JP2013148209A - チェーン伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チェーンが摺接するチェーンガイドの走行面の摩耗を抑制しながら、チェーンの内・外リンクがそれぞれ摺接する第1,第2走行面が異なる高さ位置に形成されることを利用してチェーンの横振れを抑制するで、チェーンガイドが、チェーン幅方向で小型化されて、軽量化され、しかもチェーンでの摩擦損失が減少すると共に騒音が低減するチェーン伝動装置を提供する。
【解決手段】チェーン伝動装置100は、チェーン101の内リンク110の内リンクプレート111および外リンク120の外リンクプレート121が同時にそれぞれ摺接する走行面151,152を有するチェーンガイド102を備える。チェーンガイド102は、チェーン高さ方向で走行面151,152の間に、チェーン幅方向でのチェーン101の移動を規制する段差面153を有する。段差面153は、隣接プレート同士Tがチェーン幅方向で配置される範囲B内に位置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、動力を伝達するチェーンと、走行しているチェーンを案内するチェーンガイドとを備えるチェーン伝動装置に関する。そして、チェーン伝動装置は、例えば、自動車用エンジンまたは産業機械に備えられる。
チェーン伝動装置において、チェーンの走行時に、チェーンの内リンクを構成する内リンクプレートの背面および外リンクを構成する外リンクプレートの背面が、チェーンガイドの走行面に同時に摺接するものは知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2007−107583号公報(段落0005,0006、図6,図7) 特開2008−25744号公報(段落0025、図1,図2)
チェーンの内リンクプレートの背面および外リンクプレートの背面が、チェーンガイドにおいて、チェーン高さ方向で同じ高さに位置する走行面に摺接する場合に、チェーン幅方向でのチェーンの移動(以下、「チェーン横振れ」という。)が大きくなると、チェーン幅方向に移動するときのチェーンと走行面との間での摩擦により、チェーンでの摩擦損失が増加して、チェーン伝動装置を駆動するための動力源(例えば、エンジン)の動力損失が増加するという問題があった。
また、チェーンガイドにおいて、チェーン幅方向で走行面の両端部に、チェーンとの当接によりチェーン横振れを規制する1対の規制部が設けられるものでは、1対の規制部は、チェーン幅方向で、外リンクを挟んで、該外リンクの外側に位置するため、チェーンガイドがチェーン幅方向で大型化し、チェーンガイドの重量が増大するという問題があった。また、チェーン横振れが大きくなると、チェーン横振れが生じているチェーンと規制部との衝突時の衝突音が大きくなって、騒音が増加するという問題があった。
本発明は前述の課題を解決するものであって、本発明の目的は、チェーンガイドにおいてチェーンが摺接する走行面の摩耗を抑制しながら、チェーンの第1,第2リンクがそれぞれ摺接する第1,第2走行面がチェーン高さ方向で異なる位置に形成されることを利用してチェーンの横振れを抑制することにより、チェーンガイドが、チェーン幅方向で小型化されて、軽量化され、しかもチェーンでの摩擦損失が減少すると共に騒音が低減するチェーン伝動装置を提供することである。
まず、請求項1に係る発明は、チェーン幅方向で離隔する複数の第1リンクプレートから構成される複数の第1リンクおよびチェーン幅方向で離隔する複数の第2リンクプレートから構成される複数の第2リンクを備えると共にチェーン長手方向に前記第1リンクおよび前記第2リンクが屈曲可能に連結されているチェーンと、前記チェーンの走行時に前記第1リンクプレートの第1背面および前記第2リンクプレートの第2背面が同時に摺接する走行面を有するチェーンガイドとを備えるチェーン伝動装置において、前記第2リンクプレートのプレート高さが、前記第1リンクプレートのプレート高さよりも小さく、前記走行面が、前記第1背面および前記第2背面が同時にそれぞれ摺接する前記第1走行面および前記第2走行面を有し、前記第2走行面が、チェーン高さ方向で前記第1走行面よりも高い位置にあり、前記チェーンガイドが、前記第1走行面および前記第2走行面がチェーン高さ方向で異なる位置にあることで形成されると共に前記第1リンクプレートとの当接によりチェーン幅方向での前記チェーンの移動を規制する規制部を有し、前記規制部が、チェーン高さ方向で前記第1走行面と前記第2走行面との間に位置すると共に、チェーン幅方向で隣り合う前記第1リンクプレートおよび前記第2リンクプレートがチェーン幅方向で配置される範囲内に位置することにより、前述の課題を解決したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記第1背面および前記第2背面の少なくとも一方の背面において、前記走行面との接触部を含む摺接面の、チェーン長手方向での断面形状である長手方向断面線が、前記走行面に向かって凸状のほぼ円弧状であり、前記規制部が、チェーン高さ方向で前記第1走行面および前記第2走行面の間の段差面であり、前記第1背面および前記第2背面が前記第1走行面および前記第2走行面に同時にそれぞれ摺接している状態で、前記第1リンクプレートが前記段差面に摺接可能であることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明の構成に加えて、前記第1リンクを構成する1対の前記第1リンクプレートが、チェーン幅方向で、前記第2リンクを構成する1対の前記第2リンクプレートの間に配置され、前記第1走行面が、チェーン幅方向で1対の前記第2走行面の間に位置すると共に、チェーン高さ方向で前記各第2走行面よりも低い位置にあり、前記第1走行面と、チェーン高さ方向で前記第1走行面および前記1対の第2走行面の間の1対の前記段差面とが、チェーン長手方向に延びている走行溝を形成していることにより、前述の課題を解決したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明の構成に加えて、前記規制部が、チェーン幅方向で隣り合う前記第1リンクプレートと前記第2リンクプレートとのプレート間隙間のチェーン幅方向位置において前記第1リンクプレートと当接する位置にあることにより、前述の課題を解決したものである。
そこで、本発明のチェーン伝動装置は、チェーン伝動装置は、チェーン幅方向で離隔する複数の第1リンクプレートから構成される複数の第1リンクおよびチェーン幅方向で離隔する複数の第2リンクプレートから構成される複数の第2リンクを備えると共にチェーン長手方向に第1リンクおよび第2リンクが屈曲可能に連結されているチェーンと、チェーンの走行時に第1リンクプレートの第1背面および第2リンクプレートの第2背面が同時に摺接する走行面を有するチェーンガイドとを備えることにより、第1リンクプレートおよび第2リンクプレートの一方のリンクプレートのみがチェーンガイドの走行面と摺接するチェーンに比べて、チェーンと走行面との接触部が第1,第2リンクプレートに分散されるので、チェーンと走行面との接触部での接触圧が減少して、チェーンガイドの走行面の摩耗を抑制することができ、チェーンガイドの耐久性、ひいてはチェーン伝動装置の耐久性を向上させることができるばかりでなく、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明のチェーン伝動装置によれば、第2リンクプレートのプレート高さが、第1リンクプレートのプレート高さよりも小さく、走行面が、第1背面および第2背面が同時にそれぞれ摺接する第1走行面および第2走行面を有し、第2走行面が、チェーン高さ方向で第1走行面よりも高い位置にあり、チェーンガイドが、第1走行面および第2走行面がチェーン高さ方向で異なる位置にあることで形成されると共に第1リンクプレートとの当接によりチェーン幅方向でのチェーンの移動を規制する規制部を有し、規制部が、チェーン高さ方向で第1走行面と第2走行面との間に位置すると共に、チェーン幅方向で隣り合う第1リンクプレートおよび第2リンクプレートがチェーン幅方向で配置される範囲内に位置することにより、チェーン幅方向でのチェーンの移動(すなわち、チェーン横振れ)を抑制する規制部は、チェーンガイドの第1,第2走行面がチェーン高さ方向で異なる位置にあることを利用して形成され、しかもチェーン幅方向で隣り合う第1,第2リンクプレートが配置されるチェーン幅方向での範囲(以下、「隣接プレート配置範囲」という。)内に位置するので、チェーン横振れを規制する規制部が、例えば、いずれもチェーン幅方向で離隔している1対の第1リンクプレートおよび1対の第2リンクプレートをチェーン幅方向で挟む位置に設けられる場合に比べて、チェーンガイドをチェーン幅方向で小型化することができ、したがってチェーンガイドを軽量化することができる。
しかも、規制部は、チェーン高さ方向で、第1走行面と、第2リンクプレートが摺接する第2走行面との間に位置するので、チェーン幅方向での第2リンクプレートと規制部との位置関係に関わらず、第2リンクプレートと規制部との干渉を回避するために規制部をチェーン幅方向で第2リンクプレートから遠ざける必要がないこと、および、規制部がチェーン幅方向で隣接プレート配置範囲内に位置することから、規制部を第1リンクプレートにチェーン幅方向で近接させて配置することが可能になり、それによってチェーン横振れを抑制することが可能になるため、チェーン横振れに起因する第1リンクプレートと規制部との当接時の衝突音による騒音を低減すること、チェーン横振れに起因するチェーンガイドからのチェーンの離脱を防止すること、および、チェーン幅方向に移動するチェーンと走行面との間での摩擦によるチェーンでの摩擦損失を減少させて、チェーン伝動装置を駆動するための動力損失を減少させることが可能になる。
さらに、第1リンクプレートが規制部に当接するときには、第1,第2背面が第1,第2走行面にそれぞれ摺接していることによる摩擦力が、チェーン幅方向へのチェーンの移動を抑えるので、第1,第2背面のいずれか一方の背面のみが走行面に摺接する場合に比べて、第1リンクプレートと規制部との衝突力が減少して、第1リンクプレートと規制部との当接時の衝突音によるチェーンの騒音を低減することができる。
請求項2に係る本発明のチェーン伝動装置によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、第1背面および第2背面の少なくとも一方の背面において、走行面との接触部を含む摺接面の、チェーン長手方向での断面形状である長手方向断面線が、走行面に向かって凸状のほぼ円弧状であることにより、第1背面と第1走行面との接触領域および第2背面と第2走行面との接触領域の少なくとも一方が、長手方向断面線が直線である場合に比べて小さくなるので、チェーンでの摩擦損失を減少させることができる。
