JP2013162434A - 画像形成装置および画像出力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー画像をモノクロ出力する際に、カラーの文字部分を強調し、モノクロ出力された場合であってもユーザがカラーの文字部分を容易に判別可能とする。
【解決手段】画像形成装置1は、カラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する色値検出部2と、カラー画像データから文字部分を抽出する文字抽出部4aと、抽出した文字部分に対応する画素の色値に基づいて文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する文字色判定部4bと、文字色判定部4bにより所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する文字修飾付加部3aと、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを出力する印刷部12とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】画像形成装置1は、カラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する色値検出部2と、カラー画像データから文字部分を抽出する文字抽出部4aと、抽出した文字部分に対応する画素の色値に基づいて文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する文字色判定部4bと、文字色判定部4bにより所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する文字修飾付加部3aと、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを出力する印刷部12とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置および画像出力方法に関し、より詳細には、カラー画像データをモノクロ出力可能な画像形成装置および該装置による画像出力方法に関する。
PC(パーソナルコンピュータ)などの情報処理装置において、文書作成や表計算などを行うための各種のアプリケーションソフトウェアが使用されている。近年ではカラー表示が一般的であり、これらのアプリケーションソフトウェアにより作成される各種データもカラー表示され、データの視認性やユーザの使い勝手などが大幅に向上している。
また、PCから出力されるカラー画像や、スキャナで読み取ったカラー画像をカラー印刷する機能を備えたカラープリンタが普及している。通常PCやスキャナから入力される信号はR(赤),G(緑),B(青)信号であり、このR,G,B信号がカラープリンタでY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)信号に変換され、印刷出力される。
このようなカラープリンタでは、カラートナーを節約するなどのため、カラー画像データをモノクロ画像データに変換して出力することが行われている。例えば、カラーの文字原稿をモノクロコピーしようとした場合について想定する。文字原稿の場合、強調したい文字部分が赤などのカラーになっていることが多いが、モノクロ変換でグレースケールに変換されてしまうため、カラーの文字部分はその周囲の文字よりも色が薄く表現されてしまう。このため、本来強調したい文字部分が認識し難くなるという問題があった。
これに対して、例えば、特許文献1には、原稿画像中の所定色を所定の濃度でモノクロ出力する複写機が記載されている。これによれば、カラー画像から色相値が検出され、検出した色相値が所定の範囲に入っているか否かが判定される。そして、色相値が所定の範囲に入っていれば、その色相値(所定色)に応じた領域を所定の濃度でモノクロ出力させ、色相値が所定の範囲外であれば、その色相値(所定色以外の色)に応じた領域を任意に設定された濃度でモノクロ出力させる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の複写機は、所定色の領域に対して濃度調整を行った場合に、当該所定色領域に対して、所定色以外の色の領域に対して行った濃度調整を無効にすることで、ユーザが所望する出力画像を得られるようにしたもので、カラー原稿をモノクロコピーしたときに、強調すべきカラー部分とそれ以外の部分とは濃度による違いのみで表現されることになる。このため、ユーザからすると、各色の差異を十分に判別できるとは言い難い。
