JP2013192340A - 電力変換装置 - Google Patents

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佑介 大島
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Abstract


【課題】 電流検出箇所を1箇所に削減するとともに、回路に用いるスイッチング素子を特定素子に限定しない汎用性の向上された電力変換装置を提供する。
【解決手段】 スイッチング素子105a,105bがオン状態またはオフ状態のいずれかの期間に第1の電流値が検出され、第1の電流値と目標電流値である第2の電流値との差分を、キャリア波である三角波の波高値と比較可能なスケールの第1の電圧値に変換して前記三角波の波高値と比較し、第1の電圧値と三角波の波高値との比較により生成されるパルス幅変調信号に基づいてスイッチング素子105a,105bを駆動するPFC制御部110を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、力率改善(Power Factor Correction;略称PFC)回路を使用した電力変換装置に関する。
図8は、従来技術の電力変換装置200の構成を示す電気回路図であり、この従来技術はたとえば特許文献1に記載されている。サイリスタやトライアックなどの半導体素子を用いた半導体制御に起因する高調波電流を抑制し、力率を改善する力率改善(Power Factor Correction;略称PFC)回路は、インダクタやダイオードブリッジ、高速ダイオード、スイッチング素子を備え、回路中に流れる電流値を検出し、リファレンス電流と比較した上で、前記各スイッチング素子にパルス幅変調(略称PWM)信号を入力する。それらのスイッチング素子によるスイッチング動作によって、各出力端に出力される電圧および電流を目標波形に整形する。
前記PFC制御回路211のうち、ダイオードブリッジを用いずに力率改善を行うブリッジレス回路については、導通損失を低減し、力率の改善に特に効果がある。その一例として、特許文献1が挙げられる。図8に示す電力変換装置200は、商用交流電源201が接続されて交流電源電圧が印加される第1および第2の入力端子P11,P12、負荷208が接続される第1および第2の出力端子P21,P22、インダクタ202、第1の整流用ダイオード203a、第2の整流用ダイオード203b、第1のスイッチング素子204a、第2のスイッチング素子204b、第1の検出用ダイオード205a、第2の検出用ダイオード205b、第1電流検出抵抗206a、第2の電流検出抵抗206b、平滑コンデンサ207、入力電圧検出回路209、出力電圧検出回路210、ならびにPFC制御回路211を含む。
このような電力変換装置200において、半サイクルごとに第1の電流検出抵抗206aおよび第2の電流検出抵抗206bの2箇所で電流検出を行う。そして、PFC制御回路211からのパルス幅変調(略称;PWM)信号によって、第1のスイッチング素子204aおよび第2のスイッチング素子204bの制御を行い、力率改善を行う。
しかしながら、前記ブリッジレス型電力変換装置200は、前記各スイッチング素子204a,204bの下段で電流を検出する必要があるため、高コストになり、かつ電流検出に複雑な制御法が必要である。よって、低コストでかつ簡単な制御法が求められている。このような従来技術の課題を解決する他の従来技術は、たとえば特許文献2に記載されている。
図9は、他の従来技術の電力変換装置200aを示す電気回路図である。なお、前述の従来技術と対応する部分には同一の参照符を付す。この従来技術の電力変換装置200aでは、PFC制御回路211、第1のインダクタ212a、第2のインダクタ212b、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)によって実現される第1のスイッチング素子213a、IGBTによって実現される第2のスイッチング素子213b、第1の高速ダイオード205a、第2の高速ダイオード205bbを備える。
