JP2013222155A - 光スキャナーおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光反射板が撓むのを十分に抑制することができる光スキャナーおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】光スキャナーは、第1の軸周りに揺動可能な可動体と、前記可動体の前記第1の軸に沿う方向の端部に接続された第1の軸部材と、永久磁石、電圧の印加により磁界を発生するコイルおよび該コイルに電圧を印加する電圧印加手段を有し、前記可動体を前記第1の軸周りに揺動させる駆動手段とを備え、前記可動体は、光反射性を有する光反射部12を備えた光反射板11と、前記光反射板11を囲んでおり、前記光反射板11よりも厚さが厚く、前記光反射板11の10倍以下の厚さの支持枠19と、前記光反射板11と前記支持枠19とを複数の箇所で連結する複数の連結部とを備え、前記電圧印加手段により、所定の周波数の電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動体を前記所定の周波数で前記第1の軸周りに揺動させるよう構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光スキャナーおよび画像形成装置に関するものである。
例えば、プロジェクター、プリンター等にて光走査により描画を行うための光スキャナーとして、特許文献1に、2次元的に光を走査する光スキャナーが開示されている。
特許文献1に記載の光スキャナーは、第1の軸周りに揺動可能な枠状部材と、その枠状部材の内側に設けられ、第1の軸に直交する第2の軸周りに揺動可能な可動部と、永久磁石と、コイルとを有している。また、可動部は、光反射性を有する光反射部を備えた光反射板と、その光反射板を囲んでいる支持枠と、光反射板と支持枠とを複数の箇所で連結する複数の連結部とを有している。なお、コイルは、枠状部材に配置されている。
一般に、光スキャナーの駆動の際は、光反射板が撓む、いわゆる動撓みが発生するが、特許文献1に記載の光スキャナーでは、その駆動の際は、可動部において、支持枠が優先的に撓むことにより、光反射板が撓むことをある程度抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の光スキャナーでは、光反射板の厚さと支持枠の厚さとが同一であるので、支持枠の剛性が不十分であり、光反射板が撓むのを十分に抑制することができないという問題がある。
米国特許出願公開第2011/249020号明細書
本発明の目的は、光反射板が撓むのを十分に抑制することができる光スキャナーおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の光スキャナーは、第1の軸周りに揺動可能な可動体と、
前記可動体の前記第1の軸に沿う方向の端部に接続された第1の軸部材と、
永久磁石と、電圧の印加により磁界を発生するコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記可動体を前記第1の軸周りに揺動させる駆動手段と、を備え、
前記可動体は、光反射性を有する光反射部を備えた光反射板と、
前記光反射板を囲んでおり、前記光反射板よりも厚さが厚く、前記光反射板の10倍以下の厚さの支持枠と、
前記光反射板と前記支持枠とを複数の箇所で連結する複数の連結部と、を備え、
前記電圧印加手段により、所定の周波数の電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動体を前記所定の周波数で前記第1の軸周りに揺動させるよう構成されていることを特徴とする。
これにより、光反射板に対して支持枠の剛性が高くなり、駆動の際、光反射板が撓むことを抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記支持枠の厚さは、前記光反射板の厚さの2倍以上であることが好ましい。
これにより、光反射板が撓むことをより確実に抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記支持枠は、第1のSi層、SiO層および第2のSi層をこの順で積層してなる積層体で構成されていることが好ましい。
これにより、支持枠を簡単に形成することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記光反射板は、Si層上に前記光反射部を設けたものであることが好ましい。
これにより、光反射板を簡単に形成することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記可動体は、枠状部材と、
前記枠状部材の内側に設けられ、前記光反射板、前記支持枠および前記各連結部を有し、前記第1の軸に直交する第2の軸周りに揺動可能な可動部と、
前記可動部の前記第2の軸に沿う方向の端部に接続され、前記可動部と前記枠状部材とを接続する第2の軸部材と、を備え、
前記第1の軸部材は、前記枠状部材を前記第1の軸周りに揺動可能とするように、前記枠状部材の前記第1の軸に沿う方向の端部に接続されたものであり、
前記電圧印加手段は、第1周波数の第1の電圧を発生させる第1電圧発生部と、前記第1周波数と周波数の異なる第2周波数の第2の電圧を発生させる第2電圧発生部と、前記第1の電圧と前記第2の電圧とを重畳する電圧重畳部とを備え、前記電圧重畳部で重畳された電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動部を前記第1周波数で前記第1の軸周りに揺動させるとともに、前記第2周波数で前記第2の軸周りに揺動させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、光反射板を第1の軸周りおよび第2の軸周りに揺動させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記永久磁石は、前記可動体に配置されていることが好ましい。
これにより、コイルの発熱により光反射板が撓むことを防止することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記永久磁石は、前記支持枠に配置されていることが好ましい。
これにより、光反射板が撓むことをより確実に抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記コイルは、前記可動体に配置されていることが好ましい。
これにより、永久磁石を可動体に配置する場合に比べて、その可動体側の質量を小さくすることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記コイルは、前記支持枠に配置されていることが好ましい。
これにより、光反射板が撓むことをより確実に抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記可動体は、枠状部材と、
前記枠状部材の内側に設けられ、前記光反射板、前記支持枠および前記各連結部を有し、前記第1の軸に直交する第2の軸周りに揺動可能な可動部と、
前記可動部の前記第2の軸に沿う方向の端部に接続され、前記可動部と前記枠状部材とを接続する第2の軸部材と、を備え、
前記第1の軸部材は、前記枠状部材を前記第1の軸周りに揺動可能とするように、前記枠状部材の前記第1の軸に沿う方向の端部に接続されたものであり、
前記コイルは、前記枠状部材に配置されており、
