JP2013072158A - 刺繍枠 - Google Patents

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勝久 長谷川
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はるみ 加藤
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    • D05C9/02Appliances for holding or feeding the base fabric in embroidering machines in machines with vertical needles
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Abstract

【課題】ユーザが容易に角度を合わせることができる回転可能な刺繍枠を提供する。
【解決手段】刺繍枠5は、内枠51、中枠52、及び外枠54が組み合わされて形成されている。中枠52の枠部521には、複数の第一係合部530が設けられている。第一係合部530は、軸方向の一方の端部に設けられた複数の第一端部係合部531と、軸方向の他方の端部に設けられた複数の第二端部係合部とを含む。外枠54は、第二係合部547を備えている。第二係合部547は、コイルバネ549によって中枠52に向かう方向に付勢された突出部552を含む。突出部552が、複数の第一係合部530のいずれか1つに係合されることで、中枠52が、外枠54に対して予め設定された回転角度で係止される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ミシンに装着され、加工布を所望の角度に回転可能な刺繍枠に関する。
従来、所望の角度に回転可能な円形のミシン用の刺繍枠が知られている。例えば、特許文献1に記載の刺繍枠装置では、刺繍枠組と刺繍外枠が設けられている。刺繍枠組は、円形の刺繍枠小と、その外形よりも大きい内径を持つ円形の刺繍枠大により構成されている。加工布は、刺繍枠小と刺繍枠大とに挟み込まれて固定される。刺繍外枠は、加工布が固定された刺繍枠組を回転可能に支持する。刺繍外枠の側面には、刺繍枠固定ネジが設けられている。また、刺繍枠大の上面には、三角形の印が設けられ、刺繍外枠には、角度を示す目盛りが設けられている。作業者は、三角形の印と、角度を示す目盛りを見ながら刺繍枠組を所望の角度に回転させ、刺繍枠固定ネジを締め込んで刺繍枠組を固定する。
実開平6−4094号公報
しかしながら、上記刺繍枠装置では、刺繍外枠に付された目盛りと、刺繍枠大に付された印とを目視して角度を調整する必要があり、角度を合わせる操作が煩わしかった。
本発明の目的は、ユーザが容易に角度を合わせることができる回転可能な刺繍枠を提供することである。
本発明に係る刺繍枠は、円形の枠形状の内枠と、前記内枠の径方向外側に着脱可能な円形の枠形状の中枠と、前記中枠の径方向外側に着脱可能に構成され、前記中枠を回転可能に保持する円形の枠形状の外枠と、前記外枠に対して前記中枠を予め設定された回転角度で係止する係止手段とを備えている。この場合、中枠が、係止手段によって予め設定された回転角度で係止される。このため、目盛りや印を目視で確認しながら角度を合わせるよりも容易に角度を合わせることができる。
前記刺繍枠において、前記係止手段は、前記中枠及び前記外枠のうちの一方の枠に設けられ、周方向における予め設定された複数の回転角度に対応する位置に設けられた複数の第一係合部と、前記中枠及び前記外枠のうちの他方の枠に設けられ、前記複数の第一係合部のいずれか1つと係合することで、前記外枠に対して前記中枠を予め設定された前記複数の回転角度のいずれかで係止可能な第二係合部とを備えてもよい。この場合、複数の第一係合部のいずれか1つと第二係合部とが係合することで、外枠に対して中枠を予め設定された複数の回転角度のいずれかで係止することができる。第一係合部が複数設けられているので、ユーザは、複数の第一係合部の中から所望の第一係合部を選択して、中枠の回転角度を所望の角度に容易に合わせることができる。
前記刺繍枠において、前記一方の枠に設けられた前記複数の第一係合部は、前記他方の枠から離れる方向に凹んだ複数の凹部であり、前記他方の枠に設けられた前記第二係合部は、前記複数の凹部のいずれかに挿入可能に前記一方の枠に向けて突出する突出部材と、前記突出部材を、前記一方の枠に向けて付勢する弾性部材とを備えてもよい。この場合、弾性部材が突出部材を一方の枠に向けて付勢するので、突出部材が凹部に挿入され、外枠に対する中枠の回転角度を予め設定された角度で確実に係止することができる。また、中枠を外枠に対して回転させる場合でも、弾性部材に対して、一方の枠から離れる方向に力を加えることで、突出部材と凹部との係合が容易に解除される。よって、中枠を容易に回転させることができる。
前記刺繍枠において、前記複数の第一係合部は、前記一方の枠の軸方向の一方の端部に設けられ、周方向における予め設定された複数の回転角度に対応する位置に設けられた複数の第一端部係合部と、前記一方の枠の軸方向の他方の端部に設けられ、前記複数の第一端部係合部とは異なる周方向における複数の回転角度に対応する位置に設けられた複数の第二端部係合部とを含み、前記中枠と前記外枠との位置関係を、前記複数の第一端部係合部のうちの1つと前記第二係合部とが係合可能な位置関係と、前記複数の第二端部係合部のうちの1つと前記第二係合部とが係合可能な位置関係とで切り替え可能であってもよい。
この場合、中枠と外枠との位置関係を、複数の第一端部係合部のうちの1つと第二係合部とが係合可能な位置関係と、複数の第二端部係合部のうちの1つと第二係合部とが係合可能な位置関係との間で切り替えることができる。また、複数の第一端部係合部の周方向における角度と、複数の第二端部係合部の周方向における角度とが異なる。このため、ユーザは、外枠と中枠との位置関係を切り替えることで、第一端部係合部の角度に設定する場合と、第二端部係合部の角度に設定する場合とを容易に変更することができる。
前記刺繍枠において、前記複数の第一係合部が設けられた前記一方の枠は、前記中枠であり、前記第二係合部が設けられた前記他方の枠は、前記外枠であり、前記中枠は、前記第二係合部に対して、前記複数の第一端部係合部のうちの1つが係合可能な第一姿勢と、前記複数の第二端部係合部のうちの1つが係合可能な第二姿勢とを切り替え可能に前記外枠に着脱可能であってもよい。この場合、中枠を第一姿勢と第二姿勢とに切り替えて外枠に装着することで、中枠の回転角度を容易に変更することができる。
