JP2013178032A - 車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法 - Google Patents

車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013178032A
JP2013178032A JP2012042239A JP2012042239A JP2013178032A JP 2013178032 A JP2013178032 A JP 2013178032A JP 2012042239 A JP2012042239 A JP 2012042239A JP 2012042239 A JP2012042239 A JP 2012042239A JP 2013178032 A JP2013178032 A JP 2013178032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
refrigerant
defrosting operation
temperature
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012042239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5693495B2 (ja
Inventor
Takeshi Matsuo
毅 松尾
Masatoshi Morishita
昌俊 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012042239A priority Critical patent/JP5693495B2/ja
Publication of JP2013178032A publication Critical patent/JP2013178032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5693495B2 publication Critical patent/JP5693495B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】ヒートポンプ回路のみで冷房及び暖房を実施できるように車両用空調機を構成したものにおいて、車外に配置される外部熱交換器への着霜の有無を簡便な手法で適切に判定して、始動時に除霜完了後に暖房運転を開始することができるようにする。
【解決手段】冷媒回路内に、圧縮機1,外部熱交換器3,膨張弁4,内部熱交換器5をそなえた車両用ヒートポンプ式空調機であって、暖房運転時に、温度低下前の冷媒を外部熱交換器3に供給して除霜する除霜運転を行なう除霜運転回路と、暖房運転と除霜運転とを切り替える切替手段20,21と、始動時に、除霜運転開始条件が成立すると暖房運転に入る前に除霜運転を実施し、外部熱交換器の冷媒出入口温度差が閾値未満になったら除霜運転から暖房運転に切り換える可能とする制御装置50とをそなえる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車に搭載するのに好適な車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法に関するものである。
例えば、ガソリンエンジン,ディーゼルエンジン,ガスエンジンなどの原動機を備えない電気自動車の車両用空調機として、図9に示すようなものが実用化されている。
つまり、図9に示すように、この車両用空調機は、冷媒回路100と温水回路110とを備えている。冷媒回路100は、圧縮機101と、凝縮器(外部熱交換器、いわゆる、室外機)103と、膨張弁104と、蒸発器(内部熱交換器、いわゆる、室内機)105とをこの順で、冷媒回路100内に備えている。温水回路110は、リザーバタンク111と、温水ポンプ112と、温水PTCヒータ113と、ヒータコア114とをこの順で備えている。車室内には、蒸発器105及びヒータコア114の背面から送風する送風機121が室内機として装備される。
冷房運転時には、温水回路110の作動を停止して、圧縮機101を作動させて、冷媒回路100内で、圧縮機101,凝縮器(室外機)103,膨張弁104,蒸発器(室内機)105の順で冷媒を循環させる。これにより、圧縮機101で圧縮され高温,高圧になった冷媒は凝縮器103において熱を放出して冷却され凝縮される。凝縮された冷媒は膨張弁104において断熱膨張することにより冷却され、その後、蒸発器105において送風機121から送風される空気の熱を奪い冷却して、自身はその分だけ温度上昇して再び圧縮器101に進む。このような冷媒の循環(冷凍サイクル)によって、車室内が冷房される。
暖房運転時には、冷媒回路100を停止して、温水ポンプ112を作動させて、温水回路110内で、リザーバタンク111,温水ポンプ112,温水PTCヒータ113,ヒータコア114の順で水を循環させる。これにより、温水PTCヒータ113において水が温められてヒータコア114に送られて、ヒータコア114において送風機121から送風される空気を加温し、自身はその分だけ温度低下して再びリザーバタンク111に進む。このような温水の循環によって、車室内が暖房される。
なお、このように暖房時の熱源として温水PTCヒータ113を使用するのは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ガスエンジンなどの原動機を備えない電気自動車の場合、エンジンの排熱を利用できないためであり、この代わりに温水PTCヒータを使用しているのである。
また、このような装置構成では、電気自動車に搭載された走行用の大容量のモータ/ジェネレータ(電動発電機、以下、単にモータという)130及び図示しないバッテリケース内のバッテリを冷却する冷却装置として、水冷式の冷却回路140が装備されている。この水冷式冷却回路140は、リザーバタンク141と、ラジエータ(放熱器)142と、ポンプ143とをこの順で備え、冷水ポンプ143とリザーバタンク141との間の冷却水流路に、モータ130及び図示しないバッテリケースが備えられる。
ラジエータ142は冷媒回路100の凝縮器103と共に、冷却ファン150によって外気を利用して冷却される。これにより、ラジエータ142で放熱されて冷やされた冷却水はモータ130やバッテリケースに送られて、モータ130やバッテリケース内のバッテリを冷却する。この冷却時の熱交換によって加熱された冷却水は、再びラジエータ142に進んで冷やされる。
