JP2013178978A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を増加させることなく、非発光部を形成する。
【解決手段】車両用灯具1は、バルブ2と、当該バルブ2の前方に配置されたインナーレンズ3と、を備える。インナーレンズ3は、バルブ2から出射された光を前方へ透過させる透光部32と、バルブ2から出射された光を透過させない非透光部31と、を有する。非透光部31の前面には、バルブ2から出射されて後面から当該非透光部31に入射した光を後方へ再帰反射させる複数のカット310,…が形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】車両用灯具1は、バルブ2と、当該バルブ2の前方に配置されたインナーレンズ3と、を備える。インナーレンズ3は、バルブ2から出射された光を前方へ透過させる透光部32と、バルブ2から出射された光を透過させない非透光部31と、を有する。非透光部31の前面には、バルブ2から出射されて後面から当該非透光部31に入射した光を後方へ再帰反射させる複数のカット310,…が形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用灯具に関する。
従来、車両に搭載される車両用灯具として、発光部を所望の形状で発光させる目的で、光源の前方に配置したレンズの一部に非発光部を設けたものが知られている。一般に、この種の車両用灯具では、レンズの一部を遮光部材で覆うことによって、当該一部を非発光部(非透光部)としつつ当該一部を除くレンズ部分を所望の形状にし、このレンズ部分に光源からの光を透過させて当該レンズ部分を所望の形状で発光させている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の車両用灯具では、レンズとは別部品の遮光部材を用いる必要があるために、部品点数が増加してしまうという問題があった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、部品点数を増加させることなく、非発光部を形成することができる車両用灯具の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
光源と、当該光源の前方に配置されたレンズと、
を備える車両用灯具において、
前記レンズは、前記光源から出射された光を前方へ透過させる透光部と、前記光源から出射された光を透過させない非透光部と、を有し、
前記非透光部の前面には、前記光源から出射されて後面から当該非透光部に入射した光を後方へ再帰反射させる複数のカットが形成されていることを特徴とする。
光源と、当該光源の前方に配置されたレンズと、
を備える車両用灯具において、
前記レンズは、前記光源から出射された光を前方へ透過させる透光部と、前記光源から出射された光を透過させない非透光部と、を有し、
前記非透光部の前面には、前記光源から出射されて後面から当該非透光部に入射した光を後方へ再帰反射させる複数のカットが形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用灯具において、
前記レンズの後方に配置され、前記非透光部の前記複数のカットで後方へ反射された光を前記透光部に向けて反射させる反射面を備えることを特徴とする。
前記レンズの後方に配置され、前記非透光部の前記複数のカットで後方へ反射された光を前記透光部に向けて反射させる反射面を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、光源から前方へ出射されて、レンズの非透光部に後面から入射した光が、当該非透光部の前面に形成された複数のカットによって後方へ再帰反射される。これにより、光源から出射された光がレンズの非透光部を透過することを、レンズとは別部品の遮光部材を用いる必要なく、当該レンズのみによって防止でき、ひいては、当該レンズの非透光部を、前方から見て発光していない非発光部とすることができる。したがって、部品点数を増加させることなく、非発光部を形成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、レンズの非透光部の複数のカットで後方へ反射された光が、レンズの後方に配置された反射面によってレンズの透光部に向けて反射され、当該透光部を透過して前方へ照射される。つまり、非発光部へ向かう光を遮光部材で遮光していただけの従来と異なり、非透光部(すなわち非発光部)に入射した光が、透光部を前方へ向けて発光させる光として利用される。したがって、従来に比べ、光束利用率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における車両用灯具1の要部の正面図であり、図2は、図1のII−II線での断面図である。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1から見た方向を意味するものとする。
図1は、本実施形態における車両用灯具1の要部の正面図であり、図2は、図1のII−II線での断面図である。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1から見た方向を意味するものとする。
図1及び図2に示すように、車両用灯具1は、図示しないアウターレンズに前方を覆われた灯室内に、バルブ2と、インナーレンズ3と、リフレクタ4とを備えている。
このうち、バルブ2は、本発明に係る光源であり、発光体であるフィラメント21を有している。このバルブ2は、リフレクタ4の底部中央に形成されたバルブ取付孔41に後方から挿通された状態で、当該リフレクタ4に固定されている。
このうち、バルブ2は、本発明に係る光源であり、発光体であるフィラメント21を有している。このバルブ2は、リフレクタ4の底部中央に形成されたバルブ取付孔41に後方から挿通された状態で、当該リフレクタ4に固定されている。
インナーレンズ3は、本発明に係るレンズであり、前後方向と直交する略平板状に形成されて、バルブ2及びリフレクタ4の前方を覆うように配置されている。
このインナーレンズ3のうち、バルブ2の前方に位置する正面視中央部から左端部に亘る部分は、バルブ2から出射された光を透過させない非透光部31となっている。この非透光部31の前面には、バルブ2から出射されて後面から当該非透光部31に入射した光を全反射によって後方へ再帰反射させる複数のカット310,…が形成されている。この複数のカット310,…は、自動車のテールランプなどに設けられる反射器材(リフレックスリフレクタ)が有するものと同様に形成された、従来より公知のプリズムカットである。
一方、インナーレンズ3のうち、非透光部31の周囲を囲む正面視U字状の部分は、バルブ2から出射された光を前方へ透過させる透光部32となっている。この透光部32の後面には、当該透光部32を透過する光を上下方向又は左右方向へ拡散させる複数のレンズカット320,…が形成されている。
このインナーレンズ3のうち、バルブ2の前方に位置する正面視中央部から左端部に亘る部分は、バルブ2から出射された光を透過させない非透光部31となっている。この非透光部31の前面には、バルブ2から出射されて後面から当該非透光部31に入射した光を全反射によって後方へ再帰反射させる複数のカット310,…が形成されている。この複数のカット310,…は、自動車のテールランプなどに設けられる反射器材(リフレックスリフレクタ)が有するものと同様に形成された、従来より公知のプリズムカットである。
