JP2013166483A - ハイブリット車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化及び外形寸法の小型化・軽量化、燃費の向上に寄与でき、かつ、従来のシステムと比較して動力伝達効率を高めることが可能なハイブリッド車両の駆動装置を提供する。
【解決手段】内燃機関(EG)と、第1電動機(MG1)及び第2電動機(MG2)と、複数の遊星歯車機構で構成される動力分割機構(PG1,PG2)と、を備え、内燃機関(EG)及び第1、第2電動機(MG1,MG2)の少なくともいずれかの駆動力を動力分割機構(PG1,PG2)を介して駆動輪に繋がる出力部材(L2)へ出力するハイブリット車両の駆動装置であって、動力分割機構(PG1,PG2)は、シングルピニオン式の遊星歯車機構からなる第1遊星歯車機構(PG1)と、二組の遊星歯車組(PG21,PG22)の回転要素それぞれを連結して構成される複合遊星歯車機構からなる第2遊星歯車機構(PG2)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源としての内燃機関及び電動機(モータジェネレータ)と複数の遊星歯車機構からなる動力分割機構とを備えたハイブリッド車両の駆動装置に関する。
駆動源としてエンジン及びモータジェネレータを備えたハイブリッド型の車両が普及している。このようなハイブリッド車両用の駆動装置として、特許文献1には、複数の遊星歯車機構(プラネタリ機構)と複数のクラッチ機構及びブレーキ機構とを備え、複数のプラネタリ機構が備える各要素を各クラッチと各ブレーキの係合切り替えによって適宜に連結又は固定することで、複数の変速段を形成可能なトランスミッション機構を有する駆動装置が開示されている。また、特許文献2には、駆動源としてのエンジンと、第1、第2モータジェネレータと、軸方向における第1、第2モータジェネレータの間に配置された遊星歯車機構とを備えたハイブリッド車両の駆動装置が開示されている。
特開2009−67212号公報 特許第3099721号公報
上記のようなハイブリッド型の車両では、駆動源であるエンジンとモータジェネレータとを設置するため、その分、車両のエンジンルーム内などにおける動力伝達機構の設置スペースが小さくなる。したがって、動力伝達機構の更なる小型化が求められる。特に、動力伝達機構の軸方向に沿ってエンジンとモータジェネレータとを並べて配置する構造の場合、動力伝達機構の軸方向の寸法を小さく(短く)抑えることが重要である。
また、駆動源としてエンジン及びモータを備えたハイブリッド型の車両に搭載する動力伝達装置では、エンジンに加えて二個のモータジェネレータを備えたいわゆる2モータシステムが開発されている。しかしながら、このような2モータシステムでは、従来、大型車から小型車までの車両に対応できる共通のシステムは、下記の理由のため存在していない。すなわち、第1の理由として、小型車に適するシステムは、小型の電動機を備えると共に動力伝達機構の機械構造要素が少なく、低コストで外形寸法が小さなユニットである。しかしながら、そのようなユニットを大型車に採用すると、大型車では燃費や変速段間のレシオ幅などの優位性(取り分)が少なくなり、燃費や車両走行性能の向上の妨げとなってしまう。第2の理由として、大型車に適するシステムは、上記の小型車に適するシステムと比較して、一般的に、大型の電動機を備えると共に動力伝達機構の機械構造要素が多く構造が複雑であり、高コストで外形寸法が大きなユニットである。このようなユニットは、コスト面及び搭載スペースの都合などにより、小型車への採用が困難である。
そのため、小型車から大型車まで幅広い車種に搭載が可能なシステムであって、コスト面及び搭載スペースに関する優位性を確保可能であり、かつ車両の走行性能の向上が可能な2モータシステムの駆動装置の開発が求められている。