JP2013170457A - エンジンの排気還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGR通路に直列に設けられた2つのEGR弁の一方に開故障が発生しても、その開故障に対処してEGRを適切に制御すること。
【解決手段】EGR装置は、EGR通路17と、EGR通路17におけるEGR流量を調節するためにEGR通路17に直列に設けられた第1EGR弁18及び第2EGR弁19とを備える。電子制御装置(ECU)61は、第1EGR弁18及び第2EGR弁19それぞれの開故障を判断する。また、ECU61は、第1EGR弁18及び第2EGR弁19のうち一方が開故障と判断されたとき、開故障と判断されていない他方を所定の制限開度MAXegr1,MAXegr2よりも小さい目標開度Tegr1,Tegr2に制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジンから排気通路へ排出される排気の一部を吸気通路へ流してエンジンへ還流させるエンジンの排気還流装置に関する。
従来、この種の技術が、例えば、自動車用エンジンにおいて採用されている。排気還流装置(Exhaust Gas Recirculation(EGR)装置)は、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される燃焼後の排気の一部をEGR通路を介して吸気通路へ導き、吸気通路を流れる吸気と混合させて燃焼室へ還流させるようになっている。EGR通路を流れるEGRガスは、EGR通路に設けられるEGR弁により調節されるようになっている。このEGRによって、主として排気中の窒素酸化物(NOx)を低減させことができ、エンジンの部分負荷時における燃費向上を図ることができる。
エンジンの排気は、酸素が含まれていないか酸素が希薄な状態にある。従って、EGRにより排気の一部を吸気と混ぜることで、吸気中の酸素濃度が低下する。このため、燃焼室では、酸素濃度が低い状態で燃料が燃焼することから、燃焼時のピーク温度が低下し、NOxの発生を抑制することができる。ガソリンエンジンでは、EGRにより吸気中の酸素含有量を増加させることなく、スロットルバルブをある程度閉じた状態においても、エンジンのポンピングロスを低減することができる。
ここで、近時は、エンジンの更なる燃費向上を図るために、エンジンの全運転領域でEGRを行うことが考えられ、大量EGRを実現することが求められている。大量EGRを実現するためには、従前の技術に対し、EGR通路の内径を拡大したり、EGR弁の弁体や弁座の流路開口面積を大きくしたりする必要がある。
また、下記の特許文献1〜3には、EGRの制御性を向上させるために、EGR通路に2つのEGR弁を直列に設けたEGR装置が開示されている。例えば、特許文献1に記載のEGR装置は、EGR通路に直列に設けられた2つのEGR弁の一方がポペット弁により構成され、他方がバタフライ弁により構成され、バタフライ弁がポペット弁よりも下流側に配置される。また、EGR通路を流れるEGRの要求流量に基づいてポペット弁とバタフライ弁とを制御するための制御手段を備え、制御手段は、EGRの要求流量が所定流量より少ない場合、ポペット弁を所定の開弁位置で固定させ、バタフライ弁を要求流量に応じた開度に作動させるようになっている。この構成により、ポペット弁により全閉時の密閉性を確保し、バタフライ弁により微量な要求流量に適した開度を実現してEGR流量を適切に調節するようにしている。
特開2006−329039号公報 特開2000−345923号公報 特開昭63−198766号公報
ところで、特許文献1に記載のEGR装置を大量EGRに対応させることが考えられ、EGR通路の流路径を拡げたり、EGR弁の弁体や弁座を大型化したりすることが考えられる。ここで、2つのEGR弁のうちの一方で故障が発生した場合の対処の仕方が問題となる。例えば、一方のEGR弁の弁体が開いたまま固着して故障(開故障)した場合には、大量EGR化に伴い過剰なEGRガスがEGR通路を流れて燃焼室へ還流してしまうおそれがある。その結果、エンジンが失火したり、エンジンの再始動が困難になったりするおそれがある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、排気還流通路に直列に設けられた2つの排気還流弁のうち一方に開故障が発生しても、その開故障に対処して排気還流を適切に制御することを可能としたエンジンの排気還流装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路における排気流量を調節するために排気還流通路に直列に設けられた第1排気還流弁及び第2排気還流弁とを備えたエンジンの排気還流装置において、第1排気還流弁及び第2排気還流弁それぞれの開故障を判断するための開故障判断手段と、開故障判断手段により第1排気還流弁及び第2排気還流弁のうち一方が開故障と判断されたとき、開故障と判断されていない他方を所定の制限開度よりも小さい開度に制御するための故障時開制御手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、開故障判断手段により第1排気還流弁及び第2排気還流弁のうち一方が開故障と判断されたときには、故障時開制御手段により、開故障と判断されていない他方が所定の制限開度よりも小さい開度に制御される。従って、一方の排気還流弁が開故障しているときは、正常な他方の排気還流弁を使用して排気還流の機能が最小限に維持される。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路における排気流量を調節するために排気還流通路に直列に設けられた第1排気還流弁及び第2排気還流弁とを備えたエンジンの排気還流装置において、第1排気還流弁及び第2排気還流弁それぞれの開故障を判断するための開故障判断手段と、開故障判断手段により第1排気還流弁及び第2排気還流弁のうち一方が開故障と判断されたとき、開故障と判断されていない他方を全閉に制御するための故障時閉制御手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、開故障判断手段により第1排気還流弁及び第2排気還流弁のうち一方が開故障と判断されたときには、故障時閉制御手段により、開故障と判断されていない他方が全閉に制御される。従って、一方の排気還流弁が開故障しているときは、排気還流の機能が停止することになり、不必要な排気還流が行われることがない。