前記電圧印加手段は、第1周波数の第1の電圧を発生させる第1電圧発生部と、前記第1周波数と周波数の異なる第2周波数の第2の電圧を発生させる第2電圧発生部と、前記第1の電圧と前記第2の電圧とを重畳する電圧重畳部とを備え、前記電圧重畳部で重畳された電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動部を前記第1周波数で前記第1の軸周りに揺動させるとともに、前記第2周波数で前記第2の軸周りに揺動させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、可動部の質量を小さくすることができる。
本発明の画像形成装置は、光を出射する光源と、
前記光源からの光を走査する光スキャナーと、を備え、
前記光スキャナーは、軸周りに揺動可能な可動体と、
前記可動体の前記軸に沿う方向の端部に接続された軸部材と、
永久磁石と、電圧の印加により磁界を発生するコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記可動体を前記軸周りに揺動させる駆動手段と、を備え、
前記可動体は、光反射性を有する光反射部を備えた光反射板と、
前記光反射板を囲んでおり、前記光反射板よりも厚さが厚く、前記光反射板の3倍以下の厚さの支持枠と、
前記光反射板と前記支持枠とを複数の箇所で連結する複数の連結部と、を備え、
前記電圧印加手段により、所定の周波数の電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動体を前記所定の周波数で前記軸周りに揺動させるよう構成されていることを特徴とする。
これにより、光反射板に対して支持枠の剛性が高くなり、駆動の際、光反射板が撓むことを抑制することができる。
本発明の光スキャナーの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す光スキャナーの可動部、各軸部材、枠状部材、コイル等を示す平面図である。 図1に示す光スキャナーの可動部を示す断面図である。 図1に示す光スキャナーが備える駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図である。 図4に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。 本発明の光スキャナーの第2実施形態における可動部、各軸部材、コイル等を示す平面図である。 本発明の光スキャナーの第3実施形態を示す平面図である。 図7のA−A線断面図である。 本発明の画像形成装置の実施形態を模式的に示す図である。 本発明の画像形成装置の応用例1を示す斜視図である。 本発明の画像形成装置の応用例2を示す斜視図である。 本発明の画像形成装置の応用例3を示す斜視図である。
以下、本発明の光スキャナーおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の光スキャナーの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す光スキャナーの可動部、各軸部材、枠状部材、コイル等を示す平面図、図3は、図1に示す光スキャナーの可動部を示す断面図、図4は、図1に示す光スキャナーが備える駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図、図5は、図4に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図3中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2中の紙面の表側を「上」、裏側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。また、図1では、可動部、枠状部材および支持部材の図示を省略し、枠状部材に配置されたコイルの図示で代用する。
図1〜図3に示すように、光スキャナー1は、基板23と、可動部18と、1対の軸部材(第2の軸部材)13a、13bと、枠状部材14と、1対の軸部材(第1の軸部材)15a、15bと、支持部材16と、4つの永久磁石22a、22b、22c、22dと、電圧が印加されることにより磁界を発生するコイル30と、コイル30に電圧を印加する電圧印加手段40とを備えている。なお、可動部18と、軸部材13a、13bと、軸部材15a、15bとにより、可動体が構成される。
可動部18は、光反射板本体110および光反射性を有する光反射部12を備える光反射板11と、光反射板11を囲んでおり、光反射板11よりも厚さが厚く、光反射板11の3倍以下の厚さの支持枠19と(図3参照)、光反射板11と支持枠19とを4箇所で連結する4つの連結部21a、21b、21c、21dとを備えている。光反射部12は、光反射板本体110の上面に設けられている。なお、連結部の数は、4つには限定されず、複数であればよい。但し、連結部の数は、4つまたは2つが好ましく、2つがより好ましい。
光反射板11の形状は、図示の構成では、平面視で円形をなしているが、これに限定されず、平面視で、例えば、楕円形、四角形等の多角形であってもよい。また、支持枠19の外形形状は、図示の構成では、平面視でほぼ円形をなしているが、これに限定されず、平面視で、例えば、楕円形、四角形等の多角形であってもよい。
連結部21a、21b、21c、21dは、それぞれ、弾性変形可能であり、これにより、光反射板11と支持枠19との一方は、他方に対して変位することができるようになっている。これにより、光スキャナー1の駆動の際、すなわち、可動部18(光反射板11)が回動(搖動)する際は、可動部18において、光反射板11よりも支持枠19が優先的に撓み、これによって、光反射板11が撓むことを抑制することができる。
また、連結部21a、21b、21c、21dは、連結部21a、21d、21b、21cの順序で、図2中時計回りに、等角度間隔、すなわち90°間隔で配置されている。
また、連結部21a、21bは、図2に示すY軸(第2の軸)上に位置し、連結部21c、21dは、Y軸に直交する図2に示すX軸(第1の軸)上に位置している。そして、後述するように、可動部18と枠状部材14とを連結している軸部材13a、13bの軸線は、Y軸と一致している。
これにより、連結部21a、21bは、支持枠19における軸部材13a、13bの軸線の延長線上の部位、すなわち支持枠19における軸部材13a、13bとの接続部に対応する部位と光反射板11とを連結している。また、連結部21c、21dは、支持枠19における軸部材13a、13bとの接続部から最も遠い部位、すなわち支持枠19における軸部材13a、13bとの接続部から90°ずれた部位と光反射板11とを連結している。これによって、駆動の際、光反射板11が撓むことをさらに抑制することができる。
枠状部材14は、軸部材15a、15bによって枠状の支持部材16に支持されている。また、可動部18は、枠状部材14の内側に配置され、軸部材13a、13bによって枠状部材14に支持されている。すなわち、枠状部材14は、可動部18を囲んでいる。また、支持部材16は、図示しないホルダーに支持されている。
また、枠状部材14の形状は、図示の構成では、平面視でその外形形状が四角形をなしているが、枠状であれば特に限定されず、平面視で外形形状が、例えば、円形、楕円形、五角形等の他の多角形であってもよい。
軸部材13a、13bおよび軸部材15a、15bは、それぞれ、弾性変形可能である。軸部材15a、15bは、枠状部材14をX軸(第1の軸)周りに回動(搖動)可能とするように、枠状部材14と支持部材16を連結している。この場合、軸部材15a、15bは、枠状部材14のX軸に沿う方向の両端に接続され、枠状部材14を支持部材16に両持ち支持する。また、軸部材13a、13bは、可動部18をY軸(第1の軸)周りに回動(搖動)可能とするように、可動部18と枠状部材14を連結している。この場合、軸部材13a、13bは、可動部18のY軸に沿う方向の両端に接続され、可動部18を枠状部材14に両持ち支持する。なお、光反射板11の中心、支持枠19の中心および枠状部材14の中心は、平面視にて、X軸とY軸の交点上に位置している。また、軸部材15a、15bの軸線は、X軸と一致し、軸部材13a、13bの軸線は、Y軸と一致している。