そして、第1背面および第2背面の少なくとも一方の背面の摺接面の長手方向断面線が走行面に向かって凸状のほぼ円弧状であり、規制部が、チェーン高さ方向で第1走行面および第2走行面の間の段差面であり、第1背面および第2背面が第1走行面および第2走行面に同時にそれぞれ摺接している状態で、第1リンクプレートが段差面に摺接可能であることにより、第1,第2背面の少なくとも一方の背面の摺接面の長手方向断面線が、走行面に向かって凸状の円弧状であるので、第1,第2背面の各摺接面の長手方向断面線が直線である場合に比べて、チェーン高さ方向での第1走行面と第1背面との間の隙間、および、チェーン高さ方向での第2走行面と第2背面との間の隙間の少なくとも一方が大きくなる分、チェーン幅方向で第1リンクプレート側および第2リンクプレート側の少なくとも一方側から、前記隙間を通じて段差面に供給される潤滑油の量が増加するので、第1リンクプレートと段差面との間での潤滑性が向上して、第1リンクプレートと段差面との摺接時に、第1リンクプレートと段差面と間の摩擦によるチェーンでの摩擦損失を減少させることができる。
請求項3に係る本発明のチェーン伝動装置によれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、第1リンクを構成する1対の第1リンクプレートが、チェーン幅方向で、第2リンクを構成する1対の第2リンクプレートの間に配置され、第1走行面が、チェーン幅方向で1対の第2走行面の間に位置すると共に、チェーン高さ方向で各第2走行面よりも低い位置にあり、第1走行面と、チェーン高さ方向で第1走行面および1対の第2走行面の間の1対の段差面とが、チェーン長手方向に延びている走行溝を形成していることにより、第1走行面および1対の段差面に付着した潤滑油は走行溝により保持されるため、第1走行面および段差面に潤滑油が留まる量および時間が増加するので、第1走行面および各段差面と第1リンクプレートとの間での潤滑性が向上して、第1背面と第1走行面との間の摩擦、およびチェーン横振れの際に接触する第1リンクプレートと段差面との間の摩擦によるチェーンでの摩擦損失を減少させることができ、さらに第1走行面および各段差面の摩耗を抑制することができる。
請求項4に係る本発明のチェーン伝動装置によれば、請求項1から請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、規制部が、チェーン幅方向で隣り合う第1リンクプレートと第2リンクプレートとのプレート間隙間のチェーン幅方向位置において第1リンクプレートと当接する位置にあることにより、チェーン横振れが、プレート間隙間を形成している第1リンクプレートと第2リンクプレートとのプレート間間隔以下の値で制限される振れ幅まで減少するので、チェーン横振れに起因する第1リンクプレートと規制部との衝突音による騒音を一層低減すること、および、チェーン幅方向に移動するチェーンと第1,第2走行面との間での摩擦によるチェーンでの摩擦損失を一層減少させることができる。
本発明の実施例を示し、チェーン伝動装置をチェーン幅方向から見たときの要部の図および要部拡大図。 図1のII−II線での拡大断面図および要部拡大図。
本発明のチェーン伝動装置は、チェーン幅方向で離隔する複数の第1リンクプレートから構成される複数の第1リンクおよびチェーン幅方向で離隔する複数の第2リンクプレートから構成される複数の第2リンクを備えると共にチェーン長手方向に第1リンクおよび第2リンクが屈曲可能に連結されているチェーンと、チェーンの走行時に第1リンクプレートの第1背面および第2リンクプレートの第2背面が同時に摺接する走行面を有するチェーンガイドとを備え、第2リンクプレートのプレート高さが、第1リンクプレートのプレート高さよりも小さく、走行面が、第1背面および第2背面が同時にそれぞれ摺接する第1走行面および第2走行面を有し、第2走行面が、チェーン高さ方向で第1走行面よりも高い位置にあり、チェーンガイドが、第1走行面および第2走行面がチェーン高さ方向で異なる位置にあることで形成されると共に第1リンクプレートとの当接によりチェーン幅方向でのチェーンの移動を規制する規制部を有し、規制部が、チェーン高さ方向で第1走行面と第2走行面との間に位置すると共に、チェーン幅方向で隣り合う第1リンクプレートおよび第2リンクプレートがチェーン幅方向で配置される範囲内に位置することにより、チェーンが摺接する走行面の摩耗を抑制しながら、第1,第2走行面がチェーン高さ方向で異なる位置に形成されることを利用してチェーンの横振れを抑制することで、チェーンガイドが、チェーン幅方向で小型化されて、軽量化され、しかもチェーンでの摩擦損失が減少すると共に騒音が低減するものであれば、その具体的な態様はいかなるものであっても構わない。
例えば、本発明のチェーン伝動装置において、チェーンは、ローラチェーン(ブシュが有るもの、およびブシュレスのものを含む。)以外に、リンクチェーンやサイレントチェーンであってもよい。
本発明のチェーン伝動装置のチェーンを構成する第1リンクおよび第2リンクにおいて、一方のリンクが内リンクであり、他方のリンクが外リンクであってよい。
本発明のチェーン伝動装置を備える機械は、自動車用動力装置(エンジンが含まれる。)以外に、自動車用以外の動力装置(エンジンが含まれる。)、産業機械または搬送装置であってもよい。
以下、本発明の実施例を図1,図2を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明の実施例において、チェーン伝動装置100は、機械としての自動車用エンジンに備えられる。そして、チェーン伝動装置100は、例えば、前記エンジンの動弁装置を駆動するためのタイミング用のチェーン伝動装置である。
