JP2013211163A - 燃料電池システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の闇電流の増加の抑制と、低温における燃料電池の起動性を両立する。
【解決手段】燃料電池と、燃料電池システムの運転停止指示を受けた後に、燃料電池の内部のガス流路にパージガスを供給可能なガス供給部と、外気温を表す第1の温度を測定する第1の温度測定部と、燃料電池の温度を表す第2の温度を測定する第2の温度測定部と、ガス供給部を制御して、パージガスによる掃気処理を実行させる制御部と、を備え、制御部は、燃料電池が運転停止指示を受けた後に、第1の測定周期で第1と第2の温度を測定し、第1の測定タイミングで測定したときの第2の温度が判定閾値よりも低い場合にはパージガスによる掃気処理を実行させ、第2の温度が判定閾値以上の場合には第1と第2の温度とを用いて次の測定タイミングにおける第2の温度を予測し、予測温度が判定閾値よりも低い場合には、次の測定タイミングまでの周期を第1の測定周期よりも短くする。
【選択図】図2

Description

この発明は、燃料電池に関し、特に、低温での燃料電池の起動性を向上させる技術に関する。
固体高分子形燃料電池(以下、単に「燃料電池」とも呼ぶ)は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す電解質膜におけるプロトンの移動を利用して発電を行う。そのため、燃料電池の運転中には、電解質膜が適切な湿潤状態となるように、燃料電池内部が湿潤状態に保持されることが好ましい。しかし、燃料電池の運転停止後に、燃料電池の内部に多量の水分が残留していると、氷点下などの低温環境下で燃料電池を起動する際に、その水分が凍結してしまい、燃料電池の起動性が低下してしまう場合があった。こうした問題に対して、これまで、燃料電池の運転終了時に、燃料電池内部を掃気(「パージ」とも呼ぶ)することにより、燃料電池内部の水分量を低減させる技術などが提案されてきた(下記特許文献1等)。
特開2010−113827号公報 特開2011−204447号公報 特開2010−153067号公報 特開2004−22198号公報
しかし、これまでの掃気処理では、燃料電池内部の水分を十分に排出させることができていなかった。また、温度測定による闇電流については、十分に考慮されていなかった。なお、車両のイグニションキーがオフにされている期間に流れる電流を一般に「闇電流」(「暗電流」とも呼ぶ。)と呼んでいる。
本発明は、運転終了後に、燃料電池の温度測定が頻繁に行われることによる闇電流の増加を抑制しつつ、燃料電池内部に残留する水分量を効率的に排出して凍結を抑制し、低温起動時における燃料電池の起動性を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
燃料電池システムであって、燃料電池と、前記燃料電池システムの運転停止の指示を受けた後に、前記燃料電池の内部のガス流路にパージガスを供給可能なガス供給部と、外気温を表す第1の温度を測定する第1の温度測定部と、前記燃料電池の温度、または、前記パージガスが流れる部位の温度を表す第2の温度を測定する第2の温度測定部と、前記ガス供給部を制御して、前記パージガスによる掃気処理を実行させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料電池が運転の停止の指示を受けた後に、第1の測定周期で前記第1と第2の温度を測定し、第1の測定タイミングで測定したときの前記第2の温度が判定閾値よりも低い場合には、前記パージガスによる掃気処理を実行させ、前記第2の温度が前記判定閾値以上の場合には、前記第1と第2の温度とを用いて、次の測定タイミングにおける前記第2の温度を予測し、前記制御部が予測した温度が、前記判定閾値よりも低い場合には、次の測定タイミングまでの周期を前記第1の測定周期よりも短くする、燃料電池システム。
この適用例によれば、次の測定で第2の温度が判定閾値より低くなりそうな場合には、次の測定までの周期を第1の測定周期よりも短くするので、水の氷結を抑制することができる。また、第2の温度が判定閾値よりも低い温度で掃気処理出来るので、燃料電池の内部の水分の大部を結露させて、効率的に燃料電池の内部の水分を吹き飛ばすことが出来、燃料電池の起動性を向上させることができる。さらに、全体として温度測定の回数を抑えられるので、闇電流の増加を抑制できる。
[適用例2]
適用例1に記載の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記第2の温度が前記判定閾値となるまでの期間を算出し、前記期間を第2の測定周期とし、前記第1の測定タイミングから前記第2の測定周期後の第2の測定タイミングで、前記第1と第2の温度を測定し、前記第2の測定タイミングで測定した前記第2の温度が前記判定閾値よりも低い場合には、前記パージガスによる掃気処理を実行させる、燃料電池システム。