しかし、温水PTCヒータ113は電力を利用する電気ヒータであるため、電気自動車の場合、この温水PTCヒータ113の電力消費分だけバッテリの充電電力量が低下する。このため、暖房運転を行うと車両の航続距離が低下することが課題となる。
また、冷房時に用いる冷媒回路(冷凍サイクル)100と、暖房時に用いる温水回路(温水サイクル)110の2系統が、空調装置として必要になるのでコスト高となる。
また、モータやバッテリを水冷式で冷却しており、冷却対象のバッテリ(特に、リチウムイオン電池)は水に対する潜在的な発熱リスクを持つので、水を使用しない代替冷却方法が望ましい。
ところで、ヒートポンプ式空調機は、冷房運転と暖房運転とを切り替えることができ、家庭用や業務用の建物用のエアコン(いわゆる、ヒートポンプエアコン)として広く普及している。
ただし、外気温度が極端に低下(例えば、−10℃以下)すると、外部熱交換器である蒸発器に霜が付着して、次第に氷結(フロスト)が進むと、暖房能力が低下するだけでなく、着霜量が多いと継続運転が不可能となる。
建物用の空調機では、このような着霜,氷結が蒸発器に発生したら、室内機の送風を停止して、暖房と逆サイクル運転(即ち、冷凍サイクル運転)をする除霜運転をすることによって、着氷,氷結した蒸発器(外部熱交換器)に高温の冷媒を流すことで解氷し、暖房を間欠的に実施(デフロスト運転)することで暖房運転を継続することを可能としている。
例えば特許文献1には、車両用空調機に関するものではないが、水回路を流れる水を加熱する通常運転と、この通常運転の逆サイクルとなる除霜運転とを、循環する冷媒を用いて行なう、ヒートポンプ装置が記載されている。このヒートポンプ装置の室外機は、除霜運転時に、圧縮器から吐出された冷媒の一部を、バイパスさせる回路を備え、制御装置が、このバイパス回路の設けられた弁を水熱交換器の水入口及び水出口の各水温度に基づいて開閉制御して、除霜運転時にこの弁が開の場合、水熱交換器の冷媒入口及び冷媒出口の各冷媒温度に基づいてバイパス回路の第3膨張弁の開度を調整する。これにより、水熱交換器を用いて高効率で除霜運転を実施できるとしている。
国際公開第2011/092802号
ところで、特許文献1には車両用空調機に適用することは記載されていないが、車両用空調機においても、ヒートポンプ式空調機を適用して、冷凍サイクルを用いて、冷媒が流れる方向を逆として、ヒートポンプサイクルを構成することで、1系統の回路のみで空調装置を実現することができる。
しかしながら、車両用空調機の場合、厳寒時の起動時において、車外側にある熱交換器に着霜が生じている可能性がある。ヒートポンプ式空調機の場合には、着霜が生じた場合には、除霜運転を実施して除霜することができる。この除霜時には、除霜運転から暖房運転に適切に切り換える必要がある。このため、除霜運転によって除霜が完了したことをどのように認識して、適切に除霜運転を制御するかが課題となる。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたもので、車両用空調機にヒートポンプ式空調機を適用して、ヒートポンプ回路のみで冷房及び暖房を実施できるようにしたものにおいて、車外に配置される外部熱交換器への着霜の有無を簡便な手法で適切に判定して、特に、始動時に着霜状態での暖房運転を回避して除霜完了後に支障なく暖房運転を開始することができるようにした、車両用ヒートポンプ式空調機及びその制御方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の車両用ヒートポンプ式空調機は、冷媒回路内に、圧縮機,外部熱交換器,膨張弁,内部熱交換器をそなえた車両用ヒートポンプ式空調機であって、前記圧縮機,前記内部熱交換器,前記膨張弁,前記外部熱交換器の順に冷媒を流通させる暖房運転時に、温度低下前の冷媒を前記外部熱交換器に供給して除霜する除霜運転を行なう除霜運転回路と、前記暖房運転と前記除霜運転とを切り替える切替手段と、前記除霜運転時に前記外部熱交換器の冷媒入口温度を検出する第1冷媒温度検出手段と、前記除霜運転時に前記外部熱交換器の冷媒出口温度を検出する第2冷媒温度検出手段と、前記車両の始動時に、予め設定された除霜運転開始条件が成立すると前記暖房運転に入る前に前記除霜運転を実施し、前記第1及び第2冷媒温度検出手段により検出された前記冷媒入口温度と前記冷媒出口温度との差が予め設定された閾値未満になったら前記除霜運転から前記暖房運転に切り換え可能とする制御装置とを備えることを特徴としている。
(2)この場合、外気温度を検出する外気温度検出手段をそなえ、前記外気温度検出手段により前記暖房運転始動時に検出された或いは前記暖房運転始動前の直近に検出され記憶された前記外気温度が予め設定された基準温度以下であることを、前記除霜運転開始条件とすることが好ましい。
(3)前記車両は走行用モータ及び前記走行用モータに接続されたバッテリを備えた電気自動車である場合、前記走行用モータ及び前記バッテリの少なくともいずれかを冷却する冷却装置を有し、前記暖房運転時又は前記除霜運転時に、前記外部熱交換器に進入する前の低温冷媒を前記冷却装置に供給する第1供給路と、前記冷却装置の通過後の加温冷媒を前記外部熱交換器の上流に戻す第1戻り路とを有していることが好ましい。
(4)前記車両は走行用モータ及び前記走行用モータに接続されたバッテリを備えた電気自動車である場合、前記走行用モータ及び前記バッテリの少なくともいずれかを冷却する冷却装置を有し、冷房運転時に、前記内部熱交換器に進入する前の冷媒を前記冷却装置に供給する第2供給路と、前記冷却装置の通過後の加温冷媒を前記内部熱交換器の下流に戻す第2戻り路とを有していることが好ましい。
(5)本発明の車両用ヒートポンプ式空調機の運転方法は、冷媒回路内に、圧縮機,外部熱交換器,膨張弁,内部熱交換器をそなえた車両用ヒートポンプ式空調機であって、前記圧縮機,前記内部熱交換器,前記膨張弁,前記外部熱交換器の順に冷媒を流通させる暖房運転時に、温度低下前の冷媒を前記外部熱交換器に供給して除霜する除霜運転を行なう除霜運転回路と、前記暖房運転と前記除霜運転とを切り替える切替手段と、をそなえた、車両用ヒートポンプ式空調機の運転方法であって、前記車両の始動時に、予め設定された除霜運転開始条件が成立すると前記暖房運転に入る前に前記除霜運転を実施し、除霜運転時における前記外部熱交換器の冷媒入口温度冷媒出口温度との差が予め設定された閾値未満になったら前記除霜運転から前記暖房運転に切り換え可能とすることを特徴としている。
