JP2013164394A - センサーモジュールおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造体の基板の固有振動のQ値を低くして、構造体の外部からの振動によりセンサー出力の変動が生じることを低減したセンサーモジュールを提供する。
【解決手段】構造体18は第1基板25、27および第2基板26を備える。第1基板25、27および第2基板26は板面同士を互いに交差させて連結される。第1基板25、27および第2基板26は収納空間の側壁をなす。第1基板25、27の収納空間側の板面に第1センサー53、57は支持される。第2基板26の収納空間側の板面に第2センサー54が支持される。収納空間における第1基板25、27の板面の面積および第2基板26の板面の面積は互いに相違する。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の基板を連結して構造体を形成するセンサーモジュール等に関する。
センサーモジュールでは、例えば特許文献1〜3に開示されるように、複数の基板の各々にセンサーを実装し、基板同士を連結して組み立てた構造体が知られている。センサーには所定軸の回りの角速度または加速度を検出するセンサーが用いられ、各々のセンサーが直交関係となるように基板同士が相互に連結されて構造体が形成される。
特開平7−306047号公報 特開2005−197493号公報 特開平11−211481号公報
センサーモジュールの外部から振動が入力されたときのセンサーの応答について考えると、センサーが実装された構造体の外部から振動(例えば、使用環境下による加圧、落下時の衝撃等)が入力されると、構造体を構成する基板では、その材質および形状によって決まる固有振動数で共振が発生し、基板に実装されているセンサーの振動が誘引され、センサー出力の変動を引き起こすおそれがある。基板の固有振動のQ値が高いほど共振の振幅は大きくなりセンサー出力への影響は大きくなる。
本発明の少なくとも1つの態様によれば、構造体の基板の固有振動のQ値を低くして、構造体の外部からの振動によりセンサー出力の変動が生じることを低減したセンサーモジュールを提供することができる。
(1)本発明の一態様は、収納空間の側壁をなし、板面同士が互いに交差して連結された第1基板および第2基板を含む構造体と、前記第1基板の前記収納空間側の板面に支持された第1センサーと、前記第2基板の前記収納空間側の板面に支持された第2センサーとを備え、前記収納空間における前記第1基板の板面の面積および前記第2基板の板面の面積は互いに相違するセンサーモジュールに関する。
構造体の外部から振動が入力されたとしても、第1基板および第2基板の基板間の不連続部分(連結部分)で振動エネルギーのロスが発生し振動のQ値は低下する。さらに、構造体の収納空間側の第1基板の面積と第2基板の面積とを互いに相違させることにより、構造体の対称性が崩れて、エネルギーの分散が大きくなり、固有振動のQ値は低下する。これにより、第1基板および第2基板の各々に実装されたセンサーはそれぞれ高い精度で角速度や加速度等の物理量を検出することができる。
(2)前記第1基板における前記第2基板の連結部から前記第1センサーまでの距離は、前記第2基板における前記第1基板の連結部から前記第2センサーまでの距離と相違することができる。第1基板の振動や第2基板の振動は第1基板および第2基板の連結部からの距離に応じて異なる挙動を示すことから、2つの距離が相違すれば、第1基板の振動と第2基板の振動との間で相互の影響は回避されることができる。こうしたことは相互干渉の防止に大いに貢献することができる。
(3)前記第2基板側から前記収納空間を見たときに、前記第2センサーの少なくとも一部は前記第1センサーと重なることができる。こうして第1センサーおよび第2基板の間の空間は有効利用されることができる。こうした空間の利用はセンサーモジュールの小型化に寄与することができる。
(4)センサーモジュールでは、前記第1センサーおよび前記第2センサーは振動ジャイロセンサーであることができる。
(5)センサーモジュールでは、前記第1センサーは加速度センサーであり、前記第2センサーは振動ジャイロセンサーであることができる。
(6)センサーモジュールは、前記第1基板および前記第2基板に交差して連結され、前記収納空間の側壁をなす第3基板と、前記第3基板の前記収納空間側の板面に支持された第3センサーとをさらに備え、前記収納空間における前記第1基板の板面の面積、前記第2基板の板面の面積および前記第3基板の板面の面積は互いに相違することができる。
構造体の外部から振動が入力されたとしても、第1基板および第3基板の基板間の不連続部分(連結部分)、および第2基板および第3基板の基板間の不連続部分(連結部分)で振動エネルギーのロスが発生し振動のQ値は低下する。さらに、構造体の収納空間側の第1基板の面積と第3基板の面積とを互いに相違させ第2基板の面積と第3基板の面積とを互いに相違させることにより、構造体の対称性が崩れて、エネルギーの分散が大きくなり、固有振動のQ値は低下する。これにより、第1基板、第2基板および第3基板の各々に実装されたセンサーはそれぞれ高い精度で角速度や加速度等の物理量を検出することができる。
(7)前記第1基板における前記第3基板の連結部から前記第1センサーまでの距離は前記第3基板における前記第1基板の連結部から前記第3センサーまでの距離と相違することができる。第1基板の振動や第3基板の振動は第1基板および第3基板の連結部からの距離に応じて異なる挙動を示すことから、2つの距離が相違すれば、第1基板の振動と第3基板の振動との間で相互の影響は回避されることができる。こうしたことは相互干渉の防止に大いに貢献することができる。
(8)前記第1基板側から前記収納空間を見たときに、前記第1センサーの少なくとも一部は前記第3センサーと重なることができる。こうして第3センサーおよび第1基板の間の空間は有効利用されることができる。こうした空間の利用はセンサーモジュールの小型化に寄与することができる。