枠状部材14をX軸周りに回動可能とし、可動部18をY軸周りに回動可能とすることにより、可動部18、すなわち、光反射板11をX軸およびY軸の直交する2軸周りに回動させることができる。
なお、光反射板11と、連結部21a、21b、21c、21dと、支持枠19と、軸部材13a、13bと、枠状部材14と、軸部材15a、15bと、コイル30とで、軸部材15a、15b(第1の軸)を回動軸とする第1の振動系が構成され、光反射板11と、連結部21a、21b、21c、21dと、支持枠19と、軸部材13a、13bとで、軸部材13a、13b(第2の軸)を回動軸とする第2の振動系が構成される。
ここで、前述したように、支持枠19は、その厚さd1が、光反射板11の厚さd2よりも厚く、かつ光反射板11の厚さd2の10倍以下となるように設定されている。これにより、光反射板11に対して支持枠19の剛性が高くなり、駆動の際、光反射板11が撓むことを抑制することができる。
なお、支持枠19の厚さd1が光反射板11の厚さd2以下であると、光反射板11が撓むのを十分に抑制することができない。また、支持枠19の厚さd1が光反射板11の厚さd2の10倍を超えると、その支持枠19の慣性モーメントが大きくなり、駆動に不利である。
また、支持枠19の厚さd1は、光反射板11の厚さd2の2倍以上であることが好ましく、2倍以上、3倍以下であることがよりであることがより好ましい。
これにより、駆動の際、光反射板11が撓むことを抑制しつつ、支持枠19の慣性モーメントを比較的小さくすることができる。
また、支持枠19の厚さd1は、諸条件に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されないが、40μm以上800μm以下であることが好ましく、40μm以上、560μm以下であることがより好ましく、60μm以上、310μm以下であることがさらに好ましい。
支持枠19の厚さd1が前記下限値未満であると、他の条件にもよるが、光反射板11が撓むのを十分に抑制することができない場合がる。また、支持枠19の厚さd1が前記上限値を超えると、他の条件にもよるが、支持枠19の慣性モーメントが大きくなり、駆動に不利である。
前記光反射板本体110、連結部21a、21b、21c、21d、支持枠19、軸部材13a、13b、枠状部材14、軸部材15a、15b、および支持部材16は、例えばシリコンを主材料として一体に形成することができる。シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、光スキャナー1の小型化を図ることができる。
また、光反射板本体110、連結部21a、21b、21c、21d、支持枠19、軸部材13a、13b、枠状部材14、軸部材15a、15b、および支持部材16は、積層構造を有する基板、例えば、SOI基板の不要部位をドライエッチングおよびウェットエッチング等の各種エッチング法により除去することにより、一体的に形成されていていることが好ましい。SOI基板は、第1のSi層(デバイス層)と、SiO層(ボックス層)と、第2のSi層(ハンドル層)とがこの順に積層した基板である。
この場合、光反射板本体110、連結部21a、21b、21c、21d、軸部材13a、13b、枠状部材14、軸部材15a、15b、および支持部材16は、第1のSi層で構成される。また、支持枠19は、光反射板11よりも厚さを厚くするので、第1のSi層、SiO層および第2のSi層で構成される。なお、支持枠19の厚さの調整は、例えば、第1のSi層と第2のSi層とのいずれか一方、または両方の厚さを調整することで、行うことができる。また、光反射板本体110、連結部21a、21b、21c、21d、軸部材13a、13b、枠状部材14、軸部材15a、15b、および支持部材16の厚さの調整は、それぞれ、例えば、第1のSi層の厚さを調整することで、行うことができる。
支持枠19の各層の厚さは、それぞれ、諸条件に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されないが、第1のSi層の厚さは、5μm以上100μm以下であることが好ましく、20μm以上、60μm以下であることがより好ましく、30μm以上、60μm以下であることがさらに好ましい。また、SiO層の厚さは、0.4μm以上2μm以下であることが好ましい。また、第2のSi層の厚さは、100μm以上800μm以下であることが好ましく、150μm以上、500μm以下であることがより好ましく、150μm以上、250μm以下であることがさらに好ましい。
また、光反射板本体110の厚さ、すなわち、光反射板本体110を構成する第1のSi層の厚さは、諸条件に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されないが、5μm以上100μm以下であることが好ましく、20μm以上、60μm以下であることがより好ましく、30μm以上、60μm以下であることがさらに好ましい。
これにより、駆動の際、光反射板11が撓むことを抑制しつつ、支持枠19の慣性モーメントを比較的小さくすることができる。
基板23の上面には、永久磁石22bおよび22dが設けられている。また、永久磁石22bおよび22dの上方には、それぞれ、所定の距離を隔てて、永久磁石22aおよび22cが設けられている。そして、永久磁石22aおよび22cと、永久磁石22bおよび22dとの間には、光反射板11、連結部21a、21b、21c、21d、支持枠19、軸部材13a、13b、枠状部材14、軸部材15a、15bおよび支持部材16が設けられている。
また、枠状部材14の上面(光反射部12が設けられている側の面)には、コイル30が設けられている。コイル30の中心は、平面視で、光反射板11の中心、支持枠19の中心および枠状部材14の中心と一致している、なお、図2には、コイル30は、2回だけ巻回されたものが図示されているが、これはそのコイル30の記載を簡略化しただけであり、実際は、必要なだけ巻回される。コイル30は電圧印加手段40に電気的に接続されている。永久磁石22a、22b、22c、22d、コイル30、および電圧印加手段40によって可動部18および枠状部材14を回動させる駆動手段が構成される。
なお、コイル30は、枠状部材14の下面(基板23と対向する面)に設けられていてもよく、また、枠状部材14の下面と上面の両方に設けられていてもよい。また、コイル30は磁心に巻き付けられていてもよい。
永久磁石22a、22b、22c、22dは、それぞれ、図示の構成では、L字状をなしている。永久磁石22a、22cの厚さは、それぞれ、永久磁石22b、22dよりも厚く設定されている。
また、永久磁石22aと、永久磁石22cとは、互いの屈曲部の凹部同士が対向するように配置され、永久磁石22aと永久磁石22cとの間、すなわち、中央部には、開口5が形成されている。同様に、永久磁石22bと、永久磁石22dとは、互いの屈曲部の凹部同士が対向するように配置されている。なお、平面視で、前記開口5の位置に、可動部18、軸部材13a、13b、枠状部材14が位置しており、これにより、枠状部材14が回動可能になっている。また、その開口5を介して、光反射板11に光を照射し、その光反射板11で反射した光を外部に出射することができるようになっている。また、開口5の中心は、平面視で、コイル30の中心と一致している。
また、永久磁石22a、22b、22c、22dは、それぞれ、その厚さ方向、すなわち、図1中上下方向に磁化されている。この場合、永久磁石22a、22dは、図1中上側がS極、下側がN極となるように磁化され、また、永久磁石22b、22cは、図1中上側がN極、下側がS極となるように磁化されている。すなわち、永久磁石22a、22bは、互いの対向面側がそれぞれN極となるように磁化され、永久磁石22c、22dは、互いの対向面側がそれぞれS極となるように磁化されている。
