JP2013142498A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上とを両立させた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵室22の内部に設けられる棚と、棚の縁を支持する支持部47と、冷蔵室22と他の貯蔵室とに亘る側壁に設けられた第1の真空断熱材70と、冷蔵室22の側壁に設けられた第2の真空断熱材71とを備え、第1の真空断熱材70は、支持部47の先端部47aの前方から後端部47bの後方に亘り配置され、第2の真空断熱材71は、支持部47の先端部47aより後方に配置されたことにより、剛性が必要な部分に、発泡断熱材より剛性が高い真空断熱材が二重に配置されるため、断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、真空断熱材を適用した冷蔵庫に関する。
近年、冷蔵庫の断熱性能を高める一手段として、高断熱性能を有する真空断熱材を利用する方法があり、省エネルギーの要請が益々高まる今日では、硬質ウレタンフォームと比較して数倍から10倍程度の断熱性能を有する真空断熱材を適切な範囲内で最大限に利用することにより断熱性能を向上させていくことが急務であるといえる。
このような背景のもと、従来、冷蔵庫に真空断熱材を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された冷蔵庫の正面断面図である。
この冷蔵庫は、箱状に形成された冷蔵庫の本体1と、冷蔵庫の本体の前面開口を開閉する扉(図示せず)とを備えて構成されている。冷蔵庫の本体は、合成樹脂製の内箱1aと、この内箱1aを覆う鋼板製の外箱1bとで構成される空間内に、複数の真空断熱材(真空断熱パネル)2、3を配設すると共に、硬質ウレタンフォーム(ウレタン発泡樹脂)等の発泡断熱材1cを充填することで形成した断熱壁を有している。
このような構成の冷蔵庫では、冷蔵庫の本体1の熱漏洩量を低減して消費電力を低減することができる。
また、貯蔵室に設けた棚を、貯蔵室を形成する内箱と一体に成形され支持部で支持する冷蔵庫もある(例えば、特許文献2参照)。このような構成の冷蔵庫では、支持部の内部に発泡断熱材1cが充填されているため、支持部の構造的強度をより高くすることができる。
特開2006−242439号公報 特開2008−051483号公報
一方、まとめ買いを行う世帯の増加などの社会的背景から、冷蔵庫は大容量化が進んでいる。特に、住宅事情から外形寸法の拡大を抑え、内容積を拡大させることで、大容量化を図った冷蔵庫が多くなってきている。このため、内箱1aと外箱1bとの間に形成される断熱壁、特に貯蔵室の側壁は、薄型化する傾向にある。
このため、断熱性能の低下を防止するともに、棚などを支持する支持部を有する貯蔵室の側壁の剛性を向上させる必要がある。
しかしながら、従来の構成の冷蔵庫では、断熱性能の向上に主眼が置かれ、支持部の断熱壁の剛性についてあまり考慮されていなかった。このため、圧縮機の振動が冷蔵庫本体に伝わった際に、支持部を介して棚などに振動が伝達するといった恐れが生じていた。特に、圧縮機を冷蔵庫の上部に配置した冷蔵庫においては、このような恐れが生じやすい。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上とを両立させた冷蔵庫を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、第1の貯蔵室の内部に設けられる棚と、前記棚の縁を支持する支持部と、前記第1の貯蔵室と第2の貯蔵室とに亘る側壁に設けられた第1の真空断熱材と、前記第1の貯蔵室の側壁に設けられた第2の真空断熱材とを備え、前記第1の真空断熱材は、前記支持部の先端部の前方から後端部の後方に亘り配置され、前記第2の真空断熱材は、前記支持部の先端部より後方に配置されたものである。
これにより、剛性が必要な部分に、発泡断熱材より剛性が高い真空断熱材が二重に配置されるため、断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能となる。
本発明の冷蔵庫は、前記従来の課題を解決するもので、真空断熱材の適正な配置により、断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上とを両立した冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略前面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略横断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略側面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の気体吸着材を適用した真空断熱材の断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の概略側面図 従来の冷蔵庫の背面斜視図