(9)前記第2基板における前記第3基板の連結部から前記第2センサーまでの距離は、前記第3基板における前記第2基板の連結部から前記第3センサーまでの距離と相違することができる。第2基板の振動や第3基板の振動は第2基板および第3基板の連結部からの距離に応じて異なる挙動を示すことから、2つの距離が相違すれば、第2基板の振動と第3基板の振動との間で相互の影響は回避されることができる。こうしたことは相互干渉の防止に大いに貢献することができる。
(10)前記第2基板側から前記収納空間を見たときに、前記第2センサーの少なくとも一部は前記第3センサーと重なることができる。こうして第3センサーおよび第2基板の間の空間は有効利用されることができる。こうした空間の利用はセンサーモジュールの小型化に寄与することができる。
(11)センサーモジュールでは、前記第3センサーは振動ジャイロセンサーであることができる。
(12)前記構造体は、前記第1部材および前記第2部材の少なくとも一方に連結され、前記収納空間の側壁をなすインターフェイス基板をさらに備えることができ、前記インターフェイス基板には、前記インターフェイス基板の前記収納空間側の板面に支持された演算処理回路と、前記収納空間側の板面とは反対側の板面で支持されたインターフェイス部品と、が搭載されることができる。
センサーモジュールはインターフェイス部品でプリント配線基板に実装されることができる。インターフェイス部品は演算処理回路とプリント配線基板との間で導通を確立する。一般に導通材料は熱伝達率が高いことから、インターフェイス部品は効率的に演算処理回路の熱をプリント配線基板に伝達することができる。こうして演算処理回路の放熱は促進されることができる。
(13)前記構造体には温度センサーが備えられることができる。前記温度センサーは前記インターフェイス基板以外の基板に取り付けられることができる。こうして温度センサーは演算処理回路から遠ざけられることができる。温度センサーは演算処理回路の熱からできるだけ分離されることができる。その結果、温度センサーは収納空間内の温度を適確に検出することができる。
(14)センサーモジュールは電子器に組み込まれて利用されることができる。電子機器はセンサーモジュールを備えればよい。
一実施形態に係るセンサーモジュールの外観を概略的に示す斜視図である。 裏からセンサーモジュールの外観を概略的に示す斜視図である。 基板組立体のインターフェイス基板を概略的に示すセンサーモジュールの部分分解斜視図である。 基板組立体の全体構造を概略的に示す基板組立体の透視図である。 基板組立体の外観を概略的に示す基板組立体の斜視図である。 基板組立体の正面図である。 基板組立体の構成を概略的に示す収納空間の側面図である。 基板組立体の構成を概略的に示す収納空間の平面図である。 基板組立体の構成を概略的に示す収納空間の側面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(1)センサーモジュールの構成
図1は一実施形態に係るセンサーモジュール11を概略的に示す。センサーモジュール11は筐体12を備える。筐体12は例えば直方体の箱形に形成される。筐体12は直方体の内部空間を区画する。筐体12は箱体12aおよびベース12bに分割されることができる。箱体12aは内部空間の天面および4つの側面を覆う。ベース12bは内部空間の底面を覆う。箱体12aおよびベース12bは例えばアルミニウム材から成形されることができる。箱体12aおよびベース12bの表面は例えばニッケルのめっき膜で覆われることができる。
図2に示されるように、ベース12bは箱体12aの開放面を塞ぐ。ベース12bの輪郭に沿ってベース12bおよび箱体12aの隙間には封止材13が詰められる。ベース12bには開口14が形成される。開口14内にはコネクター(インターフェイス部品)15が配置される。コネクター15は導通部材16を有する。導通部材16は導電性を有するとともに高い熱伝導性能を有する。導通部材16は例えば金属材料から形成されることができる。コネクター15は受け側のコネクター(図示されず)に受け止められることができる。コネクター15はセンサーモジュール11の外部端子を構成する。コネクター15の輪郭に沿ってコネクター15およびベース12bの隙間には封止材17が詰められる。こうして筐体12の内部空間は気密に密閉される。
図3に示されるように、箱体12aの内部空間には構造体18が収容される。構造体18はインターフェイス基板19を備える。インターフェイス基板19はリジッド基板で構成される。リジッド基板の基体は例えば樹脂板やセラミック板で形成されることができる。樹脂板は例えばガラス繊維に含浸された樹脂材で形成されることができる。インターフェイス基板19の外向きの板面(インターフェイス基板の裏面に相当)21にコネクター15が実装される。導通部材16は少なくともインターフェイス基板19の基体の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有すればよい。
インターフェイス基板19の裏面にはグラウンド端子22が形成される。個々のグラウンド端子22に対応してベース12bの縁には切り欠き23が形成される。切り欠き23の内側でグラウンド端子22にははんだ(図示されず)が盛られる。はんだはグラウンド端子22にベース12bを接合する。こうしてインターフェイス基板19はベース12bに接地される。
図4に示されるように、構造体18は、インターフェイス基板19のほか、1枚の天板(第3基板)24、第1側板(第2基板)25、第2側板(第2基板)26、第3側板(第1基板)27および第4側板28を備える。インターフェイス基板19、天板24および側板25〜28で6面体の箱体が形成される。天板24および第1〜第4側板25〜28はリジッド基板で構成される。リジッド基板の基体は例えば樹脂板やセラミック板で形成されることができる。樹脂板は例えばガラス繊維に含浸された樹脂材で形成されることができる。
