JP2013158491A - カットデータ作成装置、カットデータ作成プログラム、及びミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】直線部分を短時間で切断すると共に、曲線を精細に切断するためのカットデータを作成するカットデータ作成装置、カットデータ作成プログラム、及びミシンを提供する。
【解決手段】ミシンは加工布に形成する切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃が夫々装着された複数の針棒を備えている。切れ目の形状を示すパターン線の情報が取得され(S11:YES)、複数の切断刃のうちの最小切れ目長さが「L」とされ(S14)、各切れ目長さについて、最小切れ目長さ「L」からの倍数が算出される(S15)。パターン線に沿って所定間隔毎に針落点が連続的に設定され(S16)、針落点毎に切れ目角度が設定される(S17)。切れ目角度が連続して同一となった場合には(S25:YES)、切れ目長さに基づいて、切れ目角度が連続して同一角度である針落点の少なくとも一部が1つの針落点に置き換えられる(S26)。
【選択図】図6
【解決手段】ミシンは加工布に形成する切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃が夫々装着された複数の針棒を備えている。切れ目の形状を示すパターン線の情報が取得され(S11:YES)、複数の切断刃のうちの最小切れ目長さが「L」とされ(S14)、各切れ目長さについて、最小切れ目長さ「L」からの倍数が算出される(S15)。パターン線に沿って所定間隔毎に針落点が連続的に設定され(S16)、針落点毎に切れ目角度が設定される(S17)。切れ目角度が連続して同一となった場合には(S25:YES)、切れ目長さに基づいて、切れ目角度が連続して同一角度である針落点の少なくとも一部が1つの針落点に置き換えられる(S26)。
【選択図】図6
Description
本発明は、指定されたパターンの切れ目を加工布に形成させるために使用されるデータを作成するカットデータ作成装置、カットデータ作成プログラム、及びミシンに関する。
従来、針棒に対して縫針の代わりに切断刃を装着可能なミシンが知られている。切断刃は、先鋭状の刃を先端に備えている。ミシンは、切断刃を装着した針棒を上下動させ、加工布に対して切断刃を繰り返し突き刺して加工布を切断する。
例えば、特許文献1に記載のミシンは、複数本の針棒を備え、そのうち2本の針棒に切断刃が夫々装着されている。一方の切断刃の方向は、加工布の経糸(縦糸)の延びる方向と直交している。他方の切断刃の方向は、加工布の緯糸(横糸)の延びる方向と直交している。つまり、切断刃の先端の刃の方向は、互いに直交する向きである。ミシンは、夫々の針棒を駆動して切断刃を上下動させると共に、加工布を所定方向に移動させ、経糸と緯糸とを順次切断することによって、加工布を切断する。
前記従来のミシンでは、切断刃の刃幅が加工布の切断幅になるので、刃幅の大きい切断刃を使用すれば加工布の切断幅も大きくなる。よって、加工布を直線状に切断する(直線を切断する)ときには切断刃の上下動の回数を少なくすることができる。つまり、加工布の切断に要する時間を低減できる。しかし、刃幅の大きい切断刃を使用して加工布を曲線状に切断する(曲線を切断する)ときには、曲線の湾曲程度によっては、曲線に沿って精細に切断できない場合がある。一方、刃幅の小さい切断刃を使用すれば、曲線を精細に切断することができる。しかし、切断幅が小さいと切断刃の上下動の回数が多くなり、加工布の切断に要する時間が増大するという問題点があった。
本発明の目的は、直線部分を短時間で切断すると共に、曲線を精細に切断するためのカットデータを作成するカットデータ作成装置、カットデータ作成プログラム、及びミシンを提供することである。
本発明の第1の態様に係るカットデータ作成装置は、多針ミシンが備える複数の針棒に、加工布に形成する切れ目の長さである切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃を夫々装着し、前記複数の針棒を選択的に切換えて駆動することで、前記加工布に前記切断刃を繰り返し突き刺すことによって前記加工布に切れ目を連続して形成するために使用されるカットデータを作成するカットデータ作成装置であって、前記切れ目の形状を示す線であるパターン線についての情報であるパターン情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記パターン情報に基づく前記パターン線に沿って所定間隔毎に針落点を連続的に設定する針落点設定手段と、前記針落点設定手段で設定された前記針落点毎に前記パターン線に沿った前記切れ目の角度である切れ目角度を設定する切れ目角度設定手段と、前記針落点が連続し且つ前記切れ目角度設定手段で設定された前記切れ目角度が同一角度である場合に、記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記切れ目角度が連続して同一角度である前記針落点の少なくとも一部を1つの針落点に置き換える針落点変更手段と、前記記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記針落点変更手段によって置き換えられた前記針落点と、前記針落点変更手段によって置き換えられていない元の前記針落点との夫々に突き刺す前記切断刃を装着する針棒を、前記複数の針棒の中から決定する針棒決定手段と、前記針棒決定手段で決定した針棒に装着される前記切断刃によって、前記加工布に対し、前記針落点に切れ目を連続的に形成するカットデータを作成するカットデータ作成手段とを備えている。
パターン線における直線部分は、針落点が連続し且つ切れ目角度設定手段で設定される切れ目角度が同一角度となる。この場合に、切断刃の切れ目長さに基づいて、切れ目角度が連続して同一角度である針落点の少なくとも一部が1つの針落点に置き換えられ、置き換えられた針落点に突き刺すための切断刃を装着する針棒が決定される。複数の針落点が1つの針落点に置き換えられるので、パターン線の直線部分を切断するための針棒の上下動の回数が少なくなる。よって、パターン線の直線部分を短時間で切断することができ、効率よく加工布を切断することができる。また、パターン線における湾曲が急な曲線部分では、連続する針落点の切れ目角度が同一角度とはならないので、針落点は置き換えられない。置き換えられなかった元の針落点の間隔は所定間隔であり、隣接する針落点との間隔が小さい。そして、切れ目長さに基づいて、元の針落点に突き刺す切断刃を装着する針棒が決定される。この場合、切れ目長さが短い切断刃が決定され、曲線部分を精細に切断することができる。つまり、カットデータ作成装置は、パターン線の直線部分を短時間で切断すると共に、パターン線の曲線部分を精細に切断するためのカットデータを作成することができる。
前記カットデータ作成装置において、前記所定間隔の長さは、前記複数の異なる切れ目長さのうちの何れかの切れ目長さと同じ長さに設定されてもよい。この場合、所定間隔の長さが、切断刃の切れ目長さと同じになる。よって、切れ目長さに基づいて、針落点変更手段によって置き換えられていない元の針落点に突き刺す切断刃を装着する針棒を針棒決定手段が決定する際に、所定間隔の長さと同じ切れ目長さの切断刃を装着する針棒を決定することができる。よって、針落点変更手段によって置き換えられていない元の針落点同士の間隔と同じ切れ目長さの切断刃で加工布を切断することができ、加工布を精細に切断することができる。
前記カットデータ作成装置において、前記切断刃の前記切れ目長さは、前記切断刃の刃幅と同一であってもよい。この場合、切断刃の切れ目長さが、刃幅と同一であるため、切断刃の外観と、切れ目長さとが一致する。このため、例えば、ユーザが切れ目長さを容易に把握することができる。
前記カットデータ作成装置において、前記複数の切断刃の夫々の前記切れ目長さは、最小の前記切れ目長さを整数倍した前記切れ目長さに設定されており、前記所定間隔は、最小の前記切れ目長さと同一の長さであってもよい。この場合、針落点設定手段によって最小の切れ目長さと同一の長さで、針落点が設定される。また、針落点変更手段によって切れ目角度が連続して同一角度である針落点の少なくとも一部が1つの針落点に置き換えられた場合、置き換えられた針落点同士の間隔は、最小の切れ目長さの整数倍となる。よって、針棒決定手段は、針落点変更手段で置き換えられなかった元の針落点には、最小の切れ目長さを有する切断刃を装着する針棒を決定し、置き換えられた針落点には、最小の切れ目長さの整数倍となる切れ目長さを有する切断刃を装着する針棒を決定することができる。このように、針落点同士の間隔と、切断刃の切れ目長さとが対応するので、針棒決定手段が確実に針棒を決定することができる。
前記カットデータ作成装置において、前記複数の針棒には、前記加工布に形成される前記切れ目の延びる方向が夫々異なるように前記複数の切断刃が装着され、前記切れ目角度設定手段は、前記複数の切断刃の前記切れ目の延びる方向のうち、前記針落点における前記パターン線が延びる方向と最も近い前記切れ目の延びる方向を前記切れ目角度として設定してもよい。この場合、切れ目の延びる方向が夫々異なる複数の切断刃を用いて、曲線を精細に切断しつつ、効率よく加工布を切断するためのカットデータを作成することができる。