第1の発明は、第1の貯蔵室の内部に設けられる棚と、前記棚の縁を支持する支持部と、前記第1の貯蔵室と第2の貯蔵室とに亘る側壁に設けられた第1の真空断熱材と、前記第1の貯蔵室の側壁に設けられた第2の真空断熱材とを備え、前記第1の真空断熱材は、前記支持部の先端部の前方から後端部の後方に亘り配置され、前記第2の真空断熱材は、前記支持部の先端部より後方に配置されたことにより、剛性が必要な部分に、発泡断熱材より剛性が高い真空断熱材が二重に配置されるため、断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能となる。そして、圧縮機の振動が、支持部を介して棚に振動が伝達したり、騒音を発生したりすることを防止できる。
第2の発明は、第1の発明において、さらに、前記第1の貯蔵室と前記第2の貯蔵室との間に設けられた断熱仕切壁を備え、前記第2の真空断熱材は、前記断熱仕切壁の上面より上方に配置されたことにより、第2の真空断熱材が、断熱仕切壁に干渉することがないので、製造コストを低減できる。
第3の発明は、第1の発明の第2の真空断熱材を、第1の真空断熱材より熱伝導率が低いものとすることにより、安価に断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能となる。
第4の発明は、第1の発明の第1の真空断熱材を、気体吸着材と芯材とが外被材に覆われた真空断熱材とすることにより、断熱壁の大部分において、断熱性能の経年劣化を防止
できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の前面図である。図1において、冷蔵庫21は、観音開き式の扉を備える冷蔵庫であり、断熱箱体11内に複数に区画された貯蔵室を備えている。
具体的には、上部より冷蔵室22、製氷室23、製氷室23に併設され急速冷凍可能な急速冷凍室24、冷凍室25、および野菜室26を備えている。
各貯蔵室の開口部には、例えば硬質ウレタンフォーム(ウレタン発泡樹脂)のような発泡断熱材を発泡充填した断熱扉が設けられている。具体的には、冷蔵室22には断熱箱体の開口部を開閉可能に塞ぐ第1の扉31aおよび第2の扉31bが設けられている。
また、製氷室23、急速冷凍室24、冷凍室25、および野菜室26は引き出し式の室であり、それぞれ引き出し式の扉32、扉33、扉34、および扉35が設けられている。
第2の扉31bには、第2の扉31bの反ヒンジ側、すなわち、開放端側の外面の端辺に沿って扉化粧板36が取り付けられている。扉化粧板36には裏側から操作表示手段37が取り付けられており、その取り付け位置は、一般的な使用者や作業者の目の高さ程度の高さ位置である。
図2は、冷蔵庫21の側面断面図である。図2に示すように、断熱箱体11はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱11aとプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱11bとで構成された空間に発泡充填する発泡断熱材11cを注入して構成された断熱壁を備えている。発泡断熱材11cは、例えば、硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡充填する際の発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
また、発泡前の内箱11aと外箱11bとで構成される空間には真空断熱材(真空断熱パネル)(図示せず)が外箱11b側に、接着部材を用いて密着貼付けされている。
冷蔵室22と製氷室23または急速冷凍室24との間には、断熱材が発泡充填された第1の断熱仕切壁44が設けられている。また、製氷室23または急速冷凍室24と冷凍室25との間には、第2の断熱仕切壁45が設けられている。冷凍室25と野菜室26との間には、第3の断熱仕切壁46が設けられている。
断熱箱体11の天面は冷蔵庫21の背面方向に向かって階段状に一段低い凹みを設けた形状であり、この階段状の凹み部に第1機械室95を形成して圧縮機12、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクル回路の構成部品の一部が収容されている。
