JP2013157920A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低周波数帯と高周波数帯との2周波共用を実現することができ、小型化を図ることが可能な給電部が設けられたアンテナ装置を提供する。
【解決手段】実施例1のアンテナ装置を構成する12GHz/21GHz帯共用給電部は、4つの同一サイズの円形素子からなる12GHz帯素子1−1〜1−4と、4つの同一サイズの円形素子からなる21GHz帯素子2−1〜2−4とを、1枚の誘電体基板4上に両素子が重ならないように、かつ、45度ずらして誘電体基板4上に配置する。12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4は、正方形を形成するように、その4角の位置にそれぞれ配置される。これにより、パラボラアンテナの反射鏡に対向する12GHz/21GHz帯共用給電部として小型化を図ることができ、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、アンテナ装置に関し、特に、2周波の衛星放送等を送受信するアンテナ装置に設けられた給電部に関するものである。
従来、衛星放送等を送受信するために用いる2周波共用のアンテナ装置が知られている。例えば、低周波素子と高周波素子とを、3角形を形成するように配列し、多素子アレーを構成するアンテナ装置が提案されている(特許文献1を参照)。図10は、従来技術による第1のアンテナ装置の概略構成を示す図である。このアンテナ装置101は、低周波の周波数帯域で共振する1つの低周波素子111aと、高周波の周波数帯域で共振する2つの高周波素子112a,112bとを、3角形を形成するように配置し、これをアレー配列したものである。このアンテナ装置101によれば、アンテナ素子間の互いの干渉を低く抑え、グレーティングローブが発生しない良好な放射特性を得ることができる。
また、低周波素子と高周波素子とを積層配置して構成したアンテナ装置が提案されている(特許文献2を参照)。図11は、従来技術による第2のアンテナ装置の概略構成を示す図である。このアンテナ装置102は、アース板121と、アース板121と所定間隔を隔てて平行に配置された低周波素子122と、低周波素子122と所定間隔を隔てて、アース板121及び低周波素子122に対して平行に配置された高周波素子123と、アース板121と低周波素子122との間の電気的接続及び機械的結合を行うスペーサ124とを備え、スペーサ124の内部に、高周波素子123の給電部を通過させるように構成したものである。このアンテナ装置102によれば、高周波素子123への給電と、アース板121及び低周波素子122との間の電気的接続及び機械的結合とを同一箇所で行っているから、小型化を実現することができる。
また、高周波受信用ホーンアンテナの周囲に低周波素子を配置して構成したアンテナ装置が提案されている(非特許文献1,2を参照)。図12は、従来技術による第3のアンテナ装置の概略構成を示す図である。このアンテナ装置103は、基板上の中央に高周波の周波数帯域で共振するホーン131を配置し、ホーン131の周囲に低周波の周波数帯域で共振する4つのマイクロストリップ素子132を配置して構成したものである。このアンテナ装置103によれば、最高周波数と最低周波数との比が5以上の場合に適用する2周波共用のアンテナ装置を実現することができる。
ところで、スーパーハイビジョン放送や立体テレビの伝送メディアとして、21GHz帯を用いた衛星放送が検討されている。21GHz帯は、21.4GHzから22.0GHzまでの600MHz幅の周波数帯域が割り当てられており、大容量信号の伝送が可能である。現行では、12GHz帯を用いた衛星放送により衛星放送サービスが実現されている。12GHz帯は、11.70GHzから12.75GHzまでの1.05GHz幅の周波数帯域が割り当てられている。
21GHz帯の放送衛星の軌道位置が、現行の12GHz帯の放送衛星と同じ場合には、12GHz帯(低周波数帯)と21GHz帯(高周波数帯)とを受信可能な2周波共用のアンテナ装置を用いることが想定される。このような2周波共用のアンテナ装置として単一の衛星放送受信用パラボラアンテナを用いることにより、両周波数帯で提供される衛星放送サービスを実現することができる。
特開2003−37435号公報 特許第3967264号公報
堀他、「ホーンとプリントアンテナを一次放射器とする2周波数帯共用反射鏡アンテナ」、信学技報、AP-85-56、pp.1-6、1985-10 堀他、「ホーンとプリントアレーを用いた2周波数帯共用反射鏡アンテナの設計法」、電子情報通信学会論文誌、B-II、Vol.J76-B-II、No.6、pp.504-511、1993年6月
図13は、反射鏡及び給電部からなるパラボラアンテナの例を示す構成図である。このパラボラアンテナの例では、開口径が45cmであり、F/D比が0.47である。
図13に示したパラボラアンテナを、12GHz帯と21GHz帯との2周波共用のパラボラアンテナとして用い、両周波数帯で提供される衛星放送サービスを実現するためには、パラボラアンテナの反射鏡に対向して配置される給電部を小型化する必要がある。また、12GHz帯と21GHz帯との双方で十分な利得を得るためには、給電部から放射される電力の反射鏡エッジにおける照射レベル(以下、「エッジレベル」という。)を双方で一致させる必要がある。さらに、現行の12GHz帯の衛星放送では、右旋円偏波が用いられていることから、円偏波を発生させるアンテナ素子を用いる必要がある。
前述の特許文献1のアンテナ装置101は、3つのアンテナ素子が三角形を形成するように配列され、多素子アレーにより構成されるから、多素子平面アンテナの設計技術に適用されるものであり、反射鏡を用いたパラボラアンテナの設計技術に適用されるものではない。このため、アンテナ装置のサイズは大きくなり、パラボラアンテナの給電部には適用することができない。例えば、図10に示したアンテナ装置101において、1つの低周波素子111a及び2つの高周波素子112a,112bを単位として、アンテナ装置101を構成する多素子アレーが32×16=512個からなり、その間隔を2cmとした場合、このサイズは64cm×32cmとなる(村田孝雄、「衛星放送および通信用高性能プリントアンテナに関する研究」、博士論文、pp.42-43、東北大学、1996年)。したがって、特許文献1のアンテナ装置101をパラボラアンテナの給電部に適用することができない。そもそも、このアンテナ装置101は小型化を目的としたものではないからである。
また、前述の特許文献2のアンテナ装置102は、低周波素子と高周波素子とが積層配置して構成されるから、小型化を実現することができる。しかしながら、このアンテナ装置102では、低周波素子122が高周波素子123の接地板になるから、高周波素子123の配置が低周波素子122の配置によって制限を受けてしまい、設計の自由度を十分に確保することができない。
また、前述の非特許文献1,2のアンテナ装置103は、ホーン131の周囲にマイクロストリップ素子132を配置したものであり、最高周波数と最低周波数との比が5以上の場合を想定したものである。このため、このアンテナ装置103を、12GHz帯及び21GHz帯のような周波数比が5未満のパラボラアンテナの給電部に適用することができない。