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を吸気通路へ流して燃焼室へ還流させる排気還流通路と、排気還流通路における排気流量を調節するために排気還流通路に直列に設けられた第1排気還流弁及び第2排気還流弁とを備えたエンジンの排気還流装置において、第1排気還流弁が電動弁により全開から全閉までの間で開度可変に構成され、第2排気還流弁がダイヤフラムアクチュエータにより開閉駆動可能に構成されることと、第1排気還流弁及び第2排気還流弁それぞれの開故障を判断するための開故障判断手段と、開故障判断手段により第2排気還流弁が開故障と判断されたとき、第1排気還流弁を所定の制限開度よりも小さい開度に制御するための故障時開制御手段と、開故障判断手段により第1排気還流弁が開故障と判断されたとき、第2排気還流弁を全閉に制御するための故障時閉制御手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、開故障判断手段により第2排気還流弁が開故障と判断されたときには、故障時開制御手段により、第1排気還流弁が所定の制限開度よりも小さい開度に制御される。従って、第2排気還流弁が開故障しているときは、正常な第1排気還流弁を使用して排気還流の機能が最小限に維持される。一方、開故障判断手段により第1排気還流弁が開故障と判断されたときには、故障時閉制御手段により、第2排気還流弁が全閉に制御される。従って、第1排気還流弁が開故障しているときは、排気還流の機能が停止することになり、不必要な排気還流が行われることがない。
請求項1に記載の発明によれば、排気還流通路に直列に設けられた2つの排気還流弁のうち一方に開故障が発生しても、その開故障に対処して排気還流を適切に制御することができ、修理が行われるまでの間で排気還流を継続することができ、エンジンの燃費悪化や排気エミッション悪化を最小限に抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、排気還流通路に直列に設けられた2つの排気還流弁のうち一方に開故障が発生しても、その開故障に対処して排気還流を適切に制御することができ、エンジンストールが起きたり、エンジン再始動が不能になったりするのを未然に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、排気還流通路に直列に設けられた2つの排気還流弁のうち第2排気還流弁に開故障が発生しても、その開故障に対処して排気還流を適切に制御することができ、修理が行われるまでの間で排気還流を継続することができ、エンジンの燃費悪化や排気エミッション悪化を最小限に抑えることができる。一方、2つの排気還流弁のうち第1排気還流弁に開故障が発生しても、その開故障に対処して排気還流を適切に制御することができ、エンジンストールが起きたり、エンジン再始動が不能になったりするのを未然に防止することができる。
第1実施形態に係り、エンジンの排気還流装置(EGR装置)を含む過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。 同実施形態に係り、EGR通路の一部であって第1EGR弁と第2EGR弁が設けられる部分を拡大して示す断面図。 同実施形態に係り、EGRの正常時制御の処理内容の一例を示すフローチャート。 同実施形態に係り、EGRの故障時制御の処理内容の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係り、EGRの故障時制御の処理内容の一例を示すフローチャート。 第3実施形態に係り、EGR通路の一部であって第1EGR弁と第2EGR弁が設けられる部分を拡大して示す断面図。 第4実施形態に係り、エンジンの排気還流装置(EGR装置)を含む過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。 同実施形態に係り、EGR通路の一部であって第1EGR弁と第2EGR弁が設けられる部分を拡大して示す断面図。 同実施形態に係り、EGRの正常時制御の処理内容の一例を示すフローチャート。 同実施形態に係り、EGRの故障時制御の処理内容の一例を示すフローチャート。 第5実施形態に係り、EGR通路の一部であって第1EGR弁と第2EGR弁が設けられる部分を拡大して示す断面図。 第6実施形態に係り、エンジンの排気還流装置(EGR装置)を含む過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。 別の実施形態に係り、EGR通路の一部であって第1EGR弁と第2EGR弁が設けられる部分を拡大して示す断面図。
<第1実施形態>
以下、本発明におけるエンジンの排気還流装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態におけるエンジンの排気還流装置(EGR装置)を含む過給機付エンジンシステムを概略構成図により示す。このエンジンシステムは、レシプロタイプのエンジン1を備える。エンジン1の吸気ポート2には、吸気通路3が接続され、排気ポート4には、排気通路5が接続される。吸気通路3の入口には、エアクリーナ6が設けられる。エアクリーナ6より下流の吸気通路3には、排気通路5との間に吸気通路3における吸気を昇圧させるための過給機7が設けられる。
過給機7は、吸気通路3に配置されたコンプレッサ8と、排気通路5に配置されたタービン9と、コンプレッサ8とタービン9を一体回転可能に連結する回転軸10とを含む。過給機7は、排気通路5を流れる排気によりタービン9を回転させて回転軸10を介してコンプレッサ8を一体的に回転させることにより、吸気通路3における吸気を昇圧させる、すなわち過給を行うようになっている。
過給機7に隣接して排気通路5には、タービン9を迂回する排気バイパス通路11が設けられる。この排気バイパス通路11には、ウェイストゲートバルブ12が設けられる。ウェイストゲートバルブ12により排気バイパス通路11を流れる排気が調節されることにより、タービン9に供給される排気流量が調節され、タービン9及びコンプレッサ8の回転速度が調節され、過給機7による過給圧が調節されるようになっている。
吸気通路3において、過給機7のコンプレッサ8とエンジン1との間には、インタークーラ13が設けられる。このインタークーラ13は、コンプレッサ8により昇圧されて高温となった吸気を適温に冷却するためのものである。インタークーラ13とエンジン1との間の吸気通路3には、サージタンク3aが設けられる。また、インタークーラ13の下流側であってサージタンク3aの上流側には、スロットルバルブ14が設けられる。このスロットルバルブ14は、運転者によるアクセルペダル(図示略)の操作に応じて開度が調節されるように構成される。また、タービン9の下流側の排気通路5には、排気を浄化するための排気触媒としての触媒コンバータ15が設けられる。