前記刺繍枠において、前記中枠は、周方向の一部を分断した分断部と、前記分断部の両側に設けられた相対向する一対のネジ装着部と、前記一対のネジ装着部を連結するように設けられ、前記一対のネジ装着部の間隔を調整可能な調整ネジと、前記ネジ装着部以外の外周側面に形成されたフランジ部であって、前記中枠の軸方向中央部から径方向外側に突出するフランジ部とを備え、前記外枠は、前記中枠が装着された場合に、前記ネジ装着部を支持する第一支持部と、前記フランジ部を支持する第二支持部とを備えてもよい。この場合、調整ネジでネジ装着部の間隔を調整することで、分断部の周方向の長さを調整でき、ひいては、中枠の直径を調整できる。このため、内枠と中枠との間で狭持する加工布の厚みに応じて、中枠の直径を調整し、加工布を適切に保持することができる。また、外枠の第一支持部がネジ装着部を支持し、第二支持部がフランジ部を支持することができるので、外枠が中枠を適切に保持することができる。
刺繍枠5が装着されたミシン1の斜視図である。 縫針7が装着された針棒6の近傍をミシン1の左側から見た図である。 カットワーク針8が装着された針棒6の近傍をミシン1の左側から見た図である。 刺繍枠5の斜視図である。 刺繍枠5の分解図である。 中枠52の側面図である。 第一端部係合部531を上側にした状態の中枠52の平面図である。 第二端部係合部532を上側にした状態の中枠52の平面図である。 中枠52が0度の位置で係止され、カットワークが行われる状態を示す図である。 中枠52が+90度の位置で係止され、カットワークが行われる状態を示す図である。 第二実施形態に係る刺繍枠9の斜視図である。 図11に示す刺繍枠9の内部構成を示す斜視図である。 刺繍枠9の分解図である。 刺繍枠9の平面図である。 刺繍枠9の側面図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。ミシン1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1において、ユーザが位置する側をミシン1の前方、その反対側を後方とする。ミシン1のユーザから見た左右方向をミシン1の左右方向とする。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、及び頭部14を備える。ベッド部11は、ミシン1の土台であって左右方向に延びるように設けられる。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ立設されている。アーム部13は、脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に設けられている。ベッド部11の上面には、針板(図示せず)が配設されている。針板の下のベッド部11内には、図示しない送り歯、布送り機構、送り量調整用パルスモータ、及び釜機構が設けられている。送り歯は、縫製される加工布を所定の送り量で移動させる。布送り機構は、送り歯を駆動する。送り量調整用パルスモータは、送り量を調整する。
ミシン1で刺繍縫製が行われる場合、ベッド部11の上側には、加工布100を保持する刺繍枠5が配置される。刺繍枠5の内側の領域は、刺繍模様の縫目が形成可能な刺繍領域である。刺繍枠5を移動させる刺繍枠移動装置19は、ベッド部11に着脱可能である。刺繍枠移動装置19の上部には、前後方向に延びるキャリッジカバー35が設けられる。キャリッジカバー35の内部には、Y軸移動機構(図示せず)が設けられている。Y軸移動機構は、キャリッジ(図示せず)をY方向(ミシン1の前後方向)に移動させる。刺繍枠5は、キャリッジに着脱可能である。キャリッジの右方には、刺繍枠5を装着する装着部(図示せず)が設けられている。装着部は、キャリッジカバー35の右側面よりも右方に突出している。装着部には、刺繍枠5に設けられた取付部542(図4参照)が装着される。キャリッジ、Y軸移動機構、及びキャリッジカバー35は、X軸移動機構(図示せず)によって、X方向(ミシン1の左右方向)に移動する。X軸移動機構は、刺繍枠移動装置19の本体内に設けられている。
X軸移動機構とY軸移動機構は、夫々、図示しないX軸モータ及びY軸モータによって駆動される。刺繍枠5がX方向及びY方向に移動されながら、針棒6(図2参照)や釜機構(図示せず)が駆動される。このようにして、刺繍枠5に保持された加工布100に対して所定の刺繍模様を縫製する模様縫製動作や、所定の形状に加工布100を切断するカットワークが実行される。刺繍模様ではない通常模様が縫製される場合には、刺繍枠移動装置19はベッド部11から取り外される。そして、送り歯により加工布100が移動されながら、通常縫製が行われる。
脚柱部12の前面には、縦長長方形状の液晶ディスプレイ15が設けられている。液晶ディスプレイ15には、複数種類の模様、各種の機能を実行させるコマンド名、各種のメッセージ等、様々な項目の画像が表示される。
液晶ディスプレイ15の前面には、透明のタッチパネル26が設けられている。液晶ディスプレイ15に表示された項目に対応するタッチパネル26の部位を、ユーザが指や専用のタッチペンを用いて触れることにより、縫製したい模様や実行すべきコマンドを選択することができる。
アーム部13の構成について説明する。アーム部13の上部には開閉カバー16が設けられている。開閉カバー16は、アーム部13の上後端部に左右方向の軸回りに開閉可能に軸支されている。開閉カバー16の下方、つまりアーム部13の内部には、上糸を供給する糸駒(図示せず)を収納する糸収容部(図示せず)が設けられている。糸駒から延びる上糸は、図示しない糸調子器及び糸取バネ、天秤等を含む糸掛部を経由して、縫針7(図2参照)に供給される。糸調子器は、頭部14に設けられ、糸張力を調整する。天秤は、上下に往復駆動して上糸を引き上げる。縫針7は、針棒6に装着される。針棒6は、頭部14内に設けられた針棒上下動機構(図示せず)により、上下動するように駆動される。針棒上下動機構は、ミシンモータ(図示せず)により回転駆動される主軸(図示せず)により駆動される。
アーム部13の前面下部には、縫製開始・停止スイッチ21等を含むスイッチ群25が設けられている。縫製開始・停止スイッチ21は、ミシン1の運転を開始又は停止させる、即ち、縫製開始又は停止を指示するのに使用される。
図2に示すように、頭部14の下部には、針棒6が設けられている。針棒6の下端部には縫針7(図2参照)又はカットワーク針8(図3参照)が装着可能である。針棒6の後側には、押え棒45が設けられている。押え棒45の下端部には、押えホルダ46が取り付けられている。押えホルダ46には、加工布100を押える押え足47が固定されている。