ここで、図13に示したパラボラアンテナにおいて、ホーンアンテナを、12GHz帯と21GHz帯との2周波共用の給電部として使用する場合について説明する。図14は、12GHz帯ホーンアンテナ及び21GHz帯ホーンアンテナの例を示す構造図である。12GHz帯ホーンアンテナと21GHz帯ホーンアンテナとが個々に設計された場合、図14に示すように、波長の違いによってそのサイズに差が生じる。12GHz帯ホーンアンテナと21GHz帯ホーンアンテナとの間でサイズを比較すると、12GHz帯の波長が21GHz帯よりも長いから、12GHz帯ホーンアンテナの方が21GHz帯ホーンアンテナよりも、ホーンの開口径は大きくなる。12GHz帯ホーンアンテナのホーンの開口径は28.5mmであるのに対し、21GHz帯ホーンアンテナのホーンの開口径は14.7mmである。
例えば、図14に示した12GHz帯ホーンアンテナを、図13に示したパラボラアンテナにおいて、12GHz帯と21GHz帯との2周波共用の給電部として使用する場合を想定する。図15は、12GHz帯ホーンアンテナに、12GHz帯及び21GHz帯の信号を励振した場合の利得特性を示す図である。この利得特性の放射パターンは、計算機シミュレーションにより得られた結果である。縦軸が相対利得(dB)を示し、横軸が反射鏡に対する給電部の離軸角度(度)を示している。図15に示すように、12GHz帯の利得特性と21GHz帯の利得特性とは、パターンが一致しておらず、パラボラアンテナに使用した場合の反射鏡の開口角を±46度とした場合、12GHz帯の利得特性では−8.9dB、21GHz帯の利得特性では−16.5dBの相対利得となっており、21GHz帯の利得特性は12GHz帯よりも放射パターンの幅が狭くなっている。
前述のとおり、12GHz帯と21GHz帯との双方で十分な利得を得るためには、利得特性で示されるエッジレベルを双方で一致させる必要がある。しかし、21GHz帯の波長が12GHz帯の波長の約0.6倍であり、図14に示したように、12GHz帯ホーンアンテナが21GHz帯ホーンアンテナよりも開口が広いため、12GHz帯ホーンアンテナに21GHz帯の信号を励振した場合には、エネルギーが中央(離軸角度0度)に集中し、高い開口効率を得ることが難しい。このため、双方の利得特性の放射パターンが一致せず、両周波数を共用することができない。このように、図14に示した12GHz帯ホーンアンテナでは、12GHz帯と21GHz帯との2周波共用の給電部として使用することができない。また、前述のとおり、ホーンアンテナでは小型化を実現することができない。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、低周波数帯と高周波数帯との2周波共用を実現することができ、小型化を図ることが可能な給電部が設けられたアンテナ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明によるアンテナ装置は、平面基板に、低周波の周波数帯域で共振する低周波アレーアンテナと、高周波の周波数帯域で共振する高周波アレーアンテナとを配置し、前記平面基板と接地導体板とを積層構造にした給電部が設けられた2周波共用アンテナ装置において、前記低周波アレーアンテナが、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、前記高周波アレーアンテナが、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、前記それぞれの正方形の中心を平面基板上で同じ位置とし、前記高周波アレーアンテナを、前記低周波アレーアンテナに対し45度ずらして配置したことを特徴とする。
また、本発明によるアンテナ装置は、第1の平面基板に低周波の周波数帯域で共振する低周波アレーアンテナを配置し、第2の平面基板に高周波の周波数帯域で共振する高周波アレーアンテナを配置し、前記第1の平面基板、第2の平面基板及び接地導体板を積層構造にした給電部が設けられた2周波共用アンテナ装置において、前記低周波アレーアンテナが、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記第1の平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、前記高周波アレーアンテナが、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記第2の平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、前記それぞれの正方形の中心を、前記積層構造における垂直線上の位置とし、前記高周波アレーアンテナを、前記低周波アレーアンテナに対し45度ずらして配置したことを特徴とする。
また、本発明によるアンテナ装置は、前記第1の平面基板、第2の平面基板及び接地導体板の順に積層されていることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、2周波共用のアンテナ装置を実現することができ、その給電部の小型化を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施形態(実施例1)による12GHz/21GHz帯共用給電部の概略構成を示す図である。 実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部の一部を示す斜視図である。 実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部の一部を示す断面図である。 実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部の利得特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態(実施例2)による12GHz/21GHz帯共用給電部の概略構成を示す図である。 12GHz帯スロット部及び21GHz帯スロット部のサイズを説明する図である。 (a)は、実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部における12GHz帯素子の周辺を示す断面図である。(b)は、実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部における21GHz帯素子の周辺を示す断面図である。 (a)は、実施例2による12GHz帯のVSWR特性を示す図である。(b)は、実施例2による21GHz帯のVSWR特性を示す図である。 実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部の利得特性を示す図である。 従来技術による第1のアンテナ装置の概略構成を示す図である。 従来技術による第2のアンテナ装置の概略構成を示す図である。 従来技術による第3のアンテナ装置の概略構成を示す図である。 反射鏡及び給電部からなるパラボラアンテナの例を示す構成図である。 12GHz帯ホーンアンテナ及び21GHz帯ホーンアンテナの例を示す構造図である。 12GHz帯ホーンアンテナに、12GHz帯及び21GHz帯の信号を励振した場合の利得特性を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明の第1の実施形態(実施例1)及び第2の実施形態(実施例2)は、図13に示した反射鏡及び給電部からなるパラボラアンテナのアンテナ装置において、低周波数帯(12GHz帯)と高周波数帯(21GHz帯)との2周波共用のパラボラアンテナを実現する。実施例1は、ピン給電方式の2周波共用アンテナ装置であり、パラボラアンテナの給電部として、所定の放射パターンを形成する4つのマイクロストリップ素子からなる低周波アレーアンテナと、前記所定の放射パターンと同じエッジレベルを有する4つのマイクロストリップ素子からなる高周波アレーアンテナとを、同一基板上に45度ずらして配置したものを用いる。また、実施例2は、電磁結合方式の2周波共用アンテナ装置であり、パラボラアンテナの給電部として所定の放射パターンを形成する4つのマイクロストリップ素子からなる低周波アレーアンテナと、前記所定の放射パターンと同じエッジレベルを有する4つのマイクロストリップ素子からなる高周波アレーアンテナとを、別々の基板上に45度ずらして配置したものを用いる。
