JP2013203093A - 自動車用内装部品の取付けクリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】例えばエアバッグ展開時に容易に外れることのないセンターピラーガーニッシュその他の自動車用内装部品について、それを無理なくスムーズに取り外して交換できるようにした自動車用内装部品の取付けクリップを提供する。
【解決手段】取付けクリップ2は、係止爪3の下部外周面から自動車用内装部品1の内側面に向けて突出した第1の突起部6と、自動車用内装部品1の内側面から第1の突起部6の先端に向けて突出した第2の突起部7と、を備え、車両の室内面側から自動車内装部品1を取り外すときは、自動車用内装部品1の外側面から第2の突起部7を介して第1の突起部6を押圧することにより、係止爪3下部外周の凹部5と車体側の取付け穴Hとの係合が解除されて、その係止爪3がその押し込み方向(車両の室内面側に自動車用内装部品1を取り付けるときに、係止爪3を車体側の取付け穴Hに押し込む方向)と反対の方向に引き抜き可能になるものとした。
【選択図】図1
【解決手段】取付けクリップ2は、係止爪3の下部外周面から自動車用内装部品1の内側面に向けて突出した第1の突起部6と、自動車用内装部品1の内側面から第1の突起部6の先端に向けて突出した第2の突起部7と、を備え、車両の室内面側から自動車内装部品1を取り外すときは、自動車用内装部品1の外側面から第2の突起部7を介して第1の突起部6を押圧することにより、係止爪3下部外周の凹部5と車体側の取付け穴Hとの係合が解除されて、その係止爪3がその押し込み方向(車両の室内面側に自動車用内装部品1を取り付けるときに、係止爪3を車体側の取付け穴Hに押し込む方向)と反対の方向に引き抜き可能になるものとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、エアバッグ展開時には容易に外れることのないセンターピラーガーニッシュその他の自動車用内装部品の取付けクリップに関し、特に、そのような自動車用内装部品を無理なくスムーズに取り外して交換できるようにしたものである。
図3は、エアバッグ対応車両の室内面側の斜視図、図4は、エアバッグ対応車両のセンターピラーガーニッシュを車体の室内面側に取付ける手段として用いられている従来の取付けクリップの断面図である。
図3を参照すると、車両の室内面側には、自動車用内装部品として、フロントピラーガーニッシュ101、センターピラーガーニッシュ1、クオーターピラーガーニッシュ201等のピラーガーニッシュ類が取り付けられている。また、この図3のエアバッグ対応車両では、ルーフヘッドライニング301の両端(両側)内側にサイドエアバッグ401を折り畳んで搭載している。サイドエアバッグ401は、衝突時に、ガスによって所定の膨張圧で展開し、センターピラーガーニッシュ1とルーフヘッドライニング301との間から外に飛び出す構成になっている。
ところで、前記サイドエアバッグ401展開時の膨張圧がセンターピラーガーニッシュ1に作用しても、センターピラーガーニッシュ1が容易に外れることがないように設定する手段として、前記サイドエアバッグ401搭載のエアバッグ対応車両では、従来は図4に示す取付けクリップ2を使って、センターピラーガーニッシュ1を車体の室内面側に取付けている(取付けクリップを使ってセンターピラーガーニッシュを車体の室内面側に取り付ける技術については、例えば、特許文献1を参照)。
図4に示した従来の取付けクリップ2は、センターピラーガーニッシュ1の内面側に係止爪3を設けたものであり、かかる係止爪3はセンターピラーガーニッシュ1の内底面1Aに向ってテーパー状に拡がった形状になっていて、その係止爪3の下部外周面には凹部5を形成してある。
そして、図4に示した従来の取付けクリップ2を用いてセンターピラーガーニッシュ1を車体の室内面側に取り付ける際は、取付けクリップ2の係止爪3をその先端側から車体側の取付け穴Hに押し込む。押し込まれた取付けクリップ2の係止爪3は内向き弾性変形し、その係止爪3下部外周面の凹部5が車体側の取付け穴Hに係合する。これにより、取付けクリップ2の係止爪3が前記押し込み方向と反対の方向に引き抜き不可になることから、サイドエアバッグ展開時の膨張圧がセンターピラーガーニッシュ1に作用しても、センターピラーガーニッシュ1が容易に外れることはない。
