JP2013194889A - 無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向の長さを短くすることができる無段変速機を提供する。
【解決手段】固定プーリ3aと、固定プーリ3aの軸方向に移動する可動プーリ3bと、固定プーリ3aと可動プーリ3bとによって形成されるV溝の溝幅が変更されることで、固定プーリ3aおよび可動プーリ3bとの接触半径が変更されるベルト4とを備えた無段変速機1であって、一方の端部が可動プーリ3bの背面に当接し、固定プーリ3aの軸方向へ伸縮する第1弾性手段7と、固定プーリ3aの周方向に複数配置され、第1弾性手段7のもう一方の端部が当接し、第1弾性手段7によって軸方向へ力を受ける保持手段5と、可動プーリ3bが固定プーリ3aの軸方向に移動する場合に、保持手段5を軸方向および固定プーリ3aの径方向に移動させるスライド機構10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は無段変速機に関するものである。
従来、無段変速機のプーリの推力をバネによって与えるのものが、特許文献1に開示されている。特許文献1の無段変速機では、可動プーリ片と軸方向に移動可能なスライド式バネストッパーとの間に圧縮バネを設け、さらにスライド式バネストッパーと固定された固定片との間に引張バネを設けている。これにより、V溝の幅が大きくなるように可動プーリ片が移動する場合に、スライド式バネストッパーが軸方向に移動し、可動プーリ片に与える推力が適正な値となるようにしている。
特開平05−149402号公報
しかし、上記の発明では、スライド式バネストッパーが軸方向にのみ移動するので、V溝の幅が大きくなるように可動プーリ片が移動するにつれて、引張バネ、および圧縮バネにより、可動プーリ片を固定プーリ片側へ付勢する力が大きくなる。そのため、V溝の幅が大きくする場合に、可動プーリ片を動かすには大きな力が必要となり、可動プーリ片の移動性が悪くなり、ベルト挟持力が過剰となる、といった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、V溝の幅が大きくなるように可動プーリ片が移動する場合でも、ベルト挟持力が過剰になることを抑制することを目的とする。
本発明のある態様に係る無段変速機は、固定プーリと、固定プーリの軸方向に移動する可動プーリと、固定プーリと可動プーリとによって形成されるV溝の溝幅が変更されることで、固定プーリおよび可動プーリとの接触半径が変更されるベルトとを備えた無段変速機であって、一方の端部が可動プーリの背面に当接し、固定プーリの軸方向へ伸縮する第1弾性手段と、固定プーリの周方向に複数配置され、第1弾性手段のもう一方の端部が当接し、第1弾性手段によって軸方向へ力を受ける保持手段と、可動プーリが固定プーリの軸方向に移動する場合に、保持手段を軸方向および固定プーリの径方向に移動させるスライド機構とを備える。
この態様によると、保持手段が移動する場合に、スライド機構によって軸方向に加えて、径方向にも移動可能となるので、V溝の溝幅が大きくなるように可動プーリを移動させる場合でも、プーリが回転することによって生じる遠心力によって可動プーリが移動し易くなり、固定プーリおよび可動プーリによって発生するベルト挟持力が過剰となることを抑制することができる。
第1実施形態の無段変速機の概略断面図である。 図1のII-II断面の概略図である。 第2実施形態の保持部材の連結状態を示す図である。 第3実施形態の傾斜部の断面図である。 第3実施形態の変形例を示す図である。 第4実施形態の傾斜部の断面図である。 第4実施形態の変形例を示す図である。
本発明の第1実施形態の構成について図1、2を用いて説明する。図1は本実施形態の無段変速機の概略断面図である。図1においては、プライマリプーリ、セカンダリプーリの上半分に変速比が最Highとなっている状態、下半分に変速比が最Lowとなっている状態を示す。図2は図1のII-II断面の概略図である。
無段変速機1は、駆動源に連結されたプライマリプーリ2と、駆動輪に連結されたセカンダリプーリ3と、ベルト4と、保持部材5と、バンド6と、バネ7と、ガイド部9とを備える。
プライマリプーリ2は、固定プーリ2aと、固定プーリ2aに対向配置された可動プーリ2bとを備える。プライマリプーリ2は、固定プーリ2aのシーブ面と可動プーリ2bのシーブ面とによってV字状のプーリ溝を形成する。可動プーリ2bは、例えば遠心ローラーによって軸部2cに沿って移動し、プーリ溝の溝幅を変更する。