実施例1,2によれば、低周波アレーアンテナを構成する4つのマイクロストリップ素子を、正方形の4角の位置に配置すると共に、高周波アレーアンテナを構成する4つのマイクロストリップ素子も、正方形の4角の位置に配置して、それぞれ正方形を形成し、低周波アレーアンテナと高周波アレーアンテナとを同一基板上または異なる基板上に45度ずらし、一方のマイクロストリップ素子が他方のマイクロストリップ素子の放射を遮らないようにした。これにより、給電部のアンテナ利得の向上を図ることができる。
また、低周波アレーアンテナを構成するマイクロストリップ素子の間隔及び高周波アレーアンテナを構成するマイクロストリップ素子の間隔をそれぞれ所定長とするようにした。これにより、12GHz帯と21GHz帯の双方で所望のビーム幅とし、エッジレベルを一致させることができ、パラボラアンテナにおいて、十分な利得を得ることができる。
また、低周波アレーアンテナを構成するマイクロストリップ素子と接地導体との間の基板の厚み及び高周波アレーアンテナを構成するマイクロストリップ素子と接地導体との間の基板の厚みをそれぞれ所定長とするようにした。これにより、低周波数帯及び高周波数帯において、所望の広帯域化を実現することができる。
さらに、実施例1,2の給電部の構成を用いることにより、円偏波及び直線偏波を発生させることができるから、現行の12GHz帯(低周波数帯)の放送衛星で用いられている円偏波と、将来の21GHz帯(高周波数帯)の放送衛星で用いられる円偏波または直線偏波とに適用することができる。
〔実施例1〕
まず、実施例1について説明する。実施例1のアンテナ装置を構成する2周波共用給電部は、前述のとおり、ピン給電方式を用いるものであり、4つのマイクロストリップ素子からなる低周波アレーアンテナと、4つのマイクロストリップ素子からなる高周波アレーアンテナとを、同一基板上に45度ずらして配置したものである。
図1は、実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部の概略構成を示す図である。図1に示す12GHz/21GHz帯共用給電部は、図13に示したパラボラアンテナにおいて、反射鏡に対向した面の構成を示している。この12GHz/21GHz帯共用給電部は、誘電体からなる平面基板(誘電体基板)4に、12GHz帯の周波数帯域で共振する4つのマイクロストリップ素子である12GHz帯素子(低周波素子)1−1〜1−4、及び21GHz帯の周波数帯域で共振する4つのマイクロストリップ素子である21GHz帯素子(高周波素子)2−1〜2−4が形成されている。4つの12GHz帯素子1−1〜1−4により12GHz帯アレーアンテナ(低周波アレーアンテナ)が構成され、4つの21GHz帯素子2−1〜2−4により21GHz帯アレーアンテナ(高周波アレーアンテナ)が構成される。
誘電体基板4の形状は正方形であり、12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4の形状はいずれも円形である。12GHz帯素子1−1〜1−4は、それぞれの素子の円周に接して正方形を形成するように(それぞれの素子の中央点を頂点として正方形を形成するように)、誘電体基板4上に配置されている。21GHz帯素子2−1〜2−4も、それぞれの素子の円周に接して正方形を形成するように(それぞれの素子の中央点を頂点として正方形を形成するように)、誘電体基板4上に形成されている。これらの正方形は、誘電体基板4の中央に形成され、隣り合う12GHz帯素子1−1〜1−4の間隔は同一であり、隣り合う21GHz帯素子2−1〜2−4の間隔も同一である。
12GHz帯素子1−1〜1−4により形成される正方形と、21GHz帯素子2−1〜2−4により形成される正方形とは、両素子が重ならないように、45度ずらして配置されている。これにより、12GHz帯素子1−1〜1−4と21GHz帯素子2−1〜2−4との位置関係が対称形になるので、低周波アレーアンテナ及び高周波アレーアンテナ共に対称形の放射パターンを形成することができ、反射鏡と組み合わせたときのパラボラアンテナとしての利得を向上させることができる。また、径及び間隔の長い12GHz帯素子1−1〜1−4の内側に、径及び間隔の短い21GHz帯素子2−1〜2−4が配置され、12GHz帯素子1−1〜1−4と21GHz帯素子2−1〜2−4とを別々の領域に配置する必要がないから、パラボラアンテナの反射鏡に対向する12GHz/21GHz帯共用給電部として小型化を図ることができる。径及び間隔については後述する。また、同一の誘電体基板4上において、12GHz帯素子1−1〜1−4と21GHz帯素子2−1〜2−4との間で、一方の素子が他方の素子の放射を遮ることがないから、所望の利得特性を得ることができ、2周波の放送信号を受信し分離することが可能となる。
12GHz帯素子1−1には、2つの給電点3a,3bが形成されており、給電点3a,3bに対する振幅及び位相に従って、12GHz帯素子1−1は、円偏波を発生する。例えば、所定の振幅及び位相の信号が給電点3bに給電される場合、振幅が等しくかつ給電点3bに比べて位相が90度遅れた信号が給電点3aに給電されることにより、右旋円偏波を発生させることができる。また、所定の振幅及び位相の信号が給電点3aに給電される場合、振幅が等しくかつ給電点3aに比べて位相が90度遅れた信号が給電点3bに給電されることにより、左旋円偏波を発生させることができる。同様に、12GHz帯素子1−2〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4も、2つの給電点が形成されており、これらの素子は、円偏波を発生する。
また、12GHz帯素子1−1〜1−4(1−m、m=1〜4)に形成された2つの給電点の回転位置は、xy平面において、m=1,3の給電点で0であり、m=2,4の給電点でπ/2である。同様に、21GHz帯素子2−1〜2−4(1−m、m=1〜4)に形成された2つの給電点の回転位置も、xy平面において、m=1,3の給電点で0であり、m=2,4の給電点でπ/2である。この場合、12GHz帯素子1−1,1−3及び21GHz帯素子2−1,2−3は、位相差0にてそれぞれ給電され、12GHz帯素子1−2,1−4及び21GHz帯素子2−2,2−4は、位相差π/2にてそれぞれ給電される。
誘電体基板4は、例えば比誘電率2.55、厚さ1.6mmのPTFE基板が用いられる。誘電体基板4の1辺のサイズは30mmであり、12GHz帯素子1−1〜1−4の半径は3.86mmであり、21GHz帯素子2−1〜2−4の半径は2.35mmである。12GHz帯素子1−1,1−2間の距離は15.1mmであり、12GHz帯素子1−2,1−3間の距離、12GHz帯素子1−3,1−4間の距離、及び12GHz帯素子1−4,1−1間の距離も同様である。21GHz帯素子2−1,2−2間の距離は6.9mmであり、21GHz帯素子2−2,2−3間の距離、21GHz帯素子2−3,2−4間の距離、及び21GHz帯素子2−4,2−1間の距離も同様である。