この適用例によれば、第2の温度が判定閾値となる期間を算出して第1、第2の温度を測定するので、第1と第2の温度の測定タイミングが適正となり、測定回数を減らすことで、燃料電池の闇電流の増加を抑制できる。
[適用例3]
適用例2に記載の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記第1の測定周期より短い第3の測定周期よりも前記第2の測定周期が短い場合には、前記第3の測定周期を前記第2の測定周期として、前記第2の測定タイミングを定める、燃料電池システム。
この適用例によれば、第2の周期が第3の周期よりも短い場合には燃料電池の温度はほとんど低下しないと想定されるため、測定回数が増えて闇電流が増える虞がある。従って、この適用例では、次の測定タイミングを算出された第2の周期があらかじめ定められた第3の周期よりも短い場合には、次の測定周期を第3の周期とし、測定回数増加による闇電流の増加を抑制するものである。
[適用例4]
適用例2または3に記載の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記第2の測定タイミングで測定した前記第2の温度が前記判定閾値以上の場合には、前記第2の測定タイミングの次の前記第1と第2の温度の測定を、前記第2の測定タイミングの直前の測定タイミングから前記第1の測定周期の経過後に行う、燃料電池システム。
第2の測定周期における測定の後の次の測定を第2の測定周期後とすると、測定周期が短くなり、測定回数が増えて闇電流が増える虞がある。一方、第2の測定周期における測定タイミングを起点として第1の周期後を測定タイミングとすると、その間に第2の温度が氷点下となる虞がある。そのため、本適用例では、第2の測定周期における測定の後の次の測定を、第2の測定周期の直前にした測定から、第1の測定周期の経過後に行うこととするものである。
[適用例5]
適用例1〜4のいずれか一つの適用例に記載の燃料電池システムにおいて、任意の測定タイミングで測定された前記第1の温度が前記判定閾値以上の場合には、前記制御部は、次の前記第1と第2の温度の測定を、当該測定タイミングから前記第1の測定周期の経過後に行う、燃料電池システム。
第1の温度が判定閾値以上の場合に、第2の温度が判定閾値より低くなることは考えにくい。そのため、本適用例では、測定周期を第1の測定周期とすることで、測定回数を減らし、闇電流の増加を抑制することとした。
[適用例6]
燃料電池システムの制御方法であって、(1)前記燃料電池システムの運転停止の指示を受けた後に、第1の測定周期で、外気温を表す第1の温度を測定し、前記燃料電池の温度を表す第2の温度と、を測定する工程と、(2)第1の測定タイミングで測定したときの前記第2の温度が判定閾値よりも低い場合には、パージガスによる掃気処理を実行させる工程と、(3)前記第2の温度が判定閾値以上の場合には、前記第1と第2の温度とを用いて、次の測定タイミングにおける前記第2の温度を予測する工程と、(4)前記制御部が予測した温度が、前記判定閾値よりも低い場合には、次の測定タイミングまでの周期を前記第1の測定周期よりも短くする工程と、を備える、燃料電池システムの制御方法。
この適用例によれば、次の測定で第2の温度が判定閾値より低くなりそうな場合には、次の測定までの周期を第1の測定周期よりも短くするので、水の氷結を抑制することができる。また、第2の温度が判定閾値よりも低い温度で掃気処理出来るので、燃料電池の内部の水分の大部を結露させて、効率的に燃料電池の内部の水分を吹き飛ばすことが出来、燃料電池の起動性を向上させることができる。さらに、全体として温度測定の回数を抑えられるので、闇電流の増加を抑制できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムおよびその燃料電池システムを搭載した車両、それらのシステムや車両の制御方法、制御装置、それらのシステムや車両、制御方法、制御装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての燃料電池システムの構成を示す概略図である。 車両停止からパージ処理までの動作フローチャートである。 ステップS120、130を行う理由を説明する説明図である。 適用例の一例を示す説明図である。 第2の周期で測定したときの燃料電池の温度が判定閾値よりも高い場合を示す説明図である。 外気温を−30℃としたときの燃料電池の0℃近傍の温度変化を示すグラフである。
A.実施例:
図1は本発明の一実施例としての燃料電池システムの構成を示す概略図である。この燃料電池システム100は、燃料電池車両に搭載され、運転者からの要求に応じて、駆動力として用いられる電力を出力する。燃料電池システム100は、燃料電池10と、制御部20と、カソードガス供給部30と、カソードガス排出部40と、アノードガス供給部50と、アノードガス循環排出部60と、冷媒供給部70とを備える。
