JP2013174648A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶プリズム素子を構成するプリズムの材料屈折率にかかわらず、出射光の出射角度の範囲を左右均等にすることができる画像表示装置を低コストで実現する。
【解決手段】画像表示装置1は、画像表示パネル4と、画像表示パネル4の背面側に配置されるバックライト装置2と、画像表示パネル4とバックライト装置2との間に配置される液晶プリズム素子3と、画像表示パネル4とバックライト装置2との間に配置され、入射した光を偏向させるオフセット光学素子11と、視聴者の視聴位置を検出する位置検出部38と、位置検出部によって検出された視聴位置に応じて第2の光学素子に印可する印可電圧を制御する制御部6とを備える。
【選択図】図1A

Description

本発明は、例えば液晶ディスプレイ等、画像を表示させるための画像表示装置に関するものである。
近年、立体的な画像を表示することができる画像表示装置が普及している。例えば、特許文献1には、複数の観測者のそれぞれの眼に右眼用画像の光と左眼用画像の光とを交互に提示することによって、映像を立体視させる自動立体視ディスプレイが開示されている。特許文献1の装置では、観測者の眼球位置移動に追従するように、偏向手段により、光の屈折の状態を変化させている。この偏向手段は、2種類の混合しない液体を内包する液滴制御(エレクトロウエッティング)セルによって構成されており、液滴制御セルに電圧を印加することによって液体の界面を変化させて、液滴制御セルにプリズム機能を発揮させている。
特表2010−529485号公報
ここで、特許文献1の液滴制御セルに代わる光学素子としては、一対の対向基板の間に、ストライプ状に延びる複数の三角プリズムと液晶とを封入して構成され、印加電圧に応じて出射光の偏向角を変化させることができる液晶プリズム素子が知られている。三角プリズム及び液晶層の界面における屈折角は、三角プリズムの屈折率と液晶層の屈折率の差によって定まるので、液晶層への印加電圧を変化させることによって、液晶プリズム素子からの光の出射角を所定の範囲内で制御することができる。
このような液晶プリズム素子を用いて、上記の立体視ディスプレイ等の観測者に追従して集光可能な表示装置を実現するためには、集光位置の追従可能範囲が表示装置の正面位置を基準として左右対称となるように、三角プリズムの形成材料の屈折率が、液晶材料の屈折率の上限値及び下限値の中間程度となるように、三角プリズムの形成材料を選択する必要がある。具体例を挙げると、現在一般的な液晶材料の屈折率の範囲は1.5〜1.7であるので、三角プリズムの形成材料として、屈折率が1.6程度の材料を選択することが必要となる。また、成型のしやすさも考慮すると、三角プリズムの形成材料は樹脂であることが好ましい。
しかしながら、現在利用できる樹脂材料の中で、三角プリズムの成型に適しており、かつ、安価に利用できる材料となると、屈折率が1.5程度のものが多い。三角プリズムの成型に好適で、かつ、屈折率が1.6以上の材料は高価であり、種類も限定されてしまうという問題がある。
また、上記のような表示装置に液晶プリズム素子を採用する場合、観察者の眼球位置に追従可能な範囲をできる限り広くできるように、液晶材料の屈折率の可変範囲が可能な限り広いことが好ましい。しかしながら、液晶材料の屈折率の可変範囲が広い材料を選定した場合、集光可能範囲の対称性を維持するためには、液晶材料の屈折率範囲に応じて三角プリズムの形成材料の屈折率も更に高くする必要があり、材料のコストが更に高くなってしまう。
それ故に、本発明は、液晶プリズム素子を構成するプリズムの材料屈折率にかかわらず、出射光の出射角度の範囲を左右均等にすることができる画像表示装置を低コストで実現することを目的とする。
本発明に係る画像表示装置は、画像表示パネルの背面側に配置されるバックライト装置と、画像表示パネルとバックライト装置との間に配置され、入射した光を偏向させる第1光学素子と、画像表示パネルと第1光学素子との間に配置され、入射した光を偏向させる第2光学素子と、画像表示パネルと第2光学素子との間に配置され、印加される電圧に応じて屈折率を変化させることにより出射光の偏向方向を変化させる第3光学素子と、ユーザの位置を検出する位置検出部と、位置検出部によって検出されたユーザの位置の情報に基づいて、第3光学素子に印加する電圧を制御する制御部とを備える。
本発明によれば、第1光学素子を設けて、第2光学素子及び第3光学素子の界面に入射する光を偏向させることにより、第3光学素子から出射される光の出射方向を偏向させることができるので、第1光学素子材料屈折率にかかわらず、出射光の出射角度の範囲を画像表示装置の正面に対して左右均等にすることができる。