前記カットデータ作成装置において、前記多針ミシンには、前記針棒に対して前記加工布を回転可能な刺繍枠である回転刺繍枠が装着可能であって、前記切れ目角度設定手段は、前記刺繍枠が回転可能な回転角度のうち、前記針落点における前記パターン線が延びる方向と最も近い回転角度を、前記切れ目角度として設定してもよい。この場合、回転刺繍枠を用いて、曲線を精細に切断しつつ、効率よく加工布を切断するためのカットデータを作成することができる。
前記カットデータ作成装置において、前記カットデータ作成手段は、同一の切断刃で前記切れ目を連続して形成するように、前記針落点の切断順序を変更する切断順序変更手段を備えてもよい。この場合において作成されたカットデータを使用した場合、ミシンは、同一の切断刃で切れ目を連続して形成することができる。このため、切断順序が変更されない場合に比べて、切断刃を切り替える(針棒を切り替える)回数が少なくなる。よって、パターン線の切断に要する時間をさらに低減でき、さらに効率よく加工布の切断をすることができる。
本発明の第2の態様に係るカットデータ作成プログラムは、多針ミシンが備える複数の針棒に、加工布に形成する切れ目の長さである切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃を夫々装着し、前記複数の針棒を選択的に切換えて駆動することで、前記加工布に前記切断刃を繰り返し突き刺すことによって前記加工布に切れ目を連続して形成するために使用されるカットデータを作成するカットデータ作成装置において実行されるカットデータ作成プログラムであって、前記カットデータ作成装置のコントローラに、前記切れ目の形状を示す線であるパターン線についての情報であるパターン情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって取得された前記パターン情報に基づく前記パターン線に沿って所定間隔毎に針落点を連続的に設定する針落点設定ステップと、前記針落点設定ステップで設定された前記針落点毎に前記パターン線に沿った前記切れ目の角度である切れ目角度を設定する切れ目角度設定ステップと、前記針落点が連続し且つ前記切れ目角度設定ステップで設定された前記切れ目角度が同一角度である場合に、記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記切れ目角度が連続して同一角度である前記針落点の少なくとも一部を1つの針落点に置き換える針落点変更ステップと、前記記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記針落点変更ステップによって置き換えられた前記針落点と、前記針落点変更ステップによって置き換えられていない元の前記針落点との夫々に突き刺す前記切断刃を装着する針棒を、前記複数の針棒の中から決定する針棒決定ステップと、前記針棒決定ステップで決定した針棒に装着される前記切断刃によって、前記加工布に対し、前記針落点に切れ目を連続的に形成するカットデータを作成するカットデータ作成ステップとを実行させる。この場合、パターン線の直線部分を短時間で切断すると共に、パターン線の曲線部分を精細に切断するためのカットデータを作成することができる。
本発明の第3の態様に係るミシンは、複数の針棒を備え、前記複数の針棒に、加工布に形成する切れ目の長さである切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃を夫々装着し、前記複数の針棒を選択的に切換えて駆動することで、前記加工布に前記切断刃を繰り返し突き刺すことによって前記加工布に切れ目を連続して形成するために使用されるカットデータを作成するミシンであって、前記切れ目の形状を示す線であるパターン線についての情報であるパターン情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記パターン情報に基づく前記パターン線に沿って所定間隔毎に針落点を連続的に設定する針落点設定手段と、前記針落点設定手段で設定された前記針落点毎に前記パターン線に沿った前記切れ目の角度である切れ目角度を設定する切れ目角度設定手段と、前記針落点が連続し且つ前記切れ目角度設定手段で設定された前記切れ目角度が同一角度である場合に、記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記切れ目角度が連続して同一角度である前記針落点の少なくとも一部を1つの針落点に置き換える針落点変更手段と、前記記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記針落点変更手段によって置き換えられた前記針落点と、前記針落点変更手段によって置き換えられていない元の前記針落点との夫々に突き刺す前記切断刃を装着する針棒を、前記複数の針棒の中から決定する針棒決定手段と、前記針棒決定手段で決定した針棒に装着される前記切断刃によって、前記加工布に対し、前記針落点に切れ目を連続的に形成するカットデータを作成するカットデータ作成手段とを備えている。この場合、パターン線の直線部分を短時間で切断すると共に、パターン線の曲線部分を精細に切断するためのカットデータを作成することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、図1から図3を参照して、実施形態に係る多針ミシン(以下、単にミシンという)1の構成について説明する。以下の説明では、図1の上側、下側、左斜め下側、右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側を夫々、ミシン1の上側、下側、正面側、背面側、左側、右側とする。
図1に示すように、ミシン1の本体20は、支持部2と、脚柱部3と、アーム部4とを備える。支持部2は、平面視逆U字形に形成され、ミシン1全体を支持する。支持部2の上面には、前後方向に伸びる左右一対のガイド溝25がある。脚柱部3は、支持部2の後端部から上方へ立設されている。アーム部4は、脚柱部3の上端部から前方に延びる。アーム部4の先端には、針棒ケース21が左右方向に移動可能に装着されている。針棒ケース21の内部には、上下方向に伸びる10本の針棒7(針棒71〜80、図2参照)が左右方向に等間隔で配置されている。10本の針棒7のうち、縫製位置にある1本の針棒7が、針棒ケース21の内部に設けられた針棒駆動機構32(図5参照)によって上下方向に摺動される。針棒7の下端には、縫針51および切断刃52(図2参照)が着脱可能である。
図2に示す例では、縫針51(縫針511及び縫針512)は、10本の針棒7のうち、左側の2本(針棒79及び針棒80)に装着されている。ミシン1は、縫針51が装着された針棒7を上下方向に摺動することによって、縫針51を上下方向に繰り返し往復移動させる。これによってミシン1は、加工布100(図3参照)に縫製を行う。
10本の針棒7のうち右側の8本(針棒71〜78)には、切断刃52(切断刃521〜528)が縫針51の代わりに装着されている。切断刃52は、加工布100(図3参照)の経糸(縦糸)及び緯糸(横糸)を切断するための刃を下方先端に備える。詳細は後述するが、加工布100に形成される切れ目の延びる方向、及び切れ目の長さが、夫々の切断刃521〜528毎に設定されている。ミシン1は、切断刃52が装着された針棒7を上下方向に摺動することによって、切断刃52を上下方向に繰り返し往復移動させる。これによってミシン1は、加工布100(図3参照)の経糸及び緯糸を切断し、加工布100に切れ目を形成させる。
図1に示すように、アーム部4の前後方向中央部の右側には、操作部6が設けられている。操作部6は、液晶ディスプレイ15と、タッチパネル8と、スタート/ストップスイッチ41とを備える。液晶ディスプレイ15には、例えば、ユーザが指示を入力するための操作画像といった各種情報が表示される。タッチパネル8は、ユーザからの指示を受け付けるために用いられる。液晶ディスプレイ15に表示された入力キー等の位置に対応したタッチパネル8の箇所を、ユーザが、指又はタッチペンを用いて押圧操作すること(以下、この操作を「パネル操作」という)によって、加工布100に設ける切れ目のパターンおよび切断条件といった各種条件を選択又は設定できる。スタート/ストップスイッチ41は、縫製および切断の開始又は停止を指示するためのスイッチである。
アーム部4の下方には、脚柱部3の下端部から前方へ延びる筒状のシリンダベッド10が設けられている。シリンダベッド10の先端部の内部には、釜(図示せず)が設けられている。釜は、下糸(図示せず)が巻回されたボビン(図示せず)を収納する。シリンダベッド10の内部には、釜駆動機構(図示せず)がある。釜駆動機構(図示せず)は、釜を回転駆動する。シリンダベッド10の上面には、平面視矩形の針板16がある。針板16には、縫針51が挿通される針穴36が設けられている。
アーム部4の上面の背面側には、左右一対の糸駒台12が設けられている。一対の糸駒台12には、針棒7の数と同じ10個の糸駒13を設置可能である。上糸38は、糸駒台12に設置された糸駒13から供給される。上糸38は、糸案内17と、糸調子器18と、天秤39等を経由して、針棒7の下端に装着された縫針51の針孔(図示せず)に供給される。
アーム部4の下方には、刺繍枠移動機構11(図3及び図5参照)のYキャリッジ23が設けられている。刺繍枠移動機構11は、様々な種類の刺繍枠84(図3参照)を着脱可能に支持する。刺繍枠84は、加工布100を保持する。刺繍枠移動機構11は、X軸モータ132(図5参照)及びY軸モータ134(図5参照)を駆動源として、刺繍枠84を前後左右に移動させる。