この実施形態において、大量EGRを実現するためのEGR装置は、エンジン1の燃焼室16から排気通路5へ排出される排気の一部を吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させる排気還流通路(EGR通路)17と、EGR通路17における排気流量(EGR流量)を調節するためにEGR通路17に直列に設けられた第1排気還流弁(第1EGR弁)18及び第2排気還流弁(第2EGR弁)19とを備える。EGR通路17は、タービン9の上流側の排気通路5と、サージタンク3aとの間に設けられる。すなわち、排気通路5を流れる排気の一部をEGRガスとしてEGR通路17を通じて吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させるために、EGR通路17の出口17aが、スロットルバルブ14の下流側にてサージタンク3aに接続される。また、EGR通路17の入口17bは、タービン9の上流側における排気通路5に接続される。
EGR通路17の入口17bの近傍には、EGRガスを浄化するためのEGR用触媒コンバータ20が設けられる。また、EGR用触媒コンバータ20より下流のEGR通路17には、同通路17を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ21が設けられる。この実施形態で、第1EGR弁18と第2EGR弁19は、EGRクーラ21より下流のEGR通路17に配置される。この実施形態では、EGR通路17において、第1EGR弁18が第2EGR弁19よりも下流に配置される。
図2に、EGR通路17の一部であって第1EGR弁18と第2EGR弁19が設けられる部分を拡大して断面図により示す。図1、図2に示すように、第1EGR弁18は、ポペット弁により、かつ、電動弁により構成される。すなわち、第1EGR弁18は、ステップモータ31により駆動される弁体32を備える。弁体32は、略円錐形状をなし、EGR通路17に設けられた弁座33に着座可能に設けられる。ステップモータ31は直進的に往復運動(ストローク運動)可能に構成された出力軸34を備え、その出力軸34の先端に弁体32が固定される。出力軸34は軸受35を介してEGR通路17に支持される。そして、ステップモータ31の出力軸34をストローク運動させることにより、弁座33に対する弁体32の開度が調節されるようになっている。第1EGR弁18の出力軸34は、弁体32が弁座33に着座する全閉状態から、弁体32が軸受35に当接する全開状態までの間で所定のストロークL1だけストローク運動可能に設けられる。この実施形態では、大量EGRを実現するために、従前の技術に比べて弁座33の開口面積が拡大されている。それに合わせて、弁体32が大型化されている。
図1、図2に示すように、第2EGR弁19は、バタフライ弁により構成されると共に、ダイヤフラムアクチュエータ41により駆動可能に構成される。すなわち、第2EGR弁19は、EGR通路17を貫通して回動可能に設けられた弁軸42と、EGR通路17の中にて弁軸42上に固定された円板状の弁体43と、駆動機構を構成するダイヤフラムアクチュエータ41とを備える。
ダイヤフラムアクチュエータ41は、ハウジング44と、リンク45を介して弁軸42に連結されたロッド46と、ロッド46の基端に連結されたダイヤフラム47と、ダイヤフラム47により区画された負圧室48と、負圧室48に設けられてダイヤフラム47を付勢するスプリング49とを備える。負圧室48に負圧が導入されない状態では、ダイヤフラム47がスプリング49により押されてロッド46が最下端位置に配置される。この状態では、リンク45及び弁軸42を介して弁体43がEGR通路17を全閉とする位置(全閉位置)に配置される。一方、負圧室48に負圧が導入されることにより、ダイヤフラム47とロッド46がスプリング49に抗して引かれて変位し、ロッド46が最上端位置へと移動する。この状態では、リンク45及び弁軸42を介して弁体43がEGR通路17を全開とする位置(全開位置)へ配置されることになる。この実施形態では、ロッド46上の所定の位置にストッパ50が設けられ、そのストッパ50がハウジング44に係合可能に設けられる。このストッパ50は、第2EGR弁19の弁体43の最大開度を、全開よりも小さい所定の小開度A1(例えば、全開に対する30%の開度)に規制するように構成される。このように、第2EGR弁19は、所定の小開度から全閉までの間で開度可変に構成される。そして、この実施形態では、第2EGR弁19の所定の小開度A1により第1EGR弁18による最大排気流量(最大EGR流量)を確保できるように弁体43とEGR通路17の寸法が設定される。この実施形態では、過給機7を備えたエンジン1の全運転領域にてEGRを実行可能とするために、第1EGR弁18による最大EGR流量が比較的大流量となるように設定している。そのために、第1EGR弁18の全開時における弁体32の開口ストロークを、図2に2点鎖線で示すように比較的大きく設定している。このため、第1EGR弁18が全開から全閉へ制御されるときには、多少時間がかかることになる。すなわち、第1EGR弁18は、全開からの全閉時に僅かに閉弁遅れの傾向にある。
ここで、ポペット弁である第1EGR弁18とバタフライ弁である第2EGR弁19の特性を比較する。全開時の最大EGR流量については、第2EGR弁19の方が多い。全開から全閉への応答速度については、第2EGR弁19の方が速い。EGR流量の制御性について、小流量域では第1EGR弁18の方が良く、大流量域では第2EGR弁19の方が良い。そこで、第1EGR弁18と第2EGR弁19の双方を制御することにより、小流量域ではEGR流量を徐々に変化させ、大流量域ではEGR流量を急激に変化させるように設定することができる。流量特性については、第1EGR弁18の開弁時の面積特性は、開度に対して曲線的に大きくなり、第2EGR弁18の開弁時の面積特性は、開度に対して直線的に大きくなる。
図1、図2に示すように、ダイヤフラムアクチュエータ41の負圧室48は、負圧ライン51を介してバキューム・スイッチング・バルブ(VSV)52に接続される。このVSV52は、第2EGR弁19の駆動機構を構成するものでり、入力ポート、出力ポート及び大気ポートを備える三方式の電磁弁である。VSV52の出力ポートは、負圧ライン51に接続される。VSV52の大気ポートには、フィルタ53が設けられる。VSV52の入力ポートは、負圧ライン54を介してリザーブタンク55の出力ポートに接続される。リザーブタンク55の入力ポートは、負圧ライン56を介してサージタンク3aに接続される。エンジン1の運転時には、サージタンク3aにて発生する負圧が負圧ライン56を介してリザーブタンク55に作用するようになっている。
そして、エンジン1の運転時において、VSV52がオフされることにより、ダイヤフラムアクチュエータ41の負圧室48には、負圧ライン54、VSV52及び負圧ライン51を介してリザーブタンク55の負圧が供給される。これにより、ダイヤフラム47とロッド46がスプリング49に抗して上方へ変位し、図2に2点鎖線で示すように、第2EGR弁19の弁体43が最大開度である所定の小開度A1まで開く。一方、VSV52がオンされることにより、ダイヤフラムアクチュエータ41の負圧室48は、負圧ライン51、VSV52及びフィルタ53を介して大気へ開放される。これにより、ダイヤフラム47とロッド46がスプリング49に押されて最下端位置に配置され、図2に実線で示すように、第2EGR弁19の弁体43が全閉となる。
