JP2013189774A - リッドの動作機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロック手段による保持を解除したときにリッドを第一回動位置まで強制的に回動させ且つ静止させる機構の動作を最適化する。
【解決手段】リッド2の回動前位置において付勢体4の当接部41が本体1の一部15に当接してこの付勢体4にリッド2を回動させる付勢力が蓄えられるようになっている。この付勢体4によりロック手段によるリッド2の保持の解除がなされたときにリッド2が第一回動位置まで回動され、且つ、この第一回動位置を超えるリッド2の回動により付勢体4の前記当接が解かれるようになっている。
【選択図】図5
【解決手段】リッド2の回動前位置において付勢体4の当接部41が本体1の一部15に当接してこの付勢体4にリッド2を回動させる付勢力が蓄えられるようになっている。この付勢体4によりロック手段によるリッド2の保持の解除がなされたときにリッド2が第一回動位置まで回動され、且つ、この第一回動位置を超えるリッド2の回動により付勢体4の前記当接が解かれるようになっている。
【選択図】図5
Description
この発明は、開口を備えた本体に回動可能に組み合わされて回動前位置においてこの開口を閉塞するリッドを、ロック手段によるこの閉塞状態の保持を解除したときに、前記開口を一定の範囲で開放した第一回動位置まで強制的に回動させると共にこの位置で静止させるように動作させる機構に関する。
インストルメントパネルなどの内部に設けられるボックスの開口部を開閉するボックスドア(リッド)を、一端をボックス側に枢着させると共に他端をボックスドア側に枢着させたU字形のヒンジレバーを介してボックス側に組み合わせると共に、ボックスドアの下端部を閉鎖位置にロックするロック部材のこのロックを解除したときに前記ヒンジレバーに付勢力を作用されるバネによりボックスドアを跳ね上げて前記開口部を開放させるようにしたものがある。(特許文献1)しかるに、かかる構造にあっては、ボックスドア側には常時一定の前記バネの付勢力が作用される。このため、跳ね上げられたボックスドアの静止位置を定め難く、また、ボックスドアの開放時にはかかる静止位置を超えて必要以上にボックスドアを回動させてしまい易く、これに起因してボックスドア側とボックス側との接触により動作音を生じさせ易かった。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のリッドを、ロック手段によるこの閉塞状態の保持を解除したときに、本体の開口を一定の範囲で開放した第一回動位置まで強制的に回動させると共にこの位置で静止させるように動作させる機構におけるかかる動作を、簡素な構造をもって最適化する点にある。
前記目的を達成するために、この発明にあっては、リッドの動作機構を、
本体に回動可能に組み合わされてこの本体の開口を閉塞した回動前位置から回動されてこの開口を開放するリッドと、
このリッドへの固定部と前記本体の一部への当接部とを備えた付勢体と、
前記リッドが回動前位置にある状態を解除可能に保持するロック手段とを備えており、
前記回動前位置において前記付勢体の当接部が本体の一部に当接してこの付勢体にリッドを回動させる付勢力が蓄えられるようになっていると共に、この付勢体により前記ロック手段による前記保持の解除がなされたときにリッドが第一回動位置まで回動され、且つ、この第一回動位置を超えるリッドの回動により前記付勢体の前記当接が解かれるようになっているものとした。
本体に回動可能に組み合わされてこの本体の開口を閉塞した回動前位置から回動されてこの開口を開放するリッドと、
このリッドへの固定部と前記本体の一部への当接部とを備えた付勢体と、
前記リッドが回動前位置にある状態を解除可能に保持するロック手段とを備えており、
前記回動前位置において前記付勢体の当接部が本体の一部に当接してこの付勢体にリッドを回動させる付勢力が蓄えられるようになっていると共に、この付勢体により前記ロック手段による前記保持の解除がなされたときにリッドが第一回動位置まで回動され、且つ、この第一回動位置を超えるリッドの回動により前記付勢体の前記当接が解かれるようになっているものとした。
かかる構成によれば、リッドが回動前位置にある状態から、ロック手段による前記保持を解除したときに、前記付勢体によってリッドを前記第一回動位置まで強制的に回動させることができる。かかる付勢体の当接部と本体の一部との当接は前記第一回動位置を超えるリッドの回動により解かれることから、第一に外力を作用させない限りこの第一回動位置にリッドがある状態は維持され、第二にこの第一回動位置を超えるリッドの往動には付勢体は関与しない。
