JP2013186300A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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賢治 石井
Yuji Arai
裕司 荒井
Yoshinori Yamaguchi
嘉紀 山口
Arinobu Yoshiura
有信 吉浦
Toshihiko Shimokawa
俊彦 下川
Hirotada Takagi
啓正 高木
Akira Suzuki
明 鈴木
Naoki Iwatani
直毅 岩谷
Takahiro Imada
高広 今田
Masaaki Yoshikawa
政昭 吉川
So Goto
創 後藤
Sadafumi Ogawa
禎史 小川
Kensuke Yamaji
健介 山地
Teppei Kawada
哲平 川田
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Abstract

【課題】定着ベルトから記録媒体を確実に分離でき、定着ベルトの耐久性の低下を抑制し、加圧ローラの駆動トルクを低減できる定着装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】定着ベルト21を支持する支持部材41は、第1支持部41bと、第2支持部41dとを有する。第1支持部41bの外周面と、ニップ形成部材22からなる第1ベルト移動経路の周長は、定着ベルト21に張力が作用するように、定着ベルト21の内周面21aの周長に比べて僅かに短く形成してある。第2支持部41dの外周面と、ニップ形成部材22とからなる第2ベルト移動経路の周長は、定着ベルト21の張力が緩和されるように、第1ベルト移動経路の周長に比べて短く形成してある。
【選択図】図5

Description

本発明は、無端状の定着ベルトを有する定着装置およびこの定着装置を備える電子写真方式や静電記録方式などを利用したファクシミリ、プリンタ、複写機またはそれらの複合機などの画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタなどの画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々開発されており公知技術となっている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナーなどによって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により転写紙などの記録媒体に転写して画像を担持させ、圧力や熱などを用いる定着装置によって記録媒体上のトナー像を定着する過程により成立している。
この定着装置では、対向するベルトやローラの組み合わせにより構成された定着ベルトおよび加圧ローラが、互いに接して定着ニップ部を形成するように配置されており、このニップ部に記録媒体を挟み込み、熱および圧力を加えて前述したトナー像を記録媒体上に定着するようになっている。
定着装置の一例として、無端状の定着ベルトと、定着ベルトを内周側から支持する筒状の金属熱伝導体と、金属熱伝導体の内部に設けたヒータと、加圧ローラとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この定着装置では、加圧ローラを金属熱伝導体側に押し付けると、加圧ローラと定着ベルトとの間に定着ニップ部が形成されるようになっており、ニップ部が形成された状態で、駆動装置によって加圧ローラを回転させると、加圧ローラに連れ回されて定着ベルトが回転するようになっている。また、ヒータを作動させると、金属熱伝導体を介して定着ベルトが加熱されるようになっている。
したがって、定着ベルトが加熱され、かつ加圧ローラおよび定着ベルトが回転している状態で、未定着のトナー画像が形成担持されている記録媒体を、前述した定着ニップ部に導入すると、記録媒体上のトナー画像は、熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着されることになる。
上述した定着装置では、定着ベルトの周長と、金属熱伝導体の周長との差が大きいと、定着ニップ部の出口側において、定着ベルト作用する張力が不足する。このため、定着ニップ部においてトナー画像が定着された記録媒体が、定着ニップ部の出口側へ送り出される際に、定着ベルトから分離し難くなることがある。これに対して、定着ベルトの周長と、金属熱伝導体の周長との差を小さくするとともに、定着ニップ部の出口側において定着ベルトの曲率が大きくなるようにすれば、定着ベルトから記録媒体を確実に分離できるはずである。