PFC制御回路211は、交流電源201に同期した信号を掛算器に入力して相似波形を得ることができるように構成されている。そして、前記相似波形と第1および第2のスイッチング素子213a,213bのそれぞれと、並列に接続された第1および第2のダイオード205a,205bと直列接続されたシャント抵抗214に生じる電圧との差がゼロになるように、正弦波を制御する。このとき、前記シャント抵抗214では、交流電源201のローレベル信号線およびハイレベル信号線から出力される電流に対して、第1および第2のスイッチング素子213a,213bがオフ状態のときとオン状態のとき、それぞれ2つの状況に対して電流検出を行う。このような手法は、各スイッチング素子213a,213bとしてIGBTを用いた場合のスイッチングのみに可能な手段である。
特開2011-152017号公報 特開2003-158878号公報
特許文献1に記載される従来技術のように、ブリッジレス電力変換装置においては、その回路動作を制御するために、少なくとも2か所の電流値を検出する必要がある。そのため、制御が複雑になることに加え、検出回路コストが増大するという課題がある。
また、特許文献2に記載される他の従来技術では、1か所の電流値を検出することで制御を行う技術が提案されているが、IGBTではないFET(Field Effect Transistor)のスイッチング素子を用いた場合では、ダイオードで電流値を検出することができないため、回路に用いるスイッチング素子が特定素子に限定され、汎用性が低いという課題がある。
本発明の目的は、前述の課題を解決し、電流検出箇所を1箇所に削減するとともに、回路に用いるスイッチング素子を特定素子に限定しない汎用性の向上された電力変換装置を提供することである。
本発明は、商用交流電源が接続される交流電圧入力部と、
パルス幅変調信号によって駆動されるスイッチング素子を含み、交流電圧入力部に入力された交流電圧を直流電圧に変換する整流部と、
スイッチング素子のオン状態またはオフ状態における前記整流部の出力電流の電流値を検出する出力電流検出部と、
前記出力電流検出部によって検出された電流値である第1の電流値と、予め定める目標電流値である第2の電流値との差分を、キャリア波である三角波の波高値と比較可能な第1の電圧値に変換して前記三角波の波高値と比較し、前記第1の電圧値と三角波の波高値との比較結果に基づいて、前記スイッチング素子を駆動するパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成部とを含むことを特徴とする電力変換装置である。
また本発明は、前記第2の電流値が、前記整流部の出力電圧と、交流電圧入力部の入力電圧とに基づいて換算された電流基準値であることを特徴とする。なお、以下前記電流基準値をリファレンスと呼ぶ。
また本発明は、前記出力電流検出部が、前記スイッチング素子のオフ状態で前記電流を検出することを特徴とする。
また本発明は、前記パルス幅変調信号生成部が、前記三角波の波高値が前記第1の電圧値を超えたタイミングにおいて、前記スイッチング素子のオフ信号を出力することを特徴とする。
また本発明は、前記出力電流検出部が、カレントトランスであることを特徴とする。
また本発明は、前記整流部が、ブリッジレス型力率改善回路またはインターリーブ型力率改善回路あることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング素子がオン状態またはオフ状態における第1の電流値が検出され、第1の電流値と目標電流値である第2の電流値との誤差値を、キャリア波である三角波の波高値と比較可能なスケールの第1の電圧値に変換して前記三角波の波高値と比較し、第1の電圧値と三角波の波高値との比較により生成されるパルス幅変調信号に基づいてスイッチング素子を駆動するように構成されるので、従来の電力変換装置に比べて電流値の検出手段の数を減らすことが可能となる。また、使用可能なスイッチング素子の種類が限定されず、回路構成を複雑化することなく簡素な構成で電流を検出することができる。
これによって、電流の検出箇所を1箇所にすることができ、コストの面で低コスト化を図ることができる。また制御の面においても、複雑な制御を要することなく、高い力率と効率を実現することができる。さらにスイッチング素子としてIGBTだけでなく低価格のMOSFETを用いても、適切な制御を可能とし、特定のスイッチング素子に限定せずに、力率の改善を図ることができる。
また本発明によれば、前記第2の電流値は、前記直流出力端子の出力電圧と、交流電圧入力部の入力電圧より換算されたリファレンス値とすることで、効率よく力率の改善が可能となる。
