JP2013202145A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】左右何れか一方の針隙を調整した後に他方の針隙を調整する際、調整した一方の針隙が変わらないように維持されるミシンを提供する。
【解決手段】ベースホルダのボス部123に受け穴193が係合するガイド部材190は中心線Q,Rを回転中心として回転可能である。ガイド部材190の長溝191には針棒を支持しベースホルダに揺動可能に支持された針棒台のピン135が係合する。針棒台を揺動し針棒が左基線位置Aに位置するときピン135の中心線Pが中心線Q,Rと一致するため、ガイド部材190を回転させても左針隙Xは変化しない。針棒が右基線位置に位置するときは中心線Pと中心線Q,Rとがずれるので、ガイド部材190を回転させて右針隙を調整できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、縫針と釜の剣先との隙間の大きさを調整可能なミシンに関する。
従来、ミシンは、ベッド部、脚柱部、アーム部、および頭部を主体に構成される。アーム部は、ミシンモータに駆動される主軸を備える。頭部は、針棒を支持する針棒台を備える。主軸の回転によって、針棒が上下方向に移動する。また、ベッド部は、主軸に連動する下軸の回転に伴い回転する釜を備える。そして、針棒と釜の協働によって、針棒に装着された縫針に供給される上糸と、釜に収容されているボビンから供給される下糸とが交絡して、加工布に縫い目が形成される。
ミシンは、針棒を左右に振りながら縫製を行う、いわゆるジグザグ縫いの機能を備えている。即ち、針棒台は、上端部が揺動可能に支持されており、下端部を左右方向に移動させることで、ジグザグ縫いを行う。
ところで、ミシンにおいて、確実な縫い目を形成するため、縫針と釜の剣先との間の隙間(以下、「針隙」と呼ぶ)の大きさを調整することが重要である。針隙の調整は、縫針が、左落ち位置(左基線位置)にあるときの左針隙と、右針落ち位置(右基線位置)にあるときの右針隙とのそれぞれについて行われる。例えば、特許文献1に記載のミシンは、左右の針落ち位置を決めるプレートがアームに2本のネジで固定されている。プレートの取り付け位置をアームに対してずらすことで、左右の針落ち位置を調整する。左右の針落ち位置を調整することで、針隙を調整することが可能である。
実公平3−50867号公報
しかしながら、特許文献1のミシンにおいて、針隙の調整を行う場合の手順は、プレートをアームに固定する2本のネジを緩めてプレートを自在に動かせるようにした上で、プレートの取り付け位置を変更し、再度ネジで固定する手順となる。このため、例えば左針隙を調整した後に右針隙を調整する場合、調整後の左針隙が変わらないように維持しつつ右針隙を調整しなければならず、調整作業が極めて困難であった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、左右何れか一方の針隙を調整した後に他方の針隙を調整する際、調整した一方の針隙が変わらないように維持されるミシンを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るミシンによれば、縫針を下端部に装着可能な針棒と、前記針棒を上下方向に移動可能に支持する針棒台であって、下端部に第一係合部が設けられた針棒台と、前記針棒台の上端部を揺動可能に支持し、下端部に第二係合部が設けられたベースフレームと、前記第一係合部に係合し且つ前記第一係合部の移動を所定方向に案内する第三係合部と、前記第二係合部に係合する第四係合部とを有する案内部材と、前記案内部材を前記ベースフレームに固定する固定部材と、を備え、前記針棒台が所定の第一位置に位置するとき、前記第一係合部、前記第二係合部、および前記第四係合部のそれぞれが有する中心線が同一直線となり、前記固定部材の固定を緩めた状態で前記案内部材は前記中心線を中心として揺動可能に構成される。
針棒台の第一係合部は、ベースフレームに対して第二係合部および第四係合部の中心線を中心に回転する案内部材が有する第三係合部に係合する。ここで、針棒台が所定の第一位置に位置する場合、第一係合部、第二係合部および第四係合部のそれぞれの中心線が同一直線となる。よって、案内部材が回転しても、第一係合部は案内部材と同じ中心線で回転し、位置が移動することがない。従って第一係合部を備える針棒台もその位置が移動しないので、針棒に装着された縫針の位置も移動しない。一方、針棒台が所定の第一位置に位置しない場合、第一係合部の中心線は、第二係合部および第四係合部の中心線に対してずれる。よって、案内部材が回転すると、第一係合部は案内部材の中心線を中心に回転して位置が移動する。従って第一係合部を備える針棒台の位置が移動し、針棒に装着された縫針の位置が移動するので、針棒の位置調整、ひいては縫針の位置調整を、案内部材を操作することにより容易に行うことができる。従って、例えば、第一位置を左基線位置とし、第二位置を右基線位置とすれば、左基線位置で左針隙を調整した後に、右基線位置で右針隙を調整しても、左針隙は変化しないので、左右の針隙の調整を容易に行うことができる。
