JP2013203355A - アイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置 - Google Patents

アイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンのアイドリングストップ時に、空調モードを冷房モード又は暖房モードから送風モードに切り換えた場合等においても、車室内環境の快適性を維持する。
【解決手段】空調装置10の空調モードが冷房モード又は暖房モードの状態でアイドリングストップ手段61によりエンジンが停止されたときに空調モードを送風モードに切り換える空調制御手段70を有する車両において、車室内で流すための音を出力するオーディオ装置80と、該オーディオ装置80から出力される音を記憶するオーディオ記憶手段94と、オーディオ装置80が停止している状態でアイドリングストップ手段61によりエンジンが停止され、且つ、空調制御手段70により空調モードが送風モードに切り換えられたときに、オーディオ装置80を作動させて、オーディオ記憶手段94に記憶された所定音をオーディオ装置80から出力させるオーディオ制御手段90と、を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、アイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置、特にエンジンのアイドリングストップ中における車室内雰囲気を快適化する制御に関し、車両の空調技術及びオーディオ技術の分野に属する。
近年、燃費性能向上のため、エンジンの燃焼改善や車体の軽量化などと共に、停車時に所定の条件の下でエンジンを自動停止させるアイドリングストップ機構を搭載した車両が実用化されているが、アイドリングストップ中は、エンジンの停止に伴って発電機も停止するためにバッテリが充電されず、そのため、電力の使用を抑制する必要性が生じる。
そこで、アイドリングストップ中は、空調装置のコンプレッサを停止させるなどにより、空調モードを電力消費量の大きい冷房モードや暖房モードから、ファンのみが作動する電力消費量の小さい送風モードに切り換えるように制御する場合がある。
しかし、空調モードを冷房モードから送風モードに切り換えたときは、アイドリングストップ中、冷房が止まって車室内温度が次第に上昇し、暖房モードから送風モードに切り換えたときは、アイドリングストップ中、暖房が止まって車室内温度が次第に低下し、いずれの場合も車室内の快適性が損なわれる。
なお、車室内の環境に関するものとして、特許文献1には、車室内に帯電微粒子水を放出して、乗員の髪質改善や肌の保湿を図るようにしたものが開示されており、特許文献2には、車両運転中おける運転者の眠気を覚ますために車室内に覚醒効果を有する香りを放出するようにしたものが開示されている。
特開2010−76591号公報 特開平08−318732号公報
前記特許文献1、2に開示されたものは、いずれも空調装置を用いて車室内環境を所定の状態に制御しようとするものであるが、これらの技術はエンジンのアイドリングストップ中における冷暖房の停止に対処するものではない。
そこで、本発明は、アイドリングストップ中における冷暖房の停止による車室内温度の上昇や低下に対し、車室内の快適性を維持することができる車室内雰囲気快適化装置を実現することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るアイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
車両が停車状態にあるときにエンジンを一時的に停止させるアイドリングストップ手段を備えた車両の車室内雰囲気快適化装置であって、
車室内に送風するためのファンを有する空調装置と、
該空調装置の空調モードが冷房モード又は暖房モードの状態で前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されたときに、空調モードを送風モードに切り換える空調制御手段と、
車室内で流すための音を出力するオーディオ装置と、
該オーディオ装置から出力される音を記憶するオーディオ記憶手段と、
前記オーディオ装置が停止している状態で前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止され、且つ、前記空調制御手段により空調モードが送風モードに切り換えられたときに、前記オーディオ装置を作動させて、前記オーディオ記憶手段に記憶された所定音を前記オーディオ装置から出力させるオーディオ制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されたときに、送風モードにおける前記ファンの音量と比べて同等以上の音量で前記所定音を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする。
さらに、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、
前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されて空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた場合、前記アイドリングストップ手段によるエンジン停止中の所定の期間、乗員に涼感を与える音を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする。
またさらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、
前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されて空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられた場合、前記アイドリングストップ手段によるエンジン停止中の所定の期間、乗員に暖感を与える音を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、
前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されたときに、該アイドリングストップ手段によるエンジン停止を乗員に通知する音声または乗員に認知させる特定音の少なくとも一方を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする。
ここで、「音声」とは、話し言葉として発せられる音を意味し、「特定音」とは、特定の動作があったときに必ず発せられる特定の音を意味するものとする。