また本発明によれば、前記第1の電流値の検出手段は、前記スイッチング素子オフ時のタイミングの電流を検出すること、前記PWM信号は、前記三角波の波高値が前記第1の電圧値を超えたタイミングにおいて、前記スイッチング素子のオフ信号を出力することで、前記スイッチング素子のオン信号を検出する場合に比べて、第1の電流値の検出手段、すなわち電流検出部の数をより減らすことが可能となる。
また本発明によれば、前記第1の電流値の検出手段がカレントトランスによって実現されるので、簡易に電流を検出することができる。
また本発明によれば、前記整流回路を、ブリッジレス型力率改善回路またはインターリーブ型力率改善回路とすることで、第1の電流値の検出手段、電流検出部の数の削減効果が大きくなり、より一層低コスト化を図ることができる。
本発明の一実施形態の電力変換装置100の構成を示す電気回路図である。 図1に示す電力変換装置100のPFC制御回路Bにおける電流Iの流れを示す図である。 図1に示す電力変換装置100のPFC制御回路Bにおける電流Iの流れを示す図である。 PFC制御回路Bの検出電流を示す波形図である。 PFC制御部110の構成を示すブロック図である。 電力変換装置の制御動作を説明するための図である。 電力変換装置100の制御による力率改善結果を示す図である。 本発明の他の実施形態の電力変換装置100aの構成を示す電気回路図である。 従来技術の電力変換装置200の構成を示す電気回路図である。 他の従来技術の電力変換装置200aの構成を示す電気回路図である。
図1は、本発明の一実施形態の電力変換装置100の構成を示す電気回路図である。本実施形態の電力変換装置100は、交流電源101が接続される交流電源電圧入力端子P11,P12と、直流電圧を出力する直流電圧出力端子P21,P22と、直流電圧出力端子P21,P22間に接続された平滑コンデンサ107と、交流電源電圧入力端子P11,P12および直流電圧出力端子P21,P22の間に直列的に接続されたインダクタ103と、交流電源電圧の正の半サイクル期間中に順方向電圧が印加されて高周波のスイッチングを行い、第1のスイッチング素子105aが導通状態、すなわちオン状態のときにインダクタ103に電流を発生させる第1のスイッチング手段S1と、第1のスイッチング素子105aが非導通状態、すなわちオフ状態のときにインダクタ103に生じた逆起電力によって発生する電流によって平滑コンデンサ107を充電する電流経路を形成する第1の高速ダイオード104aと、交流電源電圧Vacの負の半サイクル期間中に、順方向電圧が印加されて高周波のスイッチングを行い、第2のスイッチング素子105bがオン状態のときにインダクタ103に電流を発生させる第2のスイッチング手段S2とを含む。
前記電力変換装置100は、さらに、第2のスイッチング素子105aがオフ状態のときにインダクタ103に生じた逆起電力によって発生する電流で、平滑コンデンサ107を充電する電流経路を形成する第2の高速ダイオード104bと、出力端子P21,P22に出力される出力を検出する出力電圧検出手段109と、入力端子P11,P12に入力される電圧を検出する入力電圧検出手段102と、第1および第2の高速ダイオード104a,104bと平滑コンデンサ107との間にカレントトランスを用いて電流を検出する電流検出部106と、出力電圧検出手段109によって検出された出力電圧と、入力電圧検出手段102によって検出された入力電圧と、電流検出部106によって検出された電流値とを入力とし、第1および第2のスイッチング素子105a,105bを駆動するためのPWM信号を生成するPFC制御部110とを含む。
前記交流電源101と、各交流電源電圧入力端子P11,P12と、入力電圧検出手段102とを含んで、電圧入力部Aを構成する。また、前記直流電圧出力端子P21,P22と、電流検出手段106と、平滑コンデンサ107と、インダクタ103と、第1のスイッチング手段S1と、第1の高速ダイオード104aと、第2のスイッチング手段S2と、PFC制御部110とを含んで、PFC制御回路Bを構成する。さらに、出力負荷108と、出力電圧検出手段109とを含んで、電圧出力部Cを構成する。
次に、電力変換装置100の動作について説明する。