燃料電池10は、反応ガスとして水素(アノードガス)と空気(カソードガス)の供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池10は、発電体である複数の単セル11が積層されたスタック構造を有する。各単セル11は、電解質膜の両面に電極を配置した発電体である膜電極接合体(図示せず)と、膜電極接合体を狭持する2枚のセパレータ(図示せず)とを有する。
燃料電池10の電解質膜は、内部に水分を包含した湿潤状態のときに良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜によって構成することができる。また、電極は、発電反応を促進させるための触媒が担持された導電性粒子によって構成することができる。触媒としては、例えば、白金(Pt)を採用することができ、導電性粒子としては、例えば、カーボン(C)粒子を採用することができる。
制御部20は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成することができる。制御部20は、以下に説明する各構成部を制御して、燃料電池10に出力要求に応じた電力を発電させる発電制御部としての機能を備える。また、制御部20は、パージ処理実行部21としての機能を備える。
パージ処理実行部21は、燃料電池10の運転停止後に、燃料電池システム100の各構成部を制御して、燃料電池10に残留する水分や、燃料電池システム100の配管・バルブ等に付着している水分を低減させるための掃気処理(パージ処理)を実行する。パージ処理実行部21によるパージ処理の実行手順については後述する。
カソードガス供給部30は、カソードガス配管31と、エアコンプレッサ32と、エアフロメータ33と、開閉弁34とを備える。カソードガス配管31は、燃料電池10のカソード側に接続された配管である。エアコンプレッサ32は、カソードガス配管31を介して燃料電池10と接続されており、外気を取り込んで圧縮した空気を、カソードガスとして燃料電池10に供給する。
エアフロメータ33は、エアコンプレッサ32の上流側において、エアコンプレッサ32が取り込む外気の量を計測し、制御部20に送信する。制御部20は、この計測値に基づいて、エアコンプレッサ32を駆動することにより、燃料電池10に対する空気の供給量を制御する。開閉弁34は、エアコンプレッサ32と燃料電池10との間に設けられている。開閉弁34は、通常、閉じた状態であり、エアコンプレッサ32から所定の圧力を有する空気がカソードガス配管31に供給されたときに開く。
カソードガス排出部40は、カソード排ガス配管41と、調圧弁43と、圧力計測部44とを備える。カソード排ガス配管41は、燃料電池10のカソード側に接続された配管であり、カソード排ガスを燃料電池システム100の外部へと排出する。調圧弁43は、カソード排ガス配管41におけるカソード排ガスの圧力(燃料電池10のカソード側の背圧)を調整する。圧力計測部44は、調圧弁43の上流側に設けられており、カソード排ガスの圧力を計測し、その計測値を制御部20に送信する。制御部20は、圧力計測部44の計測値に基づいて調圧弁43の開度を調整する。
アノードガス供給部50は、アノードガス配管51と、水素タンク52と、開閉弁53と、レギュレータ54と、水素供給装置55と、圧力計測部56とを備える。水素タンク52は、アノードガス配管51を介して燃料電池10のアノードと接続されており、タンク内に充填された水素を燃料電池10に供給する。
開閉弁53と、レギュレータ54と、水素供給装置55と、圧力計測部56とは、アノードガス配管51に、この順序で、上流側(水素タンク52側)から設けられている。開閉弁53は、制御部20からの指令により開閉し、水素タンク52から水素供給装置55の上流側への水素の流入を制御する。レギュレータ54は、水素供給装置55の上流側における水素の圧力を調整するための減圧弁であり、その開度が制御部20によって制御されている。
水素供給装置55は、例えば、電磁駆動式の開閉弁であるインジェクタによって構成することができる。圧力計測部56は、水素供給装置55の下流側の水素の圧力を計測し、制御部20に送信する。制御部20は、圧力計測部56の計測値に基づき、水素供給装置55を制御することによって、燃料電池10に供給される水素量を制御する。
アノードガス循環排出部60は、アノード排ガス配管61と、気液分離部62と、アノードガス循環配管63と、水素循環用ポンプ64と、アノード排水配管65と、排水弁66と、圧力計測部67とを備える。アノード排ガス配管61は、燃料電池10のアノードの出口と気液分離部62とを接続する配管であり、発電反応に用いられることのなかった未反応ガス(水素や窒素など)を含むアノード排ガスを気液分離部62へと誘導する。
気液分離部62は、アノードガス循環配管63と、アノード排水配管65とに接続されている。気液分離部62は、アノード排ガスに含まれる気体成分と水分とを分離し、気体成分については、アノードガス循環配管63へと誘導し、水分についてはアノード排水配管65へと誘導する。