(6)この場合も、外気温度が予め設定された基準温度以下であることを、前記除霜運転開始条件とすることが好ましい。
本発明の車両用ヒートポンプ式空調機によれば、車両用空調機にヒートポンプ式空調機を適用して、温水回路なしに冷凍サイクルのみで冷房運転及び暖房運転を実施できるようになる。また、始動時に、車外に配置される外部熱交換器への着霜があれば、除霜運転を行うことによって外部熱交換器に着霜した状態からの暖房運転の始動を回避することができる。また、外部熱交換器の出入口温度差から簡便な手法で適切に除霜完了条件を判定して、暖房運転を適切に開始することができる。したがって、電気自動車に適用すれば、外部熱交換器への着霜対策を施した車両用ヒートポンプ式空調機を低コストで実現することができる。
本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の構成図であって、(a)は暖房運転時の状態を示し、(b)は冷房運転時の状態を示す。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の外部熱交換器の構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の外部熱交換器の要部構成の第1例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の外部熱交換器の要部構成の第2例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の外部熱交換器の要部構成の第1例とその変形例を示す断面図であり、(a)は第1例を示し、(b)はその変形例を示す。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の外部熱交換器の要部構成の第3例とその変形例を示す断面図であり、(a)は第3例を示し、(b)はその変形例を示す。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の外部熱交換器の要部構成の第4例とその変形例を示す断面図であり、(a)は第4例を示し、(b)はその変形例を示す。 本発明の一実施形態にかかる電気自動車の車両用ヒートポンプ式空調機の運転方法を説明するフローチャートである。 背景技術にかかる車両用ヒートポンプ式空調機の構成図である。
以下、図面により本発明の実施の形態にかかる車両用ヒートポンプ式空調機を説明する。
図1は本実施形態にかかる車両用ヒートポンプ式空調機の構成を示す図、図2〜図7は本実施形態にかかる車両用ヒートポンプ式空調機の外部熱交換器の構成を示す図、図8は本実施形態にかかる車両用ヒートポンプ式空調機の運転方法を説明する図である。各図を用いて順に説明する。なお、本実施形態にかかる車両は走行用モータ及び走行用モータに接続されたバッテリを備えた電気自動車であるものとする。
まず、本実施形態にかかる車両用ヒートポンプ式空調機(以下、カーエアコンともいう)を説明する。
図1(a),(b)に示すように、このカーエアコンは、圧縮機1と、切替弁2と、外部熱交換器(室外機)3と、膨張弁4と、内部熱交換器(室内機)5とをこの順で、冷媒回路10内に備えている。圧縮機1にアキュムレータ6が付設され、圧縮機1の吐出圧が安定化されるようになっている。内部熱交換器5にはファン5aが付設されて室内機が構成され、車両の内部の空気(内気)又は外部の空気(外気)を内部熱交換器5に通過させて冷却又は加熱して車室内に送風するようになっている。また、外部熱交換器3には、外気を導入するためのファン7が付設されている。
また、カーエアコンの各部を自動制御するために、制御装置としてエアコンECU(Electric Control Unit,電子制御装置〕50が装備されている。エアコンECU50は、マイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスである。エアコンECU50は、例えば、エアコンの自動運転時には、設定温度、内気温度(車室内の気温)及び外気温度の各センサ検出値に基づいて、切替弁2について自動で制御する。また、エアコン操作スイッチの指令情報に基づいても各部を制御する。
冷媒回路10は、圧縮機1と切替弁2との間の流路11と、切替弁2と外部熱交換器3との間の流路12と、外部熱交換器3と膨張弁4との間の流路13と、膨張弁4と内部熱交換器5との間の流路14と、内部熱交換器5と圧縮機1との間の流路15と、切替弁2とアキュムレータ6との間の流路16と、アキュムレータ6と圧縮機1との間の流路17と、を備えて構成される。
また、内部熱交換器5と圧縮機1との間の流路15と、膨張弁4と外部熱交換器3との間の流路13とを連絡し、膨張弁4及び内部熱交換器5を迂回するように、除霜運転回路を構成するバイパス流路19が介装されている。流路15の内部熱交換器5側には開閉弁20が、バイパス流路19側には開閉弁21が、それぞれ設けられている。なお、除霜運転のためには、圧縮機1の直下流から外部熱交換器3に送る冷媒は、比較的高温であるので大流量の冷媒を要さない。したがって、バイパス流路19には、冷媒回路10の他の流路11〜17に較べて比較的細い菅を適用でき、軽量化及び低コスト化に寄与する。
暖房運転時に、開閉弁20を閉鎖し開閉弁21を開放すると、圧縮機11で圧縮され高温,高圧になった冷媒の一部がバイパス流路19を経て外部熱交換器3に流入し、外部熱交換器3を加熱して除霜できる除霜運転となる。また、暖房運転時や冷房運転時には、開閉弁20を開放し開閉弁21を閉鎖する。これらの切り換え制御には、エアコンECU50が外気温や外部熱交換器3の入口冷媒温度と出口冷媒温度との差に基づいて実施する。
つまり、エアコンECU50は、車両の始動後、図示しない外気温センサ(外気温度検出手段)によってこの時点で検出された外気温、或いは、始動前の直近の所定時間に検出された外気温の履歴或いは平均値に基づいた外気温が、予め設定された基準温度以下である場合に、除霜運転開始条件が成立したとして、除霜運転を開始する。
通常、外気温が−10℃以下に下がると、外部熱交換器3に着霜があるものと推定でき、基準温度は例えば−10℃とすることができる。
また、外部熱交換器3の冷媒入口3Aにこの冷媒入口3Aを通過する冷媒の温度(冷媒入口温度)を検出する第1温度センサ(第1冷媒温度検出手段)41が設けられ、部熱交換器3の冷媒で口3Bにこの冷媒出口3Bを通過する冷媒の温度(冷媒出口温度)を検出する第2温度センサ(第2冷媒温度検出手段)42が設けられている。
