JP2013184690A - 踏切用遮断桿 - Google Patents

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Abstract

【課題】踏切の閉鎖時に先部が自動車の車体上に衝突しても、上方に円弧状に弾性変形してその衝撃力を吸収し、折損等を防止することができる踏切用遮断桿を提供する。
【解決手段】数本の遮断桿部材を直状に継いでなる踏切用遮断桿において、先部遮断桿部材は、弾性と可撓性を有する合成樹脂製管からなる桿本体1A内に、幅方向を上下方向に向け且つその下端面から上端面に向かって多数のスリット1b1を長さ方向に小間隔毎に設けてなる合成樹脂製帯状板からなる補強芯材1Bを挿入してなる構造を有し、下方への屈曲はこの断面縦長長方形状の補強芯材1Bの耐屈曲性によって阻止する一方、左右方向に対してはこの補強芯材1Bの厚み方向の可撓性によって屈曲可能とし、さらに、上方に対してはスリット1b1をその上端から下端に向かって徐々に拡開させて桿本体1Aと共に円弧状に屈曲させて、衝撃力を吸収するように構成している。
【選択図】図8

Description

本発明は、踏切遮断機に使用される踏切用遮断桿、特に、基端側を支点として上下方向に回動することにより踏切を開閉する踏切用遮断桿に関する。
従来からこの種の踏切用遮断桿としては種々の構造のものが開発されているが、いずれの遮断桿においても、例えば、特許文献1に記載されているように、踏切に交差する道路幅に応じて数本の遮断桿部材を、互いに対向する端部同士を嵌合させることによって軸方向に継いで所定長さの遮断桿に形成している。
また、踏切用遮断桿は遮断機に片持ち状に取付られていて先部側が下方に撓む虞れが生じるので、竹材等の剛性に優れた材料からなる桿部材が広く使用されているが、竹材からなる遮断桿では、該遮断桿によって踏切を閉鎖中に、自動車が強行に踏切を横断してこの遮断桿に衝突した場合、容易に折損、破壊して破壊した桿部分が線路上に横たわると列車の通過の妨げになるといった問題点があり、その上、この踏切用遮断桿の修理や取替えにかかる費用が増大するばかりでなく、自動車も大きく損傷するといった問題点がある。
このため、例えば、特許文献2に記載されているように、踏切用遮断桿として、可撓性を有する合成樹脂製の中空管に帯状金属補強材をその幅方向を上下方向に向けて取付てなる構造のものや、特許文献3に記載されているように、踏切用ではなく高速道路の料金所に設置される遮断機の遮断桿(阻止棒)ではあるが、弾性及び可撓性を有する発泡合成樹脂材よりなる中空棒状材内の中央部に一定幅を有する合成樹脂製帯板材からなる芯材をその幅方向を上下方向に向けた状態にして装着してなる構造のものが開発されている。
特開2002−154434号公報 特開平10−100903号公報 特開2007−146389号公報
しかしながら、上記特許文献2や特許文献3に記載されている遮断桿によれば、遮断桿自体は、可撓性を有する材料より形成しているにもかかわらず、その内部に幅方向を上下方向に向けて帯状金属補強材或いは合成樹脂製帯状材からなる芯材を設けているので、この芯材によって遮断桿が上下方向に対する剛直性を付与されて遮断機に片持ち状に支持させているにもかかわらず、その先端が下方に撓むことなく真っ直ぐな形状を維持しえる一方、該遮断桿によって踏切を閉鎖中に、自動車が強行に踏切を横断してこの遮断桿の先部に衝突した場合には、遮断桿が自動車の進行方向に弾性的に屈曲変形しながらその衝撃力を吸収して該遮断桿の折損を防止すると共に自動車の損傷を少なくし得るといった利点を有するが、遮断桿の閉鎖時に自動車が強行に通過しようとして遮断桿の先部が自動車の車体上に衝突した場合には、遮断桿は芯材によって上下方向に対して剛直性を保持しているから、屈曲することなく自動車に大きな衝撃力でもって衝突して自動車を破損させると共に遮断桿自体も折損し、さらには、元部側の桿部材との継手部分に大きな曲げ応力が作用して該継手部分が破損し、修理や取替えができなくなるといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、常態においては先部側が撓むことなく直状形態を保持し、踏切の閉鎖時に先部が自動車等と衝突した場合には、左右方向に或いは上方方向に円弧状に弾性変形して衝撃力を緩