第1態様に係るミシンにおいて、前記第一係合部は、前記針棒と平行に設けられた円柱状のピンであってもよく、前記第三係合部は、前記ピンを所定一方向に移動可能に案内する長溝であってもよい。案内部材と針棒台の係合が、長溝とその溝内に係合するピンという簡単な構成とすることができ、低コスト化を図ることができる。
第1態様に係るミシンにおいて、前記第二係合部は、前記針棒と平行に設けられた円柱状のボス部であってもよく、前記第四係合部は、前記ボス部に嵌合する穴であってもよい。ベースフレームと案内部材の係合を、ボス部とそのボス部に嵌合する穴という簡単な構成とすることができ、低コスト化を図ることができる。
第1態様に係るミシンにおいて、前記第一位置は、前記針棒の左基線位置または右基線位置であってもよい。つまり、第一位置は、左基線位置であってもよいし、右基線位置であってもよい。従って、左右何れか一方の針隙を調整した後に、他方の針隙を調整しても、前に調整した針隙は変化しないので、左右の針隙の調整を容易に行うことができる。
第1態様に係るミシンにおいて、前記案内部材は、前記ベースフレームよりも側方に突出する突出部を備えてもよい。突出部がベースフレームから突出するので、作業者は手指で突出部を摘んで、案内部材を容易に回動させることができる。よって、針棒の位置の調整、即ち針隙の調整を容易に行うことができる。
ミシン1の斜視図である。 ミシン1の頭部5を含む左端側の部位の内部機構を示す斜視図である。 針棒モジュール10の斜視図である。 針棒支持機構100の分解斜視図である。 ベースホルダ120の斜視図である。 針棒台130の斜視図である。 ガイド部材190の斜視図である。 ガイド部材190の斜視図である。 針棒110が左基線位置Aに位置する場合においてガイド部材190と左針隙Xとの関係を上方から見た状態を示す図である。 針棒110が右基線位置Bに位置する場合においてガイド部材190と右針隙Yとの関係を上方から見た状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態であるミシン1について説明する。参照する図面は、本開示が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものである。記載している装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1,図2を参照し、ミシン1の構造について説明する。なお、以下の説明において、図1の右斜め下側、左斜め上側、左斜め下側、右斜め上側は、それぞれミシン1の前側、後側、左側、右側である。また、図3以降に示すミシン1の各構成部品は、ミシン1に組み付けた場合の前後左右方向を基準にして説明を行う。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4、および頭部5を備える。ベッド部2は左右方向に延び、左方の内部に水平釜8(図2参照)等を備える。脚柱部3は、ベッド部2の右端部側から上方に延びる。脚柱部3は、内部にミシンモータ(図示せず)等を備える。アーム部4は、脚柱部3上側からベッド部2の上面に対向して左方に延びる。アーム部4は、内部に主軸51(図2参照)等を備える。アーム部4は、左方に頭部5を備える。頭部5は、内部に、後述する針棒支持機構100を含む針棒モジュール10(図2参照)等を備える。針棒支持機構100は、上下方向に移動可能な針棒110を備える。針棒110は、頭部5の下側から露出し下方へ延びる。針棒110の下端に、縫針101が装着される。
図2に示すように、ベッド部2は、上部に針板11を備える。針板11は、針棒110に装着した縫針101の直下の位置に、縫針101が挿通可能な針穴12を有する。針板11の下方には、下糸(図示せず)を巻回したボビン(図示せず)を収容する水平釜8が設けられている。水平釜8は、主軸51に連動して回転する下軸21の回転によって、水平方向に回転する。水平釜8は、先端部が周方向を向く剣先9(図9参照)を備える。剣先9は、上糸のループを捕捉する。また、針棒駆動機構16によって針棒110が下降した際に、針棒110に装着された縫針101は、水平釜8の剣先9に近接する位置となる。また、針板11の下方には、加工布を所定の送り量で移送する送り歯13が設けられている。