しかしながら、このような手立てを採ると、定着ベルトが回転する際の抵抗が大きくなり、定着ベルトを連れ回りさせる加圧ローラの駆動トルクが増大してしまう。また、定着ベルトは大きな曲率で繰り返し屈曲するため、内部歪み量の増大により、定着ベルトの耐久性が低下してしまうことが懸念される。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、定着ベルトから記録媒体を確実に分離でき、定着ベルトの耐久性の低下を抑制しつつ、加圧ローラの駆動トルクを低減させることが可能な定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、上記目的を達成するため、可撓性を有する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの径方向外側に配置され、前記定着ベルトを径方向内側に向けて押し付ける加圧ローラと、前記定着ベルトの径方向内側に配置され、前記加圧ローラの押し付けにより前記定着ベルトを介して前記加圧ローラに接し、記録媒体に現像材を定着させるための定着ニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトの両端部に配置され、前記定着ベルトの内周面に接して前記定着ベルトを回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材を、前記定着ベルトの軸方向へ移動させる移動手段と、前記定着ニップの出口側に配置され、前記記録媒体の先端が通過した際に信号を出力する第1検出器と、前記定着ニップの出口側に配置されて、前記第1検出器よりも前記記録媒体の移動方向下流側に位置し、前記記録媒体の先端が通過した際に信号を出力する第2検出器と、前記両検出器からの信号に基づき、移動手段を作動させる制御手段とを備え、前記支持部材は、定着ベルトの軸方向に並ぶ第1支持部と、第2支持部とを有し、前記第1支持部の外周面と前記ニップ形成部材とからなる第1ベルト移動経路の周長に比べて、前記第2支持部の外周面と前記ニップ形成部材とからなる第2ベルト移動経路の周長は、短く形成されている。
本発明によれば、定着ベルトから記録媒体を確実に分離でき、定着ベルトの耐久性の低下を抑制しつつ、加圧ローラの駆動トルクを低減させることが可能な定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置を示す概略の構成図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の一部断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を構成する定着ベルトの(a)斜視図と(b)側面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を構成する支持部材の斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着装置において支持部材を含む一部断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置において(a)定着ベルトの内周面が第1支持部に接した状態を示す概略の構成図と(b)定着ベルトの内周面がテーパ部に接した状態を示す概略の構成図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置に付帯するコントローラなどを示す概略の構成図である。 本発明の実施形態の変形例に係る定着装置の一部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態に係る画像形成装置1について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置1の内部上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されている。このため、これらの4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kは、ユーザなどによって交換自在になっている。なお、本発明の実施の形態に係る定着装置20(図2〜図6参照)は、ファクシミリ、複写機、これらの複合機のいずれにも適用可能である。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、図示していない除電部などが配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、図示していない駆動モータにより、図1において時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像部76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78および1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(第1転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、図示していない除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で行われる一連の作像プロセスが完了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、などで構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架および支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって、図1において矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスが完了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、画像形成装置1の内部下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98などを経由して搬送されたものである。