本発明の実施の形態1に係る画像表示装置の概略構成図 図1Aに示す画像表示装置の一部の分解斜視図 図1Aに示した液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の部分拡大図 オフセット光学素子の変形例を示す部分拡大図 実施の形態1に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図 実施の形態2に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図 実施の形態3に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図 実施の形態4に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするために、主要な構成要素を模式的に示している。
<1.画像表示装置の構成>
図1Aは、実施の形態1に係る画像表示装置1の概略断面図であり、図1Bは、図1Aに示す画像表示装置1の一部の分解斜視図である。尚、図1Aにおいては、図1Bに記載の電極40a、40b、41a、41bの記載が省略されている。
本実施の形態では、画像表示装置1に対して3次元直交座標系を設定し、座標軸を用いて方向を特定する。図1A及び1Bに示すように、X軸方向は、画像表示パネル4の表示面に対してユーザが正対したときの左右方向(水平方向)と一致している。Y軸方向は、画像表示パネル4の表示面に対してユーザが正対したときの上下方向に一致している。Z軸方向は、画像表示パネル4の表示面に対して垂直な方向に一致している。ここで、「正対」とは、例えば表示面に「A」という文字が表示されている場合において、ユーザがこの「A」という文字を正しい方向から見るように、表示面の真正面に向かって位置していることを意味する。また、図1A及び1Bは、画像表示装置1の上側から見た図に相当する。したがって、図1A及び1Bの左側が、視聴者から見た表示画面の右側となる。
画像表示装置1は、光源切替型のバックライト2と、液晶プリズム素子3と、右眼用画像及び左眼用画像を交互に切り替えながら表示する画像表示パネル4と、オフセット光学素子11と、画像表示装置1を使用しているユーザの位置検出を行う位置検出部38と、検出されたユーザの位置情報に基づいて、液晶プリズム素子3へ出力する液晶駆動電圧を制御する制御部6とから構成される。以下、各構成に対してそれぞれ詳細を述べる。
バックライト2は、互いに対向する光源7a及び7bと、反射フィルム8と、導光板9と、光制御フィルム10とで構成される。反射フィルム8は導光板9の下面側に設けられており、光制御フィルム10は導光板9の上面側に設けられている。
光源7a及び7bは、導光板9の一対の側面のそれぞれに沿って配置されており、X軸方向において互いに対向している。光源7aは、導光板9の左側面に配置されており、光
源7bは導光板9の右側面に配置されている。光源7a及び7bは、それぞれY軸方向に配列された複数のLED素子を有している。光源7a及び7bは、画像表示パネル4に表示される左眼用画像及び右眼用画像の切り替えに同期して、交互に点灯及び点滅を繰り返す。すなわち、画像表示パネル4が右眼用画像を表示する場合は、光源7aが点灯して光源7bが消灯し、画像表示パネル4が左眼用画像を表示する場合は、光源7aが消灯して光源7bが点灯する。
光源7a及び7bから出射された光は、導光板9の上面と下面とで全反射を繰り返しながら導光板9内に広がる。導光板9内で全反射角度を超える角度を持った光が導光板9の上面から出射される。導光板9の下面は、図1A及び1Bに示すように、複数の傾斜面35により構成されている。これらの傾斜面35により、導光板9内を伝搬する光は様々な方向に反射されるので、導光板9から出射する光の強度が上面全体にわたって均一になる。
反射フィルム8は、導光板9の下面側に設けられている。導光板9の下面に設けられた傾斜面35の全反射角度を破った光は、反射フィルム8により反射され、再び導光板9内に入射し、最終的に上面から出射される。導光板9から出射された光は、光制御フィルム10に入射する。
光制御フィルム10の下面には、三角形状の断面及びY軸方向に延びる稜線を有する複数のプリズム36が、X軸方向に並列に配置されている。すなわち、光制御フィルム10の下面には、三角形状の断面を有するプリズム36が1次元アレイ配置されている。また、光制御フィルム10の上面には、Y軸方向に延びる複数のシリンドリカルレンズ37がX軸方向に並列に配置されている。すなわち、光制御フィルム10の上面には、レンチキュラーレンズが形成されている。
光制御フィルム10の下面に入射した光は、プリズム36によりZ軸方向に立ち上げられ、上面のレンチキュラーレンズにより集光され、液晶プリズム素子3に入射する。
図1Cは、図1Aに示す液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の拡大図である。以下、図1A〜1Cを併せて参照しながら、液晶プリズム素子3及びオフセット光学素子11の詳細を説明する。