セカンダリプーリ3は、固定プーリ3aと、固定プーリ3aに対向配置された可動プーリ3bとを備える。セカンダリプーリ3は、固定プーリ3aのシーブ面と可動プーリ3bのシーブ面とによってV字状のプーリ溝を形成する。可動プーリ3bは、ベルト4によって可動プーリ3bを固定プーリ3aとは反対側に押す力と、バネ7を介して固定プーリ3a側に押す力との差によって軸部3cに沿って移動し、プーリ溝の溝幅を変更する。
ベルト4はプライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間に掛け回され、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間で動力を伝達する。プライマリプーリ2とベルト4との接触半径、およびセカンダリプーリ3とベルト4との接触半径が変更されることで、無段変速機1は、変速比を無段階に変更する。
ガイド部9は、可動プーリ3bの背面側に配置され、軸部3cに連結されており、固定プーリ3aと一体となって回転する。ガイド部9は、可動プーリ3bに対して固定プーリ3a側とは反対方向に拡径するテーパ状の傾斜部10と、径方向外側に向けて突出する凸部11と、保持部材5が固定プーリ3a側とは反対側へ移動することを制限する第1ストッパー12と、保持部材5が固定プーリ3a側へ移動することを制限する第2ストッパー13とを備える。
傾斜部10は、固定プーリ3aの周方向に所定の間隔で複数設けられる。凸部11は、周方向に隣り合う傾斜部10の間に設けられる。つまり、ガイド部9には傾斜部10と凸部11とによって、傾斜部10を底面とし、周方向に隣り合う凸部11の向かい合う面を側面とした凹部14が周方向に複数形成される。
保持部材5は、傾斜部10と同一形状のテーパ状の底部5aを備え、複数設けられた傾斜部10と同じだけ周方向に複数設けられる。なお、保持部材5の数は必ずしも傾斜部10の数と同一である必要はなく、傾斜部10の数より少なくてもよい。保持部材5は、ガイド部9に形成される凹部14内に配置される。保持部材5の底部5aが傾斜部10と摺接して保持部材5は移動するので、保持部材5がバネ7によって軸方向に力を受けて移動すると、保持部材5は傾斜部10に沿って径方向にも移動する。保持部材5は、バンド6によって径方向内側に向けて付勢される。保持部材5の底部5aは傾斜部10に摺接し、傾斜部10は固定プーリ3a側となるにつれて縮径するので、保持部材5はバンド6によって固定プーリ3a側へ向く力を受ける。
バンド6は、複数設けられた保持部材5の外周壁に当接し、径方向に伸縮し、保持部材5を径方向内側に向けて付勢する。バンド6による径方向内側に向けた付勢力は、可動プーリ3bが最Low変速比となる位置において、セカンダリプーリ3の回転速度が最Low変速比で設定されているときの最高回転速度となった場合に、可動プーリ3bが軸方向に動かず、セカンダリプーリ3がベルト4を保持できるように設定される。従って、例えば最Low変速比においてセカンダリプーリ3の回転速度が高くなるような運転シーン(例えば、マニュアルモードで最Low変速比固定状態にて発進し加速する運転シーンや、高車速走行中にアクセルペダルやシフトレバー操作によりダウンシフトされる運転シーン)であっても、可動プーリ3bが軸方向に移動することなく、最Low変速比を維持することができる。この時、セカンダリプーリ3に対するベルト4の接触半径が大きいため、セカンダリプーリ3の回転速度は比較的低い。従って、バンド6に作用する遠心力も小さく、可動プーリ3bを保持することができる。ここで、最高回転速度とは、例えば、3000rpmである。
バネ7は、可動プーリ3bと保持部材5との間に配置され、一方の端部が可動プーリ3bの背面に当接し、もう一方の端部が保持部材5に当接する。バネ7は、軸方向に伸縮することで、可動プーリ3bと保持部材5とが離間するように付勢力を発生する。バネ7は、保持部材5が第1ストッパー12に当接する場合に、保持部材5の径方向内側の端部付近に当接するように配置される。これにより、バネ7から保持部材5にかかるモーメントを小さくすることできる。仮に、バネ7の径を大きく設定し、バネ7と保持部材5とが保持部材5の径方向外側の端部付近で当接する場合、バネ7から保持部材5にかかるモーメントが大きくなり、傾斜部10と底部5aとが離間するように保持部材5が傾く恐れがあるが、上記構成により保持部材5が傾くことを抑制することができる。
次に本実施形態の作用について説明する。
無段変速機1の変速比は、プライマリプーリ2によるベルト挟持力と、セカンダリプーリ3によるベルト挟持力とのバランスによって設定される。プライマリプーリ2によるベルト挟持力が大きくなり、プライマリプーリ2のプーリ溝の溝幅が小さくなると、セカンダリプーリ3のプーリ溝の溝幅はベルト4によって押し広げられ、可動プーリ3bは固定プーリ3aとは逆方向に移動する。そのため、変速比はHigh側へ変更される。