詳しくは、給紙部12には、転写紙などの記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が、図1において反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21および加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、画像形成装置1の外部へと排出される。排紙ローラ対99によって画像形成装置1の外部に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置1における一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、本実施の形態に係る定着装置20の構成について説明する。
図2〜図6に示すように、定着装置20は、定着ベルト21、ニップ形成部材22、保持ステー23、ヒータ24、温度センサ25、加圧ローラ31、支持部材41、側板51、および移動手段61とを備えている。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであり、図2、図5における矢印A方向に回転する。定着ベルト21は、後述するニップ形成部材22と向き合う内周面21a側から外方へ向けて、基材層、弾性層、離型層が順次積層され、全体の厚さが1mm以下となるよう形成されている。
定着ベルト21の基材層は、層厚が25〜35μmであって、ニッケル、ステンレスなどの金属材料やポリイミドなどの樹脂材料により形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴムあるいはフッ素ゴムなどのゴム材料で形成されている。この弾性層を設けることで、後述する定着ニップ部Nにおける定着ベルト21の表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナーT(トナー像)に均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止されるようになっている。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(4フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、などの材料により形成されている。この離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されるようになっている。
定着ベルト21の直径は15〜120mmに設定されると好適である。本実施の形態においては、定着ベルト21の直径は30mm程度に設定されている。
また、定着ベルト21は、ニッケルやSUSなどの金属材料やポリイミドなどの樹脂材料を用いたフィルムでもよい。
定着ベルト21の内方には、図2、図5に示すように、ニップ形成部材22、保持ステー23、ヒータ24が配置されている。
ニップ形成部材22は、定着ベルト21の軸方向に平行に延び、定着ベルト21と略同じ長さを有している。このニップ形成部材22は、少なくとも定着ベルト21における内周面21aに向き合う部分が、LCP(液晶ポリマー)やPAI(ポリアミドイミド樹脂)やPI(ポリイミド樹脂)などの耐熱性を有する樹脂材料により形成されている。また、ニップ形成部材22において、定着ベルト21における内周面21aに向き合う面は、後述する加圧ローラ31の外周面31aの外周面の曲率に沿った半径が25〜120mmの凹湾曲面22aとなっている。
保持ステー23は、定着ベルト21の軸方向に平行に延び、ニップ形成部材22と略同じ長さを有している。この保持ステー23は、ステンレス鋼などの機械的強度が高い金属材料で形成されている。また、保持ステー23における定着ベルト21の軸方向両端部は、側板51(図6参照)に支持されている。保持ステー23には、ニップ形成部材22が装着されており、ニップ形成部材22における凹湾曲面22aが定着ベルト21における内周面21aに接して、定着ベルト21を保持するようになっている。
ヒータ24には、図示していない電源部から電力が供給され、定着ベルト21を加熱するようになっている。さらに、保持ステー23は、ヒータ24の輻射熱などで加熱されることを防止するために、表面に断熱もしくは鏡面処理が施されており、保持ステー23が加熱されることに起因した無駄なエネルギー消費を抑制するようになっている。
温度センサ25は、図2に示すように、定着ベルト21の外周面21bに向き合うように設置されており、公知のサーミスタなどにより構成されている。この温度センサ25は、定着ベルト21の長手方向の中央領域に位置している。