アノードガス循環配管63は、アノードガス配管51の水素供給装置55より下流に接続されている。アノードガス循環配管63には、水素循環用ポンプ64が設けられており、この水素循環用ポンプ64によって、気液分離部62において分離された気体成分に含まれる水素は、アノードガス配管51へと送り出される。
このように、この燃料電池システム100では、燃料電池10の運転中には、アノード排ガスに含まれる水素を循環させて、再び燃料電池10に供給することにより、水素の利用効率を向上させている。なお、本実施例の燃料電池システム100では、パージ処理の際に、水素循環用ポンプ64を、燃料電池10にパージガスを供給するための駆動力源として用いるが、その詳細は後述する。
アノード排水配管65は、気液分離部62において分離された水分を燃料電池システム100の外部へと排出するための配管である。排水弁66は、アノード排水配管65に設けられており、制御部20からの指令に応じて開閉する。制御部20は、燃料電池システム100の運転中には、通常、排水弁66を閉じておき、予め設定された所定の排水タイミングや、アノード排ガス中の不活性ガスの排出タイミングで排水弁66を開く。
アノードガス循環排出部60の圧力計測部67は、アノード排ガス配管61に設けられている。圧力計測部67は、燃料電池10の水素マニホールドの出口近傍において、アノード排ガスの圧力(燃料電池10のアノード側の背圧)を計測し、制御部20が送信する。
冷媒供給部70は、冷媒用配管71と、ラジエータ72と、三方弁73と、冷媒循環用ポンプ75と、2つの冷媒温度計測部76a,76bとを備える。冷媒用配管71は、燃料電池10を冷却するための冷媒を循環させるための配管であり、上流側配管71aと、下流側配管71bと、バイパス配管71cとで構成される。
上流側配管71aは、燃料電池10に設けられた冷媒用の出口マニホールドとラジエータ72の入口とを接続する。下流側配管71bは、燃料電池10に設けられた冷媒用の入口マニホールドとラジエータ72の出口とを接続する。バイパス配管71cは、一端が、三方弁73を介して上流側配管71aと接続され、他端が、下流側配管71bに接続されている。制御部20は、三方弁73の開閉を制御することにより、バイパス配管71cへの冷媒の流入量を調整して、ラジエータ72への冷媒の流入量を制御する。
ラジエータ72は、冷媒用配管71に設けられており、冷媒用配管71を流れる冷媒と外気との間で熱交換させることにより、冷媒を冷却する。冷媒循環用ポンプ75は、下流側配管71bにおいて、バイパス配管71cの接続箇所より下流側(燃料電池10の冷媒入口側)に設けられており、制御部20の指令に基づき駆動する。
2つの冷媒温度計測部76a,76bはそれぞれ、上流側配管71aと、下流側配管71bとに設けられており、それぞれの計測値を制御部20へと送信する。以下では、上流側配管71aの冷媒温度計測部76aを「出口側温度計測部76a」とも呼び、下流側配管71bの冷媒温度計測部76bを「入口側温度計測部76b」とも呼ぶ。
制御部20は、各冷媒温度計測部76a,76bのそれぞれの計測値の差から燃料電池10の運転温度を検出し、その運転温度に基づき、冷媒循環用ポンプ75の回転数を制御して、燃料電池10の運転温度を調整する。また、パージ処理実行部21は、出口側温度計測部76aの計測値を、パージ処理の実行可否の判定に用いる。
燃料電池システム100は、さらに、燃料電池車両外部の気温(外気温)を計測可能な外気温センサ80を備える。外気温センサ80は、測定結果を制御部20に送信する。なお、パージ処理実行部21は、外気温センサ80の測定温度を、パージ処理の実行可否の判定に用いる。
また、燃料電池システム100は、図示や詳細な説明は省略するが、二次電池と、DC/DCコンバータとを備える。二次電池は、燃料電池10が出力する電力や回生電力を蓄電し、燃料電池10とともに電力源として機能する。DC/DCコンバータは、二次電池の充放電や燃料電池10の出力電圧を制御することができる。なお、上述した燃料電池システム100の各構成部は、二次電池の電力を用いることにより、燃料電池10の運転停止後においても駆動することが可能である。
ところで、前記したとおり、燃料電池10の各単セル11は湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す電解質膜を備えている。そのため、燃料電池10の運転中には、燃料電池10の内部は湿潤状態に保持されることが望ましい。しかし、燃料電池10の運転終了後に、燃料電池10の内部や、その接続配管の内部に多量の水分が残留していると、その水分は、氷点下などの低温環境下において凍結してしまう。そうした残留水分の凍結は、燃料電池10の内部やその接続配管における反応ガスの流路の閉塞などの不具合を引き起こし、燃料電池10の起動性を低下させる原因となる。