構造体18では第1〜第4側板25〜28で枠組み29が形成される。第1〜第4側板25〜28は相互に連結される。枠組み29は収納空間31を囲む。枠組み29は6面体の収納空間31の4側面を塞ぐ。第1〜第4側板25〜28にはそれぞれ外向きの第1板面25a、26a、27a、28aが規定される。第1板面25a〜28aの裏側に内向きの第2板面25b、26b、27b、28bが規定される。第1〜第4側板25〜28は第1板面25a〜28aの裏側すなわち第2板面25b〜28bで収納空間31を仕切る。枠組み29はインターフェイス基板19および天板24の間に挟まれる。インターフェイス基板19は6面体の収納空間31の底面を塞ぐ。天板24は6面体の収納空間31の上面を塞ぐ。インターフェイス基板19および天板24は板面19a、24a同士で向き合う。インターフェイス基板19、天板24および第1〜第4側伊田25〜28はそれぞれ収納空間31の側壁をなす。
第1側板25および第3側板27は相互に平行に広がる。第1側板25の第2板面25bと第3側板27の第2板面27bとは相互に向き合う。こうして第1側板25および第3側板27の間に収納空間31は挟まれる。収納空間31に面する第2板面25b、27bは第1大きさ(面積)L×Hに形成される。ここでは、第1大きさL×Hは第1側板25および第3側板27の大きさに相当する。
第2側板26および第4側板28は相互に平行に広がる。第2側板26の第2板面26bと第4側板28の第2板面28bとは相互に向き合う。第1側板25および第3側板27は第2側板26および第4側板28の間に挟まれる。こうして収納空間31は第2側板26の第2板面26bおよび第4側板28の第2板面28bの間に挟まれる。収納空間31に面する第2板面26b、28bは第1大きさL×Hより小さい第2大きさ(面積)W×H(W<L)に形成される。ここでは、第2側板26および第4側板28そのものの大きさは第1側板25および第3側板27の大きさから相違する。
第1側板25および第3側板27は端面25c、27cで第2側板26および第4側板28の第2板面26b、28bに突き当てられる。第1および第3側板25、27は第2側板26の第2板面26bおよび第4側板28の第2板面28bに交差する。交差角は任意に設定されることができる。ここでは、交差角は直角に設定される。このとき、「突き当て」には、第1および第3側板25、27の端面25c、27cが直接に底板第2側板26または第4側板28の第2板面26b、28bに接触する場合だけでなく、接合材等の挟み込みにより端面25c、27cが間接的に第2板面26b、28bに支持される場合や、端面25c、27cおよび第2板面26b、28bの間に間隔が形成される場合も含まれるものとする。以下、「突き当て」の定義は同様とする。
第2側板26および第4側板28には張り出し域32が形成される。張り出し域32は、収納空間31から外側に向かって第1側板25の第1板面25aまたは第3側板27の第1板面27aから張り出す第2側板26および第4側板28で形成される。張り出し域32の張り出し量は第1長さGに設定される。張り出し量は第1側板25または第3側板27の第1板面25a、27aから垂直方向に測定されればよい。
インターフェイス基板19および天板24は相互に平行に広がる。インターフェイス基板19および天板24の輪郭は長方形に接する4辺を有する。インターフェイス基板19の板面19aと天板24の板面24aとは相互に向き合う。こうしてインターフェイス基板19および天板24の間に収納空間31は挟まれる。収納空間31に面する板面19a、24aは第1大きさL×Hおよび第2大きさW×Hよりも大きい第3大きさ(面積)L×Wに形成される。ここでは、インターフェイス基板19および天板24そのものの大きさは第1〜第4側板25〜28の大きさから相違する。
第1〜第4側板25〜28は端面25d〜28dでインターフェイス基板19の板面19aおよび天板24の板面24aに突き当てられる。第1〜第4側板25〜28はインターフェイス基板19の板面19aおよび天板24の板面24aに交差する。交差角は任意に設定されることができる。ここでは、交差角は直角に設定される。
インターフェイス基板19および天板24には第1張り出し域33および第2張り出し域34が形成される。第1張り出し域33は、収納空間31から外側に向かって第2側板26の第1板面26aまたは第4側板28の第1板面28aから張り出すインターフェイス基板19および天板24で形成される。第1張り出し域33の張り出し量は第2長さFに設定される。その結果、インターフェイス基板19の第1張り出し域33と天板24の第1張り出し域33とは第1ポケット空間PK1を挟む。張り出し量は第2側板26または第4側板28の第1板面26a、28aから垂直方向に測定されればよい。第2側板26の第1板面26aおよび第4側板28の第1板面28aに沿って第1張り出し域33で第1ポケット空間PK1が区画される。
第2張り出し域34は、収納空間31から外側に向かって第1側板25の第1板面25aまたは第3側板27の第1板面27aから張り出すインターフェイス基板19および天板24で形成される。第2張り出し域34の張り出し量は第1長さGに設定される。その結果、第2側板26および第4側板28の張り出し域32とインターフェイス基板19および天板24の第2張り出し域34とはいずれも第2ポケット空間PK2を挟む。張り出し量は第1側板25または第3側板27の第1板面25a、27aから垂直方向に測定されればよい。第1側板25および第3側板27の第1板面25a、27aに沿って張り出し域32および第2張り出し域34で第2ポケット空間PK2は区画される。