和すると共に折損や自動車の損傷をできるだけ防止することができる先部側遮断桿部材を備えた踏切用遮断桿を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の踏切用遮断桿は、請求項1に記載したように、数本の遮断稈部材を軸方向に継ぐことによって所定長さの遮断桿に形成してなる踏切用遮断桿において、先部の遮断桿部材を、弾性及び可撓性を有する合成樹脂製管を桿本体としてこの桿本体の中空内部に、厚み方向に弾性的に屈曲可能な一定厚みを有する合成樹脂製帯状板からなる補強芯材をその幅方向を上下方向に向けた状態にして挿入してその上端面を桿本体の内周面上周部に支持させる一方、下端面を桿本体の内周面下周部に摺接させていると共に、この補強芯材にはその下端面から上端面近傍に達する多数のスリットを全長に亘って長さ方向に小間隔毎に設けてスリットを介して対向端面を突き合わせ状に接合させている多数の短冊状分割片を形成してあり、スリットの上端を支点として隣接する短冊状分割片間を上端から下端に向かって拡開させることによって桿本体を上方向には円弧状に屈曲可能に、隣接する短冊状分割片の対向端面同士を圧接させることによって下方向には屈曲不能に形成していることを特徴とする。
このように構成した踏切用遮断桿において、請求項2に係る発明は、上記桿本体は、軟質合成樹脂製の内管の外周面に硬質合成樹脂製の補強線を一定のピッチでもって螺旋状に巻着していると共にこの補強線上に上記軟質合成樹脂製内管と同一長さの軟質合成樹脂製外管を一体に固着してなり、隣接する補強線部間に空間部を設けていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記補強芯材は発泡樹脂製帯状板よりなり、各短冊状分割片における合成樹脂製帯状板の長さ方向の幅を該スリットの長さよりも短くしていると共にスリットの上端に合成樹脂製帯状板の厚み方向に貫通した小径円形孔を設けてこの小径円形孔を屈曲支点に形成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、数本の遮断稈部材を軸方向に継ぐことによって所定長さの遮断桿に形成してなる踏切用遮断桿において、先部の遮断桿部材を、弾性及び可撓性を有する合成樹脂製管を桿本体としてこの桿本体の中空内部に、厚み方向に弾性的に屈曲可能な一定厚みを有する合成樹脂製帯状板からなる補強芯材をその幅方向を上下方向に向けた状態にして挿入してその上端面を桿本体の内周面上周部に支持させる一方、下端面を桿本体の内周面下周部に摺接させていると共に、この補強芯材にはその下端面から上端面近傍に達する多数のスリットを全長に亘って長さ方向に小間隔毎に設けてスリットを介して対向端面を突き合わせ状に接合させている多数の短冊状分割片を形成しているので、常態においては補強芯材がスリットを介して分割されている全ての短冊状分割片の対向端面同士を互いに圧接させてこの先部側遮断桿部材が自重により元部側の桿部材との継ぎ部分を支点として下方に撓むのを強固に阻止しながら直状に保持しておくことができる。
また、踏切を閉鎖中に自動車が強行に踏切を横断して遮断桿の上記先部の遮断桿部材に衝突した場合には、弾性及び可撓性を有する合成樹脂製管からなるこの遮断桿部材が、その内部に配設している上記合成樹脂製帯状板からなる補強芯材をその厚み方向に撓ませながら自動車の進行方向に大きく円弧状に弾性屈曲して衝撃力を遮断桿部材の一カ所に集中させることなく全長に亘って均一に分散させて緩和することができ、従って、遮断桿部材の折損やこの遮断桿部材の継手部分の破損を防止することができると共に自動車が大きく損傷するのも防止することができる。
さらに、遮断桿の閉鎖時に自動車が強行に通過しようとして上記先部側の遮断桿部材が自動車の車体上に衝突した場合には、弾性及び可撓性を有する合成樹脂製管からなるこの遮断桿部材の内部に配設している上記補強芯材がスリットを介して分割されている短冊状分割片の対向端面間をスリットの上端を支点として拡げながら遮断桿部材を上方に円弧状に弾性屈曲させて衝撃力を吸収することができ、上記同様に遮断桿部材の折損やこの遮断桿部材の継手部分の破損を防止することができると共に自動車も大きく損傷するのを抑止することができ、その上、自動車の排除後には、補強芯材は遮断桿部材の弾性復元力によって一体的に元の真っ直ぐな形態に直ちに復帰して踏切の開閉に使用することができる。