次に、頭部5に設けられた針棒モジュール10の構成について、図2〜図8を参照して説明する。図2、図3に示す針棒モジュール10は、縫針101が装着される針棒110を支持する針棒支持機構100と、針棒110を上下方向に往復移動させる針棒駆動機構16と、天秤170(図3参照)を駆動する天秤駆動機構17と、押え棒180(図3参照)を昇降させる押え昇降機構18とを組み付けて一体に構成したモジュールである。針棒モジュール10は、頭部5内の機枠6に固定される。主軸51の回転が、針棒駆動機構16および天秤駆動機構17に伝達され、それぞれの機構が駆動される。
図3,図4,図5に示すように、針棒支持機構100のベースホルダ120は、上下方向に延びる金属板からなる。ベースホルダ120は、上下方向中央よりも少し上方に、左右方向に延びる支持軸173が固定される。支持軸173の長さは、ベースホルダ120の左右方向の長さよりも長く、ベースホルダ120から左右方向に突出している。支持軸173の左端部は、押え板175およびネジ174によって機枠6に固定される(図2参照)。また、図示はしないが、支持軸173の右端部も同様に機枠6に固定される。また、図示はしないが、ベースホルダ120の下端部は、ベースホルダ20の傾き(側面視における傾き)が調整可能なように機枠6に固定される。ここで、支持軸173を固定するネジ174を僅かに緩めると、ベースホルダ20は、側面視にて、支持軸173を中心として揺動可能である。従って、ベースホルダ20の傾き、即ち機枠6に対するベースホルダ20の姿勢が調整された後、機枠6に固定される。
ベースホルダ120は下端部に、下側の縁部分を前方へ向けて折り曲げた形状の支持部122を備える。支持部122は、右側寄りの位置に上下方向に貫通する支持穴185が形成されている。また、支持部122は左側寄り且つ前側寄りの位置に、支持部122から下方へ向けて円柱状に突出するボス部123を備える。ボス部123の中心線をQとする。また、支持部122の左側寄り且つ後側寄りの位置には、支持部122を上下方向に貫通するネジ穴129が形成されている。
図3に示すように、支持穴185(図4参照)には、上下方向に延びる押え棒180が挿通される。押え棒180の下端部には、押え足181が装着される。押え棒180の上端部は、ベースホルダ120の上部に取り付けられる支持片182に支持される。このように、押え棒180は、ベースホルダ120に上下移動可能に支持される。押え棒180には、押しバネ(図示せず)が外装されている。押え棒180は、押しバネの付勢力により下方へ向けて付勢される。また、ベースホルダ120の右方下部に、前方へ突出するレバー軸184が設けられている。レバー軸184には、押えレバー183が揺動可能に支持されている。押えレバー183は、ユーザが操作することで、押え棒180および押え足181を昇降させる。以上、押え棒180、押え足181、押しバネ、および押えレバー183が、押え昇降機構18を構成する。
ベースホルダ120の右方には、天秤170および天秤駆動機構17が配置される。天秤170および天秤駆動機構17は周知の機構であるので簡単に説明すると、主軸51の左端部には天秤クランク52が固定されており、主軸51と一体的に回転する。主軸51の回転に伴って天秤クランク52が回転し、天秤駆動機構17が駆動され、天秤170が針棒110の上下方向の往復移動と調時して上下移動する。
図4,図5に示すように、ベースホルダ120の上端部118には、前方へ向けて延びる支持軸124を備える。支持軸124は、後述する針棒台130を揺動可能に支持する。支持軸124は、基端部125、胴部126および先端部127を備える。胴部126は基端部125よりも小径に形成され、前後方向に長く延びる。先端部127は胴部126よりもさらに小径に形成され、雄ネジ128が形成されている。雄ネジ128は、右ネジである。さらにベースホルダ120は、左上部が屈曲し前方に延びる取付部119が形成されている。取付部119には、後述する板バネ150が固定される。
図4,図6に示す針棒台130は、上下方向に延びる金属板からなる。針棒台130の上端部137に、前後方向に貫通する貫通孔131が形成されている。貫通孔131の内径は、支持軸124の胴部126の外径よりも少し大きい。貫通孔131の前側の口元稜線は、面取加工によりテーパ面が形成されている。また、針棒台130は、上方の先端部分を下方に折り返すように屈曲させた形状の押圧部132を備える。押圧部132には、下向きの略U字形状をなしている溝139が形成されている。溝139の左右方向の幅は、支持軸124の胴部126の外径よりも僅かに大きく形成され、胴部126に嵌る。