この実施形態において、エンジン1には、燃焼室16に燃料を噴射供給するためのインジェクタ81が設けられる。インジェクタ81には、燃料タンク(図示略)から燃料が供給されるようになっている。また、サージタンク3aには、吸気圧PMを検出するための吸気圧センサ66が設けられる。
この実施形態では、エンジン1の運転状態に応じて第1EGR弁18と第2EGR弁19の双方を制御するために、第1EGR弁18のステップモータ31と第2EGR弁19のVSV52のそれぞれが電子制御装置(ECU)61により制御されるようになっている。ECU61は、中央処理装置(CPU)と、所定の制御プログラム等を予め記憶したり、CPUの演算結果等を一時的に記憶したりする各種メモリと、これら各部と接続される外部入力回路及び外部出力回路とを備え、本発明の開故障判断手段、故障時開制御手段及び故障時閉制御手段に相当する。外部出力回路にはステップモータ31、VSV52及びインジェクタ81が接続される。外部入力回路には、吸気圧センサ66をはじめエンジン1の運転状態を検出するための各種センサ(図示略)が接続され、各種エンジン信号が入力されるようになっている。ここで、エンジン1の運転状態を示す各種エンジン信号として、吸気圧PM、エンジン回転速度NE、エンジン負荷KL、スロットル開度TA及びエンジン冷却水温度THW等に係る各種センサの検出信号が含まれる。
次に、上記のように構成したEGR装置につき、ECU61が実行するEGRの正常時制御の処理内容について説明する。図3に、EGRの正常時制御の処理内容の一例をフローチャートにより示す。
処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、ステップ100で、ECU61は、エンジン1の運転状態を示す各種エンジン信号を取り込む。
次に、ステップ110で、ECU61は、EGRオンの条件か否かを判断する。すなわち、エンジン1の運転状態がEGRを行うべき状態であるか否かを判断する。この判断結果が否定である場合、EGRを行わないために、ECU61は、処理をステップ160へ移行する。
そして、ECU61は、ステップ160で、VSV52をオンに制御することにより、第2EGR弁19を全閉に制御すると共に、ステップ170で、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を全閉に制御する。
一方、ステップ110の判断結果が肯定である場合、EGRを行うために、ECU61は、処理をステップ120へ移行する。
そして、ステップ120で、ECU61は、エンジン回転速度NE及びエンジン負荷KLを取り込む。
次に、ステップ130で、ECU61は、エンジン回転速度NE及びエンジン負荷KLに応じた第1EGR弁18の目標開度Tegr1を求める。ECU61は、この処理を、予め設定された関数データである開度マップ(図示略)を参照して算出する。
次に、ステップ140で、ECU61は、VSV52をオフ制御することにより、第2EGR弁19を最大開度である所定の小開度A1に制御する。
また、ステップ150で、ECU61は、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を目標開度Tegr1に制御する。
次に、EGR装置につき、ECU61が実行するEGRの故障時制御の処理内容について説明する。図4に、EGRの故障時制御の処理内容の一例をフローチャートにより示す。
処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、ステップ200で、ECU61は、エンジン1の運転状態を示す各種エンジン信号を取り込む。
次に、ステップ210で、ECU61は、第1EGR弁18が開故障であるか否かを判断する。すなわち、第1EGR弁18の弁体32が開いたまま固着して動かない状態にあるか否かを判断する。ECU61は、この故障判断を次のように行う。(1)エンジン1にインジェクタ81から燃料が供給されていない状態(例えば、減速時の燃料カット状態)にて、第1EGR弁18を一旦開いて閉じる。(2)第1EGR弁18を一旦開いて閉じた後に、吸気圧センサ66により検出される吸気圧PMの変動が所定値より少ないか否かを判断する。(3)吸気圧PMの変動が少ないという判断結果を2回得た場合に、第1EGR弁18が開故障したと判断する。この判断結果が肯定である場合、ECU61は、処理をステップ220へ移行する。
そして、ECU61は、ステップ220で、VSV52をオンに制御することにより、第2EGR弁19を全閉に制御する。
一方、ステップ210の判断結果が否定である場合、ECU61は、ステップ230で、ECU61は、第2EGR弁19が開故障であるか否かを判断する。すなわち、第2EGR弁19の弁体43が開いたまま固着して動かない状態にあるか否かを判断する。ECU61は、この故障判断を、ステップ210の判断に準ずる内容で行う。この判断結果が否定である場合、ECU61は、処理をステップ290へ移行し、上記したように、EGRの正常時制御(図3を参照)を実行する。
一方、ステップ230の判断結果が肯定である場合、ECU61は、ステップ240で、正常時制御で算出されている第1EGR弁18の目標開度Tegr1を取り込む。
次に、ステップ250で、ECU61は、第1EGR弁18に関する所定の制限開度MAXegr1を取り込む。ここで、制限開度MAXegr1は、その開度でエンジン1が急減速してもEGRガスの影響によりエンジン1で減速失火が発生することのない程度の開度を意味する。
そして、ステップ260で、ECU61は、今回取り込まれた目標開度Tegr1が制限開度MAXegr1よりも小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、ECU61は、処理をステップ280へ移行し、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を目標開度Tegr1に制御する。
一方、ステップ260の判断結果が否定である場合、ECU61は、処理をステップ270へ移行し、制限開度MAXegr1を目標開度Tegr1として設定し、ステップ280で、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を目標開度Tegr1に制御する。
以上説明したこの実施形態におけるEGR装置によれば、エンジン1の運転時であって過給機7の非作動時に、第1EGR弁18と第2EGR弁19が共に開いているときは、スロットルバルブ14より下流のサージタンク3aで発生する負圧がEGR通路17の出口17aに作用し、排気通路5を流れる排気の一部がEGRガスとして、EGR用触媒コンバータ20、EGR通路17及びEGRクーラ21を通じてサージタンク3aへ引き込まれる。このため、過給機7の非作動時に、EGR通路17を通じて適量のEGRガスを吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させることがきる。このとき、EGR通路17におけるEGR流量は、第1EGR弁18と第2EGR弁19の開度を適宜制御することで任意に調節することができる。