図3を参照して、刺繍枠84と刺繍枠移動機構11とについて説明する。刺繍枠84は、外枠81と、内枠82と、左右1対の連結部89とを備える。刺繍枠84は、外枠81と内枠82とで加工布100を挟持する。連結部89は、平面視矩形の中央部が矩形に切り抜かれた形状の板部材である。一方の連結部89は、内枠82の右部に螺子86によって固定され、他方の連結部89は、内枠82の左部に螺子85によって固定されている。
刺繍枠移動機構11は、ホルダ24と、Xキャリッジ22と、X軸駆動機構(図示せず)と、Yキャリッジ23と、Y軸移動機構(図示せず)とを備える。ホルダ24は、刺繍枠84を着脱可能に支持する。ホルダ24は、取付部90と、右腕部97と、左腕部98とを備える。取付部90は、左右方向に長い平面視矩形の板部材である。右腕部97は、前後方向に伸びる板部材であり、取付部90の右端に固定されている。左腕部98は、前後方向に伸びる板部材である。左腕部98は、取付部90の左部において、取付部90に対する左右方向の位置を調整可能に固定される。右腕部97は、刺繍枠84の一方の連結部89と係合し、左腕部98は、他方の連結部89と係合する。
Xキャリッジ22は、左右方向に長い板部材であり、一部分がYキャリッジ23の正面から前方に突出している。Xキャリッジ22には、ホルダ24の取付部90が取り付けられる。X軸駆動機構(図示せず)は、直線移動機構(図示せず)を備える。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、X軸モータ132を駆動源として、Xキャリッジ22を左右方向(X軸方向)に移動させる。
Yキャリッジ23は、左右方向に長い箱状である。Yキャリッジ23は、Xキャリッジ22を左右方向に移動可能に支持する。Y軸移動機構(図示せず)は、左右一対の移動体(図示せず)と、直線移動機構(図示せず)とを備える。移動体は、Yキャリッジ23の左右両端の下部に連結され、ガイド溝25(図1参照)を上下方向に貫通している。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、Y軸モータ134を駆動源として、移動体をガイド溝25に沿って前後方向(Y軸方向)に移動させる。移動体に連結されたYキャリッジ23と、Yキャリッジ23に支持されたXキャリッジ22とは、これに伴って前後方向(Y軸方向)に移動する。加工布100を保持する刺繍枠84をXキャリッジ22に装着した状態では、加工布100は、針棒7と、針板16(図1参照)との間に配置される。
図4に示す切断刃データテーブル46を参照して、針棒71〜78に装着されている切断刃521〜528によって加工布100に形成される、切れ目の延びる方向(以下、「切れ目方向」という)と切れ目の長さ(以下、「切れ目長さ」という。)とについて説明する。切断刃データテーブル46は、EEPROM64(図5参照)に記憶されている。図4に示す切断刃データテーブル46には、針棒71〜78毎に、装着されている切断刃521〜528の切れ目方向と切れ目長さとが登録されている。なお、切断刃データテーブル46に登録されている切れ目方向及び切れ目長さは、ユーザのパネル操作によって入力された情報である。
切れ目方向は、切断刃52の切っ先が延びる方向と同一である。また、切れ目長さは、切断刃52の刃幅と同一である。例えば、切断刃521の切っ先の方向は、左右方向に延びている(図2参照)。このため、切断刃521によって加工布100に形成される切れ目方向は、左右方向となる。以下の説明では、切断刃521の切れ目方向である左右方向を「0°」とする。切断刃データテーブル46には、切断刃521の切れ目方向「0°」が登録されている。また、切断刃521の切れ目長さが「1.5mm」と登録されている。
切断刃521〜524の切れ目長さは、「1.5mm」で同一である。また、切断刃525〜528は、切断刃521〜524の切れ目長さ「1.5mm」の2倍の「3mm」の切れ目長さを有する。また、切断刃521と切断刃525とは、切れ目方向が「0°」で同一である。切断刃522と切断刃526とは、切れ目方向が「45°」(左斜め前から右斜め後に延びる方向)で同一である。切断刃523と切断刃527とは、切れ目方向が「90°」(前後方向)で同一である。切断刃524と切断刃528とは、切れ目方向が「135°」(右斜め前から左斜め後に延びる方向)で同一である。すなわち、切断刃525〜528は夫々、切断刃521〜524と同一の切れ目方向を有し、且つ2倍の切れ目長さを有する。
なお、切断刃52(図2参照)の上方の柄部分は、側面に平坦な面を有する部分円柱形状をなしている。刃の切っ先の方向と、柄部分における平坦な面との位置関係は、設定された切れ目方向毎で異なる。切断刃52は、平坦な面をミシン1の後方に向けた状態で、針棒7に装着可能となる。ミシン1は、切っ先の方向と平坦な面との位置関係が異なる複数の切断刃52を針棒7に装着することによって、複数の切断刃52間で切っ先の方向を異ならせることができる。詳細は後述するが、ミシン1は、加工布100上に形成させる切れ目のパターンの向きに応じて切断刃521〜528を使い分け、加工布100の経糸及び緯糸を順次切断する。
図5を参照して、ミシン1の電気的構成について説明する。図5に示すように、ミシン1は、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、制御部60とを備える。縫針駆動部120は、主軸モータ122と、駆動回路121と、針棒ケース用モータ45と、駆動回路123とを備える。主軸モータ122は、針棒駆動機構32を駆動させて針棒7を上下方向に往復移動させる。駆動回路121は、制御部60からの制御信号に従って主軸モータ122を駆動する。針棒ケース用モータ45は、針棒ケース21を左右方向に移動させる。駆動回路123は、制御部60からの制御信号に従って針棒ケース用モータ45を駆動する。
縫製対象駆動部130は、X軸モータ132と、駆動回路131と、Y軸モータ134と、駆動回路133とを備える。X軸モータ132は、刺繍枠移動機構11を駆動させて刺繍枠84(図3参照)を左右方向に移動させる。駆動回路131は、制御部60からの制御信号に従ってX軸モータ132を駆動する。Y軸モータ134は、刺繍枠移動機構11を駆動させて刺繍枠84を前後方向に移動させる。駆動回路133は、制御部60からの制御信号に従ってY軸モータ134を駆動する。
操作部6は、タッチパネル8と、駆動回路135と、液晶ディスプレイ15と、スタート/ストップスイッチ41とを備える。駆動回路135は、制御部60からの制御信号に従って液晶ディスプレイ15を駆動する。
制御部60は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、EEPROM64と、入出力インターフェイス(I/O)66とを備え、これらは信号線65によって相互に接続されている。I/O66には、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6とが夫々接続されている。
CPU61は、ミシン1の主制御を司り、ROM62のプログラム記憶エリア(図示せず)に記憶された各種プログラムに従って、縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。ROM62は、図示しないが、プログラム記憶エリアを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、メインプログラムを含む、ミシン1を動作させるための各種プログラムが記憶されている。メインプログラムは、後述する第一メイン処理を実行するためのプログラムである。RAM63には、CPU61が演算処理した演算結果等を収容する記憶エリアが必要に応じて設けられる。EEPROM64には、切断刃データテーブル46(図4参照)の他、ミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータが記憶されている。
図6を参照し、CPU61において実行される第一メイン処理について説明する。第一メイン処理では、加工布100に切れ目のパターン線を形成させる動作をミシン1に実行させるために必要な制御データであるカットデータ(例えば、図16のカットデータ47)が作成される。そして、作成されたカットデータに基づき、加工布100の糸をパターン線に沿って切断する。
図6に示す第一メイン処理は、ユーザが第一メイン処理を開始する指示を入力した場合に実行される。第一メイン処理を開始する指示は、例えば、パネル操作によって入力される。第一メイン処理を実行するためのプログラムは、ROM62(図5参照)に記憶されており、CPU61によって実行される。
図6に示すように、まず、パターン情報が取得されたか否かが判断される(S11)。パターン情報は、切れ目の形状を示すパターン線についての情報である。例えば、パターン情報は、加工布100上に切れ目を形成する場合において、加工布100に対する切れ目のパターン線上の任意の点の位置を特定することが可能なベクトル情報である。例えば、ユーザは、タッチパネル8をパネル操作して、切れ目の形状を描くことで、パターン情報を入力する。ユーザが入力したパターン情報は、CPU61によって取得される。パターン情報が取得されていない場合(S11:NO)、S11の処理が繰り返される。
以下の説明では、具体例として、図7に示す環状の模様のパターン線101のパターン情報が取得されたとする。切れ目のパターン線101のパターン情報が取得された場合(S11:YES)、取得されたパターン情報がRAM63に記憶される(S12)。