また、針棒台130は、下側の縁部分を後方へ向けて折り曲げた形状の支持部133を備える。支持部133は右側寄りの位置に、上下方向に貫通する穴134(図3参照)を備える。また、支持部133は左側寄りの部位が右側寄りの部位よりも後方へ向けて突出している。支持部133は突出する先端部に、支持部133から上方へ向けて突出する円柱状のピン135を備える。ピン135の中心線をPとする。ピン135の延びる方向は、針棒110と平行である。ピン135の外径は、後述するガイド部材190が備える長溝191の溝幅の大きさと略同一に形成されている。
針棒台130は、上下方向の中央より上側の部分において、支持部133と平行となるように後方へ向けて折り曲げた折曲部136を備える。折曲部136にも、穴134と同じ内径の穴(図示せず)が形成されている。図4に示すように、穴134と折曲部136の穴には、針棒110が上下方向に移動可能に挿通されて支持されている。針棒110の下端部には、縫針101を着脱可能に取り付ける取付部111が設けられている。
図3に示すように、胴部126の外周には圧縮コイルバネ155が装着される。圧縮コイルバネ155は、後端側が胴部126と基端部125との間の段部に当接する。支持軸124には、針棒台130の貫通孔131および溝139が挿通される。よって、針棒台130は、支持軸124を中心に回転可能な状態で、支持軸124に支持される。圧縮コイルバネ155は、先端側が針棒台130の押圧部132に当接する。
支持軸124の先端部127には、円盤状の調整ダイヤル140が取り付けられる。詳しく図示しないが、調整ダイヤル140は、一方の盤面側の中央に、支持軸124の胴部126に挿通可能な孔が設けられ、他方の盤面側に、前記孔の中心と同心位置にナット141が嵌入され固定される。調整ダイヤル140の孔の周囲には半球状の当接部が形成されている。また、調整ダイヤル140の外周面には、平目ローレットが形成されている。
図3,図4に示すように、針棒台130の貫通孔131に挿通された支持軸124は、先端部127が調整ダイヤル140の孔を挿通され、先端部127に形成された雄ネジ128がナット141の雌ネジに螺合される。調整ダイヤル140の当接部143は、針棒台130の貫通孔131の口元のテーパ面に当接する。このとき、圧縮コイルバネ155は、針棒台130の押圧部132により後方に押圧され、支持軸124の軸方向に圧縮される。つまり、圧縮コイルバネ155が、支持軸124の基端部125側から先端部127側へ向けて針棒台130の押圧部132を押圧する。即ち針棒台130は、圧縮コイルバネ155の付勢力により、ベースホルダ120と調整ダイヤル140との間で、調整ダイヤル140側へ向けて付勢された状態に維持される。そして、前述したように、雄ネジ128は右ネジであるので、調整ダイヤル140を時計回り方向に回転させると、調整ダイヤル140および針棒台130が後方に移動する。逆に、調整ダイヤル140を反時計回り方向に回転させると、調整ダイヤル140および針棒台130が前方に移動する。このように、調整ダイヤル140を回転させると、調整ダイヤル140が支持軸124の軸方向に移動することに伴い、針棒台130が支持軸124の軸方向に移動する。
図3に示すように、ベースホルダ120の取付部119には、矩形形状の板バネ150が設けられる。板バネ150は、後端(基端部)が取付部119にネジ止めにより固定されている。一方、板バネ150の先端部152は、調整ダイヤル140の外周面(平目ローレット面)に当接して、調整ダイヤル140を右方向(径方向)に付勢している。即ち、板バネ150は、調整ダイヤル140の回転を規制する。
図4に示すように、ベースホルダ120の支持部122の下面には、ガイド部材190が配置される。図7,図8は、ガイド部材190単体を示す斜視図である。ガイド部材190は、合成樹脂材料から形成され、平面視略L字形状の平板部196と、長溝部192とからなる。長溝部192については後述する。平板部196には、略楕円形状の止め穴194が形成されている。止め穴194には、支持部122のネジ穴129に螺合する固定ネジ199(図4参照)が挿通される。固定ネジ199をネジ穴129に締結することで、ガイド部材190がベースホルダ120に固定される。
