JP2013181285A - 間仕切り壁の耐震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震等の揺れによる間仕切り壁の脱落や破損を防ぐ、間仕切り壁の耐震構造を提供する。
【解決手段】天井パネル4を保持する野縁部材2,3の下部に取り付けられた間仕切り壁12の耐震構造であって、野縁部材2,3の間仕切り壁12が取り付けられた箇所の上部に配設された取付具20と、取付具20と天井スラブ7の取付金物21とを連結する耐震補強材22とを備え、間仕切り壁12が野縁部材2,3を介して天井1側の天井スラブ7に耐震補強材22によって連結されることで、地震等による天井下地材の揺れを防いで、野縁部材2,3の下部に取り付けられた間仕切り壁12の揺れを防ぎ、間仕切り壁12の脱落や破損を防ぐことができる。また、従来の間仕切り壁12の構造を活かした耐震構造となっており、施工性にも優れている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の間仕切り壁の耐震構造に関する。
従来、建築物の室内を仕切るための間仕切り壁として、天井側と床側に取り付けられた1組のランナーと、ランナー間に取り付けられた支柱と、ランナーと支柱がなす面に取り付けられたボード材とからなるものがある(特許文献1)。
特開2002−21229号公報
しかし、従来の間仕切り壁では、地震等により天井側で天井パネルを保持している野縁等の天井下地材が揺れると、間仕切り壁が天井側から脱落したり、破損したりする虞がある、という問題点があった。
そこで、本発明は、地震等の揺れによる間仕切り壁の脱落や破損を防ぐ、間仕切り壁の耐震構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、天井パネルを保持する天井下地材の下部に取り付けられた間仕切り壁の耐震構造であって、前記天井下地材の前記間仕切り壁が取り付けられた箇所の上部に配設された取付具と、前記取付具と天井側の所定部とを連結する連結手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記取付具は、前記天井下地材に取り付け自在な天井側取付部と、前記天井側取付部に回動自在に支持され、前記連結手段に取り付け自在な連結側取付部とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記連結手段にワイヤーを備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記天井下地材は、長手方向に沿って溝部が形成された野縁部材を備え、前記間仕切り壁は、前記野縁部材の下部に取り付けられるものとし、前記取付具は、前記溝部に係止自在な係止部を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、間仕切り壁が天井下地材を介して天井側に連結手段によって連結されることで、地震等による天井下地材の揺れを防いで、天井下地材の下部に取り付けられた間仕切り壁の揺れを防ぎ、間仕切り壁の脱落や破損を防ぐことができる。また、従来の間仕切り壁の構造を活かした耐震構造となっており、施工性にも優れている。
請求項2の発明によれば、連結手段を任意の向きに設置することができるとともに、施工後も連結手段の向きを変更することが容易となり、連結手段を耐震効果が得られる所望の位置に配置することができる。また、連結手段を、天井側の上部構造、天井内の配管、配線、機器等の設備を避けた位置に設置することで、施工性が向上する。
請求項3の発明によれば、連結手段にワイヤーを備えたことで、連結手段に柔軟性が備わり、連結手段の天井側の所定部への取り付けも容易となるとともに、連結手段の柔軟性を活かした取付方法も可能となり、施工性をさらに向上させることができる。
請求項4の発明によれば、取付具を野縁部材の溝部に係止することにより、取付具を介して、連結手段を野縁部材に容易に取り付けることができ、施工性を向上させることができる。
