JP2013222480A - サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体およびハードディスクドライブ - Google Patents

サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体およびハードディスクドライブ Download PDF

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矢 直 之 打
Yoichi Miura
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Abstract

【課題】外部接続基板を装着する際に用いられるボンディングツールの磨耗を低減すると共に、外部接続基板の外部端子との接合信頼性を向上させることができるサスペンション用基板を提供する。
【解決手段】本発明によるサスペンション用基板1は、絶縁層10と金属支持層20と配線層30とを備えている。配線層30は、複数の配線31と、ボンディングツール60を用いて外部接続基板131の外部端子132に超音波接合可能な複数の接続端子33と、を有している。絶縁層10および金属支持層20に、接続端子33を露出させる開口部70が設けられている。接続端子33は、ボンディングツール60に押圧されるツール面35と、外部接続基板131の外部端子132に超音波接合される接合面36と、を有している。接続端子33のツール面35の表面粗さは、接合面36の表面粗さより小さくなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、サスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体およびハードディスクドライブに係り、とりわけ、外部接続基板を装着する際に用いられるボンディングツールの磨耗を低減すると共に、外部接続基板の外部端子との接合信頼性を向上させることができるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体およびハードディスクドライブに関する。
一般に、ハードディスクドライブ(HDD)は、データが記憶されるディスクに対してデータの書き込みおよび読み取りを行う磁気ヘッドスライダ(以下、単にヘッドスライダと記す)が実装されたサスペンション用基板を備えている。このようなサスペンション用基板は、ヘッドスライダが実装されるヘッド領域から、外部接続基板(FPC基板、フレキシブルプリント基板)が接合されるテール領域に延びるように形成されており、金属支持層と、金属支持層に絶縁層を介して積層された複数の配線を有する配線層と、を備えている。各配線に電気信号を流すことにより、ディスクに対してデータの書き込みまたは読み取りが行われるようになっている。
サスペンション用基板のテール領域には、上述したように、FPC基板が装着されるようになっている。すなわち、サスペンション用基板のテール領域には、各配線に接続されたフライングリード(接続端子)が設けられており、各フライングリードが、金属支持層および絶縁層に形成された略矩形状の開口部に並列配置されて露出し、この開口部を介して、FPC基板のFPC端子に超音波接合されるようになっている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2007−173362号公報 特開2007−173363号公報
このうち特許文献1においては、転動自在に支持されたローラを有するボンディングツールを、間隔をあけて並列に配置されたフライングリードを横切る方向に移動させて、フライングリードと基板パッドとを超音波接合している。しかしながら、この場合、ローラは、間隔をあけて配置されたフライングリード上を転動することになる。このため、ローラの磨耗または損傷が懸念されるという問題がある。また、特許文献2には、複数のフライングリードを一度に押圧してフライングリードと基板パッドとを超音波接合する旨記載されているが、ボンディングツールの磨耗に関する記載はない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、外部接続基板を装着する際に用いられるボンディングツールの磨耗を低減すると共に、外部接続基板の外部端子との接合信頼性を向上させることができるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体およびハードディスクドライブを提供することを目的とする。
本発明は、外部接続基板に装着されるテール領域を有するサスペンション用基板において、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、前記絶縁層の他方の面に設けられた配線層であって、複数の配線と、前記テール領域に設けられると共に前記配線の各々に接続され、ボンディングツールを用いて前記外部接続基板の外部端子に超音波接合可能な複数の接続端子と、を有する前記配線層と、を備え、前記絶縁層および前記金属支持層に、前記接続端子を露出させる開口部が設けられ、前記接続端子は、前記ボンディングツールに押圧されるツール面と、前記外部接続基板の前記外部端子に超音波接合される接合面と、を有し、前記接続端子の前記ツール面の表面粗さは、前記接合面の表面粗さより小さいことを特徴とするサスペンション用基板を提供する。
なお、上述したサスペンション用基板においては、前記接続端子の前記ツール面は、前記絶縁層の側に配置され、前記接続端子の前記接合面は、前記絶縁層の側とは反対側に配置され、前記開口部は、前記ボンディングツールが挿入可能に構成されている、ことが好ましい。