ガイド部材190は、平板部196の一部が左方へ向けて突出する突出部195を備える。突出部195は、作業者が手指で摘むことができる。
ガイド部材190の長溝部192は、平板部196から下方に突出しており、その中央には上下方向(厚み方向)に貫通する長溝191を備える。長溝191は左右方向に延びる円弧状に形成されている。詳しくは後述するが、長溝191には、針棒台130の支持部133に設けられたピン135(図4参照)が係合する。長溝191の前後方向(長溝191が延びる方向と直交する方向)の寸法(内側寸法)は、ピン135の外径と略同一である。また、平面視にて、長溝191の中心線は、後述する受け穴193の中心線Rと交差する。
さらにガイド部材190は、上面側において、長溝191の左端部付近に位置し、円形に窪む形状に形成された受け穴193を備える。受け穴193の中心線をRとする。受け穴193の内径は、ベースホルダ120の支持部122に設けられたボス部123の外径と同一である。また、受け穴193の深さ(長さ)は、ボス部123の高さよりも僅かに大きい。
図4に示すように、ガイド部材190がベースホルダ120に固定されるときには、受け穴193はボス部123と嵌合する状態となる。このとき、受け穴193の中心線R(図7参照)と、ボス部123の中心線Q(図5参照)とが一致する。
固定ネジ199を若干緩めた場合、受け穴193とボス部123との嵌合状態は維持される。一方、固定ネジ199と止め穴194との間には少し隙間(遊び)があるので、ガイド部材190は、その隙間分の移動が可能である。換言すれば、固定ネジ199を若干緩めた状態において、ガイド部材190は、中心線R,Qを中心にベースホルダ120に対して相対的に回転(揺動)することができる。また、ガイド部材190の突出部195は、ベースホルダ120の支持部122よりも側方(左側)に突出する(図3参照)。後述する針隙の調整を行う場合に、作業者は固定ネジ199を少し緩め、突出部195を手指で摘んで操作することで、容易にガイド部材190を回転させることができる。
ベースホルダ120に固定されたガイド部材190の長溝191には、針棒台130の支持部133に設けられたピン135が係合する。ピン135は、長溝191に沿って左右方向に移動可能で且つ前後方向には移動不能に係合する。よって、針棒台130は、ピン135が係合する長溝191に沿って揺動する方向が案内され、且つ揺動可能な範囲が長溝191によって規制される。なお、針棒台130を左右方向に揺動させる針棒揺動機構は、周知の機構であるので図示および詳しい説明は省略するが、図2に示すように、針棒台130の前面には、左右方向に延びる連杆53が連結されており、脚柱部3内に設けられた針棒揺動機構が連杆53を左右方向に移動させることにより、針棒台130が左右方向に揺動する。
針棒駆動機構16は、図3に示すように、針棒110の中間部で、支持部133と折曲部136との間の位置に、針棒110を保持する針棒抱き163が設けられている。針棒抱き163は、針棒クランク160に接続されたクランクロッド161の先端に連結されている。針棒クランク160は、接続ピン162を介して天秤クランク52(図2参照)に連結されている。主軸51(図2参照)の回転に伴い天秤クランク52が回転すると、針棒クランク160が回転し、クランクロッド161が駆動する。針棒クランク160、クランクロッド161および針棒抱き163は協働し、主軸51の回転運動を上下方向の往復運動に変換することにより、針棒110が上下動する。
以上のように構成された本実施形態のミシン1は、針棒110と水平釜8との協働により、加工布に縫い目が形成される。このとき、針棒110に装着された縫針101の針孔に形成される上糸ループ(糸輪)を、水平釜8の剣先9が確実に捕捉しなければならない。上糸ループを剣先9が捕捉できない場合、縫い目が形成されない所謂目飛びが発生して、縫製品質が低下する。これを防止するために、縫針101と剣先9との隙間である針隙を適正に調整する必要がある。本実施形態のミシン1は、作業者が、調整ダイヤル140を調整(回転)させることで、針隙の調整を行う。ここで、針棒110は、左右方向に揺動するので、左針落ち位置(左基線位置)と右針落ち位置(右基線位置)の両方で、針隙の調整を行う必要がある。
本実施形態では、まず、左基線位置において左針隙を調整した後、右基線位置において右針隙を調整する手順にて、左右の針隙の調整を行うものとする。以下、図9,図10を参照し、左針隙Xと右針隙Yを調整する場合の動作について説明する。なお、図9,図10は、ミシン1の上方から見た場合におけるガイド部材190の位置と、針棒110の位置、縫針101の位置、および水平釜8の剣先9の位置の関係を模式的に示したものである。また、図9,図10では、ガイド部材190を回転可能な範囲内(固定ネジ199と止め穴194の遊びの範囲内)で回転させた場合の位置を点線で示す。