しかしながら、図4に示した従来の取付けクリップにあっては、前記のように係止爪3を車体側の取付け穴Hに押し込むことによって、センターピラーガーニッシュ1を車体の室内面側に一旦取り付けた後は、その押し込み方向とは反対の方向に係止爪3を引き抜くことができない。このため、センターピラーガーニッシュ1を新しいものと交換する必要が生じたときは、センターピラーガーニッシュ1を無理に変形させて係止爪3を取付け穴Hから無理に引き抜くなど、無理の多い作業を強いられ、交換作業性が悪く、更に、無理に引き抜くことで係止爪3又はセンターピラーガーニッシュ1若しくはその双方を破損するおそれがある。
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、例えばエアバッグ展開時に容易に外れることのないセンターピラーガーニッシュその他の自動車用内装部品について、それを無理なくスムーズに取り外して交換できるようにした自動車用内装部品の取付けクリップを提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、車両の室内面側に自動車用内装部品を取り付ける手段として用いる取付けクリップであって、前記取付けクリップは、前記自動車用内装部品の内底面に向ってテーパー状に拡がった形状の係止爪と、前記係止爪を支持して前記自動車用内装部品の内底面に配置する爪支持部と、前記係止爪の下部外周面に形成された凹部と、前記係止爪の下部外周面から前記自動車用内装部品の内側面に向けて突出した第1の突起部と、前記自動車用内装部品の内側面から前記第1の突起部の先端に向けて突出した第2の突起部と、を有し、前記車両の室内面側に前記自動車用内装部品を取り付けるときは、前記係止爪をその先端側から車体側の取付け穴に押し込み、押し込まれた係止爪が内向きに弾性変形し、その係止爪下部外周の前記凹部が前記車体側の取付け穴に係合することによって、前記係止爪が前記押し込み方向と反対の方向に引き抜き不可となり、前記車両の室内面側から前記自動車内装部品を取り外すときは、その自動車用内装部品の外側面から前記第2の突起部を介して前記第1の突起部を押圧することにより、前記係止爪の下部が内向きに弾性変形し、その係止爪下部外周の前記凹部と前記車体側の取付け穴との係合が解除されて、前記係止爪が前記押し込み方向と反対の方向に引き抜き可能になることを特徴とする。
本発明にあっては、自動車用内装部品の取付けクリップの具体的な構成として、取付けクリップは、係止爪の下部外周面から自動車用内装部品の内側面に向けて突出した第1の突起部と、自動車用内装部品の内側面から第1の突起部の先端に向けて突出した第2の突起部と、を備える構成、及び、車両の室内面側から自動車内装部品を取り外すときは、自動車用内装部品の外側面から前記第2の突起部を介して前記第1の突起部を押圧することにより、係止爪下部外周の凹部と車体側の取付け穴との係合が解除されて、その係止爪が押し込み方向(車両の室内面側に自動車用内装部品を取り付けるときに、係止爪を車体側の取付け穴に押し込む方向)と反対の方向に引き抜き可能になる構成を採用した。このため、自動車用内装部品を無理に変形させて係止爪を取付け穴から無理に引き抜くなど、自動車用内装部品の交換時に無理の多い作業を強いられることはなく、自動車用内装部品を無理なくスムーズに取り外して交換することが可能になり、自動車用内装部品の交換作業性の向上を図れるとともに、その交換時に係止爪又は自動車用内装部品若しくはその双方を破損するおそれもなくなるという作用効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る自動車用内装部品の取付けクリップをセンターピラーガーニッシュの取付けクリップに適用した実施形態の断面図(センターピラーガーニッシュとその取付けクリップの断面図)である。なお、この図1は、図3に示すA−A線でセンターピラーガーニッシュ1を断面した図である。
図1に示したセンターピラーガーニッシュ1は、断面がU字形状になっていて、そのU字の内側に取付けクリップ2を設けている。この取付けクリップ2は、車両の室内面側にセンターピラーガーニッシュ1を取り付ける手段として用いられる。
《取付けクリップの詳細構成》
図1に示した取付けクリップ2は、センターピラーガーニッシュ1の内底面1Aに向ってテーパー状に拡がった形状の係止爪3と、係止爪3を支持してセンターピラーガーニッシュ1の内底面1Aに配置する爪支持部4と、係止爪3の下部外周面に形成された凹部5と、係止爪3の下部外周面からセンターピラーガーニッシュ1の内側面1Bに向けて突出した第1の突起部6と、センターピラーガーニッシュ1の内側面1Bから第1の突起部6の先端に向けて突出した第2の突起部7と、を有している。
