JP2013150398A - 電動ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸支持孔に局部的に荷重がかかることを抑えることができる電動ポンプを提供すること。
【解決手段】電動ポンプは、一端側にポンプロータ8が設けられ他端側にモータロータ9が設けられる回転軸7の中間部を回転可能に軸支する軸支持孔1aと、軸支持孔1aの一端側にポンプ室Pの一部を構成するポンプ室凹部1bとを有するポンプハウジング1と、ポンプハウジング1の他端側に固定され、その内部にモータステータ6が収容固定されるとともにそのモータステータ6の内側にモータロータ9を収容するステータケース3とを備える。回転軸7とポンプロータ8とモータロータ9とからなる回転部材における軸支持孔1aの軸方向中心からポンプロータ8側の重量モーメントとモータロータ9側の重量モーメントは一致するように設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、オイル等の流体を吸入・排出する電動ポンプに関するものである。
従来、電動ポンプとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この電動ポンプは、回転軸の中間部を回転可能に軸支する軸支持孔を有するポンプハウジングと、ポンプハウジングに固定されその内部にモータステータが設けられるとともにそのモータステータの内側に回転軸の端部に設けられたモータロータを収容するステータケースとを備える。ポンプハウジングの一端側には、ポンプ室の一部を構成するポンプ室構成部が形成され、ポンプ室構成部において前記軸支持孔から突出した回転軸の一端側にはポンプ作用部が設けられている。
特許第4042050号公報
ところで、上記のような電動ポンプにおける回転軸は、一端側にポンプ作用部が設けられ、他端側にモータロータが設けられ、中間部のみが軸支持孔に軸支されている。このような構成では、ポンプ作用部側とモータロータ側とでそれぞれすりこぎ運動が生じ、軸支持孔における軸方向のいずれかの端部に局部的に荷重がかかる虞がある。このことは、例えば、軸支持孔の一部が摩耗して、早期のポンプ性能の低下や静粛性の低下を招く原因となる。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、軸支持孔に局部的に荷重がかかることを抑えることができる電動ポンプを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、回転軸と、前記回転軸の一端側に設けられたポンプ作用部と、前記回転軸の他端側に設けられたモータロータと、前記回転軸の中間部を回転可能に軸支する軸支持孔と前記軸支持孔の一端側にポンプ室の一部を構成するポンプ室構成部とを有するポンプハウジングと、前記ポンプハウジングの他端側に固定され、その内部にモータステータが収容固定されるとともにそのモータステータの内側に前記モータロータを収容するステータケースとを備えた電動ポンプであって、前記回転軸と前記ポンプ作用部として設けられたポンプロータと前記モータロータとからなる回転部材における前記軸支持孔の軸方向中心からポンプロータ側の重量モーメントと前記モータロータ側の重量モーメントが一致するように設定されたことを要旨とする。
同構成によれば、回転軸とポンプ作用部として設けられたポンプロータとモータロータとからなる回転部材における軸支持孔の軸方向中心からポンプロータ側の重量モーメントとモータロータ側の重量モーメントが一致するように設定されるため、軸支持孔における軸方向のいずれかの端部に局部的に荷重がかかることが抑えられる。よって、例えば、軸支持孔の耐摩耗性が高くなり、高いポンプ性能や高い静粛性を長時間維持することが可能となる。また、電動ポンプが作動していない状態において外部から振動が加わるような場合においても、軸支持孔の摩耗を抑制でき、ひいては電動ポンプを作動させた際の高いポンプ性能や高い静粛性を長時間維持することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動ポンプにおいて、前記ポンプ室における前記一端側には、吸入口及び排出口が設けられ、前記モータステータは、その軸方向中心が、前記モータロータの軸方向中心よりも前記他端側に変位した位置となるように設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、モータステータは、その軸方向中心が、前記モータロータの軸方向中心よりも他端側に変位した位置となるように設けられるため、モータロータ及びポンプロータは常に他端側に付勢された状態となり、付勢されていない状態のものに比べて、振動し難くすることができる。