JP2013217223A - 電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法 - Google Patents

電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に製造することができ、小形化、軽量化及び低コスト化を図ることができる電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法を得る。
【解決手段】電動ポンプ1は、モータ部2及びポンプ部3を有している。モータ部2は、モータハウジング203に回転自在に支持された回転軸208を有している。ポンプ部3は、回転軸208の軸線方向についてモータハウジング203側と反対側に開放された作動部収容凹部302が設けられ、モータハウジング203に一部が嵌るポンプケース303と、作動部収容凹部302内に収容され、ポンプケース303を貫通して作動部収容凹部302内に達した回転軸208に連結されたギヤ式のポンプ作動部304と、作動部収容凹部302の開口部を塞ぐポンプ収容凹部305が設けられ、モータ部2に取り付けられるポンプボディ306とを有している。
【選択図】図1

Description

この発明は、モータの駆動力により液体の吸入及び吐出を行う電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法に関するものである。
このような電動ポンプは、例えば、近年、自動車等の燃費向上や排出ガス規制が強化される中、比較的簡便で燃費向上及び排出低減の効果が大きい技術として、採用が増加している自動車の一時停止時あるいは低速走行時にエンジンを停止させ、再発進時にエンジンを再始動させるアイドルストップシステムにおいて、エンジン再始動直後の発進ショックを軽減させるために、アイドルストップ時に、トランスミッション内に圧力を発生させておいたり、トランスミッション内をオイルで満たしておいたりするために用いられている。
従来、ポンプボディの収納凹部にギヤ式のポンプ作動部を収納し、この状態で収納凹部の開口部をポンプカバーで塞ぐとともに、ポンプボディからみてポンプカバーと反対側に配置したモータ部でポンプ作動部を作動させるようにした電動ポンプが知られている。ポンプボディは、モータ部とポンプカバーとの間で側面を外部に露出させて配置されている。モータ部の回転軸は、ポンプボディを貫通する軸受孔を通して収納凹部内に達しており、ポンプ作動部のギヤに連結されている。モータ部の回転軸は、ポンプボディの軸受孔の内周面に接触した状態でポンプボディに回転可能に支持されている。モータ部、ポンプボディ及びポンプカバーは、ボルトで一体化されている(例えば特許文献1参照)。
また、従来、モータをモータハウジングに設けるとともに、モータにより動作するポンプ機構をポンプボディの凹部に収容し、脱調防止機構が設けられたポンプカバーでポンプボディの凹部を塞ぐようにした電動ポンプも知られている。ポンプボディは、モータハウジングとポンプカバーとの間で側面を外部に露出させて配置されている。モータの回転軸は、ポンプボディに接触した状態でポンプボディを貫通し、ポンプボディにより回転可能に支持されている(例えば特許文献2参照)。
特許第4042050号公報 特開2006−233867号公報
従来の電動ポンプでは、ポンプ機構が設けられたポンプボディにモータの回転軸が支持されているので、モータの回転軸をポンプボディに装着した後に、モータのステータと回転軸との軸線を合わせる芯出し作業を行わなければならず、電動ポンプの組立作業が複雑になって手間がかかってしまう。
また、従来の電動ポンプでは、モータの回転軸がポンプボディに支持されているので、モータの回転軸がポンプボディに接触することとなり、モータの回転軸とポンプボディとの間に摺動抵抗が生じ、モータの負担が増大してしまう。これにより、モータが大形化し、電動ポンプ全体が大形化してしまう。また、モータの大形化を避けるためには、回転軸及びポンプボディの軸受孔の加工精度を上げて回転軸と軸受孔の内面との間のクリアランスを一定範囲内に管理する必要があり、製造コストが増大してしまう。
さらに、従来の電動ポンプでは、ポンプボディが外部に露出しているので、ポンプボディとモータ部との間の境界、及びポンプボディとポンプカバーとの間の境界のそれぞれにOリング等のシール材を配置する必要があり、シール材等の部品点数が多くなり、製造コストがさらに増大してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、容易に製造することができ、小形化、軽量化及び低コスト化を図ることができる電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法を得ることを目的とする。
