JP2013212916A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で必要な用紙保持力を確保でき、高い信頼性を有するベルト反転方式の用紙搬送装置を提供する。
【解決手段】用紙搬送装置80は、用紙搬送方向上流側に配置される第1の入口プーリ811と用紙搬送方向下流側に配置される第1の出口プーリ812に第1のベルト813が十字掛けされてなる第1のベルト搬送部81と、第1のベルト搬送部と同様の構成を有する第2のベルト搬送部82とを備える。第1のベルト搬送部と第2のベルト搬送部は、第1のベルトの搬送面と第2のベルトの搬送面が当接するように交差して配置され、それぞれの搬送面で用紙を狭持して、用紙を反転させながら搬送する。第1のベルト搬送部と第2のベルト搬送部の幅方向の位置をずらすことにより、反転部における用紙保持力を増大させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、ベルトの搬送面に沿わせて用紙を搬送することにより用紙を反転させるベルト反転方式の用紙搬送装置及びこの用紙搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
一般に、用紙の両面に画像形成可能な画像形成装置には、画像形成部において一方の面に画像形成された用紙を反転させて搬送する用紙搬送装置が設けられている。このような用紙搬送装置としては、用紙を一旦停止させて搬送方向を転換することにより用紙を反転させるスイッチバック反転方式や、180°捻転したベルトの搬送面に沿わせて用紙を搬送することにより用紙を反転させるベルト反転方式が知られている(例えば特許文献1〜3)。
図1は、従来のベルト反転方式の用紙搬送装置の主要部を示す図である。
図1に示すように、従来のベルト反転方式の用紙搬送装置90では、用紙の搬送方向上流側と下流側に配置される2つのプーリ811、812に180°捻転させた状態で巻回(十字掛け)された第1のベルト813と、同様の構成を有する第2のベルト823が、搬送面が当接するように交差して配置される。第1のベルト813と第2のベルト823のテンションと剛性によって押圧力が生じ、この押圧力によって用紙が狭持され搬送される。両者の搬送面により180°捻転した搬送経路Pが形成されるので、用紙は螺旋の軌跡を描いて徐々に反転しつつ搬送されることとなる。
ベルト反転方式の用紙搬送装置によれば、用紙を反転させても搬送方向は同一となる(用紙の先端側(リードエッジ)は変わらない)ので、一方の面に画像形成する際の基準位置と他方の面に画像形成する際の基準位置が同じとなる。したがって、スイッチバック反転方式の用紙搬送装置に比較して画像位置をあわせやすく、両面間で画像がずれるのを防止できる。また、用紙搬送方向一端側と他端側とで形状又は性質が異なる用紙(例えばタブ紙や封筒など)を用いて両面画像形成を行う場合にも対応しやすい。また、スイッチバック反転方式のように用紙を一旦停止させる必要がないので、画像形成の高速化を図ることができ、生産性を向上させることができる。
特開2002−20000号公報 特表2009−514759号公報 特開昭59−102750号公報
ところで、従来のベルト反転方式の用紙搬送装置90において、第1のベルト813と第2のベルト823は、ベルト走行方向(MD:Machine Direction)に直交する幅方向(CD:Cross Machine Direction)の位置関係が同位相となるように配置されている(図1参照)。そのため、用紙搬送装置90においては、用紙を搬送するのに十分な用紙保持力が得られず、例えば略水平な状態で導入された用紙が用紙搬送方向中央付近(反転部)を略鉛直な状態で搬送されるとき、搬送スリップ、紙ジャム、紙曲がり、用紙の落下等の不具合が発生することがある。特に、坪量が大きく、サイズの大きい用紙(例えば大サイズの厚紙等)を搬送するときには高い用紙保持力が必要となるため、上記不具合が発生しやすい。
また、特許文献3のように、反転部にコロなどのバックアップ部材を取り付けて、用紙保持力を確保する手法もある。しかし、この場合は、バックアップ部材の近傍で用紙を保持する角度(捻りの角度)が規制され、用紙の搬送が拘束される。そのため、用紙搬送方向上流側のプーリ(以下、入口プーリ)からバックアップ部材までの距離、又はバックアップ部材から用紙搬送方向下流側のプーリ(以下、出口プーリ)までの距離が用紙長よりも短いと搬送性に問題が生じる。一方、入口プーリからバックアップ部材までの距離、及びバックアップ部材から出口プーリまでの距離を用紙長よりも長くすると、装置全体が大型化するという問題がある。また、用紙が螺旋の軌跡を描きながら搬送されるため、バックアップ部材等の保持構造を設計する上で制約があり、装置構成が複雑となる。