図5に示されるように、インターフェイス基板19は第1導電配線35を有する。第1導電配線35は導電材から形成される。導電材には例えば銅といった金属材料が用いられることができる。第1導電配線35は第1導電パッド35aおよび第2導電パッド35bを有する。第1導電パッド35aおよび第2導電パッド35bは枠組み29の外側でインターフェイス基板19の板面19aに形成される。第1導電パッド35aはインターフェイス基板19の輪郭の一辺と第1側板25の第1板面25aとの間に一列に配置される。当該一辺は第1板面25aに平行に延びる。第2導電パッド35bはインターフェイス基板19の輪郭の一辺と第2側板26の第2板面26aとの間に一列に配置される。当該一辺は第1板面26aに平行に延びる。第1導電パッド35aおよび第2導電パッド35bは基体の表面に広がる薄膜として形成されることができる。
第1〜第4側板25〜28は第2導電配線36を有する。第2導電配線36は導電材から形成される。導電材には例えば銅といった金属材料が用いられることができる。第2導電配線36は第1接続端子36aおよび第2接続端子36bを有する。第1接続端子36aは第1側板25の第1板面25aに形成される。第2接続端子36bは第2側板26の第1板面26aに形成される。第1接続端子36aおよび第2接続端子36bはそれぞれ基体の端面に進入せずに基体の板面に広がる薄膜として形成されることができる。各側板25〜28の端面には基体の絶縁体が露出する。各側板25〜28の端面は絶縁体で形成される。
構造体18は第1接合材37を備える。第1接合材37は第1導電配線35および第2導電配線36に接合される。第1接合材37は個々に第1導電パッド35aおよび第1側板25の対応の第1接続端子36aに同時に固着される。第1導電パッド35aは第1接続端子36aに1対1で接続される。同様に、第1接合材37は個々に第2導電パッド35bおよび第2側板26の対応の第2接続端子36bに同時に固着される。第2導電パッド35bは第2接続端子36bに1対1で接続される。第1接合材37は導電性を有する。第1接合材37は例えばはんだ材で形成される。はんだ材に代えて例えば導電接着剤が用いられてもよい。第1接合材37でインターフェイス基板19および第1側板25は相互に連結される。同様に第1接合材37でインターフェイス基板19および第2側板26は相互に連結される。
第1側板25および第2側板26では第1板面25a、26aに電子部品38が実装される。電子部品38は例えば第2導電配線36に電気的に接続されることができる。電子部品38はポケット空間PK1、PK2内に収容される。第1長さGおよび第2長さFは電子部品38の最大高さhよりも大きく設定される。最大高さhは第1側板25または第2側板26の第1板面25a、26aから垂直方向に測定されればよい。
図6に示されるように、天板24は第3導電配線41を有する。第3導電配線41は第1導電配線35と同様に構成される。第3導電配線41は第3導電パッド41aおよび第4導電パッド41bを有する。第3導電パッド41aおよび第4導電パッド41bは枠組み29の外側で天板24の板面24aに形成される。第3導電パッド41aは天板24の輪郭の一辺と第1側板25の第1板面25aとの間に一列に配置される。当該一辺は第1板面25aに平行に延びる。第4導電パッド41bは天板24の輪郭の一辺と第2側板26の第2板面26aとの間に一列に配置される。当該一辺は第1板面26aに平行に延びる。
第1〜第4側板25〜28は第4導電配線42を有する。第4導電配線42は第2導電配線36と同様に構成される。第4導電配線42は第3接続端子42aおよび第4接続端子42bを有する。第3接続端子42aは第1側板25の第1板面25aに形成される。第4接続端子42bは第2側板26の第1板面26aに形成される。
構造体18は第2接合材43を備える。第2接合材43は第3導電配線41および第4導電配線42に接合される。第2接合材43は個々に第3導電パッド41aおよび第1側板25の対応の第3接続端子42aに同時に固着される。第3導電パッド41aは第3接続端子42aに1対1で接続される。同様に、第2接合材43は個々に第4導電パッド41bおよび第2側板26の対応の第4接続端子42bに同時に固着される。第4導電パッド41bは第4接続端子42bに1対1で接続される。第2接合材43は導電性を有する。第2接合材43は例えばはんだ材で形成される。はんだ材に代えて例えば導電接着剤が用いられてもよい。第2接合材43で天板24および第1側板25は相互に連結される。同様に第2接合材43で天板24および第2側板26は相互に連結される。
第2側板26は第1金属パッド44を有する。第1金属パッド44は第2側板26の第2板面26bに形成される。第1金属パッド44は収納空間31の外側で第2側板26の張り出し域32に配置される。第1金属パッド44は基体の表面に広がる薄膜として形成されることができる。第1金属パッド44は導電性を有することができる。第1金属パッド44は第2導電配線36および(または)第4導電配線42に接続されることができる。第1金属パッド44は第2導電配線36および第4導電配線42と同一材料で形成されることができる。
第1側板25は第2金属パッド45を有する。第2金属パッド45は第1側板25の第1板面25aに形成される。第2金属パッド45は基体の端面に進入せずに基体の板面に広がる薄膜として形成されることができる。第2金属パッド45は導電性を有することができる。第2金属パッド45は第2導電配線36および(または)第4導電配線42に接続されることができる。第2金属パッド45は第2導電配線36および第4導電配線42と同一材料で形成されることができる。
構造体18は第3接合材46を備える。第3接合材46は第1金属パッド44および第2金属パッド45に接合される。第3接合材46は第1金属パッド44および対応の第2金属パッド45に同時に固着される。第1金属パッド44は第2金属パッド45に1対1で接続される。第3接合材46は導電性を有することができる。第3接合材46は例えばはんだ材で形成される。はんだ材に代えて例えば導電接着剤が用いられてもよい。第3接合材46は第1接合材37と同一材料で形成されることができる。第1側板25および第2側板26は相互に連結される。