一方、インナーレンズ3のうち、非透光部31の周囲を囲む正面視U字状の部分は、バルブ2から出射された光を前方へ透過させる透光部32となっている。この透光部32の後面には、当該透光部32を透過する光を上下方向又は左右方向へ拡散させる複数のレンズカット320,…が形成されている。
リフレクタ4は、前方へ開口する形状に形成され、当該開口の周縁部でインナーレンズ3の周縁部を支持している。リフレクタ4の底面は、アルミニウム被膜が蒸着された反射面42となっている。
この反射面42のうち、インナーレンズ3の非透光部31の後方に位置する第一反射領域42aは、主に、インナーレンズ3の非透光部31で後方へ反射された光,つまり、非透光部31の複数のカット310,…で後方へ反射されて当該非透光部31から後方へ向かう光を、インナーレンズ3の透光部32に向けて反射させる。
一方、反射面42のうち、第一反射領域42aを除く第二反射領域42bは、インナーレンズ3の非透光部31で後方へ反射された光や、バルブ2のフィラメント21から当該第二反射領域42bに直接入射した光を、インナーレンズ3の透光部32に向けて反射させる。
この反射面42のうち、インナーレンズ3の非透光部31の後方に位置する第一反射領域42aは、主に、インナーレンズ3の非透光部31で後方へ反射された光,つまり、非透光部31の複数のカット310,…で後方へ反射されて当該非透光部31から後方へ向かう光を、インナーレンズ3の透光部32に向けて反射させる。
一方、反射面42のうち、第一反射領域42aを除く第二反射領域42bは、インナーレンズ3の非透光部31で後方へ反射された光や、バルブ2のフィラメント21から当該第二反射領域42bに直接入射した光を、インナーレンズ3の透光部32に向けて反射させる。
以上の車両用灯具1によれば、バルブ2から前方へ出射されて、インナーレンズ3の非透光部31に後面から入射した光が、当該非透光部31の前面に形成された複数のカット310,…によって後方へ再帰反射される。これにより、バルブ2から出射された光がインナーレンズ3の非透光部31を透過することを、インナーレンズ3とは別部品の遮光部材を用いる必要なく、当該インナーレンズ3のみによって防止でき、ひいては、当該インナーレンズ3の非透光部31を、前方から見て発光していない非発光部とすることができる。したがって、部品点数を増加させることなく、非発光部を形成することができる。
また、インナーレンズ3の非透光部31の複数のカット310,…で後方へ反射された光が、インナーレンズ3の後方に配置されたリフレクタ4の反射面42によってインナーレンズ3の透光部32に向けて反射され、当該透光部32を透過して前方へ照射される。つまり、非発光部へ向かう光を遮光部材で遮光していただけの従来と異なり、非透光部31(すなわち非発光部)に入射した光が、透光部32を前方へ向けて発光させる光として利用される。したがって、従来に比べ、光束利用率を向上させることができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、車両用灯具1の光源として、フィラメント21を有するバルブ2が設けられることとしたが、本発明に係る光源は、フィラメントを有するバルブに限定されず、フィラメントを有していない放電バルブであってもよいし、LED(発光ダイオード)などの発光素子であってもよい。
また、インナーレンズ3における非透光部31の形状及び位置は、上記実施形態のものに限定されず、任意に設定することができる。したがって、透光部32(すなわち発光部)の所望の形状に対応させて非透光部31の形状及び位置を設定することで、透光部32を所望の形状で発光させることができる。
1 車両用灯具
2 バルブ(光源)
21 フィラメント
3 インナーレンズ(レンズ)
31 非透光部
310 カット
32 透光部
320 レンズカット
4 リフレクタ
41 バルブ取付孔
42 反射面
42a 第一反射領域
42b 第二反射領域
2 バルブ(光源)
21 フィラメント
3 インナーレンズ(レンズ)
31 非透光部
310 カット
32 透光部
320 レンズカット
4 リフレクタ
41 バルブ取付孔
42 反射面
42a 第一反射領域
42b 第二反射領域
Claims (2)
- 光源と、当該光源の前方に配置されたレンズと、
を備える車両用灯具において、
前記レンズは、前記光源から出射された光を前方へ透過させる透光部と、前記光源から出射された光を透過させない非透光部と、を有し、
前記非透光部の前面には、前記光源から出射されて後面から当該非透光部に入射した光を後方へ再帰反射させる複数のカットが形成されていることを特徴とする車両用灯具。 - 前記レンズの後方に配置され、前記非透光部の前記複数のカットで後方へ反射された光を前記透光部に向けて反射させる反射面を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012042610A JP2013178978A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012042610A JP2013178978A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 車両用灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013178978A true JP2013178978A (ja) | 2013-09-09 |
Family
ID=49270435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012042610A Pending JP2013178978A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013178978A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170001109U (ko) * | 2015-09-16 | 2017-03-24 | 에스엘 주식회사 | 차량용 램프 |
JP2018190689A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | 株式会社小糸製作所 | 灯具ユニットおよび車両用灯具 |
-
2012
- 2012-02-29 JP JP2012042610A patent/JP2013178978A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20170001109U (ko) * | 2015-09-16 | 2017-03-24 | 에스엘 주식회사 | 차량용 램프 |
KR200483320Y1 (ko) * | 2015-09-16 | 2017-04-27 | 에스엘 주식회사 | 차량용 램프 |
JP2018190689A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | 株式会社小糸製作所 | 灯具ユニットおよび車両用灯具 |
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