図1に示した12GHz/21GHz帯共用給電部では、12GHz帯素子1−1,1−2等の間隔を15.1mmとし、21GHz帯素子2−1,2−2等の間隔を6.9mmとすることにより、後述する図4に示すように、12GHz帯と21GHz帯との双方でのエッジレベルを一致させることができ、パラボラアンテナにおいて、双方で十分な利得を得ることができる。
図2は、実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部の一部を示す斜視図であり、図3は、実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部の一部を示す断面図である。これらの斜視図及び断面図は、図1の12GHz/21GHz帯共用給電部に形成された12GHz帯素子1−1単体の箇所の構造を示している。尚、他の12GHz帯素子1−2〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4についても同様である。
12GHz/21GHz帯共用給電部は、12GHz帯素子1−1の周辺箇所において、誘電体基板4の上面に、12GHz帯素子1−1及び給電点3a,3bが形成され、誘電体基板4の下面に、接地導体(接地導体板)5が形成される構造となっている。12GHz帯素子1−1、誘電体基板4及び接地導体5は、この順で積層構造になっている。
図3を参照して、90度ハイブリッド回路7は、接続点6a,6bを介して給電点3a,3bに接続され、その出力信号が出力端子8a,8bから出力されるようになっている。接続点6a,6bから90度ハイブリッド回路7を介して出力端子8a,8bまでの間で給電線路が構成される。尚、図2では、給電線路は省略してある。
このように、図2及び図3に示した12GHz/21GHz帯共用給電部において、12GHz帯素子1−1に形成された2つの給電点3a,3bから12GHz帯の信号が90度ハイブリッド回路7に入力され、90度ハイブリッド回路7から90度の位相差を有する信号が出力される。これにより、例えば、出力端子8aから左旋円偏波の信号が出力され、出力端子8bから右旋円偏波の信号が出力される。したがって、12GHz/21GHz帯共用給電部により、12GHz帯の円偏波の信号を得ることができ、同様にして、21GHz帯の円偏波の信号も得ることができる。
図4は、実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部の利得特性を示す図である。この利得特性の放射パターンは、計算機シミュレーションの結果であり、図1〜図3に示した12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4の配置において、12GHz/21GHz帯共用給電部に12GHz帯及び21GHz帯の信号を励振した場合を示している。縦軸が相対利得(dB)を示し、横軸が反射鏡に対する給電部の離軸角度(度)を示している。図4に示すように、LHCP(主偏波)において、12GHz帯の利得特性と21GHz帯の利得特性とは、反射鏡の開口径である離軸角度±46度の範囲内にて放射パターンが一致しており、離軸角度±46度にて約−15dBの相対利得となっていることがわかる。また、RHCP(交差偏波)の利得は、LHCPに比べて抑えられていることがわかる。
このように、図1〜図3に示した実施例1による12GHz/21GHz帯共用給電部では、12GHz帯と21GHz帯との双方でのエッジレベルを一致させることができ、パラボラアンテナにおいて、双方で十分な利得を得ることができる。これにより、12GHz帯及び21GHz帯の両周波数を共用することができる。
以上のように、実施例1のアンテナ装置を構成する12GHz/21GHz帯共用給電部によれば、図1に示したように、12GHz帯素子1−1〜1−4と21GHz帯素子2−1〜2−4とを、1枚の誘電体基板4上に両素子が重ならないように配置し、かつ、45度ずらして誘電体基板4上に配置するようにした。これにより、パラボラアンテナの反射鏡に対向する12GHz/21GHz帯共用給電部として小型化を図ることができ、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。また、12GHz帯素子1−1〜1−4の間隔及び21GHz帯素子2−1〜2−4の間隔を、両素子が重ならないように、容易に調整することができる。
また、実施例1のアンテナ装置を構成する12GHz/21GHz帯共用給電部によれば、12GHz帯素子1−1〜1−4の間隔及び21GHz帯素子2−1〜2−4の間隔を調整することにより、所望の利得特性及びビーム幅を得ることができる。例えば、図1に示した配置とすることにより、図4に示した所望の利得特性を得ることができる。これにより、12GHz帯と21GHz帯の双方で所望のビーム幅とし、エッジレベルを一致させることができ、パラボラアンテナにおいて、十分な利得を得ることができる。したがって、12GHz/21GHz帯共用給電部を、パラボラアンテナの給電部として最適化することができる。
また、12GHz/21GHz帯共用給電部に用いる周波数変換部及び増幅部等を、図1〜図3に示した誘電体基板4の下側に設けることにより、同一基板にて複数の機能を実現するアンテナ装置を提供することができる。
尚、図1〜図3に示した実施例1の12GHz/21GHz帯共用給電部では、円偏波を発生させるようにしたが、12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4における2つの給電点3の代わりに、1つの給電点3を形成することにより、直線偏波を発生させることができる。この場合、誘電体基板4に形成された12GHz帯素子1−1〜1−4は、x,y平面において、円形の形状内で同じ位置に1つの給電点3が形成され、位相差0(つまり同相)にてそれぞれ給電される。21GHz帯素子2−1〜2−4についても同様である。このように、12GHz/21GHz帯共用給電部の12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4に2つの給電点3を形成し、90度ハイブリッド回路7を設けることにより、円偏波を発生させることができ、12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4に1つの給電点3を形成することにより、直線偏波を発生させることができる。尚、図1〜図3に示した実施例の12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4における2つの給電点3のうちの1つの給電点3を用いることにより、直線偏波を発生させるようにしてもよい。この場合、誘電体基板4に形成された12GHz帯素子1−1〜1−4において、円形の形状内で同じ位置の給電点3が用いられる。21GHz帯素子2−1〜2−4についても同様である。