第1機械室95の左右は、外箱11bの側面の一部により覆われていて、断熱箱体11の上方側および背面側を開口するように構成されている。その開口はカバー(図示せず)で覆われている。
第1機械室95は、冷蔵室22内の最上部の後方領域に食い込んで形成されている。手
が届きにくくデッドスペースとなっていた冷蔵室22の最上部の後方領域に機械室を設けて圧縮機12を配置することにより、冷凍室25や野菜室26の容量を拡大し、収納性や使い勝手を大きく改善することができる。
第1の扉31aおよび第2の扉31bには扉ポケット41が収納スペースとして設けられている。冷蔵室22の内部には、複数の棚42が設けられている。棚42の両側の縁はそれぞれ、冷蔵室22の側面に位置し、内箱11aに一体に設けられた凸部である支持部47によって、少なくとも下方から支持されている。支持部47は、棚42の個数より多く設けられており、使用者は、棚42を支持させる支持部47を適宜、選択することにより、棚42どうしの間隔を変更することができる。また、冷蔵室22の最下部には貯蔵ケース43が設けられている。
冷凍室25の側面には、扉34とともに収納容器を引き出すためのレール装置48が設けられている。収納容器25aはレール装置48によって容器の側面下方を支持されている。また、レール装置48は、内箱11aを介してビス等により固定手段49に固定されている。固定手段49は、内箱11aの内面に接し、発泡断熱材11c内に固定された金属板である。固定手段49は、レール装置48にかかる荷重を受け、内箱11aを補強するものである。固定手段49は平板状であってよいし、L字状やコの字状の断面を有していても良い。同様に、野菜室26の側面においても、レール装置48が固定手段49に固定されている。
冷蔵庫21の背面には、冷気を生成する冷却室51、各貯蔵室への冷気の搬送風路52、冷蔵室22と搬送風路52を断熱区画するための背面パネル53が設けられている。すなわち、搬送風路52は、断熱箱体11の内箱11aと背面パネル53との間に形成されている。冷却室51は、冷凍室25の背面に設けられており、内部に、蒸発器54を備えている。冷却室51と搬送風路52との間には、搬送風路52を通過する冷気の量を調整するダンパ(図示せず)が設けられている。
冷却室51の背面の発泡断熱材11cの壁厚は、蒸発器54を収納するために、蒸発器54が設けられていない箇所の発泡断熱材11cの壁厚より薄くなっている。第1の断熱仕切壁44と冷蔵室22の背面の発泡断熱材11cとは、搬送風路52を除き突合せられ密着している。また、第3の断熱仕切壁46と冷蔵室22の背面の発泡断熱材11cとは、突合せられ密着している。
蒸発器54の上部空間には蒸発器54で冷却した冷気を強制対流させる冷却ファン(図示せず)が配置され、蒸発器54の下部空間には冷却時に蒸発器54やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ(図示せず)が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン55、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブが配置されている。さらにその下部には背面側から凹みをもうけた形状の第2機械室96が構成されている。第2機械室96には、蒸発皿56が配置されている。
冷蔵室22は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃とし、野菜室26は冷蔵室22と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。冷凍室25はマイナス温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。貯蔵ケース43は、いわゆるパーシャル室として、冷蔵室22より低い温度設定の−4.5℃〜−1.5℃としている。製氷室23は、冷蔵室22内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、室内下部に配置した貯氷容器(図示せず)に貯蔵する。
冷凍サイクル回路は、圧縮機12と、凝縮器としての凝縮パイプ(図示せず)と、水分除去を行うドライヤ(図示せず)と、減圧器である毛細管61と、蒸発器54と、吸入配管62とを環状に接続して構成されている。
図3は、冷蔵庫21の概略側面図であり、図4は、図3におけるAA断面の断面図である。図5は、冷凍室25の一方の断熱壁付近の要部拡大図である。これらを用いて真空断熱材の埋設位置を説明する。