また、ポンプ室における一端側には、吸入口及び排出口が設けられ、上記した付勢方向は、排出口側(一端側)のオイルによりポンプロータが付勢される方向と同じとなり、他端側への付勢効果が大きいものとなる。よって、前記軸支持孔の摩耗をより抑制でき、ひいては電動ポンプを作動させた際の高いポンプ性能や高い静粛性を長時間維持する効果を一層向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電動ポンプにおいて、前記モータロータは、その直径が軸方向長さよりも大きい扁平ロータとされたことを要旨とする。
同構成によれば、モータロータは、その直径が軸方向長さよりも大きい扁平ロータとされるため、電動ポンプの全体の軸方向長さを短くすることができるとともに、軸支持孔からの最大距離を近くすることができ、回転時の径方向の変位(すりこぎ運動の振幅)を小さくすることができ、ひいては例えば高い静粛性を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動ポンプにおいて、前記モータロータのロータコアは、前記回転軸が圧入される径方向内側部分の軸方向長さが径方向外側部分の軸方向長さよりも短く形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、モータロータのロータコアは、回転軸が圧入される径方向内側部分の軸方向長さが径方向外側部分の軸方向長さよりも短く形成されるため、ロータコアの重量を軽くすることができ、前記モータロータ側の重量モーメントを小さくしてポンプロータ側の重量モーメントと容易に一致するように設定することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電動ポンプにおいて、前記ロータコアには、前記径方向内側部分の軸方向長さが短く形成されることで前記ポンプハウジングの反対側に反ポンプ側環状凹部が形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、ロータコアには、前記径方向内側部分の軸方向長さが短く形成されることで前記ポンプハウジングの反対側に反ポンプ側環状凹部が形成されるため、ポンプハウジング側のみにポンプ側環状凹部を形成したものに比べて前記モータロータ側の重量モーメントをより小さくすることができる。よって、前記モータロータ側の重量モーメントとポンプロータ側の重量モーメントを容易に一致するように設定することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の電動ポンプにおいて、前記ロータコアには、前記径方向内側部分の軸方向長さが短く形成されることで前記ポンプハウジング側にポンプ側環状凹部が形成され、前記ポンプ側環状凹部内には、前記ポンプハウジングに保持されつつ前記回転軸に外嵌された状態で前記ポンプ室側と前記モータステータが収容された収容室側とを区画するオイルシールの少なくとも一部が配置されたことを要旨とする。
同構成によれば、ロータコアには、径方向内側部分の軸方向長さが短く形成されることでポンプハウジング側にポンプ側環状凹部が形成される。そして、ポンプ側環状凹部内には、ポンプハウジングに保持されつつ回転軸に外嵌された状態でポンプ室側とモータステータが収容された収容室側とを区画するオイルシールの少なくとも一部が配置されるため、ポンプ側環状凹部内に配置されない場合に比べて、電動ポンプの全体の軸方向長さを短くすることが可能となる。
本発明によれば、軸支持孔に局部的に荷重がかかることを抑えることができる電動ポンプを提供することができる。
一実施形態における電動ポンプの断面図。 一実施形態における電動ポンプの分解斜視図。 一実施形態における電動ポンプの斜視図。 一実施形態における電動ポンプの斜視図。 別例における電動ポンプの断面図。 (a)〜(c)別例における電動ポンプの一部断面図。
以下、本発明を車両のオイルを循環するための電動ポンプとして具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、電動ポンプは、ポンプハウジング1と、ポンプエンドプレート2と、ステータケース3と、回路ケース部材4と、ヒートシンクカバー5とを備え、それらにて全体の筐体が構成されるとともに、その内部にモータステータ6と、回転軸7と、ポンプ作用部としてのポンプロータ8と、モータロータ9と、後述する回路部品等を備える。