また、例えば、大部分が黒い文字で構成され、一部に強調したいカラー文字が含まれているような文字原稿をモノクロコピーする場合、黒文字とカラー文字との色の差異を濃度の違いで判別できるようにするために、カラー文字の濃度が黒よりも薄い濃度で出力される場合がある。このような場合には、本来の強調の目的を達成することができず、ユーザからすると、かえって見難い印刷物になってしまうという問題があった。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、カラー画像をモノクロ出力する際に、カラーの文字部分を強調し、モノクロ出力された場合であってもユーザがカラーの文字部分を容易に判別できる画像形成装置および該装置による画像出力方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明の第1の技術手段は、カラー画像データをモノクロ出力する画像形成装置であって、前記カラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する色値検出部と、前記カラー画像データから文字部分を抽出する文字抽出部と、該抽出した文字部分に対応する画素の色値に基づいて該文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する文字色判定部と、該文字色判定部により所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、該モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する文字修飾付加部とを備え、該文字修飾付加部により文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを出力することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記所定色の色値と文字修飾とを対応付けて登録した文字修飾テーブルを備え、前記文字修飾付加部は、前記文字色判定部により所定色と判定された文字部分の文字修飾を、前記文字修飾テーブルから特定し、該特定した文字修飾を付加することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記色値は、CMYKの値であり、前記文字修飾付加部は、前記文字色判定部により所定色と判定された文字部分のKの値が小さいほど、該文字部分のモノクロ変換後の濃度を大きくすることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記文字修飾は、太字、斜体、下線、囲み線、網かけ、拡大のいずれか1つ以上であることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記所定色は、黒色以外の色であることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、カラー画像データをモノクロ出力する画像形成装置による画像出力方法であって、前記画像形成装置が、前記カラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する色値検出ステップと、前記カラー画像データから文字部分を抽出する文字抽出ステップと、該文字抽出ステップにて抽出した文字部分に対応する画素の色値に基づいて該文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する文字色判定ステップと、該文字色判定ステップにて所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、該モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する文字修飾付加ステップと、該文字修飾付加ステップにて文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを出力する画像出力ステップとを備えたことを特徴としたものである。
本発明によれば、カラー画像をモノクロ出力する際に、カラーの文字部分に太字や下線等の文字修飾を付加して効果的に強調することができるため、モノクロ出力された場合であってもユーザはカラーの文字部分を容易に判別することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の画像形成装置および該装置による画像出力方法に係る好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図で、図中、1は画像形成装置を示す。画像形成装置1は、モノクロ印刷、カラー印刷の両方に対応しており、例えば、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、およびスキャナ機能を備えたデジタル複合機(MFP)として例示することができる。また、画像形成装置1は、ネットワークNを介して情報処理装置(以下、PCという)20と接続される。
画像形成装置1は、色値検出部2、画像処理部3、主制御部4、記憶部5、入力制御部6、LAN(Local Area Network)I/F(Interface)7、スキャナ部8、操作部9、出力制御部10、表示部11、および印刷部12を備える。また、PC20には、画像形成装置1の動作を制御するためのプリンタドライバ21がインストールされており、PC20で作成した画像データの印刷時にプリンタドライバ21を起動させ、画像形成装置1により印刷出力させることができる。
図1において、主制御部4は、画像形成装置1の各部の動作を制御するためのCPUやメモリ(ROM、RAMなど)などを備えて構成される。ROMには、画像形成装置1の動作を制御するための制御プログラムが記憶されており、制御プログラムの実行時にCPUがROMからRAMに制御プログラムを読み出して実行する。記憶部5は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリなどで構成され、画像形成装置1に入力された画像データなどを記憶する。