図6から明らかなように、第4側板28は第2側板26と同様な構造を有する。第4側板28の第1板面28aには第2接続端子36bおよび第4接続端子42bが第2側板26と同様に形成される。これに対応して第1導電配線35は第2導電パッド35bを有する。第2導電パッド35bはインターフェイス基板19の輪郭の一辺と第4側板28の第1板面28aとの間に一列に配置される。当該一辺は第1板面28aに平行に延びる。第1接合材37は個々に第2導電パッド35bおよび第4側板28の対応の第2接続端子35bに同時に固着される。第2導電パッド35bは第2接続端子35bに1対1で接続される。同様に、第3導電配線41は第4導電パッド41bを有する。第4導電パッド41bは天板24の輪郭の一辺と第4側板28の第1板面28aとの間に一列に配置される。当該一辺は第1板面28aに平行に延びる。第2接合材43は個々に第4導電パッド41bおよび第4側板28の対応の第4接続端子42bに同時に固着される。第4導電パッド41bは第4接続端子42bに1対1で接続される。第4側板28の第1板面28aに接して第1ポケット空間PK1は形成されることができる。
第1側板25と同様に第4側板28は第1金属パッド44を有する。第1金属パッド44は第4側板28の第2板面28bに形成される。第1金属パッド44は収納空間の外側で第4側板28の張り出し域に配置される。張り出し域は、収納空間から外側に向かって第1側板25の第1板面25aから張り出す第4側板28で形成される。なお、第3側板27の構造は第1側板25と同様に構成される。したがって、重複する説明は割愛される。
図7に示されるように、収納空間31には電子部品群が収容される。電子部品群は演算処理回路すなわちマイクロプロセッサーユニット(MPU)51、発振器52、第1センサー53、第2センサー54および第3センサー55を含む。第1〜第3センサー53〜55は例えば振動ジャイロセンサーで構成される。振動ジャイロセンサーは、振動片の振動に伴う検出片の振動から測定軸回りの角速度を検出する。振動ジャイロセンサーには、例えば特許第3999377号公報に示されるように、基部からX軸に沿って左右に1対の駆動振動腕を延ばすとともに基部からY軸に沿って上下に1対の検出振動腕を延ばすいわゆる振動型のジャイロセンサーがある。この振動型のジャイロセンサーでは、駆動振動腕がX軸方向に常に駆動され、Z軸回りに回転(角速度)が印加されると、駆動振動腕が回転軸のZ軸および振動方向のX軸の両方に直交するY軸方向にコリオリ力を受け駆動振動腕がY軸方向に沿って振動する。それにより検出振動腕がX軸方向に振動し、その振動歪により生じた電荷が検出されることによりZ軸回りの角速度が検出される。特許第3999377号公報においては、水晶を用いて各振動腕が構成され、水晶の圧電特性を利用して駆動振動腕を振動させたり検出振動腕に電荷を発生させたりする。なお、圧電以外にも静電力を利用した静電駆動型の振動ジャイロセンサーもある。
MPU51はインターフェイス基板19の板面19aに実装される。MPU51は第1導電配線35に電気的に接続される。MPU51には第1導電配線35を通じてコネクター15に接続されることができる。こうした接続にあたってインターフェイス基板19の基体内には導通ビアや配線パターンが形成されることができる。MPU51はコネクター15を通じて外部と信号をやりとりすることができる。
発振器52は例えば第4側板28の第2板面28bに実装される。発振器52は少なくとも第2導電配線36に電気的に接続される。第2導電配線36の第2接続端子36bは第1導電配線35の第2導電パッド35bに接続されることから、発振器52は第2導電配線36および第1導電配線35経由でMPU51に電気的に接続されることができる。こうした接続にあたって第4側板28の基体内には導通ビアや配線パターンが形成されることができる。発振器52はMPU51にクロック信号を供給することができる。
第3センサー55は天板24の板面24aに実装される。第3センサー55は天板24の板面24aに直交する垂直軸に単一の測定軸を有する。第3センサー55は第3導電配線41に電気的に接続される。第3導電配線41の第3導電パッド41aおよび(または)第4導電パッド41bは第4導電配線42の第3接続端子42aおよび(または)第4接続端子42bに接続され、個々の側板25〜28ごとに第4導電配線42は第2導電配線36に接続され、第2導電配線36の第1接続端子36aおよび(または)第2接続端子36bは第1導電配線35の第1導電パッド35aおよび(または)第2導電パッド35bに接続されることから、第3センサー55の検出信号は第3導電配線41、第4導電配線42、第2導電配線36および第1導電配線35経由でMPU51に供給されることができる。MPU51は第3センサー55に制御信号を供給することができる。こうした接続にあたって天板24の基体内には導通ビアや配線パターンが形成されることができる。
天板24の板面24aにはさらに温度センサー56が実装される。温度センサー56は空間を挟んでMPU51に向き合わせられる。温度センサー56は収納空間31内の温度を検出する。温度センサー56は第3導電配線41に電気的に接続される。第3センサー55と同様に、温度センサー56はMPU51に電気的に接続されることができる。温度センサー56は温度情報信号をMPU51に供給する。温度情報信号は温度センサー56の検出温度を特定する。MPU51は温度センサー56の検出温度に応じて第1センサー53、第2センサー54および第3センサー55の温度補償を実施することができる。
第2センサー54は第2側板26の第2板面26bに実装される。第2センサー54は第2側板26の第2板面26bに直交する垂直軸に単一の測定軸を有する。第2センサー54は少なくとも第2導電配線36に電気的に接続される。第2導電配線36の第2接続端子36bは第1導電配線35の第2導電パッド35bに接続されることから、第2センサー54の検出信号は第2導電配線36および第1導電配線35経由でMPU51に供給されることができる。MPU51は第2センサー54に制御信号を供給することができる。こうした接続にあたって第2側板26の基体内には導通ビアや配線パターンが形成されることができる。