第1の真空断熱材70は、第1機械室95の断熱箱体11の側面への投影部分を含み、冷蔵室22と他の貯蔵室である製氷室23、急速冷凍室24、冷凍室25、野菜室26の少なくとも1つに亘る領域に埋設されている。第1の真空断熱材70は、第2機械室96の断熱箱体11の側面への投影部分を含むことがない位置に埋設されている。
また、第1の真空断熱材70は、支持部47の先端部47aの前方から後端部47bの後方に亘り配置されている。本発明において、1つの貯蔵室に複数の支持部47がある場合には、それぞれの支持部47の先端部分のうち最も前方となる支持部の先端部分を先端部47aとし、それぞれの支持部47の後端部分のうち最も後方となる支持部の後端部分を後端部47bとする。
また、第1の真空断熱材70は、固定手段49の先端部の前方から後端部の後方に亘り配置されている。
第2の真空断熱材71は、第1機械室95の断熱箱体11の側面への投影部分を含み、冷蔵室22の断熱箱体11の側面への投影部分に埋設されている。特に、第1の断熱仕切壁44の上面より上方に配置されている。また、第2の真空断熱材71は、支持部47の先端部47aより後方に配置されている。
第3の真空断熱材72は、冷凍室25の断熱箱体11の側面への投影部分に埋設されている。つまり、第3の断熱仕切壁46の上面より上方で、第2の断熱仕切壁45の下面より下方に配置されている。特に、冷凍室25に設けられた固定手段49の上端部49aの上方に配置されている。
第4の真空断熱材73は、第2機械室96の断熱箱体11の側面への投影部分を含まず、野菜室26の断熱箱体11の側面への投影部分に埋設されている。つまり、冷凍室25に設けられた固定手段49の上端部49aの上方で、第3の断熱仕切壁46の下面より下方に配置されている。
図4に示すように、第1の真空断熱材70の一面は、外箱11bの内側面に接して配置されている。また、第2の真空断熱材71の一面と第1の真空断熱材70の外箱11bと接した面と対抗する面とが接するように、第2の真空断熱材71は配置されている。
また、図5に示すように、第3の真空断熱材72は、一面が第1の真空断熱材70の一面と接するように配置されている。第3の真空断熱材72は、冷凍室25の断熱箱体11の側面への投影部分の80%以上を覆うように配置されている。
次に、気体吸着材を備えた真空断熱材である第1の真空断熱材70について説明する。図6に示すように、第1の真空断熱材70は、少なくとも繊維材料を含む芯材132と、ガスバリア性に優れた包材133からなる袋に真空封止された粉末状の気体吸着材137とを、ガスバリア性に優れた外被材135で被い、外被材135を真空封止後に、包材1
33に穴を開け、包材内部と外被材内部を連通させてなる真空断熱材である。
第1の真空断熱材70の製造方法について説明する。芯材132はグラスウールなどの無機繊維集合体を加熱乾燥させて作成する。外被材135は、蒸着層フィルムと金属箔層フィルムを貼り合わせ作成する。外被材135中に芯材132を挿入し、内部を真空引きして開口部を封止する。次に、気体吸着材137の容器を何らかの方法で破壊して外被材内で連通させることでさらに減圧を行う。
本実施の形態では、外被材135を真空封止後に包材133に穴を開ける際に、予め包材133に備えられた破壊部134を外被材135に内包しておき、真空封止後に外被材135の外部から外力を加えることで破壊部134を破壊し、包材133に穴を開ける。
このように、穴が開いた状態では、外被材135の内部空間と気体吸着材137とが連通し、外被材135の内部空間に残存していた気体がさらに吸着されることで、より真空度を向上させることが可能となる。
なお、気体吸着材137は、気体中に含まれる非凝縮性気体を吸着できるものであり、アルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物や、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物等が利用でき、特に、酸化リチウム、水酸化リチウム、酸化バリウム、水酸化バリウム等がある。これによって、空気中の概ね75%を有する窒素を常温状態で吸着できるため、高い真空度を得ることが出来る。
特に、気体吸着材137は、ZSM−5型ゼオライトからなる吸着材を表面積が大きい粉末状として備えることが望ましい。また、常温での窒素吸着特性を向上させるためZSM−5型ゼオライトの中でも、さらに望ましくは、ZSM−5型ゼオライトの銅サイトのうち、少なくとも1/2以上の銅サイトが、銅1価サイトであり、銅1価サイトのうち、少なくとも1/2以上が酸素三配位の銅1価サイトであることを特徴とする吸着材としている。このように酸素三配位の銅1価サイトの率を高めた気体吸着材を備えることで、空気の吸着量を大幅に向上させることが可能となる。