液晶プリズム素子3は、左側の光源7aから出射され、導光板9及び光制御フィルム10を通じて入射した光が、ユーザの右眼の位置に集光するように、偏向方向を制御する。また、右側の光源7bから出射され、導光板9及び光制御フィルム10を通じて入射した光が、ユーザの左眼の位置に集光するように、偏向方向を制御する。
より詳細には、液晶プリズム素子3は、一対の対向基板13及び14と、対向基板13及び14の間に封入される複数のプリズム17及び液晶層20と、対向基板13の内面に設けられる電極40a及び40bと、対向基板14の内面に設けられる電極41a及び41bと、電極40a及び40b上に設けられる配向膜18と、プリズム17の斜面61及び側面62上に設けられる配向膜19とを備える。図面には図示していないが、画像表示パネル4には透過軸をY軸方向とした、偏光子が設けられているので、Y軸方向以外の振動方向成分の光は吸収される。なお、偏光子は対向基板13及び14の外面にそれぞれ設けてもよい。
プリズム17は、三角形の断面とY軸方向に延びる稜線64とを有する三角柱形状であり、斜面61と、側面62と、底面63とを有する。
図1A及び1Bから理解されるように、複数のプリズム17が、電極41a及び41b上にX軸方向に並べて設けられている。複数のプリズム17の断面形状は、液晶プリズム素子3の全体で左右対称となるように構成されている。説明を容易にするために、プリズム17の形成領域を図1A及び1Bにおける左半分及び右半分に二分し、左側の領域をR1、領域R1とX軸方向に隣接する右側の領域をR2とする。また、領域R1及びR2の境界線(中央線)を通過し、かつ、画像表示パネル4の表示面と直交する平面を、P1とする。XZ平面と平行な平面上で見たときに、領域R1に配置されるプリズム17の断面形状と、領域R2に配置されるプリズム17の断面形状とは、図1A及び1Bに示すように、平面P1に対して対称となるように設計されている。
電極40aは、対向基板13の内面の領域R1に形成され、電極40bは、対向基板13の内面の領域R2に形成されている。同様に、電極41aは、対向基板14の内面の領域R1に形成され、電極41bは、対向基板14の内面の領域R2に形成されている。
更に、プリズム17の表面上及び電極40a及び40b上には、液晶分子の配向方向を所望の方向に制御するための配向処理を施した配向膜18及び19が設けられている。配向膜18及び19は、電極40a、40b、41a、41bに電圧が印加されていない状態で、液晶分子の長軸がY軸方向となるように液晶分子を配向させる。ただし、液晶分子の配向が均一に保てるのであれば、配向膜18及び19はなくても良い。
尚、対向基板13及び14、プリズム17の形成材料としては、ガラスまたは樹脂を用いることができる。プリズム17の材料として樹脂を用いる場合、一例として、ガラス基板上にUV硬化樹脂をインプリントすることによって、プリズム17を形成することができる。液晶プリズム素子3は、電極41a及び41bを成膜した対向基板14上にプリズム17の一次元配列を形成した後、対向基板14と、電極40a及び40bを成膜した対向基板13とを貼り合わせ、対向基板13及び14の間に液晶を封入することによって作製できる。
液晶プリズム素子3は、外部からの印加電圧の大きさに応じて、透過する光の偏向角度の大きさを制御できる素子である。その原理を簡単に述べる。通常、液晶分子は楕円体形状をしており、長手方向と短手方向とで誘電率が異なる。このため、液晶層20は、入射光の偏光方向毎に屈折率が異なる複屈折の性質を有する。また、液晶分子の配向(ダイレクタ)の向きが光の偏光方向に対して相対的に変化すれば、液晶層20の屈折率も変化する。そのため、ある印加電圧を与えて発生させた電場により液晶の配向を変化させると、透過する光に対する屈折率が変わるため、光の屈折角である偏向角が変化する。
本実施の形態では、液晶層20を構成する材料としては1軸性のポジ型液晶を用いた場合を考える。そして、前述のとおり、電圧が印加されていない場合には液晶分子をY軸方向に配向し、電圧が印加された場合は、液晶分子をZ軸方向に配向する場合を考える。
画像表示パネル4の透過軸がY軸方向であるため、電圧が印加されていない場合の液晶層20の屈折率は異常光屈折率、電圧が印加された場合の液晶層20の屈折率は常光屈折率となる。
一般的に、液晶プリズム素子3等のアクティブ素子で光を偏向させる場合に、偏向角を大きくするためには、Δn(=異常光に対する屈折率ne−常光に対する屈折率no)が大きな液晶材料を用いることが望ましい。しかしながら、市販されている中でΔnが大きな液晶材料は少なく、一般的に、Δnは約0.2程度である。
また、同じ液晶材料で用いて液晶プリズムを構成しても配向方向の設計、電場のかけ方
が液晶プリズム素子の能力である偏向角や、電力や、スイッチングスピードなどといった素子性能を大きく左右する重要な項目である。