一方、プライマリプーリ2によるベルト挟持力が小さくなると、可動プーリ3bはバンド6およびバネ7によって発生する力によって固定プーリ3a側に移動し、セカンダリプーリ3のプーリ溝の溝幅が小さくなる。そのため、変速比はLow側へ変更される。
本実施形態では、プライマリプーリ2におけるベルト挟持力に応じてセカンダリプーリ3の可動プーリ3bが移動し、変速比が変更される。可動プーリ3bは、ベルト4を介して可動プーリ3bを固定プーリ3aとは反対方向に押す力と、バネ7およびバンド6によって可動プーリ3bを固定プーリ3a側に押す力とが釣り合う位置に保持される。
変速比がHigh側へ変更される場合には、可動プーリ3bが、固定プーリ3aとは反対側の軸方向に移動し、バネ7が縮むので、保持部材5を固定プーリ3aとは反対方向の軸方向に押す力が大きくなる。
保持部材5の底部5aは傾斜部10に摺接するので、保持部材5を固定プーリ3aとは反対方向の軸方向に押す力が大きくなると、保持部材5が傾斜部10から受ける反力も大きくなり、反力の分力である径方向外側に向かう力も大きくなる。そして、バンド6による付勢力よりも径方向外側に向かう力が大きくなると、バンド6が拡径し、保持部材5は固定プーリ3aとは反対方向の軸方向、および径方向外側に向けて移動する。
バンド6が拡径すると、バンド6による付勢力が大きくなり、バンド6による付勢力と径方向外側に向かう力とが釣り合う位置で保持部材5は停止する。
このように可動プーリ3bが固定プーリ3aとは反対方向に移動する場合にバネ7が収縮するが、保持部材5が軸方向及び径方向に移動することで、バネ7の収縮量を少なくすることができ、セカンダリプーリ3によるベルト挟持力が小さくなり、ベルト挟持力が過剰となることを抑制することができる。
また、変速比がHigh側となっている場合には、セカンダリプーリ3の回転速度が速くなるので保持部材5に掛かる遠心力が大きくなる。そのため、保持部材5が傾斜部10から受ける反力が小さくなり、バネ7を介して可動プーリ3bを固定プーリ3a側へ押す力が小さくなる。つまり、保持部材5に掛かる遠心力が保持部材5を固定プーリ3aと反対方向に移動させるよう作用して、バネ7の収縮量を少なくすることができ、セカンダリプーリ3によるベルト挟持力が小さくなり、ベルト挟持力が過剰となることを抑制することができる。
変速比がHigh側となっている状態から、ブレーキペダルが踏み込まれ、変速比をLow側へ変更する場合には、ブレーキペダルが踏み込まれることで、車両が減速し、セカンダリプーリ3の回転速度が遅くなる。これにより、保持部材5に掛かる遠心力が小さくなり、バンド6による付勢力が径方向外側に向かう力よりも大きくなり、バンド6が縮径する。そして、保持部材5は固定プーリ3a側へ移動し、バネ7が縮み、バネ7によって可動プーリ3bを固定プーリ3a側へ軸方向に押す力が大きくなり、可動プーリ3bは固定プーリ3a側へ移動する。
このように、変速比がHigh側となっている状態からブレーキペダルが踏み込まれた場合には、変速比をLow側へ変更することをアシストすることができる。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
無段変速機1は、変速比がHigh側へ変更され、保持部材5が軸方向に移動する場合に、保持部材5を軸方向および径方向に移動させる傾斜部10を備える。これにより、軸方向にのみ移動する場合と比較して保持部材5の軸方向への移動量を少なくすることができ、無段変速機1の軸方向の長さを短くすることができ、無段変速機1を小型化することができる(請求項1に記載の効果)。
保持部材5は径方向にも移動可能であり、保持部材5は固定プーリ3aおよび可動プーリ3bと共に回転し、保持部材5は径方向外側に向けた遠心力を受ける。これにより、保持部材5が傾斜部10に加える荷重が小さくなり、保持部材5と傾斜部10との摩擦力が低減される。そのため、保持部材5は軸方向への移動が容易となり、例えば可動プーリ3bおよび保持部材5が固定プーリ3aとは反対側の軸方向へ容易に移動可能となる。つまり、可動プーリ3bが固定プーリ3aとは反対側の軸方向へ移動する場合に、固定プーリ3a側へ可動プーリ3bを押す力が小さくなり、ベルト挟持力が過剰となることを抑制することができる(請求項1に記載の効果)。
本実施形態を用いない従来技術でも固定プーリなどの回転により遠心力が作用するが、保持部材は径方向への移動が不可となっているので、保持部材と、保持部材が摺動する面との摩擦力が低減せず、本実施形態を用いない従来技術では、本実施形態の効果を得ることはできない。