加圧ローラ31は、図2、図5に示すように、定着ベルト21の軸方向に平行に延び、定着ベルト21と略同じ長さを有している。この加圧ローラ31は、外周面31aが、定着ベルト21においてニップ形成部材22により保持されている部分の外周面21bに接するように配置されており、加圧ローラ31と定着ベルト21との間に定着ニップ部Nが形成されるようになっている。
本実施の形態における加圧ローラ31は、直径が30mmに設定されており、中空構造の芯金32上に弾性層33が形成されている。この弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの材料により形成されている。なお、加圧ローラ31は、弾性層33の表層に、前述した定着ベルト21と同様なPFA、PTFEなどからなる薄肉の離型層を設けていてもよい。
加圧ローラ31は、図示していないスプリングなどにより定着ベルト21側に向けて押し付けられるとともに、図示していない駆動機構により、図2、図5における矢印B方向に回転駆動されるようになっている。また、加圧ローラ31の軸方向両端部は、側板51(図6参照)にベアリングを介して回転自在に支持されている。
これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ31における外周面31aとニップ形成部材22における凹湾曲面22aとの間に挟まれ、そして、加圧ローラ31を、図2、図5おける矢印B方向へ回転させると、加圧ローラ31に連れ回されて定着ベルト21が、図2、図5おける矢印A方向に回転するようになっている。このとき、定着ニップ部Nの入口側、すなわち、図2、図5における定着ニップ部Nの下側では、定着ベルト21に張力が作用して、定着ニップ部Nに記録媒体Pが案内されるようになる。
したがって、定着ベルト21が加熱され、かつ加圧ローラ31および定着ベルト21が回転している状態で、未定着のトナーT(トナー像)が形成担持されている記録媒体Pを、定着ニップ部Nに導入すると、記録媒体P上のトナーTは、熱と圧力とを受けて記録媒体P上に定着されることになる。さらに、定着ニップ部Nの出口側には、図示されていない分離板が設けられおり、この分離板によって、定着ニップ部Nから送出される記録媒体Pが案内されるようになっている。
支持部材41は、定着ベルト21の軸方向両端部と、側板51との間に配置され(図6参照)、定着ベルト21の軸方向および周方向の位置を規制するとともに、定着ベルト21を周方向に移動可能に支持する役割を担っている。支持部材41は、図4〜図6に示すように、フランジ41aと、第1支持部41bと、テーパ部41cと、第2支持部41dとを有している。
フランジ41aには、保持ステー23の軸方向端部が収容される開口41eが形成されている。第1支持部41b、テーパ部41cおよび第2支持部41dは、定着ベルト21における軸方向に見ると、略C字状に形成されており(図4参照)、これら第1支持部41b、テーパ部41cおよび第2支持部41dにおけるC字状開口部には、ニップ形成部材22が嵌まり込んでいる(図5参照)。
第1支持部41bは、フランジ41aから定着ベルト21の軸方向に向けて突出し、テーパ部41cは、第1支持部41bから定着ベルト21の軸方向に向けて突出し、第2支持部41dは、テーパ部41cから定着ベルト21の軸方向に向けて突出している。支持部材41は、定着ベルト21からの熱を遮断するために、例えば、PPS(ポニフェニレンサルァイド)などの熱伝導率の低い樹脂材料によって形成することが望ましい。また、定着ベルト21の内周面21aが、第1支持部41b、テーパ部41cおよび第2支持部41dの外周面を摺動するので、摺動性樹脂材料を用いるようにしてもよい。
支持部材41における第1支持部41bの外周面は、ニップ形成部材22の凹湾曲面22aとともに、第1ベルト移動経路を構成している。この第1支持部41bの外周面を含む第1ベルト移動経路の周長は、定着ベルト21の内周面21aの周長との差が小さく(例えば、0.5mm未満)なるように形成されている。また、第1支持部41bの定着ニップ部Nの出口側の端部における断面形状は、他の部分と比べて曲率が大きくなるように、半径を、例えば、5〜10mm程度としてあり、記録媒体Pが、定着ベルト21から分離しやすくなるようにしている。
支持部材41におけるテーパ部41cおよび第2支持部41dの外周面は、ニップ形成部材22の凹湾曲面22aとともに、第2ベルト移動経路を構成している。この第2支持部41dの外周面を含む第2ベルト移動経路の周長は、前述した第1ベルト移動経路よりも短く、定着ベルト21の内周面21aとの差が大きく(例えば、0.5mm以上)なるように形成されている。また、第2支持部41dの外周面は、テーパ部41cの外周面を介して第1支持部41bの外周面に連なっている。
移動手段61は、ガイドロッド62と、アクチュエータ63とを含んで構成されている。ガイドロッド62は、定着ベルト21の軸方向に延びて、一端部が側板51に固定されている。このガイドロッド62は、支持部材41におけるフランジ41aを貫通しており、ガイドロッド62に沿って支持部材41が、定着ベルト21の端部に近接離反する方向に案内されるようになっている。