尚、液晶プリズム素子3では、プリズム17の斜面の傾斜方向が、画面の中心線(平面P1)を境界にして左右で異なっている。液晶プリズム素子3では、出射光をプリズム17の傾斜面から遠ざける方向(図2における左上方向に相当)への偏向と比べて、出射光をプリズム17の傾斜面に近づける方向(図2における右上方向)への偏向の効率が低いという性質がある。そこで、プリズム17の傾斜面を平面P1に対して対称とし、プリズム17の傾斜面を画面の中央部の前方に向けることによって、液晶プリズム素子3は、画面の左端近傍に入射した光を画面の右前方へと効率的に偏向することができ、画面の右端近傍に入射した光を画面の左前方へと効率的に偏向することができる。この場合、液晶プリズム素子3の左右の領域に異なる電圧が印加される。そのために、電極40a及び40bと、電極41a及び41bとは、画面中央で分離されている。同一基板内にある電極を2つとも接地端子として用いる場合は中央で分離しなくても良い。
オフセット光学素子11は、画像表示パネル4とバックライト装置2との間に配置され、入射した光を所定角度だけ偏向させる素子である。図1Cの例では、オフセット光学素子11は、対向基板14の外面上に形成された複数のプリズム12よりなる。プリズム12は、Y軸方向に延びる稜線50と、XY平面と平行な底面51と、バックライト装置2側に向けた斜面52とを有する。プリズム12の斜面52の傾斜は、プリズム12の底面51から斜面52までのZ軸方向の高さ、すなわち、プリズム12の厚みが、画像表示パネル4の左右方向の中央側に向かうにつれて連続的に減少するように設計されている。尚、液晶プリズム素子3を構成するプリズム17の斜面61の傾斜も、プリズム17の底面63から斜面61までのZ軸方向の高さ、すなわち、プリズム17の厚みが、画像表示パネル4の左右方向の中央側に向かうにつれて連続的に減少するように設計されている。したがって、画像表示パネル4と平行なXY平面を基準として、プリズム12の斜面52の傾斜と、プリズム17の斜面61の傾斜とが逆になっていると表現することもできる。
オフセット光学素子11は、対向基板14の法線方向から入射した入射光を、斜面52と空気との界面で屈折させることによって、プリズム17の斜面61に入射する光の光路を所定角度だけ偏向させる。すなわち、オフセット光学素子11は、プリズム17の斜面に対して入射する光の光路を、対向基板14の法線に対して所定角度だけオフセットさせる機能を発揮する。
プリズム17と液晶層20のみで光の出射角の範囲を左右均等に制御する場合、プリズム17の材料屈折率が、液晶材料の屈折率の下限値と上限値との間に収まるように、プリズム17の材料及び液晶層20の材料を選択する必要がある。しかしながら、材料(特にプリズム17の材料)の種類が限られたり、材料コストが高くなったりするなどの理由から、所望の出射角特性を持った液晶プリズム素子を安価に構成することが困難である。
これに対して、本発明のようなオフセット光学素子11を設けてプリズム17への光の入射角度をオフセットする構成であれば、プリズム17の材料屈折率にかかわらず、オフセット光学素子11を設けない場合と比べて、液晶プリズム素子3からの光の出射範囲を左右いずれかの方向に偏向させること可能となる。したがって、本発明によれば、液晶プリズム素子3を備えた画像表示装置を、プリズム17及び液晶層20の材料の種類やコストの制約を受けることなく、所望の材料を用いて安価に実現することができる。
尚、オフセット光学素子11を構成するプリズム12は、対向基板14及びプリズム17と一体的に成型しても良いし、対向基板14とのみ一体的に成型しても良い。また、オフセット光学素子11を構成するプリズム12は、対向基板14及びプリズム17と別体としても良い。この場合、複数の液晶プリズム12を対向基板14とは別体のシートとして形成しても良い。
また、オフセット光学素子11は、樹脂やガラスの中で任意の材料を用いて形成することができる。ただし、樹脂を採用した場合は、プリズム12の成型性が容易となる点で利点がある。
更に、図1Cの例では、オフセット光学素子11を構成するプリズム12は、直角三角形の断面を有するように形成されており、バックライト装置2に対向する面全体が斜面52となっているが、後述する実施の形態3のように、入射側の一部に斜面を設けたプリズムを構成しても良い。
更に、図1Cの例では、オフセット光学素子11は、液晶プリズム素子3とバックライト装置2との間に配置されているが、後述する実施の形態4のように、オフセット光学素子11を液晶プリズム素子3と画像表示パネル4との間に配置した設計も可能である。
また、図1Cの例では、液晶プリズム素子3のプリズム17及びオフセット光学素子11のプリズム12はいずれも、底面から傾斜面までの高さが、画像表示パネル4の左右方向の中央に向かうにつれて減少するように形成されている。別の変形例として、オフセット光学素子11のプリズムを、底面から傾斜面までの高さ(Z軸方向の厚み)が画像表示パネルの左右方向の中央に向かうにつれて連続的に増加するように形成しても良い。この構成によれば、オフセット光学素子11の形成材料として、屈折率が極めて高い材料(例えば、液晶材料の屈折率の上限値に近い屈折率を有する材料)を選択した場合でも、同様に、液晶プリズム素子3からの光の出射角の範囲を左右均等に調整することが原理的には可能である。