バンド6によって保持部材5を径方向内側に向けて付勢することで、保持部材5に固定プーリ3a側に向かう力を与えることができ、ベルト挟持力を適切に保つことができる。また保持部材5に係る遠心力による径方向外側への保持部材5の移動を抑制することができる。また、変速比がHigh側となっている状態からブレーキペダルが踏み込まれた場合に、変速比をLow側へ変更することをアシストすることができ、Low側へ素早く変速させることができる(請求項2、3、4に記載の効果)。
固定プーリ3aとは反対側へ保持部材5が移動することを規制する第1ストッパー12を設けることで、保持部材5が凹部14から外れることを防止することができる(請求項6に記載の効果)。
保持部材5が第1ストッパー12に当接した場合に、バネ7は保持部材5の径方向内側の端部付近に当接する。これにより、保持部材5が固定プーリ3a側へ移動した場合でも、保持部材5がバネ7によるモーメントによって傾くことを抑制することができる(請求項7に記載の効果)。
固定プーリ3a側へ保持部材5が移動することを規制する第2ストッパー13を設けることで、保持部材5が凹部14から外れることを防止することができる。また、例えば変速比が最Lowとなった場合に、バネ7の収縮過多とならないよう保持部材5の固定プーリ3a側への移動を規制することで、ベルト挟持力が過剰となることを抑制することができる(請求項8に記載の効果)。
保持部材5、傾斜部10などをセカンダリプーリ3に設けることで、変速比に応じてセカンダリプーリ3におけるベルト挟持力を適切な力にすることができる。変速比がHigh側へ変更される場合は、セカンダリプーリ3のプーリ溝の溝幅は大きくなり、保持部材5は固定プーリ3aとは反対側の軸方向に移動する。変速比がHigh側へ変更されると、セカンダリプーリ3の回転速度は速くなり、保持部材5の遠心力は大きくなる。これによって、保持部材5は傾斜部10に沿って固定プーリ3aとは反対側に移動し易くなり、ベルト挟持力が過剰となることを抑制することができる。また、変速比がLow側へ変更される場合は、セカンダリプーリ3の回転速度は遅くなり、保持部材5の遠心力は小さくなる。そのためバンド6による付勢力によって保持部材5が固定プーリ3側に移動し易くなり、ベルト挟持力が不足することを抑制することができる(請求項11に記載の効果)。
次に本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では図3に示すように周方向に隣り合う保持部材20はバネ21によって連結されている。バネ21は、周方向において保持部材20同士を近づける引張り力を発生する。この引張り力により保持部材20は径方向内側に付勢される。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
保持部材20をバネ21によって連結することでも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態では図4に示すように傾斜部30は傾斜角が異なる複数の面で構成されている。図4は傾斜部30の軸方向における断面図である。傾斜角とはセカンダリプーリ3の軸部3cに対して傾斜する角度のことを言う。
傾斜部30は、第1傾斜部31と、第1傾斜部31よりも固定プーリ側に配置され、第1傾斜部31よりも傾斜角が小さい第2傾斜部32とを備える。
なお、傾斜部30は、図5に示すように窪んだ曲面形状としても良い。
本発明の第3実施形態の効果について説明する。
傾斜部30を傾斜角が異なる複数の面で構成することで、可動プーリを固定プーリ側へ押す力を傾斜部30の面によっても変更することができる。特に、本実施形態では、傾斜部30を、第1傾斜部31と、第1傾斜部31よりも固定プーリ側に配置され、第1傾斜部31よりも傾斜角が小さい第2傾斜部32とによって構成することで、保持部材が第2傾斜部32と当接している場合に、可動プーリを固定プーリとは反対側の軸方向に移動し易くなり、変速比をHigh側へ素早く変更することができる(請求項9に対応する効果)。また、傾斜部30を曲面形状とし、傾斜部30において第2ストッパー13側より第1ストッパー12側の曲率半径を小さくすることで、上述した第1傾斜部31及び第2傾斜部32とした形態と同様の効果を得ることができる(請求項10に対応する効果)。
次に本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態では図6に示すように傾斜部40は傾斜角が異なる複数の面で構成されている。図6は傾斜部40の軸方向における断面図である。傾斜角とはセカンダリプーリ3の軸部3cに対して傾斜する角度のことを言う。
傾斜部40は、第1傾斜部41と、第1傾斜部41よりも固定プーリ側に配置され、第1傾斜部41よりも傾斜角が大きい第2傾斜部42とを備える。
