JP2016131728A - ミシン - Google Patents

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Yasuhiko Kawaguchi
保彦 川口
野々部 文浩
Fumihiro Nonobe
文浩 野々部
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Abstract

【課題】別部材を用いることなく、加工布を保持できるミシンを提供する。
【解決手段】ミシン1は、刺繍枠を装着可能なキャリッジ17を備える。キャリッジ17は、針棒6と脚柱部3との間をY軸方向に移動可能である。ミシン1はY軸モータを制御し、キャリッジ17のY軸方向の位置制御を行う。ミシン1では、操作パネル9において、刺繍縫製モードとフリーモーションモードの2つの動作モードを相互に切替え可能である。操作パネル9の設定画面上でフリーモーションモードへの切替えを受け付けた場合、ミシン1は、脚柱部3から前方に所定距離離れた特定位置にキャリッジ17を移動させる。脚柱部3とキャリッジ17との間に形成された隙間70に、加工布300のロール状端部301を挿入して保持させることができる。ロール状端部301の位置が固定されるので、フリーモーション縫製時の作業性が向上する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ミシンに関する。
刺繍枠に保持された加工布に刺繍縫製を行う刺繍ミシンにおいて、刺繍枠を使用せずに、ユーザが加工布(例えば、キルティング生地等)を手動で移動させて縫製する所謂「フリーモーション縫製」が可能なミシンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、刺繍ミシンではない本縫いミシンを用いて大きな加工布にフリーモーション縫製を行う際に、加工布の端部を丸めた状態で保持できるホルダが開示されている(例えば、特許文献2参照)。加工布の端部を当該ホルダに保持させることで、加工布の端部の位置が固定されるので、フリーモーション縫製を行い易い。
特開2007−229291号公報 米国特許第6688247号明細書
刺繍ミシンにホルダを適用した場合、刺繍縫製を行うときにホルダが邪魔になることがあった。また、別部材であるホルダの費用がかかるという問題点もあった。更に、ホルダを着脱式にした場合、その着脱の手間がかかるという問題点もあった。
本発明の目的は、別部材を用いることなく、加工布を保持できるミシンを提供することである。
本発明の一態様に係るミシンは、針棒と脚柱部との間に配置され、加工布を保持する刺繍枠を装着可能であって、前記針棒と前記脚柱部との間の所定範囲を移動可能なキャリッジと、前記キャリッジを移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、上下動する前記針棒に装着される縫針に対して、前記刺繍枠を自動で移動させながら前記加工布に刺繍縫製を行う第1モードと、ユーザが手動で前記加工布を移動させながら縫製を行う第2モードとの切替えを受け付ける切替え受付手段とを備え、前記制御手段は、前記切替え受付手段が前記第2モードへの切替えを受け付けた場合に、前記所定範囲内の特定位置に前記キャリッジを移動させるように、前記駆動手段を制御する第1制御手段を備えたことを特徴とする。
本態様のミシンは、第2モード時にキャリッジが特定位置に移動することにより、脚柱部とキャリッジとの間に隙間を形成できる。ユーザは、その隙間に、例えば加工布の端部をロール状に丸めた状態、又は折り畳んだ状態で挿入して保持させることができる。これにより、加工布の端部の位置が固定されるので、加工布を手動で移動させる際の作業性が向上する。また、第1モードにおいて刺繍枠を移動させる為に使用するキャリッジを、第2モードでは加工布の端部を保持することに利用できるので、別部材をミシンに取り付ける手間や別部材にかかる費用を削減できる。
ミシン1の正面図である。 テーブル100上に加工布200が載置されたミシン1の右側面図(キャリッジ17:0mm)である。 テーブル100上に加工布300が載置されたミシン1の右側面図(キャリッジ17:0mm)である。 テーブル100上に加工布300が載置されたミシン1の右側面図(キャリッジ17:50mm)である。 キャリッジ移動画面80が表示された操作パネル9の正面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 メイン処理のフローチャートである。 フリーモーション縫製制御処理のフローチャートである。 図8の続きを示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下説明では、図1の上側、下側、左側、右側を、夫々、ミシン1の上側、下側、左側、右側とする。図2,図3の上側、下側、左側、右側を、夫々、ミシン1の上側、下側、前側、後ろ側とする。ミシン1の左右方向、前後方向を、夫々、X軸方向、Y軸方向と定義する。また、Y軸方向において、ミシン1の後方から前方に向かう方向を+(プラス)方向、前方から後方に向かう方向を−(マイナス)方向とする。