また、繊維集合体は、繊維のみからなる集合体であって、バインダーや酸、熱等で成型されていても良い。
蒸着層フィルムは、アルミ蒸着フィルムをナイロンフィルムと高密度ポリエチレンフィルムとで挟み込んだ複合プラスチックフィルムで、金属箔層フィルムは、アルミ箔をナイロンフィルムと高密度ポリエチレンフィルムとで挟み込んだ複合プラスチックフィルムである。
また、蒸着層フィルムと金属箔層フィルムとのシール面は蒸着層フィルム側を一平面状とし、金属箔層フィルム側の面を立体的に構成している。そして、蒸着層フィルム側を外箱11bに接して配置している。
ガスバリア性に優れた包材133としては、気体難透過性の製袋可能なフィルムまたはシート状の部材であることが望ましい。例えば、ポリプロピレンフィルム、アルミニウム箔、低密度ポリエチレンの順にラミネートしたフィルムなどがあげられる。
また、包材133としては、気体吸着材137を包み込むことにより、周囲の空間と独立させるものであり、4方をヒートシールした袋、ピロー袋、ガゼット袋等がある。また、気体透過度が10[cm/m・day・atm]以下であることが好ましく、より望ましくは10[cm/m・day・atm]以下となるものである。
破壊部134は、包材133よりも脆く壊れやすい材料である例えばガラス等によって形成されており、包材133の内部に気体吸着材を密封する封止部としても、機能しており、脆く壊れやすい材料で形成することで、包材133に貫通部である貫通孔を確実に形成することが可能となる。
ガスバリア性に優れた外被材135は、芯材132、包材133、気体吸着材137、破壊部134を包み込むことにより、周囲の空間と独立させるものである。また、気体透過度が10[cm/m・day・atm]以下であることが好ましく、より望ましくは10[cm/m・day・atm]以下となるものである。
なお、穴を開ける方法として、本実施の形態では端部に封止部と兼用して形成した破壊部134を用いたが、破壊部134は、たとえば包材133の剛性の弱い箇所やシール部を破壊するといったこと等で、外被材135の真空封止後に外力によって、包材133を破壊できれば良い。以上の説明において、連通とは、包材内部と包材外部で隔てられていた空間を一続きの空間にすることである。
次に、第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73について、第1の真空断熱材70と異なる点のみ説明する。1つ目の異なる点は、気体吸着材137を備えていない点である。2つ目の異なる点は、第1の真空断熱材70の外被材135には、蒸着層フィルムと金属箔層フィルムとを備えているのに対して、第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73は、金属箔層フィルムを備えず、蒸着層フィルムで構成されている点である。
第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73は、気体吸着材137を備えていないので、真空断熱材自体の固体熱伝導率は、第1の真空断熱材70より劣る。しかし、構成が簡単になるので低コストな真空断熱材とすることができる。また、第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73は、熱伝導率が低い蒸着層フィルムを備えていないので、真空断熱材自体の固体熱伝導率は、第1の真空断熱材70より劣る。しかし、ガスバリア性も低い蒸着層フィルムを備えていないことで、長期に渡り確実に、熱伝達性能と剛性を維持することができる。
第1の真空断熱材70に設けられた気体吸着材137は、第1の真空断熱材70の外箱11bと接しない面のうち、第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73が設けられた箇所以外の位置に設けられている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機12の動作により、吐出管140から吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮パイプ57で凝縮液化し、毛細管61に至る。その後、毛細管61では吸入配管62を流れる冷媒と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって蒸発器54に至る。蒸発器54では、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン(図示せず)の動作により空気と熱交換し、蒸発気化する。蒸発気化した冷媒は、吸入配管62を流れ、毛細管61を流れる冷媒と熱交換した後、吸入管141を通り圧縮機12に再び吸入される。
