JP2013204244A - 浸水防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浸水防止装置11において、開口部25の底面27に、長手方向両端部29を開口部25の左右対向面31に近接して埋設される横長の収納ボックス13と、収納ボックス13の長手方向に沿って収納されるとともに収納ボックス13の内方で起立されて左右対向面31に当接される一対の外枠15と、収納ボックス13の長手方向に沿って収納されるとともに外枠15の内側に沿って起立される一対の内枠17と、下縁部53が収納ボックス13に固定されるとともに左右側縁部が外枠15と内枠17とに挟持されるシート19と、収納ボックス13に収納されるとともに外枠15とでシート19の左右側縁部を挟んだ一対の内枠17を左右対向面31に押圧する内枠固定部材と、収納ボックス13の上部開口23を塞ぐ蓋と、を設けた。
【選択図】 図1
Description
例えば特許文献1に開示の浸水防止シート壁構造は、壁に埋め込まれている縁部シートと床から引き出される中央シートとを水密ファスナーで結合し、防水シート壁を形成するものである。また、特許文献2に開示の浸水防止装置は、床面の収納溝と両壁面の支持枠とを具備して、両支持枠に沿って昇降する蓋体、上昇を付勢する定荷重バネを有し、巻取シャフトが蓋体に設けられて巻取シャフトに巻回されるシートの下縁が収納溝内に固定されている構成とされている。さらに、特許文献3に開示の防潮板装置は、中柱を備える。シート下縁は収納溝内に固定されるものである。シート上縁のパイプの端部をサイドレール上端部と中柱上端部に係止する。そしてシートを張設する。シートの左右両側縁は、サイドレール内のボルトにて係止、固定される。
また、特許文献4に開示の防水ゲートは、板ではなく、シート製で、エアバッグを内蔵する構成になっている。シートの左右側縁と下縁とには枠部材が有り、略板状に形成される。
本発明の請求項1記載の浸水防止装置11は、開口部25の底面27に、長手方向両端部29を前記開口部25の左右対向面31に近接して埋設される横長の収納ボックス13と、
前記収納ボックス13の長手方向に沿って収納されるとともに前記収納ボックス13の内方で起立されて前記左右対向面31に当接される一対の外枠15と、
前記収納ボックス13の長手方向に沿って収納されるとともに前記外枠15の内側に沿って起立される一対の内枠17と、
下縁部53が前記収納ボックス13に固定されるとともに左右側縁部71が前記外枠15と前記内枠17とに挟持されるシート19と、
前記収納ボックス13に収納されるとともに前記外枠15とで前記シート19の左右側縁部71を挟んだ一対の前記内枠17を前記左右対向面31に押圧する内枠固定部材と、
前記収納ボックス13の上部開口23を塞ぐ蓋21と、を具備することを特徴とする。
前記外枠15は、前記収納ボックス13に固定される支持体37に外枠下端部39が挿入されて起立されることを特徴とする。
前記外枠77は、外枠下端部39が前記収納ボックス13に回転自在に固定されて起立することを特徴とする。
前記収納ボックス13と前記外枠15とには前記外枠15を起立保持する起立固定部材が設けられることを特徴とする。
前記内枠固定部材が、伸縮棒構造を有した突っ張り部材73であることを特徴とする。
前記内枠固定部材が、レバーを回転することで伸縮し且つ伸長状態に維持されるリンク構造を有したレバー式伸縮部材であることを特徴とする。
前記内枠17には、前記内枠固定部材の両端の位置を決める設定部が設けられることを特徴とする。
前記シート19の上縁部67に上縁枠部材69が設けられ、前記上縁枠部材69の左右端部83には、前記外枠15に係止する係止部材81が設けられることを特徴とする。
前記蓋21が、前記収納ボックス13に収納可能に形成されることを特徴とする。
図1は本発明に係る実施形態の浸水防止装置の斜視図、図2は図1に示した浸水防止装置の分解斜視図、図3は図1に示した浸水防止装置の側断面図、図4は図1に示した浸水防止装置の平断面図、図5は図1に示した浸水防止装置の収納時の側断面図である。
本実施形態に係る浸水防止装置11は、収納ボックス13と、外枠15と、内枠17と、シート19と、内枠固定部材と、蓋21(図5参照)と、に大別構成される。
図6は図5に示した収納状態の浸水防止装置11から外枠15が組み立てられる過程の手順説明図、図7はシート19が引き上げられる過程の手順説明図、図8は内枠17が立てられてシート19の左右側縁部71が挟持される過程の手順説明図、図9は内枠固定部材が取り付けられる過程の手順説明図である。
浸水防止装置11は、不使用時、図5に示すように、収納ボックス13が底面27とほぼ同一面で蓋21によって見栄え良く覆われる。なお、この蓋21は、収納ボックス13に対してビスなどの固定部材22にて脱着可能とされる。
図10(a)は回転自在に固定される変形例に係る外枠77の起立前の要部正面図、(b)は(a)のシート展張後の要部正面図である。なお、図1〜図9に示した部材と同等の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
この変形例に係る外枠77は、外枠下端部39が収納ボックス13に回転自在に固定されて起立する。通常時には、収納ボックス13に、倒された横臥状態で収納される。外枠下端部39が収納ボックス13に回転自在に固定されているので、外枠上端部75が持ち上げられることで、外枠77が容易に所定位置に起立する。起立された左右の外枠77は、唯一の倒れ方向の倒れが突っ張り部材73によって阻止される。回転式の外枠77では、挿入式のような抜けが生じず、且つ回転軸79等を使用した高強度な固定構造が実現可能となる。これにより、挿入式の外枠15に比べ、外枠77をより簡単な組立でより高強度に固定できる。