なお、永久磁石22a、22b、22c、20dとしては、例えば、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石などの硬磁性体を着磁したものを好適に用いることができる。
コイル30は、電圧印加手段40と電気的に接続されている。そして、電圧印加手段40によりコイル30に電圧が印加されることで、コイル30から磁界が発生する。
電圧印加手段40は、図4に示すように、光反射板11(可動部18)をX軸周りに回動させるための第1の電圧V1を発生させる第1の電圧発生部41と、光反射板11(可動部18)をY軸周りに回動させるための第2の電圧V2を発生させる第2の電圧発生部42と、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳し、その電圧をコイル30に印加する電圧重畳部43とを備えている。
第1の電圧発生部41は、図5(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の電圧V1(垂直走査用電圧)を発生させるものである。
第1の電圧V1は、鋸波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー1は効果的に光を垂直走査(副走査)することができる。なお、第1の電圧V1の波形は、これに限定されない。ここで、第1の電圧V1の周波数(1/T1)は、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、30〜80Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。
本実施形態では、第1の電圧V1の周波数は、永久磁石20cと、光反射板11と、連結部21a、21b、21c、21dと、支持枠19と、軸部材13a、13bと、枠状部材14と、軸部材15a、15bと、コイル30とで構成された第1の振動系のねじり共振周波数(共振周波数)と異なる周波数となるように調整されている。
一方、第2の電圧発生部42は、図5(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の電圧V2(水平走査用電圧)を発生させるものである。
第2の電圧V2は、正弦波のような波形をなしている。そのため、光スキャナー1は効果的に光を主走査することができる。なお、第2の電圧V2の波形は、これに限定されない。
このような第2の電圧V2の周波数(第2周波数)は、第1の電圧V1の周波数(第1周波数)よりも大きいことが好ましい。すなわち、周期T2は、周期T1よりも短いことが好ましい。これにより、より確実かつより円滑に、光反射板11をX軸周りに第1周波数で回動させつつ、Y軸周りに第2周波数で回動させることができる。
また、第2周波数は、第1周波数と異なり、かつ、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。このように、第2の電圧V2の周波数を10〜40kHzとし、前述したように第1の電圧V1の周波数を60Hz程度とすることで、ディスプレイでの描画に適した周波数で、光反射板11を互いに直交する2軸(X軸およびY軸)のそれぞれの軸周りに回動させることができる。ただし、光反射板11をX軸およびY軸のそれぞれの軸周りに回動させることができれば、第1の電圧V1の周波数と第2の電圧V2の周波数との組み合わせは、特に限定されない。
本実施形態では、第2周波数は、光反射板11と、連結部21a、21b、21c、21dと、支持枠19と、軸部材13a、13bとで構成される軸部材13a、13bを回動軸とする第2の振動系のねじり共振周波数(f2)と等しくなるように設定されている。つまり、第2の振動系は、そのねじり共振周波数f2が水平走査に適した周波数になるように設計(製造)されている。これにより、光反射板11のY軸周りの回動角を大きくすることができる。また、第1周波数は、光反射板11と、連結部21a、21b、21c、21dと、支持枠19と、軸部材13a、13bと、枠状部材14と、軸部材15a、15bと、コイル30とで構成される軸部材15a、15bを回動軸とする第1の振動系のねじり共振周波数(f1)の10分の1以下であることが望ましい。第1の振動系を非共振状態(振幅ゲインが1)で駆動するためには、第1周波数はf1の10分の1以下に設定する必要がある。10分の1より大きい周波数で駆動すると、第1の振動系の共振を起こす可能性があるからである。
また、第2周波数は、第1の振動系を非共振状態(振幅ゲインが1)で駆動するため、第1周波数の10倍以上に設定することが望ましい。第2周波数が第1周波数に対して10倍未満であると、第2の電圧V2をコイル30に印加した時に、第1の振動系も回転運動してしまい、駆動信号のクロストークが発生してしまう。なお、上述のように、第1周波数はf1の10分の1以下が望ましいので、これらの関係から第2周波数は第1周波数よりも大きいことが望ましい。
また、第1の振動系のねじり共振周波数をf1[Hz]とし、第2の振動系のねじり共振周波数をf2[Hz]としたとき、f1とf2とが、f2>f1の関係を満たすことが好ましく、f2≧10f1の関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、光反射板11をX軸周りに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、Y軸周りに第2の電圧V2の周波数で回動させることができる。f2≦f1とした場合は、第1周波数による第1の振動系の振動が起こる可能性がある。
このような第1の電圧発生部41および第2の電圧発生部42は、それぞれ、制御部7に接続され、この制御部7からの信号に基づき駆動する。このような第1の電圧発生部41および第2の電圧発生部42には、電圧重畳部43が接続されている。
電圧重畳部43は、コイル30に電圧を印加するための加算器43aを備えている。加算器43aは、第1の電圧発生部41から第1の電圧V1を受けるとともに、第2の電圧発生部42から第2の電圧V2を受け、これらの電圧を重畳しコイル30に印加するようになっている。
次に、光スキャナー1の駆動方法について説明する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と異なる値に設定されており、第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と等しく、かつ、第1の電圧V1の周波数よりも大きくなるように設定されている(例えば、第1の電圧V1の周波数が60Hzで、第2の電圧V2の周波数が15kHz)。
例えば、図5(a)に示すような第1の電圧V1と、図5(b)に示すような第2の電圧V2とを電圧重畳部43にて重畳し、重畳した電圧をコイル30に印加する。
これにより、第1の電圧V1の印加により生じるローレンツ力により、軸部材15a、15bを捩れ変形させつつ、枠状部材14が光反射板11とともに、第1の電圧V1の周波数でX軸周りに回動する。また、第2の電圧V2の印加により生じるローレンツ力により、軸部材13a、13bを捩れ変形させつつ、可動部18、すなわち、光反射板11が第2の電圧V2の周波数でY軸まわりに回動する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳させた電圧をコイル30に印加することで、光反射板11をX軸周りに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、Y軸周りに第2の電圧のV2の周波数で回動させることができる。これにより、装置の低コスト化および小型化を図るとともに、光反射板11をX軸およびY軸のそれぞれの軸周りに回動させることができる。