図9に示すように、縫針101(針棒110)の中心軸線位置が、左基線位置Aに位置するように針棒台130が揺動されると、ピン135はガイド部材190の長溝191の左端付近に位置する。このとき、ピン135の中心線Pは、ボス部123の中心線Qと、ボス部123が係合する受け穴193の中心線Rとに一致する位置となる。ガイド部材190は中心線R,Qを中心にベースホルダ120に対して回転するので、ガイド部材190が回転可能な範囲内で回転しても、ピン135の中心線Pの位置は変わらない。従って、ピン135が設けられた針棒台130の位置、ひいては針棒110に装着された縫針101の位置も、ガイド部材190の回転にかかわらず変化しない。即ち、左基線位置Aでは、ガイド部材190を回転させても、縫針101の位置が変化することはなく、左針隙Xは変化しない。
左針隙Xの調整は、針棒支持機構100が備える調整ダイヤル140によって行われる。作業者が調整ダイヤル140を回転させると、針棒台130が前後方向に移動する。しかしながら、針棒台130は、前述したように、ピン135が、ガイド部材190の長溝191に、左右方向に移動可能且つ前後方向には移動不能に係合されている。これより、針棒台130が前後方向に移動してもピン135の前後位置が不変なので、針棒台130は、ピン135と長溝191が係合している位置を略中心として、傾きが僅かに変化することになる。詳しく説明すると、針棒支持機構100の側面視において、調整ダイヤル140を前方に移動させると、ピン135と長溝191が係合している位置を略中心として、針棒台130の上部が前方に僅かに傾く。逆に、調整ダイヤル140を後方に移動させると、ピン135と長溝191が係合している位置を略中心として、針棒台130の上部が後方に僅かに傾く。このように、針棒台130が傾きを変えることで、針棒台130に支持された針棒110の下端部に装着されている縫針101は、調整ダイヤル140を前方に移動させると剣先9に接近する方向(後方)に移動する。逆に、調整ダイヤル140を後方に移動させると、縫針101は剣先9から離れる方向(前方)に移動する。
実際の調整作業においては、針板11を外した状態で、作業者がミシン1の側方から水平釜8をのぞき込み、左基線位置Aにおける縫針101と剣先9の隙間を目視する。そして、ミシン1の正面から容易に操作可能な調整ダイヤル140を手指で摘んで回す。上述したように、調整ダイヤル140を時計回り方向に回転させると、調整ダイヤル140および針棒台130が後方に移動するので、縫針101は前方に移動して剣先9から離れる。逆に、調整ダイヤル140を反時計回り方向に回転させると、調整ダイヤル140および針棒台130が前方に移動するので、縫針101は後方に移動して剣先9に接近する。このように、作業者は、調整ダイヤル140を手指で回転させることで、縫針101と剣先9との左針隙Xを調整する。
左針隙Xの調整が終わったら、次いで右針隙Yの調整が行われる。図10に示すように、縫針101(針棒110)の中心軸線位置が右基線位置Bに位置するように針棒台130が揺動されると、ピン135はガイド部材190の長溝191の右端付近に位置する。ピン135の中心線Pは、ボス部123の中心線Qおよび受け穴193の中心線Rに対し、ずれた位置にある。
作業者が、固定ネジ199を少し緩め、ガイド部材190の突出部195を手指で摘んで、ガイド部材190を回転(揺動)させると、ガイド部材190は、中心線R,Qを中心に回転する。ガイド部材190を回転させると、長溝191の位置が変わり、これに伴ってピン135の位置が略前後方向に変化する。ピン135の位置が略前後方向に変化すると、これに伴って針棒台130の下端が前後する。このように、針棒台130の下端が前後することで、針棒110に装着されている縫針101が、剣先9に接近または離間する。作業者は、ミシン1の側方から水平釜8をのぞき込み、右基線位置Bにおける縫針101と剣先9の隙間を目視しながら、ガイド部材190を回転させて右針隙Yを調整する。
このように、ガイド部材190を回転させることによって、右針隙Yの調整を行うことができる。一方、上記したように、ガイド部材190を回転させても左針隙Xは変化しないので、右針隙Yの調整中でも、左針隙Xの大きさを維持することができる。そして、右針隙Yの調整が終わったら、作業者は固定ネジ199を締め付け、ガイド部材190をベースホルダ120に固定する。このように、左針隙Xおよび右針隙Yの調整が完了する。