また、上述したサスペンション用基板においては、前記保護層のうち前記配線を覆う部分の厚さは、前記金属支持層と前記絶縁層との合計の厚さより薄い、ことが好ましい。
また、上述したサスペンション用基板においては、前記接続端子の前記ツール面は、算術平均粗さが0.06μm以下となる表面粗さを有している、ことが好ましい。
また、上述したサスペンション用基板においては、前記接続端子の前記接合面は、算術平均粗さが0.06μmを超える表面粗さを有している、ことが好ましい。
また、上述したサスペンション用基板においては、前記接続端子の前記ツール面に、ツール面側めっき層が設けられ、前記接続端子の前記接合面に、接合面側めっき層が設けられ、前記ツール面側めっき層の表面粗さは、前記接合面側めっき層の表面粗さより小さい、ことが好ましい。
また、上述したサスペンション用基板においては、前記開口部は、前記絶縁層に設けられた絶縁開口部と、前記金属支持層に設けられた金属開口部と、を有し、前記金属開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さは、前記絶縁開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さより長い、ことが好ましい。
また、上述したサスペンション用基板においては、前記絶縁層の前記配線層の側の面に設けられ、前記配線を覆う保護層を更に備え、前記保護層に、前記接続端子を露出させる保護開口部が設けられ、前記保護開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さは、前記絶縁開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さより長い、ことが好ましい。
本発明は、ベースプレートと、前記ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられた上述のサスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンションを提供する。
本発明は、上述のサスペンションと、サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンションを提供する。
本発明は、上述のヘッド付サスペンションと、前記サスペンション用基板の前記テール領域に装着された前記外部接続基板と、を備え、前記サスペンション用基板の前記接続端子の前記接合面に、前記外部接続基板の前記外部端子が超音波接合されていることを特徴とするヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体を提供する。
本発明は、上述のヘッド付サスペンションを備えたことを特徴とするハードディスクドライブを提供する。
本発明によれば、外部接続基板を装着する際に用いられるボンディングツールの磨耗を低減すると共に、外部接続基板の外部端子との接合信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるサスペンション用基板の一例を示す平面図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるサスペンション用基板において、テール領域を示す裏面図である。 図3は、図2のX−X線断面を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態におけるサスペンションの一例を示す平面図である。 図5は、本発明の実施の形態におけるヘッド付サスペンションの一例を示す平面図である。 図6は、本発明の実施の形態におけるヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体の一例を示す平面図である。 図7は、本発明の実施の形態におけるヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体において、図2のX−X線に対応する断面を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態におけるハードディスクドライブの一例を示す斜視図である。 図9(a)〜(i)は、本発明の実施の形態において、サスペンション用基板の製造方法を示す図である。 図10(a)、(b)は、本発明の実施の形態において、フライングリードをFPC端子に接合する方法を説明する図である。 図11は、本発明の実施の形態において、フライングリードをFPC端子に接合する方法を説明する裏面図である。 図12は、フライングリードの接合面の表面粗さ(Ra)と、フライングリードとFPC端子との接合強度(引張強度)との関係を示す図である。
図面を用いて、本発明の実施の形態におけるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体およびハードディスクドライブについて説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1に示すように、サスペンション用基板1は、後述するヘッドスライダ(図5参照)112が実装されるヘッド領域2から、FPC基板(外部接続基板、フレキシブルプリント基板、図6参照)131が装着されるテール領域3に延びるように形成されている。なお、本実施の形態におけるヘッド領域2は、実装されるヘッドスライダ112に接続されるヘッド端子32に近接した領域を意味し、テール領域3は、FPC基板131に接続される後述するフライングリード33に近接した領域を意味している。