本発明の目的は、簡易な構成で必要な用紙保持力を確保でき、高い信頼性を有するベルト反転方式の用紙搬送装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、小型化を図ることができるとともに、用紙搬送に関して高い信頼性を有する画像形成装置を提供することである。
本発明に係る用紙搬送装置は、用紙搬送方向上流側に配置される第1の入口プーリと用紙搬送方向下流側に配置される第1の出口プーリに第1のベルトが十字掛けされてなる第1のベルト搬送部と、
前記第1の入口プーリに対向して配置される第2の入口プーリと前記第1の出口プーリに対向して配置される第2の出口プーリに第2のベルトが十字掛けされてなる第2のベルト搬送部とを備え、
前記第1のベルト搬送部と前記第2のベルト搬送部が、前記第1のベルトの搬送面と前記第2のベルトの搬送面が当接するように交差して配置され、それぞれの搬送面で用紙を狭持して、前記用紙を反転させながら搬送する用紙搬送装置において、
前記第1のベルト搬送部と前記第2のベルト搬送部の幅方向の位置がずれていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記の用紙搬送装置を備え、
画像形成された用紙を前記用紙搬送装置によって反転させることにより、用紙の両面に画像を形成することを特徴とする。
本発明の用紙搬送装置によれば、用紙を反転搬送するのに十分な用紙保持力が得られるので、用紙を確実に反転させながら搬送することができる。また、バックアップ部材等を設ける必要はないので、安価で簡易な構成となる。したがって、簡易な構成で必要な用紙保持力を確保でき、高い信頼性を有するベルト反転方式の用紙搬送装置が実現される。
また、本発明の画像形成装置によれば、上記の用紙搬送装置を備えることにより、小型化を図ることができるとともに、用紙搬送に関する信頼性が格段に向上する。
従来のベルト反転方式の用紙搬送装置の主要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 実施の形態の用紙反転部の主要部を示す斜視図である。 第1のベルト搬送部と第2のベルト搬送部の位置関係を示す側面図である。 第1のベルト搬送部と第2のベルト搬送部の位置関係を示す上面図である。 ベルト寄り防止機構の一例を示す図である。 ベルト寄り防止機構の他の一例を示す図である。 ベルト寄り防止機構の他の一例を示す図である。 変形例に係る第1のベルト搬送部と第2のベルト搬送部の位置関係を示す側面図である。 変形例に係る第1のベルト搬送部と第2のベルト搬送部の位置関係を示す上面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図3は、実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図2、3に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2、3に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、及び中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図2では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80mmのアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写体となる中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、二次転写ローラー423、駆動ローラー424、従動ローラー425、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、駆動ローラー424及び従動ローラー425に張架される。中間転写ベルト421は、駆動ローラー424の回転により矢印A方向に一定速度で走行する。中間転写ベルト421が一次転写ローラー422によって感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413上の各色トナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。
そして、中間転写ベルト421に二次転写ローラー423が圧接されることにより形成された転写ニップを用紙Sが通過する際、中間転写ベルト421に一次転写されたトナー像が用紙Sに二次転写される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接されるベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーを除去する。