カットワーク針8について説明する。図3に示すように、カットワーク針8の先端部には、正面視にて先鋭形状(図示せず)、且つ側面視にて前後方向(図3の左右方向)に所定の幅を有する刃部89が形成されている。刃部89の前端部は、後端部よりやや下方に位置しており、刃部89の後端部と前端部との間は、やや上方に湾曲している。カットワーク針8でカットワークが実行されると、前後方向に延びる切れ目が加工布100に形成される。その切れ目の長さは、カットワーク針8の刃部89の幅と同じである。針棒6の下端部にカットワーク針8が固定されている場合、カットワークを実行可能であり、図2に示すように、針棒6の下端部に縫針7が固定されている場合、刺繍縫製が実行可能である。
図4〜図8を参照して、刺繍枠5について説明する。以下の説明では、図4及び図5の紙面上下方向を、刺繍枠5の上下方向と定義して説明する。図4及び図5に示すように、刺繍枠5は、それぞれ円形の枠形状の内枠51、中枠52、及び外枠54が組み合わされて形成されている。図4に示すように、刺繍枠5において、内枠51の径方向外側に中枠52が配置され、中枠52の径方向外側に外枠54が配置されている。
図4及び図5に示すように、内枠51は、円形の枠部511を備えている。枠部511は、軸方向(図4及び図5の紙面上下方向)に厚みを有する。中枠52は、内枠51の枠部511の外径よりも大きい内径を有する円形の枠部521を備えている。中枠52の枠部521が内枠51の枠部511の径方向外側に着脱されることで、中枠52が内枠51に着脱される。中枠52が内枠51に装着された場合、加工布100は、内枠51と中枠52との間で狭持される(図1参照)。
図5及び図6に示すように、中枠52の枠部521における軸方向の両端部(図6における紙面上側及び下側の端部)には、複数の第一係合部530が設けられている。複数の第一係合部530は、中枠52の周方向における予め設定された複数の回転角度(外枠54に対する回転角度)に対応する位置に設けられている。複数の第一係合部530は、複数の第一端部係合部531と複数の第二端部係合部532とを含む。本実施形態では、複数の第一係合部530のいずれか1つと、後述する第二係合部547とが係合することで、外枠54に対して中枠52を予め設定された複数の回転角度のいずれかで係止することができる。それぞれの第一係合部530は、外枠54から離れる方向(中枠52の径方向内側に向かう方向)に凹んだ凹部であり、本実施形態では、外枠54から離れる方向に枠部521を貫通している。
複数の第一係合部530のうち、複数の第一端部係合部531は、枠部521の軸方向の一方の端部(図5及び図6では紙面上側の端部)において、周方向における予め設定された複数の回転角度(外枠54に対する回転角度)に対応する位置に設けられている。図7に示すように、第一係合部530は、中枠52の中心軸から見て45度(45°)間隔で4つ設けられている。また、複数の第二端部係合部532は、枠部521の軸方向の他方の端部(図5及び図6では紙面下側の端部)において、複数の第一端部係合部531とは異なる周方向における複数の回転角度(外枠54に対する回転角度)に対応する位置に設けられている。図8に示すように、第二端部係合部532は、中枠52の中心軸から見て30度の間隔で6つ設けられている。なお、図7及び図8では説明のため、調整部525(後述)に対向する位置に設けられた第一端部係合部531と第二端部係合部532との角度を0度とし、紙面の時計回り方向の角度を「+」、紙面の反時計回り方向の角度を「−」とする。図7に示すように、4つの第一端部係合部531は、−45度、0度、+45度、及び+90度の位置に設けられている。また、図8に示すように、6つの第二端部係合部532は、−60度、−30度、0度、+30度、+60度、及び+90度の位置に設けられている。図7及び図8に示すように、枠部541において、第一端部係合部531と第二端部係合部532とは、調整部525が設けられている部位の反対側の周方向略半分の部位に設けられている。
図5及び図7に示すように、中枠52は、内枠51との間で狭持する加工布100の布厚に応じて、中枠52の直径を調整可能な調整部525を備えている。調整部525は、分断部526、一対のネジ装着部527、及び調整ネジ528を備えている。分断部526は、中枠52の枠部521の周方向の一部が、軸方向に亘って分断された部位である。一対のネジ装着部527は、枠部521において分断部526の両側に設けられ、径方向外側に突出して相対向している。ネジ装着部527の軸方向(図5の紙面上下方向)の長さは、枠部521の軸方向の長さと同一である。一対のネジ装着部527には、対向するネジ装着部527の面に直交する方向(図7の紙面左右方向)に貫通する孔部5271,5272が設けられている。2つの孔部5271,5272のうち、一方の孔部5272(図7の紙面右側の孔部)には、ネジ穴が形成されている。
調整ネジ528は、一方の端部に外径方向に突出する頭部5281を備えたネジである(図5参照)。加工布100の布厚に応じて、中枠52の直径が調整される場合、まず、調整ネジ528が、ネジ穴が形成されていない孔部5271側(図7の紙面左側)から、ネジ穴が形成された孔部5272に向けて挿入される。そして、調整ネジ528が回転されて孔部5272内を貫通する。このとき、調整ネジ528の頭部5281が、ネジ装着部527を押圧し、一対のネジ装着部527の間隔を変動させる。つまり、調整ネジ528は、一対のネジ装着部527を連結すると共に、一対のネジ装着部527の間隔を調整する。そして、一対のネジ装着部527の間隔が調整されることで、加工布100の布厚に応じて中枠52の直径が調整される。例えば、一対のネジ装着部527の間隔が広くなるほど、中枠52の直径がより大きくなるので、布厚のより厚い加工布100を中枠52と内枠51との間で狭持することができる。
中枠52の枠部521の外周側面における軸方向の中央部、且つネジ装着部527以外の枠部521の外周側面には、径方向外側に向けて突出するフランジ部529が形成されている。中枠52が外枠54に設置される場合には、フランジ部529が外枠54の第二支持部555(後述)に支持される(図4参照)。