この発明による電動ポンプは、モータハウジングに回転自在に支持された回転軸を有するモータ部、及び回転軸の軸線方向についてモータハウジング側と反対側に開放された作動部収容凹部が設けられ、モータハウジングに一部が嵌るポンプケースと、作動部収容凹部内に収容され、ポンプケースを貫通して作動部収容凹部内に達した回転軸に連結されたギヤ式のポンプ作動部と、ポンプケースを収容するとともに作動部収容凹部の開口部を塞ぐポンプ収容凹部が設けられ、ポンプケースをポンプ収容凹部内に収容した状態でモータ部に取り付けられるポンプボディとを有し、回転軸の回転により作動されるポンプ部を備えている。
この発明による電動ポンプの製造方法は、モータハウジングに回転自在に支持された回転軸を有するモータ部の回転軸を、作動部収容凹部が設けられたポンプケースに貫通させることにより、モータハウジングと反対側に開放された作動部収容凹部内に回転軸を挿入するとともに、ポンプケースの一部をモータハウジングに嵌めるポンプケース嵌合工程、ポンプケース嵌合工程後、ギヤ式のポンプ作動部を作動部収容凹部内に収容するとともに、ポンプ作動部を回転軸に連結するポンプ作動部収容工程、及びポンプ作動部収容工程後、ポンプボディに設けられたポンプ収容凹部内にポンプケースを収容させながらポンプボディをポンプケースに被せることにより、ポンプ収容凹部の内面で作動部収容凹部の開口部を塞ぐとともに、モータ部にポンプボディを取り付けるポンプボディ取付工程を備えている。
この発明による電動ポンプ、及び電動ポンプの製造方法によれば、電動ポンプを容易に製造することができ、電動ポンプの小形化、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
この発明の実施の形態1による電動ポンプを示す断面図である。 この発明の実施の形態5による電動ポンプを示す断面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動ポンプを示す断面図である。図において、電動ポンプ1は、モータ部2と、モータ部2の軸線方向一端部に設けられ、モータ部2の駆動力により作動されてオイル(液体)の吸入及び吐出を行うポンプ部3と、モータ部2の軸線方向他端部に設けられ、モータ部2を制御するドライバ部4とを有している。この例では、電動ポンプ1が、例えば自動車等の車両に搭載される車両用電動オイルポンプとされている。
モータ部2は、筒状のステータ201と、ステータ201の内側に設けられ、ステータ201に対して回転可能なロータ202と、ステータ201及びロータ202を支持する樹脂製のモータハウジング203とを有している。この例では、モータ部2がセンサレスDCブラシレスモータとされている。
ステータ201は、複数の鋼板が積層されて構成された筒状のステータコア204と、ステータコア204に設けられたコイル支持枠205と、コイル支持枠205に巻設され、通電により回転磁界を発生するステータコイル206とを有している。ステータコイル206とドライバ部4とは、ターミナル207を介して互いに電気的に接続されている。ステータコイル206への給電は、ドライバ部4からターミナル207を介して行われる。
ロータ202は、ステータ201と同軸に配置されたシャフト(回転軸)208と、シャフト208の外周に配置された円筒状の永久磁石209と、永久磁石209をシャフト208に固定する樹脂製の磁石保持体210とを有している。ロータ202は、シャフト208及び永久磁石209間に樹脂を注入して磁石保持体210を成形することにより一体化されて作製されている。即ち、ロータ202は、シャフト208及び永久磁石209をインサート成形で一体化することにより作製されている。この例では、永久磁石209が円筒状のボンド磁石とされている。
モータ部2内には、ポンプ部3からのオイルの流入が許容されるようになっている。従って、永久磁石209が通常の接着剤によりシャフト208に固定されている場合には、オイルによって接着剤が劣化し、永久磁石209がシャフト208から剥離しやすくなってしまう。これに対して、本実施の形態では、シャフト208及び永久磁石209がインサート成形で一体化されているので、永久磁石209がシャフト208に強固に固着され、永久磁石209がシャフト208から剥離することが防止される。
シャフト208は、一対の軸受215,216を介してモータハウジング203に回転自在に支持されている。この例では、一対の軸受215,216のうち、ポンプ部3に近い位置に配置された一方の軸受215がころがり軸受とされ、ドライバ部4に近い位置に配置された他方の軸受216がすべり軸受とされている。なお、軸受215,216の種類は、これに限定されない。シャフト208のポンプ部3側の端部は、モータハウジング203からポンプ部3に向けて突出している。
モータハウジング203は、モールド成形によりステータ201及びターミナル207と一体化されている。モータハウジング203から引き出されているターミナル207とモータハウジング203の表面との境界には、モータ部2内のオイルの漏出を防止するためのシール剤217が塗布されている。
モータハウジング203には、シャフト208を中心としてポンプ部3に向けて盛り上がる断面円形の嵌合用突起部203aが形成されている。嵌合用突起部203aには、軸受215が嵌められる断面円形の軸受収容穴211と、シャフト208の軸線方向について軸受収容穴211に連続し、ポンプ部3側へ開放された断面円形のケース嵌合穴212とが設けられている。シャフト208は、軸受収容穴211内及びケース嵌合穴212内を通ってポンプ部3側へ突出している。この例では、軸受収容穴211及びケース嵌合穴212がシャフト208と同軸の穴になっている。