また、上記構造を有する遮断桿部材は、既設の踏切用遮断桿において、その先部側の遮断桿部材が踏切閉鎖時に自動車等の進入によって折損した場合に、この遮断桿部材と交換して元部側の遮断桿部材に継ぎ足して使用するための遮断桿部材として最適であり、この遮断桿部材を先部の遮断桿部材として使用すれば、上述したように、踏切用遮断桿としての優れた機能を発揮することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記遮断桿部材の桿本体は、軟質合成樹脂製の内管の外周面に硬質合成樹脂製の補強線を一定のピッチでもって螺旋状に巻着していると共にこの補強線上に上記軟質合成樹脂製内管と同一長さの軟質合成樹脂製外管を一体に固着してなり、隣接する補強線部間に空間部を設けているので、軟質合成樹脂製内外管の間に介在させている硬質合成樹脂製の補強線によって強固な耐圧縮性を付与されあり、従って、断面円形状で常態においては真っ直ぐな形態を保持し得る遮断桿部材を形成することができると共に、軟質合成樹脂製の内管の内周面を全長に亘って滑らかな面に形成しているので、この内管内に上記一定厚みを有する合成樹脂製帯状板からなる補強芯材を容易に且つ正確に挿入することができ、遮断桿部材を能率よく作製することができる。
請求項3に係る発明によれば、上記補強芯材は発泡樹脂製帯状板よりなり、各短冊状分割片における合成樹脂製帯状板の長さ方向の幅を該スリットの長さよりも短くしているので、この補強芯材を上記遮断桿部材に内装してなる遮断桿部材が上述したように自動車等の車体上に衝突した際には、合成樹脂製帯状板の多数の短冊状分割片がスリットを介して円形に近い多角形状に屈折しながら遮断桿部材を小さい半径でもって無理なく円滑に円弧状に弾性屈曲させることができ、従って、遮断桿部材を弾性的に大きく撓ますことができて衝撃力の一層の緩和を図ることができる。また、スリットの上端に合成樹脂製帯状板の厚み方向に貫通した小径円形孔を設けているので、遮断桿部材と共にこの合成樹脂製帯状板を形成している多数の短冊状分割片がスリットの上端を支点とし互いに屈折しても、スリットが延長方向に亀裂するのを防止することができると共に円滑な屈曲を可能にすることができる。
本発明踏切用遮断桿を取付けた遮断機の斜視図。 その先部遮断桿部材の一部の斜視図。 その一部を断面した側面図。 桿本体内に補強芯材を挿入する前の分解斜視図。 先部遮断桿部材を直状に保持している補強芯材の斜視図。 自動車の前面が先部遮断桿部材に衝突した状態の平面図。 その時の補強芯材の屈曲状態を示す斜視図。 自動車の上面に先部遮断桿部材が衝突した状態の正面図。 その時の補強芯材の屈曲状態を示す斜視図。
本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1に示すように、先部遮断桿部材1と、中間部遮断桿部材10、10と、元部遮断桿部材20とを順次軸方向に継ぐことによって形成した所定長さの踏切用遮断桿Aにおいて、上記先部遮断桿部材1は、図2〜図4に示すように、弾性及び可撓性を有する一定長さの合成樹脂製管を桿本体1Aとして、この桿本体1Aの中空内部である円形の貫通孔に、その厚み方向に弾性的に屈曲可能な一定厚みと一定幅を有する合成樹脂製帯状板からなる補強芯材1Bを、その幅方向を上下方向に向けた状態にして円形貫通孔を左右に二分するように挿入し、その上端面を桿本体1Aの内周面上周部に支持させている一方、下端面を桿本体1Aの内周面下周部に接着することなく摺接させている。なお、桿本体1Aの内周面上周部に対する補強芯材1Bの上端面の支持は、接着剤によって固定した支持構造であってもよく、或いは、接着することなく、例えば、桿本体1Aの内周面上周部に全長に亘って凹溝を設けてこの凹溝内に補強芯材1Bの上端部を嵌合させることによって支持させたり、本本体1Aの内周面上端部に補強芯材1Bの上端部を食い込ませるようにして圧接させた支持構造であってもよい。