図1,図2を参照し、ミシン1の構成について説明する。ミシン1は、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4、頭部5、操作パネル9等を備える。ベッド部2はミシン1の下部に位置し、ミシン1全体を支持する。ベッド部2は平面視略U字状に形成され、本体部2A、及び一対の脚部2B,2Cを備える。本体部2Aは、ベッド部2の左右方向略中央に位置し、平面視略長方形の板状に形成されている。脚部2B,2Cは、本体部2Aの左右両端部に夫々位置し、本体部2Aの前面よりも前方へ且つ互いに略平行に延びている。
本体部2Aの前面の略中央には、シリンダベッド7が設けられている。シリンダベッド7は略角筒状に形成され、且つ前方へ延びている。シリンダベッド7の内部には、釜機構(図示略)が設けられている。釜機構は釜(図示略)を回転駆動する。釜はシリンダベッド7の先端側に設けられ、下糸(図示略)が巻回されたボビン(図示略)を収容する。シリンダベッド7の先端部上面には、針板10が設けられている。針板10は、釜の上方に位置する。針板10には、針穴(図示略)が設けられている。針穴には、後述する縫針8が上下方向に挿通される。針板10の下方で釜の近傍には、糸切断機構が設けられる。糸切断機構は、図示しない固定刃と可動刃を備え、固定刃に対して可動刃を移動させることにより、上糸と下糸を切断する。可動刃は、後述する糸切りモータ54により駆動される。
脚部2B,2Cの夫々の上面には、Y軸方向に対して平行に延びる一対の案内溝(図示略)が夫々設けられている。一対の案内溝は、キャリッジ17のY軸方向への移動を案内する。キャリッジ17は、X軸方向に対して平行に延びる略角柱状に形成され、脚部2B,2C間に架け渡されている。ベッド部2には、Y軸移動機構(図示略)が設けられている。Y軸移動機構は、Y軸モータ53(図5参照)が駆動することにより、キャリッジ17をY軸方向に移動させる。キャリッジ17の前面には、装着部17AがX軸方向に移動可能に設けられている。装着部17Aには、加工布を保持する刺繍枠(図示略)を装着可能である。
また、脚部2B,2Cには、平板状のテーブル100が装着可能である。テーブル100が脚部2B,2Cに装着された場合、テーブル100は、脚部2B,2Cに架け渡されるように配置される。テーブル100は、例えば、キルティング生地等の加工布200(図2参照)を上面に載置可能である。テーブル100において、シリンダベッド7の上面に相対する位置には、切り欠き状の溝(図示略)が設けられている。テーブル100の上面の高さは、溝の内側に配置されるシリンダベッド7の上面の高さと略同じである。それ故、シリンダベッド7の上面には、加工布200が載置される。キャリッジ17の内部には、X軸移動機構(図示略)が設けられている。X軸移動機構は、X軸モータ52(図6参照)が駆動することにより、装着部17AをX軸方向に移動させる。これにより、ミシン1は、刺繍縫製を行う場合、キャリッジ17の前後方向への移動と、移動機構による装着部17Aの左右方向への移動とにより、刺繍枠を前後左右に移動させることができる。
脚柱部3は、略角柱状に形成され、本体部2Aの上面後端側に立設されている。アーム部4は、脚柱部3の上端部から前方へ、且つシリンダベッド7の上面に対向して延びている。アーム部4の上面には、左右方向に長い平板状の糸立台30が設けられている。その糸立台30の上面には、4本の糸立棒32が等間隔に設けられている。各糸立棒32には、上糸12が巻回された糸駒37が回転可能に支持されている。糸立台30の後方には、正面視T字状の案内部材33が設けられている。案内部材33は、アーム部4の上面に立設された棒状の支柱34と、該支柱34の上端部から左右方向に延びる案内棒35とを備える。案内棒35には、上糸12を挿通させる為の4つの孔35Aが等間隔に設けられている。
頭部5は、アーム部4の前端部に設けられる。頭部5には、略直方体状の針棒ケース15が設けられている。針棒ケース15の内側には、図示しない針棒駆動機構、天秤機構等が夫々設けられている。針棒駆動機構は、頭部5の前側に設けられ、針棒6を上下動可能に支持する。針棒6は、頭部5の下端部から下方に延び、その下端部には縫針8が着脱可能に装着されている。縫針8の左方には、正面視略L字状の押え部材11が設けられている。押え部材11の下端部は、縫針8の下端(先端)よりも下方に位置し、縫針8が挿通する穴(図示略)が形成されている。
天秤機構は、針棒6の上下動に合わせて天秤16(図1参照)を上下動させる。天秤16は、針棒ケース15の前面15Aに設けられたスリット151に沿って上下動する。スリット151は上下方向に延びる細い隙間である。ミシン1の縫製動作時、針棒6及び縫針8は釜と協働し、上糸を、釜が収容するボビンから引き出された下糸に絡める。天秤16は、下糸に絡んだ上糸を針板10上に引き上げる。これにより、加工布に縫目が形成される。
針棒ケース15の上面には、傾斜面15Bが設けられている。傾斜面15Bは、後方から前方に緩やかに下り傾斜している。その傾斜面15Bには、上糸に張力を付与する為の糸調子機構25が設けられている。糸調子機構25は、上糸の供給方向の上流側から下流側に向かって順に、副糸調子器27、主糸調子器26、副糸調子器28を備えている。主糸調子器26は、回転皿(図示略)を内部に備え、該回転皿が上糸の供給量に連動して回転することで、上糸に張力を付与する。副糸調子器27,28は、夫々、板状の挟持部(図示略)で上糸を挟持することで、上糸に張力を付与する。