エアコンECU50は、除霜運転中には、第1及び第2温度センサにより検出された冷媒入口温度Tと冷媒出口温度Tとの差(T−T、出入口温度差)が予め設定された閾値T未満になったら除霜運転から暖房運転に切り換え可能とする。この「切り換え可能」とは、「暖房指令があったら切り換えを許可する」という意味である。
除霜運転中には、冷媒が除霜のために熱を奪われるため、冷媒入口温度Tよりも冷媒出口温度Tの方が温度低下するが、除霜が進むにしたがって、この温度低下は小さくなるので、出入口温度差(T−T)は小さくなり、試験等によって閾値Tを適切に設定すれば、除霜が完了した状態を推定することができる。
さらに、本車両には、何れも図示しないが、走行用モータ及びバッテリを冷却する冷却装置を備えており、この冷却装置には、暖房運転時又は除霜運転時に、外部熱交換器3に進入する前の冷媒を冷却装置に供給する第1供給路22と、冷却装置の通過後の加温冷媒を外部熱交換器3の上流に戻す第1戻り路23とを有しても良い(図1(a)参照)。
また、本車両には、さらに、上記冷却装置には、冷房運転時に、内部熱交換器5に進入する前の低温冷媒を前記冷却装置に供給する第2供給路24と、前記冷却装置の通過後の加温冷媒を内部熱交換器5の下流に戻す第2戻り路25とを有しても良い(図1(b)参照)。
また、外部熱交換器3は、図2に示すように、内部に冷媒が流通するチューブ31が曲折しながら通っており、チューブ31の周囲にはフィン32が設けられている。図2には、これらの詳細形状は図示しないが、冷媒は冷媒入口3Aからチューブ31に流入し、チューブ31内を流通する間にフィン32を介して外気との熱交換によって吸熱又は放熱して冷媒出口3Bから流出していく。
本実施形態では、外部熱交換器3の正面視において、チューブ31の主要部(屈曲部を除いた部分)は縦方向(鉛直方向)に、各フィン32は横方向(水平方向)に延在しているが、熱交換器の態様としてはチューブ31の主要部(屈曲部を除いた部分)は横方向(水平方向)に、各フィン32は縦方向(鉛直方向)に延在するものもあり、これについては後述する。
また、図2では、チューブ31を模式的に記載しており、もっと密な本数に曲折していても良く、もっと粗く曲折していても良い。
なお、チューブ31は、図3に示すように、断面が長円の扁平形状に形成され、フィン32はチューブ31の主要部(屈曲部を除いた部分)の扁平面の相互間に固設されている。また、本実施形態では、フィン32もチューブ31と同様に曲折しながらチューブ31の扁平面の間に介在し、チューブ31と接合する部分と、チューブ31の扁平面の相互間に介在する部分とに分けることができ、チューブ31の扁平面の相互間に介在する部分については、後述するように特徴的な構造が適用されている。
もちろん、チューブ31やフィン32の全体構造はこのような曲折構造に限るものではなく、後述する特徴的な構成を部分的に有していれば、全体構造はこの限りではない。
ここで、本外部熱交換器3の特徴的な点を説明する。
図3に示すように、本外部熱交換器3のフィン32は、何れも表面(少なくとも上面)に、撥水性能を持つコート層が設けられている。このコート層として、例えばテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂の溶射による加工が考えられる。このコート層により、フィン32の表面に水が付着し難いので、その分だけフィン32表面での着霜も生じ難く、フィン32表面での氷結も起こり難い。
なお、このコート層は、フィン32の全面及びチューブ31の全面に加工することが外部熱交換器3全体への水が付着防止に有効であるが、フィン32及びチューブ31の各面のうち、最も水が付着し易い一つの面のみにコート層を加工するだけでも有効である。最も水が付着し易い面とは、一般的には鉛直上方を向いた面(傾斜して上方を向いた面を含む)となるが、走行方向を向いた面(傾斜して走行方向を向いた面を含む)も水が付着し易い面といえる。
そして、各フィン32は、正面視においては図2に示すように横方向(水平方向)に延在しているが、側面視においては図3,図5に示すように、熱交換をする外気(フレッシュエア)の流れ(水平方向とする)に対して傾斜して設けられている。図3,図5に示す第1例及び図4に示す第2例では、外気の流れ方向下流側を上昇させるように外気に向かって前傾斜させているが、図6に示す第3例や、図7に示す第4例のように、外気の流れ方向下流側を下降させるように外気に向かって後傾斜させてもよい。このような傾斜によって、フィン32の表面に水が付着しても速やかに滴下するので、その分だけフィン32表面での着霜も生じ難く、フィン32表面での氷結も起こり難い。
また、ここでは、各フィン32は、傾斜するフィン本体32a〜32cに、切り込みが入れられて、折り曲げ片部33a〜33cが折り曲げ形成されている。フィン本体32a〜32cには、この折り曲げ片部33a〜33cの形成によって、穴34a〜34cが形成されている。折り曲げ片部33a〜33cは、進入する外気との接触面積を増大させながら、穴34a〜34cによってフィン32表面にある水滴等も速やかに滴下され、この点からも、フィン32表面での着霜も生じ難く、フィン32表面での氷結も起こり難い。
折り曲げ片部33a〜33cは、図3,図5に示す第1例や図6に示す第3例のように、フィン32の両側のチューブ31相互間を結ぶ方向に折り目を形成し、折り曲げ片部33a,33cの先端が上下するように折り曲げたり、図4に示す第2例や図7に示す第4例のように、フィン32の傾斜方向に沿って折り目を形成し、折り曲げ片部33bの先端が上下するように折り曲げたり、いくつものバリエーションが考えられる。
フィン32の前傾斜や後傾斜、折り曲げ片部33a〜33cの形態によって、水滴等の滴下性能も異なるが、この点は後述する。
なお図3〜図7の例ではフィン32を傾斜させているが、これに限定せず、外部熱交換器3全体を後傾状態又は前傾状態に傾斜させることにより、フィン32を水平面に対して後傾斜又は前傾斜させてもよい。この場合、フィン32をチューブ31に対して傾斜させずにチューブ31の主要部の延在方向と直交する方向に向けて形成しても、外部熱交換器3全体を傾斜させることによってフィン32も傾斜することになる。
本発明の一実施形態にかかる車両用ヒートポンプ式空調機は、上述のように構成されているので、以下のように冷房運転や暖房運転が実施される。