さらに、請求項6に記載の発明は、前記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、
車室内に香りを送出する香り送出手段と、
前記アイドリングストップ手段によるエンジン停止中において、前記オーディオ制御手段により前記所定音が出力されるとき、前記香り送出手段によって車室内に送出される香りを変化させる香り制御手段と、を有することを特徴とする。
ここで、香りを変化させる態様には、車室内に香りを送出していない状態から送出する状態に変化させる場合と、送出している香りの種類を変化させたり、香り液の送出量や送出濃度等によって香の強さを変化させたりする場合が含まれる。
以上の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、アイドリングストップ手段によりエンジンが停止され、空調モードが送風モードに切り換えられたとき、停止していたオーディオ装置が作動して、該オーディオ装置から所定音が出力されて車室内に流れることによる快適な環境の創出、向上効果によって、冷房または暖房の停止による車室内環境の悪化が解消または軽減されるため、アイドリングストップ中における車室内環境の快適性が維持されることになる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、アイドリングストップ中に乗員が不快に感じやすい空調装置のファンの音をかき消すように、送風モードにおけるファンの音量と同等以上の音量で前記所定音が車室内に流れるため、アイドリングストップ中の車室内環境がさらに向上する。
また、請求項3に記載の発明によれば、アイドリングストップにより空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられて車室内温度が上昇し始めるときに、乗員に涼感を与える音が車室内に流れるため、車室内温度の上昇による乗員の不快感が、これを打ち消す作用を有する音が流れることにより、解消又は軽減されることになる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、アイドリングストップにより空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられて車室内温度が低下し始めるときに、乗員に暖感を与える音が車室内に流れるため、車室内温度の低下による乗員の不快感が、これを打ち消す作用を有する音が流れることにより、解消又は軽減されることになる。
またさらに、請求項5に記載の発明によれば、アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されたときに、そのことを乗員に通知する音声または乗員に認知させる特定音の少なくとも一方が車室内に流れる。そのため、この音声または特定音を聞いた乗員は、冷暖房の停止により車室内温度が上昇または低下することを予想することができ、車室内温度の上昇または低下が始まったときの不快感を和らげることができる。また、上記の音声または特定音が流れたとき、乗員は、自らの操作でエンジンの再始動等を行うことで冷暖房を再開させることができるため、これにより、アイドリングストップ中の車室内環境を良好に維持することができる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、アイドリングストップ手段によりエンジンが停止したとき、上記のように車室内に所定音が流れることに加えて、香り送出手段が作動して車室内に香りが送出され、或は既に香りを送出している場合には、送出している香りの種類や強さが変化することになる。これにより、アイドリングストップ中、一層快適な車室内環境を創出することが可能となる。
本発明の実施形態が適用される車両のインストルメントパネル及びその周辺部を示す斜視図である。 同実施形態における空調ユニットの構造を示す断面図である。 図2のX−X線で切断した香り送出ユニットの断面図である。 図3のY−Y線で切断した香り送出ユニットの断面図である。 香り送出ユニットにおける香り液タンクの断面図である。 アイドリングストップ制御及び車室内雰囲気制御を行うシステムのブロック図である。 車室内雰囲気制御の第1制御例の動作を示すフローチャートである。 同制御例の暖房停止時の動作を示すフローチャートである。 同制御例の動作を示すタイムチャートである。 車室内雰囲気制御の第2制御例の動作を示すフローチャートである。 同制御例の暖房停止時の動作を示すフローチャートである。 同制御例の動作を示すタイムチャートである。 香り送出制御で用いられる精油の例を示すリストである。
以下、本発明に係る車室内雰囲気快適化装置の実施形態について説明する。
図1は本実施形態の車室内雰囲気快適化装置が備えられた車両の前席前方のインストルメントパネルを示すものであり、該インストルメントパネル1には、幅方向の一方側にステアリングホイール2が、中央部にオーディオ操作・表示部86と空調操作部3とが備えられ、また、インストルメントパネル1の中央部下方のコンソール部4には変速機操作部5がそれぞれ配設されている。
また、インストルメントパネル1の内部(車両前方側)には、空調ユニット10(図2参照)が配置され、この空調ユニット10で生成された空調エアを車室内に送出する送出口として、インストルメントパネル1の前端部に設けられて空調エアをフロントガラスに向けて送出するデフロスタ6と、インストルメントパネル1の正面(後面)の左右両側部及び中央部に設けられて空調エアを乗員に向けて送出する複数のベンチレータ7と、インストルメントパネル1の下部に設けられて空調エアを乗員の足元に送出するフットエア送出口(図示せず)と、が設けられている。
さらに、オーディオ操作・表示部86の車両前方側には、車室内で流すための音を出力するオーディオユニット80(図6参照)が配置され、該オーディオユニット80に接続されたスピーカ88が例えばドア8の下部に取り付けられている。
図2に示すように、空調ユニット10は、車室内に送風するためのブロアファン11を有する。空調ユニット10は、このブロアファン11の作動により車室外又は車室内から吸入した空気を、エバポレータ12で冷却し或いはヒータコア13で暖めて所要の温度及び湿度の空調エアを生成するものであり、エアミックスドア14の作動位置により、エバポレータ12で冷却されたエアが直接又はヒータコア13で温められた上で導入されるエアミックス室15を有する。
また、このエアミックス室15から前記デフロスタ6に通じるデフロスタダクト16と、前記ベンチレータ7に通じるベンチレータダクト17と、前記フットエア送出口に通じるフットエアダクト18とが設けられ、これらのダクト16、17、18への空調エアの供給、非供給をそれぞれ切り換えるデフロスタドア21、ベンチレータドア22及びフットドア23が備えられている。