前記付勢体を、一方の腕部をリッドに固定させ、かつ、他方の腕部を当接部としたねじりコイルバネとすることが、この発明の好ましい態様の一つである。この場合、さらに、前記リッドに、バネの一方の腕部の固定部と、バネの他方の腕部を通すスリットとを備えた取り付け部を備えさせ、リッドが第一回動位置にあるときこのスリットの一端にバネの他方の腕部が当接されるようにしておくこともある。このようにした場合、前記のようにリッドが前記第一回動位置にあるときこのスリットの一端に前記付勢体としてのバネの他方の腕部が当接され、この第一回動位置を超えてリッドが往動されても、この付勢体としてのバネの一方の腕部と他方の腕部との間の距離が変わらないようにすることができる。これにより、第一回動位置を超えてリッドが往動されたときにはこれに伴って前記付勢体としてのバネの他方の腕部、すなわち、前記当接部を、前記本体の一部との当接を解くように移動させることができる。
かかる動作機構に、さらに、一方の腕部をリッドに枢支させ、他方の腕部を本体に枢支させ、かつ、コイル部を両者から自由としたねじりコイルバネを、リッドが前記第一回動位置にあるときはこのリッドを回動前位置に復動させる向きの付勢力をこのリッドに作用させ、かつ、リッドが前記第一回動位置を超える所定の第二回動位置に達したときはこのリッドを往動させる向きの付勢力をこのリッドに作用させるように備えさせると共に、
前記第一回動位置において、このバネ及びリッドの自重により生じるリッドを復動させる力と、付勢体より生じるリッドを往動させる力とが均衡し、
かつ、前記第二回動位置において、前記バネより生じるリッドを往動させる力と、リッドの自重より生じるリッドを復動させる力とが均衡するようにしておくこともある。
前記第一回動位置において、このバネ及びリッドの自重により生じるリッドを復動させる力と、付勢体より生じるリッドを往動させる力とが均衡し、
かつ、前記第二回動位置において、前記バネより生じるリッドを往動させる力と、リッドの自重より生じるリッドを復動させる力とが均衡するようにしておくこともある。
このようにした場合、付勢体とかかるねじりコイルバネの付勢力の設定調整によって、回動前位置から第一回動位置まで往動させたリッドをこの第一回動位置で静止させることができると共に、この第一回動位置で静止状態にあるリッドに外力を作用させてリッドを第二回動位置まで往動させることができ、さらに、この第二回動位置まで往動されたリッドをこの第二回動位置においても静止させることができる。
前記本体に、リッドが第一回動位置を超える所定の第二回動位置に達したときに、リッドの被掛合部に掛合される掛合部を形成させておくこともある。このようにした場合にも、リッドを第一回動位置及び第二回動位置において前記のように静止させることができる。この場合さらに、かかる本体に、リッドの被掛合部に対し、リッドが第一回動位置と第二回動位置との間の中間回動位置にあるときに掛合される追加掛合部を形成させるようにすれば、リッドをかかる中間回動位置においてもリッドを静止させることが可能となる。
この発明によれば、リッドを、ロック手段によるこの閉塞状態の保持を解除したときに、本体の開口を一定の範囲で開放した第一回動位置まで強制的に回動させると共に、この位置で静止させるように動作させる機構における、かかるリッドの動作を、簡素な構造をもって最適化することができる。
以下、図1〜図12に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる動作機構は、開口10を備えた本体1に回動可能に組み合わされて回動前位置においてこの開口10を閉塞するリッド2を、ロック手段によるこの閉塞状態の保持を解除したときに、前記開口10を一定の範囲で開放した第一回動位置までこのリッド2を強制的に回動させると共に、リッド2に外力を作用させない限りこの第一回動位置にリッド2がある状態が維持されるように、かかるリッド2を動作させるものである。
典型的には、かかる動作機構は、前記本体1としての各種の収納体における前記開口10としての出し入れ口を回動前位置において閉塞するリッド2を前記のように動作させるために、かかる本体1とリッド2とを備えた収納装置に適用される。