冷却室51内では、断熱箱体11内に複数に区画された室を冷却するための冷気が生成される。生成された冷気は各貯蔵室に送られる。例えば、ダンパ(図示せず)を介して、搬送風路52を通って冷蔵室22に送られる。あるいは、別のダンパ(図示せず)を介し
て、搬送風路52を通って貯蔵ケース43に送られる。これにより、各貯蔵室は所定の温度に冷却制御される。
そして、各貯蔵室は、発泡断熱材11c、第1の真空断熱材70により断熱されることで、所定の温度を長時間、保つことができる。
さらに、本実施の形態では、第1の真空断熱材70は、第1機械室95の断熱箱体11の側面への投影部分を含み、冷蔵室22と他の貯蔵室に亘る領域に埋設されているため、冷蔵庫21全体の断熱性能を向上させることができる。さらに、第1の真空断熱材は、気体吸着材137を備えていることにより、外被材135の内部の残存気体をさらに吸着できるので、より真空度を向上させることが可能となり、断熱性能の経年劣化を防止できる。
また、支持部47の先端部47aの前方から後端部47bに亘る第1の真空断熱材70に対して、第2の真空断熱材71は、支持部47の先端部47aより後方に配置したことにより、棚42上に置かれた収納物の加重を受ける支持部47の先端部47a後方部分の剛性を他の部分より高めることができるので、断熱壁全体として均一な剛性を保つこととなり、圧縮機12の振動が、支持部47を介して棚42に振動が伝達したり、棚42からガタガタ音が発生したりすることを防止できる。
さらに、第2の真空断熱材71を第1の真空断熱材70に密着させて配置することにより、真空断熱材が二重に配置されることとなり、断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能となる。
また、第2の真空断熱材71を、第1の断熱仕切壁44の上面より上方に配置したことにより、第2の真空断熱材71が、第1の断熱仕切壁44に干渉することがないので、第2の真空断熱材71に凹部を設けて干渉を避ける必要がないので、冷蔵庫21の製造コストを低減できる。
あるいは、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73を、それぞれが設けられた貯蔵室の固定手段49の上端部49aより上方に配置したことにより、固定手段49や、内箱11aと固定手段49を固定しているネジ491に干渉することがないので、第3の真空断熱材72や第4の真空断熱材73に凹部を設けて干渉を避ける必要がないので、冷蔵庫21の製造コストを低減できる。そして、断熱壁全体として均一な剛性を保つことなり、圧縮機12の振動が、固定手段49を介してレール装置48や収納容器に振動が伝達したり、レール装置48や収納容器からガタガタ音が発生したりすることを防止できる。
また、第1の真空断熱材70を、気体吸着材137を備え長期に渡り高い熱伝導率を維持する真空断熱材とする一方、断熱壁の剛性確保のために用いる第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73は、気体吸着材137を備えていない熱伝導率が比較的低い真空断熱材とすることにより、安価に断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能となる。
第1の真空断熱材70に設けられた気体吸着材137は、第1の真空断熱材70の外箱11bと接しない面であって、第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73が設けられた箇所以外の位置に設けられているので、気体吸着材137が第1の真空断熱材70から出っ張って設けられていても、第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73と干渉することがないため、容易に第1の真空断熱材70と、第2の真空断熱材71、第3の真空断熱材72、第4の真空断熱材73とを密着させることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態における、真空断熱材の配置を示す冷蔵庫21の概略側面図である。本実施の形態においては、実施の形態1で説明したものと同等の構成については説明を省略し、実施の形態1と異なる点のみを説明する。