チェーン伝動装置100は、チェーンとしてのローラチェーン101(以下、「チェーン101」という。)と、チェーン101が掛け渡される複数のスプロケットから構成されるスプロケット群(図示されず)と、該スプロケット群により駆動されて走行しているチェーン101を案内するために走行状態にある該チェーン101が摺接する1以上の、ここでは複数のチェーンガイド102とを備える。
スプロケット群は、動力源としての前記エンジンにより回転駆動される少なくとも1つの駆動スプロケットと、少なくとも1つの被動スプロケットとを含む。チェーン101は、駆動スプロケットを介して伝達されるエンジンの動力を被動スプロケットに伝達して、該被動スプロケットを回転駆動する。複数のチェーンガイド102は、チェーン101に張力を付与するテンショナにより付勢されることでチェーン101を押圧可能な可動ガイドと、テンショナに付勢されない固定ガイドとを含む。図1には、複数のチェーンガイド102の1つチェーンガイド102の一部が示されている。
チェーン伝動装置100は、エンジンの本体により油密に形成されるチェーン伝動室内に配置されて、潤滑油供給装置(例えば、オイルジェット)により供給される潤滑油で潤滑される。このため、チェーン伝動装置100は、潤滑油滴が充満している潤滑雰囲気中に配置されていて、チェーン101、チェーンガイド102およびスプロケット群には、潤滑油供給装置により直接供給された潤滑油、または潤滑供給装置から供給された後に油滴となった潤滑油が付着する。
図1,図2を参照すると、チェーン101は、複数の第1リンクとしての内リンク110と、複数の第2リンクとしての外リンク120と、それぞれが内リンク110および外リンク120を屈曲中心線Lを中心に屈曲可能に連結する複数の連結ピン131と、それぞれに各連結ピン131が挿入される複数のブシュ132と、それぞれが各ブシュ132に回転可能に支持される複数のローラ133とを備える。
内リンク110および外リンク120は、屈曲中心線Lを規定する各連結ピン131により、チェーン長手方向に交互に連結されている。各ローラ133は、連結ピン131に対して回転可能であると共に、前記各スプロケットの歯と噛合い可能である。
チェーン101は、前記スプロケット群により駆動されることで、内リンク110および外リンク120がチェーンガイド102の走行面を構成する第1,第2走行面151,152に同時にそれぞれ摺接している状態で、チェーン長手方向であるチェーン走行方向に走行する。
内リンク110は、チェーン幅方向で離隔して配列される複数の、ここでは1対の第1リンクプレートとしての内リンクプレート111(以下、「内プレート111」という。)から構成される。外リンク120は、チェーン幅方向で離隔して配列される複数の、ここでは1対の第2リンクプレートとしての外リンクプレート121(以下、「外プレート121」という。)から構成される。
なお、チェーン幅方向は、屈曲中心線Lに平行な方向である。また、チェーン高さ方向は、チェーン長手方向およびチェーン幅方向に直交する方向である。
内プレート111は、チェーン幅方向に面する1対の第1側面112と、チェーン幅方向から見たときの内プレート111の輪郭を形成する第1外周面113とを有する。内プレート111には、チェーン長手方向で離隔すると共にブシュ132および連結ピン131が挿入される1対の第1ピン孔118が設けられている。
第1外周面113は、ピッチ面P(チェーン幅方向から見たときのピッチラインである。)を境に、チェーンガイド102側に第1背面114を有する。第1背面114は、チェーンガイド102の第1走行面151に摺接する第1接触部115を有する。
ここで、ピッチ面Pは、チェーン長手方向で隣り合う屈曲中心線Lを含む平面である。
同様に、外プレート121は、チェーン幅方向に面する1対の第2側面122と、チェーン幅方向から見たときの内プレート111の輪郭を形成する第2外周面123とを有する。外プレート121には、チェーン長手方向で離隔すると共に連結ピン131が挿入される1対の第2ピン孔128が設けられている。
第2外周面123は、ピッチ面P(チェーン幅方向から見たときのピッチラインである。)を境に、チェーンガイド102側に第2背面124を有する。第2背面124は、チェーンガイド102の第2走行面152に摺接する第2接触部125を有する。
本実施例において、内プレート111および外プレート121は、ピッチ面Pを対称面として、面対称になる形状である。
連結ピン131は、外リンク120の1対の外プレート121と、チェーン幅方向で1対の外プレート121の間に配置される内リンク110の1対の内プレート111とをチェーン幅方向に貫通するように、チェーン幅方向に直列に並んだ第1,第2ピン孔118,128に挿入されている。
第1ピン孔118に挿入されたブシュ132は、1対の内プレート111に、固定された状態で保持される。内リンク110に保持されているブシュ132に挿入された連結ピン131は、抜止め手段(例えば、固定)により各外プレート121から抜け止めされた状態で、1対の外プレート121に保持される。
外プレート121のプレート高さである第2プレート高さH2は、内プレート111のプレート高さである第1プレート高さH1よりも小さい。