本発明の第1実施例における間仕切り壁の耐震構造を示す側面図である。 同上、間仕切り壁の耐震構造を示す平面図である。 同上、間仕切り壁の一例を示す斜視図である。 同上、取付具の分解斜視図である。 同上、取付具の使用状態を示す斜視図である。 同上、野縁取付部と野縁部材との取付状態を示す断面図である。 同上、野縁取付部と幅狭な野縁部材との取付状態を示す断面図である。 同上、間仕切り壁の耐震構造の概略を示す平面図である。 同上、図8とは耐震補強材の向きを変えた状態での間仕切り壁の耐震構造の概略を示す平面図である。 同上、図8とは耐震補強材の向きをさらに変えた状態での間仕切り壁の耐震構造の概略を示す平面図である。 本発明の第2実施例における間仕切り壁の耐震構造を示す側面図である。 同上、取付具と連結手段との分解斜視図である。 同上、取付具の使用状態を示す斜視図である。 同上、野縁取付部と野縁部材との取付状態を示す断面図である。 同上、野縁取付部と幅狭な野縁部材との取付状態を示す断面図である。 同上、取付板の平面図である。 本発明の第3実施例における間仕切り壁の耐震構造を示す側面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜図10は本発明の実施例1を示すものであり、本実施例の天井1は、互いに間隔をおいて平行に配設された複数の野縁部材2,3に、複数枚に分割された天井パネル4が取り付けられて一体化されることにより、全体として天井面を構成する吊り天井構造を有するものである。
ここで、本実施例の吊り天井構造の一例を示すと、それぞれ長手方向(図中、X方向)に沿って溝部としての野縁側溝部5,6が形成された断面略C形状の溝形鋼からなる複数の野縁部材2,3と、コンクリート下地等の上部構造としての天井スラブ7より垂設された垂設部材としての吊りボルト8に略S型形状の形鋼等からなるハンガー等の吊り下げ手段9を介して接続された断面略C形状の形鋼からなる野縁受部材10とを、互いに直交させて一体化して天井下地材としての格子体11を形成し、野縁部材2,3の下面に石膏ボード、コンパネ等の板材からなる天井パネル4をビス等によって取り付けて構成するものである。
図1及び図3に示すように、本実施例における建築物の室内を仕切るための間仕切り壁12では、下向きコ字状の金属製の横桟部材からなる上側ランナー13と、上向きコ字状の金属製の横桟部材からなる下側ランナー14と、上側ランナー13と下側ランナー14との間に、上側ランナー13及び下側ランナー14の長手方向に適当な間隔をあけて立設された金属製の角筒柱からなる支柱であるスタッド15とを備えた壁下地材16を形成している。そして、壁下地材16のスタッド15等の側面にボード材17がビス等によって取り付けられ、各スタッド15の中間部を横方向に貫通して振れ止め用横桟18を取り付け、上側ランナー13を天井パネル4を保持している天井下地材である野縁部材2,3の下面にビス等によって取り付けるとともに、下側ランナー14を床面19にビス等によって取り付けたものである。また、上側ランナー13及び下側ランナー14は軟質ゴム製の座金部材(不図示)を介して野縁部材2,3の下面及び床面19に取り付けられることが好ましい。
本実施例の間仕切り壁12の耐震構造は、野縁部材2,3の上側ランナー13が取り付けられた取付箇所の上部の野縁側溝部5,6に配設された取付具20と、吊り天井構造の所望とされる位置に上端部が天井スラブ7の下面に接合された取付金物21にボルト・ナットや溶接等によって剛接合され、取付具20と天井スラブ7の所定部の取付金物21とを連結する連結手段である耐震補強材22とを備えた構成である。尚、本発明は本実施例以外の吊り天井構造にも適用可能であり、上部構造は天井スラブ7に限らず、梁などのその他の建築構造物でもよいものとする。
取付具20は、野縁部材2,3の野縁側溝部5,6に取り付け自在な天井側取付部である野縁取付部23と、略V字型に延設され、耐震補強材22に取り付け自在な連結側取付部である補強材取付部24とを有するステンレス鋼、アルミニウム等の金属製としている。また取付具20は、野縁取付部23と補強材取付部24とを分割自在に備えた構造である。
補強材取付部24は、基端部25の両端から一対の連結杆26,26を略V字型となるように上方に傾斜して延設されており、各連結杆26は水平方向から上向きの傾斜角度をθ1(0<θ1<90°)として、上向きに傾斜して備えたものである。
各連結杆26には、第1の連結用貫通部27を備えており、この第1の連結用貫通部27を介して、取付具20をビスやボルト・ナット等の第1の固定手段28によって耐震補強材22に固定するものである。