図4及び図5に示すように、外枠54は円形の枠部541を備えている。枠部541は、第一支持部554と第二支持部555とを備えている。第一支持部554は、枠部541の周方向の略半分が、下側に向けて切り欠かれた部分である。第二支持部555は、枠部541のうち、第一支持部554以外の部分である。第一支持部554の上端は、第二支持部555の高さの略半分の位置にある。中枠52が外枠54に装着される場合、中枠52のネジ装着部527が第一支持部554に支持され、中枠52のフランジ部529が第二支持部555に支持される(図4参照)。第一支持部554は、枠部541の周方向の略半分に設けられているため、ユーザは、ネジ装着部527を、第一支持部554が設けられている周方向の範囲で回転させることができ、第一係合部530のいずれか1つを第二係合部547と係合させることができる。
枠部541において、第二支持部555の周方向の略中央には、枠部541の一部が軸線方向に亘って分断された分断部545が設けられている。枠部541において、分断部545の周方向のやや外側には、径方向外側に向けて突出する一対の腕部543が設けられている。一対の腕部543は、枠部541の径方向外側の端部で、円形の枠部541の分断部545の接線方向(以下、単に「接線方向」という。)と略平行に延びる腕連結部544によって連結されている。
腕連結部544の中枠52から離れる方向側の端部には、接線方向と略平行に延びる取付部542が設けられている。取付部542は、ミシン1のキャリッジカバー35内に設けられたキャリッジの装着部(図示せず)に刺繍枠5を装着するための部位である。
図4に示すように、分断部545、一対の腕部543、及び腕連結部544により囲まれた空間には、第二係合部547が設けられている。図5に示すように、第二係合部547は、係合部材548、コイルバネ549、及び軸部550を備えている。係合部材548は、略直方体形状をなし、対向する一対の面が接線方向と略平行になるように配置されている。係合部材548の中央部には、係合部材548の一対の板面に対して略垂直方向(図4及び図5の紙面右上方向)に貫通する孔部551が設けられている。また、係合部材548の幅方向(接線方向)中央の上部には、上方に突出する摘み部553が設けられている。摘み部553は、ユーザが係合部材548を中枠52から離れる方向に引っ張る場合に、指で摘みやすい形状とされている。摘み部553の上端には、中枠52に向かって突出する円柱状の突出部552が設けられている。突出部552は、複数の第一係合部530のいずれか1つに挿入可能なサイズに構成されている(図4参照)。また、係合部材548の幅方向の寸法は、一対の腕部543間の寸法(内側寸法)よりも僅かに小さい寸法にしてある。
軸部550は、中枠52に向かう方向に延びる円柱部材であり、中枠52から離れる方向側(図5の紙面左下側)の端部5501の径がその他の部分より小さくなっている。腕連結部544における分断部545に対向する面には、図示しない穴が設けられており、軸部550の端部5501が当該穴に圧入固定されることで、軸部550が腕連結部544に固定される。
図4及び図5に示すように、軸部550の中枠52に向かう方向側の端部は、係合部材548の孔部551に挿入されている。これによって、係合部材548は軸部550の軸方向に摺動可能である。しかし、係合部材548は一対の腕部543の間に挟まれているので、軸部550に対しては回転不能である。コイルバネ549は、軸部550の外周面に伸縮可能に装着されている。コイルバネ549は、腕連結部544と係合部材548との互いに対向する面の間で圧縮されている。よって、係合部材548は、コイルバネ549の弾性力によって中枠52に向けて付勢されている。中枠52が外枠54に装着されていない場合、コイルバネ549の弾性力によって、係合部材548の枠部541に対向する面が、分断部545の両側の外周側面に当接している。そして、突出部552の先端は、分断部545の上側を通って枠部541の内側に突出している。ユーザが係合部材548の摘み部553を指で摘んで中枠52から離れる方向に引っ張ると、係合部材548及び突出部552は、コイルバネ549の弾性力に抗して中枠52から離れる方向に移動する。
次に、内枠51、中枠52、及び外枠54を組み合わせる態様について説明する。本実施形態では、第一端部係合部531が外枠54の上側に位置するように中枠52と外枠54とを組み合わせれば、複数の第一端部係合部531のうちの1つと第二係合部547とが係合することが可能となる。複数の第一端部係合部531のうちの1つと第二係合部547とが係合可能な場合の中枠52の姿勢(第一端部係合部531が外枠54の上側にある姿勢)を、第一姿勢という。第一姿勢の場合、複数の第一端部係合部531は、45度の間隔で設けられているので、外枠54に対して45度間隔の複数の回転角度のうち、いずれかの回転角度で中枠52を係止することができる。また、第二端部係合部532が外枠54の上側に位置するように中枠52と外枠54とを組み合わせれば、複数の第二端部係合部532のうちの1つと第二係合部547とが係合することが可能となる。複数の第二端部係合部532のうちの1つと第二係合部547とが係合可能な場合の中枠52の姿勢(第二端部係合部532が外枠54の上側にある姿勢)を、第二姿勢という。第二姿勢の場合、複数の第二端部係合部532は、30度の間隔で設けられているので、外枠54に対して30度間隔の複数の回転角度のうち、いずれかの回転角度で中枠52を係止することができる。
以下に、中枠52の複数の第一係合部530のうち、複数の第一端部係合部531を使用して(中枠52を第一姿勢にして)、加工布100を45度単位で回転できるように組み合わせる場合について説明する。まず、第一端部係合部531が上側になるように中枠52を机の上などに載置する。次いで、中枠52の上側に加工布100を配置する。そして、内枠51の下端で加工布100を下方に押圧し、内枠51を中枠52の内側に挿入し、内枠51と中枠52との間で加工布100を狭持する。このとき、調整部525を調整して、加工布100の布厚に応じて中枠52の直径を調整する。加工布100が狭持された状態では、加工布100の縫製がなされる面は、内枠51の下端で内枠51の内側に張られた状態となる。以下の説明では、内枠51と中枠52とが組み合わされた状態の枠を、組付体55という(図1、図4、及び図9参照)。
次いで、外枠54の上側から組付体55を外枠54に設置する。組付体55を枠部541に設置する際、ユーザは、突出部552が中枠52に当たらないようにするため、摘み部553を指で摘んで係合部材548を中枠52から離れる方向に引っ張り、突出部552を枠部541の外側に退避させる。そして、ユーザは、組付体55を外枠54に対して所望の角度で設置するために、45度毎に設けられた複数の第一端部係合部531のいずれか1つの位置が、突出部552の位置に対応するように組付体55の回転角度を調整する。