この変形例では、シート19の上縁部67に設けられる上縁枠部材69の左右端部83に、外枠15に係止する係止部材81が設けられる。下縁部53が収納ボックス13に固定されるシート19の上縁部67に上縁枠部材69が固定され、上縁枠部材69の左右端部83が係止部材81によって左右の外枠15に係止されることで、シート19が上下方向に展張支持可能となる。これにより、シート19の上縁部67も外枠15に固定できて、突っ張り部材73を装着するまでのシート19の撓みなどを抑止し、シート19の展張状態を仮保持するようにできて、突っ張り部材73の組付作業性を向上でき、シート19の水圧強度を一層向上させることができる。
この変形例に係る内枠固定部材は、ターンバックル構造を有する突っ張り部材85として構成される。ターンバックル式の突っ張り部材85によれば、より大きな押圧力を発生させることができる。
この変形例に係る内枠固定部材は、折り畳み構造を有する突っ張り部材87として構成される。折り畳み式の突っ張り部材87は、図13(a)に示すように、例えば略中央部に回転軸部89が設けられ、図13(b)に示す伸長した状態で、回転軸部89に規制部材91が外挿されて、折れ曲がりが規制される。この折り畳み式の突っ張り部材87によれば、短い全長にして収納が可能となる。また、上記のターンバックル構造に比べて、より直感的に且つ素早く組み立てることができる。
この変形例では、内枠17に、内枠固定部材(例えば突っ張り部材73)の両端の位置を決める設定部が設けられる。例えば印、刻印、マークなどを設けたり、切欠や係止爪などからなる設定部が内枠17に設けられ、突っ張り部材73は、両端が設定部に位置決めされて内枠17に組み立てられる。これにより、突っ張り部材73の取付位置が容易に把握できるようになる。また、設定部を、切欠、係止爪または受け部材93とすれば、突っ張り部材73の両端が支持可能となって、内枠固定部材のずれや落下が防止される。これにより、内枠固定部材の組立時の位置決めを容易にすることができる。
この変形例では、浸水防止装置11が連結される。浸水防止装置11は、例えば、一間(1.8m)くらいを想定して収納ボックス13の長手方向が寸法設定される。それよりも広い間口部分の場合は、図15に示すように、定尺のものを複数直列配置して連結することもできる。隣り合う外枠15同士は、ジョイントさせるとよい。これにより、間口の広い開口部25にも対応可能となる。
13…収納ボックス
15…外枠
17…内枠
19…シート
21…蓋
23…上部開口
25…開口部
27…底面
29…長手方向両端部
31…左右対向面
37…支持体
39…外枠下端部
47…起立固定部材(パッチン錠)
53…下縁部
67…上縁部
69…上縁枠部材
71…左右側縁部
73…突っ張り部材(内枠固定部材)
81…係止部材
83…左右端部
93…設定部(受け部材)
Claims (9)
- 開口部の底面に、長手方向両端部を前記開口部の左右対向面に近接して埋設される横長の収納ボックスと、
前記収納ボックスの長手方向に沿って収納されるとともに前記収納ボックスの内方で起立されて前記左右対向面に当接される一対の外枠と、
前記収納ボックスの長手方向に沿って収納されるとともに前記外枠の内側に沿って起立される一対の内枠と、
下縁部が前記収納ボックスに固定されるとともに左右側縁部が前記外枠と前記内枠とに挟持されるシートと、
前記収納ボックスに収納されるとともに前記外枠とで前記シートの左右側縁部を挟んだ一対の前記内枠を前記左右対向面に押圧する内枠固定部材と、
前記収納ボックスの上部開口を塞ぐ蓋と、
を具備することを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1記載の浸水防止装置であって、
前記外枠は、前記収納ボックスに固定される支持体に外枠下端部が挿入されて起立されることを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1記載の浸水防止装置であって、
前記外枠は、外枠下端部が前記収納ボックスに回転自在に固定されて起立することを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1又は2又は3記載の浸水防止装置であって、
前記収納ボックスと前記外枠とには前記外枠を起立保持する起立固定部材が設けられることを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の浸水防止装置であって、
前記内枠固定部材が、伸縮棒構造を有した突っ張り部材であることを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の浸水防止装置であって、
前記内枠固定部材が、レバーを回転することで伸縮し且つ伸長状態に維持されるリンク構造を有したレバー式伸縮部材であることを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6のいずれか1つに記載の浸水防止装置であって、
前記内枠には、前記内枠固定部材の両端の位置を決める設定部が設けられることを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6,7のいずれか1つに記載の浸水防止装置であって、
前記シートの上縁部に上縁枠部材が設けられ、
前記上縁枠部材の左右端部には、前記外枠に係止する係止部材が設けられることを特徴とする浸水防止装置。 - 請求項1,2,3,4,5,6,7,8のいずれか1つに記載の浸水防止装置であって、
前記蓋が、前記収納ボックスに収納可能に形成されることを特徴とする浸水防止装置。
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