また、第1の連結用貫通部27については、図5中にて実線で示すように各連結杆26に予め耐震補強材22を取り付ける際の基準点として一箇所ずつ設けておき、図5中にて一点鎖線で示すように、耐震補強材22の取付時に、連結杆26の基準点以外の箇所に第1の連結用貫通部27を適宜後付けで設けて、耐震補強材22を取り付けることが好ましい。また、第1の連結用貫通部27は全てが予め設けられたものや後付けされたものでもよく、設置箇所や設置数も図示された以外に適宜変更可能である。
ここで、図4を元に野縁取付部23と補強材取付部24の分割構造について説明すると、補強材取付部24は、基端部25の下部を略直角に折り曲げて断面視略L型に形成した折り曲げ部29を備えたステンレス鋼、アルミニウム等の金属製としている。
一方、野縁取付部23は、略方形状に形成されたステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の薄板からなる野縁取付部本体30の対向する一対の両端部31,31より略平行に下向きに立ち上げられ、野縁部材2の野縁側溝部5に挿入可能な一対の第1の立ち上げ部32,32と、各第1の立ち上げ部32の先端を互いの距離が離れるよう外側へ上向きに折り曲げて断面略J型に形成し、野縁部材2の縁部2Aの内面に長手方向(図中、X方向)に沿って係合可能に設けられ、野縁部材2を野縁側溝部5に沿ってスライド自在に保持する第1の係止部33が設けられている。縁部2Aは、長手方向(図中、X方向)に沿って野縁部材2の野縁側溝部5側の開放端を内向きに屈曲して形成されたものである。
また、野縁取付部23には、第1の係止部33,33より間隔を小さく形成した幅狭な第2の係止部34,34を備えており、野縁部材2の長手方向(図中、X方向)と水平方向に直交する方向である短手方向(図中、Y方向)の幅H1より小さい幅H2に設定された幅狭な野縁部材3への接続を可能としている。ここで、野縁部材2の幅H1及び野縁側溝部5の幅L1は、それぞれ幅狭な野縁部材3の幅H2及び野縁側溝部6の幅L2の約2倍の大きさに設定されている。
ここで、第2の係止部34,34は、野縁取付部本体30の第1の立ち上げ部32,32間に第1の立ち上げ部32と略平行に下向きに立ち上げられ、且つ第1の立ち上げ部32,32間の間隔M1より幅狭な間隔M2に形成され、幅狭な野縁部材3の野縁側溝部6に挿入可能な一対の第2の立ち上げ部35,35の先端を、互いの距離が離れるよう外側へ上向きに折り曲げて、幅狭な野縁部材3の縁部3Aの内面に長手方向(図中、X方向)に沿って係合可能に設けられ、幅狭な野縁部材3を野縁側溝部6に沿ってスライド自在に保持する構造である。縁部3Aは、長手方向(図中、X方向)に沿って野縁部材3の野縁側溝部6側の開放端を内向きに屈曲して形成されたものである。
さらに、野縁取付部23は、野縁取付部本体30の四隅を略L型に延設した第1の固定片36を形成し、この第1の固定片36に形成された第1の固定用貫通部37に対してビス等の第2の固定手段38によって野縁部材2の側面に固定可能としている。また、第1の立ち上げ部32に形成された第2の固定用貫通部39に対してビス等の第3の固定手段40によって、幅狭な野縁部材3の側面に固定可能としている。
また、野縁取付部23には、野縁取付部本体30の前記両端部31,31と異なる両端部を上向きに立ち上げて補強用リブ41が形成されている。
また、野縁取付部23の野縁取付部本体30の略中央部分に、螺子孔42を設けるとともに、補強材取付部24の折り曲げ部29の中央部分に、第3の固定用貫通部43を備えている。この第3の固定用貫通部43の周辺の折り曲げ部29には、複数の第4の固定用貫通部44,44,44を備え、第3の固定用貫通部43の直径が螺子孔42の直径より大径とする構成である。
そして、ビス等の第4の固定手段45を第3の固定用貫通部43を介して螺子孔42に螺合して、補強材取付部24を野縁取付部23に回動自在に保持し、補強材取付部24を野縁取付部23に対して所望の向きに配置したところで、ビス等の第5の固定手段46を第4の固定用貫通部44,44,44を介して野縁取付部本体30に螺合して、補強材取付部24を野縁取付部23に回動不能に固定するものである。そして、図8〜図10に示すように、耐震補強材22を野縁部材2,3の長手方向(図中、X方向)やその直交方向(図中、Y方向)に限定されず、水平方向に対して360°いかなる方向に対して配置可能としている。