なお、CPU61は、他の方法によってパターン情報を取得しても良い。例えばユーザは、切れ目のパターン線の複数の点を入力しても良い。CPU61は、入力された複数の点を結ぶ線分を示す情報を、パターン情報として取得してもよい。また、例えばミシン1は、図示しないカードスロットを備えていてもよい。ユーザは、パターン情報が記憶されたメモリーカードを、カードスロットに挿入してもよい。CPU61は、カードスロットに挿入されたメモリーカードに記憶されたパターン情報を読み出すことによって、パターン情報を取得してもよい。
次いで、切断刃データテーブル46(図4参照)が参照され、針棒7に装着されている切断刃52(切断刃521〜528)のうち、最小の切れ目長さ(以下、「最小切れ目長さ」という。)が特定される(S13)。次いで、S13で特定された最小切れ目長さが「L」とされ、切断刃データテーブル46に登録される(S14)。次いで、切断刃データテーブル46の針棒7に対応付けられている切れ目長さについて、最小切れ目長さ「L」からの倍数が算出され、切断刃データテーブル46に登録される(S15)。
例えば、図4に示す切断刃データテーブル46の場合、針棒71〜針棒74には、最小切れ目長さ「1.5mm」が登録されている。このため、この「1.5mm」が特定され(S13)、「1.5mm」が「L」とされる(S14)。そして、最小切れ目長さ「L」からの倍数が算出され、切断刃データテーブル46に登録される(S15)。これによって、図8に示すように、針棒71〜針棒74には、最小切れ目長さ「L」が対応付けられ、針棒75〜78には、切れ目長さ「2L」が対応付けられる。
次に、RAM63に記憶されたパターン情報によって示される切れ目のパターン線101に沿って所定間隔毎に針落点が連続的に設定される(S16)。本実施形態では、所定間隔は、最小切れ目長さ「L」である。設定された針落点の位置(座標)は、RAM63に記憶されたカットデータ47(図10等参照)に記憶される。例えば、図7に示す切れ目のパターン線101が入力された場合、CPU61は、切れ目のパターン線101上に針落点が所定間隔毎(最小切れ目長さ「L」)で並ぶように、針落点を設定する。この場合、図9に示すように、パターン線101上に針落点QX(X=1,2,・・・,73)が連続的に設定される。なお、QXは、針落点の番号である。針落点QXのうちXに対応する数字は、切れ目のパターン線101上の特定の針落点(図9における左下の点)をQ1とし、パターン線101に沿って順番に割り当てられる。そして、図10に示すように、設定された針落点Q1〜Q73の座標(X,Y)が、カットデータ47に登録される。このとき、針落点Q1〜Q73の順に、切断順序1〜73も割り当てられる。
次いで、S16で設定された針落点QX毎に、パターン線101に沿った切れ目の角度である切れ目角度が設定される(S17)。S17では、切断刃データテーブル46に記憶された複数の切断刃521〜528の切れ目方向のうち、針落点QXにおけるパターン線101が延びる方向と最も近い切れ目方向が、切れ目角度として設定される。詳細には、以下のように、設定される。
図11を参照し、切れ目角度の設定方法について具体的に説明する。はじめに、図11に示すように、隣接する2つの針落点QX間(Q4〜Q5間、Q5〜Q6間、およびQ6〜Q7間)を結ぶ線分111、112、113が定義される。そして、切断刃データテーブル46(図8参照)の切れ目方向「0°、45°、90、135°」のうち、定義した線分111、112、113の延びる方向と最も近い切れ目方向が、切れ目角度として設定される。例えば、線分111の延びる方向は、切れ目方向「90°」に最も近い。このため、線分111の両端の針落点であるQ4、Q5の切れ目角度が、「90°」に設定される。同様に、線分112の延びる方向は、切れ目方向「90°」に最も近いので、両端の針落点であるQ5、Q6の切れ目角度が「90°」に設定される。また、線分113の延びる方向は、切れ目方向「45°」に最も近い。このため、線分113の両端の針落点である針落点Q6、Q7の切れ目角度が「45°」に設定される。
このように、全ての針落点QXについて切れ目角度が設定されると、図10に示すカットデータ47が更新され、図12に示すように、カットデータ47の切れ目角度の欄が完成する。線分111及び線分112が共に切れ目方向「90°」に最も近いので(図11参照)、図12に示すように、線分111,112の夫々の一端にあるQ5の切れ目角度が「90°」に設定される。また、線分112が切れ目方向「90°」に最も近く、線分113が「45°」に最も近いので(図11参照)、線分112,113の夫々の一端にあるQ6の切れ目角度については「90°」と「45°」との2つが設定される。なお、同一の針落点QXに対して「90°」「45°」のように2つの切れ目角度が設定された場合には、同一の針落点QXにおいて、夫々の切れ目角度で1回ずつの切断が行われる。また、最初の針落点Q1については、Q1〜Q2間の線分と、Q1〜Q73(最後の針落点)間の線分とに基づいて、切れ目角度が設定される。また、最後の針落点Q73については、Q72〜Q73間の線分と、Q1〜Q73間の線分とに基づいて、切れ目角度が設定される。
次いで、変数Nが「0」に設定される(S18)。なお、変数Nは、図12の切断順序を表す変数である。次いで、変数Pが「1」に設定される(S19)。なお、変数Pは、切れ目角度が同一となる連続する針落点QXの数をカウントするための変数である。次いで、変数Nがインクリメントされ、1増加する(S20)。次いで、カットデータ47が参照され、変数Nに対応する切断順序のデータが存在するか否かが判断される(S21)。なお、変数Nに対応する切断順序のデータが存在しない場合とは、全ての針落点QXについて後述するS22〜S27の処理が実行された場合である。
変数Nに対応する切断順序のデータが存在する場合(S21:YES)、カットデータ47が参照され、変数Nに対応する切断順序の針落点QXの切れ目角度が取得される(S22)。次いで、S22で取得された針落点QXの切れ目角度が、切断順序が1つ前の針落点QXの切れ目角度と同一か否かが判断される(S23)。すなわち、連続する針落点QXの切れ目角度が同一であるか否かが判断される。切れ目角度が同一である場合(S23:YES)、変数Pがインクリメントされ、1増加する(S24)。これによって、切れ目角度が同一となる連続する針落点QXの数がカウントされる。次いで、処理はS20に戻る。
S23において、切れ目角度が同一でないと判断された場合(S23:NO)、変数Pが2以上か否かが判断される(S25)。すなわち、切れ目角度が同一となる連続する針落点QXが存在したか否かが判断される。切れ目角度が連続して同一とならず、変数Pが1である場合には(S25:NO)、処理は、後述するS27に進む。
切れ目角度が連続して同一となり、変数Pが2以上となった場合には(S25:YES)、切断刃データテーブル46に記憶されている切れ目長さに基づいて、切れ目角度が連続して同一角度である針落点QXの少なくとも一部が1つの針落点に置き換えられる(S26)。以下の説明では、S26で置き換えられた針落点を針落点QX´という。詳細には、まず、連続して切れ目角度が同一となった針落点QXの切れ目角度が特定される。例えば、カットデータ47(図12参照)のQ17〜Q28では、連続して同一となる切れ目角度「45°」が特定される。次いで、切断刃データテーブル46が参照され、特定された切れ目角度「45°」のうち、倍数が変数Pの値以下で最も長い切れ目長さ「2L」が特定される。針落点Q17〜Q28は、最小切れ目長さ「L」の間隔で連続的に設定されている。このため、切れ目長さ「L」の連続する2つの針落点QXを、切れ目長さ「2L」の1つの針落点QX´に置き換える。つまり、2つの針落点QXの中間点を算出し、該2つの針落点QXを、算出した1つの針落点QX´に置き換える。例えば、Q17の座標は、(X17,Y17)であり、Q18の座標は(X18,Y18)である。よって、その中間点のX座標は、{(X17+X18)/2}であり、Y座標は{(Y17+Y18)/2}である。よって、図12に示す2つの針落点Q17,Q18が変更され、図13に示すように、((X17+X18)/2,(Y17+Y18)/2)の針落点Q17´となる。なお、切断順序は、針落点の番号QX、QX´の並び順に変更される。また、他の針落点QXについても同様に、針落点が置き換えられる。
S26によって置き換えられた針落点QX´と、置き換えられなかった針落点QXとを、パターン線101上で表した図を図14に示す。図14に示すように、連続して切れ目角度が同一となる2つの針落点QXが、1つの針落点QX´に置き換えられるので、S26の処理が実行される前(図9参照)に比べて、針落点QX及び針落点QX´の数が少なくなっている。
次いで、切断刃データテーブル46に記憶されている切れ目長さに基づいて、S26で置き換えられた針落点QX´と、置き換えられていない針落点QXとの夫々に突き刺す切断刃52が装着された針棒7が、複数の針棒71〜78の中から決定され、カットデータ47に登録される(S27)。例えば、S26で置き換えられていない(位置(座標)が変更されていない)針落点Q7は、切れ目角度が「45°」である。また、針落点Q7は、切れ目長さ「L」と同一の間隔で設定された針落点である。よって、切断刃データテーブル46(図8参照)が参照され、切れ目角度「45°」、切れ目長さ「L」の切断刃522が装着されている針棒72が決定される。そして、図15に示すように、針落点Q7に針棒72が対応付けられて登録される。また、例えば、S26で置き換えられた(位置(座標)が変更された)針落点Q17´は、切れ目角度が「45°」である。また、針落点Q17´は、切れ目長さ「L」の間隔で設定された2つの針落点Q17とQ18とが1つに置き換えられた針落点QX´であるため、切れ目長さ「2L」分の切れ目長さが必要となる。よって、切断刃データテーブル46(図8参照)が参照され、切れ目角度「45°」、切れ目長さ「2L」の切断刃526が装着されている針棒76が決定される。そして、図15に示すように、針落点Q17´に針棒76が対応付けられて登録される。