まず、冷房運転時には、図1(b)に示すように、エアコンECU50の制御により切替弁2が暖房運転時とは逆方向の流れを生成して、冷媒回路10内で、圧縮機1,外部熱交換器3,膨張弁4,内部熱交換器5の順で冷媒を循環させる。また、この時には、開閉弁20は開放され、開閉弁21は閉鎖され、除霜運転回路を構成するバイパス流路19には冷媒は流通しない。したがって、外部熱交換器3を利用して冷房運転が行なわれる。
これにより、圧縮機1で圧縮され高温,高圧になった冷媒は外部熱交換器3において走行風等による外気によって熱を放出して冷却され凝縮される。この際、外部熱交換器3は凝縮器(コンデンサ)として機能する。凝縮された冷媒は膨張弁4において断熱膨張することにより冷却され、その後、内部熱交換器5において周囲の空気の熱を奪い、自身はその分だけ温度上昇して圧縮器1に進む。この際、内部熱交換器5は蒸発器(エバポレータ)として機能する。このような冷媒の循環(冷凍サイクル)によって、内部熱交換器5の設置された車室内が冷房される。
一方、暖房運転時には、図1(a)に示すように、エアコンECU50の制御により切替弁2が冷房運転時とは逆方向の流れを生成して、冷媒回路10内で、圧縮機1,内部熱交換器5,膨張弁4,外部熱交換器3の順で冷媒を循環させる。
これにより、圧縮機1で圧縮され高温,高圧になった冷媒は内部熱交換器5において熱を放出して冷却され凝縮される。この際、内部熱交換器5は凝縮器(コンデンサ)として機能する。凝縮された冷媒は膨張弁4において断熱膨張することにより冷却され、その後、外部熱交換器3において周囲の空気の熱を奪い、自身はその分だけ温度上昇して圧縮器1に進む。この際、外部熱交換器3は蒸発器(エバポレータ)として機能する。このような冷媒の循環(ヒートポンプサイクル)によって、内部熱交換器5の設置された室内が暖房される。
また、この時に、外部熱交換器3で着霜した或いは着霜の可能性の高い場合は、開閉弁20を閉鎖し開閉弁21を開放して除霜運転回路を構成するバイパス流路19に冷媒を流通させ、除霜運転をする。
特に、本空調機では、車両の始動時には、図8のフローチャートに示すように除霜運転が実施される。なお、図8において、「F」は除霜運転時には「1」、その他の場合には「0」とする制御フラグである。図8のフローチャートは始動後所定周期で繰り返される。
図8に示すように、まず、制御フラグFが0であるか否かを判定し(ステップS10)、制御フラグFが0であれば、図示しない外気温センサ(外気温度検出手段)によってこの時点で検出された外気温、或いは、始動前の直近の所定時間に検出された外気温の履歴或いは平均値に基づいた外気温が、予め設定された基準温度以下であるか否かを判定する(ステップS20)。
ここで、外気温が基準温度以下であれば、着霜が生じていると判断して除霜運転開始条件が成立し、除霜運転を実施する(ステップS30)。そして、制御フラグFを1にセットする(ステップS40)。一方、外気温が基準温度よりも高ければ、着霜が生じていないとして除霜運転開始条件は成立せず、暖房指令があれば暖房運転を実施する(ステップS50)。そして、制御フラグFを0にセットする(ステップS60)。
除霜運転を実施すると、次周期では、ステップS10からステップS70に進み、冷媒入口温度Tと冷媒出口温度Tとの差(|T−T|、出入口温度差)が予め設定された閾値T未満であるか判定して、出入口温度差(|T−T|)閾値T未満になったら除霜運転から暖房運転に切り換える(ステップS50)。そして、制御フラグFを0にセットする(ステップS60)。
したがって、本車両用ヒートポンプ式空調機によれば、車両用空調機にヒートポンプ式空調機を適用して、ヒートポンプ回路のみで冷房及び暖房を実施できるようになる。この反面、外部熱交換器3への着霜があると暖房運転に支障を来たし、特に、寒冷地の極低温時には、車両の始動時に外部熱交換器3に着霜が生じやすくなる。この点、始動時に、車外に配置される外部熱交換器3への着霜があるかどうかを外気温から適正に判断し、除霜運転を行なうことによって始動時に着霜した状態での暖房運転の開始を回避することができる。また、外部熱交換器3の出入口温度差から簡便な手法で適切に除霜完了を判定して、暖房運転を開始することができる。
さらに、走行用モータ及びバッテリを冷却する冷却装置には、暖房運転時又は除霜運転時には、第1供給路22及び第1戻り路23を利用して、また、冷房運転時に、第2供給路24及び第2戻り路25を利用して、密封性の高い冷媒を供給して、走行用モータ及びバッテリを冷却することができる。このため、バッテリとして一般的なリチウムイオン電池を用いた車両において、水を使用することによる潜在的な発熱リスクを回避することができる。
暖房運転時又は除霜運転時には、走行用モータ及びバッテリを冷却すると同時に、温度上昇させたい冷媒の温度を上昇させることができ効果的である。
また、本外部熱交換器3のフィン32は、表面(少なくとも上面)に、撥水性能を持つコート層が設けられているので、このコート層により、フィン32の表面に水が付着し難いので、その分だけフィン32表面での着霜も生じ難く、フィン32表面での氷結も起こり難い。
また、各フィン32は、走行風やファン7によって形成される外気の流れ方向に向かって後傾斜或いは前傾斜しているので、フィン32の表面に水が付着し難く、また、付着した水滴もフィン32の後縁又は前縁から速やかに滴下しやすい。このような傾斜によって、フィン32の表面に水が付着し難いので、その分だけフィン32表面での着霜も生じ難く、フィン32表面での氷結も起こり難い。図3,図5に示すように、熱交換をする外気(フレッシュエア)の流れ(水平方向とする)に対して傾斜して設けられている。図3,図5に示す第1例や図4に示す第2例では、外気の流れ方向下流側を上昇させるように外気に向かって前傾斜させているが、図6に示す第3例や、図7に示す第4例のように、外気の流れ方向下流側を下降させるように外気に向かって後傾斜させてもよい。このような傾斜によって、進入する外気が直接当たる面積を増大させるため熱交換性能が向上し、フィン32の表面に水が付着し難いので、その分だけフィン32の表面での着霜も生じ難く、フィン32表面での氷結も起こり難い。
また、傾斜するフィン本体32a〜32cに、折り曲げ片部33a〜33cが折り曲げ形成され、穴34a〜34cが形成されているので、折り曲げ片部33a〜33cは、進入する外気との接触面積を増大させるため熱交換性能が向上し、穴34a〜34cによってフィン32表面に乗った水滴等も速やかに滴下され、この点からも、フィン32の表面に水が付着し難いので、その分だけフィン32表面での着霜も生じ難く、フィン32表面での氷結も起こり難い。