まず、電力変換装置100における電流経路について、図2Aおよび図2Bを用いて説明する。交流電源101の正の半サイクルにおいて、図2Aの参照符Iで示すように、第1のスイッチング素子105aがオン状態のとき、交流電源101からインダクタ103、各スイッチング素子105a,105bを通り、交流電源101に戻る。
続いて、第1のスイッチング素子105aがオフ期間のとき、図2Bの参照符Iで示すように、交流電源101からインダクタ103、第1の高速ダイオード104a、電流検出部106、第2のスイッチング素子105bを通り、交流電源101に戻る。
次に、交流電源101の負の半サイクルにおいて、前述の正の半サイクルと同様、第2のスイッチング素子105bがオン状態のとき、交流電源101から、第2のスイッチング素子105b、第1のスイッチング素子105a、インダクタ103を通り、交流電源101に戻る。
続いて、第2のスイッチング素子105bがオフ状態のとき、交流電源101から、第2の高速ダイオード104b、電流検出部106、第1のスイッチング素子105a、インダクタ103を通り、交流電源101に戻る。
この際、正負それぞれの半サイクルにおいて、第1および第2のスイッチング素子105a,105bがオン状態のとき、インダクタ103にエネルギが蓄積される。オフ状態のとき、インダクタ103に蓄積されたエネルギが出力負荷108に放出され、出力直流電圧は昇圧される。
また、このような電流経路を通るため、本発明では、電流検出部106は正負それぞれの半サイクルにおいて、第1および第2のスイッチング素子105a,105bがオフ状態のときの電流値である第1の電流値を検出する。
PFC制御部110は、検出した前記第1の電流値を目標波形と相似形になるように、第1および第2のスイッチング素子105a,105bのオン/オフ制御を行う。従来の制御方法では、図3に示すように、第1のスイッチング素子105aがオン状態の期間W1の電流I1を検出し、次にオフ状態の期間W2の電流I2を検出することによって、リファレンスの波形に近づき、力率が改善されるよう適切な制御を行っている。しかし本発明においては、従来の制御方法では、図2Bに示すように、電流検出部106においてオフ状態の期間W2の電流値、すなわち第1の電流値は計測できるが、オン状態の期間W1の電流値は、実際にはI1として流れているにもかかわらず、電流検出部106を電流が流れないために検出することができない。よって、図3に参照符I3として示すように、オン状態の期間W1のタイミングを認識することができないことになる。
本発明は、スイッチング素子105a,105bがオフ状態のときの電流値だけで、PFC制御部110は制御を行う。
図4は、PFC制御部110の構成を示すブロック図である。前記PFC制御部110は、出力電圧誤差検出部116、リファレンス生成部115、電流誤差検出部117、誤差制限部118、およびPWM信号生成部119を含む。
出力電圧誤差検出部116は、出力電圧検出手段109で得られた出力結果を定数倍した結果と、目標出力電圧を同様に定数倍した直流電圧との誤差を一定時間積分した結果を出力する。
次に、リファレンス生成部115では、入力電圧検出手段102で検出した入力電圧を定数倍した結果と、前記出力電圧誤差検出部116からの結果とを乗算した値を電流基準値すなわちリファレンスとして出力する。このリファレンスを本発明のPFC制御部110の目標波形、すなわち第2の電流値とする。
電流誤差検出部117では、前記リファレンスである第2の電流値と電流検出部106からの検出結果とを比較した誤差に対して、一定時間積分を行った結果を出力し、後述するキャリア波である三角波の波高値と比較可能な電圧値に変換する。
結果として、電流検出部106からの結果がリファレンスより小さい場合、各スイッチング素子105a,105bをオン状態にし、リファレンスに近づける。
電流検出部106からの結果がリファレンスより大きい場合、各スイッチング素子105a,105bをオフ状態にし、リファレンスに近づけるような制御をし力率改善を行う。具体的には、リファレンスからの誤差値の大きさによってPWMのデューティー比を制御する。
次に、誤差制限部118では、前記電流誤差検出部117の出力結果に対して、積分結果が過大にならない様に制限値を設け、後述するキャリア波である三角波の波高値と比較可能な値、すなわち第1の電圧値に変換し、PWM信号生成部119へ出力する。