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、低コスト化及び外形寸法の小型化・軽量化、燃費の向上に寄与でき、かつ、従来のシステムと比較して動力伝達効率を高めることが可能なハイブリッド車両の駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、内燃機関(EG)と、第1電動機(MG1)及び第2電動機(MG2)と、動力分割機構(PG1,PG2)と、を備え、前記内燃機関(EG)及び前記第1、第2電動機(MG1,MG2)の少なくともいずれかの駆動力を前記動力分割機構(PG2)を介して駆動輪に繋がる出力部材(L2)へ出力するハイブリット車両の駆動装置であって、前記動力分割機構(PG2)は、第1乃至第4回転要素を有する複合遊星歯車機構(PG2)を備え、前記複合遊星歯車機構(PG2)の第1回転要素(R2又はC2又はR22)は、前記内燃機関(EG)の機関出力軸(L1)に連結されており、第2回転要素(C2又はR2又はR21,C22)は、前記第1電動機(MG1)に第1クラッチ(CL1)を介して係脱自在に連結されると共に前記出力部材(L2)に連結されており、第3回転要素(LS又はSS又はS22)は、前記第2電動機(MG2)に連結されており、第4回転要素(SS又はLS又はS21)は、前記第1電動機(MG1)に第2クラッチ(CL2)を介して係脱自在に連結されており、前記第1クラッチ(CL1)を係合したときに前記出力軸(L2)へ比較的に低回転の駆動力が出力されるローレシオモードが設定され、前記第2クラッチ(CL2)を係合したときに前記出力軸(L2)へ比較的に高回転の駆動力が出力されるハイレシオモードが設定されることを特徴とする。
また、上記ハイブリット車両の駆動装置では、前記第2回転要素(C2又はR2)と前記第1電動機(MG1)との間に配置した減速機構(PG1)を更に備えていてよい。
その場合、前記減速機構(PG1)は、前記第1電動機(MG1)に前記第1クラッチ(CL1)を介して連結されるサンギヤ(S1)と、固定側の部材(K)に対して固定されるキャリア(C1)と、前記第2回転要素(C2又はR2)に連結されるリングギヤ(R1)とを有する遊星歯車機構(PG1)であってよい。
あるいは、前記減速機構(PG1)は、前記第1電動機(MG1)に連結されるサンギヤ(S1)と、固定側の部材(K)に対して固定されるキャリア(C1)と、前記第2回転要素(R21,C22)に前記第1クラッチ(CL1)を介して連結されるリングギヤ(R1)とを有する遊星歯車機構(PG1)であってよい。
本発明にかかる上記構成のハイブリット車両の駆動装置によれば、駆動源である内燃機関に加えて、第1、第2電動機を備えた2モータシステムにおいて、第1クラッチ及び第2クラッチを備えた2クラッチ形式を構成しながらも、駆動装置の外形寸法の小型化及び構成の簡素化を図ることができる。これにより車両の低コスト化及び外形寸法の小型化・軽量化、燃費の向上に寄与でき、かつ、従来のシステムと比較して動力伝達効率を高めることが可能なハイブリッド車両の駆動装置となる。また、小型車から大型車まで幅広い車種に搭載が可能な汎用性の高い駆動装置を構成できる。
また、この駆動装置では、第1クラッチを係合したときに出力軸へ比較的に低回転の駆動力が出力されるローレシオモード(ローモード)が設定され、第2クラッチCL2を係合したときに出力軸L2へ比較的に高回転の駆動力が出力されるハイレシオモード(ハイモード)が設定されるようにしたことで、ローモードとハイモードの切り換えでは、第1モータジェネレータの回転数が0を跨いで(第1モータジェネレータを負転から正転に切り換えて)トラクションモータとしての動作とジェネレータとしての動作を切り換えるようになる。したがって、第1モータジェネレータを負転から正転に切り換えるタイミングでシステムの電気パス比率が一端ゼロになる。そのため、本発明にかかる駆動装置は、従来の2モータシステムの駆動装置と比較して、システムの電気パス比率を比較的に小さくすることが可能であり、駆動力の伝達効率を高めることができる。すなわち、本発明にかかる駆動装置は、従来の2モータシステムの駆動装置と比較して、同等の駆動力(出力)に対する電気パス比率が少ない構成であり、動力伝達効率が高いシステムとなる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかるハイブリッド車両の動力伝達装置によれば、低コスト化及び外形寸法の小型化・軽量化、燃費の向上に寄与でき、かつ、従来のシステムと比較して動力伝達効率を高めることが可能となる。