そして、全ての針落点QXについてS22〜S27の処理が実行されると、変数Nに対応する切断順序のデータが存在しないと判断され(S21:NO)、同一の切断刃52で切れ目を連続して形成するように、針落点QX及び針落点QX´の切断順序が変更される(S28)。S28の処理では、カットデータ47における針棒7(切断刃52)が同じデータの切断順序が連続して並ぶように並び替えられる。例えば、図15では、針落点Q17´〜Q27´と、針落点Q47´〜Q53´とが、針棒76(切断刃526)で同一である。よって、図16に示すように針落点Q17´〜Q27´と、針落点Q47´〜Q53´とが連続して並ぶように、針落点が並び替えられる。他の針棒71,72,73,74,75,77についても同様に切断順序が並び替えられる。なお、このとき、例えば、針落点Q1では、針棒71と針棒73とが選択されているが(図15参照)、針棒毎に別々に、並び替えられる。このため、図16に示すように、針落点Q1が、針棒71と、針棒73とについて、2つ存在する。また、切断順序も、先頭から順に付け替えられる。また、並び替えられた切断順序は、針棒71から針棒78に向かう順番に並べられる。
次いで、カットデータ47の切断順序に従って、パターン線101の切断が実行される(S29)。詳細には、カットデータ47の切断順序に従って対応するデータが読み出され、特定される針棒7が縫製位置に配置されるように針棒ケース21が移動される。また、刺繍枠84が移動されることで、切断刃52に対する加工布100の保持位置が変化し、針落点の座標が示す位置の真上に切断刃52が配置される。そして、切断刃52を装着した針棒7が上下方向に摺動される。これによって、切断刃52は上下方向に往復移動して加工布100に繰り返し突き刺さり、加工布100の糸をパターン線に沿って切断する。これによって、パターン線101の切れ目が加工布100に形成される。切断が終了すると、第一メイン処理が終了される。
以上のように、本実施形態における処理が実行される。パターン線101における直線部分は、連続する針落点QXに対してS17で設定される切れ目角度が同一角度となる。この場合に、切断刃データテーブル46に記憶されている切れ目長さに基づいて、切れ目角度が連続して同一角度である針落点QXの少なくとも一部が1つの針落点QX´に置き換えられ(S26)、置き換えられた針落点QX´に突き刺すための切断刃52を装着する針棒7が、複数の針棒71〜78の中から決定され、カットデータ47に登録される(S27)。複数の針落点QXが1つの針落点QX´に置き換えられるので、針落点の数が減少し、S29で切断を実行する際の、パターン線101の直線部分を切断するための針棒7の上下動の回数が少なくなる。よって、パターン線101の直線部分を短時間で切断することができ、効率よく加工布100を切断することができる。
また、パターン線101における曲線部分では、連続する針落点QXの切れ目角度が同一角度とはならないので、S26の処理が実行されず、針落点QXは針落点QX´に置き換えられない。置き換えられなかった元の針落点QX同士の間隔は、所定間隔(本実施形態では、最小切れ目長さ「L」)であり、置き換えられた針落点QX´の場合より、隣接する針落点QXとの間隔が小さい。そして、切れ目長さに基づいて、元の針落点QXに突き刺す切断刃52が装着された針棒7が決定される(S27)。このとき、決定される針棒7に装着されている切断刃52は、切れ目長さが「L」である切断刃521〜524のいずれかである。つまり、置き換えられた針落点QX´に突き刺す切断刃525〜528(切れ目長さ「2L」)よりも切れ目長さが短い切断刃521〜524(切れ目長さ「L」)を、元の針落点QXに突き刺す切断刃とすることができる。このため、切れ目長さが短い切断刃521〜524を使用して曲線部分を精細に切断することができる。このように、ミシン1は、パターン線101の直線部分を短時間で切断する共に、パターン線101の曲線部分を精細に切断するためのカットデータ47を作成することができる。
また、本実施形態では、S16で針落点QXを設定する際の所定間隔の長さが、最小切れ目長さ「L」と同じである。この場合、切れ目長さに基づいて、元の針落点QXに突き刺す切断刃52を、S27で決定する際に、所定間隔である「L」と同じである最小切れ目長さを有する切断刃521〜524を装着する針棒7を決定することができる。よって、元の針落点QX同士の間隔と同じ切れ目長さ「L」の切断刃521〜524で加工布100を切断することができ、加工布100を精細に切断することができる。なお、所定間隔の長さは、最小切れ目長さである必要はなく、例えば、複数の針棒7に、複数の異なる切れ目長さ(例えば、「L」、「2L」、「3L」)の切断刃が装着されている場合、所定間隔の長さは、複数の異なる切れ目長さのいずれかの切れ目長さと同じ長さに設定されていてもよい。この場合でも、元の針落点QX同士の間隔と同じ切れ目長さの切断刃で加工布100を切断することができ、加工布100を精細に切断することができる。
また、本実施形態では、切れ目長さは、切断刃52の刃幅と同一である。切れ目長さと刃幅とが同一であるため、切断刃52の外観と、切れ目長さとが一致する。このため、ユーザは、切断刃52の外観を見ることで、切れ目長さを容易に把握することができる。よって、例えば、パネル操作によって切れ目長さを切断刃データテーブル46に登録する際に、外観から切れ目長さを確認することができる。
また、本実施形態では、複数の切断刃52の切れ目長さは、最小切れ目長さを整数倍した長さに設定されており(本実施形態では「L」及び「2L」)、S16で針落点QXを設定する際の所定間隔の長さが、最小切れ目長さ「L」と同じである。また、S26で切れ目角度が連続して同一角度である針落点QXの少なくとも一部が1つの針落点QX´に置き換えられた場合、置き換えられた針落点QX´同士の間隔は、最小切れ目長さ「L」の整数倍となる。よって、S27では、S26で置き換えられなかった元の針落点QXには、最小切れ目長さ「L」を有する切断刃521〜524を装着する針棒71〜74を決定する。また、S27では、置き換えられた針落点QX´には、最小切れ目長さ「L」の整数倍となる切れ目長さ「2L」となる切れ目長さを有する切断刃525〜528を装着する針棒75〜78を決定する。このように、針落点同士の間隔と、切断刃52の切れ目長さとが対応するので、S27で針棒7を決定する際に、確実に針棒7を決定することができる。
また、本実施形態では、S28において、同一の切断刃52で切れ目を連続して形成するように、針落点QX及び針落点QX´の切断順序が変更される。ここで、切断刃52を切り替える場合には、主軸モータ122の回転をその都度停止させて、針棒ケース21を左右方向に移動させる必要があるため、共通の切断刃52が継続して使用される場合と比較して余分な時間を要する。このため、切断刃52が頻繁に切り替わると、加工布100に対して切れ目のパターンを形成させ終えるまでに時間がかかる。本実施形態では、同一の切断刃52で切れ目を連続して形成するように、針落点QX及び針落点QX´の切断順序が変更されるので、ミシン1がS29で切断を実行する際に、同一の切断刃52で、切れ目を連続して形成することができる。このため、切断順序が変更されない場合に比べて、切断刃52を切り替える(針棒7を切り替える)回数が少なくなる。よって、パターン線101の切断に要する時間をさらに低減でき、さらに効率よく加工布100の切断を実行することができる。
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態では、刺繍枠として、回転可能な刺繍枠9を用いる。まず、図17及び図18を参照して、刺繍枠9について説明する。以下の説明では、図17の紙面上下方向を外枠94の上下方向と定義して説明する。図17及び図18に示すように、刺繍枠9は、夫々円形の枠形状の内枠91、中枠92、及び外枠94が組み合わされて形成されている。図18に示すように、刺繍枠9において、内枠91の径方向外側に中枠92が配置され、中枠92の径方向外側に外枠94が配置されている。刺繍枠9は、内枠91と中枠92との間で加工布100を狭持し、外枠94に対して中枠92が回転可能な構成を有する。
図17及び図18に示すように、内枠91は、円形の枠部911を備えている。枠部911は、軸方向及び径方向に厚みを有する。内枠91は、その直径を調整可能な調整部915を備えている。内枠91の直径は、内枠91と中枠92との間で挟持する加工布100の布厚に応じて調整される。調整部915は、分断部916、一対のネジ装着部917、及び調整ネジ918を備えている。分断部916は、内枠91の枠部911の周方向の一部が、軸方向に亘って分断された部位である。一対のネジ装着部917は、枠部911において分断部916の両側の上部に設けられ、径方向外側に突出して相対向している。一対のネジ装着部917には、ネジ装着部917が対向する面に直交する方向に貫通する孔部9171,9172が設けられている。2つの孔部9171,9172のうち、一方の孔部9172(図17の紙面右下側の孔部)には、ネジ穴が形成されたナット(図示せず)が埋設されている。