また、支持枠19の慣性モーメントを比較的小さくしつつ、光反射板11が撓むことを抑制することができ、光反射板11をX軸およびY軸のそれぞれの軸周りに適正に回動させることができる。
また、第1の電圧V1および第2の電圧V2を適宜変更することで、第2の振動系および第1の振動系の構造を変更することなく、所望の振動特性を得ることができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の光スキャナーの第2実施形態における可動部、各軸部材、コイル等を示す平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図6中の紙面の表側を「上」、裏側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の光スキャナー1は、基板23と、可動部18と、1対の軸部材(第1の軸部材)13a、13bと、支持部材16と、4つの永久磁石22a、22b、22c、22dと、電圧が印加されることにより磁界を発生するコイル30と、コイル30に電圧を印加する電圧印加手段40とを備えている(図1参照)。なお、可動部18により、可動体が構成される。
また、連結部21a、21bは、図6に示すX軸(第1の軸)上に位置し、連結部21c、21dは、Y軸(第2の軸)上に位置している。
また、軸部材13a、13bは、可動部18をX軸周りに回動可能とするように、可動部18と支持部材16を連結している。この場合、軸部材13a、13bは、可動部18のX軸に沿う方向の両端に接続され、可動部18を支持部材16に両持ち支持する。これにより、可動部18、すなわち、光反射板11がX軸周りに回動することができる。
なお、光反射板11と、連結部21a、21b、21c、21dと、支持枠19と、軸部材13a、13bと、コイル30とで、軸部材13a、13b(第1の軸)を回動軸とする第1の振動系が構成される。
また、コイル30は、可動部18の支持枠19の上面(光反射部12が設けられている側の面)に設けられている。これにより、支持枠19の剛性がさらに高くなり、駆動の際、光反射板11が撓むことをより確実に抑制することができる。
また、電圧印加手段40は、図4に示すものにおいて、第1の電圧発生部41と、電圧重畳部43とを省略したものである。
この光スキャナー1では、電圧印加手段40により、コイルに第2の電圧V2を印加すると、それにより生じるローレンツ力により、軸部材13a、13bを捩れ変形させつつ、可動部18、すなわち、光反射板11が第2の電圧V2の周波数でX軸まわりに回動する。
なお、コイル30は、支持枠19に限らず、例えば、光反射板11の光反射部12の外側の光反射板本体110に設けられていてもよい。これにより、支持枠19にコイル30を設ける場合に比べて、コイル30をより多く巻回することができる。
<第3実施形態>
図7は、本発明の光スキャナーの第3実施形態を示す平面図、図8は、図7のA−A線断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図7中の紙面の表側を「上」、裏側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図8中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図7および図8に示すように、第3実施形態の光スキャナー1では、可動部18と、1対の軸部材(第2の軸部材)13a、13bと、枠状部材14と、1対の軸部材(第1の軸部材)15a、15bと、支持部材16と、1対の永久磁石(第1永久磁石)20a、20bと、永久磁石(第2永久磁石)20cと、ホルダー17と、電圧が印加されることにより磁界を発生するコイル30と、コイル30に電圧を印加する電圧印加手段40とを備えている。支持部材16は、ホルダー17に支持されている。
ホルダー17は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。ホルダー17の形状は、図示の構成では、凹状をなし、また、平面視で四角形をなしているが、支持部材16を支持することができれば特に限定されない。支持部材16とホルダー17との接合方法は、特に限定されず、例えば接着剤を用いて接合してもよいし、陽極接合により接合してもよい。また、例えば、支持部材16とホルダー17との間にSiOを主材料として構成されたSiO層が介在していてもよい。
なお、永久磁石20cと、可動部18と、軸部材13a、13bと、永久磁石20a、20bと、枠状部材14と、軸部材15a、15bとで、軸部材15a、15b(第1の軸)を回動軸とする第1の振動系が構成され、永久磁石20cと、可動部18と、軸部材13a、13bとで、軸部材13a、13b(第2の軸)を回動軸とする第2の振動系が構成される。
枠状部材14の下面(ホルダー17と対向する面)には、1対の永久磁石20a、20bが設けられており、可動部18の支持枠19の下面(光反射部12とは反対側の面)には永久磁石20cが設けられている。
永久磁石20cを支持枠19に設けることにより、その永久磁石20cにより支持枠19の剛性がさらに高くなり、駆動の際、光反射板11が撓むことをより確実に抑制することができる。
なお、永久磁石20a、20bと枠状部材14との接合方法、永久磁石20cと支持枠19との接合方法は、それぞれ、特に限定されず、例えば接着剤を用いて接合することができる。また、ホルダー17の上面には、永久磁石20a、20bおよび20cに作用する磁界を発生するコイル30が設けられている。コイル30は電圧印加手段40に電気的に接続されている。永久磁石20a、20b、20c、コイル30、および電圧印加手段40によって可動部18および枠状部材14を回動させる駆動手段が構成される。
永久磁石20a、20bは、それぞれ、長手形状、図示の構成では、板状でかつ真っ直ぐな棒状をなしており、その長手方向に磁化されている。すなわち、永久磁石20aのS極とN極とを結ぶ線分の方向が、永久磁石20aの長手方向と一致している。換言すれば、永久磁石20aのS極とN極とを結ぶ線分が、永久磁石20aの軸線と一致している。永久磁石20bについても同様である。
永久磁石20aは、Y軸よりも左側に配置され、永久磁石20bは、Y軸よりも右側に配置されている。また、永久磁石20a、20bは、それぞれ、その両極がX軸を挟んで配置されている。すなわち、永久磁石20a、20bは、それぞれ、両端部(各磁極)が、X軸で分割される2つの領域に位置するように配置されている。そして、永久磁石20a、20bは、それぞれ、その軸線がX軸に対して直交するように配置されている。これにより、円滑かつ確実に光反射板11をX軸の周りに回動させることができ、また、光反射板11のX軸周りの回動角を大きくすることができる。また、軸部材15a、15bに複合応力が生じることを防止または抑制することができる。
なお、永久磁石20a、20bのそれぞれの形状は、長手形状に限定されるものではない。
また、永久磁石20cは、長手形状、図示の構成では、板状でかつ真っ直ぐな棒状をなしており、その長手方向に磁化されている。すなわち、永久磁石20cのS極とN極とを結ぶ線分の方向が、永久磁石20cの長手方向と一致している。換言すれば、永久磁石20cのS極とN極とを結ぶ線分が、永久磁石20cの軸線と一致している。