ポンプ部3は、シャフト208の軸線方向についてモータハウジング203側と反対側に開放された断面円形の作動部収容凹部302が設けられたポンプケース303と、作動部収容凹部302内に収容され、オイルの吸入及び吐出を行うギヤ式のポンプ作動部304と、ポンプケース303を収容するとともに作動部収容凹部302の開口部を塞ぐポンプ収容凹部305が設けられたポンプボディ306と、作動部収容凹部302の開口部がポンプ収容凹部305の内面で塞がれる方向へポンプケース303を押圧する弾性体である皿ばね307とを有している。
ポンプケース303の材質は、所定の熱膨張係数を持つ材質とされている。この例では、ポンプケース303の材質が鉄系材料とされている。また、ポンプケース303は、断面円形のポンプケース本体303aと、ポンプケース本体303aからモータハウジング203側へ突出し、ケース嵌合穴212に嵌る断面円形のケース側嵌合部303bとを有している。ポンプケース本体303aの外径は、ケース側嵌合部303bの外径よりも大きくなっている。ケース嵌合穴212には、ケース側嵌合部303b(即ち、ポンプケース303の一部)がインロー嵌合の状態で嵌められている。モータハウジング203に対するポンプケース303の位置は、ケース側嵌合部303bがケース嵌合穴212に嵌められることにより、径方向について保持される。ケース側嵌合部303bは、ケース嵌合穴212に嵌まっている状態で、シャフト208と同軸に配置されている。
作動部収容凹部302は、ポンプケース本体303aに設けられている。また、ポンプケース303には、シャフト208が通されるシャフト通し穴301が設けられている。シャフト通し穴301は、作動部収容凹部302の底面302aからポンプケース本体303a内及びケース側嵌合部303b内を通ってケース側嵌合部303bの外面に達している。また、シャフト通し穴301の内径は、シャフト208の外径よりも十分大きい内径とされている。これにより、シャフト208がシャフト通し穴301を通されている状態では、シャフト208の外周面とシャフト通し穴301の内周面との間に隙間が介在している。即ち、シャフト208は、ポンプケース303との接触を避けてポンプケース303を貫通している。モータハウジング203から突出したシャフト208は、ポンプケース303を貫通して作動部収容凹部302内に達している。作動部収容凹部302の中心位置は、ケース側嵌合部303bの中心位置に対して偏心した位置とされている。
ポンプボディ306の材質は、電動オイルポンプ1の使用環境等を考慮し、設定されている。この例では、ポンプボディ306がアルミダイキャストにより成形され、ポンプボディ306の材質がアルミニウムとされている。従って、この例では、ポンプボディ306の材質が、ポンプケース303の材質よりも高い熱膨張係数を持つ材質とされている。
作動部収容凹部302の開口部は、ポンプ収容凹部305の底面305a(即ち、ポンプ収容凹部305の内面の一部)で塞がれている。ポンプ収容凹部305には、モータハウジング203の嵌合用突起部203a(即ち、モータハウジング203の一部)がインロー嵌合の状態で嵌められている。ポンプ収容凹部305は、嵌合用突起部203aがポンプ収容凹部305に嵌っている状態で、シャフト208と同軸に配置されている。ポンプボディ306は、ポンプケース303をポンプ収容凹部305内に収容し、かつ嵌合用突起部203aがポンプ収容凹部305に嵌っている状態で、ボルト501によりモータ部2に取り付けられている。モータ部2及びポンプ部3は、ボルト501により互いに締結されて一体化されている。
ポンプ収容凹部305の内周面と嵌合用突起部203aの外周面との間には、環状のシール部材308が配置されている。これにより、電動ポンプ1内のオイルがポンプボディ306とモータハウジング203との間の隙間を通って外部へ漏出することが防止される。なお、嵌合用突起部203aの外周面とポンプ収容凹部305の内周面との間の隙間寸法は、ケース側嵌合部303bの外周面とケース嵌合穴212の内周面との間の隙間寸法よりも、大きく設定されている。
作動部収容凹部302内に収容されたポンプ作動部304は、内周部に内歯が設けられた環状のアウタギヤ313と、アウタギヤ313の内側に配置され、アウタギヤ313と噛み合う外歯が外周部に設けられたインナギヤ314とを有している。また、ポンプ作動部304の材質(即ち、アウタギヤ313及びインナギヤ314のそれぞれの材質)は、ポンプケース303の材質と同等の熱膨張係数を持つ材質(即ち、ポンプボディ306の材質よりもポンプケース303の材質に近い熱膨張係数を持つ材質又はポンプケース303の材質と同じ熱膨張係数を持つ材質)とされている。この例では、ポンプ作動部304が鉄系の焼結材により構成されている。