図17に示すように、調整ネジ918は、ユーザが指で摘んで回転させる径大な頭部9181と、頭部9181から一体的に延びる径小の軸部9183とを有するネジ部材である。軸部9183の先端寄りの部位には、雄ネジ部9182が形成されている。また、軸部9183の頭部9181側寄りの部位には、止め輪9185が嵌入される細溝9184が形成されている。調整ネジ918は、軸部9183が孔部9171を貫通し、孔部9172に埋設されたナットのネジ穴と雄ネジ部9182が螺合するように装着される。調整ネジ918は、この状態で、軸部9183の細溝9184に止め輪9185が嵌入されることで、孔部9171がある側のネジ装着部917に回転可能且つ軸方向には移動不能に保持される。
ここで、ユーザが、調整ネジ918の頭部9181を指で摘んで回転操作すると、ナットを介して孔部9172がある側のネジ装着部917が軸部9183の軸方向に移動する。また、その移動方向は、調整ネジ918の回転方向によって決定される。このように、調整ネジ918は、一対のネジ装着部917を連結すると共に、一対のネジ装着部917の間隔を拡大又は縮小するように調整する。そして、一対のネジ装着部917の間隔が調整されることで、加工布100の布厚に応じて内枠91の直径が調整される。例えば、一対のネジ装着部917の間隔が狭くなるほど、内枠91の直径がより小さくなるので、布厚がより厚い加工布100を中枠92と内枠91との間で狭持することができる。なお、止め輪9185は、説明の都合上、図18では図示を省略している。
内枠91の上側の端面には、標識110が設けられている。図17及び図18に示すように、中枠92は、内枠91の枠部911の外径よりも大きい内径を有する円形の枠部921を備えている。中枠92の枠部921が内枠91の枠部911の径方向外側に着脱されることで、中枠92が内枠91に着脱される。中枠92の枠部921の下端部には、外周面の全周に亘って形成された歯車である大歯車934が形成されている。大歯車934は、小歯車948(図18参照、後述)に噛合される。
図17に示すように、枠部921の外周側面における軸方向の中央部、且つ大歯車934の上側には、枠部921の全周に亘って径方向外側に向けて突出するフランジ部929が設けられている。枠部921の下端の内周側面には、枠部921の全周に亘って径方向内側に向けて突出する支持部936が設けられている。支持部936は、内枠91の下端面を支持する部位である。
図17及び図18に示すように、外枠94は円形の枠部941を備えている。枠部941の下端の内周側面には、枠部941の全周に亘って径方向内側に向けて突出する支持部946が設けられている(図17参照)。支持部946が中枠92の下端面を支持することによって、枠部941が中枠92を保持する。
枠部941の径方向外側には、取付部942と取付部950とが設けられている。取付部942は、刺繍枠移動機構11の右腕部97に装着可能に構成されている。取付部950は、刺繍枠移動機構11の左腕部98に装着可能に構成されている。枠部941と取付部950との間には、枠部941から取付部950に向かって延びる板部951が設けられている。板部951と取付部950とは、螺子952によって連結されている。
枠部941と取付部942との間には、枠部941から取付部942に向かって延びる箱状の収納部943が設けられている。収納部943の取付部942側の端部の下端は、枠部941の径方向外側に向かって突出する突出部954である。突出部954の上側に取付部942が配置されて、取付部942と収納部943とが螺子953によって連結されている。
突出部954の端部(図17の右下側の端部)には、枠側コネクタ部944が設けられている。枠側コネクタ部944は、凸型のコネクタである。図18に示すように、ミシン1の刺繍枠移動機構11の右腕部97には、枠側コネクタ部944に連結可能な凹型のコネクタであるミシン側コネクタ部352が設けられている。刺繍枠9が刺繍枠移動機構11の右腕部97と、左腕部98とに取り付けられると、枠側コネクタ部944が、ミシン側コネクタ部352に連結されて、電気的に接続される。枠側コネクタ部944は、導電線945を介してモータ947に電気的に接続されている。ミシン側コネクタ部352は、モータ947を駆動させる駆動回路(図示略)、I/O66(図5参照)を介して、CPU61に接続されている。枠側コネクタ部944がミシン側コネクタ部352に接続されると、CPU61は、モータ947の制御が可能となる。
図18に示すように、モータ947は、収納部943の内部に収納されている。モータ947は、その回転軸949を下方に向けて、収納部943に配設されている。回転軸949の下端には、中枠92の大歯車934より小さい径を有する小歯車948が固定されている。小歯車948は、大歯車934と噛合している。モータ947が駆動されて小歯車948が回転すると、大歯車934が回転する。これによって、外枠94に対して中枠92が回転する。
内枠91、中枠92、及び外枠94を組み合わせる態様と刺繍枠9をミシン1(刺繍枠移動機構11)に取り付ける態様について説明する。内枠91、中枠92、及び外枠94を組み合わせる場合、まず、ユーザは、中枠92を、大歯車934が下側になるように作業机(図示せず)の上に載置する。そして、内枠91の下端で加工布100を下方に押圧し、内枠91を中枠92の内側に挿入し、内枠91と中枠92との間で加工布100を狭持する。このとき、調整ネジ918を適宜回転させて、加工布100の布厚に応じて内枠91の直径を調整する。加工布100が狭持された状態では、加工布100の縫製がなされる面は、内枠91の下端で内枠91の内側に張られた状態となる。以下の説明では、内枠91と中枠92とが組み合わされた状態の枠を、組付体95という(図18参照)。
次いで、外枠94の上側から組付体95を外枠94に設置する。このとき、ユーザは、大歯車934と小歯車948とを噛み合わせるように、組付体95を枠部941に載置する。これによって、大歯車934と小歯車948とが係合され、外枠94に対する中枠92(組付体95)の回転が係止される。以上のようにして、内枠91、中枠92、及び外枠94が組み合わせられ、刺繍枠9の完成体が得られる。
ユーザは、刺繍枠9の取付部942、950を刺繍枠移動機構11の右腕部97と左腕部98とに取り付けることで、刺繍枠9の完成体をミシン1に取り付ける。この際、右腕部97に設けられたミシン側コネクタ部352と、取付部942に設けられた枠側コネクタ部944とが連結されて電気的に接続される(図18参照)。これによって、CPU61は、駆動回路を制御して、ミシン側コネクタ部352、枠側コネクタ部944、及び導電線945を介して、モータ947を制御することが可能となる。CPU61は、モータ947を制御して、外枠94に対して中枠92(組付体95)を回転させたり、係止させたりすることができる。
図19に示す切断刃データテーブル48について説明する。切断刃データテーブル48には、針棒71〜78に装着されている切断刃52(531〜533)によって加工布100に形成される、切れ目長さが登録されている。登録されている切れ目長さは、ユーザのパネル操作によって入力された情報である。即ち、第二実施形態におけるミシン1の針棒71には、切れ目長さ「1.5mm」の切断刃531が装着され、針棒72には、切れ目長さ「3mm」の切断刃532が装着され、針棒73には、切れ目長さ「4.5mm」の切断刃533が装着されているとする。また、針棒74〜78には、切断刃52が装着されていないとする。この場合、図19に示すように、針棒71〜73に、夫々、切れ目長さ「1.5mm」、「3mm」、「4.5mm」が対応付けられる。図19における「−」は、データが登録されていないことを示している。なお、上述の切断刃531〜533の切れ目角度は、すべて「0°」であるとする。
図20を参照して、第二実施形態における第二メイン処理について説明する。第二メイン処理において、第一実施形態における第一メイン処理と同様の処理は、同じ符号で示し、詳細の説明は省略する。第二メイン処理では、第一メイン処理と同様に、パターン情報が取得されたか否かが判断される(S11)。パターン情報が取得された場合(S11:YES)、取得されたパターン情報がRAM63に記憶される(S12)。以下の説明では、第一実施形態と同様に、図7に示すパターン線101のパターン情報が取得されたとする。
次いで、最小回転角度が、ユーザのパネル操作によって入力されたか否かが判断される(S31)。最小回転角度は、刺繍枠9を回転可能な最小の回転角度である。本実施形態では、モータ947によって任意に刺繍枠9の回転を制御できるので、最小回転角度は、1°であるとする。なお、例えば、入力された回転角度が45°であれば、最小回転角度は、45°となる。
最小回転角度が入力されていない場合(S31:NO)、S31の処理が繰り返される。最小回転角度が入力された場合(S31:YES)、入力された最小回転角度「1°」がRAM63に記憶される(S32)。
次いで、第一実施形態と同様に、最小の切れ目長さが特定され(S13)、特定された最小切れ目長さが「L」とされ、切断刃データテーブル48に登録される(S14)。そして、切断刃データテーブル48の針棒7に対応付けられている切れ目長さについて、最小切れ目長さ「L」からの倍数が算出され、切断刃データテーブル48に登録される(S15)。これによって、図21に示すように、針棒71,72,73に、夫々、切れ目長さ「L」、「2L」、「3L」が対応付けられる。