図1乃至図3に示すように、サスペンション用基板1は、絶縁層10と、絶縁層10の一方の面に設けられた金属支持層20と、絶縁層10の他方の面に設けられた配線層30と、を備えている。配線層30は、読取配線および書込配線を含む複数の配線31と、テール領域3に設けられると共に各配線31に接続されたフライングリード(接続端子)33と、を有している。フライングリード33は、ボンディングツール60(図10参照)を用いてFPC基板131のFPC端子(外部端子)132に超音波接合可能に構成されている。また、フライングリード33には、試験線34が接続されており、サスペンション用基板1の製造時に、各配線31の導通検査などを行うことができるようになっている。なお、ヘッド領域2には、各配線31に接続されたヘッド端子32が設けられている。
図3に示すように、絶縁層10と配線層30との間に、スパッタリングにより形成された金属薄膜層50が介在されている。この金属薄膜層50は、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、もしくはそれらの合金(銅(Cu)を含んでも良い)により形成されており、絶縁層10と配線層30との間の密着性を向上させている。また、金属薄膜層50の厚さは、例えば、約300nmとすることが好適である。
図2および図3に示すように、絶縁層10および金属支持層20には、フライングリード33を露出させる開口部70が設けられている。この開口部70は、略矩形状に形成されており、絶縁層10に設けられた絶縁開口部11と、金属支持層20に設けられた金属開口部21と、を有している。そして、金属開口部21のフライングリード33の長手方向に沿う長さ(図3における寸法A)は、絶縁開口部11のフライングリード33の長手方向に沿う長さ(図3における寸法B)より長くなっている。
図2に示すように、フライングリード33は、細長の矩形状に形成されており、開口部70上で並列配置されている。すなわち、フライングリード33は、その長手方向に直交する方向に沿って並列配置されている。なお、図2においては、6つのフライングリード33が設けられている例を示しているが、フライングリード33の個数はこれに限られることはない。また、図2においては、フライングリード33は、断面ではなく裏面によって示されているが、明瞭化を目的として、フライングリード33にハッチングを付している。
また、図3に示すように、フライングリード33は、ボンディングツール60に押圧されるツール面35と、FPC基板131のFPC端子132に接合される接合面36と、を有している。本実施の形態においては、図3、図7および図10に示されているように、フライングリード33のツール面35は、絶縁層10の側に配置されて、上述した金属開口部21および絶縁開口部11によって露出されている。そして、金属開口部21および絶縁開口部11は、ボンディングツール60が挿入可能に構成されており、サスペンション用基板1にFPC基板131を装着する際には、ボンディングツール60が金属開口部21および絶縁開口部11に挿入されて、フライングリード33のツール面35を押圧するようになっている。フライングリード33の接合面36は、絶縁層10の側とは反対側に配置されて、後述する保護開口部41によって露出されている。
フライングリード33のツール面35の表面粗さは、接合面36の表面粗さより小さくなっている。例えば、フライングリード33のツール面35は、JIS B0601−2001で規定される算術平均粗さ(Ra)が、0.06μm以下となる表面粗さを有していることが好ましく、フライングリード33の接合面36は、算術平均粗さが0.06μmを超える表面粗さを有していることが好ましい。
図3に示すように、フライングリード33のツール面35には、ツール面側めっき層37が設けられ、フライングリード33の接合面36には、接合面側めっき層38が設けられている。これらのめっき層36、37は、ニッケル(Ni)めっきおよび金(Au)めっきが順次施されることにより形成されており、フライングリード33のツール面35および接合面36が腐食することを防止している。このようなめっき層36、37の厚さは、0.1μm〜4.0μmであることが好ましい。また、上述のようにフライングリード33のツール面35の表面粗さが接合面36の表面粗さより小さくなっていることにより、ツール面側めっき層37の表面粗さは、接合面側めっき層38の表面粗さよりも小さくなっている。すなわち、ツール面側めっき層37の表面粗さは、フライングリード33のツール面35の表面粗さにほぼ等しい表面粗さを有し、接合面側めっき層38の表面粗さは、フライングリード33の接合面36の表面粗さにほぼ等しい表面粗さを有している。
また、図3に示すように、絶縁層10の配線層30の側の面には、配線層30の配線31および試験線34を覆い、配線31および試験線34の腐食を防止するための保護層40が設けられている。この保護層40には、フライングリード33を露出させる保護開口部41が設けられている。保護開口部41のフライングリード33の長手方向に沿う長さ(図3における寸法C)は、絶縁開口部11のフライングリード33の長手方向に沿う長さ(図3における寸法B)より長くなっている。一方、保護開口部41の寸法Cは、金属開口部21の寸法Aより小さくなっている。また、保護層40のうち配線31を覆う部分の厚さ(図3における寸法D)は、金属支持層20と絶縁層10との合計の厚さより薄くなっている。なお、図1においては、図面を明瞭にするために、保護層40は省略している。
次に、各構成部材について詳細に述べる。
絶縁層10の材料としては、所望の絶縁性を有する材料であれば特に限定されることはないが、例えば、ポリイミド(PI)を用いることが好適である。なお、絶縁層10の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。また、絶縁層10の厚さは、5μm〜30μm、とりわけ8μm〜10μmであることが好ましい。このことにより、金属支持層20と各配線31との間の絶縁性能を確保すると共に、サスペンション用基板1全体としての剛性が喪失されることを防止することができる。