インナギヤ314は、作動部収容凹部302内に達したシャフト208の端部に嵌入により連結されている。これにより、インナギヤ314は、シャフト208と一体に回転される。アウタギヤ313は、作動部収容凹部302の内周面に沿って回転自在に配置されている。また、アウタギヤ313は、インナギヤ314に対して偏心して配置されている。
アウタギヤ313は、インナギヤ314と噛み合いながらインナギヤ314の回転に応じて回転される。インナギヤ314とアウタギヤ313との間には、インナギヤ314及びアウタギヤ313の回転に伴って回転方向へ移動しながら容積が変化する容積室315が形成されている。
ポンプケース303及びポンプボディ306のそれぞれには、容積室315の容積が増大する範囲に沿って作動部収容凹部302に連通する吸入室309と、容積室315の容積が縮小する範囲に沿って作動部収容凹部302に連通する吐出室310とが形成されている。ポンプボディ306には、吸入室309と外部とを連通する吸入口311と、吐出室310と外部とを連通する吐出口312とが形成されている。
ここで、ポンプ部3におけるオイルの流れについて説明する。容積室315と吸入室309とが互いに連通しているときには、容積室315の容積がインナギヤ314及びアウタギヤ313の回転により増大するので、容積室315が減圧し、オイルが外部から吸入口311及び吸入室309を通して容積室315に吸入される。容積室315と吐出室310とが互いに連通しているときには、容積室315の容積がインナギヤ314及びアウタギヤ313の回転により縮小するので、容積室315内のオイルが押し出され、オイルが吐出室310及び吐出口312を通して容積室315から外部へ吐出される。
皿ばね307の形状は、ポンプケース303のケース側嵌合部303bを囲む環状とされている。また、皿ばね307は、ポンプケース303とともにポンプ収容凹部305内に収容されている。さらに、皿ばね307は、モータハウジング203の嵌合用突起部203aとポンプケース303のポンプケース本体303aとの間に縮められた状態で、ポンプ収容凹部305の底面305aにポンプケース303を押圧する弾性復元力を発生している。作動部収容凹部302の開口部は、皿ばね307の弾性復元力により、ポンプケース303がポンプ収容凹部305の底面305aに押し付けられた状態で、ポンプ収容凹部305の底面305aで塞がれている。ポンプケース303に対する皿ばね307の押圧力は、ポンプ作動時にポンプケース303が変位しないように十分大きな荷重に設定されている。
なお、アウタギヤ313及びインナギヤ314のそれぞれの端面と作動部収容凹部302の底面302aとの間、アウタギヤ313及びインナギヤ314のそれぞれの端面とポンプ収容凹部305の底面305aとの間、及び作動部収容凹部302の内周面とアウタギヤ313の外周面との間には、それぞれ数十μm程度の微小隙間が存在している。
ドライバ部4は、複数の部品が搭載されたドライバ部基板401と、モータハウジング203に固定され、ドライバ部基板401を覆うドライバ部カバー402とを有している。モータ部2からのターミナル207は、ドライバ部基板401に接続されている。ドライバ部基板401は、図示しないコネクタを介して受けた所定電圧及び作動指令信号に基づいて、ステータコイル206への電流を制御する。
次に、動作について説明する。所定電圧及び作動指令信号がコネクタを介してドライバ部基板401に送られると、ドライバ部基板401で制御された電流がステータコイル206に流れる。これにより、ステータ201に回転磁界が発生し、ロータ202が回転する。これにより、インナギヤ314がシャフト208を中心として回転し、インナギヤ314の回転に伴ってアウタギヤ313も回転する。このとき、インナギヤ314とアウタギヤ313との間に形成された容積室315は、その容積を変化させながら、インナギヤ314及びアウタギヤ313の回転方向へ移動する。
容積室315が吸入室309に連通しているときには、インナギヤ314及びアウタギヤ313の回転により、容積室315の容積が増大し、容積室315が減圧される。これにより、オイルが吸入口311から吸入室309を通して容積室315に吸入される(吸入行程)。
この後、インナギヤ314及びアウタギヤ313の回転により容積室315が吐出室310に連通すると、容積室315がその容積を縮小させながら回転方向へ移動する。これにより、容積室315内のオイルが押し出され、吐出室310を通して吐出口312から外部へオイルが吐出される(吐出行程)。
このように、ポンプ部3では、インナギヤ314及びアウタギヤ313の回転によって吸入行程と吐出行程とが繰り返されることにより、オイルの吸入及び吐出が行われる。
次に、電動ポンプ1の製造方法について説明する。電動ポンプ1は、ドライバ部4を取り付けたモータ部2にポンプ部3を取り付けることにより製造する。
ポンプ部3をモータ部2に取り付けるときには、まず、モータハウジング203から突出するシャフト208に対して軸線方向外側から、作動部収容凹部302をモータ部2側と反対側に向けた状態でポンプケース303を近づけて、シャフト208が作動部収容凹部302内に挿入されるまで、シャフト208をポンプケース303に貫通させる。このとき、ポンプケース本体303aと嵌合用突起部203aとの間には、皿ばね307を介在させておく。この後、ポンプケース303のケース側嵌合部303bをモータハウジング203のケース嵌合穴212にインロー嵌合の状態となるように嵌める。ポンプケース303は、ケース側嵌合部303bがケース嵌合穴212に嵌められることにより、シャフト208との接触を避けてシャフト208と同軸に配置される(ポンプケース嵌合工程)。
この後、ポンプケース303の作動部収容凹部302にアウタギヤ313及びインナギヤ314を作動部収容凹部302の開口部側(軸線方向外側)から入れて、ポンプ作動部304を作動部収容凹部302内に収容する。このとき、作動部収容凹部302内に達しているシャフト208の端部をインナギヤ314の内周穴に嵌入し、インナギヤ314とシャフト208とを連結する。これにより、ポンプ作動部304がシャフト208に連結される(ポンプ作動部収容工程)。
この後、ポンプ収容凹部305内にポンプケース303を収容させながらポンプボディ306を軸線方向外側からポンプケース303に被せることにより、嵌合用突起部203aの外周面をポンプ収容凹部305の内周面にインロー嵌合の状態で嵌める。このとき、嵌合用突起部203aの外周面とポンプ収容凹部305の内周面との間にシール部材308を配置した状態で、ポンプボディ306を押してポンプケース本体303aと嵌合用突起部203aとの間で皿ばね307を押し縮めながら、嵌合用突起部203aの外周面をポンプ収容凹部305の内周面に嵌める。即ち、皿ばね307の弾性復元力に逆らってポンプボディ306でポンプケース303及び皿ばね307をモータハウジング203に押しながら、嵌合用突起部203aの外周面をポンプ収容凹部305の内周面に嵌める。これにより、作動部収容凹部302の開口部がポンプ収容凹部305の底面305aで塞がれる。この状態で、モータハウジング203とポンプボディ306とを複数のボルト501で締結して、ポンプボディ306をモータ部2に取り付ける。これにより、モータ部2とポンプ部3とが一体化される(ポンプボディ取付工程)。
このような電動ポンプ1では、モータ部2のシャフト208がモータハウジング203に回転可能に支持されているので、シャフト208をポンプケース303で支持する必要がなくなり、シャフト208との接触を避けてポンプケース303をモータハウジング203に取り付けることができる。これにより、シャフト208に対するポンプケース303の過剰な摺動抵抗の発生を回避することができ、また、ポンプケース303の軸受孔の加工精度を極端に上げることや、精密なクリアランス管理を行う必要がなくなる。これにより、モータ部2の負担を軽減することができ、モータ部2(電動ポンプ1)の小形化、軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、シャフト208がモータハウジング203に支持されているので、モータハウジング203に対するシャフト208の軸線の位置が決まった状態で、ポンプケース303、ポンプ作動部304及びポンプボディ306の順に共通の方向(軸線方向外側)からポンプ部3をモータ部2に取り付けることができる。従って、ポンプ部3をモータ部2に対して取り付けやすくすることができ、電動ポンプ1を容易に製造することができる。さらに、ポンプケース303をポンプ収容凹部305内に収容した状態でポンプボディ306がモータ部2に取り付けられているので、ポンプボディ306及びモータハウジング203のそれぞれとポンプケース303との間にシール部材を配置する必要がなくなり、ボルト501を通すボルト締結用の貫通穴をポンプケース303に設ける必要もなくなる。これにより、従来の電動ポンプに比べて、ポンプ部3の部品点数の削減やポンプケース303の加工作業の負担の軽減を図ることができ、電動ポンプ1の低コスト化をさらに図ることができる。
また、ポンプケース303の材質と、ポンプ作動部304の材質とが、互いに同等の熱膨張係数を持つ材質とされているので、環境温度の変化によるポンプ作動部304と作動部収容凹部302間の軸方向及び径方向の隙間寸法の変化を抑制することができる。これにより、環境温度の変化によるポンプ部3の容積効率の低下を抑制することができる。
また、皿ばね307がモータハウジング203とポンプケース303との間に設けられ、作動部収容凹部302の開口部がポンプ収容凹部305の底面305aで塞がれる方向へポンプケース303が皿ばね307の弾性復元力により押圧されるので、作動部収容凹部302の開口部を塞いだ状態をより確実に維持することができる。従って、ポンプ部3の容積効率の低下を抑制することができる。
また、ポンプケース303を押圧する弾性体が皿ばね307とされているので、ポンプケース303とモータ部2との間の空間を狭くすることができる。従って、電動ポンプ1の小形化をさらに図ることができる。