PWM信号生成部119では、誤差制限部118からの結果を一方の入力とし、各スイッチング素子105a,105bのスイッチング周波数を決定するキャリア波である三角波とを比較することで、出力電圧および電流がリファレンスと相似波形になるような、PWM信号を各スイッチング素子105a,105bに出力し制御を行う。
次に、PWM信号生成部119についての動作説明を行う。
図5は、PWM信号生成部119の制御動作を説明するための図である。前記従来技術では、図5(a)に示すように、各スイッチング素子105a,105bが、オン状態とオフ状態の電流値を検出するため、オンとオフを行う時間を認識している。その状態で、電流値をリファレンスの波形に近づけるために、誤差制限部118の制限結果の値のピーク値120を三角波121のピーク値(波高値)と同じ値にすることで、振れ幅122の間を誤差制限部118の結果が上下し、各スイッチング素子105a,105bをスイッチング周期T127に対して0から100%の時間、スイッチングをオン状態にできるようなPWM信号123を出力して制御を行い、電流値をリファレンスにいち早く近づける。しかし、本発明ではオン状態の電流値を検出しておらず、制御不能に陥る。
次に、本発明の制御方法を図5(b)に示す。本発明では誤差制限部118から出力される結果を、PWM信号生成部119における三角波121の最大値より小さい値に制限することで、三角波121よりも誤差制限部118の結果のピーク値120が小さくなる部分124を作り出す。このような制限を行うことにより、強制的にPWM信号123にオフ状態の時間125を作り出す。
PWM信号123オフ状態の時間125を作り出すことで、 定期的に回路中の電流値を検出することが可能となり、オフ状態の電流値の検出結果のみからスイッチングのオン/オフを制御することができる。すなわち、オフ状態の電流値の検出結果をリファレンスと比較し、各スイッチング素子105a,105bの制御を行い、力率改善を行うことが可能となる。
図6は電力変換装置100の制御における力率改善結果を示す図である。同図から力率は97.4%、入出力電力効率は98.5%となった。本発明における電流検出箇所で、特許文献1並びに特許文献2に示す手法で行った場合では制御が行えないが、本発明によれば、簡易にかつ低コストで電圧Vin、電流Iinを検出し、高い力率と効率を実現し、制御可能であることを示している。
なお、本実施形態では、電流検出部106をオフ電流側、すなわち高速ダイオード104a,104bの後段に設けたが、電流検出部106をオン電流側、すなわち各スイッチング素子105a,105b各々の後段または前段に設けることも可能である。
ただし、オフ電流側に設ける場合、電流検出部106は1つでよいが、電流検出部106をオン電流側に設ける場合は、電流検出部106は2つ必要となる。
また、上の説明では、誤差制限部118から出力される結果を、PWM信号生成部119における三角波121の最大値より小さい値に制限することで、三角波121よりも誤差制限部118の結果のピーク値120が小さくなる部分124を作り出し、三角波121が誤差制限部118の結果のピーク値120を超えたタイミングを、強制的にPWM信号123のオフ状態の時間125とした。これを演算により、三角波121が誤差制限部の結果のピーク値120を超えたタイミングを、強制的にPWM信号のオン状態の時間とする制御も可能である。
図7は、本発明の他の実施形態の電力変換装置100aの構成を示す電気回路図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の電力変換装置100aは、商用交流電源の交流入力電圧Vacを整流するダイオードブリッジ130の出力端子には、第1のインダクタ103aと第1のスイッチング素子105aとからなる第1の直列回路、および第2のインダクタ103bと第2のスイッチング素子105bとからなる第2の直列回路が接続される。第1のスイッチング素子105aおよび第1のインダクタ103aの接続点と、平滑コンデンサ107との間には、第1のダイオード104aが接続され、第2のスイッチング素子105bおよび第2のインダクタ103bの接続点と平滑コンデンサ107との間には、第2のダイオード104bが接続される。平滑コンデンサ107の両端には、出力負荷108が並列に接続される。