アクチュエータ63は、ハウジング64と、ロッド65とを有している。ハウジング64は、側板51に固定されている。ロッド65は、定着ベルト21の軸方向に延び、かつ図示されていないステッピングモータにより、ハウジング64から無段階的に出入りし得るようになっている。さらに、ロッド65の先端部は、支持部材41におけるフランジ41aに固定されており、ロッド65の移動に追従して支持部材41が移動するようになっている。
すなわち、アクチュエータ63のロッド65を、図6(a)に示すように、定着ベルト21の端部へ近づく方向に移動させると、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ、支持部材41が移動する。よって、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなる。
また、アクチュエータ63のロッド65を、図6(b)に示すように、定着ベルト21の端部から離れる方向に移動させると、テーパ部41cおよび第2支持部41dの外周面を含む第2移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ、支持部材41が移動する。よって、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が小さくなる。
さらに、前述した画像形成装置1は、図7に示すように、コントローラ200と、第1検出器201と、第2検出器202と、湿度センサ203と、作像部204と、操作パネル205とを有している。
第1検出器201は、定着ニップN(図2、図5参照)の出口側に配置され、記録媒体Pの先端が、図示されていない分離板の先端部を通過する前に、コントローラ200に対して信号を出力するように構成されている。第2検出器202は、第1検出器201よりも記録媒体Pの移動方向下流側に位置するように、定着ニップNの出口側に配置され、記録媒体Pの先端が、前述した分離板の先端部を通過した後に、コントローラ200に対して信号を出力するように構成されている。
湿度センサ203は、画像形成装置1の内部の湿度を検出し、コントローラ200に対して、画像形成装置1の内部の湿度に応じた信号を出力するように構成されている。作像部204は、記録媒体Pに担持させるトナーTの量を設定し、コントローラ200に対して、記録媒体Pに担持させるトナーTの量に応じた信号を出力するように構成されている。操作パネル205は、画像形成装置1を利用するユーザにより設定された記録媒体Pの厚さに応じた信号や、記録媒体Pの先端から画像形成位置までの余白に応じた信号を、コントローラ200に対して出力ように構成されている。レーザ外形測定器206は、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率を検出し、コントローラ200に対して定着ベルト21の曲率に応じた信号を出力するように構成されている。
コントローラ200は、第1検出器201、第2検出器202、湿度センサ203、作像部204、操作パネル205およびレーザ外形測定器206からの各信号に基づき、移動手段61におけるアクチュエータ63を作動させるように構成されている。
次に、定着装置20の作動について説明する。
定着ニップ部Nから記録媒体Pが送出されると、記録媒体Pの先端が前述した分離板の先端部を通過する前に、図7に示す第1検出器201からコントローラ200に信号が出力される。そして、コントローラ200は、アクチュエータ63を作動させ、図4〜図6に示す支持部材41を、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させる。定着ベルト21の内周面21aが第1支持部41bの外周面に接した状態で、定着ベルト21が第1支持部41bの外周面に沿って回転した場合には、定着ニップ部Nの出口側、すなわち、図5における定着ニップ部Nの上側において、定着ベルト21に大きな張力が作用する。また、第1支持部41bの定着ニップ部Nの出口側の端部における断面形状は、他の部分と比べて曲率が大きくなるようにしてあるので、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21から記録媒体Pを確実に分離させることができる。
さらに、記録媒体Pの先端が前述した分離板の先端部を通過した後に、図7に示す第2検出器202からコントローラ200に信号が出力される。そして、コントローラ200は、アクチュエータ63を作動させ、図4〜図6に示す支持部材41を、テーパ部41cおよび第2支持部41dの外周面を含む第2移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させる。このとき、定着ベルト21は、基材層を形成している材料の弾性で元の円筒形状に戻るようになる。よって、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が小さくなり、定着ベルト21に作用する張力が緩和され、定着ベルト21の耐久性の低下を抑制をしつつ、加圧ローラ31の駆動トルクを低減させることができる。さらに、定着ベルト21がテーパ部41cまたは第2支持部41dに支持されて回転しているときは、定着ベルト21に内部歪みが生じない。