また、ポンプケース303に設けられた作動部収容凹部302内にポンプ作動部304が収容されているので、ポンプケース303の外形を維持したまま、ポンプ作動部304のギヤ高さの寸法と、作動部収容凹部302の深さ寸法とを変更することができる。これにより、ポンプ部3の仕様変更が必要な場合に、コストが比較的高いポンプボディ306の形状及び大きさを変更せずに、ポンプ作動部304のギヤ高さの寸法と、作動部収容凹部302の深さ寸法とを変更することにより、様々な要求流量に対応するポンプ部3を得ることができる。従って、ポンプボディ306を共通の部品とし、ポンプケース303及びポンプ作動部304を変更することにより様々な要求流量に対応可能な電動ポンプ1を得ることができ、要求流量に応じた電動ポンプ1のシリーズ化を容易に図ることができる。これにより、電動ポンプ1の低コスト化を図ることができる。
また、このような電動ポンプ1の製造方法では、モータハウジング203に回転可能に支持されたシャフト208をポンプケース303に貫通させてシャフト208を作動部収容凹部302内に挿入するとともに、ポンプケース303のケース側嵌合部303bをモータハウジング203に嵌めた後、ポンプ作動部304を作動部収容凹部302内に収容し、この後、ポンプ収容凹部305内にポンプケース303を収容させながらポンプボディ306をポンプケース303に被せることにより、ポンプ収容凹部305の底面305aで作動部収容凹部302の開口部を塞ぐとともに、モータ部2にポンプボディ306を取り付けるので、皿ばね307、ポンプケース303、ポンプ作動部304及びポンプボディ306を順番に共通の方向から組み付けることができる。これにより、電動ポンプ1を組み立てやすくすることができ、電動ポンプ1を容易に製造することができる。従って、電動ポンプ1の製造コストの増大を抑制することができる。また、このような方法で製造した電動ポンプ1では、シャフト208をポンプケース303で支持する必要がなくなるので、ポンプケース303によるシャフト208の摺動抵抗をなくすことができ、モータ部2の負担の軽減も図ることができる。これにより、電動ポンプ1の小形化、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、ポンプボディ306でポンプケース303及び皿ばね307をモータハウジング203の嵌合用突起部203aに押しながら、ポンプボディ306をモータ部2に取り付けるので、皿ばね307の弾性復元力をより確実に発生させることができ、ポンプ収容凹部305の底面305aで作動部収容凹部302の開口部をより確実に塞ぐことができる。
実施の形態2.
例えば電動ポンプ1をトランスミッションに搭載すること等によって、路面(タイヤや駆動軸等)に近い位置に電動ポンプ1が配置される場合には、電動ポンプ1の外部が水等に曝される頻度が多くなるので、電動ポンプ1に比較的高い防錆性能が要求される。実施の形態2では、電動ポンプ1の防錆性能の向上を図るために、ポンプボディ306の表面に防錆処理が行われている。防錆処理としては、例えばアルマイト処理等が用いられている。他の構成及び製造方法は、実施の形態1と同様である。
ここで、ポンプケース303がポンプボディ306で覆われずに外部に露出している場合には、ポンプボディ306だけでなくポンプケース303の表面にも防錆処理を行う必要がある。ポンプケース303に防錆処理を行う場合、ポンプケース303の外面だけでなく、作動部収容凹部302の内面にも防錆処理の被膜が形成されるため、比較的高い寸法精度が要求される作動部収容凹部302の寸法管理が難しくなってしまい、ポンプケース303の加工コストが増加してしまう。また、作動部収容凹部302の内面にも防錆処理の被膜が形成される場合、作動部収容凹部302の加工による寸法ばらつきだけでなく、防錆処理の被膜の厚さによる寸法ばらつきも生じるため、作動部収容凹部302とポンプ作動部304との軸方向及び径方向の隙間のばらつきが大きくなり、電動ポンプ1の性能のばらつきが大きくなってしまう。さらに、マスキング等によって作動部収容凹部302の内面に防錆処理の被膜が形成されないようにすることも考えられるが、この方法では、作業工程数が増加し、コストが増大してしまう。
実施の形態2による電動ポンプ1では、防錆処理が行われたポンプボディ306のポンプ収容凹部305内にポンプケース303が収容されているので、ポンプ作動部304を収容する作動部収容凹部302が設けられたポンプケース303の表面に防錆処理を行わずに製造コストの増大を抑制しながら、電動ポンプ1の防錆性能の向上を図ることができる。
即ち、ポンプボディ306のポンプ収容凹部305内にポンプケース303が収容されているので、電動ポンプ1に防錆対策を施す場合でも、ポンプボディ306の表面に防錆処理を行うことにより、ポンプケース303に防錆処理を行う必要がなくなる。また、電動ポンプ1の性能に大きく影響する作動部収容凹部302がポンプケース303に設けられているので、ポンプボディ306の表面に防錆処理を行ってもポンプ収容凹部305の寸法管理の精度を上げる必要はない。従って、防錆対策を施すことによる電動ポンプ1の製造コストの増大を抑制することができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、ポンプケース303がポンプ収容凹部305の底面305aに皿ばね307で押圧されることにより、ポンプケース303がポンプ収容凹部305内に保持されているが、ポンプケース303をポンプ収容凹部305内に圧入固定することにより、ポンプケース303をポンプ収容凹部305内に保持するようにしてもよい。