入力制御部6は、LANI/F7、スキャナ部8、操作部9と接続され、これらの各部の動作を制御する。LANI/F7は、ネットワークNを介してPC20から画像データ入力する。PC20からの画像データは、文書作成や表計算等を行うための所定のアプリケーションソフトウェアにより作成された文書データなどであり、RGB信号として入力される。スキャナ部8は、原稿(印刷物)を光学的に読み取り、読み取った原稿の画像データを入力する。スキャナ部8からの画像データは、RGB信号として入力される。操作部9は、ユーザからの操作入力を受け付けるための操作キー群、タッチパネルなどで構成される。この操作部9には、モノクロコピースタートキー、カラーコピースタートキーが含まれる。
画像処理部3は、スキャナ部8あるいはPC20から入力された画像データに対して各種の画像処理を行う。画像処理部3は、画像処理の一例として、スキャナ部8あるいはPC20から入力されたRGBの画像データを、印刷出力可能なCMYKの画像データに変換する。画像処理部3でCMYKに変換された画像データは印刷部12に送られ、印刷部12ではこのCMYKの画像データをモノクロ印刷あるいはカラー印刷する。なお、スキャナ部8あるいはPC20から入力された画像データがカラー画像データである場合に、画像処理部3は、操作部9のモノクロコピースタートキーが押下されると、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する処理を行う。
出力制御部10は、LANI/F7、表示部11、印刷部12と接続され、これらの各部の動作を制御する。LANI/F7は、ネットワークNを介してスキャナ部8で読み取られた画像データあるいは記憶部5に記憶された画像データを外部機器に送信する。表示部11は、例えば、タッチパネルと一体化された液晶ディスプレイなどで構成され、各種情報の表示や画像データのプレビュー表示などを行う。印刷部12は、画像処理部3で画像処理された画像データをモノクロ印刷あるいはカラー印刷する。
本発明の主たる目的は、カラー画像をモノクロ出力する際に、カラーの文字部分を強調し、モノクロ出力であってもユーザがカラーの文字部分を容易に判別できるようにすることにある。このための構成として、画像形成装置1は、カラー画像データを入力する画像入力部と、画像入力部から入力されたカラー画像データに含まれる各画素の色値(色数値ともいう)を検出する色値検出部2と、カラー画像データから文字部分を抽出する文字抽出部4aと、抽出した文字部分に対応する画素の色値に基づいて文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する文字色判定部4bと、文字色判定部4bにより所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する文字修飾付加部3aと、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを出力する画像出力部とを備える。
上記において、画像入力部は、スキャナ部8、LANI/F7に相当し、スキャナ部8でカラー原稿を読み取ったカラー画像データを入力としてもよく、あるいは、LANI/F7を介してPC20から取得したカラー画像データを入力としてもよい。また、画像出力部は、LANI/F7、表示部11、印刷部12に相当する。LANI/F7は、カラー画像データをモノクロ変換した後のモノクロ画像データを外部機器に送信する。表示部11は、カラー画像データをモノクロ変換した後のモノクロ画像データを表示する。印刷部12は、カラー画像データをモノクロ変換した後のモノクロ画像データを印刷する。
まず、第1の例として、カラー原稿をモノクロコピーするコピー処理の場合について説明する。ユーザが画像形成装置1の所定の原稿読取位置にカラー原稿をセットし、操作部9のモノクロコピースタートキー(図示せず)を押下すると、スキャナ部8がカラー原稿を読み取ることによりRGBのカラー画像データが入力される。スキャナ部8により入力されたRGBのカラー画像データは、画像処理部3でCMYKのカラー画像データに変換される。そして、色値検出部2は、画像処理部3でCMYKに変換されたカラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する。ここで、色値とは、図2の文字修飾テーブルに例示するように、各色を構成するCMYKについての各割合を%(0〜100)で表したもので、例えば、赤色は、図2の色“1”に相当し、C=0、M=100、Y=100、K=0で示される。また、黄色の純色は、図2の色“5”に相当し、C=0、M=0、Y=100、K=0で示される。
文字抽出部4aは、主制御部4の一機能として実現され、カラー画像データから文字部分を抽出する。本例のカラー画像データは、スキャナ部8で読み取られたものであるため、このままでは文字部分を文字データ(文字コード)として抽出することができない。このため、例えば、カラー画像データに対して公知のOCR(Optical Character Recognition/Reader)処理を施して文字認識を行う。これにより、文字抽出部4aは、カラー画像データから文字部分を文字データとして抽出することができる。なお、OCRについては公知の技術であるため、ここでの説明は省略するものとする。
