内部でのデータ転送量を削減することができ、コストを大幅に削減することができる。
さらに、縮小画像を利用してノイズを除去することから、ピクセル等倍表示ではなくて画像全体を表示したときに見えやすい低周波ノイズを除去することができる。
《実施形態の補足事項》
(1)上記実施形態では、デジタルカメラ100、200の画像縮小部20、縮小画像ノイズ除去部21、対象画像ノイズ除去部22、参照画像ノイズ除去部30の各処理を、CPU19がソフトウエア的に実現する例を説明したが、ASICを用いてこれらの各処理をハードウエア的に実現しても勿論かまわない。
(2)本発明の画像処理装置は、上記実施形態のデジタルカメラ100、200の例に限定されない。例えば、撮像された画像を、デジタルカメラ100、200から直接またはインターネットなどを介してコンピュータに読み込ませて、コンピュータにインストールされた画像処理プログラムを実行させることにより、コンピュータを本発明の画像処理装置として機能させてもよい。そして、コンピュータは、読み込まれた画像が1つしかない場合、読み込んだ画像は静止画像と判定し、図4に示すフローチャートと、図5または図7に示す画像データの流れとに従って処理することが好ましい。
(3)上記実施形態では、縮小画像ノイズ除去部21が、式(2)に基づいて、縮小画像Bの画素(x,y)から低周波ノイズを除去するにあたり、参照画像Cの画素(x+i,y+j)という5ピクセル×5ピクセルの画像領域を参照したが、本発明はこれに限定されず、5ピクセル×5ピクセル以外の大きさの画像領域を参照してもよい。
また、式(2)は、イプシロンフィルタEPSを用いて低周波ノイズの除去を行ったが、他のフィルタを用いて行ってもよい。
また、撮影対象が風景などの動きの少ない被写体の場合、フレームメモリ14に記憶される参照画像Cは更新せず同じものを用いてもよい。これにより、フレームメモリ14−CPU19間のデータ転送量をさらに削減することができ、よりコストを削減することができる。
(4)上記他の実施形態の変形例では、参照画像ノイズ除去部30が、縮小画像Bをノイズ除去して参照画像Cを生成するために、多重解像度解析などの公知の手法を用いて行ったが、本発明はこれに限定されず、縮小画像ノイズ除去部21と同じ処理を行ってもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
11…撮像光学系、12…撮像素子、13…AFE、14…フレームメモリ、15…モニタ、16…記憶部、17…記録I/F、18…記憶媒体、19…CPU、20…画像縮小部、21…縮小画像ノイズ除去部、22…対象画像ノイズ除去部、24…バス、30…参照画像ノイズ除去部、100、200…デジタルカメラ、

Claims (7)

  1. 時間的に連続して撮像された複数の画像それぞれを対象画像として入力する画像入力部と、
    前記対象画像を縮小して縮小画像を生成する画像縮小部と、
    ノイズ除去処理の参照画像を記憶するフレームメモリと、
    前記参照画像を参照しつつ前記縮小画像から低周波ノイズを除去する縮小画像ノイズ除去部と、
    前記低周波ノイズが除去された縮小画像に基づいて前記対象画像から前記低周波ノイズを除去する対象画像ノイズ除去部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記フレームメモリは、前記縮小画像ノイズ除去部により前記低周波ノイズが除去された縮小画像を前記参照画像として記憶することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記縮小画像ノイズ除去部は、前記縮小画像の画素に対応する前記参照画像の画素周辺の画像領域を参照しつつ、前記縮小画像の画素から前記低周波ノイズを除去することを特徴とする画像処理装置。
  4. 被写体を撮像して画像を生成する撮像部と、
    請求項1に記載の画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    操作部材を備え、
    前記縮小画像ノイズ除去部は、ユーザにより撮影モードとして静止画像モードが設定された場合、前記画像縮小部により生成された前記縮小画像自身を前記参照画像として参照しつつ、該縮小画像から前記低周波ノイズを除去する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記画像縮小部により生成された前記縮小画像からノイズを除去し前記参照画像として前記フレームメモリに記録する参照画像ノイズ除去部を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 時間的に連続して撮像された複数の画像それぞれを対象画像として入力する画像入力手順、
    前記対象画像を縮小して縮小画像を生成する画像縮小手順、
    フレームメモリに記憶されたノイズ除去処理の参照画像を参照しつつ前記縮小画像から低周波ノイズを除去する縮小画像ノイズ除去手順、
    前記低周波ノイズが除去された縮小画像に基づいて前記対象画像から前記低周波ノイズを除去する対象画像ノイズ除去手順、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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