図5〜図7に、走行風を白抜きの矢印で示し、フィン32の上に乗った水滴を白丸で示し、その動きを矢印で示しているが、走行風を利用して、水滴を除去する点では、フィン32も折り曲げ片部33も、走行風(外気)に向かって後傾斜している方が、水滴を速やかに除去でき、しかも、走行風に直接あたる面積も増大するので、効果的である。この点からは、図6に示す第3例が最も効果的といえる。
なお、図5(b),図6(b)に示すように、折り曲げ片部33は各フィン32に複数(各変形例では2つ)設けてもよい。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を適宜変更して実施することができる。
例えば上記の実施形態では室外機入口および出口に設置した温度センサ、図示しない外気温度センサを用いて除霜運転開始条件の判定を行っているが、制御ロジックを密に行なうために、バイパス流路などに温度センサを追加しても良く、これを制御ロジックの判定条件に用いても良い。
また、切替手段としての開閉弁20,21は単に全閉もしくは全開のみ行なうオンオフ制御でなく、開閉弁の中間開度を用いたPIC制御などを適用しても良い。
また、チューブもしくはフィンは、折り曲げ片部や穴がなくても良く、傾斜も必須ではない。折り曲げ片部も実施形態のように平板でなくても良い。
さらに、上記の実施形態では、熱交換器の正面視において、チューブ31を縦方向(鉛直方向)に、フィン32を横方向(水平方向)に配向しているが、本発明にかかるチューブ及びフィンの配向方向はこれに限定されるものではない。チューブが横方向(水平方向)、フィンが縦方向(鉛直方向)でも良い。
この場合、チューブの主要部(屈曲部以外)の扁平面を走行風に対して前傾斜又は後傾斜させることが好ましい。また、外部熱交換器全体を後傾状態又は前傾状態に傾斜させることにより、チューブの扁平面を水平面に対して後傾斜又は前傾斜させてもよい。この場合、チューブの主要部の扁平面をフィンに対して傾斜させずにフィンの延在方向と直交する方向に向けて形成しても、外部熱交換器全体を傾斜させることによってチューブの扁平面も傾斜することになる。
また、実施形態では、水滴の付着を防止するため、撥水性能を持つコート層を、フィンの少なくとも1面(特に上向き面)に設けているが、チューブの少なくとも1面(特に上向き面)に設けても良い。特に、チューブが横方向(水平方向)に延在している場合には、チューブの扁平面の上向き面等への水滴の付着を防止するために有効になる。
1 圧縮機
2 切替弁
3 外部熱交換器(室外機)
3A 冷媒入口
3B 冷媒出口
4 膨張弁
5 内部熱交換器(室内機)
5a ファン
6 アキュムレータ
7 ファン
10 冷媒回路
11〜17 冷媒回路の流路
19 バイパス流路(除霜運転回路)
20,21 切替手段としての開閉弁
22 第1供給路
23 第1戻り路
24 第2供給路
25 第2戻り路
31チューブ
32 フィン
32a〜32c フィン本体
33a〜33c 折り曲げ片部
34a〜34c 穴
41 第1温度センサ(第1冷媒温度検出手段)
42 第2温度センサ(第2冷媒温度検出手段)
50 制御装置としてのエアコンECU

Claims (6)

  1. 冷媒回路内に、圧縮機,外部熱交換器,膨張弁,内部熱交換器をそなえた車両用ヒートポンプ式空調機であって、
    前記圧縮機,前記内部熱交換器,前記膨張弁,前記外部熱交換器の順に冷媒を流通させる暖房運転時に、温度低下前の冷媒を前記外部熱交換器に供給して除霜する除霜運転を行なう除霜運転回路と、
    前記暖房運転と前記除霜運転とを切り替える切替手段と、
    前記除霜運転時に前記外部熱交換器の冷媒入口温度を検出する第1冷媒温度検出手段と、
    前記除霜運転時に前記外部熱交換器の冷媒出口温度を検出する第2冷媒温度検出手段と、
    前記車両の始動時に、予め設定された除霜運転開始条件が成立すると前記暖房運転に入る前に前記除霜運転を実施し、前記第1及び第2冷媒温度検出手段により検出された前記冷媒入口温度と前記冷媒出口温度との差が予め設定された閾値未満になったら前記除霜運転から前記暖房運転に切り換え可能とする制御装置とを備える
    ことを特徴とする、車両用ヒートポンプ式空調機。
  2. 外気温度を検出する外気温度検出手段をそなえ、
    前記外気温度検出手段により前記暖房運転始動時に検出された或いは前記暖房運転始動前の直近に検出され記憶された前記外気温度が予め設定された基準温度以下であることを、前記除霜運転開始条件とする
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用ヒートポンプ式空調機。
  3. 前記車両は走行用モータ及び前記走行用モータに接続されたバッテリを備えた電気自動車であって、
    前記走行用モータ及び前記バッテリの少なくともいずれかを冷却する冷却装置を有し、
    前記暖房運転時又は前記除霜運転時に、前記外部熱交換器に進入する前の低温冷媒を前記冷却装置に供給する第1供給路と、前記冷却装置の通過後の加温冷媒を前記外部熱交換器の上流に戻す第1戻り路とを有している
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用ヒートポンプ式空調機。
  4. 前記車両は走行用モータ及び前記走行用モータに接続されたバッテリを備えた電気自動車であって、
    前記走行用モータ及び前記バッテリの少なくともいずれかを冷却する冷却装置を有し、
    冷房運転時に、前記内部熱交換器に進入する前の冷媒を前記冷却装置に供給する第2供給路と、前記冷却装置の通過後の加温冷媒を前記内部熱交換器の下流に戻す第2戻り路とを有している
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用ヒートポンプ式空調機。
  5. 冷媒回路内に、圧縮機,外部熱交換器,膨張弁,内部熱交換器をそなえた車両用ヒートポンプ式空調機であって、
    前記圧縮機,前記内部熱交換器,前記膨張弁,前記外部熱交換器の順に冷媒を流通させる暖房運転時に、温度低下前の冷媒を前記外部熱交換器に供給して除霜する除霜運転を行なう除霜運転回路と、
    前記暖房運転と前記除霜運転とを切り替える切替手段と、
    をそなえた、車両用ヒートポンプ式空調機の運転方法であって、
    前記車両の始動時に、予め設定された除霜運転開始条件が成立すると前記暖房運転に入る前に前記除霜運転を実施し、除霜運転時における前記外部熱交換器の冷媒入口温度冷媒出口温度との差が予め設定された閾値未満になったら前記除霜運転から前記暖房運転に切り換え可能とする