このように、支持部材41は、定着ベルト21の内周面21aに対して、互いに周長差が異なる第1、第2移動経路を形成する第1支持部41bおよび第2支持部41dを有しているので、定着ベルト21の内周面21aに、第1支持部41bの外周面を接しさせるか、あるいは定着ベルト21の内周面21aに、第2支持部41dの外周面を接しさせるかによって、定着ベルト21に作用する張力を変えることができる。
定着ベルト21が第1支持部41bの外周面に沿って回転していると、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21からの記録媒体Pの分離性は向上するが、定着ベルト21は大きな曲率で繰り返し屈曲するため、内部歪み量の増大により、定着ベルト21の耐久性が低下してしまうことが懸念される。実験によると、定着ベルト21の基材層をステンレスにより形成し、層厚を40μmとした場合、内部歪みを0.4%から0.3%にすることで、繰り返し屈曲による耐久性は、約3倍上がることが分かった。さらに、定着ベルト21の内部歪みが0.2%以下になるようにして、繰り返し屈曲試験を行ったところ、1×107回でも定着ベルト21の耐久性は低下しなかった。
これに加えて、支持部材41における第1支持部41bと第2支持部41dとの間に、両支持部41b、41dに連なるテーパ部41cを形成しているので、支持部材41が、定着ベルト21の軸方向に移動する際に、定着ベルト21の端面に傷や折れが発生しにくい。
また、コントローラ200は、図7に示すレーザ外形測定器206からの信号に基づき、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が所定値になるように、アクチュエータ63を作動させる。定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が所定値よりも大きい場合には、図4〜図6に示す支持部材41を、テーパ部41cおよび第2支持部41dの外周面を含む第2移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させ、定着ベルト21の張力を緩和する。反対に、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が所定値よりも小さい場合には、図4〜図6に示す支持部材41を、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させ、定着ベルト21の張力を増大する。
コントローラ200は、図7に示す湿度センサ203からの信号に基づき、画像形成装置1の内部の湿度が予め定めてある設定値を上回った際に、アクチュエータ63を作動させ、図4〜図6に示す支持部材41を、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させる。これにより、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21から記録媒体Pを確実に分離させることができる。このような動作を行わせる理由は、画像形成装置1の内部の湿度が高くなると、記録媒体Pのクラーク剛度が低下して、定着ベルト21の外周面21bとトナーTとの粘着力が相対的に勝り、定着ベルト21からの記録媒体Pの分離性が悪化するためである。
コントローラ200は、図7に示す作像部204からの信号に基づき、記録媒体Pに担持させるトナーTの量が多いときに、アクチュエータ63を作動させ、図4〜図6に示す支持部材41を、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させる。これにより、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21から記録媒体Pを確実に分離させることができる。このような動作を行わせる理由は、記録媒体Pに担持させるトナーTの量が多いと、トナーTによる粘着力が上がり、定着ベルト21からの記録媒体Pの分離性が悪化するためである。
コントローラ200は、図7に示す操作パネル205からの信号に基づき、記録媒体Pの厚みが薄いときに、アクチュエータ63を作動させ、図4〜図6に示す支持部材41を、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させる。これにより、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21から記録媒体Pを確実に分離させることができる。このような動作を行わせる理由は、記録媒体Pの厚みが薄いということは、記録媒体Pのクラーク剛度が低く、定着ベルト21の外周面21bとトナーTとの粘着力が相対的に勝り、定着ベルト21からの記録媒体Pの分離性が悪化するためである。
また、コントローラ200は、図7に示す操作パネル205からの信号に基づき、記録媒体Pの先端から画像形成位置までの余白が少ない場合、すなわち、記録媒体Pの先端からトナーTが担持される画像書き込み部の先端までの距離が短い場合に、アクチュエータ63を作動させ、図4〜図6に示す支持部材41を、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ移動させる。これにより、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21から記録媒体Pを確実に分離させることができる。このような動作を行わせる理由は、記録媒体Pの先端から画像形成位置までの余白が少ないということは、記録媒体Pの先端の近くでも、定着ベルト21の外周面21bとトナーTとの粘着力が働き、定着ベルト21からの記録媒体Pの分離性が悪化し、記録媒体Pの先端部分が定着ベルト21に巻き付く原因となるためである。