一方、エンジン1の運転時であって過給機7の作動時に、第1EGR弁18と第2EGR弁19が共に開いているときは、排気通路5における過給排気圧がEGR通路17の入口17bに作用し、排気通路5を流れる排気の一部が、EGRガスとして、EGR用触媒コンバータ20、EGR通路17及びEGRクーラ21を通じてサージタンク3aへ押し込まれる。このため、過給機7の作動時に、EGR通路17を通じて適量のEGRガスを吸気通路3へ流して燃焼室16へ還流させることがきる。このとき、EGR通路17におけるEGR流量は、第1EGR弁18と第2EGR弁19の開度を適宜制御することで任意に調節することができる。
この実施形態によれば、第1EGR弁18がポペット弁により構成されるので、その開閉によるEGR流量の特性は、一般的には、開度に対して徐々に変化する。このため、第2EGR弁19が開いているときに、第1EGR弁18の開度を制御することにより、EGR通路17におけるEGR流量を徐々に変化させて調節することができる。一方、第2EGR弁19がバタフライ弁で構成されるので、調節可能なEGR流量はポペット弁に比べて大きくなり、全開から全閉への応答速度も速い。このため、第2EGR弁19を最大開度から全閉へ制御することにより、EGR通路17におけるEGRの流れを速やかに遮断することができる。そこで、この実施形態では、第1EGR弁18及び第2EGR弁19がそれぞれ正常なときに、第1EGR弁18と第2EGR弁19の双方を制御することで、吸気の小流量域では、EGR流量を徐々に変化させて調節することができ、吸気の大流量域では、EGR流量を急激に変化させて調節することができる。これにより、主としてエンジン1の排気中の窒素酸化物(NOx)を低減させて排気エミッションの悪化を防止することができ、エンジン1の燃費向上を図ることができる。
この実施形態では、第2EGR弁19を所定の小開度A1とし、第1EGR弁18を全開とすることにより、第1EGR弁18による最大EGR流量がEGR通路17における最大EGR流量として確保される。このため、第1EGR弁18が有する流量特性を最大限に発揮させて大量EGRを制御することができる。
この実施形態では、第1EGR弁18が電動弁により構成され、第2EGR弁19がダイヤフラムアクチュエータ41により駆動可能に構成されるので、第1EGR弁18には、電動弁による制御性が反映され、第2EGR弁19にはダイヤフラムアクチュエータ41による制御性が反映される。すなわち、第1EGR弁18を電動弁により構成することで、その開度を連続的に可変とすることができる。また、第2EGR弁19をダイヤフラムアクチュエータ41により駆動可能に構成することで、その開閉応答性を高めることができる。このため、第1EGR弁18と第2EGR弁19の双方を制御することで、主として第1EGR弁18により大量のEGR流量を徐々に変化させて調節することができると共に、主として第2EGR弁19によりEGRの開始と停止を速やかに行うことができる。
この実施形態では、EGR通路17において第1EGR弁18が第2EGR弁19よりも下流に配置されるので、上流側の第2EGR弁19が全閉となった後は、下流側の第1EGR弁18が排気の影響を受け難くなる。このため、EGRの停止中には、第1EGR弁18を排気から保護することができる。
この実施形態では、ECU61により、第1EGR弁18及び第2EGR弁19それぞれにつき開故障の判断が行われるようになっている。そして、ECU61により、第2EGR弁19が開故障と判断されたときには、ECU61により、第1EGR弁18が制限開度MAXegr1よりも小さい所定の目標開度Tegr1に制御される。従って、第2EGR弁19が開故障しているときには、正常な第1EGR弁18を使用して、エンジン1で減速失火を発生させることなくEGRの機能が最小限に維持される。このため、EGR通路17に直列に設けられた2つのEGR弁18,19のうち第2EGR弁19に開故障が発生しても、その開故障に対処してEGRを適切に制御することができる。また、第2EGR弁19の修理が行われるまでの間でEGRを継続することができ、エンジン1の燃費悪化や排気エミッション悪化を最小限に抑えることができる。
一方、この実施形態では、ECU61により、第1EGR弁18が開故障と判断されたときには、ECU61により、第2EGR弁19が全閉に制御される。従って、第1EGR弁18が開故障しているときには、EGR通路17において第2EGR弁19によりEGRが遮断され、EGRの機能が停止することとなり、不必要なEGRが行われることがない。このため、2つのEGR弁18,19のうち第1EGR弁19に開故障が発生しても、その開故障に対処してEGRを適切に制御することができる。また、エンジンストールが起きたり、エンジン1の再始動が不能になったりするのを未然に防止することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に説明する各実施形態において前記第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、故障時制御の処理内容の点で第1実施形態と構成が異なる。図5に、EGRの故障時制御の処理内容の一例をフローチャートにより示す。
処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、ステップ300で、ECU61は、エンジン1の運転状態を示す各種エンジン信号を取り込む。
次に、ステップ310で、ECU61は、第1EGR弁18が開故障であるか否かを判断する。この故障判断の内容は第1実施形態のそれと同じである(以下において同じ。)。この判断結果が肯定である場合、ECU61は、処理をステップ320へ移行する。
そして、ステップ320で、ECU61は、VSV52をオンに制御することにより、第2EGR弁19を全閉に制御する。
一方、ステップ310の判断結果が否定である場合、ECU61は、処理をステップ330へ移行する。
そして、ステップ330で、ECU61は、第2EGR弁19が開故障であるか否かを判断する。この判断結果が否定である場合、ECU61は、ステップ350で、EGRの正常時制御(図3を参照)を実行する。
一方、ステップ330の判断結果が肯定である場合、ECU61は、ステップ340で、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を全閉に制御する。