配線31は、電気信号を伝送するための導体として構成されており、配線31の材料としては、所望の導電性を有する材料であれば特に限定されることはないが、銅(Cu)を用いることが好適である。銅以外にも、純銅に準ずる電気特性を有する材料であれば用いることもできる。ここで、配線31の厚さは、例えば1μm〜18μm、とりわけ9μm〜12μmであることが好ましい。このことにより、配線31の伝送特性を確保すると共に、サスペンション用基板1全体としての柔軟性が喪失されることを防止することができる。ヘッド端子32、フライングリード33および試験線34は、配線31と同一の材料および同一の厚さで形成されている。
金属支持層20の材料としては、所望の導電性、弾力性、および強度を有するものであれば特に限定されることはないが、例えば、ステンレス、アルミニウム、ベリリウム銅、またはその他の銅合金を用いることができ、ステンレスを用いることが好適である。金属支持層20の厚さは、10μm〜30μm、とりわけ15μm〜20μmとすることができる。このことにより、金属支持層20の導電性、剛性、および弾力性を確保することができる。
保護層40の材料としては、樹脂材料、例えば、ポリイミドを用いることが好適である。なお、保護層40の材料は、感光性材料であっても非感光性材料であっても用いることができる。また、保護層40のうち配線31を覆う部分の厚さ(図3におけるD寸法)は、上述したように絶縁層10と金属支持層20との合計の厚さより薄くなっており、特に、4μm〜6μmとすることが好ましい。このことにより、後述するように、テール領域3にFPC基板131が装着された場合であっても配線31の絶縁性能を確保することができ、また、配線31が腐食することを防止すると共に、サスペンション用基板1全体としての剛性が喪失されることを防止することができる。
次に、図4により、本実施の形態におけるサスペンション101について説明する。図4に示すサスペンション101は、ベースプレート102と、ベースプレート102上に取り付けられ、サスペンション用基板1の金属支持層20を保持するロードビーム103と、ロードビーム103に取り付けられたサスペンション用基板1と、を備えている。
続いて、図5により、本実施の形態におけるヘッド付サスペンション111について説明する。図5に示すヘッド付サスペンション111は、上述したサスペンション101と、サスペンション用基板1のヘッド領域2に実装されたヘッドスライダ112と、を備えている。
次に、図6および図7により、本実施の形態におけるヘッド付サスペンションとFPC基板との組合体141について説明する。当該組合体141は、ヘッド付サスペンション111と、サスペンション用基板1のテール領域3に装着されたFPC基板131と、を備えている。このうち、FPC基板131は、図7に示すようにサスペンション用基板1の保護層40の側に配置されており、サスペンション用基板1のフライングリード33が、FPC基板131のFPC端子132の側に押し込められて、フライングリード33の接合面36に、接合面側めっき層37を介してFPC端子132が超音波接合されている。なお、FPC基板131は、絶縁板133と、絶縁板133上に設けられた上述のFPC端子132と、FPC端子132の一部を覆うカバー層134と、を有している。このうちFPC端子132には、ニッケルめっきおよび金めっきがこの順に施されている。また、カバー層134には、サスペンション用基板1の保護層40が当接している。
次に、図8により、本実施の形態におけるハードディスクドライブ121について説明する。図8に示すハードディスクドライブ121は、ケース122と、このケース122に回転自在に取り付けられ、データが記憶されるディスク123と、このディスク123を回転させるスピンドルモータ124と、上述したヘッド付サスペンションとFPC基板との組合体141と、を備えている。このうちヘッド付サスペンション111は、ディスク123に所望のフライングハイトを保って近接するように設けられており、ヘッド付サスペンション111に実装されたヘッドスライダ112は、ディスク123に対してデータの書き込みおよび読み取りを行うようになっている。また、ヘッド付サスペンション111は、ケース122に対して移動自在に取り付けられている。ケース122には、ヘッド付サスペンション111のヘッドスライダ112をディスク123上に沿って移動させるボイスコイルモータ125が取り付けられており、ボイルコイルモータ125に、アーム126を介してヘッド付サスペンション111が取り付けられている。さらに、ヘッド付サスペンション111に装着されたFPC基板131は、ハードディスクドライブ121を制御する制御部(図示せず)に接続されている。このことにより、電気信号が、サスペンション用基板1とFPC基板131を介して、制御部とヘッドスライダ112との間で伝送されるようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、まず、サブトラクティブ法によりサスペンション用基板1を製造する方法について説明する。なお、サスペンション用基板1は、アディティブ法により製造しても良い。
まず、絶縁層10と、絶縁層10の一方の面に設けられた金属支持層20と、絶縁層10の他方の面に設けられた配線層30と、を有する積層体80を準備する。