このように、補強材取付部24の折り曲げ部29と野縁取付部23の野縁取付部本体30は、ビス等の第4の固定手段45、第5の固定手段46によって着脱自在に接続されている。
耐震補強材22は、圧縮材と引張材との2材で1対となるブレース材として使用される断面略C形状の溝形鋼、I型鋼、H型鋼等の杆部材や、ワイヤー等の線材等からなり、取付具20の第1の連結用貫通部27にビスやボルト・ナット等の第1の固定手段28によって固定されるものである。
また本実施例では、野縁取付部23と補強材取付部24を分割自在とすることで、作業性を向上するとともに、既存の野縁取付部23に補強材取付部24を取り付けるだけで容易に取付具20を構成することができ、製造コストを削減することができる。
さらに、本実施例の取付具20は、複数の幅M1,M2の第1の立ち上げ部32,第2の立ち上げ部35に形成された第1の係止部33,第2の係止部34を備えたことで、様々な幅寸法L1,L2を有する野縁側溝部5,6を備えた野縁部材2,3に対応可能としている。
以上のように、本実施例では請求項1に対応して、天井パネル4を保持する天井下地材としての野縁部材2,3の下部に取り付けられた間仕切り壁12の耐震構造であって、野縁部材2,3の間仕切り壁12が取り付けられた箇所の上部に配設された取付具20と、前記取付具20と天井側の所定部として天井スラブ7の取付金物21とを連結する連結手段としての耐震補強材22とを備えている。
この場合、間仕切り壁12が天井下地材の野縁部材2,3を介して天井1側の天井スラブ7に耐震補強材22によって連結されることで、地震等による天井下地材の揺れを防いで、天井下地材の野縁部材2,3の下部に取り付けられた間仕切り壁12の揺れを防ぎ、間仕切り壁12の脱落や破損を防ぐことができる。また、従来の間仕切り壁12の構造を活かした耐震構造となっており、施工性にも優れている。
また、本実施例は請求項2に対応して、取付具20は、野縁部材2,3に取り付け自在な天井側取付部としての野縁取付部23と、野縁取付部23に回動自在に支持され、耐震補強材22に取り付け自在な連結側取付部としての補強材取付部24とを備えている。
この場合、耐震補強材22を任意の向きに設置することができるとともに、施工後も耐震補強材22の向きを変更することが容易となり、耐震補強材22を耐震効果が得られる所望の位置に配置することができるとともに、耐震補強材22を、上部構造7や天井1内の配管、配線、機器等の設備を避けた位置に設置することで、施工性が向上する。
また、本実施例は請求項4に対応して、天井下地材は、長手方向に沿って溝部として野縁側溝部5,6が形成された野縁部材2,3を備え、間仕切り壁12は、野縁部材2,3の下部に取り付けられるものとし、取付具20は、野縁側溝部5,6に係止自在な係止部として第1の係止部33と第2の係止部34を備えている。
この場合、取付具20を野縁部材2,3に取付ける際に、第1の係止部33又は第2の係止部34を野縁側溝部5,6に押し込むと、第1の係止部33又は第2の係止部34の外面が縁部2A,3Aの外面と接触したまま、第1の係止部33又は第2の係止部34は第1の立ち上げ部32又は第2の立ち上げ部35ごと野縁部材2,3の短手方向(図中、Y方向)を内向きに弾性変形する。さらに、第1の係止部33又は第2の係止部34を野縁側溝部5,6に押し込み、第1の係止部33又は第2の係止部34の外面と縁部2A,3Aの外面との接触が解除されると、弾性変形していた第1の係止部33又は第2の係止部34と第1の立ち上げ部32又は第2の立ち上げ部35が復元して、第1の係止部33又は第2の係止部34の内面が縁部2A,3Aの内面に確実に係止される。このように、取付具20を野縁部材2,3に係止することにより、取付具20を介して、耐震補強材22を野縁部材2,3にワンタッチで容易に取り付けることができ、作業性をさらに向上させることができる。
また、実施例上の効果として、平行に配設された複数の野縁部材2,3の下面に天井パネル4を取り付けた天井1を天井スラブ7より吊り下げ支持した吊り天井構造において、天井スラブ7に固定された耐震補強材22を野縁部材2,3に取り付ける取付具20を備えている。
この場合、既に天井パネル4に固定された野縁部材2,3に取付具20を介して耐震補強材22を取り付けることで、ビス留め等の作業を必要としないため、取付作業を容易にし、施工に際しての作業性に優れた吊り天井構造を提供することができる。