ポンプハウジング1は、金属製であって、具体的には非磁性金属であるアルミニウム合金よりなる。ポンプハウジング1は、略円柱状に形成され、その軸中心に回転軸7の中間部を回転可能に軸支するための軸支持孔1aを有する。尚、本実施形態の回転軸7は、非磁性金属であるステンレス鋼よりなる。又、ポンプハウジング1の一端側(図1中、左側)には、ポンプ室Pの一部を構成するポンプ室構成部としてのポンプ室凹部1bが形成されている。ポンプ室凹部1bは、軸方向から見てポンプハウジング1(軸支持孔1a)の軸中心からずれた軸中心の円形に形成されている。又、ポンプハウジング1の他端側(図1中、右側)には、外径が小さく筒状に突出するポンプハウジング側印籠筒部1cが形成されている。又、ポンプハウジング側印籠筒部1cにおける端部には、更に外径が小さく筒状に突出する小筒部1dが形成され、その小筒部1dを含むポンプハウジング1の他端側には、前記軸支持孔1aから径が大きくされることでオイルシール11を収容保持可能とされたオイルシール収容部1eが形成されている。オイルシール11は、オイルシール収容部1eに内嵌されつつ回転軸7に外嵌された状態でポンプ室P側(図1中、左側)とモータステータ6が収容される収容室S側(図1中、右側)とを液密に区画する。又、ポンプハウジング1の外周における他端部には、図2に示すように、径方向外側に突出する一対の固定突出部1fが形成され、それら固定突出部1fにはそれぞれ軸方向に貫通した固定用貫通孔1gが形成されている。そして、ポンプハウジング1の一端側には、ポンプエンドプレート2が固定される。
ポンプエンドプレート2は、金属製であって、具体的には非磁性金属であるアルミニウム合金よりなる。ポンプエンドプレート2は、図1に示すように、前記ポンプ室凹部1bを略閉塞して、ポンプ室凹部1bと共に前記ポンプ室Pを構成する。又、ポンプエンドプレート2には、図2及び図3に示すように、外部とポンプ室P内とを連通する吸入口2aと排出口2bとが形成されている。又、図2に示すように、ポンプエンドプレート2の前記固定用貫通孔1gと対応した位置には雌ネジ孔2cが形成され、ポンプエンドプレート2は後述するスルーボルト12によってポンプハウジング1に対して固定される。尚、この際、ポンプハウジング1とポンプエンドプレート2間には、シールリング13が挟持され、その(ポンプ室P)内外のシール性が確保されている。そして、前記ポンプ室P内において回転軸7の一端側には、ポンプロータ8が設けられている。
本実施形態のポンプロータ8は、内接ギヤ式のものであって、歯数がn(nは3以上の自然数)個の外ロータ8aと歯数がn−1個の内ロータ8bとからなり、内ロータ8bに回転軸7の一端側が圧入固定されている。
又、ポンプハウジング1の他端側には、ステータケース3が固定される。
ステータケース3は、金属製であって、図1に示すように、その内部にモータステータ6が収容固定されるとともにそのモータステータ6の内側に前記回転軸7の他端側に設けられたモータロータ9を収容する。詳述すると、ステータケース3は、金属板材からなり、その内周にモータステータ6が固定(圧入)される大筒部3aと、該大筒部3aの一端部から径方向内側に延びる円盤部3bと、該円盤部3bの内縁から軸方向の他端部側に延びてその内周面に前記ポンプハウジング側印籠筒部1cが印籠嵌合されるステータケース側印籠筒部3cとを有する。このステータケース3は、好ましくは、プレス加工により一体的に形成される。そして、ステータケース3は、ステータケース側印籠筒部3cにポンプハウジング側印籠筒部1cが印籠嵌合された状態で、後述するスルーボルト12によってポンプハウジング1に対して固定される。尚、この際、ポンプハウジング1とステータケース3(円盤部3b)間には、シールリング14が挟持され、その内外のシール性が確保されている。
又、モータステータ6は、モータロータ9と共にインナーロータ型のブラシレスモータを構成するステータであって、ステータコア6a(そのティース)に巻線6bが巻装されてなる。又、ここで、前述した本実施形態の印籠嵌合部の径(即ち、ポンプハウジング側印籠筒部1cの外径及びステータケース側印籠筒部3cの内径)は、モータステータ6の内径より大きく設定されている。又、モータロータ9は、図1及び図2に示すように、ロータコア15の周方向に一方の磁極のマグネット16が複数配置(4個埋設)されてマグネット磁極部が形成されるとともに、各マグネット磁極部間におけるロータコア15の鉄心部15a(図2参照)が他方の磁極として機能するように構成されたコンシクエントポール型のロータとされている。尚、本実施形態のロータコア15は、コアシートを積層してなる積層コアとされている。又、本実施形態のモータロータ9は、その直径が軸方向長さよりも大きい扁平ロータとされている。