第2側板26から第3センサー55までの第1距離D1は天板24から第2センサー54までの第2距離D2と相違する。ここでは、第1距離D1は第2距離D2に比べて大きく設定される。第2センサー54は、第2側板26および第3センサー55の間の空間S1に部分的に進入する。言い換えると、第2側板26側から板面に垂直方向に収納空間31を見たときに、第2センサー54の少なくとも一部が第3センサー55と重なっている。その結果、第3センサー55の設置に拘わらず第2距離D2はできる限り縮小されることができる。こうして第3センサー55はできる限りインターフェイス基板19の板面19aに接近することができる。その結果、センサーモジュール11は薄型化されることができる。第4側板28から第3センサー55までの第3距離D3は第1距離D1から相違する。したがって、第3センサー55は天板24の板面24aで中心位置(重心位置)から偏倚して配置される。
図8から明らかなように、第1センサー53は第3側板27の第2板面27bに実装される。第1センサー53は第3側板27の第2板面27bに直交する垂直軸に測定軸を有する。第1センサー53は少なくとも第2導電配線36に電気的に接続される。第2導電配線36の第1接続端子36aは第1導電配線35の第1導電パッド35aに接続されることから、第1センサー53の検出信号は第2導電配線36および第1導電配線35経由でMPU51に供給されることができる。MPU51は第1センサー53に制御信号を供給することができる。こうした接続にあたって第3側板27の基体内には導通ビアや配線パターンが形成されることができる。
電子部品群は第4センサー57をさらに含む。第4センサー57は第1側板25の第2板面25bに実装される。第4センサー57は例えば三軸検出型の加速度センサーで構成される。加速度センサーは、振動片の振動に伴う検出片の振動から軸方向に加速度を検出する。第4センサー57は、天板24の板面24aに直交する垂直軸、第2側板26の第2板面26bに直交する垂直軸、および、第3側板27の第2板面27bに直交する垂直軸の方向に加速度を検出することができる。第4センサー57は少なくとも第2導電配線36に電気的に接続される。第2導電配線36の第1接続端子36aは第1導電配線35の第1導電パッド35aに接続されることから、第4センサー57の検出信号は第2導電配線36および第1導電配線35経由でMPU51に供給されることができる。MPU51は第4センサー57に制御信号を供給することができる。こうした接続にあたって第1側板25の基体内には導通ビアや配線パターンが形成されることができる。
第2側板26から第1センサー53までの第4距離D4は第2側板27から第2センサー54までの第5距離D5と相違する。ここでは、第4距離D4は第5距離D5に比べて大きく設定される。第2センサー54は、第2側板26および第1センサー53の間の空間S2に部分的に進入する。言い換えれば、第2側板26側から板面の垂直方向に収納空間31を見たときに、第2センサー54の少なくとも一部が第1センサー53と重なっている。その結果、第1センサー53の設置に拘わらず第5距離D5はできる限り縮小されることができる。こうして第1センサー53はできる限り第1側板25の第2板面25bに接近することができる。その結果、センサーモジュール11は小型化されることができる。第4側板28から第1センサー53までの第6距離D6は第4距離D4から相違する。したがって、第1センサー53は第3側板27の第2板面27bで中心位置(重心位置)から偏倚して配置される。
第2側板26から第4センサー57までの第7距離D7は第1側板25から第2センサー54までの第8距離D8と相違する。ここでは、第7距離D7は第8距離D8に比べて大きく設定される。第2センサー54は、第2側板26および第4センサー57の間の空間S3に部分的に進入する。言い換えれば、第2側板26側から板面の垂直方向に収納空間31を見たときに、第2センサー54の少なくとも一部が第4センサー57と重なっている。その結果、第4センサー57の設置に拘わらず第8距離D8はできる限り縮小されることができる。こうして第4センサー57はできる限り第3側板27の第2板面27bに接近することができる。その結果、センサーモジュール11は小型化されることができる。ここでは、第5距離D5は第8距離D8から相違する。したがって、第2センサー54は第2側板26の第2板面26bで中心位置(重心位置)から偏倚して配置される。同様に、第4側板28から第4センサー57までの第9距離D9は第7距離D7から相違する。したがって、第4センサー57は第1側板25の第2板面25bで中心位置(重心位置)から偏倚して配置される。
第3側板27から第3センサー55までの第10距離D10は天板24から第1センサー53までの第11距離D11と相違する。ここでは、第10距離D10は第11距離D11に比べて大きく設定される。第1センサー53は、第3側板27および第3センサー55の間の空間S4に部分的に進入する。(第3側板27側から収納空間31を見たときに、第1センサー53の少なくとも一部が第3センサー55と重なっているとも言える。)その結果、第3センサー55の設置に拘わらず第11距離D11はできる限り縮小されることができる。こうして第3センサー55はできる限りインターフェイス基板19の板面19aに接近することができる。その結果、センサーモジュール11は薄型化されることができる。インターフェイス基板19から第1センサー53までの第12距離D12は第11距離D11から相違してもよい。