図示の例では、かかる動作機構を、自動車のインストルメントパネル(図示は省略する。)に組み込まれる収納装置に適用した例を示している。図示の例では、前記リッド2は前記回動前位置においてインストルメントパネルの意匠面の一部を構成し、前記第一回動位置において前方にややリッド下部20を移動させてこのリッド下部20に指をかけることができるように本体1の開口10を開放するようになっている。より具体的には、図示の例では、回動前位置にあるリッド2のリッド下部20に備えられた前記ロック手段の一部を構成するボタン21を押圧するとこのロック手段の一部を構成する図示しないリッド2側の掛合部と本体1側の被掛合部との掛合が解除されてこのロック手段による前記保持が解除され、リッド2は第一回動位置まで強制的に回動される。(図5から図6/以下、この方向へのリッド2の回動を往動と称する。)リッド2は第一回動位置にある状態からリッド下部20に指をかけてこの下端を上方に持ち上げるようにすることで、収納体の開口10を最大に開放させた第二回動位置(図8)まで回動できるようになっている。図示の例では、リッド2に外力を作用させない限りこの第二回動位置にリッド2がある状態も維持されるようになっている。第二回動位置にあるリッド2にこれを復動させる力を作用させると、リッド2は第一回動位置を経て回動前位置に復帰すると共に、前記ロック手段の一部を構成する前記掛合部と被掛合部とが掛合され、再びリッド2が回動前位置にある状態が維持されるようになっている。
この実施の形態にあっては、リッド2は、リッド上部22側において本体1に回動可能に組み合わされてこの本体1の開口10を閉塞した前記回動前位置からリッド下部20を上方に移動させる向きに回動、すなわち、前記往動されてこの開口10を開放するようになっている。
図示の例では、リッド2は、正面視の状態においては、上辺と、下辺と、左右側辺との四辺を備えると共に、側面視の状態においては、回動前位置において本体1の開口10に向き合う側を湾曲内側とするように湾曲された、盤状を呈するように構成されている。図示の例では、かかるリッド2は、図中符号23で示されるアウターパネルと符号24で示されるインナーパネルとを組み合わせて構成されている。
一方、図示の例では、本体1は、天板11と底板12と左右側板13、13とにより前記開口10を形成している。天板11の前端は底板12及び側板13の前端より後方に位置されており、本体1の開口10は、側板13の前方とこの側板13の上方であって天板11の前端よりも前方に位置される箇所との範囲に亘って形成されている。
リッド上部22、図示の例では、インナーパネル24の上部には、インナーパネル24の内部に凹所24aを形成して後方に突き出す張り出し部24bが形成されている。張り出し部24bの左端とリッド2の左側の側辺、及び、張り出し部24bの右端とリッド2の右側の側辺にはそれぞれ、間隔が形成されている。かかる張り出し部24bの左端と右端との間の距離は、本体1の左右側板13、13の内面間の距離と略一致している。それと共に、かかる張り出し部24bの右端と左端とにはそれぞれ、貫通孔25が形成されている。
一方、本体1の左右側板13、13の上部にはそれぞれ、貫通孔14が形成されている。図示の例では、本体1の貫通孔14を通じてリッド2の貫通孔25に挿通される脚部31を備えた軸構成部材3によって、本体1の左右においてそれぞれリッド2が前記のように回動可能に組み合わされている。軸構成部材3は、頭部30と脚部31とを有している。脚部31は筒状をなし、その軸方向に直交する向きの断面外郭形状をその基部では円形とする一方で、基部31aから先では非円形(図示の例ではD字形)としている。これに対し、本体1の貫通孔14はこの脚部31を回転可能に納める円形の孔であり、一方、リッド2の貫通孔25は脚部31の前記断面形状と相補状をなす非円形の孔となっている。図示の例では、軸構成部材3の脚部31には弾性掛合部31bが形成されており、本体1の貫通孔14とリッド2の貫通孔25とを整合させた状態から本体1の側板13の外側より前記弾性掛合部31bを中空の脚部31の内方に撓み込ませながらこれら貫通孔14、25に前記脚部31を通しきるとこの脚部31におけるリッド2の貫通孔25を抜け出した箇所、図示の例ではこの脚部31における前記インナーパネル24の凹所24a内に入り込んだ箇所において、前記弾性掛合部31bが弾性復帰してかかる貫通孔25の縁部に引っかかり、かかる軸構成部材3を介して本体1とリッド2とが組み合わされるようになっている。リッド2の貫通孔25及び軸構成部材3の脚部31は前記非円形の形状を持っていることから、リッド2の貫通孔25に通された脚部31はリッド2と一体化される一方で、脚部31の基部31aは本体1の貫通孔14内に位置されるようになっている。したがって、リッド2は、本体1の貫通孔14を軸孔としてこれに軸構成部材3の脚部31を軸支させて前記回動をなすようになっている。