さらに、取付具20に、野縁側溝部5,6の幅寸法L1,L2の異なる複数種類の野縁部材2,3に対応して、第1の係止部33と第2の係止部34を複数備えたことにより、野縁側溝部5,6の幅寸法L1,L2の異なる複数種類の野縁部材2,3に対応して、耐震補強材22を取り付けることが可能となり、作業性を向上させるとともに、一つの取付具20で複数種類の野縁部材2,3に対応することが可能なため、製造コストの低減を図ることできる。
また、野縁取付部23の第1の係止部33及び第2の係止部34を、野縁部材2,3の縁部2A,3Aの内面に野縁部材2,3の長手方向(図中、X方向)に沿って略線接触した状態で係合させることで、第1の係止部33及び第2の係止部34と縁部2A,3Aの内面との接触面積を増大させて、第1の係止部33及び第2の係止部34と縁部2A,3Aとの接触部分にガタが生じる恐れを防止して、野縁取付部23と野縁部材2,3との係合状態を安定化させることができる。
さらに、天井パネル4に近い位置で天井パネル4と近い揺れ方をする野縁部材2,3に耐震補強材22を取り付けることにより、耐震補強材22を天井パネル4に近い位置に取り付けて、耐震補強材22と天井パネル4の距離を短くして、天井パネル4の揺れを耐震補強材22に効率良く伝達して天井スラブ7へ逃がす構造とし、天井パネル4を揺れに強い構造にし、間仕切り壁12の耐震性を向上させる。
また、取付具20の耐震補強材22との連結部分である補強材取付部24を、略V字型に形成したことにより、地震等による天井パネル4の揺れによって生じる水平方向の力に対して、補強材取付部24が略V字型部分の弾性変形によって抵抗することで、水平方向の力に対して高い強度を得ることができ、間仕切り壁12の耐震性が向上する。
さらに、上側ランナー13及び下側ランナー14が軟質ゴム製の座金部材(不図示)を介して野縁部材2,3の下面及び床面19に取り付けられることで、野縁部材2,3及び床面19からの振動が座金部材によって吸収されて上側ランナー13及び下側ランナー14へ伝わりにくくなり、間仕切り壁12の耐震性が向上する。
図11〜図16は実施例2を示しており、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例では、取付具20において、補強材取付部24を廃して、野縁取付部23の野縁取付部本体30に対して、天井1側と間仕切り壁12とを連結する連結手段49を取り付け自在とする連結側取付部として第1の雌螺子部50を備えている。ここで、第1の雌螺子部50として、野縁取付部本体30の中央部分に形成された貫通部51を備え、後述する連結手段49のボルト59に螺合可能なナット50を有している。ここで、第1の雌螺子部としてのナット50は野縁取付部本体30に固定されたものでも、野縁取付部本体30と別体としても構わないものとする。また、第1の雌螺子部50の別の実施形態としては、貫通部51にボルト59が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。
そして、天井スラブ7には、天井スラブ7にインサート成形等により設置され、下方に向け第2の雌螺子部52を備えた天井側取付体53を備えており、この天井側取付体53の第2の雌螺子部52に螺合可能な第1の雄螺子部54を備えた第1の雄螺子部材55と、円盤状の金属製の板材からなり中央部分に第1の雄螺子部材55の第1の雄螺子部54を挿通可能な貫通部56を備え、この貫通部56の周囲に複数の取付孔57を備えた取付板58とを備えている。
連結手段49は、野縁取付部本体30の貫通部51に挿通可能な第2の雄螺子部としてのボルト59と、ボルト59の頭部に装着されたワイヤー部材60を有している。さらに、ボルト59・ナット50はそれぞれ、貫通部51に対して軟質ゴム製の座金部材(不図示)を介して取り付けられることが好ましい。
以上の間仕切り壁12の耐震構造の施工方法としては、まず、天井スラブ7では、第1の雄螺子部材55を介して取付板58を天井側取付体53に取り付ける。
続いて、取付具20の野縁取付部23の第1の係止部33又は第2の係止部34を、野縁部材2,3の縁部2A,3Aに係合させて、取付具20を野縁部材2,3の野縁側溝部5,6に沿ってスライド可能に保持する。