本発明の第1実施形態にかかるハイブリッド車両の駆動装置のスケルトン図である。 駆動装置が備える動力分割機構の速度線図である。 動力分割機構における各走行モードでの第1クラッチ及び第2クラッチの係合表である。 各走行モードでの速度線図を示す図で、(a)は、モータ単独走行(EV走行)モード、(b)は、エンジン始動モード、(c)は、ローレシオモード、(d)は、ハイレシオモード、(e)は、回生モードである。 駆動装置のギヤ比に対する電気パス比率を示すグラフである。 本発明の第2実施形態にかかるハイブリッド車両の駆動装置のスケルトン図である。 本発明の第3実施形態にかかるハイブリッド車両の駆動装置のスケルトン図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るハイブリッド車両の駆動装置の構成例を示すスケルトン図である。同図に示す駆動装置1は、車両の駆動源としてのエンジン(内燃機関)EGと、第1モータジェネレータ(第1電動機)MG1及び第2モータジェネレータ(第2電動機)MG2と、第1遊星歯車機構(減速機構)PG1及び第2遊星歯車機構(複合遊星歯車機構)PG2で構成される動力分割機構と、第1、第2クラッチCL1,CL2とを備える。そして、エンジンEG及び第1、第2モータジェネレータMG1,MG2の少なくともいずれかの駆動力を上記動力分割機構を介して駆動輪(図示せず)に繋がる出力部材L2へ出力するように構成されている。
第1、第2モータジェネレータMG1,MG2は、それぞれが車両駆動用のトラクションモータと、図示しないバッテリに電力を蓄えるためジェネレータ(発電機)との両方として機能させることができる。また、第1、第2モータジェネレータMG1,MG2は、それぞれが正方向の回転(正転)での駆動と逆方向の回転(負転)での駆動とを切り換えることが可能である。また、上記の動力分割機構は、シングルピニオン式の遊星歯車機構からなる第1遊星歯車機構PG1と、二組の遊星歯車組PG21,PG22の回転要素それぞれを連結して構成される複合遊星歯車機構からなる第2遊星歯車機構PG2とを備えて構成されている。
駆動装置1は、その軸方向の一方の端部側に第1、第2モータジェネレータMG1,MG2が配置され、軸方向の他方の端部側にエンジンEG及びその機関出力軸L1が配置されている。そして、上記2組の遊星歯車機構PG1,PG2は、駆動装置1の軸方向における第1、第2モータジェネレータMG1,MG2とエンジンEG及び機関出力軸L1との間に配置されており、かつ、第1、第2モータジェネレータMG1,MG2に近い側から第1遊星歯車機構PG1、第2遊星歯車機構PG2の順で配列されている。
第1遊星歯車機構PG1は、第2遊星歯車機構PG2の回転要素(キャリアC2)に連結されると共にギヤG1〜G3を介して駆動装置1の出力軸L2に連結されたリングギヤR1と、駆動装置1のケーシング(固定側の部材)Kに固定されたキャリアC1と、第1クラッチCL1を介して第1モータジェネレータMG1に系脱可能に連結されたサンギヤS1とを備えて構成されている。
また、第2遊星歯車機構PG2は、ラビニヨ式遊星歯車機構であって、第1遊星歯車機構PG1のリングギヤR1に連結されたキャリア(第2回転要素)C2と、エンジンEGの機関出力軸L1に連結されたリングギヤ(第1回転要素)R2と、第2モータジェネレータMG2に連結されたラージサンギヤ(第3回転要素)LSと、第1モータジェネレータMG2に第2クラッチCL2を介して係脱可能に連結されたスモールサンギヤ(第4回転要素)SSとを備えて構成されている。なお、キャリアC2は、第1遊星歯車機構PG1を経由して、第1モータジェネレータMG1に対して第1クラッチCL1を介して係脱自在に連結されている。
また第1クラッチ(ロークラッチ)CL1及び第2クラッチ(ハイクラッチ)CL2は、いずれも摩擦係合機構(摩擦係合式のクラッチ機構)で構成されている。上記の駆動装置1では、第1クラッチCL1を係合することで、出力軸L2へ比較的に低回転の駆動力が出力されるローモード(ローレシオモード)を設定可能であり、第2クラッチCL2を係合することで、出力軸L2へ比較的に高回転の駆動力が出力されるハイモード(ハイレシオモード)を設定可能である。以下、上記のローモード及びハイモードを含む駆動装置1の各走行モードについて説明する。
図2は、駆動装置1が備える動力分割機構の速度線図である。この速度線図の縦方向は、第2遊星歯車機構PG2の各回転要素に入出力される回転数比を表しており、横方向は、第2遊星歯車機構PG2が備える各回転要素のレバー比に対応している。また、図3は、動力分割機構における各走行モードでの第1クラッチCL1及び第2クラッチCL2の係合表である。表中の○印は、各要素の締結状態を表しており、空欄は、各回転要素の解放状態を表している。