組付体55が外枠54に設置されると、中枠52のネジ装着部527が、外枠54の第一支持部554に支持される。また、中枠52のフランジ部529が、外枠54の第二支持部555に支持される。これによって、組付体55の軸方向の位置決めがされる。
そして、ユーザが、摘み部553から指を離すと、コイルバネ549の弾性力によって、係合部材548が中枠52に向かう方向に付勢され、突出部552が、第一端部係合部531に挿入される(図4及び図9参照)。これによって、第二係合部547と第一係合部530(第一端部係合部531)とが係合され、外枠54に対する中枠52(組付体55)の回転が係止される。
また、このとき、コイルバネ549の弾性力によって、組付体55が取付部542から離れる方向(図4の紙面右上方向)に押し付けられる。このため、調整部525で中枠52の直径が小さくなるように調整されて、中枠52の外周面と外枠54の内周面との間に僅かな隙間ができる場合でも、ガタの発生が防止され、中枠52(組付体55)を外枠54に対して確実に固定することができる。以上のようにして、内枠51、中枠52、及び外枠54が組み合わせられ、刺繍枠5の完成体が得られる。そして、ユーザは、取付部542を介して刺繍枠5の完成体をミシン1に装着された刺繍枠移動装置19のキャリッジに取り付ける(図1参照)。以下、説明を簡略化する為、「ミシン1に取り付ける。」と記載する。
次に、図9及び図10を参照して、カットワークの態様について説明する。カットワークの態様の一例として、図9に示す花の模様81における4つの花びら模様82の内側の領域83を切り抜く場合について説明する。なお、図9及び図10では、加工布100については内枠51の内側の部分のみ図示している。また、外枠54については、第二係合部547の係合部材548のみを図示している。また、図9及び図10は、ミシン1に刺繍枠5が取り付けられた場合(図1参照)の刺繍枠5の状態を示しており、紙面の下側、上側、左側、及び右側が、それぞれ、ミシン1の前側、後側、左側、及び右側である。以下の説明における刺繍縫製やカットワークは、図示しないCPU等の制御回路が、予め設定された縫製データに従って、キャリッジの移動や針棒6の上下動などを制御することによって行われる。
図9に示すように、加工布100には、花の模様81が刺繍縫製されている。花の模様81は、刺繍枠5に取り付けられた加工布100に対して、4つの花びら模様82の外周に沿ってサテンステッチで刺繍縫製が行われることよって形成されている。4つの花びら模様82の内側の領域83を切り抜く場合、ユーザは、縫針7(図2参照)をカットワーク針8(図3参照)に交換する。そして、カットワークを実行する。このとき、カットワーク針8の刃部89の向きは、図3に示すように、前後方向に延びる向きに固定されるので、加工布100上の4つの領域83全てを切り抜くためには、外枠54に対する中枠52(組付体55)の回転角度を変更して切断する必要がある。本実施形態では、まず、複数の第一係合部530のうち、0度の位置にある第一端部係合部531が第二係合部547と係合している場合の向き(図9参照。以下、「0度の向き」という。)で加工布100が切断されるとする。図9では、0度の向きで加工布100が切断される場合のカットワーク針8の針落ち点71の一例を「白丸(○)」で表している。白丸をつなぐようにミシン1の前後方向に(図9及び図10の上下方向)に加工布100が切断される。
0度の向きでの切断が実行された後、ミシン1は、ユーザに加工布100を回転させる角度を報知するために、液晶ディスプレイ15に回転角度を表示する。例えば、「+90度」が表示されたとする。ユーザは、係合部材548の摘み部553を中枠52から離れる方向(図9の紙面左方向)に指で摘んで引っ張り、突出部552を、0度の位置にある第一端部係合部531から離間させる。これによって、0度の位置にある第一端部係合部531と突出部552との係合が解除され、中枠52(組付体55)が回転可能になる。図10に示すように、ユーザは、組付体55を反時計回り方向に回転させて、「+90度」の位置にある第一端部係合部531を、突出部552に対向する位置に移動させる。そして、摘み部553から指を離す。これによって、突出部552が、+90度の位置にある第一端部係合部531と係合し、外枠54に対する中枠52(組付体55)の回転角度が+90度の向きで係止される。そして、0度における切断と同様に、加工布100が切断される。図10では、+90度の向きで加工布100が切断される場合のカットワーク針8の針落ち点72の一例を「黒丸(●)」で表している。さらに、中枠52(組付体55)の回転と、加工布100の切断とを繰り返すことによって、4つの花びら模様82の内側の領域83が全て切り抜かれた花の模様81の完成体が得られる。
なお、上述の説明では、第一係合部530のうち、45度毎に配置された第一端部係合部531を使用して、中枠52(組付体55)の回転が行われ、加工布100が切断されている。つまり、第一端部係合部531が使用されるので、中枠52を45度の間隔で、回転させることができる。しかし、複雑な模様等を切断する場合、45度より小さい角度で中枠52を回転させたい場合がある。この場合には、ユーザは、中枠52を第一姿勢から第二姿勢に切り替えて(即ち、中枠52を上下反転させる)、30度毎に配置された第二端部係合部532が外枠54の上側に位置するように中枠52を配置して加工布100を保持する。これによって、突出部552が第二端部係合部532に挿入可能になり、30度毎に回転させて加工布100を切断することができる。このように、中枠52の姿勢を切り替えることで、複数の第一端部係合部531の角度に設定する場合と、複数の第二端部係合部532の角度に設定する場合とを容易に変更することができる。よって、ユーザの利便性が向上する。
以上のように、本実施形態におけるミシン1及び刺繍枠5が構成される。本実施形態では、複数の第一係合部530のいずれか1つと第二係合部547とが係合することで、外枠54に対して中枠52を予め設定された回転角度で係止することができる。このため、刺繍枠上の目盛りや印を確認しながら角度を合わせるよりも容易に角度を合わせることができる。また、ユーザは、複数の第一係合部530の中から所望の第一係合部530を選択して、中枠52の回転角度を所望の角度に合わせることができる。
また、コイルバネ549が突出部552を中枠52に向けて付勢しているため、突出部552が第一係合部530を構成する凹部に挿入される。これによって、外枠54に対する中枠52の回転角度を予め設定された角度で確実に係止することができる。また、中枠52を外枠54に対して回転させる場合、係合部材548を押してコイルバネ549に対して中枠52から離れる方向に力を加えることで、突出部552と第一係合部530との係合が容易に解除される。よって、中枠52を容易に回転させることができる。