そして、連結手段49のボルト59を野縁取付部本体30の第1の雌螺子部50に螺合するとともに、連結手段49のワイヤー部材60を固定金具61を介して取付板58の取付孔57にくくりつけて固定して、連結手段49による取付具20と天井スラブ7との連結が完了する。
以上のように本実施例では請求項1に対応して、天井パネル4を保持する天井下地材の野縁部材2,3の下部に取り付けられた間仕切り壁12の耐震構造であって、野縁部材2,3の間仕切り壁12の取付箇所の上部に配設された取付具20と、前記取付具20と天井側の所定部として天井スラブ7の取付金物21とを連結する連結手段49とを備えている。
この場合、地震等による天井下地材の揺れによって、間仕切り壁12が揺れるのを防いで、間仕切り壁12の脱落や破損を防ぐことができる。また、従来の間仕切り壁12の構造を活かした耐震構造となっており、施工性にも優れている。
また本実施例は請求項3に対応して、連結手段49にワイヤー部材60を備えたことにより、連結手段49に柔軟性が備わり、連結手段49と、天井1側の所定部である上部構造としての天井スラブ7、吊りボルト8、吊り下げ手段9、野縁部材2,3、野縁受部材10、又は天井内の配管、配線、機器等の設備などへの取り付けも容易となるとともに、連結手段49の柔軟性を活かして、上述の天井1側の所定部にワイヤー部材60をくくりつけて連結手段49を係止する取付方法も可能となり、施工性をさらに向上させることができる。
次に図17は、本発明の第3実施例を示すものである。同図において、図1〜図16と同一部分には同一符号を付し、その共通する部分の詳細な説明は省略する。本実施例の間仕切り壁12の耐震構造では、天井側取付体53の第2の雌螺子部52に、連結手段49のワイヤー部材60の先端に備えた第2の雄螺子部材62を直接螺合する構造とし、間仕切り壁12の耐震構造の部品点数の低減を図ることができる。
本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、間仕切り壁12の構造について、上記実施例の間仕切り壁12の構造に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、間仕切り壁12の上側ランナー13は、野縁部材2,3の長手方向(図中、X方向)と直交させて野縁部材2,3に取り付けられるものに限らず、野縁部材2,3の長手方向(図中、X方向)と平行に野縁部材2,3に取り付けられるものでもよく、上側ランナー13の野縁部材2,3に対する向きは適宜変更可能である。
1 天井
2 野縁部材(天井下地材)
3 野縁部材(天井下地材)
4 天井パネル
5 野縁側溝部(溝部)
6 野縁側溝部(溝部)
12 間仕切り壁
20 取付具
22 耐震補強材(連結手段)
23 野縁取付部(天井側取付部)
24 補強材取付部(連結側取付部)
33 第1の係止部
34 第2の係止部
49 連結手段
50 ナット(連結側取付部)
60 ワイヤー部材(連結手段)

Claims (4)

  1. 天井パネルを保持する天井下地材の下部に取り付けられた間仕切り壁の耐震構造であって、
    前記天井下地材の前記間仕切り壁が取り付けられた箇所の上部に配設された取付具と、前記取付具と天井側の所定部とを連結する連結手段とを備えたことを特徴とする間仕切り壁の耐震構造。
  2. 前記取付具は、前記天井下地材に取り付け自在な天井側取付部と、
    前記天井側取付部に回動自在に支持され、前記連結手段に取り付け自在な連結側取付部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の間仕切り壁の耐震構造。
  3. 前記連結手段にワイヤーを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の間仕切り壁の耐震構造。
  4. 前記天井下地材は、長手方向に沿って溝部が形成された野縁部材を備え、
    前記間仕切り壁は、前記野縁部材の下部に取り付けられるものとし、
    前記取付具は、前記溝部に係止自在な係止部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の間仕切り壁の耐震構造。
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