操作パネル9は、頭部5の右側に設けられている。操作パネル9の前面の略中央には、正面視上下方向に長い長方形状の液晶ディスプレイ91(以下「LCD91」と呼ぶ)が設けられている。LCD91の前面には、タッチパネル92(図6参照)が設けられている。LCD91の下側には、スタート/ストップキー93(以下「S/Sキー93」と呼ぶ)と、針位置キー94と、糸切キー95と、糸通しキー96とが夫々横並びに設けられている。LCD91には、ミシン1を操作する為の各種画面が表示される。タッチパネル92は、LCD91に表示された各種画面上で指が触れた位置を検出することにより、ユーザからの指示を受け付ける。S/Sキー93は、縫製の開始と停止を指示する為のキーである。糸切キー95は、糸切断機構により上糸及び下糸を切断する操作を受け付けるキーである。針位置キー94と糸通しキー96は、本発明とは関係がないので説明を省略する。
上記構成を有するミシン1において、内部に設けられたミシンモータ51(図6参照)が駆動されると、ミシン主軸(図示略)が回転し、針棒6及び天秤16が同期して上下駆動される。そして、シリンダベッド7の前端部に設けられた回転釜(図示略)と協動することにより、シリンダベッド7の上側で、例えば、刺繍枠に保持された加工布に縫目が形成される。
図6を参照し、ミシン1の電気的構成について説明する。ミシン1は、制御部60、駆動回路51A〜53A、回転位相検出器50、ミシンモータ51、X軸モータ52、Y軸モータ53、糸切モータ54、操作パネル9等を備える。制御部60は、CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM(登録商標)64、入出力インターフェイス(I/O)66等を備え、これらは信号線65によって相互に接続されている。CPU61は、ミシン1の主制御を司り、縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。ROM62は、後述するメイン処理(図7参照)を実行する為のメインプログラムを含む各種プログラム等を記憶する。RAM63は、CPU61が演算処理した演算結果に加え、後述する状態フラグ等を記憶する。EEPROM64は、縫製する刺繍模様の模様データ等を記憶する。模様データとは、例えば、刺繍座標系における縫針8の針落ち点の座標データ、刺繍模様の縫目の種類と設定値を示す縫目データ、糸の色を表す糸色データ、刺繍座標系における刺繍模様の輪郭を示す輪郭データ、刺繍模様のマスクデータ、刺繍模様の中心点の座標データ等を含むものである。刺繍座標系とは、刺繍枠を移動させるX軸方向及びY軸方向からなる2次元平面の座標系である。
I/O66には、回転位相検出器50、駆動回路51A〜54Aが接続されている。回転位相検出器50は、ミシン主軸の回転位相を検出し、検出信号を制御部60に出力する。駆動回路51Aは、制御部60からの制御信号に従ってミシンモータ51を駆動する。駆動回路52Aは、制御部60からの制御信号に従ってX軸モータ52を駆動する。駆動回路53Aは、制御部60からの制御信号に従ってY軸モータ53を駆動する。駆動回路54Aは、制御部60からの制御信号に従って糸切モータ54を駆動する。なお、X軸モータ52及びY軸モータ53は、ステッピングモータである。I/O66には更に、操作パネル9に設けられた駆動回路91A、タッチパネル92、S/Sキー93、針位置キー94、糸切キー95、糸通しキー96が接続されている。駆動回路91Aは、制御部60からの制御信号に従ってLCD91を駆動する。
次に、ミシン1の動作モードについて説明する。ミシン1では、操作パネル9に表示される後述する設定画面(図示略)上で、刺繍縫製モードと、フリーモーションモードとの2つの動作モードを相互に切替えて設定できる。刺繍縫製モードは、上下動する縫針8に対して、加工布を保持する刺繍枠を、X軸方向とY軸方向に移動させながら刺繍縫製を行うモードである。刺繍縫製モードでは、縫製終了後、糸切断機構によって上糸と下糸が自動で切断される。なお、ミシン1は、糸切キー95が操作された場合、即ちユーザから糸切の指示を受け付けた場合にも、糸切断機構を駆動する。
フリーモーションモードは、図2に示すように、刺繍枠を使わずに、上下動する縫針8に対して、テーブル100上で、ユーザがキルティング生地等の加工布200を手動で移動させながら縫製する所謂「フリーモーション縫製」を行うモードである。
フリーモーション縫製を行う場合、テーブル100の上面で加工布200を手動で移動させるので、キャリッジ17が邪魔にならないように後方に退避させておく必要がある。後述するが、本実施形態のミシン1では、操作パネル9に表示されるキャリッジ移動画面80(図5参照)上で、脚柱部3と針棒6との間のキャリッジ17の移動範囲において、キャリッジ17の位置を調節できる。例えば、図2に示すように、キャリッジ17を、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との間の距離が0mmとなる最奥位置まで移動させることができる。これにより、ユーザは、テーブル100の上面を広く使用できるので、フリーモーション縫製の作業性が向上する。