次いで、パターン線101に沿って所定間隔(最小切れ目長さ「L」)毎に、針落点が連続的に設定される(S16)。これによって、図9の針落点QX(X=1,2,3・・・73)が設定される。第二実施形態では、設定された針落点Q1〜Q73の座標は、カットデータ49(図22参照)に登録され、RAM63に記憶される。
次いで、S16で設定された針落点QX毎に、パターン線101に沿った切れ目の角度である切れ目角度が設定される(S33)。S33では、刺繍枠9が回転可能な回転角度のうち、針落点QXにおけるパターン線が延びる方向と最も近い回転角度が、切れ目角度として設定される。言い換えると、刺繍枠9の回転角度が設定される。詳細には、まず、図11に示すように、隣接する針落点間(Q4〜Q5間、Q5〜Q6間、およびQ6〜Q7間)を結ぶ線分111、112、113が定義される。本実施形態では、S32で記憶された最小回転角度が「1°」であるので、刺繍枠は、1°毎に回転可能である。線分111の延びる方向は、「88°」である。このため、線分111の両端の針落点であるQ4,Q5の切れ目角度が「88°」に設定される。同様に、線分112の延びる方向は、「75°」である。このため、線分112の両端の針落点であるQ5,Q6の切れ目角度が「75°」に設定される。また、線分113の延びる方向は、「62°」である。このため、線分113の両端の針落点である針落点Q6,Q7の切れ目角度が「62°」に設定される。他の全ての針落点についても同様に、切れ目角度が設定される。設定された切れ目角度は、図23に示すように、カットデータ49に登録される。なお、例えば、最小回転角度が「5°」であり、線分の延びる方向が「13°」であった場合には、「13°」に最も近い回転角度である「15°」に設定される。
次いで、切れ目角度(回転角度)に合わせて、針落点QXの位置(座標)が設定(調整)される(S34)。S16で設定された針落点QXの座標(図23参照)は、刺繍枠9(組付体95)が回転することを考慮していないため、刺繍枠9が回転すると、針落点QXの座標がずれる。このため、S34では、回転後の針落点QXの座標を設定する。S35の処理によって、図23に示すカットデータ49における針落点QXの座標が、図24に示すように調整される。例えば、図23に示すように、針落点Q17(X17,Y17)は切れ目角度(回転角度)が「45°」であるので、図24に示すように、針落点Q17が、(X17cos45°−Y17sin45°,X17sin45°+Y17cos45°)に設定される。なお、Q1のように切れ目角度が「90°」と「0°」との2つある場合には、夫々の切れ目角度について、針落点Q1の座標が設定される(図24参照)。
次いで、第一実施形態と同様に、S18〜S27の処理が行われる。S26では、切断刃データテーブル48に登録された切れ目長さに基づいて、切れ目角度が連続して同一角度である針落点QXの少なくとも一部が1つの針落点QX´に置き換えられる。例えば、カットデータ49(図24参照)のQ17〜Q28では、切れ目角度「45°」が特定される(S26)。次いで、切断刃データテーブル48が参照され、特定された切れ目角度「45°」のうち、倍数が変数Pの値以下で最も長い切れ目長さ「3L」が特定される。針落点Q17〜Q28は、最小切れ目長さ「L」の間隔で連続的に設定されている。このため、切れ目長さ「L」の3つの針落点を、切れ目長さ「3L」の1つの針落点QX´に置き換える。つまり、3つの針落点QXの中間点(すなわち、3つ針落点QXのうち、番号QXが一番小さい針落点QXと、番号QXが一番大きい針落点QXとの中間点)を算出し、3つの針落点QXを、算出した1つの針落点QX´に置き換える。
例えば、Q17〜Q19の3つの針落点の場合、Q17の座標は(X17cos45°−Y17sin45°,X17sin45°+Y17cos45°)であり、Q19の座標は(X19cos45°−Y19sin45°,X19sin45°+Y19cos45°)である。よって、図24に示す3つの針落点Q17〜Q19が変更され、図25に示すように、X座標が、「{(X17+X19)cos45°−(Y17+Y19)sin45°}/2」、Y座標が、「{(X17+X19)sin45°+(Y17+Y19)cos45°}/2」の針落点Q17´となる。なお、例えば、3つの針落点QXを1つの針落点QX´に置き換えた結果、切れ目角度が連続して同一角度である針落点QXが2つ残る場合には、切れ目長さ「2L」に基づいて、該2つの針落点QXが、1つの針落点QX´に置き換えられる。また、切断順序は、針落点の番号QXの並び順に変更される。また、他の針落点についても同様に、針落点QXが針落点QX´に置き換えられる。
S26によって置き換えられた針落点QXと、置き換えられなかった針落点QX´とを、パターン線101上で表わした図を図26に示す。図26に示すように、連続して切れ目角度が同一となる3つ針落点QX、又は、2つの針落点QXが、1つの針落点QX´に置き換えられるので、S26の処理が実行される前(図9参照)に比べて、針落点QXの数が少なくなっている。なお、図26では、針落点Q44´及び針落点Q72´が2つの針落点QXが1つに置き換えられた針落点である。
S27では、S26で置き換えられた針落点QX´と、置き換えられていない針落点QXとの夫々に突き刺す切断刃52が装着された針棒7が、複数の針棒71〜78の中から決定され、カットデータ47に登録される。例えば、S26で置き換えられた(位置(座標)が変更された)針落点Q17´は、3つの針落点Q17〜Q19が置き換えられた針落点である。すなわち、切れ目長さ「3L」分が1つの針落点Q17´に置き換えられている。よって、切断刃データテーブル48(図21参照)が参照され、切れ目長さ「3L」の切断刃533が装着されている針棒73が決定される。そして、図27に示すように、針落点QXに針棒76が対応付けられて登録される。なお、図示しないが、針落点Q44´及び針落点Q72´は2つの針落点QXが1つに置き換えられた針落点であるので、針落点Q44´及び針落点Q72´には、切れ目長さ「2L」の切断刃532が装着されている針棒72が対応付けられて登録される。
全ての針落点についてS22〜S27の処理が実行されると、針落点QXが存在しない判断され(S21:NO)、第一実施形態の場合と同様に、同一の切断刃52で切れ目を連続して形成するように、針落点QX及び針落点QX´の切断順序が変更される(S28)。変更後のカットデータ49については、図示を省略する。そして、第一実施形態と同様に、カットデータ49の切断順序に従って、パターン線101の切断が実行される(S29)。第一実施形態では、モータ947が制御され、刺繍枠9(組付体95)が、切れ目角度(回転角度)に回転される。刺繍枠移動機構11が駆動され、針落点QXの座標が針落点となるように、刺繍枠9が移動される。そして、針落点QXに切断刃52が突き刺され、切断が行われる。パターン線101の切断が終了すると、第二メイン処理が終了される。
以上のように、第二実施形態における処理が実行される。本実施形態では、回転可能な刺繍枠9を用いて、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記第一、第二実施形態において、ミシン1が本発明の「ミシン」、及び「カットデータ作成装置」に相当する。S11(図6及び図20参照)の処理を行うCPU61が本発明の「取得手段」に相当する。S16(図6及び図20参照)の処理を行うCPU61が本発明の「針落点設定手段」に相当する。EEPROM64が本発明の「記憶手段」に相当する。S17(図6参照)とS33(図20参照)の処理を行うCPU61が本発明の「切れ目角度設定手段」に相当する。S26(図6及び図20参照)の処理を行うCPU61が本発明の「針落点変更手段」に相当する。S27(図6及び図20参照)において、針棒7を決定する処理を行うCPU61が本発明の「針棒決定手段」に相当する。S27において、決定した針棒7をカットデータ47に登録する処理、及びS28(図6及び図20参照)の処理を行うCPU61が本発明の「カットデータ作成手段」に相当する。S28の処理を行うCPU61が本発明の「切断順序変更手段」に相当する。
S11(図6及び図20参照)の処理が本発明の「取得ステップ」に相当する。S16(図6及び図20参照)の処理が本発明の「針落点設定ステップ」に相当する。S17(図6参照)とS33(図20参照)の処理が本発明の「切れ目角度設定ステップ」に相当する。S26(図6及び図20参照)の処理が本発明の「針落点変更ステップ」に相当する。S27(図6及び図20参照)において、針棒7を決定する処理が本発明の「針棒決定ステップ」に相当する。S27において、決定した針棒7をカットデータ47に登録する処理が本発明の「カットデータ作成ステップ」に相当する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明の「カットデータ作成装置」がミシン1であったが、これに限定されない。例えば、「カットデータ作成装置」は、携帯端末やパーソナルコンピュータ等の装置でもよい。そして、該装置が備えるCPUが第一メイン処理及び第二メイン処理におけるカットデータ47,49を作成するための処理を実行してもよい。この場合、例えば、作成したカットデータ47,49を、ミシンに転送して、ミシンが縫製を実行してもよい。