なお、図7に示すように傾斜部43の中央付近が突出する曲面形状としても良い。
本発明の第4実施形態の効果について説明する。
傾斜部40を、第1傾斜部41と、第1傾斜部41よりも固定プーリ側に配置され、第1傾斜部41よりも傾斜角が大きい第2傾斜部42とによって構成することで、保持部材が第2傾斜部42と当接している場合に、ベルト挟持力を大きくすることができる(請求項9に対応する効果)。また、傾斜部30を曲面形状とし、傾斜部30において第2ストッパー13側より第1ストッパー12側の曲率半径を大きくすることで、上述した第1傾斜部41及び第2傾斜部42とした形態と同様の効果を得ることができる(請求項10に対応する効果)。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
本実施形態では、セカンダリプーリ3に保持部材5などを設けたが、プライマリプーリ2に設けてもよい。
1 無段変速機
2 プライマリプーリ
3 セカンダリプーリ
3a 固定プーリ
3b 可動プーリ
4 ベルト
5、20 保持部材(保持手段)
5a 底部(スライド機構)
6 バンド(第2弾性手段)
7 バネ(第1弾性手段)
10、30、33、40、43 傾斜部(スライド機構)
12 第1ストッパー
13 第2ストッパー
21 バネ(第2弾性手段)

Claims (11)

  1. 固定プーリと、前記固定プーリの軸方向に移動する可動プーリと、前記固定プーリと前記可動プーリとによって形成されるV溝の溝幅が変更されることで、前記固定プーリおよび前記可動プーリとの接触半径が変更されるベルトとを備えた無段変速機であって、
    一方の端部が前記可動プーリの背面に当接し、前記固定プーリの軸方向へ伸縮する第1弾性手段と、
    前記固定プーリの周方向に複数配置され、前記第1弾性手段のもう一方の端部が当接し、前記第1弾性手段によって前記軸方向へ力を受ける保持手段と、
    前記可動プーリが前記固定プーリの軸方向に移動する場合に、前記保持手段を前記軸方向および前記固定プーリの径方向に移動させるスライド機構とを備えることを特徴とする無段変速機。
  2. 前記保持手段を前記固定プーリの径方向内側に向けて付勢する第2弾性手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記第2弾性手段は、前記保持手段の外周壁に当接し、前記径方向に伸縮可能な円環状弾性部材であることを特徴とする請求項2に記載の無段変速機。
  4. 前記円環状弾性部材は、バンドであることを特徴とする請求項3に記載の無段変速機。
  5. 前記第2弾性手段は、前記固定プーリの周方向において隣り合う前記保持手段を連結するバネであることを特徴とする請求項2に記載の無段変速機。
  6. 前記固定プーリとは反対側へ前記保持手段が移動することを規制する第1ストッパーを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の無段変速機。
  7. 前記保持手段が前記第1ストッパーに当接した場合に、前記第1弾性手段は前記保持手段の前記径方向内側の端部に当接することを特徴とする請求項6に記載の無段変速機。
  8. 前記固定プーリ側へ前記保持手段が移動することを規制する第2ストッパーを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の無段変速機。
  9. 前記スライド機構は、前記保持手段に設けた第1傾斜面と、前記固定プーリに連結するガイド部に設けた第2傾斜面とによって形成され、
    前記第2傾斜面は、傾斜角が異なる複数の面によって形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の無段変速機。
  10. 前記スライド機構は、前記保持手段に設けた第1曲面と、前記固定プーリに連結するガイド部に設けた第2曲面とによって形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の無段変速機。
  11. 駆動源に連結するプライマリプーリと、
    駆動輪に連結するセカンダリプーリと、
    前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリと間に掛け回されたベルトとを備え、
    前記固定プーリおよび前記可動プーリは前記セカンダリプーリを構成することを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の無段変速機。
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