これに対し、図3に示すように、テーブル100の上面に、大きな加工布300を載置した場合、加工布300の端部がテーブル100からはみ出してしまうので、一端側をロール状に丸めるか、又は折り畳んでおく必要がある。このような加工布300を縫製する場合、ロール状に丸めたロール状端部301をテーブル100の後端側に配置した状態で、加工布300を手動で移動させながら縫製を行う。このとき、加工布300を移動させたときにロール状端部301が引っ張られて動いてしまうので、加工布300にしわができてしまい作業しづらい場合がある。
そこで、図4に示すように、操作パネル9がフリーモーションモードへの切替えを受け付けた場合、キャリッジ17は、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との間が所定距離(例えば、50mm)となる後述する第1位置に移動される。これにより、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との間に隙間70が形成される。ユーザは、ロール状端部301を隙間70に挿入し、脚柱部3とキャリッジ17の間にロール状端部301を保持させることにより、ロール状端部301の位置を固定できる。それ故、フリーモーション縫製時の作業性が向上する。なお、CPU61によるフリーモーションモード時のキャリッジ17の位置制御については後述する。
次に、RAM63に記憶される状態フラグについて説明する。状態フラグとは、ミシン1で動作モードの種類を示すフラグである。上記の通り、ユーザは、刺繍縫製モードとフリーモーションモードとを、操作パネル9の後述する設定画面(図示略)上で相互に切替えて設定できる。刺繍縫製モードを設定した場合、CPU61は、RAM63に状態フラグとして0を記憶する。他方、フリーモーションモードを設定した場合、CPU61は、RAM63に状態フラグとして1を記憶する。それ故、CPU61は、RAM63に記憶された状態フラグを参照することで、ミシン1が現在実行中の動作モードの種類を認識できる。
図7〜図9を参照し、CPU61が実行するメイン処理について説明する。ミシン1の電源が投入されると、制御部60のCPU61は、ROM62からメインプログラムを読み込み、本処理を実行する。図7に示すように、先ず、CPU61は初期設定処理を実行する(S1)。初期設定処理では、CPU61は、RAM63に記憶された各種設定を初期化すると共に、状態フラグを0に設定する。
CPU61はキャリッジ原点処理を実行する(S2)。キャリッジ原点処理では、CPU61は、X軸モータ52及びY軸モータ53を夫々駆動し、キャリッジ17及び装着部17Aを原点位置に復帰させる。原点位置は、例えば、装着部17AのX軸方向の移動範囲の中点と、キャリッジ17のY軸方向の移動範囲の中点とに対応する位置である。CPU61は、原点位置に移動したキャリッジ17及び装着部17Aの座標位置を刺繍座標系の原点として、RAM63に記憶する。
CPU61は、LCD91に設定画面(図示略)を表示する(S3)。設定画面には、複数の模様群キーと、フリーモーションモードキーとが夫々表示される。複数の模様群キーは、刺繍縫製モードで加工布に形成する刺繍模様をカテゴリ毎に分類され、例えば、「鳥」や「花」等のワンポイント模様に関する第1模様群キー、「丸枠」や「四角枠」等の枠模様に関する第2模様群キー、アルファベット等の文字模様に関する第3模様群キー等である。なお、模様群のカテゴリはこれらに限られない。また、模様群キーは、刺繍縫製モードへの切替えを受け付けるキーとしても機能する。フリーモーションモードキーは、フリーモーションモードへの切替えを受け付けるキーである。各種キーの押下は、タッチパネル92で検出される。
−刺繍縫製モード−
CPU61は、キースキャン処理を実行する(S4)。キースキャン処理では、CPU61は、設定画面上で何れのキーが押下されたかを検出する。CPU61は、模様群キーが押下されたか否か判断する(S5)。ユーザは、例えば、刺繍縫製モードに切替える場合、模様群キーを押下する。模様群キーが押下された場合(S5:YES)、CPU61は、刺繍縫製モードへの切替えを受け付け、状態フラグは1か否か判断する(S6)。ミシン1の電源投入時、状態フラグは0であるので(S6:NO)、CPU61は、模様選択処理を実行する(S9)。模様選択処理では、CPU61は、LCD91に模様選択画面(図示略)を表示する。模様選択画面には、ユーザが選択可能な複数の模様画像が表示される。更に、CPU61は、複数の模様画像の中からユーザが選択した模様画像に対応する刺繍模様の模様データを、EEPROM64から読み込み、RAM63のバッファに記憶する。
CPU61は、操作パネル9のS/Sキー93が押下されたか否か判断する(S10)。S/Sキー93が押下されるまで(S10:NO)、CPU61はS10に戻って待機する。S/Sキー93が押下された場合(S10:YES)、CPU61は、RAM63のバッファに記憶された模様データに基づき、刺繍縫製処理を実行する(S11)。刺繍縫製処理では、CPU61は、模様データに基づき、ミシンモータ51を駆動して針棒6及び縫針8を上下動させると共に、X軸モータ52及びY軸モータ53を駆動して刺繍枠の移動制御を行う。これにより、加工布上に、模様データに対応する刺繍模様が形成される。刺繍模様の縫製が終了すると、CPU61は、糸切モータ54を駆動し、糸切断機構による糸切断処理を実行する(S12)。これにより、加工布の縫目から繋がる上糸と下糸が切断される。CPU61はS3に戻り、LCD91に設定画面を表示し、上記処理を繰り返す。