これにより、将来の21GHz帯の放送衛星で円偏波が用いられる場合には、図1〜図3に示したように、12GHz帯素子1−1〜1−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4に2つの給電点3をそれぞれ形成し、90度ハイブリッド回路7を設けた12GHz/21GHz帯共用給電部を用いることにより、現行の12GHz帯の放送衛星で用いられている円偏波に適用することができると共に、21GHz帯の放送衛星で用いられる円偏波にも適用することができる。また、将来の21GHz帯の放送衛星で直線偏波が用いられる場合には、12GHz帯素子1−1〜1−4に2つの給電点3を形成して90度ハイブリッド回路7を設け、21GHz帯素子2−1〜2−4に1つの給電点3を形成した12GHz/21GHz帯共用給電部を用いることにより、現行の12GHz帯の放送衛星で用いられている円偏波に適用することができると共に、21GHz帯の放送衛星で用いられる直線偏波にも適用することができる。つまり、21GHz帯の衛星放送が現行の12GHz帯の衛星放送と同様に東経110°から送信される場合には、12GHz/21GHz帯共用給電部を用いることにより、1つのアンテナ装置で両方の衛星放送を受信することが可能となる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。実施例2のアンテナ装置を構成する2周波共用給電部は、前述のとおり、電磁結合方式を用いるものであり、4つのマイクロストリップ素子からなる低周波アレーアンテナと、4つのマイクロストリップ素子からなる高周波アレーアンテナとを、別々の基板上に45度ずらして配置したものである。
図5は、実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部の概略構成を示す図である。この12GHz/21GHz帯共用給電部は、3層の基板により構成され、1層目の接地導体板23と、接地導体板23の上側に配置される2層目の21GHz帯アレーアンテナ22と、21GHz帯アレーアンテナ22の上側に配置される12GHz帯アレーアンテナ21とを積層した構造になっている。3層目の12GHz帯アレーアンテナ21の上面は、図13に示したパラボラアンテナにおいて、反射鏡に対向している。
1層目の接地導体板23は、誘電体からなる平面基板(誘電体基板)14−3の上面に接地導体15が形成され、誘電体基板14−3の下面に給電線路18が設けられている。接地導体15には、4つの12GHz帯スロット部(低周波数帯スロット部)16−1〜16−4及び4つの21GHz帯スロット部(高周波数帯スロット部)17−1〜17−4が形成されている。また、給電線路18は、12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4のそれぞれに対応して設けられている。
2層目の21GHz帯アレーアンテナ22は、誘電体からなる平面基板(誘電体基板)14−2に、21GHz帯の周波数帯域で共振する4つのマイクロストリップ素子である21GHz帯素子(高周波素子)12−1〜12−4が形成されている。21GHz帯素子12−1〜12−4は、z方向において、接地導体板23の21GHz帯スロット部17−1〜17−4にそれぞれ対応した位置に形成されている。
3層目の12GHz帯アレーアンテナ21は、誘電体からなる平面基板(誘電体基板)14−1に、12GHz帯の周波数帯域で共振する4つのマイクロストリップ素子である12GHz帯素子(低周波素子)11−1〜11−4が形成されている。12GHz帯素子11−1〜11−4は、z方向において、接地導体板23の12GHz帯スロット部16−1〜16−4にそれぞれ対応した位置に形成されている。
誘電体基板14−1〜14−3の上面及び下面の形状は正方形であり、12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4の形状(上面及び下面の形状)はいずれも円形である。12GHz帯素子11−1〜11−4は、それぞれの素子の円周に接して正方形を形成するように(それぞれの素子の中央点を頂点として正方形を形成するように)、誘電体基板14−1上に配置されている。また、21GHz帯素子12−1〜12−4は、それぞれの素子の円周に接して正方形を形成するように(それぞれの素子の中央点を頂点として正方形を形成するように)、誘電体基板14−2上に配置されている。これらの正方形は、それぞれ誘電体基板14−1,14−2の中央に形成され、隣り合う12GHz帯素子11−1〜11−4の間隔は同一であり、隣り合う21GHz帯素子12−1〜12−4の間隔も同一である。
図1に示した実施例1と同様に、12GHz帯素子11−1〜11−4により形成される正方形と、21GHz帯素子12−1〜12−4により形成される正方形とは、両素子が重ならないように、45度ずらして配置されている。これにより、12GHz帯素子11−1〜11−4と21GHz帯素子12−1〜12−4との位置関係が対称形になるので、低周波アレーアンテナ及び高周波アレーアンテナ共に対称形の放射パターンを形成することができ、反射鏡と組み合わせたときのパラボラアンテナとしての利得を向上させることができる。また、径及び間隔の長い12GHz帯素子11−1〜11−4の内側に、径及び間隔の短い21GHz帯素子12−1〜12−4が配置され、12GHz帯素子11−1〜11−4と21GHz帯素子12−1〜12−4とを別々の領域に配置する必要がないから、パラボラアンテナの反射鏡に対向する12GHz/21GHz帯共用給電部として小型化を図ることができる。径及び間隔については後述する。また、誘電体基板14−1上に配置された12GHz帯素子11−1〜11−4と誘電体基板14−2上に配置された21GHz帯素子12−1〜12−4との間で、一方の素子が他方の素子の放射を遮ることがないから、所望の利得特性を得ることができ、2周波の放送信号を受信し分離することが可能となる。
1層目の接地導体板23において、12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4は、それぞれ所定幅及び所定長の帯状のスロットが直交するように十字型に形成されている。直交する2つのスロットの幅は同じであるが、長さが異なっている。また、21GHz帯スロット部17−1〜17−4は、12GHz帯スロット部16−1〜16−4のスロットよりも所定長の短いスロットが形成されている。12GHz帯アレーアンテナ21の12GHz帯素子11−1〜11−4は、直交するスロットの長さの比を所定比とすることにより、これらに対応する接地導体板23の接地導体15に形成された12GHz帯スロット部16−1〜16−4との間の電磁結合によって給電され、12GHz帯の円偏波をそれぞれ発生させることができる。また、21GHz帯アレーアンテナ22の21GHz帯素子12−1〜12−4は、直交するスロットの長さの比を所定比とすることにより、これらに対応する接地導体板23の接地導体15に形成された21GHz帯スロット部17−1〜17−4との間の電磁結合によって給電され、21GHz帯の円偏波をそれぞれ発生させることができる。直交するスロットの長さの比については後述する。
12GHz帯スロット部16−1〜16−4(16−m、m=1〜4)におけるスロットの回転位置は、m=1のスロットの回転位置を0として、π(m−1)/2である。同様に、21GHz帯スロット部17−1〜17−4(17−m、m=1〜4)におけるスロットの回転位置も、m=1のスロットの回転位置を0として、π(m−1)/2である。この場合、12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4は、位相差π(m−1)/2にてそれぞれ給電される。