さらに、この合成樹脂製帯状板からなる補強芯材1Bには、桿本体1Aの内周面下周部に接している下端面から上端面近傍部に達する深さの多数のスリット1b1 ・1b1 ・1b1 ・・・を全長に亘って長さ方向に小間隔毎に設けていて各隣接するスリット1b1 、1b1 間の帯状板部分を補強芯材1Bの幅方向に長い短冊状分割片1b2 に形成してあり、スリット1b1 の上端部を支点として隣接する短冊状分割片1b2 、1b2 の対向端面間を上端から下端にゆくに従って徐々に逆V字状に拡開することによって、補強芯材1Bをその一端側から他端側に向かって上方に円弧状に屈曲可能(図9参照)に形成していると共に、常態においては隣接する短冊状分割片1b2 、1b2 がその対向端面同士を突き合わせ状態に接触させていて、補強芯材1Bが下方に撓みのを阻止し、直状に保持するように形成している。
補強芯材1Bの構成材料である合成樹脂材としてはウレタン樹脂等の硬質発泡樹脂を採用しているが、その他の硬質の合成樹脂材であってもよく、要するに、帯状に形成してその幅方向を上下方向に向けた場合に、水平方向(左右方向)の曲げ剛性は低くてその方向に弾性屈曲が可能であるが、上下方向には断面係数、断面二次モーメントを高くして屈曲不能に構成することができ、且つ、上記のように下端面から上端面近傍部にまでスリット1b1 を設けた場合に、そのスリット1b1 の上端を支点として上方に屈曲可能に構成できればよい。
また、補強芯材1Bをスリット1b1 を介して長さ方向に多数の短冊状分割片1b2 に形成する場合、各短冊状分割片1b2 における補強芯材1Bの長さ方向の幅、即ち、スリット1b1 に直交する方向の幅をスリット1b1 の長さよりも短い寸法に形成していると共に全てのスリット1b1 の上端に補強芯材1Bの厚み方向に貫通した小径の円形孔1b3 を設けてこの円形孔1b3 を屈曲支点に形成してあり、さらに、この円形孔1b3 と補強芯材1Bの上端面との間の幅を隣接する円形孔1b3 、1b3 間の幅と同等、或いは、小幅にして隣接する短冊状分割片1b2 、1b2 間の拡開による補強芯材1Bの上下方向に屈曲が容易に行えるように形成している。なお、補強芯材1Bの厚みは特に限定されないが、3〜7mm程度の厚みにしてその板面に直行する方向(左右方向)に弾性屈曲が可能な適度の剛性を有し、且つ、スリット1b1
を介して隣接する短冊状分割片1b2 、1b2 の対向端面同士が食い違うことなく安定した状態で圧接し得るように構成しておけばよい。また、補強新材1Bは一枚に限らず, 数枚、横方向に重ね合わせて厚みを増大させた状態にして桿本体1A内に配設してもよい。
一方、先部遮断桿部材1における上記合成樹脂製管からなる桿本体1Aは、図3に示すように、内周面が全長に亘って同一径の滑らかな面に形成している軟質合成樹脂製の内管1a1 と、この内管1a1 の外周面に一定のピッチでもって全長に亘り螺旋状に巻着してなる硬質合成樹脂製の補強線1a2 と、この補強線1a2 上にその対向する内周面部分を一体に固着している軟質合成樹脂製の外管1a3 とからなり、軟質合成樹脂製の内外管1a1 、1a3 は同一長さを有していると共にこれらの内外管1a1 、1a3 の対向面間には、上記補強芯材1Bによって分断された空間部2が設けられている。なお、桿本体1Aとしては、このような構造に限定されることなく、例えば、軟質合成樹脂製の管体の内周面に補強線を螺旋状に巻装した蛇腹ホースであってもよい。
このように構成した先部遮断桿部材1の長さは、通常、1.6m程度に形成されていて、その基端部を図1に示すように元部遮断桿部材20の先端側に1〜数本(図においては2本)の中間部遮断桿部材10、10を介して継ぐことによって踏切遮断桿Aを形成しているが、通路幅が狭い踏切の場合には上記中間部遮断桿部材10を使用することなく、元部遮断桿部材20の先端に直接、継いでもよい。また、隣接する遮断桿部材同士の継ぎ手段としては、元部側の遮断桿部材の先端部内に先部側の遮断桿部材の基端部を挿嵌させ、公知のように接着剤や粘着テープ、或いは、ピンや適宜な繋ぎ金具によって一体に連結している。
なお、中間部遮断桿部材10や元部遮断桿部材20も上記先部遮断桿部材1と同一構造のものを使用してもよいが、竹材や繊維強化硬質合成樹脂管からなるものであってもよく、本発明においては、特に、上記先部遮断桿部材1を既設の踏切遮断桿において、折損した先部遮断桿部材との取替え用として使用するのに適している。