図1Cの例では、液晶プリズム素子3を構成するプリズム17と、オフセット光学素子11を構成するプリズム12とが1:1で対応しているが、1つのプリズム17に対して複数のプリズム12を配置しても良い。この例を図2に示す。
図2は、オフセット光学素子の変形例を示す部分拡大図であって、図1Cに対応する部分を示す図である。
図1Cに示すオフセット光学素子11では、1つのプリズム17に対して2つのプリズム54が配置されている。このプリズム54は、XY平面と平行な底面55と、バックライト装置2側に向けた斜面56とを有する。プリズム54の斜面56の傾斜は、プリズム12の底面55から斜面56までのZ軸方向の高さ、すなわち、プリズム54の厚みが、画像表示パネル4の左右方向の中央側に向かうにつれて連続的に減少するように設計されている。
このように、1つのプリズム17に対して複数のプリズム54を設けることによって、オフセット光学素子11の厚みを更に薄くすることができるので、図2に示した変形例は、画像表示装置全体の薄型化を図る上で有利である。
尚、図2では、1つのプリズム17に対して複数のプリズム54を設けたが、1つのプリズム17に対して3以上のプリズムを配置したオフセット光学素子を構成しても良い。
液晶プリズム素子3を透過した光は、画像表示パネル4に入射する。画素表示パネル4の一例として、In−Plane−Switching方式のパネルが挙げられる。ただし、画像表示パネル4として他の方式の画像表示パネルを採用することもできる。画像表示パネル4を透過した光は、指向性を持ち、視聴者の眼の位置に集光される。
画像表示装置1は、右眼用画像と左眼用画像の切り替えに同期させて、光源7a及び7bの切り替えを行っている。また、右眼用画像と左眼用画像との切り替えを120Hz以上の周波数で行うことで、ユーザは右眼用画像と左眼用画像とに基づいて立体画像を認識することができる。
位置検出部38は、カメラ5と視聴位置算出部39とを含む。カメラ5は、ユーザの画像を所定周期で撮影する。視聴位置算出部39は、カメラ5によって撮影された画像を解析し、ユーザの視聴位置を表す視聴位置情報を算出する。カメラ5が行う画像解析には、顔や顔の一部(眼や鼻など)の位置を認識する公知のアルゴリズムを利用できる。また、視聴位置算出部39が求める視聴位置情報は、ユーザの目の位置を表すものであることが好ましいが、眼の位置に代えて顔や鼻等の位置を表しても良い。
制御部6は、視聴位置算出部39によって求められた視聴位置情報に基づいて、液晶プリズム素子3に印加する電圧値を制御する。より詳細には、ユーザの視聴位置が、図1Aに示すように、画面中央から左端側に移動した場合、領域R1では、液晶層20の屈折率をプリズム17の屈折率より低く、領域R2では、液晶層20の屈折率をプリズム17の屈折率より高くすることによって、プリズム17からの出射光をユーザから見て右方向に偏向させる。このとき、光を偏向しない時の印加電圧に対して、領域R1への印加電圧をより大きく、領域R2への印加電圧より小さくすることによって、領域R1の偏向角と領域R2の偏向角とを揃えることができる。逆に、ユーザの視聴位置が、画面中央から右端側に移動した場合、領域R1では液晶層20の屈折率をプリズム17の屈折率より高く、領域R2では、液晶層20の屈折率をプリズム17の屈折率より低くすることによって、プリズム17からの出射光をユーザから見て左方向に偏向させる。このとき、光を偏向しない時の印加電圧に対して、領域R2への印加電圧をより小さく、領域R1への印加電圧より大きくすることによって、領域R1の偏向角と領域R2の偏向角とを揃えることができる。
尚、印加電圧に対する液晶プリズム3の偏向角及び光の集光点の位置情報は設計段階で想定できるため、予め印加電圧と位置情報とを関連付けたデータを用意し、画像表示装置1が備える記憶装置に格納しておけば良い。また、製品完成後、キャリブレーションを行って、集光点の位置の補正を行っても良い。
以上説明した視聴位置情報に基づく偏向制御を所定の周期毎に繰り返し行うことによって、画像表示装置1に対して視聴者が自由に移動した場合でも、任意の場所で、立体画像を視聴する事が可能となる。よって、本発明によれば、オフセット光学素子11を設けることによって、プリズム17及び液晶層20の材料の種類やコストの制約を受けることなく、左右均等な範囲内で視聴者の位置に追従可能な画像表示装置を、所望の材料を用いて安価に実現することができる。また、光を視聴者の目の位置に集光させることで、高輝度かつ省エネの画像表示装置1を実現できる。
尚、本実施の形態では、光源7a及び7bで共用されているが、光源7a用の導光板と光源7b用の導光板とを設け、2枚の導光板を重ねて配置しても良い。
また、プリズムとレンチキュラーレンズとが一体になった制御フィルム10に代えて、プリズムシート及びレンチキュラーレンズシートを別個に設けても良い。