文字色判定部4bは、主制御部4の一機能として実現され、文字抽出部4aで抽出された文字部分に対応する画素の色値に基づいて文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する。この所定色であるか否かの判定は、例えば、文字部分に対応する画素の色値(CMYKの値)が黒色の色値、具体的には、C=0,M=0,Y=0,K=100や、C=100,M=100,Y=100,K=0などの色値以外であるか否かで判定することができる。つまり、黒色以外の色が所定色と判定されることになる。この場合、図2の文字修飾テーブル5aには、黒色以外の色の色値を予め登録しておけばよい。文字色判定部4bは、文字抽出部4aにより抽出された文字部分に対応する画素の色値が文字修飾テーブル5aに登録されている場合に、その文字部分の文字色が所定色であると判定することができる。
なお、図2の文字修飾テーブル5aは、所定色の色値(CMYKの値)と文字修飾パターン(文字修飾および文字濃度を含む)とを対応付けて登録したもので、記憶部5に予め記憶されているものとする。ここで、文字修飾とは、例えば、文字を太くする太字、文字を斜めにする斜体、文字に下線を引く下線、文字を囲む囲み線、文字に網をかける網かけ、文字を拡大する拡大のいずれか、あるいは、これら2つ以上を組み合わせたものである。
次に、文字修飾付加部3aは、画像処理部3の一機能として実現され、文字色判定部4bにより所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する。具体的には、文字修飾付加部3aは、文字色判定部4bにより所定色と判定された文字部分の文字修飾を、文字修飾テーブル5aから特定し、特定した文字修飾を付加する。文字修飾テーブル5aには、図3に例示するように、CMYKそれぞれの色値の範囲に応じて、文字修飾パターンが割り当てられている。なお、図3の文字修飾テーブルの例は、図2の文字修飾テーブルと同じものであって、文字修飾パターンをCMYKの色範囲毎に対応付けて示したものである。
図3の例において、文字部分のCMYの色値(%)が、C=0〜25、M=76〜100、Y=76〜100の範囲に入る場合、この文字部分は所定色と判定され、文字修飾1のパターンとして、文字部分に太字、下線が付加される。また、文字部分のCMYの色値(%)が、C=0〜25、M=51〜75、Y=76〜100の範囲に入る場合、この文字部分は所定色と判定され、文字修飾2のパターンとして、文字部分に太字、囲み線が付加される。ここでは説明を簡略にするために文字修飾パターンを2つのみ例示しているが、文字修飾パターンは所定色の文字部分のCMYの色値の範囲に応じて予め割り当てられているものとする。
また、文字修飾付加部3aは、文字色判定部4bにより所定色と判定された文字部分のKの値が小さいほど、その文字部分のモノクロ変換後の濃度を大きくすることが望ましい。具体的には、図3に例示するように、文字部分のKの色値(%)が、0〜25の場合、文字部分の濃度を100%とし、26〜50の場合、濃度80%とし、51〜75の場合、濃度60%とし、76〜100の場合、濃度40%とする。例えば、文字部分が赤色の場合、図2の色“1”に相当し、C=0、M=100、Y=100、K=0で示される。従って、赤色の文字部分には、文字修飾1のパターンとして、太字、下線が付加され、さらに、濃度が100%に変換される。
そして、印刷部12は、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを印刷出力する。なお、上記の例では、CMYKの色値の範囲に応じて文字修飾パターンを割り当てているが、CMYK変換前のカラー画像データにおけるRGBの色値(0〜255)の範囲としても同様の処理を行うことができる。この場合、RGBそれぞれの色値(0〜255)の範囲に応じて文字修飾パターンを割り当てた文字修飾テーブルを備えるようにすればよい。
図4は、印刷部12により印刷出力されるモノクロ画像データの出力例を示す図である。図4(A)に示すカラー原稿30は、「安全上のご注意」に対応する文字部分がカラー文字部分31として構成され、その他の文字部分は黒文字で構成されている。このカラー原稿30を従来の方法でモノクロコピーした場合、図4(B)に示すような印刷物40が印刷出力される。この印刷物40の「安全上のご注意」に対応する文字部分41の濃度は、グレースケールに変換されるため、その他の部分の黒文字の濃度よりも薄くなってしまう。
これに対して、本発明の画像出力方法によりカラー原稿30をモノクロコピーした場合、カラー原稿30の「安全上のご注意」に対応するカラー文字部分31の色値(CMYKの値)に応じて、例えば、図4(C)に示す印刷物50または図4(D)に示す印刷物60が印刷出力される。印刷物50の「安全上のご注意」に対応する文字部分51は、文字修飾1のパターンが付加された例を示し、文字修飾として、太字、下線が付加され、さらに、濃度100%で印刷出力されている。また、印刷物60の「安全上のご注意」に対応する文字部分61は、文字修飾2のパターンが付加された例を示し、文字修飾として、太字、囲み線が付加され、さらに、濃度100%で印刷出力されている。