ここで、プレート高さとは、各プレート111,121において、背面114,124での、少なくとも接触部115,125を含む部分であるプレート高さ規定部におけるチェーン高さ方向での各プレートの幅である。本実施例では、このプレート高さ規定部は、少なくとも、チェーン長手方向で各プレートでの1対の屈曲中心線Lの範囲内の部分を含む。
各プレート111,121の背面114,124は、少なくとも、接触部115,125となり得る部位をすべて含むと共にチェーン長手方向範囲に亘る部分である第1,第2摺接面116,126において、それぞれ第1,第2走行面151,152に向かって凸状の湾曲面となる面である。本実施例では、全体が前記湾曲面である背面114,124の、チェーン長手方向での断面の形状である長手方向断面線C1,C2(図1参照)は、各背面114,124の全体に亘って、対応する走行面151,152に向かって凸状のほぼ円弧状の曲線である。ここで、チェーン長手方向での断面は、チェーン幅方向に直交する平面での断面である。
なお、「ほぼ」との表現は、「ほぼ」との修飾語がない場合を含むと共に、「ほぼ」との修飾語がない場合とは厳密には一致しないものの、「ほぼ」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
また、「円弧状」とは、摺接面116,126を含めて、1以上の曲率半径(または、曲率中心)の円弧から構成される形状である。そして、長手方向断面線C1,C2がほぼ円弧状であるとき、例えば、長手方向断面線C1,C2の一部が、長手方向断面線C1,C2の全体が円弧状である場合に比べて、作用効果に関して有意の差異がない範囲で、曲率半径が無限大である直線であってもよい。
第1背面114の第1長手方向断面線C1および第2背面124の第2長手方向断面線C2は、本実施例では異なる曲線であり、第2長手方向断面線C2は、第1長手方向断面線C1よりも小さい曲率半径の部分を有する。別の例として、第1,第2長手方向断面線C1,C2が同一であってもよい。
第1,第2背面114,124において、少なくとも各摺接面116,126の、本実施例では各背面114,124の全体の、チェーン幅方向での断面の形状である幅方向断面線は、チェーン幅方向にほぼ平行なほぼ直線である(図2参照)。ここで、チェーン幅方向での断面は、チェーン長手方向に直交する平面での断面である。
図1,図2を参照すると、チェーンガイド102は、ベース103と、ベース103に一体に固定されて設けられると共に、走行するチェーン101の内リンク110および外リンク120が摺接する第1,第2走行面151,152を有するシュー140とを備える。シュー140は、耐摩耗性の材料、例えば耐摩耗性に優れた合成樹脂で、一体成形により形成されていて、チェーン長手方向に延びている単一の長尺部材である。シュー140は、ベース103に固定される平板状の基部141と、チェーン幅方向で基部141の両端部に位置すると共に基部141からチェーン高さ方向に突出している1以上の、本実施例では複数としての1対の突条142とを有し、チェーン幅方向で離隔している1対の突条142のそれぞれが基部141に対しての段部である段付シューである。
シュー140は、基部141および突条142が有すると共にチェーン高さ方向に面する第1,第2走行面151,152と、1対の突条142が有すると共にチェーン幅方向で対向する1対の規制部としての段差部である段差面153とを有する。
いずれもシュー140のほぼ全長に亘ってチェーン長手方向に延びている第1,第2走行面151,152および段差面153は、走行するチェーン101を案内するためにチェーン101が摺接する案内面である。
シュー141において、チェーン101の走行時に内プレート111の第1背面114および外プレート121の第2背面124が同時に摺接する走行面は、第1走行部としての基部141が有する1以上の、ここでは1つの第1走行面151と、第2走行部としての1対の突条142が有すると共に該突条142と同数である1対の第2走行面とを有する。第1走行面151には第1背面114が摺接し、第2走行面152には第2背面124が摺接する。
第1走行面151および第2走行面152は、チェーン高さ方向での段差を形成するように位置し、チェーン高さ方向で異なる位置にある。
内側走行面としての第1走行面151は、チェーン幅方向で、1対の外側走行面としての第2走行面152の間に、および、1対の段差面153の間に位置すると共に、チェーン高さ方向で各第2走行面152よりも低い位置にある。
段差面153は、チェーン高さ方向で、第1走行面151と、チェーン高さ方向で第1走行面151よりも高い位置にある第2走行面152との間に位置して、チェーン高さ方向での段差を形成する。この段差面153は、第1走行面151と第2走行面152とがチェーン高さ方向で異なる位置にあることで形成され、第1,第2走行面151,152に連続して連なる。
段差面153は、チェーン101がチェーン幅方向に移動するときに、チェーン幅方向に移動する内プレート111と当接することにより、チェーン幅方向でのチェーン101の移動、すなわちチェーン横振れを規制する規制面である。
段差面153には、第1背面114および第2背面124が第1走行面151および第2走行面152に同時にそれぞれ摺接している状態で、内プレート111が当接可能および摺接可能である。
そして、第1走行面151および1対の段差面153は、チェーン長手方向に延びている走行溝155を形成している。このため、走行溝155には、主に、第1走行面151および各段差面153に付着した潤滑油が、突条142がない場合に比べて、多量に、かつ長時間に亘って保持される。