そこで、本実施例の燃料電池システム100では、燃料電池10の運転終了後に、パージ処理実行部21が、燃料電池10の内部やその接続配管における反応ガスの流路を掃気するパージ処理を実行する。なお、本明細書において、「燃料電池10の運転終了後」とは、運転者が、車両の運転を停止させた後の状態(いわゆるイグニションキーがオフの状態)を意味しており、燃料電池10が運転者からの要求に応じた電力の出力を停止している状態を意味する。なお、パージ処理や燃料電池10の温度測定は、燃料電池10の運転終了後に、二次電池(図示せず)の動力により実行されるため、闇電流(「暗電流」とも呼ぶ。)が流れる。ここで、イグニションキー(図示せず)がオフにされている期間に流れる電流を、一般に「闇電流」と呼んでいる。闇電流を増加させずに、効率的にパージ処理を行うことが好ましい。
図2は、車両停止からパージ処理までの動作フローチャートである。ステップS100では、燃料電池システム100を搭載した車両(図示せず)のイグニションキー(図示せず)がオフにされ、燃料電池10(図1)が停止し、車両が停止する。
ステップS110では、制御部20は、基本計測周期後の燃料電池10の温度を推定計算する。具体的には、制御部20は、燃料電池10の停止時の外気温(第1の温度)を外気温センサ80から取得し、燃料電池10の停止時の燃料電池10から出てくる冷媒の温度(第2の温度)を冷媒温度計測部76aから取得する。ここで、燃料電池10から出てくる冷媒の温度は、燃料電池10の温度とほぼ等しいと推定される。したがって、以後、燃料電池10から出てくる冷媒の温度を基本計測周期後の燃料電池10の温度等を算出する際の燃料電池10の温度として用いることとする。
次に、制御部20は、基本計測周期後の燃料電池10の温度を、以下の式(1)により算出する。
Figure 2013211163
式(1)で、Rは放熱係数(W/K)、Tは外気温(K)、TSは燃料電池10の温度(K)、cは燃料電池の熱容量(J/K)、Δtは基本計測周期の長さ、Tcalは算出した次の基本計測周期後の燃料電池10の温度(K)である。なお、外気温T、燃料電池10の温度TS、次の基本計測周期後の燃料電池10の温度Tcal、燃料電池の熱容量cは、の温度単位は、絶対温度ではなく、摂氏で表しても良い。
ステップS120では、制御部20は、次の基本計測周期後の燃料電池10の推定温度が判定閾値Tthよりも小さいか否かを、判断する。判定閾値Tthは、例えば、氷点より2〜5℃程度高い、氷点近傍の温度に設定されていることが好ましい。氷点近傍であれば、判定閾値Tthにおける飽和水蒸気圧は低いので、水蒸気の大部は結露して液体の水になる。そして、この結露した水をパージ処理により効率よく水を燃料電池10の外部に吹き飛ばすことができる。
燃料電池10の推定温度が判定閾値Tthよりも小さい場合には、制御部20は、処理をステップS130に移行し、燃料電池10の推定温度が判定閾値Tthよりも小さくない場合には、処理をステップS140に移行する。ステップS130では、制御部20は、燃料電池10の温度が、判定閾値Tthとなる時間を演算し、その時間を第2の周期とする。
図3は、ステップS120、130を行う理由を説明する説明図である。図3の横軸は、車両が停止してからの時間である。縦軸は、温度を示している。制御部20が基本計測周期で燃料電池10の温度を測定する場合、タイミングt1、t2では、燃料電池10の温度は、判定閾値Tthより大きいが、タイミングt3では、燃料電池10の温度(第2の温度)は、氷点下になっている。燃料電池10の温度(第2の温度)が氷点下になると、燃料電池10の内部の水分は氷結し、燃料電池の起動性を低下させる虞がある。また、氷結した水(氷)は、パージ処理で吹き飛ばすことが難しい。したがって、制御部20は、水分が氷結する前にパージ処理実行部21にパージ処理を行わせ、水分を除去させることが好ましい。このような場合、制御部20が基本計測周期で次のタイミングt3まで測定を待っていたのでは、燃料電池10の内部の水分が氷結する虞がある。したがって、制御部20は、図3の下図のように、次の測定周期を基本計測周期より早め、タイミングt3’で第2の温度を測定する。タイミングt3’では、燃料電池10の温度は、判定閾値Tthより低いが、氷点よりも高いので、燃料電池10の内部の水分は氷結しない。また、判定閾値Tthより低く、氷点より高い温度では、飽和蒸気圧が小さいので、水は水蒸気として存在し難い。すなわち、大部分の水蒸気水は、結露し、液体の水となる。そして、この状態でパージ処理を行えば、効率よく、燃料電池10内の水を燃料電池10の外に吹き飛ばすことができる。
制御部20は、第2の周期を次の式(2)で算出する。
Figure 2013211163
ここでΔTthは、燃料電池10の温度が判定閾値Tthとなるまでの推定時間である。なお、他のパラメータの意味は式(1)と同じである。制御部20は推定時間ΔTthを次回の計測周期(第2の測定周期)とする。第2の測定周期は、計算上、燃料電池10の温度が判定閾値Tthとなる時間である。
図2に戻り説明を続ける。ステップS120において次の基本計測周期後の燃料電池10の推定温度が判定閾値Tthよりも小さくない場合には、ステップS140において、制御部は、測定の周期を変えずに、次の計測周期を基本計測周期もまま維持する。