次に、第2の例として、カラー原稿をスキャンして得たモノクロ画像データを電子メールあるいはファクシミリにより外部機器に送信するデータ送信処理の場合について説明する。ユーザが画像形成装置1の所定の原稿読取位置にカラー原稿をセットし、操作部9のモノクロスキャンスタートキー(図示せず)を押下すると、コピー処理の場合と同様に、スキャナ部8がカラー原稿を読み取ることによりRGBのカラー画像データが入力される。スキャナ部8により入力されたRGBのカラー画像データは、画像処理部3でCMYKのカラー画像データに変換される。以下、コピー処理の場合と同様にして、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データが生成される。
データ送信処理の場合、上記のモノクロ画像データは、LANI/F7を介して所定の外部機器に電子メールあるいはファクシミリ(インターネットFAX)により送信される。また、このモノクロ画像データを、画像形成装置1に内蔵された記憶部5あるいは画像形成装置1に接続可能な外部記録媒体(USBメモリなど)に記憶するようにしてもよい。
次に、第3の例として、PC20から入力されたカラー画像データをモノクロプリントするプリント処理の場合について説明する。ユーザは、PC20にインストールされている所定のアプリケーションソフトウェア(文書作成ソフト、表計算ソフトなど)を使用して、カラー画像データを作成する。この場合のカラー画像データは、文字部分が画像データではなく文字データとして構成されている。そして、ユーザは、このカラー画像データを画像形成装置1でモノクロ印刷するために、PC20のプリンタドライバ21を起動させ、プリンタドライバ21でモノクロ印刷を指定した上で、カラー画像データを画像形成装置1に送信する。
画像形成装置1において、PC20から入力されたRGBのカラー画像データは、コピー処理の場合と同様に、画像処理部3でCMYKのカラー画像データに変換される。そして、色値検出部2は、画像処理部3でCMYKに変換されたカラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する。次に、文字抽出部4aは、カラー画像データから文字部分を抽出するが、本例のカラー画像データの場合、上記の通り、文字部分が文字データとして構成されているためOCR処理を行う必要はない。なお、PC20から文字部分が画像データとして構成されたカラー画像データが入力される場合も考えられるが、このような場合には、コピー処理の場合と同様に、OCR処理を施して文字認識を行うことが望ましい。
以下、コピー処理の場合と同様にして、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データが生成される。そして、印刷部12は、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを印刷出力する。
上記の第1〜第3の例、すなわち、モノクロ変換後のコピー出力、データ送信、プリント出力の前に、文字修飾付加部3aにより文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを表示部11にプレビュー表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザが変換結果を事前に確認することができるため、コピーミスや、データ送信ミス、プリントミスなどを防止することができる。
このようにして、カラー画像をモノクロ出力する際に、カラーの文字部分に太字や下線等の文字修飾を付加して効果的に強調することができるため、モノクロ出力された場合であってもユーザはカラーの文字部分を容易に判別することができる。また、強調のためにカラー表示された文字部分を含むカラー原稿の場合、ユーザからすると、カラー原稿をそのままカラー出力しなくても、カラーの文字部分を文字修飾により容易に判別できるため、モノクロ出力でもカラー出力と同等の効果を得ることができる。そして、これにより、コピーやプリントの場合には比較的高価なカラートナーなどを節約することができ、また、モノクロ変換後の画像データを記憶しておく場合には、カラーデータではなくモノクロデータとして記憶されるため、データ容量が小さくなり、記憶媒体の容量を節約することが可能となる。
図5〜図7は、本発明の画像形成装置1による画像出力方法の一例を説明するためのフロー図である。図6は図5の続き、図7は図6の続きである。本例では、所定の原稿をモノクロコピーするコピー処理の場合について説明する。なお、文字修飾テーブル5aには、図3に示したように、所定色のCMYの色値(%)として、C=0〜25、M=76〜100、Y=76〜100の範囲と、C=0〜25、M=51〜75、Y=76〜100の範囲とが登録され、それぞれ文字修飾1のパターン(太字、下線)と、文字修飾2のパターン(太字、囲み線)とが対応付けされている。また、文字修飾テーブル5aは、所定色のKの色値(%)として、0〜25の範囲と、26〜50の範囲と、51〜75の範囲と、76〜100の範囲とが登録され、それぞれ濃度100%、濃度80%、濃度60%、濃度40%が対応付けされている。