このように構成したので、常態においては、遮断桿Aが踏切を開閉する際に、先部遮断桿部材1の桿本体1Aは弾性及び可撓性を有する合成樹脂製管からなるにもかかわらず、その内部に幅方向を上下方向に向けた状態で挿入している合成樹脂製帯状板からなる補強芯材1Bによって上下方向に屈曲することなく真っ直ぐな形態を維持して円滑な開閉を可能にすることができる。この場合、補強芯材1Bにはその下端面から上端面近傍に達する多数のスリット1b1 を全長に亘って長さ方向に小間隔毎に設けているが、遮断桿Aが図1に示すように水平状となるまで閉鎖した際には、補強芯材1Bはスリット1b1 を介して分割されている全ての短冊状分割片1b2 、1b2 の対向端面同士を図5に示すように、互いに圧接させてこの先部側遮断桿部材が自重により元部側の桿部材との継ぎ部分を支点として下方に撓むのを強固に阻止しながら直状に保持しておくことができる。
次に、遮断桿Aが水平状となるまで回動して踏切を閉鎖した際に自動車が強行に踏切を横断しようとしてこの遮断桿Aの先部遮断桿部材1に衝突すると、弾性及び可撓性を有する桿本体1Aはその内部に配設している上記合成樹脂製帯状板からなる補強芯材1Bと共に図6、図7示すように、自動車の進行方向に円弧状に弾性屈曲しながら衝撃力を吸収する。この際、補強芯材1Bはその厚み方向を自動車の進行方向に向けているので、容易に大きく屈曲させることができ、桿本体1Aの弾性力と共にこの先部遮断桿部材1の折損や継手部分の破損を防止することができる。
また、遮断桿Aの閉鎖時における降下中に自動車が強行に通過しようとしてこの遮断桿Aの先部遮断桿部材1が図8に示すように、自動車の車体上に衝突した場合には、桿本体1A内に配設している上記補強芯材1Bは、スリット1b1 を介して分割されている各隣接する短冊状分割片1b2 、1b2 の対向端面間をスリット1b1 の上端を支点として図9に示すように、下方に向かうに従って徐々に拡開しながら弾性及び可撓性を有する桿本体1Aと共に上方に円弧状に屈曲して衝撃力を吸収し、この先部遮断桿部材1の折損や継手部分の破損を防止することができると共に自動車も大きく損傷するのを抑止することができ、また、自動車の排除後には、補強芯材1Bは桿本体1Aの弾性復元力によって一体的に元の真っ直ぐな形態に直ちに復帰することができる。
A 遮断桿
1 先部遮断桿部材1
1A 桿本体
1a1 軟質合成樹脂製内管
1a2 補強線
1a3 軟質合成樹脂製外管
1B 補強芯材
1b1 スリット
1b2 短冊状分割片
1b3 円形孔
2 空間部
10 中間部遮断桿部材
20 元部遮断桿部材

Claims (3)

  1. 数本の遮断稈部材を軸方向に継ぐことによって所定長さの遮断桿に形成してなる踏切用遮断桿において、先部の遮断桿部材を、弾性及び可撓性を有する合成樹脂製管を桿本体としてこの桿本体の中空内部に、厚み方向に弾性的に屈曲可能な一定厚みを有する合成樹脂製帯状板からなる補強芯材をその幅方向を上下方向に向けて挿入してその上端面を桿本体の内周面上周部に支持させている一方、下端面を桿本体の内周面下周部に摺接させていると共に、この補強芯材にはその下端面から上端面近傍に達する多数のスリットを全長に亘って長さ方向に小間隔毎に設けてスリットを介して対向端面を突き合わせ状に接合させている多数の短冊状分割片を形成してあり、各スリットの上端を支点として隣接する短冊状分割片間を上端から下端に向かって拡開させることによって桿本体を上方向には円弧状に屈曲可能に、隣接する短冊状分割片の対向端面同士を圧接させることによって下方向には屈曲不能に形成していることを特徴とする踏切用遮断桿。
  2. 桿本体は、軟質合成樹脂製の内管の外周面に硬質合成樹脂製の補強線を一定のピッチでもって螺旋状に巻着していると共にこの補強線上に上記軟質合成樹脂製内管と同一長さの軟質合成樹脂製外管を一体に固着してなり、これらの軟質合成樹脂製内外管の対向面間におる隣接する補強線部間に空間部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の踏切用遮断桿。
  3. 補強芯材は発泡樹脂製帯状板よりなり、各短冊状分割片における合成樹脂製帯状板の長さ方向の幅を該スリットの長さよりも短くしていると共にスリットの上端に合成樹脂製帯状板の厚み方向に貫通した小径円形孔を設けてこの小径円形孔を屈曲支点に形成していることを特徴とする請求項1に記載の踏切用遮断桿。
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