この永久磁石20cは、その両極がY軸を挟んで配置されている。そして、永久磁石20cは、その軸線がX軸およびY軸に対して傾斜するように配置されている。また、永久磁石20cは、両極がX軸を挟んで配置されている。すなわち、永久磁石20cは、それぞれの端部(磁極)が、X軸で分割される2つの領域に位置するように配置されていると共に、Y軸で分割される2つの領域に位置するように配置されている。永久磁石20cの軸線がY軸に対して傾斜していることにより、永久磁石20cの軸線と、永久磁石20aおよび永久磁石20bの軸線とが直交しないので、永久磁石20a用の着磁前の硬磁性体、永久磁石20b用の着磁前の硬磁性体および永久磁石20c用の着磁前の硬磁性体をそれぞれ枠状部材14および支持枠19に設置した状態で、各硬磁性体の着磁を確実に行うことができる。
なお、永久磁石20cの形状は、支持枠19に設けることができれば、長手形状に限定されるものではない。
また、Y軸、すなわち軸部材13a、13bの軸線と、永久磁石20cの軸線とのなす角(Y軸に対する永久磁石20cの軸線の傾斜角)θ1は、特に限定されないが、30°以上60°以下であるのが好ましく、45°以上60°以下であることがより好ましく、45°であるのがさらに好ましい。このように永久磁石20cを設けることで、円滑かつ確実に光反射板11をY軸の周りに回動させることができ、また、前記着磁を確実に行うことができる。これに対し傾斜角θ1が前記下限値未満であると、電圧印加手段40によりコイル30に印加される電圧の強さなどの諸条件によっては、光反射板11を十分にY軸周りに回動させることができない場合がある。一方、傾斜角θ1が前記上限値を超えると、諸条件によっては、着磁前の硬磁性体を枠状部材14および光反射板11に設置した状態でその硬磁性体を同時に着磁して永久磁石20a、20b、20cとする際、十分に着磁することができない場合がある。また、また、永久磁石20a、20bを着磁した後に永久磁石20cの他方を着磁する場合や、永久磁石20cを着磁した後に永久磁石20a、20bを着磁する場合は、着磁のための磁界によって着磁済の永久磁石に大きな力が加わり、軸部材が破壊されるため、着磁ができない場合がある。
また、永久磁石20a、20bは、それぞれ、平面視にて、X軸、すなわち軸部材15a、15bの軸線に対して線対称となるように配置されている。また、永久磁石20aと、永久磁石20bとは、Y軸、すなわち軸部材13a、13bの軸線に対して線対称となるように配置されているこれにより、光反射板11を円滑にX軸周りに回動させることができる。
また、永久磁石20cは、平面視にて、その中心が光反射板11の中心と一致するように配置されている。そして、永久磁石20cは、平面視にて、光反射板11の中心に対して点対称となるように配置されている。これにより、光反射板11を円滑にX軸周りおよびY軸周りに回動させることができる。
なお、本実施形態では、永久磁石20a、20bは、枠状部材14の下面(ホルダー17と対向する面)に設けられているが、これに限らず、永久磁石20aは、枠状部材14の上面(光反射部12が設けられている側の面)に設けられていてもよく、また、枠状部材14の下面と上面の両方に設けられていてもよい。同様に、永久磁石20bは、枠状部材14の上面に設けられていてもよく、また、枠状部材14の下面と上面の両方に設けられていてもよい。なお、永久磁石20aが枠状部材14の上面に設けられる場合は、永久磁石20bも枠状部材14の上面に設けられることが好ましく、また、永久磁石20aが枠状部材14の下面と上面の両方に設けられる場合は、永久磁石20bも枠状部材14の下面と上面の両方に設けられることが好ましい。
永久磁石20a、20b、20cとしては、第1実施形態と同様のものを用いることができる。また、硬磁性体を着磁して永久磁石20a、20b、20cとする際は、着磁前の硬磁性体を枠状部材14および光反射板11に設置した後に着磁を行う。既に着磁がなされて永久磁石20a、20b、20cとなったものを枠状部材14および光反射板11に設置しようとすると、永久磁石20a、20b、20cを枠状部材14および光反射板11上に配置した際に、永久磁石20a、20b、20cのうちのいずれか2つまたは3つが磁力によって引き寄せ合い、その力によって枠状部材14および光反射板11の構造が破壊されたり、また、永久磁石20a、20b、20cのうちのいずれか2つまたは3つが吸着し、永久磁石20a、20b、20cを設置できないからである。
なお、この光スキャナー1では、永久磁石20a、20bの軸線と永久磁石20cの軸線とが直交していないので、前記着磁を確実に行うことができる。
永久磁石20a、20b、20cの直下には、コイル30が設けられている。すなわち、可動部18(支持枠19)および枠状部材14の下面に対向するように、コイル30が設けられている。これにより、コイル30から発生する磁界を効率的に永久磁石20a、20b、20cに作用させることができる。これにより、光スキャナー1の省電力化および小型化を図ることができる。
次に、光スキャナー1の駆動方法について説明する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系のねじり共振周波数と異なる値に設定されており、第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と等しく、かつ、第1の電圧V1の周波数よりも大きくなるように設定されている(例えば、第1の電圧V1の周波数が60Hzで、第2の電圧V2の周波数が15kHz)。
例えば、図5(a)に示すような第1の電圧V1と、図5(b)に示すような第2の電圧V2とを電圧重畳部43にて重畳し、重畳した電圧をコイル30に印加する。
すると、第1の電圧V1によって、枠状部材14と永久磁石20a、20bのN極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのN極との接合部付近をコイル30に引き付けようとするとともに、枠状部材14と永久磁石20a、20bのS極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのS極との接合部付近をコイル30から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界A1」という)と、枠状部材14と永久磁石20a、20bのN極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのN極との接合部付近をコイル30から離間させようとするとともに、枠状部材14と永久磁石20a、20bのS極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのS極との接合部付近をコイル30に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界A2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石20a、20bは、それぞれの端部(磁極)が、X軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち平面視において、X軸を挟んで一方側に永久磁石20aのN極が位置し、他方側にS極が位置している。そのため、磁界A1と磁界A2とが交互に切り換わることで、軸部材15a、15bを捩れ変形させつつ、枠状部材14、すなわち光反射板11が支持枠19とともに、第1の電圧V1の周波数でX軸周りに回動する。
そして、この光スキャナー1では、永久磁石20a、20bは、その軸線がX軸に対して直交するように配置されているので、軸部材15a、15bに発生する複合応力を低減またはその複合応力の発生を防止することができ、また、光反射板11のX軸周りの回動角を大きくすることができる。