又、ここで、前記回転軸7と前記ポンプロータ8と前記モータロータ9とからなる回転部材は、その軸支持孔1aの軸方向中心からポンプロータ8側の重量モーメントと軸支持孔1aの軸方向中心からモータロータ9側の重量モーメントとが一致するように設定されている。尚、前記重量モーメントは、ポンプロータ8とモータロータ9の重量や、それらの軸支持孔1aの軸方向中心からの距離等によって決定される値である。
又、前記モータステータ6は、その軸方向中心が、前記モータロータ9の軸方向中心から軸方向に若干ずれた位置となるように設けられている。本実施形態のモータステータ6は、その軸方向中心が、前記モータロータ9の軸方向中心よりも他端側(図1中、右側)に変位した位置となるように設けられている。これにより、モータロータ9及びポンプロータ8は常に他端側(図1中、右側)に付勢された状態とされている。ポンプロータ8は、この付勢力により前記ポンプ室凹部1bの底面(他端側端面)に摺動当接することになる。尚、この付勢方向は、ポンプ室Pにおける一端側に設けられたオイルの出入口である排出口2bと反対側であって、排出口2b側のオイルによりポンプロータ8が付勢される方向と同じとなり、他端側への付勢効果が大きいものとなる。
又、前記ステータケース3(大筒部3a)の他端側の開口には、回路ケース部材4が固定される。詳しくは、ステータケース3(大筒部3a)の他端側の開口には、その径方向外側に延びるフランジ部3dが形成され、そのフランジ部3dには、図2に示すように、軸方向に延びてその先端に一対の腕を有するかしめ片3eが複数(図2中、1つのみ図示)形成されている。一方、回路ケース部材4は、樹脂製であって、図1に示すように、ステータケース3(大筒部3a)の他端側の開口に内嵌可能な内嵌筒部4aと、その内嵌筒部4aの他端側(図1中、右側)から前記フランジ部3dに沿って(軸直交方向の)外側に延び該フランジ部3dの端面を覆うように当接するフランジ当接板部4bとを有する。又、本実施形態の回路ケース部材4は、前記フランジ当接板部4bから軸直交方向(図1中、下方)に延設された延設部4cと、その延設部4cから軸方向の一端側(図1中、左側)に筒状に延びるコネクタ部4dとを有する。このコネクタ部4d内には、前記延設部4cに埋設された接続端子17の一端が導出されている。そして、図2及び図4に示すように、回路ケース部材4(フランジ当接板部4b)の外縁において前記かしめ片3eと対応した位置には、前記かしめ片3eをかしめる(一対の腕を広げる)ことでかしめ片3eに保持される被かしめ部4eが形成されている。尚、本実施形態では、かしめ片3eと被かしめ部4eが、ステータケース3と回路ケース部材4の相対移動を不能とする保持構造を構成している。又、この保持構造は、ステータケース3と回路ケース部材4を固定するものの、電動ポンプとしては仮の保持構造であって、最終的には後述するスルーボルト12によって強固に固定される。
又、回路ケース部材4は、図1及び図2に示すように、前記内嵌筒部4aの他端側(図1中、右側)から(軸直交方向の)内側に延びる内延部4fを有し、その内延部4fには、前記モータステータ6(巻線6b)のコイル接続端部6cを保持するとともに他端側に導出するための導出保持部としての導出保持溝4gが複数形成されている。
又、回路ケース部材4の他端側(図1中、右側)には、種々の回路部品(コンデンサ21やパワートランジスタ22等)が実装された回路基板23が固定される。この回路基板23には、前記導出保持溝4gから導出されたコイル接続端部6cや前記接続端子17の他端を挿通可能な接続孔が形成され、コイル接続端部6cや前記接続端子17は、前記接続孔に挿通され、且つ、回路ケース部材4が(前記仮の保持構造によって)前記ステータケース3に固定された状態で回路基板23に接続(はんだ付け)される。
そして、図1及び図2に示すように、前記回路ケース部材4には、該回路ケース部材4をステータケース3とで挟むようにヒートシンクカバー5が固定される。ヒートシンクカバー5は、金属製であって、図1に示すように、その一端側(ステータケース3側)に前記回路部品(コンデンサ21やパワートランジスタ22等)を収容するための回路収容凹部5aを有する。本実施形態の回路収容凹部5aは、コンデンサ21等の大きな回路部品を収容可能とすべく前記軸方向に深い大凹部5bと、パワートランジスタ22等の小さな(薄い)回路部品を収容可能とすべく前記軸方向に浅い小凹部5cとを有する。又、パワートランジスタ22は、モータステータ6(巻線6b)に供給する電流をスイッチング制御するためのものであって、弾性部材であるシリコーンゴム24を介して前記小凹部5cの底面(一端側端面)に当接されている。