また、ネジ装着部527の間隔を調整することで、分断部526の長さを調整して、中枠52の直径を調整できる。このため、内枠51と中枠52との間で狭持する加工布100の厚みに応じて中枠52の直径を調整し、加工布100を適切に保持することができる。また、第一支持部554がネジ装着部527を支持し、第二支持部555がフランジ部529を支持することで、外枠54が中枠52を適切に保持することができる。
また、従来の刺繍枠の場合、加工布を刺繍枠に保持した状態では、加工布によって刺繍枠の角度調整用の目盛りや印が覆われて、目盛りや印が見難かった。このため、回転角度を調整する作業を効率的に行うことができなかった。本実施形態では、目盛りや印を用いなくても、中枠52を所定の角度で係止することができるので、効率的に回転角度を調整することができる。
また、従来の刺繍枠の場合、所望の回転角度で外枠54に対して中枠52を係止するためにネジを使用しているため、ユーザはネジの操作を行う必要があり、煩わしかった。本実施形態では、ユーザは、係合部材548の摘み部553を指で摘んで中枠52から離れる方向に引っ張るだけで、回転の係止が解除され、回転角度の調整後、摘み部553から指を離すだけで、外枠54に対する中枠52の回転を係止することができるので、回転の係止と解除との操作が容易であり、ユーザの利便性が向上する。
また、上述の実施形態では、ユーザが、係合部材548の摘み部553を指で摘んで引っ張り、第一係合部530との係合を解除し、第一係合部530のうちの1つの位置を突出部552に対応する位置に合わせた後に、摘み部553から指を離している。これによって、第一係合部530のうちの1つと摘み部553とが係合される。しかし、ユーザが摘み部553から指を離すタイミングは、突出部552に対応する位置に、枠部521の第一係合部530がない外周側面が位置するときに、ユーザが係合部材548から指を離してもよい。
この場合、突出部552は、コイルバネ549の付勢力によって枠部521の外周側面に当接する。この状態でユーザが中枠52(組付体55)を外枠54に対して回転させると、枠部521の外周側面が突出部552の先端を滑ることで中枠52が回転する。そして、第一係合部530が突出部552に対応する位置まで回転すると、コイルバネ549の弾性力によって突出部552が第一係合部530に挿入され、中枠52の回転が係止される。このため、ユーザは、中枠52を回転させるだけで、第一係合部530が設けられている角度で、中枠52の回転を係止することができる。
上記第一実施形態において、第一係合部530及び第二係合部547が本発明の「係止手段」に相当し、突出部552が本発明の「突出部材」に相当する。また、コイルバネ549が本発明の「弾性部材」に相当する。
次に、図11〜図15を参照して、第二実施形態に係る刺繍枠9について説明する。図11から図13に示すように、刺繍枠9は、それぞれ円形の枠形状の内枠91、中枠92、及び外枠94が組み合わされて形成されている。図11に示すように、刺繍枠9において、内枠91の径方向外側に中枠92が配置され、中枠92の径方向外側に外枠94が配置されている。刺繍枠9は、第一実施形態に係る刺繍枠5と同様に、内枠91と中枠92との間で加工布100を狭持し、外枠94に対して中枠92が回転可能な構成を有する。
図11〜図13に示すように、内枠91は、円形の枠部911を備えている。枠部911は、軸方向及び径方向に厚みを有する。内枠91は、その直径を調整可能な調整部915を備えている。内枠91の直径は、内枠91と中枠92との間で挟持する加工布100の布厚に応じて調整される。調整部915は、分断部916、一対のネジ装着部917、及び調整ネジ918を備えている。分断部916は、内枠91の枠部911の周方向の一部が、軸方向に亘って分断された部位である。一対のネジ装着部917は、枠部911において分断部916の両側の上部に設けられ、径方向外側に突出して相対向している。一対のネジ装着部917には、ネジ装着部917が対向する面に直交する方向に貫通する孔部9171,9172が設けられている(図13参照)。2つの孔部9171,9172のうち、一方の孔部9172(図13の紙面右下側の孔部)には、ネジ穴が形成されたナット(図示せず)が埋設されている。
調整ネジ918は、ユーザが指で摘んで回転させる径大な頭部9181と、頭部9181から一体的に延びる径小の軸部9183とを有するネジ部材である。軸部9183の軸方向略中央から先端に亙っては、雄ネジ部9182が形成されている。また、軸部9183の頭部9181側寄りの部位には、止め輪9185が嵌入される細溝9184が形成されている。調整ネジ918は、軸部9183が孔部9171を貫通し、孔部9172に埋設されたナットのネジ穴と雄ネジ部9182が螺合するように装着される。調整ネジ918は、この状態で、軸部9183の細溝9184に止め輪9185が嵌入されることで、孔部9171がある側のネジ装着部917に回転可能且つ軸方向には移動不能に保持される。ここで、ユーザが、調整ネジ918の頭部9181を指で摘んで回転操作すると、ナットを介して孔部9172がある側のネジ装着部917が軸部9183の軸方向に移動する。また、その移動方向は、調整ネジ918の回転方向によって決定される。このように、調整ネジ918は、一対のネジ装着部917を連結すると共に、一対のネジ装着部917の間隔を拡大又は縮小するように調整する。そして、一対のネジ装着部917の間隔が調整されることで、加工布100の布厚に応じて内枠91の直径が調整される。例えば、一対のネジ装着部917の間隔が狭くなるほど、内枠91の直径がより小さくなるので、布厚がより厚い加工布100を中枠92と内枠91との間で挟持することができる。なお、止め輪9185は、説明の都合上、図13以外は図示を省略している。
内枠91の上側の端面には、マーク919が設けられている。例えば、ミシン1の頭部14にマーク919を撮像なカメラ(図示せず)を設けた場合、ミシン1は、カメラで撮像したマーク919の位置に基づいて、外枠94に対する中枠92の回転角度を検出することができる。