ステップS150では、制御部20は、ステップS130又は140で定められた周期の経過後、外気温及び燃料電池10の温度を測定する。ステップS160では、制御部20は、外気温が判定閾値Tthより低いか否かを判断する。外気温が判定閾値Tthより低い場合には、制御部20は、処理をステップS170に移行し、外気温が判定閾値Tthより低くない場合には、処理をステップS110に移行する。燃料電池10は、外気温により冷やされた冷媒により冷やされるので、外気温が判定閾値Tthより低くない場合には、燃料電池10の温度も外気温より低くなることは考えにくい。
ステップS160で外気温が判定閾値Tthより低くない場合には、処理がステップS110に移行するが、この場合の計測周期は、ステップS110で規定するように、元の基本計測周期となる。ただし、周期の計測の起点は、ステップS160の測定を行ったタイミングではなく、ステップS160の測定の前のタイミングである。測定周期を元の基本計測周期としたのは、以下の理由による。すなわち、第2の測定周期で計測を行うとすると、基本計測周期が短いため計測回数が増えて闇電流が増える虞があるからである。本実施例では、測定周期を基本計測周期に戻すことで、第2の測定周期で外気温や燃料電池10の温度が頻繁に測定されることを抑制し、闇電流の増加を抑制する。また、周期の計測の起点を、ステップS160の測定を行ったタイミングではなく、ステップS160の測定の前のタイミングとしたのは、以下の理由による。すなわち、周期の計測の起点をステップS160の測定を行ったタイミングにして次の計測を基本計測周期とすると、次の計測までに燃料電池10内の水分が氷結する虞があるからである。
ステップS170では、制御部20は、燃料電池10の温度を測定し、判定閾値Tthより低いか否かを判断する。燃料電池10の温度が判定閾値Tthより低い場合には、制御部20は、処理をステップS180に移行し、燃料電池10の温度が判定閾値Tthより低くない場合には、ステップS160のときと同様に、処理をステップS110に移行する。
ステップS180では、制御部は、パージ処理実行部21にパージ処理を実行させる。パージ処理実行部21は、具体的には、以下のような処理を実行する。パージ処理実行部21は、アノードガス循環排出部60(図1)の水素循環用ポンプ64を駆動させ、燃料電池10に残留している水素を含むガスをパージガスとして循環させる。そして、所定のタイミングで排水弁66を開き、気液分離部62において分離された液水を排水する。このように、燃料電池10のアノード側のガスを循環させるパージ処理を実行することにより、燃料電池10やその接続配管等に残留していた水分量と、燃料電池10や水素用の配管51,61,63に残留していた水素量とを低減させることができる。
図4は、適用例の一例を示す説明図である。なお、図4は、図3と横軸と縦軸が同じ、燃料電池と外気温と測定タイミングを表すグラフである。図4における測温タイミングはt1、t2、・・・t5(t5’)である。タイミングt1で、制御部20(図1)は、外気温と燃料電池10の温度を測定する。燃料電池10の温度は、判定閾値Tthより高いので、このタイミングでは、制御部20は、パージ処理実行部21にパージ処理を行わせない。燃料電池は、図2のステップS110に従って、基本計測周期後(タイミングt2)の燃料電池10の温度を推定する。この推定温度は、判定閾値Tthより高かったので、制御部20は、ステップS140の処理を行い、次の計測周期を基本計測周期、すなわち、タイミングt2とする。そして、ステップS150で、制御部20は、外気温と燃料電池10の温度を測定する。外気温は、0℃以下なので、ステップS160では、Yesとなり、タイミングt2で燃料電池10の温度は判定閾値Tthより高いので、ステップS170ではNoとなり、ステップS110に戻る。以後、タイミングt2、t3、・・・と処理が続いていく。
図4において、タイミングt4になると、以下のように処理される。タイミングt4でも同様に、測定した外気温と燃料電池10の温度から次の基本計測周期後のタイミング5における燃料電池の温度を推定する(図2のステップS110)。しかしながら、この推定温度が判定閾値Tthより低いので、ステップS120でYesの判定となり、処理がステップS130に移行する。ステップS130で、制御部20は、燃料電池10の温度が判定閾値Tthとなるまでの推定時間ΔTthを算出し、推定時間ΔTthを次回の計測周期(第2の周期)とし、測定タイミングをタイミングt5ではなく、タイミングt5’とする。ステップS150では、タイミングt5’で外気温と燃料電池10の温度を測定する。タイミングt5’における外気温は氷点下であり、燃料電池10の温度は、判定閾値Tthより低いので、ステップS160、S170ともYesとなり、制御部20は、ステップS180でパージ処理実行部21にパージ処理を実行させる。