図示の例では、前記軸構成部材3の頭部30は、幅と長さを備えた板体の一面に、この板体の縁部に沿った立ち上がり周壁30aを形成させてなる。脚部31は頭部30の他面において、この頭部30の一端30b側に基部31aを一体に連接させている。したがって、頭部30は、脚部31の基部31aから、この脚部31に対し直交する向きに延びるアーム状を呈している。頭部30の一端30b側には、頭部30を貫通し脚部31の内部に連通するピン32の挿通孔30dが形成されている。図示の例では、脚部31の弾性掛合部31bを前記のようにリッド2の貫通孔25に掛合させた状態からこの挿通孔30dにピン32を押し込むことで前記弾性掛合部31dの撓み込みを阻止するようになっている。また、頭部30の一面側には、前記挿通孔30dを中心とする仮想の円の円弧に沿った周回壁30eが形成されている。また、頭部30の一端30b側の輪郭形状は前記挿通孔30dを中心とする仮想の円の円弧に沿った形状となっている一方で、頭部30の他端30c(アーム端)側の輪郭形状はこの他端30cを頂部とした仮想の二等辺三角形の斜辺に沿ったような形状となっている。この頭部30の他端30cには小孔30fが貫通状態に形成されていると共に、この小孔30fと前記挿通孔30dとの間には、後述のバネ42の一方の腕部42aの引っかけ部30gが形成されている。図示の例では、この引っかけ部30gは頭部30の一面から突き出す突出部として構成されている。
そして、この実施の形態にかかる動作機構は、前記リッド2への固定部40と前記本体1の一部への当接部41とを備えた付勢体4を備えている。図示の例では、かかる付勢体4は、一方の腕部42aをリッド2に固定させ、かつ、他方の腕部42aを当接部41としたねじりコイルバネ42により構成されている。
図示の例では、この付勢体4としてのバネ42は、そのコイル部42bの内径を前記軸構成部材3の頭部30に形成された周回壁30eの外形と略等しくしており、この周回壁30eをコイル部42b内にはめ込むうようにして軸構成部材3の一面側に備えられている。また、かかる付勢体4としてのバネ42における前記コイル部42bから引き出されている一方の腕部42aは、前記引っかけ部30gに引っかけられている。すなわち、この一方の腕部42aが前記付勢体4の固定部40として機能するようになっている。図示の例では、かかる軸構成部材3がリッド2における前記バネ42の取り付け部として機能するようになっている。
また、図示の例では、前記軸構成部材3の頭部30に、前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42aを通すスリット30hが備えられている。図示の例では、かかるスリット30hは、前記立ち上がり周壁30aを内外に貫通すると共に、その長さ方向をこの立ち上がり周壁30aの連続方向に沿わせている。図示の例では、前記立ち上がり周壁30aにおける頭部30の長さ方向に沿った部分であって、前記周回壁30eを挟んだ両側にそれぞれ前記スリット30hが形成されている。そして、前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42aは前記二カ所のスリット30h、30hのうち、前方側に位置される一方のスリット30hを通って頭部30の外側に延び出しており、リッド2が前記第一回動位置にあるときこのスリット30hの一端に前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42aが当接されるようになっている。(図9(b))図示の例では、かかるバネ42の他方の腕部42aは、前記リッド2が回動前位置あるときは、前記スリット30hの他端側に位置されるようになっている。(図9(a))
図示の例では、前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42aに当接される本体1の一部15は、かかる本体1の側板13の外面に形成された突起として構成されている。図示の例では、かかる突起は、リッド2の回動中心よりも下方で、かつ、やや前方に形成されている。そして、リッド2が前記回動前位置にあるときに、前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42a(前記当接部41)がこのように構成される本体1の一部15に上方から当接・押しつけられてこの付勢体4としてのバネ42にリッド2を前記往動方向に回動させる付勢力が蓄えられるようになっている。(図5、図9(a))それと共に、この付勢体4としてのバネ42により前記ロック手段による前記保持の解除がなされたときにリッド2が前記第一回動位置まで回動され、且つ、この第一回動位置を超えるリッド2の回動により前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部と本体1の前記一部15との前記当接が解かれるようになっている。(図7、図9(b))
