JP2013134569A - 取引データ処理装置、貨幣取引システムおよび貨幣取引方法 - Google Patents

取引データ処理装置、貨幣取引システムおよび貨幣取引方法 Download PDF

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Abstract

【課題】釣銭機を大型化することなく、貨幣の正券および損券の情報に基づいて該貨幣の効率的な運用を行なうことができる商品データ処理装置、貨幣取引システムおよび貨幣取引方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る実施形態に従った取引データ処理装置は、商品の代金を精算する精算処理および銀行口座に関する口座取引における貨幣の入出金処理を行う貨幣精算装置と通信可能に接続された通信部と、精算処理を行なう場合と口座取引を行なう場合とで、貨幣精算装置の貨幣の在高として異なる在高を表示する表示部とを備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、取引データ処理装置、貨幣取引システムおよび貨幣取引方法に係わり、例えば、商品の代金を精算する精算処理、および、銀行口座を用いて取引を行なう取引データ処理装置、貨幣取引システムおよび貨幣取引方法に関する。
金融機関等の現金取扱業者(Cash handlers)は、貨幣の真偽および正損を確認し、再流通させた貨幣の真偽および正損の情報を中央銀行へ報告する義務が生じる場合がある。例えば、“DECISION OF THE EUROPEAN CENTRAL BANK of 16 September 2010 on the authenticity and fitness checking and recirculation of euro banknotes (ECB/2010/14) (2010/597/EU)”(ユーロ紙幣の真偽・正損確認および再流通に関する2010年9月16日のECBの決議(以下、ECB決議とも言う))では、ユーロ紙幣の真偽および正損確認と再流通とに関する規則および手順を規定している。
近年、商品を売買する店舗において使用されるPOS(Point Of Sale)レジスタや釣銭機は、単に、商品の代金を入金し、釣銭を出金する現金精算処理だけでなく、顧客の銀行口座から直接代金を引き落とし、あるいは、銀行口座から貨幣を引き出すような口座取引が可能な場合がある。このようにPOSレジスタおよび釣銭機において口座取引を行う場合、店舗は、金融機関と同様に上記ECB決議に従って正券のみを再流通させ、損券を出金することが禁止される場合がある。
特開2011−54037号公報
しかしながら、従来のPOSレジスタおよび釣銭機は、貨幣の正損を識別する機能を有するものの、精算処理と口座取引とにおいて正券と損券との取扱いを相違させることは困難であった。例えば、正券および損券の両方を用いて出金可能な精算処理と正券のみでしか出金できない口座取引との両方において正券のみで出金する場合、損券をリサイクルせずに、常に正券のみをリサイクル貨幣として出金する。この場合、規則上、正券および損券の両方を用いて出金可能な精算処理であっても、貨幣精算装置は、損券を使用せず、正券のみで出金することになる。このため、出金可能な正券量が減少し、貨幣の効率的な運用ができない。
一方、精算処理においては正券および損券の両方を出金可能とし、口座取引においては正券のみで出金するためには、正券および損券を個別の収納庫(リサイクルスタッカ)に収納する必要がある。この場合、リサイクルスタッカは各金種に対して正券および損券を個別に収納する必要があるため、リサイクルスタッカの数が増加し、釣銭機が大型化してしまう。
特許文献1は、POS端末の画面に釣銭機の各金種の在高を表示する装置を開示している。しかし、特許文献1の装置は、上記課題を解決できるものではない。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、釣銭機を大型化することなく、貨幣の正券および損券の情報に基づいて該貨幣の効率的な運用を行なうことができる商品データ処理装置、貨幣取引システムおよび貨幣取引方法を提供することを目的とする。
本発明による実施形態に従った取引データ処理装置は、商品の代金を精算する精算処理および銀行口座に関する口座取引における貨幣の入出金処理を行う貨幣精算装置と通信可能に接続された通信部と、 前記精算処理を行なう場合と前記口座取引を行なう場合とで、前記貨幣精算装置の貨幣の在高として異なる在高を表示する表示部とを備えている。