図5は、第2の周期で測定したときの燃料電池の温度が判定閾値よりも高い場合を示す説明図である。図5においては、タイミングtnまで基本計測周期で外気温と燃料電池10の温度が測定され、タイミングtnから次のタイミングtn+1までの長さは、第2の周期である。タイミングtn+1で測定された燃料電池10の温度は、判定閾値Tthより高いので、ステップS170ではNoとなり、処理がステップS110に移行する。このとき、ステップS110では、測定周期を、基本測定周期にしている。かかる場合、タイミングtn+1から基本測定周期後に外気温と燃料電池10の温度を測定することとすると、当該測定タイミングでは、燃料電池10の温度が判定閾値Tthより低くなり、燃料電池10の内部の水分が氷結する虞がある。そこで、制御部20は、測定周期を、基本測定周期とするが、その起点を、タイミングtn+1ではなく、その前のタイミングtnとする。これにより、燃料電池10の内部の水分の氷結を抑制することができる。
図6は、外気温を−30℃としたときの、燃料電池10の0℃近傍の温度変化を示すグラフである。この図から分かるように、燃料電池の温度が1℃変化するに約4分かかっている。1℃は、判定閾値Tthと、0℃の差よりも大きい温度である。したがって、4分を基本計測周期とすれば、ある測定タイミングで燃料電池10の温度が判定閾値Tthよりも高い場合、次の基本計測周期の測定タイミングで、氷点下(0℃以下)になることは考えにくい。すなわち、ある外気温(例えば−30℃)において、燃料電池10の温度が判定閾値Tthより低くない温度であれば、基本計測周期後の燃料電池10の温度が氷点下とならないように、基本計測周期をあらかじめ定めておけばよい。
以上、本実施例によれば、制御部20は、燃料電池10の運転を停止した後に、基本計測周期で、外気温と燃料電池10の温度を取得する。そして、燃料電池10の温度が判定閾値Tthよりも低い場合には、パージガスによるパージ処理を実行させ、燃料電池10の温度が判定閾値Tth以上の場合には、外気温と燃料電池10の温度を用いて、次の測定タイミングにおける燃料電池10の温度を予測する。この制御部20が予測した温度が、判定閾値よTthよりも低い場合には、燃料電池10の温度が判定閾値Tthとなるまでの期間ΔTthを算出し、期間ΔTthを第2の測定周期とし、第2の測定周期後に、外気温と燃料電池10の温度を測定し、燃料電池10の温度が判定閾値Tthよりも低い場合には、パージガスによるパージ処理を実行させる。そのため、外気温と燃料電池10の温度の測定タイミングを適正化して、測定回数を減らすことで、燃料電池10の闇電流の増加を抑制できる。また、燃料電池10の温度が判定閾値Tthよりも低く、氷点よりも高い温度でパージ処理させられるので、燃料電池10の内部の水分の氷結を抑制し、効率的に燃料電池10の内部の水分を吹き飛ばすことが出来ると共に、低温における燃料電池の起動性を向上させることができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、第2の周期は、基本計測周期よりも短いが、あらかじめ定められた基本計測周期よりも短い第3の周期よりも長くしてもよく、この場合、図2のステップS130で算出された期間ΔTthが第3の周期よりも短い場合には、次の計測周期を第3の周期としてもよい。期間ΔTthが短い場合には、ΔTth後の燃料電池の温度はほとんど低下しないと想定されるため、次の測定タイミングをΔTthよりも長く基本計測周期よりも短い第3の周期とするものである。
また、外気温が氷点下でない場合には、燃料電池10の温度が氷点下になることは考えにくい。したがって、制御部20は、基本計測周期で外気温のみを測定し、外気温が、判定閾値Tthよりも低くなった以降に、燃料電池10の温度を測定するようにしても良い。なお、外気温と燃料電池10の温度とがほぼ同じ温度で低下する場合、0℃を基準とすると、外気温が0℃より低くなったとき、同時に燃料電池10の温度も0℃より低くなっている場合が考えられる。そのため、この場合、燃料電池10の温度を測定するタイミングを、外気温が判定閾値Tthよりも低くなった以降としてもよい。
基本計測周期の長さは、外気温により変更されても良い。外気温が低い場合には、燃料電池10の温度は早く低下するので、基本計測周期の長さを短くし、逆に外気温が高い場合には、燃料電池10の温度はゆっくり低下するので、基本計測周期の長さを長くしてもよい。
上記実施例では、次の測定周期における燃料電池10の温度が、判定閾値Tthよりも低くなった場合に、燃料電池10の温度が判定閾値Tthとなる時間ΔTthを算出して、次の測定周期としていたが、時間ΔTthを算出せず、次の測定周期を基本測定周期よりも短い周期としてもよい。すなわち、燃料電池10の温度が判定閾値Tthよりも高いと想定される期間は、制御部20は、比較的長い基本測定周期で外気温や燃料電池10の温度を測定し、次の測定周期で燃料電池10の温度が判定閾値Tthより低くなりそうな場合には次の測定周期を基本測定周期よりも短い周期とすることで、全体的な温度の測定回数を少なくし、パージ処理のタイミングを精度良く決定することができる。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…燃料電池