更に、バックライト2は、図1A及び1Bに記載された構成に限定されず、左右の画像信号の切り替えと同期して、右眼用の光と左眼用の光とを時分割で交互に出射できるものであれば、他の構成を採用しても良い。
更に、本実施の形態では、液晶プリズム3内のプリズム17の傾斜面の向きを領域R1及びR2で異ならせ、平面P1に対して対称となるように構成しているが、プリズムの傾斜面の向きを液晶プリズム3全体で一定としても良い。この場合、本実施の形態のように、液晶プリズム3の領域R1及びR2で電極を分ける代わりに、表示画面全領域にわたって、1つの電極を設ける。しかしながら、配向変化に対する光線の偏向角及び透過効率の面で、2つの領域R1及びR2に分けてプリズム17及び電極を設けることがより好ましい。
更に、本実施の形態では、視差のある右眼用画像及び左眼用画像を時分割で表示する立体画像表示装置を例として説明したが、視差のない画像を表示しても良い。この場合、光源7a及び7bを交互に点滅させる代わりに、常時点灯させる。3次元画像に限らず、二次元画像を表示する際にも、視聴者の動きに追従して、視聴者の眼付近にのみ画像を縮小投影させることにより、省エネだけでなく、周辺の人から表示されている内容を覗かれることも防止でき、プライバシー保護も向上できる。
更に、本実施の形態では、プリズム17と液晶層20とを対向基板13及び14の間に封入することによって液晶プリズム素子3が構成されているが、入射光を偏向させるプリズムと、印加電圧に応じて出射光の偏向角を変化させる液晶素子とを別個に設けても良い。
更に、図1Cに示した例では、対向基板14の内面に電極層が設けられているが、プリズム17の斜面61及び側面62上に電極層を設けても良いし、プリズム54の斜面56及び側面上に電極層を設けても良い。
<2.液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の詳細構成>
以下、図3〜6を参照しながら、実施の形態1〜4に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の構成の詳細を説明する。
(実施の形態1)
図3は、実施の形態1に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図である。図3において、左列には、液晶プリズム素子のみを透過する光の光路図を示し、右列には、実施の形態1に係るオフセット光学素子と液晶プリズム素子とを透過する光の光路図を示している。また、図3において、上段には、液晶層の屈折率が下限値を取る場合の光路図を示し、中段には、液晶層の屈折率が上限値と下限値との中間値をとる場合の光路図を示し、下段には、液晶層の屈折率が上限値を取る場合の光路図を示している。ここで、液晶プリズム素子の基板の法線に対して出射光がなす出射角度の符号は、説明の便宜上、図3の上方向に光を曲げる場合を正とする。
図3の例では、対向基板13及び14、プリズム12及び17の材料としてアクリル樹脂を使用する。このアクリル樹脂の波長550nmの光に対する屈折率は、1.49358である。プリズム17の斜面の傾斜角θ1は60°であり、プリズム12の斜面の傾斜角θ2は23.5°である。また、液晶層20の屈折率の変化範囲は1.5〜1.7である。
図3の左列に示すように、液晶プリズム素子3のみを用いた場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−16.9°〜+0.7°である。この場合、液晶プリズム素子3は、ほぼ水平から右下までの範囲(画像表示装置としてみると、画面の正面から右側)にのみビームを偏向することができる。これを解消するには、例えば屈折率の高い、すなわち液晶材料の中間の屈折率1.6に相当する材料を用いてプリズム17を構成すれば良いが、上述したように、樹脂材料としては使える材料がないか、非常に価格の高い材料に限られてしまう。
これに対して、図3の右列に示すように、オフセット光学素子11を設けて斜面の傾斜角度を23.5°に設定した場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−9.3°〜+11.2°である。液晶材料の屈折率を中間値の1.6に制御したときに、液晶プリズム素子3から出射されるビームがほぼ水平となる。したがって、液晶プリズム素子3に印加する電圧を変化させることにより、ビームの出射角度の範囲を図3の上下にほぼ均等に(ディスプレイとしてみると左右均等に)にビームを偏向させることができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図である。図4において、左列には、液晶プリズム素子のみを透過する光の光路図を示し、右列には、実施の形態2に係るオフセット光学素子と液晶プリズム素子とを透過する光の光路図を示している。また、図4において、上段には、液晶層の屈折率が下限値を取る場合の光路図を示し、中段には、液晶層の屈折率が上限値と下限値との中間値をとる場合の光路図を示し、下段には、液晶層の屈折率が上限値を取る場合の光路図を示している。ここで、液晶プリズム素子の基板の法線に対して出射光がなす出射角度の符号は、説明の便宜上、図4の上方向に光を曲げる場合を正とする。