前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券および損券の在高の合計を示す総在高情報を表示し、前記口座取引を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券の在高を示す正券在高情報を表示するように構成してもよい。
前記表示部は、前記総在高情報または前記正券在高情報が所定の設定値以下になった場合に各在高情報を表示するように構成してもよい。
前記表示部は、前記総在高情報または正券在高情報が1取引における出金可能上限値以上の場合は、当該出金可能上限値を表示するように構成してもよい。
前記表示部は、前記口座取引を行うときに前記正券在高情報の出金金種が不足した場合に、当該金種より低額の金種での代替出金を選択可能にガイダンス表示するように構成してもよい。
本発明による実施形態に従った貨幣取引システムは、商品の代金を精算する精算処理および銀行口座に関する口座取引を行う取引データ処理装置と、前記精算処理および前記口座取引における貨幣の入出金処理を行う貨幣精算装置と、を含む貨幣取引システムであって、
前記貨幣精算装置は、貨幣を投入する入金部と、貨幣を投出する出金部と、貨幣を収納する収納庫と、前記入金部から前記収納庫へ貨幣を搬送し、あるいは、前記収納庫から前記出金部へ貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される貨幣の金種、および、正券または損券を識別する識別部と、前記取引データ処理装置と通信可能に接続された通信部と、を備え、
前記取引データ処理装置は、前記貨幣精算装置と通信可能に接続された通信部と、前記精算処理を行なう場合と前記口座取引を行なう場合とで、前記貨幣精算装置の貨幣の在高として異なる在高を表示する表示部とを備えている。
前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券および損券の在高の合計を示す総在高情報を表示し、前記口座取引を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券の在高を示す正券在高情報を表示するように構成してもよい。
前記貨幣精算装置は、前記貨幣精算装置に収納されている正券および損券の順番を格納している記憶部をさらに備え、前記貨幣精算装置は、前記口座取引を行なう場合は、前記記憶部に格納されている正券の順番に基づいて前記収納庫から正券を出金するように構成してもよい。
前記表示部は、前記総在高情報または正券在高情報が1取引における出金可能上限値以上の場合は、当該出金可能上限値を表示するように構成してもよい。
前記貨幣精算装置は、貨幣を正券と損券とを分けて金種ごとに収納し、前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、正券を収納している収納庫および損券を収納している収納庫の在高の合計を表示し、前記口座取引を行なう場合は、正券を収納している前記収納庫の在高を表示するように構成してもよい。
前記貨幣精算装置は、貨幣を正券および損券を混合状態で金種ごとに収納するように構成してもよい。
前記貨幣精算装置は、紙幣を一枚ずつ複数のテープ間に挟み込んだ状態で該テープを紙幣とともに巻き取るテープ式収納庫で構成してもよい。
前記表示部は、前記口座取引を行うときに前記正券在高情報の出金金種が不足した場合に、当該金種より低額の金種での代替出金を選択可能にガイダンス表示するように構成してもよい。
本発明による実施形態に従った貨幣取引方法は、商品の代金を精算する精算処理および銀行口座に関する口座取引を行なう取引データ処理と、前記精算処理および前記口座取引における貨幣の入出金処理を行う貨幣精算装置とを含む貨幣取引システムを用いた貨幣取引方法であって、
前記取引データ処理装置は、前記精算処理を行なう場合と前記口座取引を行なう場合とで異なる在高を表示する。
前記貨幣精算装置は、入出金される貨幣の金種、および、正券または損券を識別し、前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券および損券の在高の合計を示す総在高情報を表示し、前記口座取引を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券の在高を示す正券在高情報を表示してもよい。
前記表示部は、前記総在高情報または正券在高情報が1取引における出金可能上限値以上の場合は、当該出金可能上限値を表示してもよい。
前記表示部は、前記口座取引を行うときに前記正券在高情報の出金金種が不足した場合に、当該金種より低額の金種での代替出金を選択可能にガイダンス表示してもよい。