図11〜図13に示すように、中枠92は、内枠91の枠部911の外径よりも大きい内径を有する円形の枠部921を備えている。中枠92の枠部921が内枠91の枠部911の径方向外側に着脱されることで、中枠92が内枠91に着脱される。図12〜図15に示すように、中枠92の枠部921の下端部における外周側面には、複数の第一係合部930が設けられている。第一係合部930は、略V字形状に形成された凹部931からなる。凹部931は、外枠94から離れる方向(中枠52の径方向内側に向かう方向)に凹んでいる。凹部931は、所定の角度毎、例えば4度毎に、中枠92の枠部921の下端部における外周側面の全周に複数形成され、全体として略歯車形状をなしている。以下、この部位を歯車部934と称す。そして、複数の凹部931のうちの1つに、後述する第二係合部947が係合することで、外枠94に対して中枠92を予め設定された複数の回転角度(4度毎の回転角度)のいずれかで係止することができる。
枠部921の外周側面における軸方向の中央部、且つ歯車部934の上側には、枠部921の全周に亘って径方向外側に向けて突出するフランジ部929が設けられている。枠部921の下端の内周側面には、枠部921の全周に亘って径方向内側に向けて突出する支持部936が設けられている。支持部936は、内枠91の下端面を支持する部位である。
図11〜図13に示すように、外枠94は円形の枠部941を備えている。枠部941の下端の内周側面には、枠部941の全周に亘って径方向内側に向けて突出する支持部946が設けられている。支持部946は、中枠92の下端面を支持する部位である(図15参照)。枠部941の径方向外側には、取付部942が設けられている。取付部942の形状及び機能は、第一実施形態における取付部542(図4参照)と同様である。
枠部941と取付部942との間には、枠部941と取付部942とを連結する箱状の連結部943が設けられている。図12及び図14に示すように、連結部943の内部は、空洞になっており、その枠部941側(中枠92に向かう方向側)の端部には、第二係合部947が設けられている。第二係合部947は、板バネ948から構成される。以下、第二係合部947の詳細について説明する。
図15に示すように、連結部943における中枠92に向かう方向側、且つ幅方向の一端(図14の紙面上方向側の連結部943の端部)側の内部には、底面から上方に向けて突出するネジ取付部956が設けられている。ネジ取付部956には、ネジ穴(図示せず)が形成されている。図14及び図15に示すように、板バネ948の基端部957は、ネジ取付部956の上側に配置されている。基端部957の中央には、孔(図示せず)が設けられており、当該孔を貫通してネジ958がネジ取付部956に取り付けられることで、板バネ948の基端部957がネジ取付部956に固定される。
板バネ948の基端部957から延びる自由端部955は、図14に示すように、基端部957の右端(紙面右方)で下方(紙面奥方)に折れ曲がり、前方(紙面下方)に延びるように形成されている。自由端部955の先端には、中枠92に向かって突出するように略V字形状に形成された突出部952が設けられている。突出部952の先端は、凹部931に係合可能である。このとき、板バネ948の弾性力は、突出部952の先端が凹部931を押圧する方向に付勢する。
突出部952の先端が、複数の凹部931のいずれか1つに係合し、板バネ948の弾性力によって凹部931を押圧することで、外枠94に対する中枠92を回転不能に係止する。ここで、ユーザが外枠94に対して中枠92を回転させた場合、凹部931の一方の斜面(V字形状の一方の斜面)が、板バネ948の弾性力に抗して突出部952を中枠92から離れる方向に押す。このとき、板バネ948の自由端部955が撓み、突出部952と凹部931との係合が外れる。そして、突出部952は、今まで係合していた凹部931の隣にある凹部931に係合する。
更に中枠92の回転が継続されると、突出部952の凹部931への係合及び非係合が繰り返される。複数の凹部931は、4度毎に設けられているので、ユーザは、外枠94に対する中枠92の回転角度を4度毎に設定することができる。
内枠91、中枠92、及び外枠94を組み合わせる態様について説明する。まず、第一係合部930を含む歯車部934が下側になるように中枠92を机の上などに載置する。そして、第一実施形態の場合と同様に、内枠91が中枠92の内側に挿入され、内枠91と中枠92との間で加工布100が狭持される。このとき、調整部915を調整して、加工布100の布厚に応じて内枠91の直径を調整する。以下の説明では、内枠91と中枠92とが組み合わされた状態の枠を、組付体95という(図11参照)。なお、加工布100を内枠91と中枠92とで挟む態様については、第一実施形態の場合と同様なので、本実施形態では加工布100の図示は省略している。
次いで、外枠94の上側から組付体95を外枠94に設置する。このとき、ユーザは、突出部952と、複数の凹部931のいずれか1つを係合させるように、組付体95を枠部941に載置する。組付体95が枠部941に載置されると、突出部952と複数の凹部931のいずれか1つとが係合された状態となる。このように、第二係合部947と第一係合部930とが係合され、外枠94に対する中枠92(組付体95)の回転が係止される。以上のようにして、内枠91、中枠92、及び外枠94が組み合わせられ、刺繍枠9の完成体が得られる。そして、ユーザは、刺繍枠9の完成体をミシン1に取り付け(図1参照)、外枠94に対して中枠92(組付体95)を回転させたり、係止させたりすることができる。
外枠94に対する中枠92の回転角度の設定を行う態様の一例を説明する。例えば、ミシン1の頭部14にマーク919を撮像可能なカメラ(図示せず)を設け、ミシン1の制御回路が、カメラで撮像したマーク919の位置に基づいて中枠92の現在の回転角度を特定し、液晶ディスプレイ15に表示する。この場合、ユーザは、液晶ディスプレイ15に表示された中枠92の回転角度を参照しながら、中枠92の回転角度を調整することができる。また、例えば、1つの印を外枠94の上側の端面に設けて、内枠91又は中枠92の上側の端面に角度を表わす目盛りを設ける。この場合、ユーザは、印と目盛りとを合わせることで、回転角度を所望の角度に設定することができる。
以上のように、第二実施形態に係る刺繍枠9が構成される。本実施形態では、外枠94に対する中枠92の回転角度を予め設定された4度毎の回転角度で係止することができる。このため、目盛りや印を目視で確認しながら角度を合わせ込むよりも容易に角度を合わせることができる。また、ユーザは、複数の凹部931の中から所望の凹部931を選択して、中枠92の回転角度を所望の角度に合わせることができる。
また、板バネ948の弾性力が、突出部952を、凹部931を押圧する方向に付勢する。これによって、外枠94対して中枠92を予め設定された角度で確実に係止することができる。ユーザが中枠92の回転作業を行うだけで、突出部952の凹部931への係合及び非係合が繰り返されて回転するので、ユーザは、中枠92を容易に回転させることができる。