誘電体基板14−1〜14−3は、例えば比誘電率2.56、誘電正接0.0016のPTFE基板が用いられる。誘電体基板14−1〜14−3の1辺のサイズは27mmであり、その厚さはそれぞれ0.4mm、0.5mm、0.2mmである(後述する図7を参照)。12GHz帯素子11−1〜11−4の半径は3.56mmであり、21GHz帯素子12−1〜12−4の半径は1.94mmである。12GHz帯素子11−1,11−2間の距離は13.5mmであり、12GHz帯素子11−2,11−3間の距離、12GHz帯素子11−3,11−4間の距離、及び12GHz帯素子11−4,11−1間の距離も同様である。21GHz帯素子12−1,12−2間の距離は9.3mmであり、21GHz帯素子12−2,12−3間の距離、21GHz帯素子12−3,12−4間の距離、及び21GHz帯素子12−4,12−1間の距離も同様である。
12GHz帯素子11−1,11−2等の間隔を13.5mmとし、21GHz帯素子12−1,12−2等の間隔を9.3mmとすることにより、後述する図9に示すように、12GHz帯と21GHz帯との双方でのエッジレベルを一致させることができ、パラボラアンテナにおいて、双方で十分な利得を得ることができる。
図6は、12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4のサイズを説明する図である。図6において、rは12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4の半径、wは給電線路18の幅を示す。また、lslotAは12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4の長い方のスロットの長さ、wslotAは12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4の長い方のスロットの幅、lslotBは12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4の短い方のスロットの長さ、wslotBは12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4の短い方のスロットの幅を示す。また、l1は12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4の中心に対応する位置から終端までの給電線路18の長さ、l2は12GHz帯素子11−1〜11−4の中心に対応する位置から開放スタブまでの給電線路18の長さ、lstubは開放スタブの長さを示す。
開放スタブは、12GHz帯スロット部16−1〜16−4における給電線路18のインピーダンス整合を図るために、12GHz帯素子11−1〜11−4のみに対して設けられる。インピーダンス整合は、12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4の中心に対応する位置から終端までの給電線路18の長さを示すl1を調整することによって実現されるが、12GHz帯素子11−1〜11−4においては、この長さl1のみの調整では実現困難だからである。この開放スタブは、給電線路18をT字に枝分かれさせた構造になっている。ここで、インピーダンスは、一般的な高周波測定器に合わせるために、12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4共に50Ωである。
図7(a)は、実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部における12GHz帯素子11−1の周辺を示す断面図であり、図7(b)は、21GHz帯素子12−1の周辺を示す断面図である。尚、図7(a)に示す構造は、他の12GHz帯素子11−2〜11−4についても同様であり、図7(b)に示す構造は、他の21GHz帯素子12−2〜12−4についても同様である。
図7(a)を参照して、12GHz帯素子11−1、誘電体基板14−1、誘電体基板14−2、接地導体15及び誘電体基板14−3は、図13に示した反射鏡に対向する上(給電部からみて反射鏡側)から下(給電部からみて反射鏡の反対側)へ向けて積層構造になっている。12GHz帯素子11−1は誘電体基板14−1の上面に、接地導体15は誘電体基板14−3の上面に、給電線路18は誘電体基板14−3の下面にそれぞれ形成されている。この給電線路18は、12GHz帯素子11−1に対応する線路であり、12GHz帯素子11−1の下方に、誘電体基板14−1,14−2、接地導体15及び誘電体基板14−3を介して設けられている。
図7(b)を参照して、誘電体基板14−1、21GHz帯素子12−1、誘電体基板14−2、接地導体15及び誘電体基板14−3は、図13に示した反射鏡に対向する上(給電部からみて反射鏡側)から下(給電部からみて反射鏡の反対側)へ向けて積層構造になっている。21GHz帯素子12−1は誘電体基板14−2の上面に、接地導体15は誘電体基板14−3の上面に、給電線路18は誘電体基板14−3の下面にそれぞれ形成されている。この給電線路18は、21GHz帯素子12−1に対応する線路であり、21GHz帯素子12−1の下方に、誘電体基板14−2、接地導体15及び誘電体基板14−3を介して設けられている。
誘電体基板14−1,14−2,14−3の厚さはそれぞれ0.4mm、0.5mm、0.2mmである。また、12GHz帯素子11−1〜11−4、21GHz帯素子12−1〜12−4、接地導体15及び給電線路18の厚さはそれぞれ0.035mmである。
前述のとおり、衛星放送サービスを実現するために、12GHz帯は、11.70GHzから12.75GHzまでの1.05GHz幅の周波数帯が割り当てられ、21GHz帯は、21.4GHzから22.0GHzまでの600MHz幅の周波数帯が割り当てられている。一般に、誘電体基板14−1,14−2の基板厚を大きくすれば帯域幅を広げることができるが、厚み方向に高次モードが発生するため、基板厚の上限値はλε/16である(堀俊和、“広帯域・マルチバンドプリントアンテナ”、 信学論B、Vol.J87-B、No.9、pp.1130-1139(Sep.2004)。したがって、21GHz帯の基板厚の上限値は12GHz帯よりも小さい。ここで、λεは、誘電体内部の波長である。一方、12GHz帯の比帯域は8.6%であり、21GHz帯の比帯域は2.8%であるため、12GHz帯素子11−1〜11−4の広帯域化が必要になり、12GHz帯の基板厚を12GHz帯よりも厚くする必要がある。しかし、同一の誘電体基板上に12GHz帯素子11−1〜11−4と21GHz帯素子12−1〜12−4とを配置すると、前述のとおり、21GHz帯素子12−1〜12−4によって基板厚の上限値が決まるため、12GHz帯素子11−1〜11−4の基板厚を最大化することができない。そこで、それぞれの周波数帯で12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4の広帯域化を図るため、図7に示したように、接地導体15上に、0.4mm厚の誘電体基板14−1と0.5mm厚の誘電体基板14−2とを積層配置することにより、12GHz帯素子11−1〜11−4について合計の基板厚を0.9mmとし、21GHz帯素子12−1〜12−4について基板厚を0.5mmとした。これらのサイズは、12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4共に、上限値(12GHz帯の場合λε/16=0.92mm、21GHz帯の場合λε/16=0.53mm)を超えるものではない。