そして、前記エバポレータ12には、コンプレッサにより冷媒が供給され、ヒータコア13には、冷却水ポンプにより高温となったエンジン冷却水が供給され、このエバポレータ12への冷媒の供給、ヒータコア13への高温のエンジン冷却水の供給、及び、エアミックスドア14の作動位置の制御等により、空調ユニット10の運転モードとして、ブロアファン11からのエアを冷やしてエアミックス室15に導入する冷房モード、該エアを暖めてエアミックス室15に導入する暖房モード、及び、エアを冷やしたり暖めたりすることなくエアミックス室15に導入する送風モードの切り換えが可能とされている。また、前記デフロスタドア21、ベンチレータドア22及びフットドア23の作動位置の切り換え制御により、車室内への空調エアの吹き出しモードの選択が可能とされている。
なお、前記コンプレッサ及び冷却水ポンプはモータにより駆動され、したがって、冷房モードや暖房モードでは、ブロアファン11のみが作動する送風モードに比べて、バッテリの電力消費量が多くなる。
この実施形態では、以上の構成に加えて、前記空調ユニット10におけるベンチレータダクト17を介して車室内へ香りを送出する香り送出ユニット30を備えている。
図3、図4に示すように、この香り送出ユニット30は、ベンチレータダクト17の側方に設けられたガイド部31にスライド可能に支持されたスライド台32と、該スライド台32をベルト33を介して前記ガイド部31上をスライドさせるモータ(図示せず)とを有し、スライド台32上に、複数の香り液タンク40…40が前記ベンチレータダクト17に沿って一列に載置されている。そして、前記モータによってスライド台32をスライドさせることにより、前記複数の香り液タンク40…40のいずれか1つをベンチレータダクト17の側壁に設けられた開口部17aに対応する噴霧位置Aに位置させるようになっている。
ここで、前記香り液タンク40…40として、この実施形態では、人に涼感を与える作用を有する香りを発生させる香り液を貯留した涼感香り液タンク40と、同種の香り液で濃度が高いものを貯留した高濃度涼感香り液タンク40と、人に暖感を与える作用を有する香りを発生させる香り液を貯留した暖感香り液タンク40と、同種の香り液で濃度が高いものを貯留した高濃度暖感香り液タンク40の4個のタンクが備えられている。
図5に示すように、これらの香り液タンク40は、香り液を貯留するタンク本体41と、該本体41の上部のオネジ部41aに内面のメネジ部42aが着脱可能に螺合されたキャップ42と、該キャップ42の上部に一体的に設けられたポンプ43と、該ポンプ43のケース43aに上下摺動可能に嵌合されたプッシュボタン44とを有する。
また、前記ポンプ43のケース43aの底面中央からタンク本体41の底部に向けてストロー部45が垂下され、該ストロー部45の内部が、タンク本体41の底部から前記ポンプ43のケース43a内に連通する香り液の吸入路45aとされている。
前記ポンプ43は、前記吸入路45aのケース43a内への開口部を開閉するボール43bと、前記ブッシュボタン44に結合されて該ボタン44の押し下げ操作によりケース43a内の容積を減少させるピストン43cと、該ピストン43cを上方位置、即ちケース43a内の容積が最大となる位置に付勢するスプリング43dとを有し、前記ピストン43cに、ケース43a内をプッシュボタン44の側面に設けられた噴霧孔44aに連通させる香り液の噴出路43eが設けられている。
そして、プッシュボタン44を押し下げた後、スプリング43dにより前記ピストン43c及びプッシュボタン44が上方へ押し上げられるときに、前記吸入路45aを通ってタンク本体41内の香り液がポンプ43のケース43a内に吸い上げられると共に、ボール43bが吸入路45aの開口部を閉鎖することにより香り液がケース43a内に貯留され、次に、プッシュボタン44をピストン43cと共に押し下げたときに、該ケース43a内に貯留されている香り液が、前記噴出路43eを介してプッシュボタン44の側面の噴霧孔44aから噴霧されるようになっている。
また、図3、図4に示すように、香り送出ユニット30は、スライド台32上に一列に載置された香り液タンク40…40の上方に設けられた香り液噴霧機構50を有し、前記インストルメントパネル1に設けられた開口部を閉鎖するカバー1aの下面に設けられている。
この香り液噴霧機構50は、前記カバー1aの下面に取り付けられたモータ51と、該モータ51によって駆動されるカム軸52とを有し、このカム軸52は、前記香り液タンク40…40が並ぶ列方向に延び、先端が前記カバー1aの下面に設けられた軸受部53に支持されていると共に、該カム軸52に、前記香り液タンク40…40のうちの噴霧位置Aにある香り液タンク40の上方に位置するようにカム52aが設けられている。
そして、前記モータ51によりカム軸52を回転させれば、前記カム52aが噴霧位置Aにある香り液タンク40のプッシュボタン44を押し下げることにより、前述のようにして、該タンク40に貯留されている香り液が噴霧孔44aから、開口部17aを通ってベンチレータダクト17内に噴霧されるようになっている。
図6に示すように、オーディオユニット80は、該オーディオユニット80に内蔵されたハードディスクに記録された音を再生するHD再生部81と、CD又はMD等のメディアに記録された音を再生するメディア再生部82と、オーディオユニット80に接続されたポータブルオーディオ機器等の外部機器に記録された音を再生する外部機器再生部83と、ラジオ放送を受信するラジオ84とを有する。
また、オーディオユニット80は、上記のHD再生部81、メディア再生部82及び外部機器再生部83で再生された音、並びにラジオ84で受信された音を出力可能な出力部85を有し、該出力部85から出力された音が前記スピーカ88を通して車室内に流れるようになっている。
引き続き図6を参照しながら、アイドリングストップによるエンジン停止中における車室内雰囲気を快適化するための制御に関する構成について説明する。
エンジンコントロールユニット60には、エンジンのアイドリングストップに関する制御を行うアイドリングストップ制御部61が設けられている。アイドリングストップ制御部61は、当該車両の車速を検出する車速センサ62からの信号、エンジン回転数やクランク角度を検出するエンジン回転センサ63からの信号、ブレーキペダルの踏込み状態を検出するブレーキセンサ64からの信号等を入力し、例えばブレーキペダルが踏込まれて車速が0となるなどの所定のアイドリングストップ実行条件成立時に、クランク角度を検出しながらエンジン65を停止させ、また、ブレーキペダルの踏み込みが解除されるなどの所定のアイドリングストップ解除条件成立時に、エンジン65を再始動させるようになっている。