図1に示した取付けクリップ2は、センターピラーガーニッシュ1の内底面1Aに向ってテーパー状に拡がった形状の係止爪3と、係止爪3を支持してセンターピラーガーニッシュ1の内底面1Aに配置する爪支持部4と、係止爪3の下部外周面に形成された凹部5と、係止爪3の下部外周面からセンターピラーガーニッシュ1の内側面1Bに向けて突出した第1の突起部6と、センターピラーガーニッシュ1の内側面1Bから第1の突起部6の先端に向けて突出した第2の突起部7と、を有している。
前記係止爪3は、その外側から所定の外力で押圧されることにより、内向きに弾性変形できるように構成してある。
前記爪支持部4は、センターピラーガーニッシュ1の内底面にボス8を凸設し、ボス8の先端に爪支持柱9を立設し、かかる爪支持柱9で係止爪3の基部を支持する構造になっている。
前記係止爪3下部外周面の凹部5は、車体側の取付け穴Hに対応して形成され、その取付け穴Hに嵌る形式で係合することにより、係止爪3の引き抜きを防止する手段(係止爪の抜止めストッパー手段)として機能する。
第1の突起部6は、前記第2の突起部7から押圧力を受けることができ、受けた押圧力で係止爪3の下部を内向きに弾性変形させる手段として機能する。
センターピラーガーニッシュ1の両外側面を手で摘むなどの外力付与行為によって、センターピラーガーニッシュ1の外側面に図1に示す内向きの外力Fを加えると、その外力Fによってセンターピラーガーニッシュ1は内向きに弾性変形する(図2参照)。この内向き弾性変形に伴い、前記第2の突起部7は、センターピラーガーニッシュ1の内側に変位し(図2参照)、前記第1の突起部6を押圧する手段として機能する。
図1の例では、第1の突起部6と第2の突起部7との当接部Kが車体側の取付け穴Hを形成している取付け板Jに接触・干渉することを回避するため、その当接部Kと取付け板Jとの間に逃げ隙間Gを設けている。このような逃げ隙間Gの設置に伴い、第2の突起部7は、取付け板Jから下方へ少し離れた位置に配置し、第1の突起部6は、その先端部が斜め下方に傾斜して第2の突起部7の先端部と対向するように構成してある。
次に、以上のように構成された取付けクリップ2を用いてセンターピラーガーニッシュ1を車両の室内面側に取り付けたり、取り付けたセンターピラーガーニッシュ1を取り外したりする作業動作(センターピラーガーニッシュ1の着脱に関する作業動作)について図1及び図2を基に説明する。
図1に示したように、車両の室内面側にセンターピラーガーニッシュ1を取り付けるときは、取付けクリップ2の係止爪3をその先端側から車体側の取付け穴Hに押し込む。このようにして押し込まれた係止爪3は内向きに弾性変形し、その係止爪3下部外周の凹部5が車体側の取付け穴Hに係合する。これにより、係止爪3は、前記押し込み方向と反対の方向に引き抜くことができなくなる。これでセンターピラーガーニッシュ1の取付け作業は完了する。
以上のようにして取付けが完了したセンターピラーガーニッシュ1は、前記のように係止爪3が引き抜き不可となることにより、容易に取り外すことはできない。このことはサイドエアバッグ401展開時の膨張圧がセンターピラーガーニッシュ1に作用した場合も同様である。
車両の室内面側に取り付けられたセンターピラーガーニッシュ1を取り外すときは、センターピラーガーニッシュ1の外側面に図1のような内向きの外力Fを加えることで、センターピラーガーニッシュ1の外側面から第2の突起部7を介して第1の突起部6を押圧する。
これにより、図2のように係止爪3の下部が内向きに弾性変形し、その係止爪3下部外周の凹部5と車体側の取付け穴Hとの前記係合が解除されることで、係止爪3は、前記押し込み方向とは反対の方向に引き抜き可能になる。
その後は、前記のように係止爪3が引き抜き可能になった状態で、センターピラーガーニッシュ1を図2中矢印Aの方向(前記押し込み方向とは反対の方向)に引っ張る。
これにより、係止爪3は車体側の取付け穴Hから容易に引き抜かれるから、センターピラーガーニッシュ1を無理なくスムーズに車両の室内面側から取り外すことができる。
従って、以上説明した実施形態の取付けクリップ2によると、従来のようにセンターピラーガーニッシュ1を無理に変形させて係止爪3を取付け穴Hから無理に引き抜くなど、センターピラーガーニッシュ1の交換時に無理の多い作業を強いられることはなく、センターピラーガーニッシュ1を無理なくスムーズに外して交換することができるし、その交換時に係止爪3又はセンターピラーガーニッシュ1若しくはその双方を破損するおそれもない。