拡大図を中心に、図2を参照すると、段差面153は、チェーン幅方向で、第1,第2走行面151,152の間に位置し、かつ、チェーン幅方向で隣り合う内プレート111および外プレート121(以下、「隣接プレート同士T」という。)がチェーン幅方向で配置される範囲である隣接プレート配置範囲B内に位置する。
より具体的には、段差面153は、チェーン101の標準状態で、隣接プレート同士Tの間のチェーン幅方向での隙間であるプレート間隙間E1のチェーン幅方向位置Nに位置する。そして、チェーン101が横振れ状態にあるときに、段差面153は、チェーン横振れ状態時のチェーン幅方向位置Nであるチェーン幅方向位置Na(図2の拡大図には、その一例が二点鎖線で示される。)において、隣接プレート同士Tの内プレート111の、該内プレート111とチェーン幅方向で隣り合う外プレート121にチェーン幅方向で対向する第1側面112Aと当接する位置にある。
ここで、チェーン101の標準状態とは、図2に示されるように、第1,第2走行面151,152に接触しているチェーン101のチェーン幅方向断面において、第1背面114において第1走行面151と接触している1対の内プレート111、第2背面124において第2走行面152と接触している1対の外プレート121および1対の段差面153が、チェーン幅方向で線対称に配置されている状態である。
この標準状態で、隣接プレート同士Tに関連して、段差面153(または、第2走行面152)と内プレート111との間にチェーン幅方向隙間E2を形成している段差面153(または、第2走行面152)と内プレート111との間の、チェーン幅方向での間隔であるチェーン幅方向間隔S2は、隣接プレート同士Tの、チェーン幅方向での間隔であるプレート間隙間S1(チェーン幅方向でのプレート間隙間E1の幅でもある。)以下であり、本実施例では、プレート間間隔S1よりも小さく、該プレート間間隔S1の3/4〜1/2以下である。また、チェーン高さ方向での段差面153の幅である段差S3は、プレート間間隔S1よりも大きく、例えば、プレート間間隔S1の3〜4倍以上である。
したがって、チェーン横振れは、最大で、チェーン幅方向間隔S2で制限される振れ幅(振動の振幅に相当する。)に制限され、本実施例では、最大で、プレート間間隔S1よりも小さい振れ幅に制限されるまで、チェーン横振れが減少する。
また、図2に示されるように、第1,第2走行面151,152は、チェーン幅方向での断面形状である幅方向断面線が、チェーン幅方向にほぼ平行なほぼ直線であり、各段差面153は、幅方向断面線が、チェーン高さ方向にほぼ平行なほぼ直線である。
したがって、第1,第2走行面151,152および第1,第2背面114,124は、第1走行面151と第1背面114とが、および、第2走行面152と第2背面124とが、それぞれチェーン幅方向断面において互いにほぼ線接触する面形状である。
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
チェーン伝動装置100は、内リンク110および外リンク120がチェーン長手方向で交互に屈曲可能に連結されているチェーン101と、内リンク110の内プレート111の第1背面114および外リンク120の外プレート121の第2背面124が同時にそれぞれ摺接する第1,第2走行面151,152を有するチェーンガイド102とを備える。
この構成により、内リンクプレートおよび外リンクプレートの一方のリンクプレートのみがチェーンガイドの走行面と摺接するチェーンに比べて、チェーン101と第1,第2走行面151,152との接触部115,125が内プレート111および外プレート121に分散されるので、接触部115,125での接触圧が減少して、第1,第2走行面151,152の摩耗を抑制することができ、チェーンガイド102の耐久性、ひいてはチェーン伝動装置100の耐久性を向上させることができる。
外プレート121のプレート高さH2が、内プレート111のプレート高さH1よりも小さく、第2走行面152が、チェーン高さ方向で第1走行面151よりも高い位置にあり、チェーンガイド102が、第1,第2走行面151,152がチェーン高さ方向で異なる位置にあることで形成されると共に内プレート111との当接によりチェーン幅方向でのチェーン101の移動を規制する段差面153を有し、段差面153が、チェーン高さ方向で第1走行面151と第2走行面152との間に位置すると共に、チェーン幅方向で隣り合う内プレート111および外プレート121(すなわち、隣接プレート同士T)がチェーン幅方向で配置される範囲である隣接プレート配置範囲B内に位置する。
この構成により、チェーン横振れを抑制する段差面153は、チェーンガイド102の第1,第2走行面151,152がチェーン高さ方向で異なる位置にあることを利用して形成され、しかも前記隣接プレート配置範囲B内に位置するので、チェーン横振れを規制する段差面が、例えば、いずれもチェーン幅方向で離隔している1対の内プレート111および1対の外プレート121をチェーン幅方向で挟む位置に設けられる場合に比べて、チェーンガイド102をチェーン幅方向で小型化することができ、したがってチェーンガイド102を軽量化することができる。