図4の例では、対向基板13及び14、プリズム12及び17の材料としてポリカーボネートを使用する。このポリカーボネートの波長550nmの光に対する屈折率は、1.58959である。プリズム17の斜面の傾斜角θ1は45°であり、プリズム12の斜面の傾斜角θ2は6°である。また、液晶層20の屈折率の変化範囲は1.5〜1.8である。
図4の左列に示すように、液晶プリズム素子3のみを用いた場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−11.5°〜+5.3°である。この場合、液晶プリズム素子3は、ほぼ水平から右下までの範囲(画像表示装置としてみると、画面の正面から右側)にのみビームを偏向することができる。
これに対して、図4の右列に示すように、オフセット光学素子11を設けて斜面の傾斜角度を6°に設定した場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−8.3°〜+9.1°である。液晶材料の屈折率を中間値の1.65に制御したときに、液晶プリズム素子3から出射されるビームがほぼ水平となる。したがって、液晶プリズム素子3に印加する電圧を変化させることにより、ビームの出射角度の範囲を図4の上下にほぼ均等に(ディスプレイとしてみると左右均等に)することができる。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図である。図5において、左列には、液晶プリズム素子のみを透過する光の光路図を示し、右列には、実施の形態3に係るオフセット光学素子と液晶プリズム素子とを透過する光の光路図を示している。また、図5において、上段には、液晶層の屈折率が下限値を取る場合の光路図を示し、中段には、液晶層の屈折率が上限値と下限値との中間値をとる場合の光路図を示し、下段には、液晶層の屈折率が上限値を取る場合の光路図を示している。ここで、液晶プリズム素子の基板の法線に対して出射光がなす出射角度の符号は、説明の便宜上、図5の上方向に光を曲げる場合を正とする。
図5の例では、対向基板13及び14、プリズム12及び17の材料としてアクリル樹脂を使用する。このアクリル樹脂の波長550nmの光に対する屈折率は、1.49358である。プリズム17の斜面の傾斜角θ1は55°であり、プリズム12の斜面の傾斜角θ2は36.3°である。また、液晶層20の屈折率の変化範囲は1.52〜1.86である。
図5の左列に示すように、液晶プリズム素子3のみを用いた場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−26.5°〜−2.1°である。この場合、液晶プリズム素子3は、ほぼ水平から右下までの範囲(画像表示装置としてみると、画面の正面から右側)にのみビームを偏向することができる。
これに対して、図5の右列に示すように、オフセット光学素子11を設けて斜面の傾斜角度を36.3°に設定した場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−12.9°〜+16.3°である。液晶材料の屈折率を中間値の1.69に制御したときに、液晶プリズム素子3から出射されるビームがほぼ水平となる。したがって、液晶プリズム素子3に印加する電圧を変化させることにより、ビームの出射角度の範囲を図5の上下にほぼ均等に(ディスプレイとしてみると左右均等に)することができる。
本実施の形態に係るオフセット光学素子11は、プリズム12の入射側の面の一部にのみ傾斜面が形成されている点で、実施の形態1及び2と異なっている。本実施の形態の構成では、オフセット光学素子11による偏向角が大きいため、液晶プリズム素子3による光のケラレが生じる。したがって、各プリズム12の入射側全体を傾斜面にする必要はなく、液晶プリズム素子3で有効な部分にだけ傾斜面を構成すれば良い。このように構成すれば、オフセット光学素子11及び画像表示装置全体の厚みを薄くすることができる。
(実施の形態4)
図6は、実施の形態4に係る液晶プリズム素子及びオフセット光学素子の光路図である。図6において、左列には、液晶プリズム素子のみを透過する光の光路図を示し、右列には、実施の形態4に係るオフセット光学素子と液晶プリズム素子とを透過する光の光路図を示している。また、図6において、上段には、液晶層の屈折率が下限値を取る場合の光路図を示し、中段には、液晶層の屈折率が上限値と下限値との中間値をとる場合の光路図を示し、下段には、液晶層の屈折率が上限値を取る場合の光路図を示している。ここで、液晶プリズム素子の基板の法線に対して出射光がなす出射角度の符号は、説明の便宜上、図6の上方向に光を曲げる場合を正とする。