本実施の形態では、第2の断熱仕切壁45は、製氷室23、急速冷凍室24と冷凍室25の温度差がほぼないため、省略している。
そして、第3の真空断熱材72は、図7に示すように、冷凍室25、製氷室23、急速冷凍室24の断熱箱体11の側面への投影部分に埋設されている。つまり、第3の断熱仕切壁46の上面より上方で、第1の断熱仕切壁44の下面より下方に配置されている。そして、第3の真空断熱材72は、第1の断熱仕切壁44と第3の断熱仕切壁46との間の空間の断熱箱体11の側面への投影部分の80%以上を覆うように配置されている。
本実施の形態では、第1の真空断熱材70は、第1機械室95の断熱箱体11の側面への投影部分を含み、冷蔵室22と他の貯蔵室に亘る領域に埋設されているため、冷蔵庫21全体の断熱性能を向上させることができる。さらに、第1の真空断熱材70は、気体吸着材137を備えていることにより、外被材135の内部の残存気体をさらに吸着できるので、より真空度を向上させることが可能となり、断熱性能の経年劣化を防止できる。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、安価に断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能となる。
なお、以上の実施の形態において、圧縮機12は、断熱箱体11の天面後方に設けられた第1機械室95に配置して、蒸発器54の上方に位置しているものとして説明したが、圧縮機12を断熱箱体11の底面98の後方に設け、蒸発器54の下方に位置するものとしてもよい。
また、第1の真空断熱材70の一面は、断熱箱体11の外箱11bの内側面に接するものとしたが、断熱箱体11の内箱11aの内側面に接するものとしてもよい。
また、冷凍サイクル回路に、電動三方弁などの流路制御手段を用いて、複数に区画された室の構成や温度設定に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数の毛細管を切り替えたり、圧縮機12の停止中にガスカットなどして更なる省エネ化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、断熱壁の断熱性能の向上と剛性向上との両立が可能で、冷蔵庫以外の冷却機器にも適用できる。
2、3 真空断熱材
1a、11a 内箱
1b、11b 外箱
1c、11c 発泡断熱材
11 断熱箱体
12 圧縮機
21 冷蔵庫
22 冷蔵室
23 製氷室
24 急速冷凍室
25 冷凍室
26 野菜室
31a 第1の扉
31b 第2の扉
32、33、34、35 扉
36 扉化粧板
37 操作表示手段
41 扉ポケット
42 棚
43 貯蔵ケース
44 第1の断熱仕切壁
45 第2の断熱仕切壁
46 第3の断熱仕切壁
47 支持部
47a 先端部
47b 後端部
48 レール装置
49 固定手段
49a 上端部
51 冷却室
52 搬送風路
53 背面パネル
54 蒸発器
55 ドレンパン
56 蒸発皿
57 凝縮パイプ
61 毛細管
62 吸入配管
70 第1の真空断熱材
71 第2の真空断熱材
72 第3の真空断熱材
73 第4の真空断熱材
95 第1機械室
96 第2機械室
132 芯材
133 包材
135 外被材
134 破壊部
137 気体吸着材
491 ネジ

Claims (4)

  1. 第1の貯蔵室の内部に設けられる棚と、前記棚の縁を支持する支持部と、前記第1の貯蔵室と第2の貯蔵室とに亘る側壁に設けられた第1の真空断熱材と、前記第1の貯蔵室の側壁に設けられた第2の真空断熱材とを備え、前記第1の真空断熱材は、前記支持部の先端部の前方から後端部の後方に亘り配置され、前記第2の真空断熱材は、前記支持部の先端部より後方に配置されたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記第1の貯蔵室と前記第2の貯蔵室との間に設けられた断熱仕切壁を備え、前記第2の真空断熱材は、前記断熱仕切壁の上面より上方に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第2の真空断熱材は、前記第1の真空断熱材より熱伝導率が低いことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記第1の真空断熱材は、気体吸着材と芯材とが外被材に覆われた真空断熱材であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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