    ことを特徴とする、車両用ヒートポンプ式空調機の運転方法。
  6. 外気温度が予め設定された基準温度以下であることを、前記除霜運転開始条件とする
    ことを特徴とする、請求項5記載の車両用ヒートポンプ式空調機の運転方法。
JP2012042239A 2012-02-28 2012-02-28 車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法 Expired - Fee Related JP5693495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012042239A JP5693495B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012042239A JP5693495B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013178032A true JP2013178032A (ja) 2013-09-09
JP5693495B2 JP5693495B2 (ja) 2015-04-01

Family

ID=49269828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012042239A Expired - Fee Related JP5693495B2 (ja) 2012-02-28 2012-02-28 車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5693495B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223989A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 三菱自動車工業株式会社 車両
KR20160038985A (ko) * 2014-09-30 2016-04-08 한온시스템 주식회사 차량용 히트펌프 장치
CN111189166A (zh) * 2018-11-14 2020-05-22 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调及其防冻结的控制方法
CN116674348A (zh) * 2023-08-02 2023-09-01 江铃汽车股份有限公司 一种热泵空调的外换热器的除霜方法、***及计算机设备

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106931694B (zh) * 2017-04-12 2019-04-30 广东美的暖通设备有限公司 用于化霜的方法、装置、热泵及空调
JP7059966B2 (ja) * 2019-02-28 2022-04-26 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6399442A (ja) * 1986-10-15 1988-04-30 Hitachi Ltd 空気調和機の除霜制御装置
US4903500A (en) * 1989-06-12 1990-02-27 Thermo King Corporation Methods and apparatus for detecting the need to defrost an evaporator coil
JPH0278873A (ja) * 1988-09-13 1990-03-19 Daikin Ind Ltd 冷凍装置のデフロスト運転制御装置
JPH1123081A (ja) * 1997-07-01 1999-01-26 Denso Corp 発熱機器の冷却器を有する空調装置
JP2000062446A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Zexel Corp 車両用空調装置
JP2000283611A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Denso Corp ヒートポンプ式空調装置
US6237357B1 (en) * 1999-06-07 2001-05-29 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Vehicular air conditioner using heat pump
JP2004224109A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Denso Corp ヒートポンプ装置
JP2006296193A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Valeo Systemes Thermiques 電気自動車用バッテリの設定温度維持装置
JP2007069733A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Valeo Thermal Systems Japan Corp 車両用空調装置を利用した発熱体冷却システム
JP2008285029A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空気調和装置
JP2008308080A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Hitachi Ltd 自動車の吸放熱システムおよびその制御方法
JP2010111222A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Denso Corp 車両用空調装置
JP2012006514A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Japan Climate Systems Corp 車両用空調装置

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6399442A (ja) * 1986-10-15 1988-04-30 Hitachi Ltd 空気調和機の除霜制御装置
JPH0278873A (ja) * 1988-09-13 1990-03-19 Daikin Ind Ltd 冷凍装置のデフロスト運転制御装置