定着部60は、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60には、エアを吹き付けることにより、定着面側部材(例えば定着ベルト)又は裏面側支持部材(例えば加圧ローラー)から用紙Sを分離させるエア分離ユニットを配置してもよい。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、搬送ローラー部53、及び用紙反転部80等を備える。
給紙部51を構成する給紙トレイユニットには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が収容される。
搬送ローラー部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。給紙部51に収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送ローラー部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。
そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
用紙反転部80は、定着部60の用紙搬送方向下流側に配置され、画像形成部40及び定着部60によって一方の面に画像が形成された用紙Sを反転させる。本実施の形態の用紙反転部80は、180°捻転したベルトの搬送面に沿わせて用紙Sを搬送することにより用紙Sを反転させるベルト反転方式の用紙搬送装置で構成される。
印刷モードとして両面印刷が指定された場合、一方の面に画像が形成された用紙Sは、定着部60を通過した後、用紙反転用の搬送経路54を通って用紙反転部80に搬送される。そして、この用紙Sは、用紙反転部80において反転された後、画像形成部40に搬送され、他方の面に画像が形成される。
本実施の形態では、用紙反転部80として、ベルト反転方式の用紙搬送装置を採用しているので、スイッチバック反転方式の用紙搬送装置に比較して画像位置をあわせやすく、両面間で画像がずれるのを防止できる。また、用紙搬送方向一端側と他端側とで形状又は性質が異なる用紙(例えばタブ紙や封筒など)を用いて両面画像形成を行う場合にも対応しやすい。また、スイッチバック反転方式のように用紙を一旦停止させる必要がないので、画像形成の高速化を図ることができ、生産性を向上させることができる。
以下に、図4〜6を参照して、用紙反転部80について詳細に説明する。図4は、用紙反転部80の主要部を示す斜視図である。図5は、第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82の位置関係を示す側面図である。図6は、第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82の位置関係を示す上面図である。
図4〜6に示すように、用紙反転部80は、第1のベルト搬送部81及び第2のベルト搬送部82を備える。第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82が交差して配置されることにより、用紙Sを狭持して搬送するための搬送経路Pが形成される。
第1のベルト搬送部81は、用紙搬送方向上流側(用紙導入側)に配置される第1の入口プーリ811と、用紙搬送方向下流側(用紙導出側)に配置される第1の出口プーリ812とに、第1のベルト813が巻回された構成を有する。図4〜6では、第1のベルト813の外面を符号813eで示し、内面を符号813iで示している。
第1の入口プーリ811は、用紙搬送方向上流側の筐体83Aに回転可能に取り付けられたプーリ軸811a、821aのうち、上方に位置するプーリ軸811aの略中央に固着される。プーリ軸811a、821aは、いずれも用紙搬送方向に直交しているが、互いに上下方向にずれている。プーリ軸811aは、動力伝達機構(図示略)を介して駆動モーターM1(図3参照)に接続される。
第1の出口プーリ812は、用紙搬送方向下流側の筐体83Bに回転自在に取り付けられたプーリ軸812a、822aのうち、下方に位置するプーリ軸812aの略中央(幅方向の位置は第1の入口プーリ811と同じ)に固着される。プーリ軸812a、822aは、いずれも用紙搬送方向に直交しているが、互いに上下方向にずれている。上流側のプーリ軸811a、821aとの位置関係でいうと、プーリ軸812aは下方に位置するプーリ軸821aと同一水平面内で平行であり、プーリ軸822aは上方に位置するプーリ軸811aと同一水平面内で平行である。第1の出口プーリ812の上端面と第1の入口プーリ811の下端面の上下方向の位置が、ほぼ同じとなる。