−フリーモーションモード−
CPU61はキースキャン処理を実行する(S4)。模様群キーが押下されない場合(S4:NO)、CPU61は、フリーモーションモードキーが押下されたか否か判断する(S13)。フリーモーションモードキーも押下されない場合(S13:NO)、CPU61はS4に戻り、キースキャン処理を継続する。フリーモーションモードキーが押下された場合(S13:YES)、CPU61は、フリーモーションモードへの切替えを受け付け、状態フラグを1に設定し(S14)、フリーモーション縫製制御処理を実行する(S15)。
図8,図9を参照し、フリーモーション縫製制御処理について説明する。図8に示すように、先ず、CPU61は、Y軸モータ53を駆動し、キャリッジ17を第1位置に移動させる(S21)。図4に示すように、第1位置は、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との間が50mmとなる位置である。上記のように、加工布300にフリーモーション縫製を行う場合、ユーザは、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との間に生じた隙間70に、加工布300のロール状端部301を挿入することにより、ロール状端部301の位置を固定できる。これに対し、ロール状端部301の大きさと隙間70の長さとが合わない場合、ユーザはLCD91に表示される後述のキャリッジ移動画面80で、キャリッジ17の位置調整を行うことができる。
CPU61は、LCD91にキャリッジ移動画面80(図5参照)を表示する(S22)。図5に示すように、キャリッジ移動画面80の上段の領域には、キャリッジ選択位置の選択キーとして、3つのキー81〜83が上下方向に並んで表示されている。キー81〜83は、プリセットされた3つのキャリッジ選択位置への移動を夫々受け付ける。3つのキャリッジ選択位置は、例えば、第1位置、第2位置、第3位置である。第1位置は、上記の様に、フリーモーションモードへの切替え時に、最初に移動されるデフォルト位置である。第2位置は、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との距離が60mmとなる位置である。第3位置は、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との距離が70mmとなる位置である。キー81は、キャリッジ17の第1位置への移動を受け付ける。キー82は、キャリッジ17の第2位置への移動を受け付ける。キー83は、キャリッジ17の第3位置への移動を受け付ける。これにより、ユーザは、加工布300のロール状端部301の大きさに合わせ、キャリッジ17の位置を、デフォルト位置である第1位置から第2位置へ、又は第1位置から第3位置へ変更できる。また、第2位置及び第3位置から第1位置への変更もできる。
また、キャリッジ移動画面80の中段の領域には、キャリッジ17をマニュアルで移動させる為の後キー84と前キー85が上下に夫々表示されている。後キー84は、一回の押下でキャリッジ17をY軸方向に−1mm移動させ、2秒以上の長押しでキャリッジ17をY軸方向の−側に連続移動させる。前キー85は、一回の押下でキャリッジ17をY軸方向に+1mm移動させ、2秒以上の長押しでキャリッジ17をY軸方向の+側に連続移動させる。なお、一回の押下による移動距離は、1mmに限らず、自由に変更可能である。
また、キャリッジ移動画面80の下段の領域には、戻るキー86が表示される。戻るキー86は、キャリッジ移動画面80から設定画面に戻る操作を受け付ける。なお、キー81〜86の押下は、タッチパネル92によって検出される。タッチパネル92は押下を検出したキー81〜86に対応する検出信号を制御部60に出力する。
図8に戻り、LCD91にキャリッジ移動画面80が表示された状態で、CPU61は、キー81〜83の内、何れのキーが押下されたか否か判断する(S23〜S25)。キー81が押下された場合(S23:YES)、CPU61は、Y軸モータ53を駆動し、キャリッジ17を第1位置に移動させる(S26)。キー82が押下された場合(S23:NO、S24:YES)、CPU61は、Y軸モータ53を駆動し、キャリッジ17を第2位置に移動させる(S27)。キー83が押下された場合(S23:NO、S24:NO、S25:YES)、CPU61は、Y軸モータ53を駆動し、キャリッジ17を第3位置に移動させる(S28)。なお、押下されたキーが、現在のキャリッジ17の位置と同じ位置への移動を受け付けるものであった場合、CPU61はキャリッジ17を移動させない。キー81〜83の何れも押下されない場合(S23:NO、S24:NO、S25:NO)、CPU61は、何もせずに処理をS29に進める。