また、本実施形態に係る車室内雰囲気快適化装置には、このアイドリングストップ制御部61と協働しながら、アイドリングストップによるエンジン停止中の車室内雰囲気を快適化するための制御を行う車室内雰囲気制御ユニット100が設けられている。この車室内雰囲気制御ユニット100は、空調ユニット10を主として制御する空調制御ユニット70と、オーディオユニット80を主として制御するオーディオ制御ユニット90とを有し、空調制御ユニット70とオーディオ制御ユニット90とを互いに協働させながら種々の制御を行う。
空調制御ユニット70は、乗員によって操作されるモード設定ボタン71からの信号、冷暖房モードにおける温度設定ボタン72からの信号、車室内の温度を検出する温度センサ73からの信号等を入力し、空調ユニット10の空調モードや吹き出しモード及び空調エアの温度の制御を行う。なお、モード設定ボタン71及び温度設定ボタン72は、前記空調操作部3に設けられ、温度センサ73は車室内の適所に設けられている。
また、該空調制御ユニット70には、香り送出ユニット30による車室内への香りの送出制御を行う香り制御部74と、該香り制御部74による制御で必要とされる情報を記憶する記憶部(香り送出記憶手段)75とが設けられている。香り制御部74は、前記エンジンコントロールユニット70のアイドリングストップ制御部61からの信号と前記温度センサ73からの信号とを入力し、アイドリングストップ実行時に、空調ユニット10の空調モードの制御を行うと共に、香り送出ユニット30によるベンチレータダクト17への香り液の噴霧制御、即ち車室内への香り送出制御を行い、また、所定の条件成立時に、前記アイドリングストップ制御部61にエンジン65を再始動させるためのアイドリングストップ解除信号を出力するようになっている。
一方、オーディオ制御ユニット90には、オーディオユニット80を制御するオーディオ制御部92と、オーディオユニット80から出力される音を記憶する記憶部(オーディオ記憶手段)94とが設けられている。
本実施形態において、この記憶部94は、オーディオユニット80に内蔵されたハードディスクで構成されるが、本発明において、記憶部94の具体的構成は特に限定されるものでなく、例えば、オーディオユニット80に接続可能なポータブルオーディオ機器等の外部機器に内蔵されたハードディスク、又は、オーディオユニット80に接続可能な外付けハードディスク等で記憶部94を構成してもよい。
記憶部94には、通常時に車室内に流れる音楽等の音のデータのほか、アイドリングストップ実行時に車室内に流れる所定音のデータが記憶されている。具体的に、この所定音としては、アイドリングストップが実行されたことを乗員に認知させる特定音、アイドリングストップが実行されたことを話し言葉で通知する音声、乗員に涼感を与える音(以下「涼感音」という)、又は、乗員に暖感を与える音(以下「暖感音」という)のうち少なくとも1つの音のデータが記憶部94に記憶されている。
ここで、前記特定音としては、例えば、ウインドウズ(登録商標)等で採用されているような起動音、「チン」などと単発的に鳴る電子音、又はチャイム音などが用いられる。また、前記音声としては、例えば、「アイドリングストップが実行されました」などと話す人の声などが用いられる。さらに、涼感音としては、例えば、川のせせらぎ、滝の音、風鈴の音、北風の音、又は、鳥のさえずり等が用いられ、暖感音としては、例えば、暖炉や焚き火の燃える音などが用いられる。
オーディオ制御部92は、基本的には、オーディオ操作・表示部86からの信号を入力し、電源のオン、オフ及び音楽の再生、停止などといったオーディオユニット80の種々の動作を制御する。これに加えて、オーディオ制御部92は、前記エンジンコントロールユニット70のアイドリングストップ制御部61からの信号を入力し、オーディオユニット80の電源がオフになっている状態でアイドリングストップが実行されたときに、オーディオユニット80の電源をオンにして、記憶部94に記憶された前記所定音をオーディオユニット80から出力させる。
次に、前記車室内雰囲気制御ユニット100によるアイドリングストップ実行時における制御の具体的動作を説明する。
[第1制御例]
まず、図7にフローチャートを示す第1制御例について説明する。
この第1制御例では、まず、ステップS1で、オーディオユニット80がOFFであるかを判定し、OFFのときは、ステップS2で、空調ユニット10がONであるか否かを判定し、ONのときは、さらにステップS3で、空調モードが送風モード以外の冷房モード又は暖房モードのいずれかであるか否かを判定する。そして、冷房モード又は暖房モードのいずれかであるときは、ステップS4で、その空調モードを記憶部75に記憶する。
次に、ステップS5で、エンジンコントロールユニット60のアイドリングストップ制御部61からの信号に基づき、当該車両の停車時において、エンジン65のアイドリングストップが実行されたか否かを判定する。
そして、アイドリングストップが実行されれば、ステップS6で、空調制御ユニット10の空調モードを冷房モード又は暖房モードから送風モードに切り換えて冷房又は暖房を停止し、これにより、アイドリングストップ中におけるバッテリ残容量の低下が抑制される。
また、アイドリングストップが実行されたとき、ステップS7、S8で、オーディオユニット80をONにするとともに、該オーディオユニット80から、アイドリングストップが実行されたことを乗員に認知させる前記特定音を再生出力する。この特定音は、単発的に鳴るように再生されてもよいし、アイドリングストップ中の所定時間だけ断続的または連続的に鳴るように再生されるようにしてもよい。
このステップS8により前記特定音が車室内に流れることで、これを聞いた乗員は、アイドリングストップが実行されたことを認知し、この実行に伴う冷暖房の停止によって車室内温度が徐々に低下または上昇することを予想できるため、車室内温度の上昇または低下が始まったときの不快感を和らげることができる。また、上記の特定音が流れたとき、乗員は、自らの操作でエンジンの再始動等を行うことで冷暖房を再開させることができるため、これにより、アイドリングストップ中の車室内環境を良好に維持することができる。
また、ステップS8において、前記特定音は、送風モードにおける前記ブロアファン11の音量(dB)と比べて同等以上の音量(dB)でオーディオユニット80から出力される。これにより、アイドリングストップ中に乗員が不快に感じやすいブロアファン11の音がオーディオユニット80の特定音によってかき消され、アイドリングストップ中の車室内環境が一層快適なものとなる。なお、この特定音は、比較的大きな音量で急に再生されると乗員が驚いてしまうため、小音量から所定の音量まで次第に大きくなるようにしてもよい。
具体的に、このときの特定音の出力音量は、例えば、空調ユニット10の設定風量が大きいときほど大きくなるように予め設定された音量に制御される。ただし、ステップS8における音量制御の具体的構成は特に限定されるものでなく、例えば、車室内の適所に音量センサを設けて、該音量センサの出力値に合わせて特定音の出力音量を制御するようにしてもよい。