第1側板25から第3センサー55までの第13距離D13は天板24から第4センサー57までの第14距離D14と相違する。ここでは、第13距離D13は第14距離D14に比べて大きく設定される。第4センサー57は、第1側板25および第3センサー55の間の空間S5に部分的に進入する。言い換えれば、第1側板25側から板面の垂直方向に収納空間31を見たときに、第4センサー57の少なくとも一部が第3センサー55と重なっている。その結果、第3センサー55の設置に拘わらず第14距離D14はできる限り縮小されることができる。こうして第3センサー55はできる限りインターフェイス基板19の板面19aに接近することができる。その結果、センサーモジュール11は薄型化されることができる。インターフェイス基板19から第4センサー57までの第15距離D15は第14距離D14から相違してもよい。第10距離D10および第13距離D13は相互に相違してもよい。
(2)センサーモジュールの動作
センサーモジュール11では、直交三軸の軸方向に第4センサー57で加速度が検出され、第1センサー53、第2センサー54および第3センサー55で各軸回りの角速度が検出される。第1〜第4センサー87〜79の検出信号はMPU51に供給される。MPU51は検出信号に基づき加速度および角速度を算出する。算出結果はコネクター15から外部に出力されることができる。センサーモジュール11は慣性計測ユニット(IMU)として機能することができる。
このような構成とすることにより、構造体18の外部から振動が入力されたとしても、インターフェイス基板19、天板24および第1〜第4側板25〜28の各々の基板間の不連続部分(連結部分)で振動エネルギーのロスが発生し振動のQ値は低下する。さらに本発明の特徴として、収納空間31に接する第3側板27の大きさ、第2側板26の大きさおよび天板24の大きさはそれぞれ相違するので、構造体18の対称性が崩れて、エネルギーの分散が大きくなり、固有振動のQ値は低下する。これにより、第1センサー53、第2センサー54および第3センサー55ではそれぞれ高い精度で角速度は検出されることができる。
しかも、収納空間31に接する第1側板25の大きさは、収納空間31に接する第2側板26の大きさおよび天板24の大きさからそれぞれ相違するので、構造体18の対称性が崩れて、エネルギーの分散が大きくなり、固有振動のQ値は低下する。これにより、第4センサー57、第2センサー54および第3センサー55ではそれぞれ高い精度で角速度は検出されることができる。
また、センサー53、54、55に振動ジャイロセンサーを用いる場合、第3側板27、第2側板26および天板24に実装されたセンサー53、54、55は、構造体18の外部からの振動の入力に応じて出力信号の変動に曝される受信体として働くと同時に、自身の駆動振動を周囲に放射する振動の発信源ともなる。すなわち、センサー53、54、55の駆動振動が加速度センサー57に伝搬し、第4センサー57(加速度センサー)の出力信号にノイズとして現れ検出感度を劣化させてしまうおそれがある。しかし、本実施形態のようにセンサー53、54、55(振動ジャイロセンサー)とセンサー57(加速度センサー)とが別の基板に実装され、かつ、収納空間31の側壁の大きさが相違して対称性が崩されることにより、振動ジャイロセンサーの駆動振動が加速度センサーに伝搬することは抑制されることができる。
しかも、第1〜第4センサー53、54、55、57は第3側板板27、第2側板26、天板24および第1側板25上でそれぞれの重心位置から偏倚して配置される。こうした偏倚に応じて構造体18の対称性は崩されることができる。その結果、固有振動のQ値は確実に低下することができる。
第1距離D1は天板24および第2側板26の連結点から第3センサー55までの距離に相当する。同様に、第2距離D2は天板24および第2側板26の連結点から第2センサー54までの距離に相当する。天板24の振動や第2側板26の振動は天板24および第2側板26の連結点からの距離に応じて異なる挙動を示すことから、2つの距離が相違すれば、天板24の振動と第2側板26の振動との間で相互の影響は回避されることができる。こうしたことは相互干渉の防止に大いに貢献することができる。同様に、第4距離D4および第5距離D5の関係、第7距離D7および第8距離D8の関係、第10距離D10および第11距離D11の関係、並びに、第13距離D13および第14距離D14の関係は相互干渉の防止に大いに貢献することができる。
第3センサー55の周囲で区画される空間S1、S4、S5にそれぞれ第2センサー54、第1センサー53および第4センサー57は部分的に進入する。その結果、第2センサー54の設置に拘わらず第1側板25および第3側板27同士はできる限り相互に接近することができる。こうしてセンサーモジュール11の小型化は実現されることができる。
センサーモジュール11はコネクター15で例えば外部のプリント配線基板に実装されることができる。コネクター15はMPU51とプリント配線基板との間で導通を確立する。導通部材は熱伝達率が高いことから、コネクター15は効率的にMPU51の熱をプリント配線基板に伝達することができる。こうしてMPU51の放熱は促進されることができる。
温度センサー56は空間を挟んでMPU51に向き合わせられる。こうして温度センサー56はMPU51から遠ざけられることができる。温度センサー56はMPU51の熱からできるだけ分離されることができる。その結果、温度センサー56は収納空間31内の温度を適確に検出することができる。
(3)電子機器
以上のような構造体18およびセンサーモジュール11は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、ナビゲーション装置、車両の車体姿勢検出装置、ポインティングデバイス、ゲームコントローラー、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、携帯電話、ラジオコントロールヘリコプター、掃除ロボットなどに組み込まれて利用されることができる。ただし、構造体18およびセンサーモジュール11の用途はこれら電子機器に限定されるものではない。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれる。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えられることができる。また、センサーモジュール11や構造体18、電子部品、電子装置等の構成および動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。