又、ヒートシンクカバー5における前記小凹部5cの裏面(他端側端面)には、図1及び図2に示すように、前記軸方向に突出する放熱フィン部5dが形成されている。本実施形態の放熱フィン部5dは、図1に示すように、前記大凹部5bの他端側(右側)端面よりも突出しない範囲内で突出形成されている。又、図2に示すように、ヒートシンクカバー5の外縁において前記固定用貫通孔1g及び雌ネジ孔2cと対応した位置には、軸直交方向の外側に突出する一対(図2中、1個のみ図示)の固定突出部5eが形成され、それら固定突出部5eにはそれぞれ軸方向に貫通した固定用貫通孔5fが形成されている。そして、ヒートシンクカバー5は、その固定用貫通孔5f及び前記固定用貫通孔1gを貫通して前記雌ネジ孔2cに螺合されるスルーボルト12によって回路ケース部材4をステータケース3とで挟むように固定される。
次に、上記実施形態の作用(動作)について説明する。
図示しない外部電源からコネクタ部4dの接続端子17及び回路基板23の回路部品を介してモータステータ6の巻線6bに電流(3相駆動電流)が供給されると、モータステータ6で回転磁界が発生され、その回転磁界に基づいてモータロータ9、回転軸7及びポンプロータ8からなる回転部材が一体回転される。すると、ポンプロータ8の回転に伴って吸入口2aからオイルが吸入されるとともに排出口2bからオイルが排出される。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)回転軸7とポンプロータ8とモータロータ9とからなる回転部材は、その軸支持孔1aの軸方向中心からポンプロータ8側の重量モーメントと軸支持孔1aの軸方向中心からモータロータ9側の重量モーメントとが一致するように設定される。よって、軸支持孔1aにおける軸方向のいずれかの端部に局部的に荷重がかかることが抑えられる。よって、例えば、軸支持孔1aの耐摩耗性が高くなり、高いポンプ性能や高い静粛性を長時間維持することが可能となる。また、電動ポンプが作動していない状態において外部から振動が加わるような場合においても、軸支持孔1aの摩耗を抑制でき、ひいては電動ポンプを作動させた際の高いポンプ性能や高い静粛性を長時間維持することが可能となる。
(2)モータステータ6は、その軸方向中心が、モータロータ9の軸方向中心よりも他端側(図1中、右側)に変位した位置となるように設けられるため、モータロータ9及びポンプロータ8は常に他端側に付勢された状態となり、付勢されていない状態のものに比べて、振動し難くすることができる。また、ポンプ室Pにおける一端側には、排出口2bが設けられ、上記した付勢方向は、排出口2b側(一端側)のオイルによりポンプロータ8が付勢される方向と同じとなり、他端側への付勢効果が大きいものとなる。よって、前記軸支持孔1aの摩耗をより抑制でき、ひいては電動ポンプを作動させた際の高いポンプ性能や高い静粛性を長時間維持する効果を一層向上させることができる。
(3)モータロータ9は、その直径が軸方向長さよりも大きい扁平ロータとされるため、電動ポンプの全体の軸方向長さを短くすることができるとともに、軸支持孔1aからの最大距離を近くすることができ、回転時の径方向の変位(すりこぎ運動の振幅)を小さくすることができ、ひいては例えば高い静粛性を得ることができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ステータケース3は、大筒部3aと、円盤部3bと、ステータケース側印籠筒部3cとを有し、そのステータケース側印籠筒部3cにポンプハウジング側印籠筒部1cが(軸方向に長い範囲で)印籠嵌合されるとしたが、ポンプハウジングと印籠嵌合する構成であれば、その部分の形状や構成を変更してもよい。
例えば、図5に示すように、変更してもよい。このステータケース31は、金属板材からなり、その内周にモータステータ6が固定される大筒部31aと、該大筒部31aの一端部から径方向内側に延びてその内周面にポンプハウジング側印籠筒部1cが印籠嵌合されるステータケース側印籠円盤部31bとを有する。このようにすると、ステータケース31は、金属板材からなるため、ステータケースを(樹脂よりなるもの等と比べて)高い剛性としながら安価に製造することができる。又、ステータケース側印籠筒部3cを有した上記実施形態に比べて、簡単な形状としてステータケース31をより安価に製造することができる。
・上記実施形態のロータコア15は、各部の軸方向長さ(厚さ)が一定であるものとしたが、これに限定されず、回転軸7が圧入される径方向内側部分の軸方向長さが径方向外側部分の軸方向長さよりも短く形成されたものとしてもよい。