図6の例では、対向基板13及び14、プリズム12及び17の材料として、環状オレフィンコポリマーを使用する。この環状オレフィンコポリマーの波長550nmの光に対する屈折率は、1.53192である。プリズム17の斜面の傾斜角θ1は45°であり、プリズム12の斜面の傾斜角θ2は12.2°である。また、液晶層20の屈折率の変化範囲は1.49〜1.81である。
図6の左列に示すように、液晶プリズム素子3のみを用いた場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−15.0°〜+2.4°である。この場合、液晶プリズム素子3は、ほぼ水平から右下までの範囲(画像表示装置としてみると、画面の正面から右側)にのみビームを偏向することができる。
これに対して、図6の右列に示すように、オフセット光学素子11を設けて斜面の傾斜角度を12.2°に設定した場合、対向基板13の法線に対する光の出射角度は、−8.4°〜+9.2°である。液晶材料の屈折率を中間値の1.65に制御したときに、液晶プリズム素子3から出射されるビームがほぼ水平となる。したがって、液晶プリズム素子3に印加する電圧を変化させることにより、図6の上下にほぼ均等に(ディスプレイとしてみると左右均等に)にビームを偏向させることができる。
本実施の形態に係るオフセット光学素子11は、対向基板13の外面、すなわち、画像表示パネル側に配置されている。この構成を採用した場合でも、オフセット光学素子11を用いてビームの出射範囲を所定角度だけ偏向させることにより、ビームの出射角度の範囲を、画面の正面を基準として左右均等となるように制御することが可能となる。
尚、液晶素子の屈折率が中間値を取る場合のビームの出射角を必ずしも0°にする必要はなく、ビームの出射角度の範囲が左右均等となるようにオフセット光学素子11のプリズム12の角度を設定すれば良い。
本発明は、視聴者の位置情報に基づき自動的に光線を視聴者の位置に偏向させるので、高輝度、高効率、高解像度の画像表示装置を実現でき、3次元画像の表示用途だけでなく、2次元画像の表示用途にも広く適用することができる。また、本発明は、簡便な構成で3D液晶表示装置やプライバシーディスプレイ等に適用することが可能である。
1 画像表示装置
2 バックライト
3 液晶プリズム素子
4 画像表示パネル
5 カメラ
6 制御部
7a、7b 光源
8 反射フィルム
9 導光板
10 光制御フィルム
11 オフセット光学素子
12 プリズム
13 対向基板
14 対向基板
17 プリズム
20 液晶層
54 プリズム
61 斜面
63 底面

Claims (4)

  1. 画像表示装置であって、
    前記画像表示パネルの背面側に配置されるバックライト装置と、
    前記画像表示パネルと前記バックライト装置との間に配置され、入射した光を偏向させる第1光学素子と、
    前記画像表示パネルと前記第1光学素子との間に配置され、入射した光を偏向させる第2光学素子と、
    前記画像表示パネルと前記第2光学素子との間に配置され、印加される電圧に応じて屈折率を変化させることにより出射光の偏向方向を変化させる第3光学素子と、
    ユーザの位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部によって検出されたユーザの位置の情報に基づいて、前記第3光学素子に印加する電圧を制御する制御部とを備える、画像表示装置。
  2. 前記第1光学素子は、前記バックライト装置側に向けた斜面を有し、前記画像表示パネルの左右方向の中央に向かうにつれて、前記画像表示パネルの法線方向における厚みが減少する複数の第1プリズムよりなり、
    前記第2光学素子は、前記画像表示パネル側に向けた斜面を有し、前記画像表示パネルの左右方向の中央に向かうにつれて、前記画像表示パネルの法線方向における厚みが減少する複数の第2プリズムよりなる、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 1つの前記第2プリズムに対して、複数の前記第1プリズムが設けられる、請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記画像表示パネルには、視差が与えられた右眼用画像信号及び左眼用画像信号が時分割で交互に入力され、
    前記バックライト装置は、
    一対の側面を有し、前記側面から入射された光を出射面に導く導光板と、
    前記側面の一方に対向するように配置され、右眼用画像を表示するための照明光を出射する第1の光源と、
    前記側面の他方に対向するように配置され、左眼用画像を表示するための照明光を出射する第2の光源と、
    前記第1の光源および前記第2の光源から出射された光を前記表示パネル中央の前方に偏向する光制御シートとを含み、
    前記右眼用画像信号と前記左眼用画像信号との切り替えに同期して、前記第1の光源及び前記第2の光源が交互に点灯する、請求項1に記載の画像表示装置。
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