これにより、この実施の形態にあっては、リッド2が回動前位置にある状態を前記ロック手段により維持した本体1の開口10を閉塞した状態から、このロック手段による前記保持を解除したときに、前記付勢体4によってリッド2を前記第一回動位置まで強制的に回動させることができる。かかる付勢体4の当接部41と本体1の一部15との当接は前記第一回動位置を超えるリッド2の回動により解かれることから、第一に外力を作用させない限りこの第一回動位置にリッド2がある状態は維持され、第二にこの第一回動位置を超えるリッド2の往動には付勢体4は何らの関与もしない。すなわち、この実施の形態にあっては、前記のようにリッド2が前記第一回動位置にあるときこのスリット30hの一端に前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42aが当接され、この第一回動位置を超えてリッド2が往動されても、この付勢体4としてのバネ42の一方の腕部42aと他方の腕部42aとの間の距離が変わらないようにしてある。これにより、第一回動位置を超えてリッド2が往動されると、これに伴って前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42aも上方に移動され、(図7、図9(b))かかる他方の腕部42a(前記当接部41)は本体1の一部15から離れる。前記第一回動位置を超えて往動されたリッド2を復動させると、この第一回動位置において前記付勢体4としてのバネ42の他方の腕部42aが再び本体1の一部15に上方から突き当たり、リッド2をこの第一回動位置から回動前位置まで復動する過程でこの付勢体4としてのバネ42の一方の腕部42aと他方の腕部42aとの間の距離が狭まってかかる他方の腕部42aはスリット30hの一端から離れると共にこの付勢体4としてのバネ42に前記付勢力が蓄えられる。
図1〜図9に示される例にあっては、動作機構はさらに、本体1の左右においてそれぞれ、ねじりコイルバネ5を備えている。すなわち、図1〜図9に示される例では、本体1の左側の側板13とリッド2の張り出し部24bの左端とが、軸構成部材3と付勢体4としてのバネ42とかかるねじりコイルバネ5とによって連係され、かつ、本体1の右側の側板13とリッド2の張り出し部24bの右端とが、軸構成部材3と付勢体4としてのバネ42とかかるねじりコイルバネ5とによって連係されており、本体1の左右においてそれぞれ動作機構が適用されている。
かかるねじりコイルバネ5は、一方の腕部50をリッド2に枢支させ、他方の腕部50を本体1に枢支させ、かつ、コイル部51を両者から自由としている。それと共に、かかるねじりコイルバネ5は、リッド2が前記第一回動位置にあるときはこのリッド2を回動前位置に復動させる向きの付勢力をこのリッド2に作用させ、かつ、リッド2が前記第一回動位置を超える所定の第二回動位置(図8の位置)に達したときはこのリッド2を往動させる向きの付勢力をこのリッド2に作用させるように備えられている。
図示の例では、かかるねじりコイルバネ5の一方の腕部50の末端は、軸構成部材3の頭部30における小孔30fに差し込まれている。また、かかるねじりコイルバネ5の他方の腕部50の末端は、本体1の側板13におけるリッド2の回動中心の下方に形成された小孔16に差し込まれている。そして、リッド2が回動前位置にある状態からリッド2が往動されるとかかるねじりコイルバネ5の一方の腕部50の枢支位置と他方の腕部50の枢支位置との間の距離が狭まるようになっている。また、かかるねじりコイルバネ5はリッド2の往動と共にそのコイル部51を移動させ、これにより、前記第一回動位置と第二回動位置との間のリッド2の所定の中間回動位置(図7の位置)においてかかるねじりコイルバネ5の一方の腕部50の枢支位置と他方の腕部50の枢支位置との間の距離が最も狭まり、両者の距離は第二回動位置においてはこれよりも広がるようになっている。(図8)すなわち、かかるねじりコイルバネ5はいわゆるターンオーバースプリングとして機能するようになっている。
それと共に、この図1〜図9に示される例では、(1)前記第一回動位置において、かかるねじりコイルバネ5及びリッド2の自重により生じるリッド2を復動させる力と、付勢体4より生じるリッド2を往動させる力とが均衡し、(2)かつ、前記第二回動位置において、かかるねじりコイルバネ5より生じるリッド2を往動させる力と、リッド2の自重より生じるリッド2を復動させる力とが均衡するようになっている。
これにより、この図1〜図9に示される例では、付勢体4とかかるねじりコイルバネ5の付勢力の設定調整によって、回動前位置から第一回動位置まで往動させたリッド2をこの第一回動位置で静止させることができると共に、この第一回動位置で静止状態にあるリッド2に外力を作用させてリッド2を第二回動位置まで往動させることができ、さらに、この第二回動位置まで往動されたリッド2をこの第二回動位置においても静止させることができる。