即ち、実施の形態3では、ポンプケース303が、ポンプ収容凹部305の内周面から抵抗を受けながら、ポンプ収容凹部305の開口部からポンプ収容凹部305内に挿入されている。即ち、ポンプケース303がポンプ収容凹部305内に圧入されている。また、ポンプケース303は、ポンプ収容凹部305の内周面の抵抗を受けた状態でポンプ収容凹部305内に固定されている。ポンプケース303と嵌合用突起部203aとの間の隙間には、皿ばね307は配置されていない。他の構成は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3による電動ポンプ1は、ポンプケース嵌合工程で皿ばね307を用いないこと、及びポンプボディ取付工程でポンプケース303をポンプ収容凹部305内に圧入することを除いて、実施の形態1と同様の手順で製造される。
このように、ポンプケース303をポンプ収容凹部305内に圧入固定すれば、皿ばね307をなくすことができ、部品点数を少なくすることができるとともに、皿ばね307を配置しているポンプケース303とモータハウジング203との間の空間を縮小することができる。これにより、電動ポンプ1の小形化、軽量化及び低コスト化をさらに図ることができる。また、ポンプケース嵌合工程においてポンプケース303と嵌合用突起部203aとの間に皿ばね307を介在させる必要がなくなるので、電動ポンプ1の製造をさらに容易にすることができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、電動ポンプ1の防錆性能の向上等を図るために、ポンプボディ306が樹脂成形体とされている。ポンプボディ306を構成する樹脂(ポンプボディ306の材質)としては、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)等が用いられる。他の構成及び製造方法は、実施の形態1と同様である。
このように、ポンプボディ306が樹脂成形体とされているので、電動ポンプ1の防錆性能の向上を図ることができる。また、ポンプボディ306を金属成形(例えばアルミダイカスト成形等)及び防錆処理によって作製する場合に比べて、材料費及び加工費を大幅に低減することもできる。これにより、電動ポンプ1の低コスト化をさらに図ることができる。さらに、ポンプボディ306を樹脂成形体としたことにより、電動ポンプ1の比較的大きな部分を占めるポンプボディ306の重量を大幅に低減させることができ、電動ポンプ1全体の軽量化を図ることもできる。
また、ポンプボディ306の材質を樹脂としても、ポンプケース303及びポンプ作動部304のそれぞれの材質が同等の熱膨張係数を持つ材質とされているので、環境温度の変化による電動ポンプ1の容積効率の低下を抑制することができる。
実施の形態5.
図2は、この発明の実施の形態5による電動ポンプを示す断面図である。樹脂製のポンプボディ306には、ポンプ収容凹部305の底面305aを形成して作動部収容凹部302の開口部を塞ぐ金属製のプレート320がインサート成形によりポンプボディ306と一体に設けられている。プレート320には、ポンプボディ306の吸入室309及び吐出室310のそれぞれの位置に対応させて吸入室309及び吐出室310が設けられている。ポンプボディ306の材質は、実施の形態4におけるポンプボディ306の樹脂と同様である。プレート320は、ポンプボディ306よりも高い耐摩耗性を持つプレートである。プレート320の材質としては、例えば鉄やアルミニウム等が挙げられる。また、ニッケルメッキ等の表面処理を行って耐摩耗性を向上させたプレートをプレート320として用いてもよい。他の構成及び製造方法は、実施の形態4と同様である。
このような電動ポンプ1では、樹脂製のポンプボディ306よりも高い耐摩耗性を持ちポンプ収容凹部305の底面305aを形成するプレート320がポンプボディ306と一体に設けられているので、ポンプボディ306を樹脂成形体としたことによる電動ポンプ1の軽量化及び低コスト化の効果を得ることができるとともに、ポンプ作動部304との摺動によるポンプ収容凹部305の底面305aの摩耗の進行を抑制することができ、電動ポンプ1の吐出圧力の高圧化を図ることができる。また、要求される吐出圧力に応じて、プレート320の材質や表面処理の種類を変更することにより、プレート320の耐摩耗性を調整することができるので、要求される様々な吐出圧力に対応可能な電動ポンプ1を得ることができる。これにより、電動ポンプ1の低コスト化をさらに図ることができる。