第1のベルト813は、樹脂製(例えばゴム製)の平ベルトであり、第1の入口プーリ811と第1の出口プーリ812に180°捻転した状態で巻回される(いわゆる十字掛け)。つまり、第1のベルト813は、第1の入口プーリ811の下端面と第1の出口プーリ812の上端面、第1の入口プーリ811の上端面と第1の出口プーリ812の下端面を連結する。
画像形成装置1の制御部100が駆動モーターM1の回転数を制御することにより、プーリ軸811aを介して第1の入口プーリ811が回転駆動される。この回転駆動は、第1の入口プーリ811と第1のベルト813間の摩擦力によって第1のベルト813へと伝達される。一方、第1の出口プーリ812は、第1のベルト813の走行に追従して回転する。したがって、第1の入口プーリ811が所定の周速度で回転駆動されると、第1のベルト813は一定の速度で走行する。
第2のベルト搬送部82は、第1のベルト搬送部81と同様の構成を有する。すなわち、第2のベルト搬送部82は、用紙搬送方向上流側に配置される第2の入口プーリ821と、用紙搬送方向下流側に配置される第2の出口プーリ822とに、第2のベルト823が巻回された構成を有する。図4〜6では、第2のベルト823の外面を符号823eで示し、内面を符号823iで示している。
第2の入口プーリ821は、用紙搬送方向上流側の筐体83Aに回転可能に取り付けられたプーリ軸811a、821aのうち、下方に位置するプーリ軸821aの略中央に固着される。つまり、第2の入口プーリ821は、第1の入口プーリ811に対向して配置される。ここでは、第2の入口プーリ821の用紙搬送方向の位置は、第1の入口プーリ811よりも上流側となっている。プーリ軸821aは、動力伝達機構(図示略)を介して駆動モーターM2(図3参照)に接続される。
第2の出口プーリ822は、用紙搬送方向下流側の筐体83Bに回転自在に取り付けられたプーリ軸812a、822aのうち、上方に位置するプーリ軸822aの略中央(幅方向の位置は第2の入口プーリ821と同じ)に固着される。つまり、第2の出口プーリ822は、第1の出口プーリ812に対向して配置される。第2の出口プーリ822の下端面と第2の入口プーリ821の上端面の上下方向の位置が、ほぼ同じとなる。ここでは、第2の出口プーリ822の用紙搬送方向の位置は、第1の出口プーリ812よりも上流側となっている。
第2のベルト823は、樹脂製(例えばゴム製)の平ベルトであり、第2の入口プーリ821と第2の出口プーリ822に180°捻転した状態で巻回される(いわゆる十字掛け)。つまり、第2のベルト823は、第2の入口プーリ821の上端面と第2の出口プーリ822の下端面、第2の入口プーリ821の下端面と第2の出口プーリ822の上端面を連結する。
画像形成装置1の制御部100が駆動モーターM2の回転数を制御することにより、プーリ軸821aを介して第2の入口プーリ821が回転駆動される。この回転駆動は、第2の入口プーリ821と第2のベルト823間の摩擦力によって第2のベルト823へと伝達される。一方、第2の出口プーリ822は、第2のベルト823の走行に追従して回転する。したがって、第2の入口プーリ821が所定の周速度で回転駆動されると、第2のベルト823は一定の速度で走行する。第2のベルト823の走行速度は、第1のベルト813の走行速度と同じに設定される。
第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82は、第1のベルト813の外面813eのうち用紙搬送方向上流から下流に向かって走行する部位(第1の入口プーリ811の下端面と第1の出口プーリ812の上端面を連結する部位の外面、以下、搬送面)と、第2のベルト823の外面823eのうち用紙搬送方向上流から下流に向かって走行する部位(第2の入口プーリ821の上端面と第2の出口プーリ822の下端面を連結する部位の外面、以下、搬送面)とが、用紙搬送方向全域にわたって当接するように交差して配置される。また、第1のベルト813の搬送面と第2のベルト823の搬送面で狭持される空間が、用紙Sを搬送する搬送経路Pとなる。
したがって、用紙反転部80に搬送されてきた用紙Sは、入口プーリ部Pin(第1の入口プーリ811と第2の入口プーリ821が対向して配置されている部分)に導入されると、第1のベルト813の搬送面と第2のベルト823の搬送面とで狭持される。そして、第1のベルト813及び第2のベルト823の走行に伴い、搬送経路Pを通って搬送される。搬送経路Pは180°捻転しているので、用紙Sは螺旋の軌跡を描いて徐々に反転しつつ搬送される。具体的には、用紙Sは、入口プーリ部Pinに略水平な状態で導入された後、用紙搬送方向中央付近(反転部)を略鉛直な状態で搬送され、反転して略水平となった状態で出口プーリ部Pout(第1の出口プーリ812と第2の出口プーリ822が対向して配置されている部分)から送出される。