しかも、段差面153は、チェーン高さ方向で、第1走行面151と、外プレート121が摺接する第2走行面152との間に位置するので、チェーン幅方向での外プレート121と段差面153との位置関係に関わらず、外プレート121と段差面153との干渉を回避するために段差面153をチェーン幅方向で外プレート121から遠ざける必要がないこと、および、段差面153がチェーン幅方向で隣接プレート配置範囲B内に位置することから、段差面153を内プレート111にチェーン幅方向で近接させて配置することが可能になり、それによってチェーン横振れを抑制することが可能になるため、チェーン横振れに起因する内プレート111と段差面153との当接時の衝突音による騒音を低減すること、チェーン横振れに起因するチェーンガイド102からのチェーン101の離脱を防止すること、および、チェーン幅方向に移動するチェーン101と第1,第2走行面151,152との間での摩擦によるチェーン101での摩擦損失を減少させて、チェーン伝動装置100を駆動するための前記エンジンの動力損失を減少させることが可能になる。
そして、段差面153が、隣接プレート同士Tのプレート間隙間E1のチェーン幅方向位置Nにおいて内プレート111と当接する位置にあることにより、チェーン横振れが、プレート間隙間E1を形成している隣接プレート同士Tのプレート間間隔S1以下の値で制限される振れ幅まで減少するので、チェーン横振れに起因する内プレート111と段差面153との衝突音による騒音を一層低減すること、および、チェーン幅方向に移動するチェーン101と第1,第2走行面151,152との間での摩擦によるチェーン101での摩擦損失を一層減少させることができる。
さらに、内プレート111が段差面153に当接するときには、第1,第2背面114,124が第1,第2走行面151,152にそれぞれ摺接していることによる摩擦力が、チェーン幅方向へのチェーン101の移動を抑えるので、第1,第2背面114,124のいずれか一方の背面のみがシュー140の走行面に摺接する場合に比べて、内プレート111と段差面153との衝突力が減少して、内プレート111と段差面153との当接時の衝突音によるチェーン101の騒音を低減することができる。
第1,第2背面114,124において、第1,第2接触部115,125をそれぞれ含む第1,第2摺接面116,126の長手方向断面線C1,C2が、第1,第2走行面151,152に向かって凸状のほぼ円弧状であることにより、第1背面114と第1走行面151との接触領域および第2背面124と第2走行面152との接触領域が、長手方向断面線C1,C2が直線である場合に比べて小さくなるので、チェーン101での摩擦損失を減少させることができる。
各摺接面116,126の長手方向断面線C1,C2が各走行面151,152に向かって凸状のほぼ円弧状であり、第1,第2背面114,124が第1,第2走行面151,152に同時にそれぞれ摺接している状態で、内プレート111が段差面153に摺接可能である。
この構成により、第1,第2摺接面116,126の長手方向断面線C1,C2が、それぞれ第1,第2走行面151,152に向かって凸状の円弧状であるので、各摺接面116,126の長手方向断面線C1,C2が直線である場合に比べて、チェーン高さ方向での第1走行面151と第1背面114との間の隙間、および、チェーン高さ方向での第2走行面152と第2背面124との間の隙間が大きくなる分、チェーン幅方向で内プレート111側および外プレート121側から、前記隙間を通じて段差面153に供給される潤滑油の量が増加するので、内プレート111と段差面153との間での潤滑性が向上して、内プレート111と段差面153との摺接時に、内プレート111と段差面153と間の摩擦によるチェーン101での摩擦損失を減少させることができる。
そして、第1,第2背面114,124の全体の長手方向断面線C1,C2が、それぞれ第1,第2走行面151,152に向かって凸状の円弧状であることにより、チェーン幅方向で内プレート111側および外プレート121側から、前記隙間を通じて段差面153に供給される潤滑油の量が一層増加するので、内プレート111と段差面153との間での潤滑性が一層向上する。
第1走行面151と1対の段差面153とが、チェーン長手方向に延びている走行溝155を形成していることにより、第1走行面151および1対の段差面153に付着した潤滑油は走行溝155により保持されるため、第1走行面151および段差面153に潤滑油が留まる量および時間が増加するので、第1走行面151および各段差面153と内プレート111との間での潤滑性が向上して、第1背面114と第1走行面151との間の摩擦、およびチェーン横振れの際に接触する内プレート111と段差面153との間の摩擦によるチェーン101での摩擦損失を減少させることができ、さらに第1走行面151および各段差面153の摩耗を抑制することができる。
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した実施例について、変更した構成に関して説明する。
第1背面114および第2背面124の一方の背面のみにおいて、長手方向断面線がほぼ円弧状であってもよい。この場合にも、長手方向断面線C1または長手方向断面線C2がほぼ円弧状であることにより、内プレート111と第1走行面151との接触領域、または、外プレート121と第2走行面152との接触領域が減少して、チェーン101での摩擦損失が減少し、さらにチェーン高さ方向での第1走行面151と第1背面114との間の隙間、または、チェーン高さ方向での第2走行面152と第2背面124との間の隙間を通じて、チェーン幅方向で内プレート111側または外プレート121側から段差面153に供給される潤滑油により、内プレート111と段差面153との間での潤滑性が向上して、内プレート111と段差面153と間の摩擦によるチェーン101での摩擦損失を減少させることができる。
