JP2013221343A - 掛止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】掛止装置1は、筐体本体2に取り付けられる掛金本体4と、蓋3に取り付けられる受金5とを有する。掛金本体4は、操作レバー20と、受金5に掛止される掛金30とを有する。掛金30は、両側部31と、受金5の受部52に接触する掛止部32と、両側部31と掛止部32との間にテーパに形成される両案内部33と、掛止部32の内側には横方向へ互いに対向して受金5の両側縁53に接触する両保持縁34bとを備える。
【選択図】図2
Description
図1〜7は、この発明に係る掛止装置の第1の実施形態を示す。
図1〜3を参照すると、掛止装置1は、縦方向Y、横方向Xおよびこれらに直交する垂直方向Zを有し、第1および第2物体を互いに締結するために用いられ、例えば、第1物体としての筐体本体2に取付けられる掛金本体4と、第2物体としての、該筐体本体の蓋3に取付けられる受金5とを含む。掛金本体4および受金5は、一般的には、それぞれ金属から形成される。
ベース10の前記他端部近傍の両側縁において垂直方向Zへ屈曲する両側壁11の間にはブラケット45の支持部45aが位置し、これらによってスペースS1が形成される。支持部45aには、摘部42の幅寸法W1より小さく、かつ、頸部44の幅寸法W3よりも大きい直径寸法の円孔46が位置する。支持部45aの内面にはスロット47を有する第1保持板48aが設けられる。スロット47は、スイベル40の軸部43の軸方向への移動が可能なだけの寸法、すなわち、円孔46の直径寸法よりも小さくて、軸部43の幅および厚さ寸法よりも僅かに大きい。スペースS1における軸部43の端部は第1保持板48aと対向する第2保持板48bに固定され、第1および第2保持板48a,48bの間で軸部43には、スイベル40をベース10の側へ付勢させる截頭円錐形のコイルばね49が設けられる。
スイベル40の摘部42を90度だけ旋回してその幅方向を操作レバー20のスロット部25bの長さ方向と一致するようにした状態で、操作レバー20をコイルばね24の作用によって閉じると、摘部42がスロット部25bを通って操作レバー20の頂部22上から突出する。この状態で、摘部42を摘まんでこれが操作レバー20の頂部22から離反するように引っ張って90度だけ円孔部25aの内周に沿って旋回し、その引っ張りを解除すると、摘部42の第1肩部42aがコイルばね49の作用によって操作レバー20の頂部22に圧接する。したがって、操作レバー20がスイベル40によって確実に、かつ、スイベル40が妄りに旋回しないように保持される。この状態で、スイベル40の孔41に南京錠などのシャックルが通され、操作レバー20の閉じ状態が施錠される。
一方、掛止装置1において、前記解除状態から前記掛止状態にするには、前記操作と逆操作すればよいが、掛金30と受金5との関係について特に述べると、次のとおりである。すなわち、操作レバー20を受金5の側へ旋回し、受金5の受部52が掛金30の内側に位置するようにしたのち、操作レバー20をベース10の側へ旋回すると、掛金30の掛止部32に形成される接触部34が受部52に嵌合状態に、特に両保持縁34bが受部52の両側縁53に接触してこれを保持する状態になる。したがって、受金5の横方向Xへの移動が阻止される。よって、既述した従来技術の課題(段落0004参照)を解決することができる。
図8〜11は、この発明の第2の実施形態を示す。この第2の実施形態においては、掛止装置1における掛金本体4の掛金30の構成が第1の実施形態と異なる。第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。
2 第1物体(筐体本体)
3 第2物体(蓋)
4 掛金本体
5 受金
10 ベース
20 操作レバー
20P 第1近位端部(近位端部)
20D 第1遠位端部(遠位端部)
24 ばね(コイルばね)
30 掛金
30P 第2近位端部(近位端部)
30D 第2遠位端部(遠位端部)
31 両側部
32 掛止部
33 両案内部
34 接触部
34a 凹面
34b 両保持縁
35 両凹部
36 外側板部
37 内側板部
38 屈曲部分
52 受部
53 両側縁
S2 スペース