CPU61は、前キー85が押下されたか否か判断する(S29)。前キー85が押下された場合(S29:YES)、CPU61は、Y軸モータ53を駆動し、キャリッジ17をY軸方向に+1mm移動させる(S31)。更に、CPU61は、前キー85が2秒以上長押しされたか否か判断する(S32)。前キー85が2秒以上長押しされた場合(S32:YES)、CPU61は、Y軸モータ53を駆動し、キャリッジ17をY軸方向の+側に連続移動させる(S33)。続いて、CPU61は、前キー85の押下が未検出になったか否か判断する(S34)。前キー85の押下が検出される間(S34:NO)、CPU61はS33に戻り、キャリッジ17をY軸方向の+側に引き続き連続移動させる。前キー85の押下が未検出になった場合(S34:YES)、CPU61は、キャリッジ17の移動を停止させる(S35)。
他方、前キー85が押下されない場合(S29:NO)、CPU61は、後キー84が押下されたか否か判断する(S30)。後キー84が押下された場合(S30:YES)、CPU61は、Y軸モータ53を駆動し、キャリッジ17をY軸方向に−1mm移動させる(S36)。更に、CPU61は、後キー84が2秒以上長押しされたか否か判断する(S37)。後キー84が2秒以上長押しされた場合(S37:YES)、CPU61はY軸モータ53を駆動し、キャリッジ17をY軸方向の−側に連続移動させる(S38)。続いて、CPU61は、後キー84の押下が未検出になったか否か判断する(S39)。後キー84の押下が検出される間(S39:NO)、CPU61はS38に戻り、キャリッジ17をY軸方向の−側に引き続き連続移動させる。後キー84の押下が未検出になった場合(S39:YES)、CPU61はキャリッジ17の移動を停止させる(S40)。従って、ユーザは、キー81〜83でキャリッジ17の位置を概ね決めてから、後キー84と前キー85で微調整することにより、加工布300で保持させる端部の大きさに応じて、脚柱部3とキャリッジ17の間を適切かつ速やかに調整できる。なお、後キー84、前キー85の長押し時間は2秒に限らず、これより長くても短くてもよい。
このように、ユーザは、キャリッジ移動画面80において、加工布300のロール状端部301の大きさに合わせ、キャリッジ17の位置を調節できる。例えば、図4では、キャリッジ17は第1位置に移動され、隙間70にロール状端部301を押し込むことにより脚柱部3とキャリッジ17の間に挟持させることができる。その他に、例えば、ロール状端部301の径よりも長い隙間70となるように、キャリッジ17を第1位置から前方に更に移動させてもよい。この場合、脚柱部3とキャリッジ17の間で、ロール状端部301は転動可能となる。そして、キャリッジ17は、X軸方向において全ての部位が、テーブル100の上面よりも上方に突出する略角柱状であるので、加工布300を前方に移動させても、ロール状端部301はキャリッジ17を前方に乗り越えることができない。よって、ロール状端部301から加工布300を前方に徐々に引き出しながら、縫製を進めることもできる。
図9に示すように、CPU61は、操作パネル9のS/Sキー93が押下されたか否か判断する(S41)。S/Sキー93が押下されない場合(S41:NO)、CPU61は、戻るキー86が押下されたか否か判断する(S47)。戻るキー86も押下されない場合(S47:NO)、CPU61は、図8のS23に戻り、キー81〜86の押下を引き続き監視する。
S/Sキー93が押下された場合(S41:YES)、CPU61は、ミシンモータ51を駆動し(S42)、針棒6及び縫針8を上下動させる。ユーザは、テーブル100の上面において、上下動する縫針8に対して、加工布300を手動で移動させることにより、加工布300上に自由に縫目を形成できる。このとき、ロール状端部301は、脚柱部3とキャリッジ17との間に挟持されているので、加工布300を手動で移動させても、ロール状端部301は動かない。よって、フリーモーション縫製における作業性が向上する。
CPU61は、S/Sキー93が再度押下されたか否か判断する(S43)。ユーザは縫製を終了する為に、S/Sキー93を押下する。S/Sキー93が押下されるまでは(S43:NO)、CPU61はS42に戻り、引き続きミシンモータ51を駆動させる。そして、S/Sキー93が再押下された場合(S43:YES)、CPU61は、回転位相検出器からの検出信号に基づき、縫針8を最上位置に上昇させた状態で、ミシンモータ51を停止する(S44)。次いで、CPU61は、糸切キー95が押下されたか否か判断する(S45)。糸切キー95が押下されるまで(S45:NO)、CPU61は待機する。糸切キー95が押下された場合(S45:YES)、CPU61は、糸切モータ54を駆動し、糸切断処理を実行する(S46)。これにより、加工布の縫目から繋がる上糸と下糸が切断される。
CPU61は、戻るキー86が押下された否か判断する(S47)。戻るキー86が押下された場合(S47:YES)、CPU61は、図7のS3に戻り、LCD91に設定画面を表示し、キースキャン処理を実行する(S4)。
−フリーモーションモードから刺繍縫製モードに切替え−
フリーモーション縫製を行った後に、刺繍縫製モードで縫製を行う場合、ユーザは、刺繍縫製モードに切替える為、テーブル100をミシン1から取り外し、加工布が保持された刺繍枠をキャリッジ17の装着部17Aに装着する。次いで、LCD91の設定画面に表示された模様群キーを押下する。