なお、アイドリングストップが実行される時点で既にオーディオユニット80がONである場合は、アイドリングストップが実行されても、オーディオユニット80の動作状態が維持され、音楽またはラジオ放送等が引き続き車室内に流れるようになっているため、その音楽等が強制的に中断されることによる乗員の不快感を招くことがない。
さらに、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS8による特定音の出力制御に加えて、図7のステップS9〜S16、図8のS22〜S27による香り送出制御を実行する。
この香り送出制御では、まず、ステップS9、S10で、前記記憶部75に記憶した空調モードを読み出すと共に、この読み出したモードが冷房モードと暖房モードのいずれであるかを判定し、冷房モードのときは、ステップS11〜S16による冷房停止時の香り送出制御を実行する。
この冷房停止時の香り送出制御では、まず、ステップS11で、涼感作用を有する香りを車室内に送出する。
具体的に、ステップS11では、図3、図4に示す香り送出ユニット30のスライド台32をスライドさせ、涼感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させると共に、香り液噴霧機構50のモータ51を作動させて、カム52aにより前記タンク40のプッシュボタン44を押し下げ、涼感作用を有する香り液をベンチレータダクト17内に噴霧させる。なお、空調モードが冷房モードで運転されている段階で、予め、涼感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させるようにしてもよい。
これにより、図9(a)に符号aで示すように、アイドリングストップが実行されたときに、バッテリの電力消費抑制のために、空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられ、これにより車室内の温度が上昇することとなった場合に、涼感作用を有する香りが車室内に送出されることになる。その結果、乗員に涼感が与えられ、車室内の温度が上昇することによる不快感が抑制されて、ステップS8の特定音再生による効果と相まって、冷房が止まった後においても車室内の快適性が維持される。
なお、前記ステップS11で、送風モードのもとで涼感作用を有する香りを送出する際、空調ユニット10の送風量を増大させることにより、乗員に与える涼感をより強めるようにしてもよい。
次に、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS11で香りを送出した後、ステップS12で、前記アイドリングストップ制御部61からの信号に基づき、アイドリングストップが解除されたか否かを判定し、解除されていなければ、ステップS13で、温度センサ73からの信号に基づいて車室内温度Tを検出し、ステップS14で、該温度Tが冷房停止中における香り送出終了温度TCEまで上昇したか否かを判定する。
この香り送出終了温度TCEは、それ以上温度が上昇すると、涼感作用を有する香りを送出しても車室内の快適性が維持されなくなる可能性がある温度に設定されており、車室内温度Tがこの香り送出終了温度TCEに上昇するまでは、送風モードのもとで涼感作用を有する香りを送出する制御を継続する。
そして、図9(a)に符号bで示すように、車室内温度Tが前記香り送出終了温度TCEまで上昇したときは、ステップS15で、アイドリングストップ制御部61にアイドリングストップを解除するように信号を出力すると共に、ステップS16で、空調ユニット10を当初の冷房モードに復帰させる。
これにより、涼感作用を有する香りを送出しても快適性が維持されなくなるおそれがある温度TCEまで車室内温度が上昇したときには再び冷房が開始され、車室内の快適性が維持されると共に、エンジンが再始動することにより、バッテリ電力で冷房を行うことによる該バッテリ電力の過度な消費が回避される。
また、アイドリングストップが解除されるとき、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS17で、オーディオユニット80をOFFにし、これにより、車室内の音環境が当初の状態に戻される。
さらに、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS18で、香り送出ユニット30を作動させ、高濃度涼感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させて、より強い涼感作用を有する香りを車室内に送出し、乗員に、アイドリングストップが解除されることや、空調モードが冷房モードに復帰されることなどを認識させる。
そして、ステップS19でタイマを作動させ、ステップS20で、該タイマ作動開始時から所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したときに、ステップS21で、全ての香り送出制御を終了する。
なお、前記ステップS12で、車室内温度Tが香り制御終了温度TCEに達する前にアイドリングストップが解除されたことを判定したときも前記ステップS16〜S21を実行し、空調モードを冷房モードに復帰させると共に、所定時間、高濃度の涼感香り液の噴霧制御を行った後、全ての香り送出制御を終了する。
一方、前記ステップS10で、記憶部75に記憶した空調モードが暖房モードと判定されたときは、図8のステップS22〜S32による暖房停止時の香り送出制御を実行する。
この暖房停止時の香り送出制御は、前述の冷房停止時の制御とほぼ同様に行われ、車室内雰囲気制御ユニット100は、まず、ステップS22で、暖感作用を有する香りを車室内に送出する。この暖感作用を有する香りの送出は、図3、図4に示す香り送出ユニット30において暖感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させた上で、モータ51を作動させることにより行われる。なお、空調モードが暖房モードで運転されている段階で、予め、暖感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させるようにしてもよい。
これにより、図9(b)に符号cで示すように、アイドリングストップが実行されたときに、空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられ、車室内の温度が低下することとなった場合に、暖感作用を有する香りが車室内に送出されることになる。その結果、乗員に暖感が与えられ、車室内の温度が低下することによる不快感が抑制されて、ステップS8の特定音再生による効果と相まって、暖房が止まった後においても車室内の快適性が維持される。