別の例として、第1,第2背面114,124の長手方向断面線C1,C2がいずれもほぼ直線であってもよい。
シュー140は、前記実施例では、基部141および1対の突条142が一体成形されたが、基部141および1対の突条142が互いに別個の部材であって、第1走行面151、第2走行面152および段差面153がほぼ連続するように構成されてもよく、さらに、基部141および1対の突条142が別個の部材であり、第1,第2走行面151,152をほぼ連続させる段差面を有していなくてもよい。
第1走行面151と第2走行面152とがチェーン高さ方向で異なる位置にあることで形成される規制部は、段差面153以外の面、または面以外の形状部であってもよい。
さらに、規制部または段差面は、第1走行面151を形成する部材とは別個の部材であって、第2走行面152を形成するための部材、または、第2走行面152を形成する部材とは別個の部材であって、第1走行面151を形成するための部材、または、第1走行面151,および第2走行面152をそれぞれ形成するための部材とは別個の部材により形成されてもよい。
規制部または段差面は、第1,第2走行面151,152の少なくとも一方の走行面に対して、チェーン高さ方向で離隔していてもよい。
内プレート111および外プレート121の少なくとも一方が、チェーン長手方向に離隔している摺接面を有する瓢箪形のリンクプレートであってもよい。
第1リンクが外リンク、第1リンクプレートが外リンクプレートであり、第2リンクが内リンク、第2リンクプレートが内リンクプレートであり、第1走行面が外側走行面、第2走行面が内側走行面であってもよい。
チェーン伝動装置100を駆動する動力源は電動モータを含むモータであってもよい。
100・・・チェーン伝動装置
101・・・チェーン
102・・・チェーンガイド
110・・・内リンク
111・・・内リンクプレート
114,124・・・背面
115,125・・・接触部
116,126・・・摺接面
120・・・外リンク
121・・・外リンクプレート
131・・・連結ピン
140・・・シュー
151・・・第1走行面
152・・・第2走行面
153・・・段差面
155・・・走行溝
B ・・・隣接プレート配置範囲
L ・・・屈曲中心線
E1 ・・・プレート間隙間
E2 ・・・チェーン幅方向隙間
N ・・・チェーン幅方向位置

Claims (4)

  1. チェーン幅方向で離隔する複数の第1リンクプレートから構成される複数の第1リンクおよびチェーン幅方向で離隔する複数の第2リンクプレートから構成される複数の第2リンクを備えると共にチェーン長手方向に前記第1リンクおよび前記第2リンクが屈曲可能に連結されているチェーンと、前記チェーンの走行時に前記第1リンクプレートの第1背面および前記第2リンクプレートの第2背面が同時に摺接する走行面を有するチェーンガイドとを備えるチェーン伝動装置において、
    前記第2リンクプレートのプレート高さが、前記第1リンクプレートのプレート高さよりも小さく、
    前記走行面が、前記第1背面および前記第2背面が同時にそれぞれ摺接する前記第1走行面および前記第2走行面を有し、
    前記第2走行面が、チェーン高さ方向で前記第1走行面よりも高い位置にあり、
    前記チェーンガイドが、前記第1走行面および前記第2走行面がチェーン高さ方向で異なる位置にあることで形成されると共に前記第1リンクプレートとの当接によりチェーン幅方向での前記チェーンの移動を規制する規制部を有し、
    前記規制部が、チェーン高さ方向で前記第1走行面と前記第2走行面との間に位置すると共に、チェーン幅方向で隣り合う前記第1リンクプレートおよび前記第2リンクプレートがチェーン幅方向で配置される範囲内に位置することを特徴とするチェーン伝動装置。
  2. 前記第1背面および前記第2背面の少なくとも一方の背面において、前記走行面との接触部を含む摺接面の、チェーン長手方向での断面形状である長手方向断面線が、前記走行面に向かって凸状のほぼ円弧状であり、
    前記規制部が、チェーン高さ方向で前記第1走行面および前記第2走行面の間の段差面であり、
    前記第1背面および前記第2背面が前記第1走行面および前記第2走行面に同時にそれぞれ摺接している状態で、前記第1リンクプレートが前記段差面に摺接可能であることを特徴とする請求項1に記載のチェーン伝動装置。
  3. 前記第1リンクを構成する1対の前記第1リンクプレートが、チェーン幅方向で、前記第2リンクを構成する1対の前記第2リンクプレートの間に配置され、
    前記第1走行面が、チェーン幅方向で1対の前記第2走行面の間に位置すると共に、チェーン高さ方向で前記各第2走行面よりも低い位置にあり、
    前記第1走行面と、チェーン高さ方向で前記第1走行面および前記1対の第2走行面の間の1対の前記段差面とが、チェーン長手方向に延びている走行溝を形成していることを特徴とする請求項2に記載のチェーン伝動装置。
  4. 前記規制部が、チェーン幅方向で隣り合う前記第1リンクプレートと前記第2リンクプレートとのプレート間隙間のチェーン幅方向位置において前記第1リンクプレートと当接する位置にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のチェーン伝動装置。
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