以上説明したように、本実施形態のミシン1において、針棒台130のピン135は、ベースホルダ120に対してボス部123および受け穴193の中心線Q,Rを中心に回転するガイド部材190が有する長溝191に係合する。ここで、針棒110が左基線位置Aに位置する場合、ピン135、ボス部123および受け穴193のそれぞれの中心線P,Q,Rが一致して同一直線となる。よって、ガイド部材190が回転しても、中心線Pの位置が移動することがない。つまり、ガイド部材190が回転しても、左針隙Xは変化しない。一方、針棒110が右基線位置Bに位置する場合、ガイド部材190が回転すると、ピン135の中心線Pは前後に移動する。つまり、ガイド部材190が回転すると、右針隙Yが変化する。従って、左基線位置Aで左針隙Xを調整した後に、右基線位置Bで右針隙Yを調整しても、左針隙Xは変化しないので、左右の針隙の調整を容易に行うことができる。
また、ガイド部材190と針棒台130の係合が、長溝191とその溝に係合するピン135という簡単な構成とすることができ、低コスト化を図ることができる。
また、ベースホルダ120とガイド部材190の係合を、ボス部123とそのボス部123に嵌合する受け穴193という簡単な構成とすることができ、低コスト化を図ることができる。
また、突出部195がベースホルダ120から突出するので、作業者は手指で突出部195を摘んで、ガイド部材190を容易に回動させることができる。よって、針棒110の位置の調整を容易に行うことができる。
本実施形態においては、ガイド部材190が、「案内部材」に相当する。固定ネジ199が、「固定部材」に相当する。受け穴193が、「穴」に相当する。
なお、本発明は、上記実施形態の他に種々の変更が可能である。ガイド部材190は合成樹脂材料から形成したが、金属材料を用いて形成してもよい。長溝191はガイド部材190を厚み方向に貫通するが、ピン135が係合する長さが確保できれば、必ずしも貫通しなくてもよい。
また、本実施形態においては、左基線位置Aで左針隙Xを調整した後に、右基線位置Bで右針隙Yを調整したが、逆に、右基線位置Bで右針隙Yを調整した後に、左基線位置Aで左針隙Xを調整するように構成してもよく、この場合であっても、左右の針隙の調整を容易に行うことができる。
1 ミシン
101 縫針
110 針棒
120 ベースホルダ
123 ボス部
130 針棒台
135 ピン
137 上端部
190 ガイド部材
191 長溝
193 受け穴
195 突出部
199 固定ネジ
A 左基線位置
B 右基線位置
P,Q,R 中心線

Claims (5)

  1. 縫針を下端部に装着可能な針棒と、
    前記針棒を上下方向に移動可能に支持する針棒台であって、下端部に第一係合部が設けられた針棒台と、
    前記針棒台の上端部を揺動可能に支持し、下端部に第二係合部が設けられたベースフレームと、
    前記第一係合部に係合し且つ前記第一係合部の移動を所定方向に案内する第三係合部と、前記第二係合部に係合する第四係合部とを有する案内部材と、
    前記案内部材を前記ベースフレームに固定する固定部材と、
    を備え、
    前記針棒台が所定の第一位置に位置するとき、前記第一係合部、前記第二係合部、および前記第四係合部のそれぞれが有する中心線が同一直線となり、前記固定部材の固定を緩めた状態で前記案内部材は前記中心線を中心として揺動可能に構成されていることを特徴とするミシン。
  2. 前記第一係合部は、前記針棒と平行に設けられた円柱状のピンであり、
    前記第三係合部は、前記ピンを所定一方向に移動可能に案内する長溝であることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記第二係合部は、前記針棒と平行に設けられた円柱状のボス部であり、
    前記第四係合部は、前記ボス部に嵌合する穴であることを特徴とする請求項1または2に記載のミシン。
  4. 前記第一位置は、前記針棒の左基線位置または右基線位置であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミシン。
  5. 前記案内部材は、前記ベースフレームよりも側方に突出する突出部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のミシン。
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