なお、前記ステップS22で、送風モードのもとで暖感作用を有する香りを送出する際、空調ユニット10の送風量を減少させることにより、乗員に与えられる暖感が送風によって低減されることを抑制するようにしてもよい。
次に、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS23で、前記アイドリングストップ制御部61からの信号に基づき、アイドリングストップが解除されたか否かを判定し、解除されていなければ、ステップS24で車室内温度Tを検出し、ステップS25で、該温度Tが暖房停止中における香り送出終了温度TWEまで低下したか否かを判定する。
この香り送出終了温度TWEは、それ以上温度が低下すると、暖感作用を有する香りを送出しても車室内の快適性が維持されなくなる可能性がある温度に設定されており、車室内温度Tがこの香り送出終了温度TWEに低下するまでは、送風モードのもとで香りを送出する制御を継続する。
そして、図9(b)に符号dで示すように、車室内温度Tが前記香り送出終了温度TWEまで低下したときは、ステップS26で、アイドリングストップ制御部61にアイドリングストップを解除するように信号を出力すると共に、ステップS27で、空調ユニット10を当初の暖房モードに復帰させる。
これにより、暖感作用を有する香りを送出しても快適性が維持されなくなるおそれがある温度TWEまで車室内温度が低下したときには再び暖房が開始され、車室内の快適性が維持されると共に、エンジンが再始動することにより、バッテリ電力で暖房を行うことによる該バッテリ電力の過度な消費が回避される。
また、アイドリングストップが解除されるとき、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS28で、オーディオユニット80をOFFにし、これにより、車室内の音環境が当初の状態に戻される。
さらに、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS29で、香り送出ユニット30を作動させ、高濃度暖感香り液タンク40を噴霧位置Aに移動させて、より強い暖感作用を有する香りを車室内に送出し、乗員に、アイドリングストップが解除されることや、空調モードが暖房モードに復帰されることなどを認識させる。
そして、ステップS30でタイマを作動させ、ステップS31で、該タイマ作動開始時から所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したときに、ステップS32で、全ての香り送出制御を終了する。
ここで、この暖房停止中の香り送出制御においても、前記ステップS23で、車室内温度Tが香り送出終了温度TWEに達する前にアイドリングストップが解除されたことを判定したときは、ステップS27〜S32を実行し、空調モードを暖房モードに復帰させると共に、復帰させると共に、所定時間、高濃度の暖感香り液の噴霧制御を行った後、全ての香り送出制御を終了する。
なお、以上で説明した第1制御例では、ステップS8により、アイドリングストップの実行と同時に前記特定音が再生出力されるが、アイドリングストップが実行されてから所定時間経過したときに特定音が再生出力されるようにしてもよい。
また、第1制御例のステップS8では、特定音の再生出力に代えて、アイドリングストップが実行されたことを乗員に通知する前記音声を再生出力してもよく、これによっても同様の効果が得られる。この場合、前記音声は、前記特定音と同様、送風モードにおける前記ブロアファン11の音量(dB)と比べて同等以上の音量(dB)でオーディオユニット80から出力され、これにより、アイドリングストップ中に不快に感じやすいブロアファン11の音が前記音声によって効果的にかき消される。
さらに、第1制御例では、アイドリングストップの実行と同時に香り送出制御を開始する構成に代えて、アイドリングストップを実行してから冷暖房の停止に伴って車室内温度が所定温度まで上昇または低下したときに香り送出制御を開始するようにしてもよい。
[第2制御例]
次に、図10、図11にフローチャートを示す第2制御例について説明する。
この第2制御例では、所定条件下でアイドリングストップが実行されたとき、前記冷感音または暖感音がオーディオユニット80から出力される。
具体的に説明すると、先ず、第2制御例のステップS41〜S45は、前記第1制御例のステップS1〜S5と同じである。
続くステップS46、S47では、前記記憶部75に記憶した空調モードを読み出すと共に、冷房モードと暖房モードのいずれであるかを判定し、冷房モードのときは、ステップS48〜S62において冷房停止時の車室内環境を快適化する制御を実行し、暖房モードのときは、図11のステップS63〜S77において暖房停止時の車室内環境を快適化する制御を実行する。
冷房停止時の制御では、アイドリングストップが実行されたとき、まず、ステップS48で、空調モードを送風モードに切り換える。これにより、冷房が停止され、アイドリングストップ中におけるバッテリ残容量の低下が抑制される。
また、アイドリングストップが実行されたとき、ステップS49、S50で、オーディオユニット80をONにするとともに、該オーディオユニット80から前記涼感音を再生出力する。このステップS50により涼感音が車室内に流れることで、冷房停止に伴う車室内温度の上昇による乗員の不快感が解消又は軽減される。
ステップS50による涼感音の再生は、アイドリングストップ中の全期間継続して行われるが、アイドリングストップ期間中の一部の所定期間だけ行われるようにしてもよい。
また、ステップS50で出力される涼感音の音量は、第1制御例の特定音と同様に、送風モードにおけるブロアファン11の音量(dB)と比べて同等以上の音量(dB)に制御される。これにより、アイドリングストップ中に乗員が不快に感じやすいブロアファン11の音がオーディオユニット80の涼感音によってかき消され、アイドリングストップ中の車室内環境が一層快適なものとなる。
なお、第1制御例と同様、アイドリングストップが実行される時点で既にオーディオユニット80がONである場合は、アイドリングストップが実行されても、オーディオユニット80の動作状態が維持され、音楽またはラジオ放送等が引き続き車室内に流れるようになっているため、その音楽等が強制的に中断されることによる乗員の不快感を招くことがない。
さらに、アイドリングストップが実行されたとき、車室内雰囲気制御ユニット100は、ステップS50による涼感音の出力制御に加えて、冷房停止時の香り送出制御を実行する。ただし、この第2制御例では、この時点では香り送出制御を開始せず、ステップS51で、アイドリングストップ制御部61からの信号に基づき、アイドリングストップが解除されたか否かを判定し、解除されていなければ、ステップS52で車室内温度Tを検出する。