以上説明したように、この実施形態では、ECU61により、第1EGR弁18及び第2EGR弁19それぞれにつき開故障の判断が行われるようになっている。そして、ECU61により、第1EGR弁18及び第2EGR弁19のうち一方が開故障と判断されたときには、ECU61により、開故障と判断されていない他方が全閉に制御される。従って、EGR通路17において第1EGR弁18又は第2EGR弁19によりEGRが遮断され、一方のEGR弁18,19が開故障しているときは、他方のEGR弁19,18を全閉にすることで、EGRの機能が停止することとなり、不必要なEGRが行われることがない。このため、2つのEGR弁18,19のうち一方に開故障が発生しても、その開故障に対処してEGRを適切に制御することができる。また、エンジンストールが起きたり、エンジン1の再始動が不能になったりするのを未然に防止することができる。この実施形態におけるその他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
<第3実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図6に、EGR通路17の一部であって第1EGR弁18と第2EGR弁19が設けられる部分を拡大して断面図により示す。図6に示すように、この実施形態では、第2EGR弁19が、ダイヤフラムアクチュエータ41により駆動されるポペット弁により構成される点で第1実施形態と異なる。ダイヤフラムアクチュエータ41のロッド46は、軸受57を介してEGR通路17に支持される。ロッド46の下端には平板状の弁体58が固定され、その弁体58がEGR通路17に設けられた弁座59に着座可能に設けられる。
この実施形態では、第1EGR弁18の出力軸34が、全閉状態から全開状態までの間で所定のストロークL1だけストローク運動可能に設けられる。これに対し、第2EGR弁19は、その最大開度が全開よりも小さい所定の小開度A1により設定される。すなわち、ダイヤフラムアクチュエータ41のロッド46は、弁体58が弁座59に着座する全閉状態から、弁体58が軸受57に当接する所定の小開度A1までの間で所定のストロークL2だけストローク運動可能に設けられる。ダイヤフラムアクチュエータ41が本来有するロッド46の運動可能なストロークは、ストロークL2よりも大きいのであるが、この実施形態では、弁体58の最大開度を所定の小開度A1に設定するために、軸受57を軸方向に長くし、その下端に弁体58が早めに当接することでロッド46のストローク運動を最大量よりも小さいストロークL2に規制するようにしている。また、この実施形態では、第1EGR弁18による最大EGR流量を確保するために、第2EGR弁19の弁座59の開口面積が比較的大きく形成されると共に、弁体58が比較的大面積に形成される。この実施形態では、第1EGR弁18の出力軸34に係るストロークL1よりも第2EGR弁19のロッド46に係るストロークL2の方が明らかに小さくなるように設定される。この実施形態では、第1実施形態と同様、ダイヤフラムアクチュエータ41に関連した負圧ライン51,54,56、VSV52、フィルタ53及びリザーブタンク55等の構成を有する。
従って、この実施形態のEGR装置によれば、第2EGR弁19がダイヤフラムアクチュエータ41により駆動されるポペット弁により構成されるので、第1実施形態で弁体43とロッド46との間に設けられたリンク45を省略することができる。この実施形態におけるその他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
<第4実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図7に、この実施形態におけるEGR装置を含む過給機付エンジンシステムを概略構成図により示す。図8に、EGR通路17の一部であって第1EGR弁18と第2EGR弁19が設けられる部分を拡大して断面図により示す。図7、図8に示すように、この実施形態では、第2EGR弁19が電動弁により構成される点で第1乃至第3の実施形態と異なる。すなわち、この実施形態では、バタフライ弁より構成される第2EGR弁19が、ステップモータ71により駆動される。図8に示すように、直進的にストローク運動可能に構成されたステップモータ71の出力軸72は、リンク73を介して弁軸42に連結される。そして、ステップモータ71の出力軸72をストローク運動させることにより、弁体43の開度が調節されるようになっている。
この実施形態では、図8に示すように、ステップモータ71の出力軸72が最下端位置まで押し出された状態では、第2EGR弁19の弁体43がリンク73及び弁軸42を介して全閉位置に配置される。この出力軸72が最上端位置まで引き戻されることにより、第2EGR弁19の弁体43は全開位置に配置されることになる。しかし、この実施形態では、第2EGR弁19の最大開度が全開よりも小さい所定の小開度A1(例えば、30%)に規制される。すなわち。出力軸72上の所定の位置には、ストッパ74が設けられ、そのストッパ74がステップモータ71のハウジング下端に係合可能に設けられる。ストッパ74がステップモータ71のハウジング下端に係合することで、第2EGR弁19の弁体43の開度が所定の小開度A1に規制される。また、第2EGR弁19の所
定の小開度A1により第1EGR弁18による大量の最大EGR流量を確保できるように、第2EGR弁19の弁体43とEGR通路17の寸法が設定される。この実施形態では、ステップモータ71を制御して出力軸72のストローク運動を制御することにより、第2EGR弁19の弁体43の開度を全閉から所定の小開度A1の間で連続的に可変に構成される。
この実施形態では、図7に示すように、ECU61の外部出力回路に各ステップモータ31,71及びインジェクタ81が接続される。外部入力回路には、エンジンの運転状態を検出するための吸気圧センサ66を含む各種センサ(図示略)が接続され、各種エンジン信号が入力されるようになっている。
次に、上記のように構成したEGR装置につき、ECU61が実行するEGRの正常時制御の処理内容について説明する。図9に、EGRの正常時制御の処理内容の一例をフローチャートにより示す。
処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、ステップ400で、ECU61は、エンジン1の運転状態を示す各種エンジン信号を取り込む。
次に、ステップ410で、ECU61は、EGRオンの条件か否かを判断する。すなわち、エンジン1の運転状態がEGRを行うべき状態であるか否かを判断する。この判断結果が否定である場合、EGRを行わないために、ECU61は、処理をステップ470へ移行する。
そして、ECU61は、ステップ470で、ステップモータ71を制御することにより、第2EGR弁19を全閉に制御すると共に、ステップ480で、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を全閉に制御する。
一方、ステップ410の判断結果が肯定である場合、EGRを行うために、ECU61は、処理をステップ420へ移行する。