上記構成の駆動装置1では、第1クラッチCL1と第2クラッチCL2のいずれかの選択的な係合と、エンジンEG及び第1、第2モータジェネレータMG1,MG2の駆動の切り替えによって、複数の走行モードを設定することができる。以下、各走行モードについて順に説明する。図4は、各走行モードでの速度線図を示す図で、(a)は、モータ単独走行(EV走行)モード、(b)は、エンジン始動モード、(c)は、ローレシオモード、(d)は、ハイレシオモード、(e)は、回生モードである。なお、図4には、各走行モードに対応する車両の走行状態の簡略図を併記している。
まず、図4(a)に示すモータ単独走行(EV走行)モードを設定にするには、第1クラッチCL1を係合させる。その状態で、エンジンEGを停止させておき、第1モータジェネレータMG1をトラクションモータとして正転駆動し、第2モータジェネレータMG2は停止させておく。エンジンEGを停止している状態では、エンジンEGの回転が入力される第2遊星歯車機構PG2のリングギヤR2の回転数は0である。したがって、第1モータジェネレータMG1から第1クラッチCL1を介して第1遊星歯車機構PG1のキャリアCに入力される回転がリングギヤR1からギヤG1,G2,G3を経由して出力軸L2に出力される。
図4(b)に示すエンジン始動モードを設定にするには、モータ単独走行(EV走行)モードと同様、第1クラッチCL1を係合させる。その状態で、第1モータジェネレータMG1をトラクションモータとして正転駆動し、第2モータジェネレータMG2をジェネレータとして正転駆動する。これにより、第1モータジェネレータMG1の駆動力で車両を走行させながら、第2モータジェネレータMG2の駆動によって第2遊星歯車機構PG2のリングギヤR2の回転数を上昇させることで、機関出力軸L1に回転を伝達してエンジンEGを始動させることができる。また、車両の走行に必要な要求駆動力が高い場合には、第1クラッチCL1に加えて第2クラッチCL2も係合させるようにする。これにより、第2クラッチCL2から第2遊星歯車機構PG2のスモールサンギヤSS及びキャリアC2を通る経路でも出力軸L2側へ駆動力が伝達される。
図4(c)に示すローモードを設定するには、モータ単独走行(EV走行)モードと同様、第1クラッチCL1を係合させる。その状態で、第1モータジェネレータMG1をトラクションモータとして正転駆動し、第2モータジェネレータMG2をジェネレータ(発電機)として負転駆動させる。これにより、キャリアC2から第1遊星歯車機構PG1のリングギヤを介して出力軸L2へ比較的に低回転(ローレシオ)の駆動力が出力される。このローモードは、車両が上り坂などを走行しているときに加速する場合の走行モードとして適している。
ローモードでは、第1モータジェネレータMG1を負転(逆回転)させて使用する。また、図4(c)に示すように、1共線3要素の一端側の軸をエンジンEGの駆動力が入力される回転軸とし、中央の軸を出力軸(トラクションモータ)として使用している。上記二つの条件を同時に満たすことで、第1モータジェネレータMG1の駆動力で動力循環が発生することを回避できる。
図4(d)に示すハイモードを設定するには、第2クラッチCL2を係合させる。その状態で、第1モータジェネレータMG1をトラクションモータとして正転駆動させ、第2モータジェネレータMG2をジェネレータ(発電機)として正転駆動させる。これにより、キャリアC2から第1遊星歯車機構PG1のリングギヤR1を介して出力軸L2へ比較的に高回転(ハイレシオ)の駆動力が出力される。このハイモードは、車両が平坦路を高速でクルーズ走行(定速走行)する場合の走行モードとして適している。
図4(e)に示す回生モードを設定するには、第1クラッチCL1を係合させる。その状態で、第1モータジェネレータMG1をジェネレータとして正転駆動させる。これにより、駆動輪から出力軸L2及びギヤG3〜G1を介して第1遊星歯車機構PG1に入力された駆動力が第1モータジェネレータMG1に入力されて回生制動が行われ、当該駆動力で、第1モータジェネレータMG1による発電が行われる。
また、リバース(後進)モードは、上記のモータ単独走行モードで第1モータジェネレータMG1をトラクションモータとして負転駆動することで実現される。また、アイドリング゛モードは、第1、第2クラッチCL1,CL2を共に非係合としておき、第1モータジェネレータMG1と第1遊星歯車機構PG1との間で駆動力(回転)が伝達されない状態としておく。