本発明に係る取付けクリップは、センターピラーガーニッシュ1だけでなく、フロントピラーガーニッシュ101やクオーターピラーガーニッシュ201にも適用することができ、また、そのようなピラーガーニッシュ類1、101、201以外の他の自動車用内装部品にも適用することができる。
更に、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。
1 センターピラーガーニッシュ(自動車用内装部品)
1A センターピラーガーニッシュの内底面
1B センターピラーガーニッシュの内側面
2 取付けクリップ
3 係止爪
4 爪支持部
5 凹部
6 第1の突起部
7 第2の突起部
8 ボス
9 爪支持柱
101 フロントピラーガーニッシュ
201 クオーターピラーガーニッシュ
301 ルーフヘッドライニング
401 サイドエアバッグ
H 車体側の取付け穴
J 取付け板
K 第1の突起部と第2の突起部との当接部
G 逃げ隙間
1A センターピラーガーニッシュの内底面
1B センターピラーガーニッシュの内側面
2 取付けクリップ
3 係止爪
4 爪支持部
5 凹部
6 第1の突起部
7 第2の突起部
8 ボス
9 爪支持柱
101 フロントピラーガーニッシュ
201 クオーターピラーガーニッシュ
301 ルーフヘッドライニング
401 サイドエアバッグ
H 車体側の取付け穴
J 取付け板
K 第1の突起部と第2の突起部との当接部
G 逃げ隙間
Claims (1)
- 車両の室内面側に自動車用内装部品(1)を取り付ける手段として用いる取付けクリップ(2)であって、
前記取付けクリップ(2)は、
前記自動車用内装部品(1)の内底面に向ってテーパー状に拡がった形状の係止爪(3)と、
前記係止爪(3)を支持して前記自動車用内装部品(1)の内底面(1A)に配置する爪支持部(4)と、
前記係止爪(3)の下部外周面に形成された凹部(5)と、
前記係止爪(3)の下部外周面から前記自動車用内装部品(1)の内側面(1B)に向けて突出した第1の突起部(6)と、
前記自動車用内装部品(1)の内側面(1B)から前記第1の突起部(6)の先端に向けて突出した第2の突起部(7)と、を有し、
前記車両の室内面側に前記自動車用内装部品(1)を取り付けるときは、前記係止爪(3)をその先端側から車体側の取付け穴(H)に押し込み、押し込まれた係止爪(3)が内向きに弾性変形し、その係止爪(3)下部外周の前記凹部(5)が前記車体側の取付け穴(H)に係合することによって、前記係止爪(3)が前記押し込み方向と反対の方向に引き抜き不可となり、
前記車両の室内面側から前記自動車内装部品(1)を取り外すときは、その自動車用内装部品(1)の外側面から前記第2の突起部(7)を介して前記第1の突起部(6)を押圧することにより、前記係止爪(3)の下部が内向きに弾性変形し、その係止爪(3)下部外周の前記凹部(5)と前記車体側の取付け穴(H)との係合が解除されて、前記係止爪(3)が前記押し込み方向と反対の方向に引き抜き可能になること
を特徴とする自動車用内装部品の取付けクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012070845A JP2013203093A (ja) | 2012-03-27 | 2012-03-27 | 自動車用内装部品の取付けクリップ |
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ID=49522696
Family Applications (1)
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JP2012070845A Pending JP2013203093A (ja) | 2012-03-27 | 2012-03-27 | 自動車用内装部品の取付けクリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2012
- 2012-03-27 JP JP2012070845A patent/JP2013203093A/ja active Pending
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Legal Events
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