具体的には、例えば、図6(a)に示すように、変更してもよい。この例のロータコア41には、径方向内側部分41aの軸方向長さが短く形成されることでポンプハウジング1の反対側(図中、右側)に反ポンプ側環状凹部41bが形成されている。
このようにすると、ロータコア41の重量を軽くすることができる。よって、例えば、モータロータ9側の重量モーメントを小さくしてポンプロータ8側の重量モーメントと容易に一致するように設定することが可能となる。又、ポンプハウジング1の反対側(図中、右側であって軸支持孔1aから遠い位置)に反ポンプ側環状凹部41bが形成されるため、ポンプハウジング1側のみにポンプ側環状凹部を形成したものに比べてモータロータ9側の重量モーメントをより小さくすることができる。よって、例えば、前記モータロータ9側の重量モーメントとポンプロータ8側の重量モーメントを容易に一致するように設定することが可能となる。
又、例えば、図6(b)に示すように、変更してもよい。この例のロータコア42には、径方向内側部分42aの軸方向長さが短く形成されることでポンプハウジング1側にポンプ側環状凹部42bが形成されている。そして、ポンプ側環状凹部42b内には、オイルシール11の少なくとも一部(この例では全部)が配置されている。
このようにすると、ロータコア42の重量を軽くすることができる。よって、例えば、モータロータ9側の重量モーメントを小さくしてポンプロータ8側の重量モーメントと容易に一致するように設定することが可能となる。又、ポンプ側環状凹部42b内にオイルシール11の少なくとも一部(この例では全部)が配置されるため、ポンプ側環状凹部42b内に配置されない場合(例えば、上記実施形態(図1参照)及び別例(図6(a)参照))に比べて、電動ポンプの全体の軸方向長さを短くすることが可能となる。
又、例えば、図6(c)に示すように、変更してもよい。この例のロータコア43には、径方向内側部分43aの軸方向長さが短く形成されることでポンプハウジング1の反対側に反ポンプ側環状凹部43bが形成されるとともにポンプハウジング1側にポンプ側環状凹部43cが形成されている。そして、ポンプ側環状凹部43c内には、オイルシール11の少なくとも一部(この例では略半分)が配置されている。このようにしても、上記別例の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、ポンプハウジング1とステータケース3との印籠嵌合部の径(即ち、ポンプハウジング側印籠筒部1cの外径及びステータケース側印籠筒部3cの内径)は、モータステータ6の内径より大きく設定されるとしたが、これに限定されず、例えば、同じに設定してもよい。
・上記実施形態では、ポンプハウジング1とステータケース3とは、互いに離間する側の軸方向端部同士に亘る(電動ポンプの両端の部材であるポンプエンドプレート2からヒートシンクカバー5まで亘る)スルーボルト12によって締結固定されるとしたが、これに限定されず、他の構成にて固定してもよい。
・上記実施形態では、ステータケース3とヒートシンクカバー5とで樹脂製の回路ケース部材4を挟む構成としたが、これに限定されず、この部分を他の構成に変更してもよい。
・上記実施形態では、回路収容凹部5aは大凹部5bと小凹部5cとを有するとしたが、これに限定されず、例えば、一定の深さの回路収容凹部としてもよい。
・上記実施形態では、ヒートシンクカバー5の小凹部5cの裏面に軸方向に突出する放熱フィン部5dが形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、放熱フィン部5dが形成されていないヒートシンクカバーとしてもよいし、大凹部5bの裏面に放熱フィン部を形成してもよい。
・上記実施形態では、小凹部5cには、パワートランジスタ22が収容されるとしたが、これに限定されず、パワートランジスタ22が収容されていない構成としてもよい。又、パワートランジスタ22はシリコーンゴム24を介して小凹部5cの底面に当接されるとしたが、これに限定されず、例えばシリコーンゴム24を備えず、小凹部5cの底面に当接されない構成としてもよい。
・上記実施形態では、回路ケース部材4は、導出保持溝4gを有し、ステータケース3及び回路ケース部材4は、互いの相対移動を不能とする保持構造部(かしめ片3eと被かしめ部4e)を有するとしたが、これに限定されず、導出保持溝4gや保持構造部(かしめ片3eと被かしめ部4e)を有さない構成としてもよい。又、上記実施形態の導出保持溝4g(導出保持部)は、コイル接続端部6cを保持するとともに回路収容凹部5a側に導出することができればよく、例えば、軸方向に貫通する導出保持孔に変更してもよい。