このように、12GHz/21GHz帯共用給電部において、12GHz帯素子11−1〜11−4、誘電体基板14−1、21GHz帯素子12−1〜12−4、誘電体基板14−2、接地導体15及び誘電体基板14−3を積層構造とし、12GHz帯素子11−1〜11−4について、接地導体15との間の基板厚を0.9mmとし、21GHz帯素子12−1〜12−4について、接地導体15との間の基板厚を0.5mmとした。これにより、12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4のそれぞれの周波数帯で、所望の広帯域化を図ることができる。
図8(a)は、実施例2による12GHz帯のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)特性を示す図であり、図8(b)は、実施例2による21GHz帯のVSWR特性を示す図である。縦軸がVSWRを示し、横軸が周波数(GHz)を示している。これらのVSWR特性は、計算機シミュレーションの結果である。図8(a)(b)に示すように、12GHz帯の所望の帯域(11.70GHz〜12.75GHz)及び21GHz帯の所望の帯域(21.4GHz〜22.0GHz)において、VSWRが1.5以下になっていることがわかる。
このように、図5〜図7に示した実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部では、十分なVSWR特性を得ることができる。これにより、12GHz帯及び21GHz帯の両周波数を共用することができる。
図9は、実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部の利得特性を示す図である。この利得特性の放射パターンは、計算機シミュレーションの結果であり、図5〜図7に示した12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4の配置において、12GHz/21GHz帯共用給電部に12GHz帯及び21GHz帯の信号を励振した場合を示している。縦軸がアンテナ利得(dBi)を示し、横軸が反射鏡に対する給電部の離軸角度(度)を示している。図9に示すように、LHCP(主偏波)において、12GHz帯のアンテナ利得特性と21GHz帯のアンテナ利得特性とは、反射鏡の開口角である離軸角度±46度の範囲内にて放射パターンがほぼ一致していることがわかる。また、RHCP(交差偏波)のアンテナ利得は、LHCPに比べて抑えられていることがわかる。アンテナ利得は、離軸角度0度において、12GHz帯で11.1dBi、21GHz帯で11.5dBiである。この場合のエッジレベルは、離軸角度46度において−11dBであり、開口効率が最大となるエッジレベル(−10〜−14dB)の範囲内となる。また、交差偏波識別度は、12GHz帯素子11−1〜11−4及び21GHz帯素子12−1〜12−4をシーケンシャルな配列としたことから、0度方向で50dB以上である。
このように、図5〜図7に示した実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部では、12GHz帯と21GHz帯との双方でのエッジレベルを一致させることができ、パラボラアンテナにおいて、双方で十分な利得を得ることができる。これにより、12GHz帯及び21GHz帯の両周波数を共用することができる。
以上のように、実施例2のアンテナ装置を構成する12GHz/21GHz帯共用給電部によれば、図5〜図7に示したように、接地導体15からパラボラアンテナの反射鏡へ向けて見たときに、12GHz帯素子11−1〜11−4と21GHz帯素子12−1〜12−4とを、誘電体基板14−1,14−2上に両素子が重ならないように配置し、かつ、45度ずらして12GHz帯素子11−1〜11−4を誘電体基板14−1上に形成し、21GHz帯素子12−1〜12−4を誘電体基板14−2上に形成して配置するようにした。また、12GHz帯及び21GHz帯の帯域幅と、厚み方向に高次モードが発生する基板厚の上限(λε/16)とを考慮して、積層構造を構成し、誘電体基板14−1,14−2の厚みを所定長とするようにした。これにより、パラボラアンテナの反射鏡に対向する12GHz/21GHz帯共用給電部として小型化を図ることができ、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
また、実施例2のアンテナ装置を構成する12GHz/21GHz帯共用給電部によれば、12GHz帯素子11−1〜11−4の間隔及び21GHz帯素子12−1〜12−4の間隔を調整することにより、所望の利得特性及びビーム幅を得ることができる。例えば、図5に示した配置とすることにより、図9に示した所望の利得特性を得ることができる。これにより、12GHz帯と21GHz帯の双方で所望のビーム幅とし、エッジレベルを一致させることができ、パラボラアンテナにおいて、十分な利得を得ることができる。したがって、12GHz/21GHz帯共用給電部を、パラボラアンテナの給電部として最適化することができる。
尚、図5〜図7に示した実施例2による12GHz/21GHz帯共用給電部では、円偏波を発生させるようにしたが、スロット長が異なる直交した2つのスロットを有する12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4の代わりに、スロット長が同一の直交した2つのスロットを有する、または1つスロットのみを有する12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4を形成することにより、直線偏波を発生させることができる。この場合、21GHz帯スロット部17−1〜17−4は、12GHz帯スロット部16−1〜16−4よりも短いスロットが形成され、スロットが全て同じ向きになるように配置される。また、12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4は、位相差0(つまり同相)にてそれぞれ給電される。このように、12GHz/21GHz帯共用給電部の接地導体板23に、スロット長が異なる直交した2つのスロットを有する12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4を形成することにより、円偏波を発生させることができる。一方、12GHz/21GHz帯共用給電部の接地導体板23に、スロット長が同一の直交した2つのスロットを有する、または1つのスロットのみを有する12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4を形成することにより、直線偏波を発生させることができる。