上記の各走行モードでは、モータ単独走行時及びモータジェネレータMG1,MG2及びエンジンEGによる走行時(図4(a),(b))には、トラクションモータとして用いる第1モータジェネレータMG1の動作点が従来よりも高回転領域であるため、モータ効率を向上させることができる。
また、図5は、本実施形態の駆動装置1のギヤ比に対する電気パス比率を示すグラフである。このグラフでは、実線が本実施形態の駆動装置1の電気パス比率であり、点線が比較のために示す従来の2モータシステムにおける駆動装置の電気パス比率の一例である。本実施形態の駆動装置1におけるローモードとハイモードの切り換えでは、第1モータジェネレータMG1の回転数が0を跨いで(第1モータジェネレータMG1を負転から正転に切り換えて)トラクションモータとして動作とジェネレータとしての動作を切り換えている。そして、図5のグラフに示すように、第1モータジェネレータMG1を負転から正転に切り換えるタイミング(グラフ中のA点)でシステムの電気パス比率が一端ゼロになる。そのため、本実施形態の駆動装置1は、従来の2モータシステムの駆動装置と比較して、システムの電気パス比率が比較的に小さくなる。したがって、駆動力の伝達効率を高めることができる。すなわち、駆動装置1は、従来の2モータシステムの駆動装置と比較して、同等の駆動力(出力)に対する電気パス比率が少ない構成であり、動力伝達効率が高いシステムとなっている。
また、図4(d)に示すように、ハイモードでは1共線4要素の駆動装置を構成できるので、当該ハイモードにおいて良好な動力伝達効率を得ることができる。また、図4(e)に示すように、回生モードでは、同図(a)のモータ単独走行時と同様、回生時にジェネレータとして機能する第1モータジェネレータMG1の動作点が高回転領域となることで、モータ効率(回生効率)を向上させることができる。
図2に示すように、本実施形態にかかる駆動装置1では、ローモードのレシオ領域RE1と、ハイモードのレシオ領域RE2とが重複しておらず、動力伝達効率が高い1共線4要素のシステムを構成している。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項については、第1実施形態と同じである。この点は、他の実施形態においても同様である。
図6は、本発明の第2実施形態にかかるハイブリッド車両の駆動装置1−2のスケルトン図である。第1実施形態の駆動装置1では、動力分割機構において、第1遊星歯車機構PG1のリングギヤR1と第2遊星歯車機構PG2のキャリアC2とが連結されていたのに対して、本実施形態の駆動装置1−2では、第1遊星歯車機構PG1のリングギヤR1と第2遊星歯車機構PG2のリングギヤR2とが連結されている。また、第1実施形態の駆動装置1では、第2遊星歯車機構PG2のスモールサンギヤSSが第2クラッチCL2を介して第1モータジェネレータMG1に係脱可能に連結されており、ラージサンギヤLSが第2モータジェネレータMG2に連結されていたのに対して、本実施形態の駆動装置1−2では、第2遊星歯車機構PG2のラージサンギヤLSが第2クラッチCL2を介して第1モータジェネレータMG1に係脱可能に連結されており、スモールサンギヤSSが第2モータジェネレータMG2に連結されている。さらに、第1実施形態の駆動装置1では、第2遊星歯車機構PG2のリングギヤR2がエンジンEGの機関出力軸L1に連結されていたのに対して、本実施形態の駆動装置1−2では、第2遊星歯車機構PG2のキャリアC2がエンジンEGの機関出力軸L1に連結されている。
すなわち、本実施形態の駆動装置1−2では、第2遊星歯車機構PG2のリングギヤR2が本発明にかかる第2回転要素であり、キャリアC2が第1回転要素であり、ラージサンギヤLSが第4回転要素であり、スモールサンギヤSSが第3回転要素である。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図7は、本発明の第3実施形態にかかるハイブリッド車両の駆動装置1−3のスケルトン図である。本実施形態の駆動装置1−3では、動力分割機構は、シングルピニオン式の遊星歯車機構からなる第1遊星歯車機構PG1と、二組の遊星歯車組PG21,PG22の回転要素それぞれを連結して構成される複合遊星歯車機構からなる第2遊星歯車機構PG2とを備える。