ここで、先のフリーモーションモードにおいて、ユーザがキャリッジ移動画面80上でキャリッジ17を移動させずに、故意に又は誤って手動でキャリッジ17を移動させることがある。その結果、Y軸モータ53が脱調した場合、CPU61は、キャリッジ17の正しい位置を認識できない。そこで、図7に示すように、模様群キーが押下された場合(S5)、CPU61は、刺繍縫製モードへの切替えを受け付け、状態フラグが1か否か判断する(S6)。状態フラグが1の場合(S6:YES)、Y軸モータ53が脱調している可能性があるので、CPU61は、キャリッジ原点処理を再度実行する(S7)。これにより、刺繍座標系の原点が更新されるので、CPU61は、その後の刺繍縫製において、キャリッジ17及び装着部17Aの正しい位置を認識できる。次いで、CPU61は、状態フラグを0に設定する(S8)。そして、CPU61は、模様選択処理、及び刺繍縫製処理を実行し(S9〜S11)、糸切断処理(S12)の終了後、CPU61はS3に戻り、LCD91に設定画面を表示し、上記処理を繰り返す。
上記説明において、Y軸モータが本発明の「駆動手段」に相当し、CPU61が本発明の「制御手段」に相当する。刺繍縫製モードが本発明の「第1モード」に相当し、フリーモーションモードが本発明の「第2モード」に相当する。操作パネル9が本発明の「切替え受付手段」に相当し、第1位置が本発明の「特定位置」に相当する。図8のS21の処理を実行するCPU61が本発明の「第1制御手段」に相当し、図5に示すキャリッジ移動画面80上のキー81〜83の押下を検出するタッチパネル92が本発明の「変更受付手段」に相当し、図8のS26〜S28の処理を実行するCPU61が本発明の「第2制御手段」に相当し、図7のS7の処理を実行するCPU61が本発明の「第3制御手段」に相当し、図5のキャリッジ移動画面80上の後キー84と前キー85の押下を検出するタッチパネル92が本発明の「移動受付手段」に相当し、図8のS31、S33、S36、S38の処理を実行するCPU61が本発明の「第4制御手段」に相当する。
以上説明したように、本実施形態のミシン1は、刺繍枠を装着可能なキャリッジ17を備える。キャリッジ17は、針棒6と脚柱部3との間の所定範囲をY軸方向に移動可能である。Y軸モータ53は、キャリッジ17をY軸方向に移動させる。制御部60のCPU61は、Y軸モータ53の駆動を制御し、キャリッジ17のY軸方向の位置制御を行う。ミシン1では、操作パネル9の設定画面上で、刺繍縫製モードとフリーモーションモードの2つの動作モードを相互に切替えることができる。設定画面上でフリーモーションモードへの切替えを受け付けた場合、CPU61は、所定範囲内の第1位置にキャリッジ17を移動させるように、Y軸モータ53の駆動を制御する。第1位置は、例えば、脚柱部3の前面とキャリッジ17の背面との間が所定距離(例えば、50mm)となる特定位置である。
フリーモーションモード時にキャリッジ17が第1位置に移動することにより、脚柱部3とキャリッジ17との間に隙間70を形成できる。ユーザは、その隙間70に、例えば加工布300のロール状端部301を挿入して保持させることができる。これにより、ロール状端部301の位置が固定されるので、加工布300を手動で移動させる際の作業性が向上する。また、刺繍縫製モードにおいて刺繍枠を移動させる為に使用するキャリッジ17を、フリーモーションモードでは加工布300のロール状端部301を保持することに利用できるので、保持する為の別部材をミシン1に取り付ける必要が無く、別部材にかかる費用も削減できる。
また、本実施形態では更に、操作パネル9のキャリッジ移動画面80上には、第1位置、第2位置、第3位置への移動を受け付けるキー81〜83が表示されている。キー82又は83の押下をタッチパネル92が検出した場合、CPU61は第1位置に移動されたキャリッジ17の位置を、第2位置又は第3位置に変更するように、Y軸モータ53の駆動を制御する。これにより、端部を保持させる加工布の厚さや、加工布の端部を折り畳んで保持させるか、又はロール状に丸めて保持させるか等の種々の状況に応じて、キャリッジ17の位置を適宜変更できる。
また、本実施形態では更に、操作パネル9の設定画面上で、フリーモーションモードから刺繍縫製モードへの切替えを受け付けた場合、CPU61は、キャリッジ17を原点位置に復帰させるキャリッジ原点処理を実行する。これにより、先のフリーモーションモード時にY軸モータ53が脱調した場合でも、その後の刺繍縫製モードにおいて、キャリッジ17の正しい位置を認識できる。
また、本実施形態では更に、操作パネル9のキャリッジ移動画面80上には、後キー84と前キー85が表示されている。後キー84又は前キー85の押下をタッチパネル92が検出した場合、CPU61は、後キー84又は前キー85に応じて、キャリッジ17を移動させるように、Y軸モータ53の駆動を制御する。これにより、第1位置、第2位置、又は第3位置に移動されたキャリッジ17の位置をさらに移動できるので、脚柱部3とキャリッジ17との隙間70の微調整ができる。