・上記実施形態では、ロータコア15は、コアシートを積層してなる積層コアであるとしたが、これに限定されず、例えば、焼結金属よりなるロータコアに変更してもよい。
・上記実施形態では、モータロータ9は、コンシクエントポール型のロータであるとしたが、これに限定されず、他のタイプのロータに変更してもよい。
・上記実施形態では、モータステータ6は、その軸方向中心が、モータロータ9の軸方向中心から軸方向にずれた位置となるように設けられるとしたが、これに限定されず、互いの軸方向中心が一致するように設けてもよい。
・上記実施形態では、モータステータ6は、その軸方向中心が、モータロータ9の軸方向中心よりも他端側、即ちポンプ室Pから離間する側に変位した位置となるように設けられるとしたが、これに限定されず、一端側、即ちポンプ室P側に変位した位置となるように設けてもよい。
・上記実施形態では、モータロータ9は、その直径が軸方向長さよりも大きい扁平ロータとされるとしたが、これに限定されず、軸方向長さが直径よりも大きいロータに変更してもよい。
・上記実施形態では、ポンプロータ8(ポンプ作用部)は、内接ギヤ式のものとしたが、流体を吸入・排出することができれば、他のポンプロータ(ポンプ作用部)に変更してもよい。
・上記実施形態では、車両のオイルを循環するための電動ポンプとしたが、他の用途に用いられる電動ポンプとしてもよい。
1…ポンプハウジング、1a…軸支持孔、1b…ポンプ室凹部(ポンプ室構成部)、2a…吸入口、2b…排出口、3,31…ステータケース、6…モータステータ、7…回転軸、8…ポンプロータ(ポンプ作用部)、9…モータロータ、11…オイルシール、15,41,42,43…ロータコア、41a,42a,43a…径方向内側部分、41b,43b…反ポンプ側環状凹部、42b,43c…ポンプ側環状凹部、P…ポンプ室、S…収容室。

Claims (6)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に設けられたポンプ作用部と、
    前記回転軸の他端側に設けられたモータロータと、
    前記回転軸の中間部を回転可能に軸支する軸支持孔と前記軸支持孔の一端側にポンプ室の一部を構成するポンプ室構成部とを有するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングの他端側に固定され、その内部にモータステータが収容固定されるとともにそのモータステータの内側に前記モータロータを収容するステータケースとを備えた電動ポンプであって、
    前記回転軸と前記ポンプ作用部として設けられたポンプロータと前記モータロータとからなる回転部材における前記軸支持孔の軸方向中心からポンプロータ側の重量モーメントと前記モータロータ側の重量モーメントが一致するように設定されたことを特徴とする電動ポンプ。
  2. 請求項1に記載の電動ポンプにおいて、
    前記ポンプ室における前記一端側には、吸入口及び排出口が設けられ、
    前記モータステータは、その軸方向中心が、前記モータロータの軸方向中心よりも前記他端側に変位した位置となるように設けられたことを特徴とする電動ポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載の電動ポンプにおいて、
    前記モータロータは、その直径が軸方向長さよりも大きい扁平ロータとされたことを特徴とする電動ポンプ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動ポンプにおいて、
    前記モータロータのロータコアは、前記回転軸が圧入される径方向内側部分の軸方向長さが径方向外側部分の軸方向長さよりも短く形成されたことを特徴とする電動ポンプ。
  5. 請求項4に記載の電動ポンプにおいて、
    前記ロータコアには、前記径方向内側部分の軸方向長さが短く形成されることで前記ポンプハウジングの反対側に反ポンプ側環状凹部が形成されたことを特徴とする電動ポンプ。
  6. 請求項4又は5に記載の電動ポンプにおいて、
    前記ロータコアには、前記径方向内側部分の軸方向長さが短く形成されることで前記ポンプハウジング側にポンプ側環状凹部が形成され、
    前記ポンプ側環状凹部内には、前記ポンプハウジングに保持されつつ前記回転軸に外嵌された状態で前記ポンプ室側と前記モータステータが収容された収容室側とを区画するオイルシールの少なくとも一部が配置されたことを特徴とする電動ポンプ。
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