また、例えば、切れ目長さは切断刃52の刃幅と同一であったが、これに限定されない。切れ目長さと切断刃52の刃幅とが同一でなくてもよい。例えば、切断刃の刃をV字状に形成し、刃の途中まで加工布100に突き刺さるように構成する。この場合、刃幅よりも、加工布100の形成される切れ目長さは短くなる。更に、針棒に対する切断刃の装着位置(装着高さ)を変更可能な構成にすれば、切断刃が加工布100に突き刺さる量が変更されるので、切れ目長さを適宜変更することができる。
また、S28において、同一の切断刃52で切れ目を連続して形成するように、針落点QX及び針落点QX´の切断順序が変更されていたが、これに限定されない。例えば、S28に相当する処理を行わず、S27において作成されるカットデータ47,49を用いて、加工布100の切断を実行してもよい。
また、第二実施形態における刺繍枠9(組付体95)の回転は、モータ947の回転によって行われていたが、第二実施形態に用いる刺繍枠は、刺繍枠9に限定されない。例えば、ユーザが手で回転させる刺繍枠であってもよい。この場合、ミシン1のCPU61が、第二メイン処理(図20参照)のS29で切断処理を行う際、液晶ディスプレイ15に、刺繍枠を回転させる角度を表示し、ユーザに回転操作を促してもよい。また、ミシン1は、カメラを備え、該カメラで標識110を撮像し、撮像した画像中の標識110の位置から刺繍枠の回転角度を検知して、現在の回転角度を液晶ディスプレイ15に表示しつつ、目標となる回転角度も表示して、ユーザに回転操作を促してもよい。
1 ミシン
7 針棒
9,84 刺繍枠
47,49 カットデータ
52 切断刃
64 EEPROM
61 CPU
100 加工布
101 パターン線
QX、QX´ 針落点
7 針棒
9,84 刺繍枠
47,49 カットデータ
52 切断刃
64 EEPROM
61 CPU
100 加工布
101 パターン線
QX、QX´ 針落点
Claims (9)
- 多針ミシンが備える複数の針棒に、加工布に形成する切れ目の長さである切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃を夫々装着し、前記複数の針棒を選択的に切換えて駆動することで、前記加工布に前記切断刃を繰り返し突き刺すことによって前記加工布に切れ目を連続して形成するために使用されるカットデータを作成するカットデータ作成装置であって、
前記切れ目の形状を示す線であるパターン線についての情報であるパターン情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記パターン情報に基づく前記パターン線に沿って所定間隔毎に針落点を連続的に設定する針落点設定手段と、
前記針落点設定手段で設定された前記針落点毎に前記パターン線に沿った前記切れ目の角度である切れ目角度を設定する切れ目角度設定手段と、
前記針落点が連続し且つ前記切れ目角度設定手段で設定された前記切れ目角度が同一角度である場合に、記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記切れ目角度が連続して同一角度である前記針落点の少なくとも一部を1つの針落点に置き換える針落点変更手段と、
前記記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記針落点変更手段によって置き換えられた前記針落点と、前記針落点変更手段によって置き換えられていない元の前記針落点との夫々に突き刺す前記切断刃を装着する針棒を、前記複数の針棒の中から決定する針棒決定手段と、
前記針棒決定手段で決定した針棒に装着される前記切断刃によって、前記加工布に対し、前記針落点に切れ目を連続的に形成するカットデータを作成するカットデータ作成手段と
を備えたことを特徴とするカットデータ作成装置。 - 前記所定間隔の長さは、前記複数の異なる切れ目長さのうちの何れかの切れ目長さと同じ長さに設定されていることを特徴とする請求項1に記載のカットデータ作成装置。
- 前記切断刃の前記切れ目長さは、前記切断刃の刃幅と同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカットデータ作成装置。
- 前記複数の切断刃の夫々の前記切れ目長さは、最小の前記切れ目長さを整数倍した前記切れ目長さに設定されており、
前記所定間隔は、最小の前記切れ目長さと同一の長さであることを特徴とする請求項3に記載のカットデータ作成装置。 - 前記複数の針棒には、前記加工布に形成される前記切れ目の延びる方向が夫々異なるように前記複数の切断刃が装着され、
前記切れ目角度設定手段は、前記複数の切断刃の前記切れ目の延びる方向のうち、前記針落点における前記パターン線が延びる方向と最も近い前記切れ目の延びる方向を前記切れ目角度として設定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカットデータ作成装置。 - 前記多針ミシンには、前記針棒に対して前記加工布を回転可能な刺繍枠である回転刺繍枠が装着可能であって、
前記切れ目角度設定手段は、前記刺繍枠が回転可能な回転角度のうち、前記針落点における前記パターン線が延びる方向と最も近い回転角度を、前記切れ目角度として設定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカットデータ作成装置。 - 前記カットデータ作成手段は、同一の切断刃で前記切れ目を連続して形成するように、前記針落点の切断順序を変更する切断順序変更手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカットデータ作成装置。
- 多針ミシンが備える複数の針棒に、加工布に形成する切れ目の長さである切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃を夫々装着し、前記複数の針棒を選択的に切換えて駆動することで、前記加工布に前記切断刃を繰り返し突き刺すことによって前記加工布に切れ目を連続して形成するために使用されるカットデータを作成するカットデータ作成装置において実行されるカットデータ作成プログラムであって、
前記カットデータ作成装置のコントローラに、
前記切れ目の形状を示す線であるパターン線についての情報であるパターン情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得された前記パターン情報に基づく前記パターン線に沿って所定間隔毎に針落点を連続的に設定する針落点設定ステップと、
前記針落点設定ステップで設定された前記針落点毎に前記パターン線に沿った前記切れ目の角度である切れ目角度を設定する切れ目角度設定ステップと、
前記針落点が連続し且つ前記切れ目角度設定ステップで設定された前記切れ目角度が同一角度である場合に、記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記切れ目角度が連続して同一角度である前記針落点の少なくとも一部を1つの針落点に置き換える針落点変更ステップと、
前記記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記針落点変更ステップによって置き換えられた前記針落点と、前記針落点変更ステップによって置き換えられていない元の針落点との夫々に突き刺す前記切断刃を装着する針棒を、前記複数の針棒の中から決定する針棒決定ステップと、
前記針棒決定ステップで決定した針棒に装着される前記切断刃によって、前記加工布に対し、前記針落点に切れ目を連続的に形成するカットデータを作成するカットデータ作成ステップと
を実行させることを特徴とするカットデータ作成プログラム。 - 複数の針棒を備え、前記複数の針棒に、加工布に形成する切れ目の長さである切れ目長さが夫々異なる複数種類の切断刃を夫々装着し、前記複数の針棒を選択的に切換えて駆動することで、前記加工布に前記切断刃を繰り返し突き刺すことによって前記加工布に切れ目を連続して形成するために使用されるカットデータを作成するミシンであって、
前記切れ目の形状を示す線であるパターン線についての情報であるパターン情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記パターン情報に基づく前記パターン線に沿って所定間隔毎に針落点を連続的に設定する針落点設定手段と、
前記針落点設定手段で設定された前記針落点毎に前記パターン線に沿った前記切れ目の角度である切れ目角度を設定する切れ目角度設定手段と、
前記針落点が連続し且つ前記切れ目角度設定手段で設定された前記切れ目角度が同一角度である場合に、記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記切れ目角度が連続して同一角度である前記針落点の少なくとも一部を1つの針落点に置き換える針落点変更手段と、
前記記憶手段に記憶された前記切れ目長さに基づいて、前記針落点変更手段によって置き換えられた前記針落点と、前記針落点変更手段によって置き換えられていない元の針落点との夫々に突き刺す前記切断刃を装着する針棒を、前記複数の針棒の中から決定する針棒決定手段と、
前記針棒決定手段で決定した針棒に装着される前記切断刃によって、前記加工布に対し、前記針落点に切れ目を連続的に形成するカットデータを作成するカットデータ作成手段と
を備えたことを特徴とするミシン。
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