この場合、まず、金属支持層20を準備する(図9(a)参照)。続いて、この金属支持層20上(図9における下面)に、液状の非感光性材料を塗布して硬化させて、絶縁層10が形成される(図9(b)参照)。次に、絶縁層10上に、スパッタリングにより金属薄膜層50が形成される(図9(c)参照)。その後、この金属薄膜層50上に、電解銅めっきにより配線層30が形成される(図9(d)参照)。この際、配線層30は絶縁層10に金属薄膜層50を介して形成されるため、エッチングされて得られるフライングリード33の絶縁層10の側のツール面35の表面粗さは小さくなる。すなわち、上述したように、絶縁層10は、液状の非感光性材料を塗布して形成されるため、絶縁層10の表面粗さは小さく、絶縁層10の表面は平滑に形成される。また、絶縁層10上には、十分に薄い金属薄膜層50が形成される。このため、絶縁層10の平滑な表面を反映して、フライングリード33のツール面35の表面粗さを小さくすることができる。このようにして、絶縁層10と金属支持層20と配線層30とを有する積層体80が得られる。
続いて、積層体80の配線層30から複数の配線31およびフライングリード33が形成されると共に、金属支持層20に金属開口部21が形成される(図9(e)参照)。この場合、フォトファブリケーションの手法により、配線層30上および金属支持層20上にパターン状のレジスト(図示せず)が形成され、レジストの開口から、塩化第二鉄水溶液などの腐食液により金属薄膜層50、配線層30および金属支持層20がエッチングされる。このようにして、所望の形状を有する配線31およびフライングリード33が形成されると共に、金属開口部21が形成される。この際、ヘッド端子32および試験線34も形成される。その後、レジストは除去される。
次に、絶縁層10上に、保護開口部41を含む保護層40が形成される(図9(f)参照)。この場合、まず、絶縁層10上に、非感光性材料からなる保護層40が形成され、この保護層40上に、パターン状のレジストが形成される。次に、パターン状のレジストの開口から、有機アルカリ液などのエッチング液により保護層40がエッチングされる。このことにより、保護層40に、保護開口部41が形成される。なお、保護層40のエッチングは、プラズマエッチングで行っても良い。その後、レジストは除去される。
次いで、絶縁層10に絶縁開口部11が形成されると共に、絶縁層10が所望の形状に外形加工される(図9(g)参照)。この場合、まず、パターン状のレジストが形成され、レジストの開口から有機アルカリ液などのエッチング液により絶縁層10がエッチングされて、絶縁層10に絶縁開口部11が形成されると共に絶縁層10が外形加工される。その後、レジストは除去される。なお、絶縁層10のエッチングは、プラズマエッチングで行うこともできる。
続いて、金属薄膜層50のうち絶縁開口部11に露出された部分がプラズマエッチングされて、除去される(図9(h)参照)。このことにより、金属開口部21および絶縁開口部11を介してフライングリード33のツール面35が露出される。
次に、配線31をめっき用給電層として、フライングリード33に、ニッケルめっきおよび金めっきが順次施されて、めっき層37、38が形成される(図9(i)参照)。すなわち、フライングリード33のツール面35にツール面側めっき層37が形成されると共に、接合面36に接合面側めっき層38が形成される。この際、ヘッド端子32にもめっき処理が行われる。なお、ツール面側めっき層37は、光沢めっきにより形成してもよい。この場合、接合面36は、フィルム等で保護することが好適である。このことにより、ツール面側めっき層37の表面粗さをより一層小さくすることができる。また、接合面側めっき層38は、粗化めっき(電解めっき、無電解めっき)により形成してもよい。この場合、ツール面35は、フィルム等で保護することが好適である。このことにより、接合面側めっき層38の表面粗さを増大させることができる。
次に、金属支持層20が所望の形状に外形加工される。この場合、金属支持層20上にパターン状のレジストが形成され、このレジストの開口から、塩化第二鉄水溶液などの腐食液により金属支持層20がエッチングされて、金属支持層20が外形加工される。その後、レジストは除去される。
このようにして、図1に示すサスペンション用基板1が得られる。
得られたサスペンション用基板1に、ベースプレート102およびロードビーム103が溶接により取り付けられて本実施の形態によるサスペンション101が得られる。このサスペンション101のヘッド領域2に、ヘッドスライダ112が実装されて、図5に示すヘッド付サスペンション111が得られる。
図5に示すヘッド付サスペンション111のサスペンション用基板1に、FPC基板131が装着されて、図6に示すヘッド付サスペンションとFPC基板との組合体141が得られる。
この場合、まず、サスペンション用基板1のフライングリード33の接合面36に対向するように、FPC基板131のFPC端子132が位置合わせされる。続いて、図10(a)に示すように、ボンディングツール60が、超音波振動しながら、金属開口部21および絶縁開口部11に挿入されて、フライングリード33のツール面35に、ツール面側めっき層37を介して当接し、フライングリード33を下方(FPC端子132の側)へ押圧する。この際、フライングリード33は、柔軟性を有しているため、ボンディングツール60から押圧力を受けてFPC端子132の側に押し込まれるように変形する。なお、ボンディングツール60は、図11に示すように、6つのフライングリード33を一度に超音波接合可能な矩形状の断面を有しており、その長手方向が、フライングリード33の並列方向に沿うようにフライングリード33に押し当てられる。
次に、ボンディングツール60がフライングリード33を押圧することにより、図10(b)に示すように、フライングリード33が接合面側めっき層38を介してFPC端子132に当接する。この後、接合面側めっき層38とFPC端子132との界面に超音波振動が伝播され、フライングリード33とFPC端子132とが超音波接合される。この場合、接合面側めっき層38の金と、FPC端子132の表面にめっきされた金とが擦り合わされて、金属結合される。