また、第1の電圧V1の周波数は、第2の電圧V2の周波数に比べて極めて低く設定されている。また、第1の振動系のねじり共振周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数よりも低く設計されている(例えば、第2の振動系のねじり共振周波数の1/10以下)。つまり、第1の振動系は、第2の振動系よりも振動しやすいように設計されているため、枠状部材14は、第1の電圧V1によってX軸周りに回動する。すなわち、第2の電圧V2によって、枠状部材14がX軸周りに回動してしまうことを防止することができる。
一方、第2の電圧V2によって、枠状部材14と永久磁石20aのN極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのN極との接合部付近をコイル30に引き付けようとするとともに、枠状部材14と永久磁石20aのS極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのS極との接合部付近をコイル30から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界B1」という)と、枠状部材14と永久磁石20aのN極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのN極との接合部付近をコイル30から離間させようとするとともに、枠状部材14と永久磁石20aのS極との接合部付近、および支持枠19と永久磁石20cのS極との接合部付近をコイル30に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界B2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、上述したように、永久磁石20cは、それぞれの端部(磁極)が、Y軸で分割される2つの領域に位置するように配置される。すなわち平面視において、Y軸を挟んで一方側に永久磁石20cのN極が位置し、他方側にS極が位置している。そのため、磁界B1と磁界B2とが交互に切り換わることで、軸部材13a、13bを捩れ変形させつつ、可動部18、すなわち光反射板11が第2の電圧V2の周波数でY軸まわりに回動する。
なお、第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系のねじり共振周波数と等しい。そのため、第2の電圧V2によって光反射板11をY軸まわりに回動させることができる。つまり、第1の電圧V1によって、光反射板11がY軸まわりに回動してしまうことを防止することができる。
本実施形態によれば、第1の振動系および第2の振動系上には発熱体であるコイル30が設けられていないので、前述した第1実施形態と同様の効果に加えて、通電によってコイル30から発生する熱による振動系の撓みや共振周波数の変化を防止または抑制することができる。その結果、光スキャナー1は、長時間の連続使用であっても所望の振動特性を発揮することができる。
なお、本実施形態では、永久磁石20a、20b、20cのうち、永久磁石cの軸線が、Y軸に対して傾斜するように配置されているが、これに限らず、永久磁石20cの軸線と、永久磁石20a、20bの軸線との少なくとも一方が、Y軸に対して傾斜していればよい。例えば、永久磁石20a、20bの軸線のみが、Y軸に対して傾斜していてもよく、また、永久磁石20a、20b、20cが、Y軸に対して傾斜していてもよい。
また、本実施形態では、永久磁石20cは、可動部18の支持枠19の下面に設けられているが、これに限らず、永久磁石20cは、例えば、可動部18の光反射板11の下面に設けられていてもよい。
なお、本実施形態の光スキャナー1は、光反射板11をX軸およびY軸の直交する2軸周りに回動させるものであるが、これに限らず、光反射板11をX軸とY軸とのいずれか一方の軸周りに回動させるものであってもよい。
以上説明したような光スキャナー1は、光反射部12を備えているため、例えば、レーザープリンター、バーコードリーダー、走査型共焦点レーザー顕微鏡、プロジェクター、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)のようなイメージング用ディスプレイ等の画像形成装置が備える光スキャナーに好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
<画像形成装置の実施形態>
図9は、本発明の画像形成装置の実施形態を模式的に示す図である。
本実施形態では、画像形成装置の一例として、光スキャナー1をイメージング用ディスプレイの光スキャナーとして用いた場合を説明する。なお、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。また、X軸、すなわち回動中心軸XがスクリーンSの横方向と平行であり、Y軸、すなわち回動中心軸YがスクリーンSの縦方向と平行である。
画像形成装置(プロジェクター)9は、レーザーなどの光を照出する光源装置(光源)91と、複数のダイクロイックミラー92、92、92と、光スキャナー1とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
各ダイクロイックミラー92は、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このようなプロジェクター9は、図示しないホストコンピューターからの画像情報に基づいて、光源装置91(赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913)から照出された光をダイクロイックミラー92で合成し、この合成された光が光スキャナー1によって2次元走査され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
2次元走査の際、光スキャナー1の光反射板11の、回動中心軸Y回りの回動により光反射部12で反射した光がスクリーンSの横方向に走査(主走査)される。一方、光スキャナー1の光反射板11の、回動中心軸X回りの回動により光反射部12で反射した光がスクリーンSの縦方向に走査(副走査)される。
なお、図9中では、ダイクロイックミラー92で合成された光を光スキャナー1によって2次元的に走査した後、その光を固定ミラーKで反射させてからスクリーンSに画像を形成するように構成されているが、固定ミラーKを省略し、光スキャナー1によって2次元的に走査された光を直接スクリーンSに照射してもよい。
以下に、画像形成装置の応用例について説明する。
<画像形成装置の応用例1>
図10は、本発明の画像形成装置の応用例1を示す斜視図である。
図10に示すように、画像形成装置9は、携帯用画像形成装置100に適用することができる。
この携帯用画像形成装置100は、手で把持することができる寸法であり、ケーシング110と、ケーシング110内に内蔵された画像形成装置9とを有している。この携帯用画像形成装置100により、例えば、スクリーンや、デスク上等の所定の面に、所定の画像を表示することができる。
また、携帯用画像形成装置100は、所定の情報を表示するディスプレイ120と、キーパット130と、オーディオポート140と、コントロールボタン150と、カードスロット160と、AVポート170とを有している。
なお、携帯用画像形成装置100は、通話機能、GSP受信機能等の他の機能を備えていてもよい。
<画像形成装置の応用例2>
図11は、本発明の画像形成装置の応用例2を示す斜視図である。
図11に示すように、画像形成装置9は、ヘッドアップディスプレイシステム200に適用することができる。
このヘッドアップディスプレイシステム200では、画像形成装置9は、自動車のダッシュボードに、ヘッドアップディスプレイ210を構成するよう搭載されている。このヘッドアップディスプレイ210により、フロントガラス220に、例えば、目的地までの案内表示等の所定の画像を表示することができる。