11 センサーモジュール、15 インターフェイス部品(コネクター)、18 構造体、19 インターフェイス基板、24 第3基板(天板)、25 第2基板(第1側板)、26 第2基板(第2側板)、27 第1基板(第3側板)、31 収納空間、51 演算処理回路(マイクロプロセッサーユニット)、53 第1センサー、54 第2センサー、55 第3センサー、56 温度センサー、57 第1センサー(第4センサー)、D1 距離(第1距離)、D2 距離(第2距離)、D4 距離(第4距離)、D5 距離(第5距離)、D7 距離(第7距離)、D8 距離(第8距離)、D10 距離(第10距離)、D11 距離(第11距離)、D13 距離(第13距離)、D14 距離(第14距離)。

Claims (14)

  1. 収納空間の側壁をなし、板面同士が互いに交差して連結された第1基板および第2基板を含む構造体と、
    前記第1基板の前記収納空間側の板面に支持された第1センサーと、
    前記第2基板の前記収納空間側の板面に支持された第2センサーと、を備え、
    前記収納空間における前記第1基板の板面の面積および前記第2基板の板面の面積は互いに相違することを特徴とするセンサーモジュール。
  2. 請求項1に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第1基板における前記第2基板の連結部から前記第1センサーまでの距離は、前記第2基板における前記第1基板の連結部から前記第2センサーまでの距離と相違することを特徴とするセンサーモジュール。
  3. 請求項1または2に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第2基板側から前記収納空間を見たときに、前記第2センサーの少なくとも一部は前記第1センサーと重なっていることを特徴とするセンサーモジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第1センサーおよび前記第2センサーは振動ジャイロセンサーであることを特徴とするセンサーモジュール。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第1センサーは加速度センサーであり、
    前記第2センサーは振動ジャイロセンサーであることを特徴とするセンサーモジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第1基板および前記第2基板に交差して連結され、前記収納空間の側壁をなす第3基板と、
    前記第3基板の前記収納空間側の板面に支持された第3センサーと、をさらに備え、
    前記収納空間における、前記第1基板の板面の面積、前記第2基板の板面の面積および前記第3基板の板面の面積は互いに相違することを特徴とするセンサーモジュール。
  7. 請求項6に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第1基板における前記第3基板の連結部から前記第1センサーまでの距離は前記第3基板における前記第1基板の連結部から前記第3センサーまでの距離と相違することを特徴とするセンサーモジュール。
  8. 請求項6または7に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第1基板側から前記収納空間を見たときに、前記第1センサーの少なくとも一部は前記第3センサーと重なっていることを特徴とするセンサーモジュール。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第2基板における前記第3基板の連結部から前記第2センサーまでの距離は、前記第3基板における前記第2基板の連結部から前記第3センサーまでの距離と相違することを特徴とするセンサーモジュール。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第2基板側から前記収納空間を見たときに、前記第2センサーの少なくとも一部は前記第3センサーと重なっていることを特徴とするセンサーモジュール。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記第3センサーは振動ジャイロセンサーであることを特徴とするセンサーモジュール。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記構造体は、
    前記第1部材および前記第2部材の少なくとも一方に連結され、前記収納空間の側壁をなすインターフェイス基板をさらに備え、
    前記インターフェイス基板には、前記インターフェイス基板の前記収納空間側の板面に支持された演算処理回路と、前記収納空間側の板面とは反対側の板面で支持されたインターフェイス部品と、が搭載されることを特徴とするセンサーモジュール。
  13. 請求項12に記載のセンサーモジュールにおいて、
    前記構造体には温度センサーが備えられ、
    前記温度センサーは前記インターフェイス基板以外の基板に取り付けられることを特徴とするセンサーモジュール。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のセンサーモジュールを備えることを特徴とする電子機器。
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