このようにして、サスペンション用基板1のテール領域3に、FPC基板131が装着され、ヘッド付サスペンションとFPC基板との組合体141が得られる。
その後、ヘッド付サスペンションとFPC基板との組合体141がアーム126に取り付けられて、図8に示すハードディスクドライブ121が得られる。
図8に示すハードディスクドライブ121においてデータの書き込みおよび読み取りを行う際、ボイスコイルモータ125によりヘッド付サスペンション111のヘッドスライダ112がディスク123上に沿って移動し、スピンドルモータ124により回転しているディスク123に所望のフライングハイトを保って近接する。このことにより、ヘッドスライダ112とディスク123との間で、データの受け渡しが行われる。この間、サスペンション用基板1とFPC基板131を介して、制御部とヘッドスライダ112との間で電気信号が伝送される。より詳細には、電気信号は、サスペンション用基板1のフライングリード33と、FPC基板131のFPC端子132とを介して、サスペンション用基板1とFPC基板131との間で伝送される。また、サスペンション用基板1においては、フライングリード33とヘッド端子32とに接続された各配線31により電気信号が伝送される。
このように本実施の形態によれば、ボンディングツール60に押圧されるフライングリード33のツール面35の表面粗さが、FPC基板131のFPC端子132に接合される接合面36の表面粗さより小さくなっている。このことにより、ツール面35に形成されたツール面側めっき層37の表面粗さを、接合面36に形成された接合面側めっき層38の表面粗さより小さくすることができ、ボンディングツール60が、ツール面側めっき層37を押圧することによって磨耗することを防止することができる。このため、ボンディングツール60の磨耗を低減し、ボンディングツール60の寿命を延ばすことができる。また、ツール面側めっき層37の表面粗さが小さくなっていることにより、ボンディングツール60の押圧力をツール面側めっき層37に均一に伝達させることができる。このため、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性を向上させることができる。
ここで、表1に、フライングリード33のツール面35の表面粗さと、ボンディングツール60の磨耗との関係を示す。この表1に示されているように、フライングリード33のツール面35の表面粗さを小さくすると、ボンディングツール60の磨耗が低減され、とりわけ、ツール面35の算術平均粗さ(Ra)が0.06μm以下である場合、ボンディングツール60の磨耗をより一層低減することがわかる。このため、フライングリード33のツール面35が0.06μm以下となる算術平均粗さを有することにより、ボンディングツール60の摩耗をより一層低減させて、ボンディングツール60の寿命をより一層延ばすことができる。なお、表1においては、△印は、×印よりボンディングツール60の摩耗が低減されることを意味し、○印は、△印よりボンディングツール60の摩耗がより一層低減されることを意味している。
Figure 2013222480
また、本実施の形態によれば、フライングリード33の接合面36の表面粗さは、ツール面35の表面粗さより大きくなっている。このことにより、接合面36に形成された接合面側めっき層38の表面粗さを、ツール面35に形成されたツール面側めっき層37の表面粗さより大きくすることができ、接合面側めっき層38の表面に形成されている微小な凸部に超音波振動を集中させて、当該凸部を、FPC端子132の表面に形成されている微小な凹部に食い込ませることができる。このため、フライングリード33とFPC端子132との接合強度を増大させることができ、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性を向上させることができる。
ここで、図12に、フライングリード33の接合面36の表面粗さと、フライングリード33とFPC端子132との接合強度(接合面36に対して略垂直方向の引張強度)との関係を示す。この図12に示されているように、フライングリード33の接合面36の表面粗さを大きくすると、フライングリード33とFPC端子132との接合強度が増大する。このことにより、接合面36の算術平均粗さが0.06μmである場合、フライングリード33とFPC端子132との接合強度を、一般的に使用上問題ないと考えられているレベルである80N/cmとすることができ、フライングリード33とFPC端子132との接合に十分な信頼性を付与することができる。このため、フライングリード33の接合面36が0.06μmを超える表面粗さを有することにより、フライングリード33とFPC端子132との接合強度を増大させることができ、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、絶縁層10に、スパッタリングにより形成された金属薄膜層50を介して、電解銅めっきによりフライングリード33が形成されて、金属薄膜層50がプラズマエッチングにより除去されている。すなわち、絶縁層10の平滑な表面に、薄い金属薄膜層50を介してフライングリード33の絶縁層10の側のツール面35が形成される。このことにより、絶縁層10の平滑な表面を反映して、フライングリード33のツール面35の表面粗さを小さくすることができる。
また、本実施の形態によれば、金属開口部21のフライングリード33の長手方向に沿う長さは、絶縁開口部11のフライングリード33の長手方向に沿う長さより長くなっている。このことにより、ボンディングツール60が金属支持層20に干渉することを防止できる。また、金属開口部21の周縁を、絶縁開口部11の周縁よりもフライングリード33の長手方向中央部から離すことができ、FPC端子132に接合されたフライングリード33にかかる応力を低減することができる。このため、フライングリード33が断線することを防止し、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、保護開口部41のフライングリード33の長手方向に沿う長さは、絶縁開口部11のフライングリード33の長手方向に沿う長さより長くなっている。このことにより、保護開口部41の周縁を、絶縁開口部11の周縁よりもフライングリード33の長手方向中央部から離すことができ、FPC端子132に接合されたフライングリード33にかかる応力を低減することができる。このため、フライングリード33が断線することを防止し、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、フライングリード33の接合面36は保護層40の側に配置され、保護層40のうち配線31を覆う部分の厚さは、金属支持層20と絶縁層10との合計の厚さより薄くなっている。このことにより、フライングリード33をFPC端子132に押し込む押込量(図10(b)における寸法E)を低減することができ、FPC端子132に接合されたフライングリード33にかかる応力を低減することができる。このため、フライングリード33が断線することを防止し、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性を向上させることができる。とりわけ、フライングリード33の接合面36が絶縁層10の側に配置される場合には、フライングリード33の押込量は、金属支持層20と絶縁層10とFPC基板131のカバー層134の合計の厚さに相当するが、本実施の形態によれば、フライングリード33の接合面36が保護層40の側に配置されているため、フライングリード33の押込量は、保護層40とFPC基板131のカバー層134の合計の厚さに相当することになる。このため、FPC端子132に接合するためのフライングリード33の押込量を低減することができる。
なお、本実施の形態においては、フライングリード33のツール面35の表面粗さを、接合面36の表面粗さより小さくするために、絶縁層10に、スパッタリングにより形成された金属薄膜層50を介して、電解銅めっきによりフライングリード33を形成して、金属薄膜層50をプラズマエッチングにより除去する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、任意の方法で、フライングリード33のツール面35の表面粗さを、接合面36の表面粗さより小さくすることができる。例えば、絶縁層10に、接着剤を用いて配線層30を形成してフライングリード33を形成する場合には、接合面36をフィルム等で保護して、ツール面35に酸系薬品で処理して表面を削る(化学研磨、例えば、特開2009−057624号公報参照)ことにより、ツール面35の表面粗さを接合面36の表面粗さよりも小さくすることができる。
また、本実施の形態においては、フライングリード33の接合面36を、例えば、湿式エッチングすることにより、より一層粗面化するようにしてもよい。このことにより、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態においては、フライングリード33のツール面35が絶縁層10の側に配置されると共に、接合面36が保護層40の側に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、フライングリード33のツール面35が保護層40の側に配置されると共に、接合面36が絶縁層10の側に配置されていても良い。この場合、例えば、ツール面35を上述した化学研磨することにより、ツール面35の表面粗さを接合面36の表面粗さよりも小さくすることができ、このことにより、ボンディングツール60の磨耗を低減すると共に、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性をより向上させることができる。また、この場合、金属薄膜層50を形成する工程(図9(c)参照)の前に、絶縁層10のフライングリード33に対応する部分の表面を予め粗くしておくことにより、フライングリード33の接合面36の表面粗さを大きくすることができる。
また、金属開口部21のフライングリード33の長手方向に沿う長さ、絶縁開口部11のフライングリード33の長手方向に沿う長さ、保護開口部41のフライングリード33の長手方向に沿う長さは、上述した本実施の形態における関係に限られることはない。さらに、フライングリード33のツール面35および接合面36の算術平均粗さは、上述した数値範囲に限られることはない。すなわち、フライングリード33のツール面35の表面粗さが、接合面36の表面粗さより小さくなっていれば、ボンディングツール60の磨耗を低減すると共に、FPC端子132とフライングリード33との接合信頼性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるサスペンション用基板、サスペンション、ヘッド付サスペンション、ヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体およびハードディスクドライブは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
上述した本発明の実施の形態によるサスペンション用基板1の製造方法を用いて得られたフライングリード33のツール面35の表面粗さと、接合面36の表面粗さとを測定した。その結果を、表2に示す。