なお、各上記実施の形態では、作動部収容凹部302に収容されるポンプ作動部304が、内周部に内歯が設けられた環状のアウタギヤ313と、アウタギヤ313の内側に配置され、アウタギヤ313の内歯に噛み合う外歯が外周部に設けられたインナギヤ314とを有するギヤ式のポンプ作動部とされているが、外周部に外歯が設けられた一対のギヤを有し、一対のギヤの外歯同士を互いに噛み合わせてギヤを並べて配置したギヤ式のポンプ作動部を、作動部収容凹部302に収容されるポンプ作動部304としてもよい。この場合、ポンプケース303に設けられる作動部収容凹部302の形状は、一対のギヤの外歯同士を互いに噛み合わせてギヤを並べて配置したポンプ作動部304に対応した形状とされる。
また、実施の形態1、2、4及び5では、ポンプケース303とモータハウジング203との間に皿ばね307が配置されているが、ポンプケース303を押さえておくことができればよいので、ポンプケース303とモータハウジング203との間に例えば板状のスペーサ等を配置してもよい。
また、実施の形態1、2、4及び5では、ポンプケース303を押圧する弾性体が皿ばね307とされているが、これに限定されず、ポンプケース303を押圧する弾性体を例えばコイルばね等としてもよい。
1 電動ポンプ、2 モータ部、3 ポンプ部、203 モータハウジング、208 シャフト(回転軸)、302 作動部収容凹部、303 ポンプケース、304 ポンプ作動部、305 ポンプ収容凹部、306 ポンプボディ、307 皿ばね(弾性体)、320 プレート。

Claims (10)

  1. モータハウジングに回転自在に支持された回転軸を有するモータ部、及び
    上記回転軸の軸線方向について上記モータハウジング側と反対側に開放された作動部収容凹部が設けられ、上記モータハウジングに一部が嵌るポンプケースと、上記作動部収容凹部内に収容され、上記ポンプケースを貫通して上記作動部収容凹部内に達した上記回転軸に連結されたギヤ式のポンプ作動部と、上記ポンプケースを収容するとともに上記作動部収容凹部の開口部を塞ぐポンプ収容凹部が設けられ、上記ポンプケースを上記ポンプ収容凹部内に収容した状態で上記モータ部に取り付けられるポンプボディとを有し、上記回転軸の回転により作動されるポンプ部
    を備えていることを特徴とする電動ポンプ。
  2. 上記ポンプケースの材質は、上記ポンプ作動部の材質と同等の熱膨張係数を持つ材質であることを特徴とする請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 上記ポンプ部は、上記モータハウジングと上記ポンプケースとの間に設けられ上記作動部収容凹部の開口部が上記ポンプ収容凹部の内面で塞がれる方向へ上記ポンプケースを押圧する弾性体をさらに有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動ポンプ。
  4. 上記弾性体は、皿ばねであることを特徴とする請求項3に記載の電動ポンプ。
  5. 上記ポンプケースは、上記ポンプ収容凹部内に圧入固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動ポンプ。
  6. 上記ポンプボディの表面には、防錆処理が行われていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電動ポンプ。
  7. 上記ポンプボディは、樹脂成形体であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電動ポンプ。
  8. 上記ポンプボディには、上記ポンプボディよりも高い耐摩耗性を持ち上記ポンプ収容凹部の内面の一部を形成して上記作動部収容凹部の開口部を塞ぐプレートがインサート成形により上記ポンプボディと一体に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電動ポンプ。
  9. モータハウジングに回転自在に支持された回転軸を有するモータ部の上記回転軸を、作動部収容凹部が設けられたポンプケースに貫通させることにより、上記モータハウジングと反対側に開放された上記作動部収容凹部内に上記回転軸を挿入するとともに、上記ポンプケースの一部を上記モータハウジングに嵌めるポンプケース嵌合工程、
    上記ポンプケース嵌合工程後、ギヤ式のポンプ作動部を上記作動部収容凹部内に収容するとともに、上記ポンプ作動部を上記回転軸に連結するポンプ作動部収容工程、及び
    上記ポンプ作動部収容工程後、ポンプボディに設けられたポンプ収容凹部内に上記ポンプケースを収容させながら上記ポンプボディを上記ポンプケースに被せることにより、上記ポンプ収容凹部の内面で上記作動部収容凹部の開口部を塞ぐとともに、上記モータ部に上記ポンプボディを取り付けるポンプボディ取付工程
    を備えていることを特徴とする電動ポンプの製造方法。
  10. 上記ポンプケース嵌合工程では、上記ポンプケースと上記モータハウジングとの間に弾性体を介在させた状態で上記回転軸を上記ポンプケースに貫通させ、
    上記ポンプボディ取付工程では、上記ポンプボディで上記ポンプケース及び上記弾性体を上記モータハウジングに押しながら、上記ポンプボディを上記モータ部に取り付けることを特徴とする請求項9に記載の電動ポンプの製造方法。
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