ベース10の前記他端部近傍の両側縁において垂直方向Zへ屈曲する両側壁11の間にはブラケット45の支持部45aが位置し、これらによってスペースS1が形成される。支持部45aには、摘部42の幅寸法W1より小さく、かつ、軸部43の幅寸法W2よりも大きい直径寸法の円孔46が位置する。支持部45aの内面にはスロット47を有する第1保持板48aが設けられる。スロット47は、スイベル40の軸部43の軸方向への移動が可能なだけの寸法、すなわち、円孔46の直径寸法よりも小さくて、軸部43の幅および厚さ寸法よりも僅かに大きい。スペースS1における軸部43の端部は第1保持板48aと対向する第2保持板48bに固定され、第1および第2保持板48a,48bの間で軸部43には、スイベル40をベース10の側へ付勢させる截頭円錐形のコイルばね49が設けられる。
スイベル40の摘部42を90度だけ旋回してその幅方向を操作レバー20のスロット部25bの長さ方向と一致するようにした状態で、操作レバー20をコイルばね24の作用によって閉じると、摘部42がスロット部25bを通って操作レバー20の頂部22上から突出する。この状態で、摘部42を摘まんでこれが操作レバー20の頂部22から離反するように引っ張って90度だけ円孔部25aの内周に沿って旋回し、その引っ張りを解除すると、摘部42の第1肩部42aがコイルばね49の作用によって操作レバー20の頂部22に圧接する。したがって、操作レバー20がスイベル40によって確実に、かつ、スイベル40が妄りに旋回しないように保持される。この状態で、スイベル40の孔41に南京錠などのシャックルが通され、操作レバー20の閉じ状態が施錠される。
Claims (5)
- 縦方向および横方向を有し、互いに隣接する第1および第2物体を互いに締結するための掛止装置であって、
前記掛止装置は、前記第1物体に取付けられる掛金本体と、前記第2物体に取付けられる受金とを含み、前記掛金本体は、
前記掛金本体が前記第1物体に固定されるベースと、
第1近位端部および第1遠位端部を有し、前記第1近位端部が前記受金の側および前記ベースの側へ旋回可能に前記ベースに連結されるとともに、前記ベースの側へ旋回するようにばねによって常に付勢される操作レバーと、
前記操作レバーの前記第1近位端部に旋回可能に連結されるとともに、前記受金に掛止められる掛金とを含み、
前記掛金は、第2近位端部および第2遠位端部を有し、前記第2近位端部が前記操作レバーの前記第1近位端部近傍に旋回可能に連結される両側部と、前記両側部に連なり前記第2遠位端部へ向ってテーパに延びる両案内部と、前記両案内部に連なり前記第2遠位端部に位置し前記受金に掛けられる掛止部と、前記掛止部の両側部近傍に位置し前記受金の両側縁に接触して前記受金の少なくとも前記横方向への移動を阻止する両保持縁とを含むことを特徴とする前記掛止装置。 - 前記掛金は、金属棒材からほぼU字形に形成され、前記両側部は、前記第2近位端部から前記第2遠位端部の側へ互いにほぼ平行に延び、前記掛止部は、前記第2遠位端部に位置する前記U字形の閉端部において前記横方向へ延び、前記両案内部は、前記両側部と前記掛止部との間に延びるとともに前記両側部から前記掛止部へ向ってテーパに形成され、前記掛止部の内側に前記受金の受部に対する接触部が位置し、前記接触部は、前記横方向に互いに対向する前記両保持縁と、該両保持縁の間に延びる凹面とから形成される請求項1に記載の掛止装置。
- 前記両保持縁と前記凹面とは実質的に互いに交差するようにそれぞれ平坦面に形成される請求項2に記載の掛止装置。
- 前記掛金は、第2近位端部および第2遠位端部を有し、金属板材から形成される外側板部と、前記外側板部に連なって前記ベースの側へ屈曲する前記両側部と、前記第2遠位端部において前記外側板部との間に前記受金の受部が挿入可能なスペースが形成されるように前記外側板部の裏面側へ屈曲する内側板部とを含み、
前記掛止部は、前記内側板部の内端であって、前記両側部の間に位置し、前記両案内部は、前記掛止部と前記両側部それぞれとの間に位置するとともに、前記掛金の前記操作レバーに対する連結部の側から前記掛止部へ向かってテーパに形成され、前記両保持縁は、前記掛止部と前記両案内部それぞれの間に形成される両凹部それぞれと前記両案内部との境界角に形成される請求項1に記載の掛止装置。 - 前記受金は、金属板材から形成され、前記横方向における受部の両側縁が平坦面に形成される請求項1〜4のいずれかに記載の掛止装置。
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