US4903500A (en) * 1989-06-12 1990-02-27 Thermo King Corporation Methods and apparatus for detecting the need to defrost an evaporator coil
JPH1123081A (ja) * 1997-07-01 1999-01-26 Denso Corp 発熱機器の冷却器を有する空調装置
JP2000062446A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Zexel Corp 車両用空調装置
JP2000283611A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Denso Corp ヒートポンプ式空調装置
US6237357B1 (en) * 1999-06-07 2001-05-29 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Vehicular air conditioner using heat pump
JP2004224109A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Denso Corp ヒートポンプ装置
JP2006296193A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Valeo Systemes Thermiques 電気自動車用バッテリの設定温度維持装置
JP2007069733A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Valeo Thermal Systems Japan Corp 車両用空調装置を利用した発熱体冷却システム
JP2008285029A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空気調和装置
JP2008308080A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Hitachi Ltd 自動車の吸放熱システムおよびその制御方法
JP2010111222A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Denso Corp 車両用空調装置
JP2012006514A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Japan Climate Systems Corp 車両用空調装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223989A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 三菱自動車工業株式会社 車両
KR20160038985A (ko) * 2014-09-30 2016-04-08 한온시스템 주식회사 차량용 히트펌프 장치
KR102084193B1 (ko) * 2014-09-30 2020-03-04 한온시스템 주식회사 차량용 히트펌프 장치
CN111189166A (zh) * 2018-11-14 2020-05-22 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调及其防冻结的控制方法
CN111189166B (zh) * 2018-11-14 2022-04-19 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调及其防冻结的控制方法
CN116674348A (zh) * 2023-08-02 2023-09-01 江铃汽车股份有限公司 一种热泵空调的外换热器的除霜方法、***及计算机设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP5693495B2 (ja) 2015-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10703169B2 (en) Vehicle air conditioner
CN103121393B (zh) 车辆用热交换器的配置构造
CN105916711B (zh) 车辆用热管理***
CN102734867B (zh) 车辆用空调装置
JP5693495B2 (ja) 車両用ヒートポンプ式空調機及びその運転方法
US9797641B2 (en) Vehicular air-conditioning device
JP6909890B2 (ja) 電気自動車用ヒートポンプシステム及びその制御方法
CN105307883A (zh) 车辆用热管理***
US20140298838A1 (en) Air-conditioning apparatus for vehicle
CN102470724A (zh) 车辆用空调***
JPH08197937A (ja) 車両用空気調和装置
WO2021171803A1 (ja) 車両用空調装置
JP2013139996A (ja) 熱交換器およびそれを備えるヒートポンプサイクル
CN106457968A (zh) 车辆用空调装置
JP5178771B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
CN105358349A (zh) 车辆用空调装置
US20220402336A1 (en) Vehicle air conditioner
KR102047749B1 (ko) 차량용 히트 펌프 시스템
CN111051096B (zh) 车辆用空气调节装置
CN102059930B (zh) 热回收汽车空调
JP2013193709A (ja) 車両用ヒートポンプ式空調機及びその制御方法
CN106369877A (zh) 热泵***及其除霜控制方法
JP2014159266A (ja) 車両用空調装置
JP6888904B2 (ja) 冷凍サイクルシステム
JP2022068466A (ja) 空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5693495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees