JP2013145808A - 剥離方法、液晶ディスプレイの製造方法、有機elディスプレイの製造方法、およびタッチパネルの製造方法 - Google Patents

剥離方法、液晶ディスプレイの製造方法、有機elディスプレイの製造方法、およびタッチパネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで生産性の高い、基板の剥離方法を提供する。
【解決手段】フラッシュランプ1は連続的な広波長域の光を出射し、フラッシュランプ1の出射光を、ガラス基板11・19を透過してMo層12・18に照射することにより、ガラス基板11とPI層13とを剥離し、ガラス基板19とPI層17とを剥離する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス基板と被剥離層とを含む多層体において、光源から出射される光を利用して該基板と被剥離層とを剥離する剥離方法に関する。
表示部分が柔軟に変形可能な、いわゆるフレキシブルディスプレイは、薄く・軽く・割れないディスプレイとして注目を集めている。液晶表示方式のフレキシブルディスプレイは、通常、液晶層または発光材料を、ポリイミド樹脂等の有機透明樹脂材料で挟んだ構造を有する。また、有機ELディスプレイの場合は、不透明なポリイミド樹脂等の有機樹脂材料を有している。
フレキシブルディスプレイとしての液晶パネルの製造工程においては、ガラス等の支持基板上に上記透明樹脂材料を成膜し、その上にTFT基板、液晶層、CF基板等を形成する。そして、最終的に、上記透明樹脂材料と上記支持基板とを剥離する工程(剥離工程)が必要となる。
従来の上記液晶ディスプレイの製造工程では、上記剥離工程において、エキシマレーザ等のレーザ光が用いられている。
例えば、特許文献1には、基板上にTi等の材料からなる第1の層を形成し、その上に酸化シリコン等の材料からなる第2の層を形成し、さらにその上に被剥離層(樹脂材料)を形成し、これに基板側からレーザ光を照射することによって被剥離層と基板とを剥離する方法が記載されている。この方法によれば、レーザ光を照射することにより、第1の層には引張応力が生じる一方、第2の層には圧縮応力が生じるため、被剥離層と基板とを剥離することができる。
また、特許文献2には、基板上に分離層を形成し、その上に被転写層を形成し、これに基板側からレーザ光を照射することによって被転写層と基板とを剥離する方法が記載されている。この方法によれば、レーザ光を分離層が吸収し、分離層を構成する物質の原子間または分子間の結合力が消失または減少(すなわちアブレーション現象)するため、被転写層と基板とを剥離することができる。
特開2006−203219号公報(2006年8月3日公開) 特開2004−140381号公報(2004年5月13日公開)
しかしながら、上記のようにレーザ光を利用して基板を剥離する方法では、以下の問題を有する。
第一に、基板を剥離するためだけの装置として高価なレーザを用いることは、液晶ディスプレイ等の採算性が取れないという問題がある。
第二に、レーザは照射領域が狭いため、剥離工程に時間を要し製造効率が悪いという問題がある。例えば、一般のエキシマレーザでは、0.6mm×300mmのライン状に照射するため(図5の(a)参照)、剥離面が広範に及ぶ場合には、剥離工程に多くの時間を要してしまう。
第三に、例えば、希ガスやハロゲンなどの混合ガスを用いてレーザ光を発生させるエキシマレーザはガス交換型であるため、メンテナンスのために装置を停止する時間が長く、またランニングコストも大きいという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、低コストで生産性の高い、基板の剥離方法を提供することにある。
本発明の剥離方法は、上記課題を解決するために、
基板と光熱交換膜と被剥離層とがこの順に形成されてなる多層体において、光源から照射される光を用いて該基板と被剥離層とを剥離する剥離方法であって、
上記光源は、連続的な広波長域の光を出射し、
上記光源からの出射光を、上記基板を透過して上記光熱交換膜に照射することにより、上記基板と上記被剥離層とを剥離することを特徴とする。
上記の方法によれば、光熱交換膜において、基板を透過した広波長域の光を吸収して熱に変換することができるため、剥離に必要なエネルギーを得ることができる。また、剥離に利用される光源として、レーザではなく、連続的な広波長域の光を出射する光源、すなわちランプ(特にフラッシュランプ)を用いることができるため、剥離工程の短縮化、製造コストの低減およびメンテナンス性の向上を実現することができる。すなわち、低コストで生産性の高い、基板の剥離方法を実現することができる。
上記剥離方法では、上記光源は、紫外域から赤外域まで連続的な波長域の光を出射することが好ましい。
上記剥離方法では、上記光源は、100nm〜1200nmの波長域を有する光を出射することが好ましい。
上記剥離方法では、上記光源は、内部に希ガスが封入されたフラッシュランプであることが好ましい。
これにより、短時間で強度の大きい光を照射することができる。
上記剥離方法では、上記光源は、上記フラッシュランプを構成する複数の発光管と、各発光管の一側面を覆う反射板とを備えていることが好ましい。
これにより、光源から出射される光の強度を高めることができる。
上記剥離方法では、上記光熱交換膜の材料は、融点が1000℃以上の高融点金属であることが好ましい。
上記剥離方法では、上記光熱交換膜の材料は、Moであることが好ましい。
Moは2000℃以上の高融点を有するため、光照射時の熱により溶解や変形等が起き難いという効果が得られる。
上記剥離方法では、上記光熱交換膜は、上記光源から照射された光の略40〜50%を吸収して熱に変換することが好ましい。
これにより、剥離に必要な十分なエネルギーを得ることができる。
本発明の液晶ディスプレイの製造方法は、上記課題を解決するために、
フレキシブル性を有する液晶ディスプレイの製造方法であって、上記剥離方法を含むことを特徴とする。
本発明の有機ELディスプレイの製造方法は、上記課題を解決するために、
フレキシブル性を有する有機ELディスプレイの製造方法であって、上記剥離方法を含むことを特徴とする。
本発明のタッチパネルの製造方法は、上記課題を解決するために、
フレキシブル性を有するタッチパネルの製造方法であって、上記剥離方法を含むことを特徴とする。
以上のように、本発明の剥離方法は、上記光源が連続的な広波長域の光を出射し、上記光源からの出射光を、上記基板を透過して上記光熱交換膜に照射することにより、上記基板と上記被剥離層とを剥離するものである。これにより、低コストで生産性の高い、基板の剥離方法を提供することができる。
(a)〜(d)は、実施の形態1に係る液晶ディスプレイの製造方法を説明するための図である。 (a)は、実施の形態1に係る液晶ディスプレイの製造方法に用いられるフラッシュランプの光のスペクトルを示す図であり、(b)は、光熱交換膜(例えばMo)を有しない場合のフラッシュランプの光の有効波長域を示す図である。 (a)は、ガラス基板単体のフラッシュランプ光の透過率と、ガラス基板および透明樹脂層(PI)の積層体におけるフラッシュランプ光の透過率とを示す図であり、(b)は、実施の形態1に係るガラス基板およびMoの積層体におけるフラッシュランプ光の透過率を示す図である。 実施の形態1に係るガラス基板およびMoの積層体におけるフラッシュランプ光の吸収率を示す図である。 (a)は、レーザ光の照射エリアを模式的に示す図であり、(b)はフラッシュランプの照射エリアを模式的に示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態2に係る有機ELディスプレイの製造方法を説明するための図である。 実施の形態2に係る有機ELディスプレイの有機EL構造部の構成の一部を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3に係るタッチパネルの製造方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は、実施の形態3に係るタッチパネルのセンサ電極の製造工程を説明するための図である。 実施の形態3に係るタッチパネルの一例を示す図であり、(a)は、タッチパネルのセンサ部を説明するための平面図であり、(b)は、(a)の線A−Bに沿った断面の一部を示す図であり、(c)は、タッチパネルに指がタッチされた時のタッチパネルの動作を説明するための図である。 実施の形態3に係るタッチパネルのセンサ電極の構成を示す図である。
本発明の実施の形態について図面に基づいて説明すると以下の通りである。
〔実施の形態1〕
図1は、実施の形態1に係る液晶ディスプレイ10の製造方法を説明するための図である。
図1において、11はガラス基板、12は光熱交換膜、13は透明樹脂層、14はベースコート、15は液晶構造部、16はベースコート、17透明樹脂層、18は光熱交換膜、19はガラス基板を示している。
ガラス基板11・19は、透光性および耐熱性を有するガラス基板である。ガラス基板11には、一般的な表示パネルに用いられるマザーガラスを利用することができる。
光熱交換膜12・18は、反射率が低く広波長域の光を吸収して熱に交換する、高融点のメタル材料である。具体的には、例えば、Mo、Ti、Co、Cr、Ni、Fe、Sn、Bi、Sb、Te等が挙げられるが、この中でも特に、反射率が低く、高融点を有し、比較的安価でマイグレーションし難く液晶製造プロセスで広く採用されているMoが好適である。光熱交換膜12は、ガラス基板11上の全面に形成される。
透明樹脂層13・17(被剥離層)は、ポリイミド(PI)等の耐熱性を有する有機透明樹脂材料からなる。
ベースコート14・16は、例えばSiNを用いることができる。
液晶構造部15は、一般的な液晶ディスプレイを構成する部材と同一の構成部材からなり、薄膜トランジスタ(TFT)、各種信号線(走査信号線、データ信号線等)、画素電極、液晶層、共通電極(対向電極)、カラーフィルタ(CF)、絶縁層等を含んでいる。液晶構造部15は、周知の構成および製造方法を適用することができる。
(液晶ディスプレイの製造方法)
実施の形態1に係る液晶ディスプレイ10は、表示部分が柔軟に変形可能な(フレキシブル性を有する)、いわゆるフレキシブルディスプレイである。この液晶ディスプレイ10の製造工程には、TFT基板(アクティブマトリクス基板)製造工程、CF基板(カラーフィルタ基板)製造工程、両基板を貼り合わせて液晶を充填する組み立て工程、および、ガラス基板11・19を剥離する剥離工程が含まれる。
以下では、液晶ディスプレイ10の製造方法について説明する。なお、TFT基板製造工程、CF基板製造工程および組み立て工程は、周知の製造工程を適用することができる。以下ではその一例を挙げるが、これに限定されるものではない。
(TFT基板製造工程)
まず、ガラス基板11(マザーガラス)上に、光熱交換膜12として金属膜(ここではMo層を例に挙げる)をスパッタリング法により成膜し、マザーガラス全面もしくはパネル面取りに合わせてエッチングする。
次に、Mo層12が形成されたガラス基板11上にカップリング剤を塗布した後、透明樹脂材料(ここではポリイミド(PI)を例に挙げる)を塗布し、ベークを行う。これにより、3μm〜20μmの膜厚のPI層13を形成する。なお、カップリング剤は、ガラス(無機)とポリイミド等の透明樹脂材料(有機)との密着性を向上させるための薬液である。
次に、SiN等のベースコート14をCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはスパッタリング法により成膜する。これにより、水分および有機成分のバリア膜が形成される。
次に、ベースコート14上に、チタンなどの金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、フォトリソグラフィ法によりパターニングを行い、走査信号線を形成する。
次に、走査信号線が形成されたガラス基板11全体に、CVD法により窒化シリコンなどの無機絶縁膜を成膜し、フォトレジストの除去を行い、ゲート絶縁膜を形成する。
次に、ゲート絶縁膜上(ガラス基板11全体)に、データ信号線、トランジスタのソース電極・ドレイン電極を形成する(メタル層の形成)。
次に、データ信号線などが形成されたガラス基板11全体に、層間絶縁膜(無機層間絶縁膜、有機層間絶縁膜)を形成する。
その後、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、コンタクトホールが形成された層間絶縁膜上のガラス基板11全体に、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、酸化亜鉛、酸化スズなどからなる透明導電膜をスパッタリング法により成膜し、各画素電極を形成する。
最後に、画素電極上のガラス基板11全体に、配向膜を形成する。以上のようにして、TFT基板を作製することができる。
(CF基板製造工程)
次に、CF基板製造工程について説明する。
まず、TFT基板と同様、ガラス基板19(マザーガラス)上に、Mo層18をスパッタリング法により成膜する。その際、パネル面取りに合わせて、不要箇所をマスク成膜しても良い。その後、貼り合せのためのマーカーを形成する。その際、パネル面取りに合わせてエッチングしても良い。
次に、Mo層18が形成されたガラス基板19上にカップリング剤を塗布した後、透明樹脂材料(PI)を塗布し、ベークを行う。これにより、3μm〜20μmの膜厚のPI層17を形成する。
次に、SiN等のベースコート16をCVD法またはスパッタリング法により成膜する。これにより、水分および有機成分のバリア膜が形成される。
次に、ベースコート16上に、クロム薄膜または黒色顔料を含有する樹脂を成膜した後、フォトリソグラフィ法によりパターニングを行い、ブラックマトリクスを形成する。次いで、ブラックマトリクスの間隙に、顔料分散法などを用いて、赤、緑及び青のカラーフィルタ層をパターン形成する。
次に、カラーフィルタ層上のガラス基板19全体に、ITO、IZO、酸化亜鉛、酸化スズなどからなる透明導電膜を成膜し、共通電極(対向電極)を形成する。
最後に、共通電極上のガラス基板19全体に、配向膜を形成する。以上のようにして、CF基板を作製することができる。
(組み立て工程)
次に、組み立て工程について説明する。
まず、TFT基板およびCF基板の一方に、スクリーン印刷により、熱硬化性エポキシ樹脂などからなるシール材料を液晶注入口の部分を欠いた枠状パターンに塗布し、他方の基板に液晶層の厚さに相当する直径を持ち、プラスチックまたはシリカからなる球状のスペーサーを散布する。
次いで、TFT基板とCF基板とを貼り合わせ、シール材料を硬化させる。
最後に、TFT基板およびCF基板並びにシール材料で囲まれる空間に、減圧法により液晶材料を注入した後、液晶注入口に熱硬化樹脂を塗布し、加熱によって液晶材料を封止することで液晶層を形成する。なお、UV硬化樹脂は、剥離に用いるMoで遮光されているために使用できない。図1の(a)は、組み立て工程が終了した時点の様子を示している。
なお、液晶ディスプレイの製造工程は、ディスペンサーでシール材を描画し、セルギャップをTFT基板製造工程またはCF基板製造工程で樹脂スペーサー(樹脂で柱状のギャップを維持するもの)を用いて製造してもよい。
(剥離工程)
次に、剥離工程について説明する。
TFT基板とCF基板とを貼り合わせた後、TFT基板側から光を照射してガラス基板11(マザーガラス)を剥離し、CF基板側から光を照射してガラス基板19(マザーガラス)を剥離する。TFT基板側の剥離工程とCF基板側の剥離工程は同一の内容であるため、以下ではCF基板側の剥離工程について説明する。
液晶ディスプレイ10の製造工程において剥離工程に用いられる光は、ある特定の波長域を有するレーザ光とは異なり、図2の(a)に示すような、紫外域から可視光域、近赤外域まで、連続的な広波長域を有するフラッシュランプ光である。フラッシュランプは、円筒形の発光管の両端に電極が配置され、発光ガスとしてキセノンが封入されて構成されている。フラッシュランプの点灯方式は以下の通りである。点灯回路内にあるコンデンサに電荷を溜め、その電荷を一気にランプへ供給させる。電極から電子が瞬時に対向する電極に向かって放射され、その電子とキセノンとの衝突によりキセノン原子が励起、発光を繰り返す。これにより、瞬時に高照度の断続したパルス点灯を得ることができる。
実施の形態1に係るフラッシュランプ1(光源)では、図1の(b)に示すように、複数本(例えば10本程度)の発光管2が並べられており、一方側に反射板3が設けられている。なお、図1の(b)では、便宜上、発光管2を4本として示している。この構成により、キャパシタ容量が巨大なコンデンサの瞬間的放電現象により、放電電圧のパルス幅(半値幅)が数十μsec〜数msecオーダーという短時間で巨大な電力がランプに印加されて放電される。
フラッシュランプ1から出射された光(フラッシュランプ光)は、ガラス基板19に照射される(図1の(b))。これにより、μsecオーダーという極めて短い時間の照射によって、ガラス基板19を剥離することができる。
ここで、ガラス基板19にフラッシュランプ光が照射されたときの光の透過率について説明する。
まず、実施の形態1に係る製造工程と比較するため、ガラス基板上に直接、透明樹脂層(PI層)を形成した場合の光の透過率について説明する。図3の(a)は、ガラス基板単体のフラッシュランプ光の透過率(点線)と、ガラス基板および透明樹脂層(PI層)の積層体におけるフラッシュランプ光の透過率(実線)とを示している。
図3の(a)から分かるように、約300nm以下の波長域では、フラッシュランプ光はガラス基板をほとんど透過しないため(ガラス基板19で吸収されるため)、剥離に寄与しない。また、約400nm以上の波長域では、ガラス基板だけでなくPI層をも透過している。そのため、この波長域の光は、TFTにまで到達し、TFTを構成する半導体層に悪影響(a−Siの光劣化等)を及ぼすため、剥離に利用することはできない。よって、ガラス基板上に直接、PI層を形成した構成では、剥離に有効なフラッシュランプ光の波長域は、約300nm〜370nm程度の狭い波長域に限られ(図2の(b))、剥離に必要なエネルギーを得ることができない。その結果、ガラス基板を剥離することができない。将来、高エネルギーのランプが開発されたり、材料やプロセスによって、約300nm〜370nm程度の狭い波長域で剥離できる技術が開発されたとしても、TFTへ到達し得る光を遮断するための遮蔽用の光学フィルタを設ける必要がある。この高価な光学フィルタは、定期的に交換する必要があり、液晶ディスプレイの製造コスト増大、メンテナンス性の低下等の問題が生じる。
これに対して、実施の形態1に係る製造工程では、ガラス基板19上に光熱交換膜18としてのMo層18が形成され、Mo層18上に透明樹脂層17(PI層)が形成されている。図3の(b)には、ガラス基板19およびMo層18の積層体におけるフラッシュランプ光の透過率を示している。また、図4には、ガラス基板19およびMo層18の積層体におけるフラッシュランプ光の吸収率を示している。この吸収率(%)は、「100−反射率−透過率」で算出した値である。なお、図3の(b)および図4において、(i)はMo層18の膜厚が100nmの場合を示し、(ii)はMo層18の膜厚が40nmの場合を示している。
図3の(b)および図4から分かるように、フラッシュランプ光は、約300nm以下の波長域では、ガラス基板19をほとんど透過しないため(ガラス基板19で吸収されるため)、剥離に寄与しないが、約300nm以上の波長域では、ガラス基板19を透過し、Mo層18で吸収・反射される。例えば、膜厚100nmのMo層18の場合、波長域が400nm以上では、フラッシュランプ光は、90%以上がガラス基板19を透過するが(図3の(a))、Mo層18ではほとんど透過せず(図3の(b))、約55%が吸収され、約35%が反射される(図4)。すなわち、図4に示すように、Mo層18は、ガラス基板19を透過する、紫外域から可視光域、近赤外域までの広波長域の光の約50%を吸収する。なお、Mo層18は、その膜厚が薄い(ここでは40nm)ほど吸収率が低く(透過率が高く)、厚い(ここでは100nm)ほど吸収率が高い(透過率が低い)ことが分かる。つまり、Mo層18は100nm以下の膜厚では光が透過し、より薄くなると変換効率が悪く剥離し難くなり、透過光によるTFTへの悪影響が懸念される。このため、Mo層18の膜厚は、100nm以上とすることが望ましい。
このように、ガラス基板19およびPI層17の間にMo層18を形成することにより、ガラス基板19を透過した広波長域の光を吸収して熱に変換することができる。すなわち、図2の(a)に示すように、有効波長域を広範囲(約300nm〜約800nm)に広げることができるため、剥離に必要なエネルギーを得ることができる。これにより、フラッシュランプの光を利用して、ガラス基板19およびMo層18をPI層17から剥離することができる。
ここで、ガラス基板19および透明樹脂層17は、互いの線膨張係数が近いことが望ましいが、この場合、照射時の熱による膨張差ストレスが小さくなる。しかし、実施の形態1では、ガラス基板19および透明樹脂層17の間に、光熱交換膜18(Mo層)が形成されているため、透明樹脂層17との線膨張係数差が大きくなり、機械的膨張差ストレスによっても剥離に寄与することができる。
図5の(a)は、レーザ光の照射エリアを模式的に示し、(b)はフラッシュランプ1の照射エリアを模式的に示している。図5から分かるように、フラッシュランプ1は、複数本(10本程度)の発光管2を備えているため、レーザ光と比較して照射エリアを拡大することができる。例えば、レーザの照射エリアは、低温p−Si液晶ディスプレイ用の量産装置において、0.6×300mmのライン状のエキシマレーザや固体レーザの場合、せいぜい数mmΦオーダーのショットエリアである。これに対して、フラッシュランプはランプの長さや本数によるが、100mm以上の照射エリアが可能で、量産的には300〜500mm程度になると考察される。よって、フラッシュランプ1を用いる実施の形態1に係る製造工程によれば、照射時間を短くすることができるため、剥離工程(タクトタイム)の短縮化および液晶ディスプレイの生産性の向上を図ることができる。
また、剥離工程に、高価なレーザを用いず、フラッシュランプ1を用いることができるため、製造コストの低減およびメンテナンス性の向上を実現することができる。さらに、上記製造工程によれば、剥離工程以外は、既存の製造工程を適用することができるため、既存の液晶ディスプレイの製造装置および製造工程をそのまま流用することができる。
上記の剥離工程において、ガラス基板19およびMo層18を剥離した後、PI層17上に支持体4を接着する。これは、PI層17が3〜20μmと薄いため、自律性が低く破断するおそれがあるためである。支持体4の材料としては、薄い有機フィルムを用いることが好ましい。例えば、各フィルムメーカーが量産化しているガスバリア性の高いフィルムやヘイズ値を抑えた光学的機能性を備えたフィルムやPET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)、アクリル等を用いることができる。なお、液晶ディスプレイ10では、偏光板を支持体4と兼用しても良い。また、商品の傷防止や保護目的のために設けられるガラスやアクリル等を支持体4と兼用しても良い。
上記剥離工程は、他方の面(図1の(c)のガラス基板11側)も同様に行われ、同様に支持体5が形成される。最後に、所定の位置で切断することにより、個々のフレキシブルな液晶ディスプレイ10が完成する。
なお、フラッシュランプ1の構造(例えば、発光管2の本数)、光熱交換膜12・18の材料および膜厚は、剥離工程のタクトタイム、剥離の精度、生産性あるいはメンテナンス性等により決定される。具体的には、フラッシュランプ1の発光管2は10本程度とすることが好ましく、光熱交換膜12・18の材料には高融点のMoを用いることが好ましい。また、Mo層の膜厚は100nm〜400nmとすることが好ましい。
また、フラッシュランプ1は、1200nm以上で光強度が弱くなるため、少なくとも100nm〜1200nmの連続的な波長域の光を出射できるものであることが好ましい。また、光熱交換膜12・18は、フラッシュランプ1から照射された光のうち、少なくとも400nm〜800nmの波長域の光を吸収して熱に変換できるものであることが好ましい。
なお、実施の形態1に係る液晶ディスプレイ10は、2D表示、3D表示、デュアルビュー表示、ベイルビュー表示、トリプルビュー表示を行う機能を備えていても良い。すなわち、実施の形態1に係る剥離方法は、各種の液晶ディスプレイの製造方法に適用することができる。
〔実施の形態2〕
図6は、実施の形態2に係る有機ELディスプレイ20の製造方法を説明するための図である。
図6において、21はガラス基板、22は光熱交換膜、23は透明樹脂層、24はベースコート、25は有機EL構造部、26はベースコート、27は透明樹脂層、28は光熱交換膜、29はガラス基板を示している。
ガラス基板21、光熱交換膜22、透明樹脂層23、ベースコート24、ベースコート26、透明樹脂層27、光熱交換膜28、ガラス基板29は、実施の形態1に係る液晶ディスプレイ10を構成するガラス基板11、光熱交換膜12、透明樹脂層13、ベースコート14、ベースコート16、透明樹脂層17、光熱交換膜18、ガラス基板19と同一の構成である。
図7は、有機EL構造部25の構成の一部を示す図である。有機EL構造部25は、ガラス基板21、光熱交換膜22、透明樹脂層23およびベースコート24からなる下部基板2a上に形成され、一般的な有機ELディスプレイを構成する部材と同一の構成部材からなり、例えば、赤色光を発光する有機EL素子250a、緑色光を発光する有機EL素子250bおよび青色光を発光する有機EL素子250cが1単位として、マトリクス状に配列されており、隔壁(バンク)251により、各有機EL素子の発光領域が画定されている。各有機EL素子は、下部電極(陽極)252、正孔輸送層253、発光層254、上部電極(陰極)255から構成されている。また、下部基板2a上には、有機EL素子を駆動するためのTFT256(a−Si、p−Si、酸化物半導体)が複数設けられている。
(有機ELディスプレイの製造方法)
実施の形態2に係る有機ELディスプレイ20は、表示部分が柔軟に変形可能な(フレキシブル性を有する)、いわゆるフレキシブルディスプレイである。この有機ELディスプレイ20の製造工程には、有機EL基板製造工程、封止基板製造工程、両基板を貼り合わせる組み立て工程、および、ガラス基板21・29を剥離する剥離工程が含まれる。
有機EL基板製造工程、封止基板製造工程および組み立て工程は、周知の製造工程を適用することができる。以下ではその一例を挙げるが、これに限定されるものではない。また、剥離工程は、実施の形態1に示した液晶ディスプレイ10の剥離工程と同一である。
まず、ガラス基板21(マザーガラス)上に、光熱交換膜22として金属膜(ここではMo層を例に挙げる)をスパッタリング法により成膜し、マザーガラス全面もしくはパネル面取りに合わせてエッチングする。
次に、Mo層22が形成されたガラス基板21上にカップリング剤を塗布した後、透明樹脂材料(ここではポリイミド(PI)を例に挙げる)を塗布し、ベークを行う。これにより、3μm〜20μmの膜厚のPI層23を形成する。なお、カップリング剤は、ガラス(無機)とポリイミド等の透明樹脂材料(有機)との密着性を向上させるための薬液である。
次に、SiN等のベースコート24をCVD法またはスパッタリング法により成膜する。これにより、水分および有機成分のバリア膜が形成される。
次に、ガラス基板21、光熱交換膜22、透明樹脂層23およびベースコート24からなる下部基板2a上に、各有機EL素子を駆動するための複数のTFT256を所定の間隔で形成する。その後、下部基板2aの全面に、スピンコート法にて感光性のアクリル樹脂を塗布し、フォトリソグラフィ法により露光、現像を行い、複数のコンタクトホール257を備えた層間絶縁膜258を形成する。このコンタクトホール257により、各TFT256の一部が露出される。
次に、層間絶縁膜258が形成された下部基板2aの全面に、スパッタ法にてITO膜を成膜し、フォトリソグラフィ法により露光、現像を行い、エッチング法によりパターニングを行い、各TFT256と対をなすように下部電極259を形成する。なお、各コンタクトホール257において、層間絶縁膜258を貫通する下部電極252とTFT256とが電気的に接続される。
次に、隔壁251を形成した後、隔壁251で区画された各空間内に、正孔輸送層253、発光層254を形成する。また、発光層254および隔壁251を覆うように上部電極255を形成する。上記工程により、有機EL基板が作製される。
次に、ガラス基板29とMo層28と透明樹脂層27とベースコート26とがこの順に形成された封止基板2bの周辺に、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂等を塗布し、不活性ガス雰囲気中で、封止基板2bと有機EL基板とを接着させることにより、有機EL素子を封入する。これにより、各有機EL素子と封止基板2bとの間には中空部261が形成される。図6の(a)は、組み立て工程が終了した時点の様子を示している。
その後、フラッシュランプ1により、下部基板2a側から光を照射してガラス基板21(マザーガラス)を剥離し、封止基板2b側から光を照射してガラス基板29(マザーガラス)を剥離する。そして、剥離後のPI層23・27上に支持体6・7を形成する。この剥離工程は、実施の形態1に示した剥離工程と同一であるため、説明は省略する。これにより、フレキシブルな有機ELディスプレイ20が完成する。
なお、実施の形態2に係る有機ELディスプレイ20は、2D表示、3D表示、デュアルビュー表示、ベイルビュー表示、トリプルビュー表示を行う機能を備えていても良い。すなわち、実施の形態2に係る剥離方法は、各種の有機ELディスプレイの製造方法に適用することができる。
〔実施の形態3〕
図8は、実施の形態3に係るタッチパネル30の製造方法を説明するための図である。
図8において、31はガラス基板、32は光熱交換膜、33は透明樹脂層、34はベースコート、35はセンサ部を示している。
ガラス基板31、光熱交換膜32、透明樹脂層33、ベースコート34は、実施の形態1に係る液晶ディスプレイ10を構成するガラス基板11、光熱交換膜12、透明樹脂層13、ベースコート14と同一の構成である。
図10は、実施の形態3に係るタッチパネル30の一例を示している。ここでは、静電容量型のタッチパネルを例に挙げるが、これに限定されるものではない。図10の(a)は、タッチパネル30のセンサ部35を説明するための平面図であり、図10の(b)は、図10の(a)の線分A−Bに沿った断面の一部を示す図であり、図10の(c)は、タッチパネル30に指がタッチされた時のタッチパネル30の動作を説明するための図である。また、図11は、センサ部35を構成するセンサ電極の構成を示す図である。
センサ部35は、物体の接触位置を検出する位置検出電極であるいわゆるセンサ電極(駆動電極、検出電極)を備えている。図11に示すように、複数の検出電極351は、各列ごとに、Y方向に隣り合う検出電極351同士が接続配線351aにより電気的に接続されており、複数の駆動電極352は、各行ごとに、X方向に隣り合う駆動電極352同士が接続配線352aにより電気的に接続されている。Y方向に隣り合う検出電極351は、接続用配線351aが駆動電極352の接続配線352aの下層に設けられ、コンタクトホール351c・351dを介して接続される。
検出電極351および駆動電極352は、透明電極であり、例えば、酸化物等の透明導電材料で形成されている。透明導電材料としては、例えば、ITO(インジウム錫酸化物)、IZO(インジウム亜鉛酸化物)、酸化亜鉛、酸化スズ等が挙げられる。
図10の(b)に示すように、検出電極351と駆動電極352とに駆動電圧が印加されると、検出電極351と駆動電極352の間に静電容量が形成され、図示のような電気力線が形成される。
この状態で図10の(c)に示すように、指先がカバーガラス(支持体36)の表面にタッチされると、人体を介して接地との間に静電容量Cxが形成されることになり、電気力線の一部は指先を介して接地されることになる。これは、指先がタッチした部分の検出電極351と駆動電極352間の静電容量が大きく変化したことを示しており、これを検出することによって、指先がタッチした位置を検出することができる。
(タッチパネルの製造方法)
実施の形態3に係るタッチパネル30は、フレキシブル性を有している。このタッチパネル30の製造工程には、センサ部製造工程、およびガラス基板31を剥離する剥離工程が含まれる。センサ部35の製造工程は、周知の製造工程を適用することができる。以下ではその一例を挙げるが、これに限定されるものではない。また、剥離工程は、実施の形態1に示した液晶ディスプレイ10の剥離工程と同一である。
まず、ガラス基板31(マザーガラス)上に、光熱交換膜32として金属膜(ここではMo層を例に挙げる)をスパッタリング法により成膜し、マザーガラス全面もしくはパネル面取りに合わせてエッチングする。
次に、Mo層32が形成されたガラス基板31上にカップリング剤を塗布した後、透明樹脂材料(ここではポリイミド(PI)を例に挙げる)を塗布し、ベークを行う。これにより、3μm〜20μmの膜厚のPI層33を形成する。なお、カップリング剤は、ガラス(無機)とポリイミド等の透明樹脂材料(有機)との密着性を向上させるための薬液である。
次に、SiN等のベースコート34をCVD法またはスパッタリング法により成膜する。これにより、水分および有機成分のバリア膜が形成される。
次に、ベースコート34上に、Y方向に並ぶ複数の検出電極351の橋渡しとなる接続配線(以下、島部と称す)351aを成膜する(図9の(a))。同時に、信号端子や引き回し配線等を形成する。島部351aの金属材料としては、例えば、AlやTi/Al/Tiの積層膜を用いることができる。
次に、各島部351aを透明性絶縁膜351bで覆い、透明性絶縁膜351bにコンタクトホール351c・351dを形成する(図9の(b))。なお、透明性絶縁膜351bは、ガラス基板31全面にパターニングしても良いし、図9の(b)に示すように個々の島部351aにパターニングしても良い。
次に、ITO、IZO等の透明導電性膜を成膜して、センサ電極(検出電極351、駆動電極352)を形成する(図9の(c)、図11)。これにより、Y方向に隣り合う2つの検出電極351の一方が、コンタクトホール351cを介して島部351aに接続され、他方が、コンタクトホール351dを介して島部351aに接続されることにより、隣り合う2つの検出電極351が互いに電気的に接続される。
その後、センサ電極(検出電極351、駆動電極352)上に、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)、アクリル等の支持体36を形成する。図8の(b)は、センサ部製造工程が終了した時点の様子を示している。
その後、フラッシュランプ1により、ガラス基板31側から光を照射してガラス基板31(マザーガラス)を剥離する。この剥離工程は、実施の形態1に示した剥離工程と同一であるため、説明は省略する。これにより、フレキシブルなタッチパネル30が完成する。
なお、作製されたタッチパネル30は、ディスプレイ(表示パネル)に貼り付けられることにより、タッチパネル式ディスプレイが完成する。上記ディスプレイには、周知の液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、あるいは、上記実施の形態1に係る液晶ディスプレイ、実施の形態2に係る有機ELディスプレイを適用することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、また、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の剥離方法は、各種ディスプレイの製造方法に好適に利用することができる。
1 フラッシュランプ(光源)
2 発光管
3 反射板
4・5 支持体
10 液晶ディスプレイ
11・19 ガラス基板(基板)
12・18 光熱交換膜
13・17 透明樹脂層(被剥離層)
14・16 ベースコート
20 有機ELディスプレイ
21・29 ガラス基板(基板)
22・28 光熱交換膜
23・27 透明樹脂層(被剥離層)
24・26 ベースコート
25 有機EL構造部
30 タッチパネル
31 ガラス基板(基板)
32 光熱交換膜
33 透明樹脂層(被剥離層)
34 ベースコート
35 センサ部

Claims (11)

  1. 基板と光熱交換膜と被剥離層とがこの順に形成されてなる多層体において、光源から照射される光を用いて該基板と被剥離層とを剥離する剥離方法であって、
    上記光源は、連続的な広波長域の光を出射し、
    上記光源からの出射光を、上記基板を透過して上記光熱交換膜に照射することにより、上記基板と上記被剥離層とを剥離することを特徴とする剥離方法。
  2. 上記光源は、紫外域から赤外域まで連続的な波長域の光を出射することを特徴とする請求項1に記載の剥離方法。
  3. 上記光源は、100nm〜1200nmの波長域を有する光を出射することを特徴とする請求項1に記載の剥離方法。
  4. 上記光源は、内部に希ガスが封入されたフラッシュランプであることを特徴とする請求項1に記載の剥離方法。
  5. 上記光源は、上記フラッシュランプを構成する複数の発光管と、各発光管の一側面を覆う反射板とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の剥離方法。
  6. 上記剥離方法では、上記光熱交換膜の材料は、融点が1000℃以上の高融点金属であることを特徴とする請求項1に記載の剥離方法。
  7. 上記光熱交換膜の材料は、Moであることを特徴とする請求項6に記載の剥離方法。
  8. 上記光熱交換膜は、上記光源から照射された光の略40〜50%を吸収して熱に変換することを特徴とする請求項6または7に記載の剥離方法。
  9. フレキシブル性を有する液晶ディスプレイの製造方法であって、
    請求項1〜8の何れか1項に記載の剥離方法を含むことを特徴とする液晶ディスプレイの製造方法。
  10. フレキシブル性を有する有機ELディスプレイの製造方法であって、
    請求項1〜8の何れか1項に記載の剥離方法を含むことを特徴とする有機ELディスプレイの製造方法。
  11. フレキシブル性を有するタッチパネルの製造方法であって、
    請求項1〜8の何れか1項に記載の剥離方法を含むことを特徴とするタッチパネルの製造方法。
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