以上のように、本発明に係る定着装置20においては、記録媒体Pが定着ニップ部Nから送出されると、第1検出器201からの信号に基づき、制御手段であるコントローラ200が移動手段を構成しているアクチュエータ63を作動させ、第1支持部41bの外周面を含む第1移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ、支持部材41が移動する。よって、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21から記録媒体Pを確実に分離させることができる。
この後、第2検出器202からの信号に基づき、制御手段であるコントローラ200が移動手段を構成しているアクチュエータ63を作動させ、第2支持部41dの外周面を含む第2移動経路が定着ベルト21の内周面21aに接し得る位置へ、支持部材41が移動する。よって、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が小さくなり、定着ベルト21に作用する張力が緩和され、定着ベルト21の耐久性の低下を抑制しつつ、加圧ローラ31の駆動トルクを低減させることができる。
次に、本実施の形態の変形例に係る定着装置20Aの構成について説明する。
図8に示すように、定着装置20Aは、前述した支持部材41(図4〜図6参照)に替えて、支持部材42を用いている。なお、図8において、図1〜図6と同一の符号を付した部分は、同一物を表している。
この支持部材42は、定着ベルト21の軸方向両端部と、側板51(図6参照)との間に配置され、定着ベルト21の軸方向および周方向の位置を規制するとともに、定着ベルト21を周方向に移動可能に支持する役割を担っている。支持部材42は、フランジ42aと、第1支持部42bと、テーパ部42cと、第2支持部42dとを有している。
フランジ42aには、保持ステー23(図2、図5参照)の軸方向端部が収容される開口(図示せず)形成されている。第1支持部42bおよび第2支持部42dは、定着ベルト21における軸方向に見ると、略C字状に形成されており、これら第1支持部42b、テーパ部42cおよび第2支持部42dにおけるC字状開口部には、ニップ形成部材22が嵌まり込んでいる。
第1支持部42bは、フランジ42aから定着ベルト21の軸方向に向けて突出し、第2支持部42dは、第1支持部42bから定着ベルト21の軸方向に向けて突出している。支持部材42は、前述した支持部材41と同様な材料によって形成されている。
支持部材42における第1支持部42bの外周面は、ニップ形成部材22の凹湾曲面22aとともに、第1ベルト移動経路を構成している。この第1支持部42bの外周面を含む第1ベルト移動経路の周長は、定着ベルト21の内周面21aの周長との差が小さく(例えば、0.5mm未満)なるように形成されている。また、第1支持部42bの定着ニップ部Nの出口側の端部における断面形状は、他の部分と比べて曲率が大きくなるように、半径を、例えば、5〜10mm程度としてあり、記録媒体P(図2参照)が、定着ベルト21から分離しやすくなるようにしている。
支持部材42における第2支持部42dの外周面は、ニップ形成部材22の凹湾曲面22aとともに、第2ベルト移動経路を構成している。この第2支持部42dの外周面を含む第2ベルト移動経路の周長は、前述した第1ベルト移動経路よりも短く、定着ベルト21の内周面21aとの差が大きく(例えば、0.5mm以上)なるように形成されている。
第1支持部42bおよび第2支持部42dの定着ニップ部Nの出口側の端部における断面形状を対比すると、第1支持部42bのほうが、より定着ニップ部N側に突出しており、第1支持部42bと第2支持部42dは、非相似形となっている。定着ニップ部Nの出口側の端部において、第1支持部42bと第2支持部42dとは、テーパ部42cを介して連なっている。また、定着ニップ部Nの出口側の端部以外においては、第1支持部42bの外周面と第2支持部42dの外周面は、等しい曲率に形成されている。
したがって、定着ベルト21の内周面21aが第1支持部41bの外周面に接した状態では、定着ニップ部Nの出口側、すなわち、図5における定着ニップ部Nの上側において、定着ベルト21に大きな張力が作用する。また、第1支持部42bの定着ニップ部Nの出口側の端部における断面形状は、他の部分と比べて曲率が大きくなるようにしてあるので、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなり、定着ベルト21から記録媒体P(図2参照)を確実に分離させることができる。
また、定着ベルト21の内周面21aが第2支持部42dの外周面に接した状態では、定着ベルト21は、基材層を形成している材料の弾性で元の円筒形状に戻るようになる。よって、定着ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が小さくなり、定着ベルト21に作用する張力が緩和され、定着ベルト21の耐久性の低下を抑制しつつ、加圧ローラ31(図2、図5参照)の駆動トルクを低減させることができる。さらに、定着ベルト21が第2支持部42dに支持されて回転しているときは、定着ベルト21に内部歪みが生じない。