そして、ステップ420で、ECU61は、エンジン回転速度NE及びエンジン負荷KLを取り込む。
次に、ステップ430で、ECU61は、エンジン回転速度NE及びエンジン負荷KLに応じた第1EGR弁18の目標開度Tegr1を求める。ECU61は、この処理を、予め設定された関数データである開度マップ(図示略)を参照して算出する。
次に、ステップ440で、ECU61は、エンジン回転速度NE及びエンジン負荷KLに応じた第2EGR弁19の目標開度Tegr2を求める。ECU61は、この処理を、予め設定された関数データである開度マップ(図示略)を参照して算出する。
次に、ステップ450で、ECU61は、ステップモータ71を制御することにより、第2EGR弁19を目標開度Tegr2に制御する。
また、ステップ460で、ECU61は、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を目標開度Tegr1に制御する。
次に、EGR装置につき、ECU61が実行するEGRの故障時制御の処理内容について説明する。図10に、EGRの故障時制御の処理内容の一例をフローチャートにより示す。
処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、ステップ500で、ECU61は、エンジン1の運転状態を示す各種エンジン信号を取り込む。
次に、ステップ510で、ECU61は、第1EGR弁18が開故障であるか否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、ECU61は、処理をステップ520へ移行する。
そして、ステップ520で、ECU61は、正常時制御で算出されている第2EGR弁19の目標開度Tegr2を取り込む。
次に、ステップ530で、ECU61は、第2EGR弁19に関する所定の制限開度MAXegr2を取り込む。ここで、制限開度MAXegr2は、その開度でエンジン1が急減速してもEGRガスの影響によりエンジン1で減速失火が発生することのない程度の開度を意味する。
そして、ステップ540で、ECU61は、今回取り込まれた目標開度Tegr2が制限開度MAXegr2よりも小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、ECU61は、処理をステップ560へ移行し、ステップモータ71を制御することにより、第2EGR弁19を目標開度Tegr2に制御する。
一方、ステップ540の判断結果が否定である場合、ECU61は、処理をステップ550へ移行し、制限開度MAXegr2を目標開度Tegr2として設定し、ステップ560で、ステップモータ71を制御することにより、第2EGR弁19を目標開度Tegr2に制御する。
また、ステップ510の判断結果が否定である場合、ECU61は、ステップ570で、第2EGR弁19が開故障であるか否かを判断する。この判断結果が否定である場合、ECU61は、処理をステップ630へ移行して、EGRの正常時制御を実行する。
一方、ステップ570の判断結果が肯定である場合、ECU61は、ステップ580で、正常時制御で算出されている第1EGR弁18の目標開度Tegr1を取り込む。
次に、ステップ590で、ECU61は、第1EGR弁18に関する所定の制限開度MAXegr1を取り込む。ここで、制限開度MAXegr1は、その開度でエンジン1が急減速してもEGRガスの影響によりエンジン1で減速失火が発生することのない程度の開度を意味する。
そして、ステップ600で、ECU61は、今回取り込まれた目標開度Tegr1が制限開度MAXegr1よりも小さいか否かを判断する。この判断結果が肯定である場合、ECU61は、処理をステップ620へ移行し、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を目標開度Tegr1に制御する。
一方、ステップ600の判断結果が否定である場合、ECU61は、処理をステップ610へ移行し、制限開度MAXegr1を目標開度Tegr1として設定し、ステップ620で、ステップモータ31を制御することにより、第1EGR弁18を目標開度Tegr1に制御する。
以上説明したこの実施形態におけるEGR装置によれば、ECU61により、第1EGR弁18及び第2EGR弁19のそれぞれにつき開故障の判断が行われるようになっている。そして、ECU61により第1EGR弁18及び第2EGR弁19のうち一方が開故障と判断されたときには、ECU61により、開故障と判断されていない他方が所定の制限開度MAXegr1,MAXegr2よりも小さい目標開度Tegr1,Tegr2に制御される。例えば、第1EGR弁18が開故障と判断されたときは、第2EGR弁19が所定の制限開度MAXegr2よりも小さい目標開度Tegr2に制御される。従って、第1EGR弁18及び第2EGR弁19のうち一方が開故障しているときは、正常な他方のEGR弁19,18を使用してEGRの機能が最小限に維持される。このため、EGR通路17に直列に設けられた2つのEGR弁18,19の一方に開故障が発生しても、その開故障に対処してEGRを適切に制御することができる。また、故障したEGR弁18,19の修理が行われるまでの間でEGRを継続することができ、エンジン1の燃費悪化や排気エミッション悪化を最小限に抑えることができる。
この実施形態では、正常時制御によりEGR通路17におけるEGR流量を調節するために、第1EGR弁18と第2EGR弁19のそれぞれが、エンジン1の運転状態に応じた目標開度Tegr1,Tegr2に基づいて制御される。このため、エンジン1の運転状態に応じたEGR流量を確保することができる。
この実施形態では、第1EGR弁18が電動弁により構成されると共に、第2EGR弁19が電動弁により構成されるので、第1EGR弁18と第2EGR弁19の開度をそれぞれ連続的に可変とすることができる。このため、EGR通路17におけるEGR流量をより精密に制御することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図11に、EGR通路17の一部であって第1EGR弁18と第2EGR弁19が設けられる部分を拡大して断面図により示す。図11に示すように、この実施形態では、第2EGR弁19がポペット弁により構成されると共に、電動弁により構成される点で第4実施形態と異なる。第2EGR弁19のステップモータ71の出力軸72は、軸受57を介してEGR通路17に支持される。この実施形態の第2EGR弁19に係る弁体58、弁座59、軸受57及び出力軸72の構成の関係は、第2実施形態における第2EGR弁19の弁体58、弁座59、軸受57及びロッド46の構成の関係と同じである。その他の構成は、第4実施形態と同じである。