図5において、まず、ユーザが原稿を画像形成装置1の所定の原稿読取位置にセットする。画像形成装置1の主制御部4は、ユーザにより操作部9のモノクロコピースタートキーまたはカラーコピースタートキー(図示せず)が押下され、スキャン操作されたか否かを判定する(ステップS1)。いずれかのコピースタートキーが押下されスキャン操作されたと判定した場合(YESの場合)、スキャナ部8が原稿のスキャンを開始する(ステップS2)。また、ステップS1において、いずれのコピースタートキーも押下されずスキャン操作されていないと判定した場合(NOの場合)、ステップS1で待機状態に移行する。
上記ステップS2で、スキャナ部8が原稿のスキャンを開始すると、画像形成装置1に原稿に応じたRGBの画像データが入力される。スキャナ部8により入力されたRGBの画像データは、画像処理部3でCMYKの画像データに変換される。
次に、主制御部4は、原稿の出力方式がカラーであるか、モノクロであるか判定し(ステップS3)、原稿の出力方式がカラーと判定した場合(図中、カラーの場合)、図7のステップS20に移行する。また、ステップS3において、原稿の出力方式がモノクロと判定した場合(図中、モノクロの場合)、色値検出部2が画像データの各画素の色値(CMYKの値)を検出する(ステップS4)。なお、ステップS3の判定は、ユーザにより操作部9のカラーコピースタートキーが押下された場合には、原稿の出力方式はカラーと判定され、また、ユーザにより操作部9のモノクロコピースタートキーが押下された場合には、原稿の出力方式はモノクロと判定される。
次に、主制御部4は、文字抽出部4aにより画像データから文字部分が抽出されたか否かに基づいて、スキャナ部8で読み取った原稿が文字部分を含む文字原稿であるか否かを判定し(ステップS5)、文字原稿と判定した場合(YESの場合)、その文字原稿がモノクロ原稿であるか否かを、色値検出部2により検出された画像データの各画素の色値(CMYKの値)に基づいて判定する(ステップS6)。また、ステップS5において、文字原稿ではないと判定した場合(NOの場合)、図7のステップS20に移行する。
ステップS6において、色値検出部2により検出された画像データの各画素の色値(CMYKの値)が黒色を示す場合には、文字原稿がモノクロ原稿であると判定し、この場合(YESの場合)、図7のステップS20に移行する。また、ステップS6において、色値検出部2により検出された画像データの各画素の色値(CMYKの値)が黒色以外を示す場合には、文字原稿がカラー原稿であると判定し、この場合(NOの場合)、文字色判定部4bが各文字に対応する画素の色値に基づいて各文字の色範囲を判定する(ステップS7)。
次に、図6において、文字色判定部4bは、判定対象の文字の色値(CMYの%値)が、文字修飾テーブル5aに登録された色範囲、すなわち、C=0〜25(%)、M=76〜100(%)、Y=76〜100(%)の範囲に入るか否かを判定し(ステップS8)、ステップS8の範囲に入ると判定した場合(YESの場合)、文字修飾付加部3aが、文字修飾テーブル5aを参照し、モノクロ変換後の判定対象文字に対して、文字修飾1のパターン(太字、下線)を付加する(ステップS9,S12)。また、ステップS8の範囲に入らないと判定した場合(NOの場合)、判定対象の文字の色値(CMYの%値)が、文字修飾テーブル5aに登録された色範囲、すなわち、C=0〜25(%)、M=51〜75(%)、Y=76〜100(%)の範囲に入るか否かを判定する(ステップS10)。
ステップS10において、文字色判定部4bは、ステップS10の範囲に入ると判定した場合(YESの場合)、文字修飾付加部3aが、文字修飾テーブル5aを参照し、モノクロ変換後の判定対象文字に対して、文字修飾2のパターン(太字、囲み線)を付加する(ステップS11,S12)。また、ステップS10の範囲に入らないと判定した場合(NOの場合)、ステップS13に移行する。なお、本例では各色について判定する色範囲を2つのみ例示しているが、文字修飾テーブル5aに黒色を除く色範囲が登録されている場合には、登録されている全ての色範囲について判定するものとする。
次に、文字色判定部4bは、判定対象文字のKの色値(Kの%値)を判定し(ステップS13)、Kの色値が76〜100(%)の範囲に入る場合(図中、K:76−100の場合)、文字修飾付加部3aが、文字修飾テーブル5aを参照し、モノクロ変換後の判定対象文字の濃度を40%に変更する(ステップS14,S18)。また、ステップS13において、Kの色値が51〜75(%)の範囲に入る場合(図中、K:51−75の場合)、文字修飾付加部3aが、文字修飾テーブル5aを参照し、モノクロ変換後の判定対象文字の濃度を60%に変更する(ステップS15,S18)。
また、ステップS13において、Kの色値が26〜50(%)の範囲に入る場合(図中、K:26−50の場合)、文字修飾付加部3aが、文字修飾テーブル5aを参照し、モノクロ変換後の判定対象文字の濃度を80%に変更する(ステップS16,S18)。また、ステップS13において、Kの色値が0〜25(%)の範囲に入る場合(図中、K:0−25の場合)、文字修飾付加部3aが、文字修飾テーブル5aを参照し、モノクロ変換後の判定対象文字の濃度を100%に変更する(ステップS17,S18)。
次に、文字色判定部4bは、全文字について判断したか否かを判定し(ステップS19)、全文字について判断していない場合(NOの場合)、ステップS8に戻り処理を繰り返す。また、ステップS19において、全文字について判断した場合(YESの場合)、図7のステップS20に移行する。