なお、ヘッドアップディスプレイシステム200は、自動車に限らず、例えば、航空機、船舶等にも適用することができる。
<画像形成装置の応用例3>
図12は、本発明の画像形成装置の応用例3を示す斜視図である。
図12に示すように、画像形成装置9は、ヘッドマウントディスプレイ300に適用することができる。
すなわち、ヘッドマウントディスプレイ300は、眼鏡310と、眼鏡310に搭載された画像形成装置9とを有している。そして、画像形成装置9により、眼鏡310の本来レンズである部位に設けられた表示部320に、一方の目で視認される所定の画像を表示する。
表示部320は、透明であってもよく、また、不透明であってもよい。表示部320が透明な場合は、現実世界からの情報に画像形成装置9からの情報を上乗せして使用することができる。
なお、ヘッドマウントディスプレイ300に、2つ画像形成装置9を設け、両方の目で視認される画像を、2つの表示部に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の光スキャナーおよび画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光スキャナーおよび画像形成装置では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1…光スキャナー 11…光反射板 110…光反射本体 12…光反射部 13a、13b…軸部材 14…枠状部材 15a、15b…軸部材 16…支持部材 17…ホルダー 18…可動部 19…支持枠 21a〜21d…連結部 20a、20b、20c…永久磁石 22a、22b、22c、22d…永久磁石 23…基板 30…コイル 40…電圧印加手段 41…第1の電圧発生部 42…第2の電圧発生部 43…電圧重畳部 43a…加算器 5…開口 7…制御部 9…プロジェクター 91…光源装置 911…赤色光源装置 912…青色光源装置 913…緑色光源装置 92…ダイクロイックミラー 100…携帯用画像形成装置 110…ケーシング 120…ディスプレイ 130…キーパット 140…オーディオポート 150…コントロールボタン 160…カードスロット 170…AVポート 200…ヘッドアップディスプレイシステム 210…ヘッドアップディスプレイ 220…フロントガラス 300…ヘッドマウントディスプレイ 310…眼鏡 320…表示部 K…固定ミラー S…スクリーン

Claims (11)

  1. 第1の軸周りに揺動可能な可動体と、
    前記可動体の前記第1の軸に沿う方向の端部に接続された第1の軸部材と、
    永久磁石と、電圧の印加により磁界を発生するコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記可動体を前記第1の軸周りに揺動させる駆動手段と、を備え、
    前記可動体は、光反射性を有する光反射部を備えた光反射板と、
    前記光反射板を囲んでおり、前記光反射板よりも厚さが厚く、前記光反射板の10倍以下の厚さの支持枠と、
    前記光反射板と前記支持枠とを複数の箇所で連結する複数の連結部と、を備え、
    前記電圧印加手段により、所定の周波数の電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動体を前記所定の周波数で前記第1の軸周りに揺動させるよう構成されていることを特徴とする光スキャナー。
  2. 前記支持枠の厚さは、前記光反射板の厚さの2倍以上である請求項1に記載の光スキャナー。
  3. 前記支持枠は、第1のSi層、SiO層および第2のSi層をこの順で積層してなる積層体で構成されている請求項1または2に記載の光スキャナー。
  4. 前記光反射板は、Si層上に前記光反射部を設けたものである請求項1ないし3のいずれかに記載の光スキャナー。
  5. 前記可動体は、枠状部材と、
    前記枠状部材の内側に設けられ、前記光反射板、前記支持枠および前記各連結部を有し、前記第1の軸に直交する第2の軸周りに揺動可能な可動部と、
    前記可動部の前記第2の軸に沿う方向の端部に接続され、前記可動部と前記枠状部材とを接続する第2の軸部材と、を備え、
    前記第1の軸部材は、前記枠状部材を前記第1の軸周りに揺動可能とするように、前記枠状部材の前記第1の軸に沿う方向の端部に接続されたものであり、
    前記電圧印加手段は、第1周波数の第1の電圧を発生させる第1電圧発生部と、前記第1周波数と周波数の異なる第2周波数の第2の電圧を発生させる第2電圧発生部と、前記第1の電圧と前記第2の電圧とを重畳する電圧重畳部とを備え、前記電圧重畳部で重畳された電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動部を前記第1周波数で前記第1の軸周りに揺動させるとともに、前記第2周波数で前記第2の軸周りに揺動させるよう構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の光スキャナー。
  6. 前記永久磁石は、前記可動体に配置されている請求項1ないし5のいずれかに記載の光スキャナー。
  7. 前記永久磁石は、前記支持枠に配置されている請求項6に記載の光スキャナー。
  8. 前記コイルは、前記可動体に配置されている請求項1ないし5のいずれかに記載の光スキャナー。
  9. 前記コイルは、前記支持枠に配置されている請求項8に記載の光スキャナー。
  10. 前記可動体は、枠状部材と、
    前記枠状部材の内側に設けられ、前記光反射板、前記支持枠および前記各連結部を有し、前記第1の軸に直交する第2の軸周りに揺動可能な可動部と、
    前記可動部の前記第2の軸に沿う方向の端部に接続され、前記可動部と前記枠状部材とを接続する第2の軸部材と、を備え、
    前記第1の軸部材は、前記枠状部材を前記第1の軸周りに揺動可能とするように、前記枠状部材の前記第1の軸に沿う方向の端部に接続されたものであり、
    前記コイルは、前記枠状部材に配置されており、
    前記電圧印加手段は、第1周波数の第1の電圧を発生させる第1電圧発生部と、前記第1周波数と周波数の異なる第2周波数の第2の電圧を発生させる第2電圧発生部と、前記第1の電圧と前記第2の電圧とを重畳する電圧重畳部とを備え、前記電圧重畳部で重畳された電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動部を前記第1周波数で前記第1の軸周りに揺動させるとともに、前記第2周波数で前記第2の軸周りに揺動させるよう構成されている請求項8に記載の光スキャナー。
  11. 光を出射する光源と、
    前記光源からの光を走査する光スキャナーと、を備え、
    前記光スキャナーは、軸周りに揺動可能な可動体と、
    前記可動体の前記軸に沿う方向の端部に接続された軸部材と、
    永久磁石と、電圧の印加により磁界を発生するコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記可動体を前記軸周りに揺動させる駆動手段と、を備え、
    前記可動体は、光反射性を有する光反射部を備えた光反射板と、
    前記光反射板を囲んでおり、前記光反射板よりも厚さが厚く、前記光反射板の3倍以下の厚さの支持枠と、
    前記光反射板と前記支持枠とを複数の箇所で連結する複数の連結部と、を備え、
    前記電圧印加手段により、所定の周波数の電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動体を前記所定の周波数で前記軸周りに揺動させるよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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