Figure 2013222480
表2によれば、フライングリード33のツール面35の表面粗さが、接合面36の表面粗さより小さくなっており、ツール面35は、算術平均粗さが0.06μm以下となる表面粗さを有していると共に、接合面36は、算術平均粗さが0.06μmを超える表面粗さを有していることが確認できた。この場合、ボンディングツール60の磨耗を確実に低減すると共に、フライングリード33とFPC端子132との接合信頼性を確実に向上させることができる。
1 サスペンション用基板
2 ヘッド領域
3 テール領域
10 絶縁層
11 絶縁開口部
20 金属支持層
21 金属開口部
30 配線層
31 配線
32 ヘッド端子
33 フライングリード
34 試験線
35 ツール面
36 接合面
37 ツール面側めっき層
38 接合面側めっき層
40 保護層
41 保護開口部
50 金属薄膜層
60 ボンディングツール
70 開口部
80 積層体
101 サスペンション
102 ベースプレート
103 ロードビーム
111 ヘッド付サスペンション
112 ヘッドスライダ
121 ハードディスクドライブ
122 ケース
123 ディスク
124 スピンドルモータ
125 ボイスコイルモータ
126 アーム
131 FPC基板
132 FPC端子
133 絶縁板
134 カバー層
141 組合体

Claims (12)

  1. 外部接続基板に装着されるテール領域を有するサスペンション用基板において、
    絶縁層と、
    前記絶縁層の一方の面に設けられた金属支持層と、
    前記絶縁層の他方の面に設けられた配線層であって、複数の配線と、前記テール領域に設けられると共に前記配線の各々に接続され、ボンディングツールを用いて前記外部接続基板の外部端子に超音波接合可能な複数の接続端子と、を有する前記配線層と、を備え、
    前記絶縁層および前記金属支持層に、前記接続端子を露出させる開口部が設けられ、
    前記接続端子は、前記ボンディングツールに押圧されるツール面と、前記外部接続基板の前記外部端子に超音波接合される接合面と、を有し、
    前記接続端子の前記ツール面の表面粗さは、前記接合面の表面粗さより小さいことを特徴とするサスペンション用基板。
  2. 前記接続端子の前記ツール面は、前記絶縁層の側に配置され、
    前記接続端子の前記接合面は、前記絶縁層の側とは反対側に配置され、
    前記開口部は、前記ボンディングツールが挿入可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション用基板。
  3. 前記保護層のうち前記配線を覆う部分の厚さは、前記金属支持層と前記絶縁層との合計の厚さより薄いことを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション用基板。
  4. 前記接続端子の前記ツール面は、算術平均粗さが0.06μm以下となる表面粗さを有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  5. 前記接続端子の前記接合面は、算術平均粗さが0.06μmを超える表面粗さを有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  6. 前記接続端子の前記ツール面に、ツール面側めっき層が設けられ、
    前記接続端子の前記接合面に、接合面側めっき層が設けられ、
    前記ツール面側めっき層の表面粗さは、前記接合面側めっき層の表面粗さより小さいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  7. 前記開口部は、前記絶縁層に設けられた絶縁開口部と、前記金属支持層に設けられた金属開口部と、を有し、
    前記金属開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さは、前記絶縁開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さより長いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のサスペンション用基板。
  8. 前記絶縁層の前記配線層の側の面に設けられ、前記配線を覆う保護層を更に備え、
    前記保護層に、前記接続端子を露出させる保護開口部が設けられ、
    前記保護開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さは、前記絶縁開口部の前記接続端子の長手方向に沿う長さより長いことを特徴とする請求項7に記載のサスペンション用基板。
  9. ベースプレートと、
    前記ベースプレートに、ロードビームを介して取り付けられた請求項1乃至8のいずれかに記載の前記サスペンション用基板と、を備えたことを特徴とするサスペンション。
  10. 請求項9に記載の前記サスペンションと、
    前記サスペンションに実装された前記ヘッドスライダと、を備えたことを特徴とするヘッド付サスペンション。
  11. 請求項10に記載の前記ヘッド付サスペンションと、
    前記サスペンション用基板の前記テール領域に装着された前記外部接続基板と、を備え、
    前記サスペンション用基板の前記接続端子の前記接合面に、前記外部接続基板の前記外部端子が超音波接合されていることを特徴とするヘッド付サスペンションと外部接続基板との組合体。
  12. 請求項11に記載の前記ヘッド付サスペンションと前記外部接続基板との前記組合体を備えたことを特徴とするハードディスクドライブ。
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