また、従来の刺繍枠の場合、回転を係止するためにネジを使用しているため、ユーザは、ネジの操作を行う必要があり、煩わしかった。本実施形態では、ユーザが中枠92を回転させるだけで、外枠94に対する中枠92の回転角度の調整を行うことができるので、回転角度の調整の操作が容易であり、ユーザの利便性が向上する。
本実施形態において、第一係合部930及び第二係合部947が本発明の「係止手段」に相当し、突出部952が本発明の「突出部材」に相当する。また、板バネ948である第二係合部947が本発明の「弾性部材」に相当する。
なお、本発明は上記の第一、第二実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、第一、第二実施形態において、第一係合部530,930が中枠52,92に設けられ、第二係合部547,947が外枠54,94に設けられているが、これに限定されない。例えば、第一係合部530,930を外枠54,94に設け、第二係合部547,947を中枠52,92に設けてもよい。この場合、例えば、第一実施形態において、外枠54の枠部541に、中枠52から離れる方向に凹む第一係合部530を設け、中枠52の内側に、外枠54に向かって付勢されるように第二係合部547を設けてもよい。また、例えば、第二実施形態において、外枠94の内周側面に、中枠92から離れる方向に凹む第一係合部930を有する歯車部934設け、中枠92の内側に、外枠94に向かって付勢されるように第二係合部947を設けてもよい。
また、複数の第一係合部530,930の角度は、上記実施形態に限定されず、任意に定めることができる。
また、第一実施形態において、中枠52を第一姿勢及び第二姿勢に切り替えることで、第二係合部547に係合する第一係合部530(第一端部係合部531及び第二端部係合部532)を変更し、外枠54に対する中枠52の回転角度を変更することができるが、これに限定されない。例えば、第二係合部547を上下回転可能に構成し、突出部552の位置が上側に位置する場合と下側に位置する場合とを切り替え可能にする。そして、突出部552が上側に位置する場合、上側の第一端部係合部531に係合し、突出部552が下側に位置する場合に、下側の第二端部係合部532に係合するようにしてもよい。このように、中枠52と外枠54との位置関係を、複数の第一端部係合部531のうちの1つと第二係合部547とが係合可能な位置関係と、複数の第二端部係合部532のうちの1つと第二係合部547とが係合可能な位置関係とで切り替え可能であってもよい。
1 ミシン
5,9 刺繍枠
51,91 内枠
52,92 中枠
54,94 外枠
526,916 分断部
527,917 ネジ装着部
528,918 調整ネジ
529 フランジ部
530,930 第一係合部
531 第一端部係合部
532 第二端部係合部
547,947 第二係合部
548 係合部材
549 コイルバネ
552,952 突出部
554 第一支持部
555 第二支持部
931 凹部
948 板バネ
934 歯車部

Claims (6)

  1. 円形の枠形状の内枠と、
    前記内枠の径方向外側に着脱可能な円形の枠形状の中枠と、
    前記中枠の径方向外側に着脱可能に構成され、前記中枠を回転可能に保持する円形の枠形状の外枠と、
    前記外枠に対して前記中枠を予め設定された回転角度で係止する係止手段と
    を備えたことを特徴とする刺繍枠。
  2. 前記係止手段は、
    前記中枠及び前記外枠のうちの一方の枠に設けられ、周方向における予め設定された複数の回転角度に対応する位置に設けられた複数の第一係合部と、
    前記中枠及び前記外枠のうちの他方の枠に設けられ、前記複数の第一係合部のいずれか1つと係合することで、前記外枠に対して前記中枠を予め設定された前記複数の回転角度のいずれかで係止可能な第二係合部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の刺繍枠。
  3. 前記一方の枠に設けられた前記複数の第一係合部は、前記他方の枠から離れる方向に凹んだ複数の凹部であり、
    前記他方の枠に設けられた前記第二係合部は、
    前記複数の凹部のいずれかに挿入可能に前記一方の枠に向けて突出する突出部材と、
    前記突出部材を、前記一方の枠に向けて付勢する弾性部材と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の刺繍枠。
  4. 前記複数の第一係合部は、
    前記一方の枠の軸方向の一方の端部に設けられ、周方向における予め設定された複数の回転角度に対応する位置に設けられた複数の第一端部係合部と、
    前記一方の枠の軸方向の他方の端部に設けられ、前記複数の第一端部係合部とは異なる周方向における複数の回転角度に対応する位置に設けられた複数の第二端部係合部と
    を含み、
    前記中枠と前記外枠との位置関係を、前記複数の第一端部係合部のうちの1つと前記第二係合部とが係合可能な位置関係と、前記複数の第二端部係合部のうちの1つと前記第二係合部とが係合可能な位置関係とで切り替え可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の刺繍枠。
  5. 前記複数の第一係合部が設けられた前記一方の枠は、前記中枠であり、
    前記第二係合部が設けられた前記他方の枠は、前記外枠であり、
    前記中枠は、前記第二係合部に対して、前記複数の第一端部係合部のうちの1つが係合可能な第一姿勢と、前記複数の第二端部係合部のうちの1つが係合可能な第二姿勢とを切り替え可能に前記外枠に着脱することを特徴とする請求項4に記載の刺繍枠
  6. 前記中枠は、
    周方向の一部を分断した分断部と、
    前記分断部の両側に設けられた相対向する一対のネジ装着部と、
    前記一対のネジ装着部を連結するように設けられ、前記一対のネジ装着部の間隔を調整可能な調整ネジと、
    前記ネジ装着部以外の外周側面に形成されたフランジ部であって、前記中枠の軸方向中央部から径方向外側に突出するフランジ部と
    を備え、
    前記外枠は、
    前記中枠が装着された場合に、前記ネジ装着部を支持する第一支持部と、前記フランジ部を支持する第二支持部と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の刺繍枠。
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