11…単セル
20…制御部
21…パージ処理実行部
30…カソードガス供給部
31…カソードガス配管
32…エアコンプレッサ
33…エアフロメータ
34…開閉弁
40…カソードガス排出部
41…カソード排ガス配管
43…調圧弁
44…圧力計測部
50…アノードガス供給部
51…アノードガス配管
52…水素タンク
53…開閉弁
54…レギュレータ
55…水素供給装置
56…圧力計測部
60…アノードガス循環排出部
61…アノード排ガス配管
62…気液分離部
63…アノードガス循環配管
64…水素循環用ポンプ
65…アノード排水配管
66…排水弁
67…圧力計測部
70…冷媒供給部
71…冷媒用配管
71a…上流側配管
71b…下流側配管
71c…バイパス配管
72…ラジエータ
73…三方弁
75…冷媒循環用ポンプ
76a…冷媒温度計測部(出口側温度計測部)
76b…冷媒温度計測部(入口側温度計測部)
80…外気温センサ
100…燃料電池システム
th…判定閾値
ΔTth…推定時間(期間)

Claims (6)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池システムの運転停止の指示を受けた後に、前記燃料電池の内部のガス流路にパージガスを供給可能なガス供給部と、
    外気温を表す第1の温度を測定する第1の温度測定部と、
    前記燃料電池の温度、または、前記パージガスが流れる部位の温度を表す第2の温度を測定する第2の温度測定部と、
    前記ガス供給部を制御して、前記パージガスによる掃気処理を実行させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記燃料電池が運転の停止の指示を受けた後に、第1の測定周期で前記第1と第2の温度を測定し、
    第1の測定タイミングで測定したときの前記第2の温度が判定閾値よりも低い場合には、前記パージガスによる掃気処理を実行させ、
    前記第2の温度が前記判定閾値以上の場合には、前記第1と第2の温度とを用いて、次の測定タイミングにおける前記第2の温度を予測し、前記制御部が予測した温度が、前記判定閾値よりも低い場合には、次の測定タイミングまでの周期を前記第1の測定周期よりも短くする、燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、
    前記第2の温度が前記判定閾値となるまでの期間を算出し、前記期間を第2の測定周期とし、
    前記第1の測定タイミングから前記第2の測定周期後の第2の測定タイミングで、前記第1と第2の温度を測定し、
    前記第2の測定タイミングで測定した前記第2の温度が前記判定閾値よりも低い場合には、前記パージガスによる掃気処理を実行させる、燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、前記第1の測定周期より短い第3の測定周期よりも前記第2の測定周期が短い場合には、前記第3の測定周期を前記第2の測定周期として、前記第2の測定タイミングを定める、燃料電池システム。
  4. 請求項2または3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、前記第2の測定タイミングで測定した前記第2の温度が前記判定閾値以上の場合には、前記第2の測定タイミングの次の前記第1と第2の温度の測定を、前記第2の測定タイミングの直前の測定タイミングから前記第1の測定周期の経過後に行う、燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池システムにおいて、
    任意の測定タイミングで測定された前記第1の温度が前記判定閾値以上の場合には、前記制御部は、次の前記第1と第2の温度の測定を、当該測定タイミングから前記第1の測定周期の経過後に行う、燃料電池システム。
  6. 燃料電池システムの制御方法であって、
    (1)前記燃料電池システムの運転停止の指示を受けた後に、第1の測定周期で、外気温を表す第1の温度を測定し、前記燃料電池の温度を表す第2の温度と、を測定する工程と、
    (2)第1の測定タイミングで測定したときの前記第2の温度が判定閾値よりも低い場合には、パージガスによる掃気処理を実行させる工程と、
    (3)前記第2の温度が判定閾値以上の場合には、前記第1と第2の温度とを用いて、次の測定タイミングにおける前記第2の温度を予測する工程と、
    (4)前記制御部が予測した温度が、前記判定閾値よりも低い場合には、次の測定タイミングまでの周期を前記第1の測定周期よりも短くする工程と、
    を備える、燃料電池システムの制御方法。
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