このように、用紙反転部80(用紙搬送装置)は、用紙搬送方向上流側に配置される第1の入口プーリ811と用紙搬送方向下流側に配置される第1の出口プーリ812に第1のベルト813が十字掛けされてなる第1のベルト搬送部81と、第1の入口プーリ811に対向して配置される第2の入口プーリ821と第1の出口プーリ812に対向して配置される第2の出口プーリ822に第2のベルト823が十字掛けされてなる第2のベルト搬送部82とを備える。また、第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82が、第1のベルト813の搬送面と第2のベルト823の搬送面が当接するように交差して配置され、それぞれの搬送面で用紙を狭持して、用紙を反転させながら搬送する。
本実施の形態では、第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82が、幅方向にずれて配置されている(図6参照)。第1のベルト搬送部81の幅方向の位置は、第1の入口プーリ811の中心と第1の出口プーリ812の中心を結ぶ線を水平面に投射した軸X1で規定される。また、第2のベルト搬送部82の幅方向の位置は、第2の入口プーリ821の中心と第2の出口プーリ822の中心を結ぶ線を水平面に投射した軸X2で規定される。
第1のベルト813の搬送面と第2のベルト823の搬送面が当接するように配置された状態で、第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82の幅方向の位置がずれているので、反転部における用紙保持力(ニップ圧)は大きくなる。言い換えると、第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82は、反転部における用紙保持力が大きくなる方向にずれている。これにより、反転部においても用紙Sを反転搬送するのに十分な用紙保持力が得られるので、用紙Sを確実に反転させながら搬送することができる。
また、用紙反転部80においては、第1のベルト813と第2のベルト823が、入口プーリ部Pinで一部重複する、すなわちそれぞれのベルト搬送面が対向するベルト搬送面の一部と接触するように配置されるのが望ましい。さらに望ましくは、第1のベルト813と第2のベルト823を、出口プーリ部Poutでも一部重複、すなわちそれぞれのベルト搬送面を対向するベルト搬送面の一部と接触させる。
これにより、入口プーリ部Pin及び出口プーリ部Poutでは、第1のベルト813と第2のベルト823によって用紙Sが確実に狭持されるので、用紙Sの導入時及び送出時に搬送不良が生じるのを防止することができる。
上述したように、第1のベルト搬送部81と第2のベルト搬送部82を幅方向にずらして配置すると、第1のベルト813及び第2のベルト823が反転部において反力を受けることとなるため、入口プーリ部Pin又は出口プーリ部Poutにおいてベルトの片寄りが生じやすくなる。そこで、用紙反転部80は、第1のベルト813及び第2のベルト823が走行するときの片寄りを防止するベルト寄り防止機構を備えることが望ましい。
図7〜図9は、ベルト寄り機構の一例を示す図である。図7〜9には、入口プーリ部Pinを構成する第1の入口プーリ811の横断面図を示しているが、入口プーリ部Pinを構成する第2の入口プーリ821、出口プーリ部Poutを構成する第1の出口プーリ812、第2の出口プーリ822についても同様である。
ベルト寄り機構の好適な一例として、第1の入口プーリ811を図7に示すような形状とすることが挙げられる。図7に示す第1の入口プーリ811Aは、幅方向中央部から両端部に向けて外径が小さくなるクラウン形状を有する。クラウン形状は、第1のベルト813又は第2のベルト823のタイプによって適宜設計される。これより、第1のベルト813の片寄りが効果的に防止される。
また例えば、第1の入口プーリ811を図8に示すような形状とすることが挙げられる。図8に示す第1の入口プーリ811Bは、幅方向両端の周縁部にフランジ811b、811bを有する。第1のベルト813は、フランジ811b、811bによって、幅方向の移動(片寄り)を規制される。これにより、第1のベルト813の片寄りが効果的に防止される。
また例えば、図9に示すように、第1の入口プーリ811Cの周面に近接させて、所定幅で離間した一組の規制板を有する規制部材814を配置するようにしてもよい。第1のベルト813は、規制部材814によって、幅方向の移動(片寄り)を規制される。これにより、第1のベルト813の片寄りが効果的に防止される。