また、本実施形態では更に、ミシン1は、加工布を上面に載置可能なテーブル100を装着可能である。そして、キャリッジ17は、テーブル100をミシン1に装着した状態で、X軸方向に亘って、テーブル100の上面よりも上方に突出する略角柱状に形成されている。これにより、キャリッジ17と脚柱部3との間に保持された加工布300のロール状端部301が、キャリッジ17を乗り越えてテーブル100側に抜けてしまうのを防止できる。
尚、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。本実施形態のミシン1は、一本の針棒を有する刺繍ミシンであるが、複数の針棒を有する所謂多針の刺繍ミシンであってもよい。
また、本実施形態では、刺繍縫製モードとフリーモーションモードとの切替えを、操作パネル9の設定画面上で受け付けているが、例えば、操作パネル9に各種モードへの切り替えを受け付ける専用のボタンを設けてもよい。また、フットコントローラ等のオプション機器を用いて、各種モードへの切替えを行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、3つのキャリッジ選択位置(第1〜第3位置)がプリセットされているが、プリセットするキャリッジ選択位置の数はこれより多くても少なくてもよい。また、キャリッジ選択位置は、脚柱部3の前面からキャリッジ17の背面までの距離(例えば、50、60、70mm)で特定されているが、その他の方法で、キャリッジ17の位置を特定してもよい。例えば、刺繍座標系の原点からキャリッジ17までのY軸方向の距離で、キャリッジ選択位置を特定してもよい。また、ミシン1で位置が固定されている所定部位からキャリッジ17までのY軸方向の距離で、キャリッジ選択位置を特定してもよい。
また、本実施形態では、操作パネル9の設定画面上で、フリーモーションへの切替えを受け付けた場合、脚柱部3の前面からキャリッジ17の背面までの距離が50mmである第1位置に移動させているが、第2位置、又は第3位置に移動させてもよく、これ以外の特定位置に移動させるようにしてもよい。
また、本実施形態のキャリッジ17は、X軸方向に対して平行に延びる略角柱状であって、テーブル100をミシン1に装着した状態で、X軸方向に亘って全部位が、テーブル100の上面よりも上方に突出するようにされているが、略角柱状には限定されず、少なくとも一部が、テーブル100の上面よりも上方に突出していればよい。
1 ミシン
3 脚柱部
6 針棒
8 縫針
9 操作パネル
17 キャリッジ
53 Y軸モータ
61 CPU
81〜83 キー
84 後キー
85 前キー
92 タッチパネル
100 テーブル
200,300 加工布

Claims (5)

  1. 針棒と脚柱部との間に配置され、加工布を保持する刺繍枠を装着可能であって、前記針棒と前記脚柱部との間の所定範囲を移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジを移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    上下動する前記針棒に装着される縫針に対して、前記刺繍枠を自動で移動させながら前記加工布に刺繍縫製を行う第1モードと、ユーザが手動で前記加工布を移動させながら縫製を行う第2モードとの切替えを受け付ける切替え受付手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記切替え受付手段が前記第2モードへの切替えを受け付けた場合に、前記所定範囲内の特定位置に前記キャリッジを移動させるように、前記駆動手段を制御する第1制御手段を備えた
    ことを特徴とするミシン。
  2. 前記特定位置を変更する変更指示の入力を受け付ける変更受付手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記変更受付手段が受け付けた前記変更指示に基づき、前記特定位置を変更するように、前記駆動手段を制御する第2制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記制御手段は、
    前記切替え受付手段が前記第2モードから前記第1モードへの切替えを受け付けた場合に、前記キャリッジを原点位置に復帰させるように、前記駆動手段を制御する第3制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記制御手段による前記駆動手段の制御によって、前記特定位置に移動された前記キャリッジを移動させる移動指示の入力を受け付ける移動受付手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記移動受付手段が受け付けた前記移動指示に基づき、前記キャリッジを移動させるように、前記駆動手段を制御する第4制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 前記ミシンは、前記加工布を上面に載置可能なテーブルを装着可能であって、
    前記キャリッジは、前記テーブルを前記ミシンに装着した状態で、少なくとも一部が前記テーブルの上面よりも上方に突出した
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のミシン。
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