図10〜図12に示される例は、前記ねじりコイルバネ5に代えて、前記本体1に、リッド2が第一回動位置を超える所定の第二回動位置に達したときに、リッド2の被掛合部に掛合される掛合部6を形成させることで、リッド2を第一回動位置及び第二回動位置において前記のように静止させるようにしている。この場合さらに、かかる本体1に、リッド2の被掛合部に対し、リッド2が第一回動位置と第二回動位置との間の中間回動位置にあるときに掛合される追加掛合部(図示は省略する。)を形成させるようにすれば、リッド2をかかる中間回動位置においてもリッド2を静止させることが可能となる。かかる追加掛合部をリッド2の回動中心を中心とした仮想の円の円弧に沿って位置を異ならせて二カ所以上設ければ、前記第一回動位置と第二回動位置との間における複数のポジションにおいてリッド2を前記のように静止させることができる。図示の例では、リッド2の回動によって移動される軸構成部材3の前記頭部30の他端30c(アーム端)が、第二回動位置において納まる凹所60を備えた板バネ材61が本体1の側板13の外面に備えられている。図示の例では、かかる頭部30の他端30c(アーム端)は、リッド2の回動に伴って前記板バネ材61を弾性変形させながら前記凹所60に入り込み、かかる他端30c(アーム端)と前記部材とが掛合されるようになっている。すなわち、図示の例では、かかる頭部30の他端30c(アーム端)が前記被掛合部として、かかる板バネ材61の凹所60が前記掛合部6として、機能するようになっている。
1 本体
15 一部
2 リッド
4 付勢体
41 当接部
15 一部
2 リッド
4 付勢体
41 当接部
Claims (6)
- 本体に回動可能に組み合わされてこの本体の開口を閉塞した回動前位置から回動されてこの開口を開放するリッドと、
このリッドへの固定部と前記本体の一部への当接部とを備えた付勢体と、
前記リッドが回動前位置にある状態を解除可能に保持するロック手段とを備えており、
前記回動前位置において前記付勢体の当接部が本体の一部に当接してこの付勢体にリッドを回動させる付勢力が蓄えられるようになっていると共に、この付勢体により前記ロック手段による前記保持の解除がなされたときにリッドが第一回動位置まで回動され、且つ、この第一回動位置を超えるリッドの回動により前記付勢体の前記当接が解かれるようになっていることを特徴とするリッドの動作機構。 - 付勢体は、一方の腕部をリッドに固定させ、かつ、他方の腕部を当接部としたねじりコイルバネであることを特徴とする請求項1に記載のリッドの動作機構。
- リッドに、バネの一方の腕部の固定部と、バネの他方の腕部を通すスリットとを備えた取り付け部が備えられており、リッドが第一回動位置にあるときこのスリットの一端にバネの他方の腕部が当接されるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のリッドの動作機構。
- 一方の腕部をリッドに枢支させ、他方の腕部を本体に枢支させ、かつ、コイル部を両者から自由としたねじりコイルバネを、リッドが前記第一回動位置にあるときはこのリッドを回動前位置に復動させる向きの付勢力をこのリッドに作用させ、かつ、リッドが前記第一回動位置を超える所定の第二回動位置に達したときはこのリッドを往動させる向きの付勢力をこのリッドに作用させるように備えさせていると共に、
前記第一回動位置において、このバネ及びリッドの自重により生じるリッドを復動させる力と、付勢体より生じるリッドを往動させる力とが均衡し、
かつ、前記第二回動位置において、前記バネより生じるリッドを往動させる力と、リッドの自重より生じるリッドを復動させる力とが均衡するようにしてあることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリッドの動作機構。 - 本体に、リッドが第一回動位置を超える所定の第二回動位置に達したときに、リッドの被掛合部に掛合される掛合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリッドの動作機構。
- 本体に、リッドの被掛合部に対し、リッドが第一回動位置と第二回動位置との間の中間回動位置にあるときに掛合される追加掛合部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のリッドの動作機構。
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WO2023274234A1 (en) * | 2021-06-28 | 2023-01-05 | Shanghai Yanfeng Jinqiao Automotive Trim Systems Co., Ltd. | Component for vehicle interior |
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