本発明を適用した用紙反転部80(用紙搬送装置)によれば、反転部においても用紙を反転搬送するのに十分な用紙保持力が得られるので、用紙を確実に反転させながら搬送することができる。また、用紙反転部80にバックアップ部材等を設ける必要はないので、用紙反転部80は安価で簡易な構成となる。
このように、本発明を適用することにより、簡易な構成で必要な用紙保持力を確保でき、高い信頼性を有するベルト反転方式の用紙反転部80が実現される。
また、用紙反転部80を備える画像形成装置1においては、装置全体としての小型化を図ることができるとともに、用紙搬送に関する信頼性が格段に向上する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、図10、11に示すように、入口プーリ部Pinにおいて、第1の入口プーリ811と第2の入口プーリ821の用紙搬送方向の位置を同じとしてもよい。また、出口プーリ部Poutにおいて、第1の出口プーリ812と第2の出口プーリ822の用紙搬送方向の位置を同じとしてもよい。
また、用紙反転部80が用紙Sの幅方向略中央部を狭持して搬送する際、搬送不良が生じないように、用紙Sの搬送を補助するガイド部材を配置するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
80 用紙反転部(用紙搬送装置)
81 第1のベルト搬送部
811 第1の入口プーリ
812 第1の出口プーリ
813 第1のベルト
814 規制部材
82 第2のベルト搬送部
821 第2の入口プーリ
822 第2の出口プーリ
823 第2のベルト
in 入口プーリ部
out 出口プーリ部

Claims (7)

  1. 用紙搬送方向上流側に配置される第1の入口プーリと用紙搬送方向下流側に配置される第1の出口プーリに第1のベルトが十字掛けされてなる第1のベルト搬送部と、
    前記第1の入口プーリに対向して配置される第2の入口プーリと前記第1の出口プーリに対向して配置される第2の出口プーリに第2のベルトが十字掛けされてなる第2のベルト搬送部とを備え、
    前記第1のベルト搬送部と前記第2のベルト搬送部が、前記第1のベルトの搬送面と前記第2のベルトの搬送面が当接するように交差して配置され、それぞれの搬送面で用紙を狭持して、前記用紙を反転させながら搬送する用紙搬送装置において、
    前記第1のベルト搬送部と前記第2のベルト搬送部の幅方向の位置がずれていることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記第1のベルトと前記第2のベルトは、前記第1の入口プーリと前記第2の入口プーリが対向して配置される入口プーリ部、又は前記第2の出口プーリが対向して配置される出口プーリ部において、それぞれのベルト搬送面の一部が、対向するベルト搬送面の一部と接触していることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記第1のベルト及び前記第2のベルトが走行するときの片寄りを防止するベルト寄り防止機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記第1の入口プーリ、前記第1の出口プーリ、前記第2の入口プーリ、又は前記第2の出口プーリが、幅方向中央部から両端部に向けて外形が小さくなるクラウン形状を有することを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記第1の入口プーリ、前記第1の出口プーリ、前記第2の入口プーリ、又は前記第2の出口プーリが、幅方向両端の周縁部にフランジを有することを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置。
  6. 前記第1の入口プーリ、前記第1の出口プーリ、前記第2の入口プーリ、又は前記第2の出口プーリの周面に近接させて、所定幅で離間した一組の規制板が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の用紙搬送装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の用紙搬送装置を備え、
    画像形成された用紙を前記用紙搬送装置によって反転させることにより、用紙の両面に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111422406A (zh) * 2020-03-19 2020-07-17 浙江健拓医疗仪器科技有限公司 一种体温计的包装机及其包装方法

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