そして、第1遊星歯車機構PG1は、第2遊星歯車機構PG2の回転要素であるリングギヤR21及びキャリアC22に第1クラッチCL1を介して係脱可能に連結されるリングギヤR1と、ケーシング(固定側の部材)Kに固定されたキャリアC1と、第1モータジェネレータMG1に係脱可能に連結されたサンギヤS1とを備えて構成されている。また、第2遊星歯車機構PG2は、第1遊星歯車機構PG1のリングギヤR1に第1クラッチCL1を介して連結されると共に出力軸L2側に連結される第1遊星歯車組PG21のリングギヤR21及び第2遊星歯車組PG22のキャリアC22(第2回転要素)と、エンジンEGの機関出力軸L1に連結された第1遊星歯車組PG21のキャリアC21及び第2遊星歯車組PG22のリングギヤR22(第1回転要素)と、第2モータジェネレータMG2に連結された第2遊星歯車組PG22のサンギヤS22(第3回転要素)と、第1モータジェネレータMG2に第2クラッチCL2を介して連結された第1遊星歯車組PG21のサンギヤS21(第4回転要素)とを備えて構成されている。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、第1、第2実施形態では、第1モータジェンレータMGと第2モータジェネレータMG2とを動力分割機構に対してエンジンEGとは反対側で軸方向に並べて配置しているが、第1、第2モータジェネレータMG1,MG2の搭載位置は、これ以外にも、第3実施形態のように軸方向で動力分割機構を挟んでその両側に配置することなども可能である。
1〜1−3 ハイブリッド車両の駆動装置
EG エンジン(内燃機関)
L1 機関出力軸(入力軸)
L2 出力軸(出力部材)
MG1 第1モータジェネレータ(第1電動機)
MG2 第2モータジェネレータ(第2電動機)
PG1 第1遊星歯車機構(減速機構)
PG2 第2遊星歯車機構(複合遊星歯車機構)
PG21 第1遊星歯車組
PG22 第2遊星歯車組

Claims (4)

  1. 内燃機関と、第1電動機及び第2電動機と、動力分割機構と、を備え、前記内燃機関及び前記第1、第2電動機の少なくともいずれかの駆動力を前記動力分割機構を介して駆動輪に繋がる出力部材へ出力するハイブリット車両の駆動装置であって、
    前記動力分割機構は、第1乃至第4回転要素を有する複合遊星歯車機構を備え、
    前記複合遊星歯車機構の第1回転要素は、前記内燃機関の機関出力軸に連結されており、
    第2回転要素は、前記第1電動機に第1クラッチを介して係脱自在に連結されると共に前記出力部材に連結されており、
    第3回転要素は、前記第2電動機に連結されており、
    第4回転要素は、前記第1電動機に第2クラッチを介して係脱自在に連結されており、
    前記第1クラッチを係合したときに前記出力軸へ比較的に低回転の駆動力が出力されるローレシオモードが設定され、前記第2クラッチを係合したときに前記出力軸へ比較的に高回転の駆動力が出力されるハイレシオモードが設定される
    ことを特徴とするハイブリット車両の駆動装置。
  2. 前記第2回転要素と前記第1電動機との間に配置した減速機構を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリット車両の駆動装置。
  3. 前記減速機構は、
    前記第1電動機に前記第1クラッチを介して連結されるサンギヤと、固定側の部材に対して固定されるキャリアと、前記第2回転要素に連結されるリングギヤとを有する遊星歯車機構である
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリット車両の駆動装置。
  4. 前記減速機構は、
    前記第1電動機に連結されるサンギヤと、固定側の部材に対して固定されるキャリアと、前記第2回転要素に前記第1クラッチを介して連結されるリングギヤとを有する遊星歯車機構である
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリット車両の駆動装置。
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CN114174099A (zh) * 2019-07-24 2022-03-11 舍弗勒技术股份两合公司 用于机动车辆的具有共用刚性环形齿轮和共用刚性行星齿轮架的驱动装置

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