インターリーブ型PFC制御部110aは、電源を複数系統(2相)に分けて、各相に位相差をもたせ、リップルなどを互いに打ち消す制御方式であって、電流位相が180°の位相差を持つことによって、リップルが相殺される。このPFC制御部110aは、各スイッチング素子105a,105bを位相差180°で交互にオン/オフする(インターリーブ方式)。
このようなPFC制御部110aは、インダクタ電流を検出し、入力電流誤差に応じたパルス幅のゲート制御電圧を発生する。各スイッチング素子105a,105bの電流が順方向に流れるスイッチング素子の電流値を、そのスイッチング素子に流れる実際の電流値としてそのまま検出し、電流が逆方向に流れるスイッチング素子の電流値を、そのスイッチング素子に流れる実際の電流値よりも小さく検出するように、インダクタ電流検出器を構成することによって、スイッチング制御部の構成を複雑化せずに、ブリッジレス電力変換装置100aを実現することができ、前述の実施形態の電力変換装置100と同様な効果を達成することができる。
100,100a 電力変換装置
101 交流電源
102 入力電圧検出手段
103 インダクタ
104a 第1の高速ダイオード
104b 第2の高速ダイオード
105a 第1のスイッチング素子
105b 第2のスイッチング素子
106 電流検出手段
107 平滑コンデンサ
109 出力電圧検出手段
110、110a PFC制御部
115 リファレンス生成部
116 出力電圧誤差検出部
117 電流誤差検出部
118 誤差制限部
119 PWM生成部
121 三角波
123 PWM信号
A 電圧入力部
B PFC制御回路
C 電圧出力部

Claims (6)

  1. 商用交流電源が接続される交流電圧入力部と、
    パルス幅変調信号によって駆動されるスイッチング素子を含み、交流電圧入力部に入力された交流電圧を直流電圧に変換する整流部と、
    スイッチング素子のオン状態またはオフ状態における前記整流部の出力電流の電流値を検出する出力電流検出部と、
    前記出力電流検出部によって検出された電流値である第1の電流値と、予め定める目標電流値である第2の電流値との差分を、キャリア波である三角波の波高値と比較可能な第1の電圧値に変換して前記三角波の波高値と比較し、前記第1の電圧値と三角波の波高値との比較結果に基づいて、前記スイッチング素子を駆動するパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成部とを含むことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第2の電流値は、前記整流部の出力電圧と、交流電圧入力部の入力電圧とに基づいて換算されたリファレンス値であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記出力電流検出部は、前記スイッチング素子のオフ状態で前記電流を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記パルス幅変調信号生成部は、前記三角波の波高値が前記第1の電圧値を超えたタイミングにおいて、前記スイッチング素子のオフ信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  5. 前記出力電流検出部は、カレントトランスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  6. 前記整流部は、ブリッジレス型力率改善回路またはインターリーブ型力率改善回路あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105305842A (zh) * 2015-11-30 2016-02-03 河南工程学院 具有功率因数校正功能的三相ac-dc非接触供电***
JP2018078746A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 株式会社Soken 無線給電装置
US10038366B2 (en) 2015-07-14 2018-07-31 Sanken Electric Co., Ltd. Multiphase power factor improvement circuit

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