そして、ステップS53で、車室内温度Tが冷房停止中の香り送出開始温度TCSまで上昇したか否かを判定し、図12(a)に符号eで示すように、該温度TCSまで上昇したときに、ステップS54で、涼感香りを車室内に送出する。その場合に、空調ユニット10の送風量を増大させることにより、乗員に与える涼感をより強めるようにしてもよい。
次に、ステップS55で、前記車室内温度Tがさらに上昇し、前記温度TCSより高温の冷房停止中の香り送出終了温度TCEまで上昇したか否かを判定し、図12(a)に符号fで示すように、該温度TCEまで上昇したときに、ステップS56で、アイドリングストップ制御部61にアイドリングストップを解除するように信号を出力すると共に、ステップS57で、空調ユニット10を当初の冷房モードに復帰させる。
また、前記ステップS53又はステップS55で、車室内温度Tが香り送出開始温度TCSに達する前に又は該温度Tが香り送出終了温度TCEに達する前に、ステップS51で、アイドリングストップが解除されたことを判定したときも、ステップS57で、空調ユニット10を当初の冷房モードに復帰させる。
そして、ステップS58で、オーディオユニット80をOFFにして車室内の音環境を当初の状態に戻すとともに、ステップS59〜S61で、所定時間、より強い涼感作用を有する高濃度の香りを車室内に送出し、乗員に、アイドリングストップが解除されることや、空調モードが冷房モードに復帰されることなどを認識させた上で、ステップS62で全ての香り送出制御を終了する。
暖房停止中の制御も冷房停止中の制御とほぼ同様に行われ、まず、図11のステップS63で、空調モードを送風モードに切り換える。これにより、暖房が停止され、アイドリングストップ中におけるバッテリ残容量の低下が抑制される。
また、ステップS64、S65で、オーディオユニット80をONにするとともに、該オーディオユニット80から前記暖感音を再生出力する。このステップS65により暖感音が車室内に流れることで、暖房停止に伴う車室内温度の低下による乗員の不快感が解消又は軽減される。
ステップS65による暖感音の再生は、アイドリングストップ中の全期間継続して行われるが、アイドリングストップ期間中の一部の所定期間だけ行われるようにしてもよい。また、ステップS65で出力される暖感音の音量は、ステップS50の涼感音と同様、送風モードにおけるブロアファン11の音量(dB)と比べて同等以上の音量(dB)に制御され、これにより、アイドリングストップ中に乗員が不快に感じやすいブロアファン11の音がオーディオユニット80の暖感音によって効果的にかき消される。
暖房停止時の香り送出制御も、冷房停止時と同様、この時点では開始されず、ステップS66で、アイドリングストップ制御部61からの信号に基づき、アイドリングストップが解除されたか否かを判定し、解除されていなければ、ステップS67で車室内温度Tを検出する。また、ステップS68で、車室内温度Tが暖房停止中の香り送出開始温度TWSまで低下したか否かを判定し、図12(b)に符号gで示すように、該温度TWSまで低下したときに、ステップS69で、暖感を与える香りを車室内に送出する。その場合に、空調ユニット10の送風量を減少させることにより、乗員に与える暖感が送風によって低減されることを抑制するようにしてもよい。
そして、ステップS70で、前記車室内温度Tがさらに低下し、前記温度TWSより低温の暖房停止中の香り送出終了温度TWEまで低下したか否かを判定し、図12(b)に符号hで示すように、該温度TWEまで低下したときに、ステップS71で、アイドリングストップ制御部61にアイドリングストップを解除するように信号を出力すると共に、ステップS72で、空調ユニット10を当初の暖房モードに復帰させる。
また、前記ステップS68又はステップS70で、車室内温度Tが香り送出開始温度TWSに達する前に又は該温度Tが香り送出終了温度TWEに達する前に、ステップS66で、アイドリングストップが解除されたことを判定したときも、ステップS72で、空調ユニット10を当初の暖房モードに復帰させる。
そして、ステップS73で、オーディオユニット80をOFFにして車室内の音環境を当初の状態に戻すとともに、ステップS74〜S76で、所定時間、より強い暖感作用を有する高濃度の香りを車室内に送出し、乗員に、アイドリングストップが解除されることや、空調モードが冷房モードに復帰されることなどを認識させた上で、ステップS77で全ての香り送出制御を終了する。
以上のように、この第2制御例では、アイドリングストップにより冷暖房が停止したとき、車室内温度の上昇または低下による不快感を打ち消す作用を有する冷感音または暖感音が車室内に流れるため、アイドリングストップ中において快適な車室内環境を創出することができる。
また、第2制御例では、アイドリングストップ時における香り送出制御が、冷房停止時には車室内温度Tが所定の開始温度TCSまで上昇した時点から、暖房停止時には該温度Tが所定の開始温度TWSまで低下した時点から開始される。したがって、冷房又は暖房が停止しても、乗員が不快に感じ始めるまでにしばらくの時間があると考えられる場合に、その間の無駄な香りの送出が回避される。
なお、以上で説明した第2制御例では、ステップS50、S65により、アイドリングストップの実行と同時に冷感音または暖感音が再生出力されるが、アイドリングストップが実行されてから所定時間経過したとき、又は、車室内温度が所定温度まで上昇若しくは低下したとき、又は、車室内温度の上昇温度若しくは低下温度が所定量以上に達したときに、冷感音または暖感音が再生出力されるようにしてもよい。
また、第2制御例では、アイドリングストップを実行してから冷暖房の停止に伴って車室内温度が所定温度まで上昇または低下したときに香り送出制御を開始するようになっているが、第1制御例と同様に、アイドリングストップの実行と同時に香り送出制御を開始してもよい。
さらに、第2制御例では、オーディオユニット80がOFFで且つ空調モードが冷房モード又は暖房モードの状態でアイドリングストップが実行されたとき、冷感音または暖感音に加えて、第1制御例と同様に前記特定音または前記音声がオーディオユニット80から出力されるようにしてもよい。
また、以上の第1、第2制御例では、アイドリングストップが解除され、空調モードが送風モードから冷房モード又は暖房モードに復帰されたときに、乗員にこれを認識させるために、高濃度の香りを所定時間、送出するようにしたが、この高濃度の香りを送出する期間を、所定時間に代えて、車室内温度が冷房又は暖房の再開により所定温度まで低下し又は上昇するまでの期間としてもよい。
またさらに、第1、第2制御例において、高濃度香り液の噴霧に代え、香り液の噴霧量を増大させ或は香り生成作用が強い香り液に変更することにより、乗員が感じる香りを強めるようにしてもよい。