これにより、将来の21GHz帯の放送衛星で円偏波が用いられる場合には、図5〜図7に示したように、接地導体板23に、スロット長が異なる直交した2つのスロットを有する12GHz帯スロット部16−1〜16−4及び21GHz帯スロット部17−1〜17−4を形成することにより、現行の12GHz帯の放送衛星で用いられている円偏波に適用することができると共に、21GHz帯の放送衛星で用いられる円偏波にも適用することができる。また、将来の21GHz帯の放送衛星で直線偏波が用いられる場合には、接地導体板23に、スロット長が異なる直交した2つのスロットを有する12GHz帯スロット部16−1〜16−4を形成し、スロット長が同一の直交した2つのスロットを有する、または1つのスロットのみを有する21GHz帯スロット部17−1〜17−4を形成することにより、現行の12GHz帯の放送衛星で用いられている円偏波に適用することができると共に、21GHz帯の放送衛星で用いられる直線偏波にも適用することができる。つまり、21GHz帯の衛星放送が現行の12GHz帯の衛星放送と同様に東経110°から送信される場合には、12GHz/21GHz帯共用給電部を用いることにより、1つのアンテナ装置で両方の衛星放送を受信することが可能となる。
以上、実施例1,2を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施例1,2に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。実施例1,2では、低周波数帯を12GHz帯とし、高周波数帯を21GHz帯とした場合について説明したが、他の低周波数帯、及び当該他の低周波数帯よりも高い高周波数帯にも適用することができる。この場合、それぞれの素子のサイズ及び素子の間隔等は、周波数帯に合わせて最適化する必要がある。また、実施例1,2による12GHz/21GHz帯共用給電部は、受信アンテナだけでなく送信アンテナにも適用がある。
また、実施例1,2では、12GHz帯素子1−1〜1−4,11−1〜11−4及び21GHz帯素子2−1〜2−4,12−1〜12−4の形状を円形としたが、本発明は、これらの形状を円形に限定するものではなく、例えば方形であってもよい。要するに、円偏波及び直線偏波を発生させることが可能な形状であればよい。また、実施例1の給電方式をピン給電方式とし、実施例2の給電方式を電磁結合方式としたが、本発明は、給電方式をこれらの方式に限定するものではなく、他の給電方式であってもよい。
また、実施例1は、ピン給電方式を用いるものであり、4つの12GHz帯素子1−1〜1−4からなる低周波アレーアンテナと、4つの21GHz帯素子2−1〜2−4からなる高周波アレーアンテナとを、同一の誘電体基板4上に45度ずらして配置するようにした。これに対し、ピン給電方式を用いる他の例として、実施例2のように、積層構造にした2つの誘電体基板を用いるようにしてもよい。すなわち、4つの12GHz帯素子1−1〜1−4からなる低周波アレーアンテナと、4つの21GHz帯素子2−1〜2−4からなる高周波アレーアンテナとを、異なる誘電体基板上に45度ずらしてそれぞれ配置するようにしてもよい。
また、実施例2は、電磁結合方式を用いるものであり、4つの12GHz帯素子11−1〜11−4からなる低周波アレーアンテナと、4つの21GHz帯素子12−1〜12−4からなる高周波アレーアンテナとを、異なる誘電体基板14−1,14−2上に45度ずらしてそれぞれ配置したものである。これに対し、電磁結合方式を用いる他の例として、実施例1のように、1つの誘電体基板を用いるようにしてもよい。すなわち、4つの12GHz帯素子11−1〜11−4からなる低周波アレーアンテナと、4つの21GHz帯素子12−1〜12−4からなる高周波アレーアンテナとを、同一の誘電体基板上に45度ずらして配置するようにしてもよい。
また、実施例2では、1層目に接地導体15が設けられ、2層目に21GHz帯素子12−1〜12−4からなる高周波アレーアンテナが設けられ、3層目に12GHz帯素子11−1〜11−4からなる低周波アレーアンテナが設けられて積層構造を構成するようにしたが、高周波アレーアンテナと低周波アレーアンテナとが設けられる層を逆にしてもよい。実施例2では、低周波数帯に、11.70GHzから12.75GHzまでの1.05GHz幅の周波数帯域が割り当てられ、高周波数帯に、21.4GHzから22.0GHzまでの600MHz幅の周波数帯域が割り当てられており、21GHz帯(高周波数帯)よりも12GHz帯(低周波数帯)の方が広帯域である。このため、接地導体15から高周波アレーアンテナまでの距離よりも低周波アレーアンテナまでの距離を長くする必要があった。これに対し、低周波数帯よりも高周波数帯の方が広帯域である場合には、接地導体15から低周波アレーアンテナまでの距離よりも高周波アレーアンテナまでの距離を長くする必要があり、1層目に接地導体15を設け、2層目に低周波アレーアンテナを設け、3層目に高周波アレーアンテナを設ける。
1,11 12GHz帯素子(低周波素子)
2,12 21GHz帯素子(高周波素子)
3 給電点
4,14 誘電体基板
5,15 接地導体
6 接続点
7 90度ハイブリッド回路
8 出力端子
16 12GHz帯スロット部(低周波帯スロット部)
17 21GHz帯スロット部(高周波帯スロット部)
18 給電線路
21 12GHz帯アレーアンテナ(低周波アレーアンテナ)
22 21GHz帯アレーアンテナ(高周波アレーアンテナ)
23 接地導体板
101,102,103 アンテナ装置
111,122 低周波素子
112,123 高周波素子
121 アース板
124 スペーサ
131 ホーン
132 マイクロストリップ素子

Claims (3)

  1. 平面基板に、低周波の周波数帯域で共振する低周波アレーアンテナと、高周波の周波数帯域で共振する高周波アレーアンテナとを配置し、前記平面基板と接地導体板とを積層構造にした給電部が設けられた2周波共用アンテナ装置において、
    前記低周波アレーアンテナは、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、
    前記高周波アレーアンテナは、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、
    前記それぞれの正方形の中心を平面基板上で同じ位置とし、前記高周波アレーアンテナを、前記低周波アレーアンテナに対し45度ずらして配置したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 第1の平面基板に低周波の周波数帯域で共振する低周波アレーアンテナを配置し、第2の平面基板に高周波の周波数帯域で共振する高周波アレーアンテナを配置し、前記第1の平面基板、第2の平面基板及び接地導体板を積層構造にした給電部が設けられた2周波共用アンテナ装置において、
    前記低周波アレーアンテナは、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記第1の平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、
    前記高周波アレーアンテナは、4つの同一形状の素子からなり、前記4つの素子が、前記第2の平面基板上で正方形を形成するように、前記正方形の頂点の位置にそれぞれ配置され、
    前記それぞれの正方形の中心を、前記積層構造における垂直線上の位置とし、前記高周波アレーアンテナを、前記低周波アレーアンテナに対し45度ずらして配置したことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項2に記載のアンテナ装置において、
    前記第1の平面基板、第2の平面基板及び接地導体板の順に積層されていることを特徴とするアンテナ装置。
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