従って、この実施形態のEGR装置によれば、第2EGR弁19がポペット弁により構成されるので、第4実施形態で弁体43と出力軸72との間に設けられたリンク73を省略することができる。また、ポペット弁は、バタフライ弁に比べて流量特性が開度に対して徐々に変化するので、第2EGR弁19によるEGR流量の調節をより精密に行うことができる。この実施形態におけるその他の作用効果は、第4実施形態のそれと同じである。
<第6実施形態>
次に、本発明におけるエンジンの排気還流装置を具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図12に、この実施形態におけるEGR装置を含む過給機付エンジンシステムを概略構成図により示す。図12に示すように、この実施形態では、EGR装置の配置の点で第4実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態で、EGR通路17は、その入口17bが触媒コンバータ15より下流の排気通路5に接続され、その出口17aが過給機7のコンプレッサ8より上流の吸気通路3に接続される。その他の構成については、第4実施形態のそれと同じである。
従って、この実施形態によれば、エンジン1の運転時であって、過給機7の作動時に第1EGR弁18と第2EGR弁19が共に開いているときは、過給吸気圧による負圧が、コンプレッサ8より上流の吸気通路3にてEGR通路17の出口17aに作用し、触媒コンバータ15より下流の排気通路5に流れる排気の一部がEGR通路17、EGRクーラ21、第2EGR弁19及び第1EGR弁18を介して吸気通路3へ引き込まれる。ここで、高過給域であっても触媒コンバータ15の下流側では、触媒コンバータ15が抵抗となって排気圧力がある程度低減される。このため、高過給域までEGR通路17に過給吸気圧による負圧を作用させてEGRを行うことができる。また、触媒コンバータ15で浄化される排気ガスの一部がEGR通路17に導入されるので、第1実施形態と比較して、EGR通路17からEGR用触媒コンバータ20を省略することができる。この実施形態におけるその他の作用効果は、第4実施形態のそれと同じである。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することができる。
(1)前記各実施形態では、EGR通路17において第1EGR弁18を第2EGR弁19よりも下流に配置したが、図13に示すように、EGR通路17において第1EGR弁18を第2EGR弁19よりも上流に配置することもできる。この場合、上流側の第1EGR弁18が全閉となった後は、下流側の第2EGR弁19が排気の影響を受け難くなる。このため、EGRの停止中には、第2EGR弁19を排気から保護することができる。
(2)前記各実施形態では、本発明のEGR装置を過給機7を備えたエンジン1に具体化したが、本発明のEGR装置を過給機を備えていないエンジンに具体化することもできる。
(3)前記第3及び第5の実施形態では、弁体58の最大開度を所定の小開度A1に設定するために、軸受57を軸方向に長くし、その下端に弁体58が早めに当接することでダイヤフラムアクチュエータ41のロッド46のストローク運動をストロークL2に規制するようにした。これに対し、ダイヤフラムアクチュエータ41のダイヤフラム47の変位を所定のストッパを設けて規制することにより、ロッド46のストローク運動をストロークL2に規制するように構成することもできる。
(4)前記第1及び第2の実施形態におけるEGRの故障時制御の内容(図4、図5に示すフローチャートの内容)を、前記第4〜第6の実施形態のEGR装置に準用して具体化することもできる。
この発明は、例えば、ガソリンエンジン又はディーゼルエンジンにかかわらず車両用エンジンに利用することができる。
1 エンジン
3 吸気通路
3a サージタンク
5 排気通路
16 燃焼室
17 EGR通路(排気還流通路)
18 第1EGR弁(第1排気還流弁)
19 第2EGR弁(第2排気還流弁)
31 ステップモータ
32 弁体
41 ダイヤフラムアクチュエータ
43 弁体
52 VSV
61 ECU(開故障判断手段、故障時開制御手段、故障時閉制御手段)
MAXegr1 制限開度
MAXegr2 制限開度
Tegr1 目標開度
Tegr2 目標開度

Claims (3)

  1. エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路における排気流量を調節するために前記排気還流通路に直列に設けられた第1排気還流弁及び第2排気還流弁とを備えたエンジンの排気還流装置において、
    前記第1排気還流弁及び前記第2排気還流弁それぞれの開故障を判断するための開故障判断手段と、
    前記開故障判断手段により前記第1排気還流弁及び前記第2排気還流弁のうち一方が前記開故障と判断されたとき、前記開故障と判断されていない他方を所定の制限開度よりも小さい開度に制御するための故障時開制御手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの排気還流装置。
  2. エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路における排気流量を調節するために前記排気還流通路に直列に設けられた第1排気還流弁及び第2排気還流弁とを備えたエンジンの排気還流装置において、
    前記第1排気還流弁及び前記第2排気還流弁それぞれの開故障を判断するための開故障判断手段と、
    前記開故障判断手段により前記第1排気還流弁及び前記第2排気還流弁のうち一方が前記開故障と判断されたとき、前記開故障と判断されていない他方を全閉に制御するための故障時閉制御手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの排気還流装置。
  3. エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気の一部を吸気通路へ流して前記燃焼室へ還流させる排気還流通路と、前記排気還流通路における排気流量を調節するために前記排気還流通路に直列に設けられた第1排気還流弁及び第2排気還流弁とを備えたエンジンの排気還流装置において、
    前記第1排気還流弁が電動弁により全開から全閉までの間で開度可変に構成され、前記第2排気還流弁がダイヤフラムアクチュエータにより開閉駆動可能に構成されることと、
    前記第1排気還流弁及び前記第2排気還流弁それぞれの開故障を判断するための開故障判断手段と、
    前記開故障判断手段により前記第2排気還流弁が前記開故障と判断されたとき、前記第1排気還流弁を所定の制限開度よりも小さい開度に制御するための故障時開制御手段と、
    前記開故障判断手段により前記第1排気還流弁が前記開故障と判断されたとき、前記第2排気還流弁を全閉に制御するための故障時閉制御手段と
    を備えたことを特徴とするエンジンの排気還流装置。
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