次に、図7において、表示部11は、ユーザの操作に従って、上記によりモノクロ変換され文字修飾が付加された画像データのプレビュー表示を行い(ステップS20)、主制御部4は、ユーザにより操作部9のキャンセルボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS21)。操作部9のキャンセルボタンが押下されていないと判定した場合(NOの場合)、ユーザにより印刷開始ボタンが押下されたか否かに基づいて、画像データを印刷出力するか否かを判定する(ステップS22)。また、ステップS21において、操作部9のキャンセルボタンが押下されたと判定した場合(YESの場合)、この画像データに応じたジョブをキャンセルし(ステップS24)、ステップS1に戻る。
ステップS22において、主制御部4が、ユーザにより印刷開始ボタンが押下され、画像データを印刷出力すると判定した場合(YESの場合)、印刷部12に印刷実行を指示し、この指示に応じて印刷部12が画像データを印刷出力する(ステップS23)。また、ステップS22において、ユーザにより印刷開始ボタンが押下されず、画像データを印刷出力しないと判定した場合(NOの場合)、ステップS21に戻り待機状態に移行する。
1…画像形成装置、2…色値検出部、3…画像処理部、3a…文字修飾付加部、4…主制御部、4a…文字抽出部、4b…文字色判定部、5…記憶部、5a…文字修飾テーブル、6…入力制御部、7…LANI/F、8…スキャナ部、9…操作部、10…出力制御部、11…表示部、12…印刷部、20…PC、21…プリンタドライバ。
Claims (6)
- カラー画像データをモノクロ出力する画像形成装置であって、
前記カラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する色値検出部と、前記カラー画像データから文字部分を抽出する文字抽出部と、該抽出した文字部分に対応する画素の色値に基づいて該文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する文字色判定部と、該文字色判定部により所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、該モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する文字修飾付加部とを備え、
該文字修飾付加部により文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを出力することを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定色の色値と文字修飾とを対応付けて登録した文字修飾テーブルを備え、前記文字修飾付加部は、前記文字色判定部により所定色と判定された文字部分の文字修飾を、前記文字修飾テーブルから特定し、該特定した文字修飾を付加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記色値は、CMYKの値であり、前記文字修飾付加部は、前記文字色判定部により所定色と判定された文字部分のKの値が小さいほど、該文字部分のモノクロ変換後の濃度を大きくすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記文字修飾は、太字、斜体、下線、囲み線、網かけ、拡大のいずれか1つ以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記所定色は、黒色以外の色であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- カラー画像データをモノクロ出力する画像形成装置による画像出力方法であって、
前記画像形成装置が、前記カラー画像データに含まれる各画素の色値を検出する色値検出ステップと、前記カラー画像データから文字部分を抽出する文字抽出ステップと、該文字抽出ステップにて抽出した文字部分に対応する画素の色値に基づいて該文字部分の文字色が所定色であるか否かを判定する文字色判定ステップと、該文字色判定ステップにて所定色と判定された文字部分をモノクロ変換し、該モノクロ変換後の文字部分に文字修飾を付加する文字修飾付加ステップと、該文字修飾付加ステップにて文字修飾が付加された文字部分を含むモノクロ画像データを出力する画像出力ステップとを備えたことを特徴とする画像出力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012024728A JP2013162434A (ja) | 2012-02-08 | 2012-02-08 | 画像形成装置および画像出力方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101820848B1 (ko) * | 2013-09-05 | 2018-01-22 | 에스프린팅솔루션 주식회사 | 화상형성장치, 화상처리방법 및 컴퓨터 판독가능 기록매체 |
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2012
- 2012-02-08 JP JP2012024728A patent/JP2013162434A/ja active Pending
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