また、以上の第1、第2制御例の説明で述べたように、涼感香りを送出するときには送風量を増大させ、暖感香りを送出するときには送風量を減少させるようにしてもよいが、いずれの場合にも送風量を増大させて、香りを車室内へ送出する際の勢いを強めてもよく、逆に、いずれの場合にも送風量を減少させて、送風モードに切り換わる前の冷房状態又は暖房状態を維持するようにしてもよい。
さらに、第1、第2制御例では、送風モードから冷房モード又は暖房モードに切り換わったとき又はその後に香りを車室内に送出する際に、遅滞なく送出開始できるように、冷房時には涼感香り液タンク40を、暖房時には暖感香り液タンク40を、予め噴霧位置Aに移動させておくようにしてもよい。
さらにまた、第1、第2制御例では、香り送出制御の開始時期及び終了時期を車室内の温度に基づいて制御したが、これに代え、空調モードを冷房モード又は暖房モードから送風モードへ切り換えたときからの温度の変化量に基づいて、香り送出制御の開始時期及び終了時期を制御するようにしてもよい。このような温度変化量に基づく制御は、乗員が不快に感じるのは、そのときの車室内温度よりも、冷房又は暖房が停止してからの温度上昇量や低下量によると考えられる場合に有効である。
なお、本発明において用いられる涼感作用する香り及び暖感作用を有する香りとしては、例えば図13に示すような精油を有効成分として配合した香料組成物を用いることができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、前記オーディオ制御手段により前記所定音が出力されている期間の一部または全部の期間、香り送出手段によって車室内に香りを送出する構成について説明したが、本発明は、アイドリングストップ中において所定音の出力再生が終了した後に香りを送出したり、アイドリングストップ中において香りを送出させる制御が終了した後に所定音を出力再生したりすることを妨げるものでない。
また、上述の実施形態では、アイドリングストップが実行されたときに香り送出手段によって香りを送出する構成について説明したが、本発明は、既に香りが送出されている状態でアイドリングストップが実行されたときに、送出している香りの種類や強さを変化させる構成も含むものである。
さらに、本発明では、このように香りを変化させる制御を省略して、所定音の出力再生のみによって車室内雰囲気を快適化するように制御してもよい。
以上のように、本発明によれば、エンジンのアイドリングストップ時において、冷房又は暖房が停止したときにも、車室内の快適性が維持されることになる。したがって、エンジンのアイドリングストップ機能を備えた車両の製造産業分野において、好適に利用される可能性がある。
10 空調ユニット(空調装置)
30 香り送出ユニット(香り送出手段)
61 アイドリングストップ制御部(アイドリングストップ手段)
70 空調制御ユニット(空調制御手段)
74 香り制御部(香り制御手段)
80 オーディオユニット(オーディオ装置)
90 オーディオ制御ユニット(オーディオ制御手段)
94 記憶部(オーディオ記憶部)
100 車室内雰囲気制御ユニット

Claims (6)

  1. 車両が停車状態にあるときにエンジンを一時的に停止させるアイドリングストップ手段を備えた車両の車室内雰囲気快適化装置であって、
    車室内に送風するためのファンを有する空調装置と、
    該空調装置の空調モードが冷房モード又は暖房モードの状態で前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されたときに、空調モードを送風モードに切り換える空調制御手段と、
    車室内で流すための音を出力するオーディオ装置と、
    該オーディオ装置から出力される音を記憶するオーディオ記憶手段と、
    前記オーディオ装置が停止している状態で前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止され、且つ、前記空調制御手段により空調モードが送風モードに切り換えられたときに、前記オーディオ装置を作動させて、前記オーディオ記憶手段に記憶された所定音を前記オーディオ装置から出力させるオーディオ制御手段と、を有することを特徴とするアイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置。
  2. 前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されたときに、送風モードにおける前記ファンの音量と比べて同等以上の音量で前記所定音を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする請求項1に記載のアイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置。
  3. 前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されて空調モードが冷房モードから送風モードに切り換えられた場合、前記アイドリングストップ手段によるエンジン停止中の所定の期間、乗員に涼感を与える音を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置。
  4. 前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されて空調モードが暖房モードから送風モードに切り換えられた場合、前記アイドリングストップ手段によるエンジン停止中の所定の期間、乗員に暖感を与える音を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置。
  5. 前記オーディオ制御手段は、前記アイドリングストップ手段によりエンジンが停止されたときに、該アイドリングストップ手段によるエンジン停止を乗員に通知する音声または乗員に認知させる特定音の少なくとも一方を前記オーディオ装置から出力させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置。
  6. 車室内に香りを送出する香り送出手段と、
    前記アイドリングストップ手段によるエンジン停止中において、前記オーディオ制御手段により前記所定音が出力されるとき、前記香り送出手段によって車室内に送出される香りを変化させる香り制御手段と、を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアイドリングストップ機構付き車両の車室内雰囲気快適化装置。
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