定着ニップ部Nの出口側の端部以外においては、第1支持部42bの外周面と第2支持部42dの外周面とは、等しい曲率に形成されているので、定着ベルト21は円筒形状を保ち、径方向へ移動しない。よって、定着ベルト21と温度センサ25(図2参照)との間隔を一定にすることができる。これは、温度センサ25に加えて、例えば、サーモスタットなどの安全装置を定着ベルト21に向き合うように配置した場合も同様である。
20、20A 定着装置
21 定着ベルト
22 ニップ形成部材
31 加圧ローラ
33 弾性層
41、42 支持部材
41b、42b 第1支持部
41c、42c テーパ部
41d、42d 第2支持部
61 移動手段
200 コントローラ(制御手段)
201 第1検出器
202 第2検出器
203 湿度センサ
204 作像部
205 操作パネル
206 レーザ外形測定器
特開2007−334205号公報

Claims (9)

  1. 可撓性を有する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの径方向外側に配置され、前記定着ベルトを径方向内側に向けて押し付ける加圧ローラと、
    前記定着ベルトの径方向内側に配置され、前記加圧ローラの押し付けにより前記定着ベルトを介して前記加圧ローラに接し、記録媒体に現像材を定着させるための定着ニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの両端部に配置され、前記定着ベルトの内周面に接して前記定着ベルトを回転可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材を、前記定着ベルトの軸方向へ移動させる移動手段と、
    前記定着ニップの出口側に配置され、前記記録媒体の先端が通過した際に信号を出力する第1検出器と、
    前記定着ニップの出口側に配置されて、前記第1検出器よりも前記記録媒体の移動方向下流側に位置し、前記記録媒体の先端が通過した際に信号を出力する第2検出器と、
    前記両検出器からの信号に基づき、移動手段を作動させる制御手段とを備え、
    前記支持部材は、前記定着ベルトの軸方向に並ぶ第1支持部と、第2支持部とを有し、
    前記第1支持部の外周面と前記ニップ形成部材とからなる第1ベルト移動経路の周長に比べて、前記第2支持部の外周面と前記ニップ形成部材とからなる第2ベルト移動経路の周長は、短く形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1検出器からの信号に基づき前記移動手段を作動させて、前記第1支持部が前記定着ベルトの内周面に接する位置へ前記支持部材を移動させるとともに、前記第2検出器からの信号に基づき前記移動手段を作動させて、前記第2支持部が前記定着ベルトの内周面に接する位置へ前記支持部材を移動させるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記支持部材における前記第1支持部と前記第2支持部との間に、前記両支持部に連なるテーパ部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記第2支持部における前記定着ニップ部の出口側の断面形状を、前記第1支持部における前記定着ニップ部の出口側の断面形状と比べて曲率が大きくなるように形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記移動手段は、前記支持部材の位置を、前記定着ベルトの軸方向へ無段階的に設定可能としたことを特徴する請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 画像形成装置内部の湿度を検出する湿度センサを有し、前記湿度センサからの信号に基づき、前記移動手段を作動させ得るよう前記制御手段を構成したことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録媒体に担持させる前記現像材の量を設定する作像部を有し、前記作像部からの信号に基づき、前記移動手段を作動させ得るよう前記制御手段を構成したことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記記録媒体の厚さ、前記記録媒体の先端から画像形成位置までの余白を設定する操作パネルを有し、前記操作パネルからの信号に基づき、前記移動手段を作動させ得るよう前記制御手段を構成したことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015141330A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 コニカミノルタ株式会社 定着装置及び画像形成装置

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