本発明による貨幣精算装置、貨幣取引システムおよび貨幣取引方法は、釣銭機を大型化することなく、貨幣の正券および損券の情報に基づいて該貨幣の効率的な運用を行なうことができる。
本発明に係る第1の実施形態に従った貨幣取引システム2および銀行側システム3の構成を示すブロック図。 各貨幣精算装置11の一例を示す外観を示す図。 貨幣精算装置11の構成例を示すブロック図。 本実施形態に従ったPOSレジスタ15の外観を示す斜視図。 POSレジスタ15の構成を示すブロック図。 本実施形態による貨幣取引システム2の動作を示すフロー図。 精算処理における表示部34の画面を示す図。 本実施形態による貨幣取引システム2の動作を示すフロー図。 口座取引における表示部34の画面を示す図。 口座取引において正券が不足している場合にPOSレジスタ15の表示部34に表示される画面の例。 在高表示領域R4における在高の他の表示例。 本発明に係る第2の実施形態に従った貨幣取引システム2の口座取引の動作を示すフロー図。 本発明に係る第3の実施形態に従った口座取引においてPOSレジスタ15の表示部34に表示される画面を示す図。
以下、図面を参照して本発明による実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従った貨幣取引システム2および銀行側システム3の構成を示すブロック図である。貨幣取引システム2は、商品の代金を精算するときに用いられる貨幣および商品のデータを処理および管理するシステムである。銀行側システム3は、顧客の預金口座を管理し、口座への入金または口座からの出金を処理するシステムである。
貨幣取引システム2は、店舗内のチェックアウトエリアに設けられており、店員が顧客との間でやりとりした貨幣を入出金するチェックアウトカウンター10と、チェックアウトカウンター10の貨幣および商品を管理するバックオフィス20とから構成されている。
チェックアウトカウンター10には、貨幣精算装置11とPOSレジスタ15とが3セット設けられている。貨幣精算装置11は、貨幣を入金および出金することにより顧客との間で商品購入のための精算処理を行うことができ、かつ、POSレジスタ15の指示に基づいて銀行口座の預金を用いた口座取引を行なうことができる。POSレジスタ15は、商品の販売データおよび商品を購入した顧客のデータを処理および管理を行なうと共に、銀行口座の預金を用いた口座取引の操作部として使用される。図1では、貨幣精算装置11およびPOSレジスタ15のセットが3つ設けられているが、これらの数は限定しない。
貨幣精算装置11およびPOSレジスタ15は、店員または顧客自らによって操作され、店員と顧客との間の精算処理および口座取引に用いられる。例えば、貨幣精算装置11は、顧客が支払った代金を入金し、あるいは、顧客へ支払う貨幣を出金する。POSレジスタ15は、商品の販売データ・口座取引データおよび購入者のデータを処理し、これらのデータを格納する。
貨幣精算装置11は、例えば、店員によって操作されるPOSレジスタ15または顧客によって操作されるセルフチェックアウト用レジスタ(図示せず)と通信可能に接続されている。貨幣精算装置11は、POSレジスタ(またはセルフチェックアウト用レジスタ)15と一体に構成されていてもよい。
バックオフィス20には、貨幣処理装置21と、貨幣管理装置25と、POS管理装置26と、プリンタ27とが設けられている。チェックアウトカウンター10とバックオフィス20とは、LAN(Local Area Network)等を介して通信可能に接続されている。貨幣処理装置21は、貨幣精算装置11と通信可能に接続されており、例えば、貨幣精算装置11へ装填するための釣銭準備金を出金し、あるいは、貨幣精算装置11から回収した売上金を入金する。貨幣管理装置25は、貨幣精算装置11および貨幣処理装置21と通信可能に接続されており、貨幣精算装置11および貨幣処理装置21に収納されている貨幣を管理する。例えば、貨幣管理装置25は、貨幣精算装置11のそれぞれにおいて精算処理された貨幣、並びに、貨幣精算装置11と貨幣処理装置21との間で授受された貨幣を管理する。POS管理装置26は、POSレジスタ15と通信可能に接続されており、商品の流れを管理する。プリンタ27は、貨幣精算装置11、POSレジスタ15、貨幣処理装置21、貨幣管理装置25、POS管理装置26から受け取った各種データを印字することができるように構成されている。
貨幣取引システム2は、インターネットや電話回線等を介して銀行側システム3に通信可能に接続されている。これにより、貨幣取引システム2は、顧客の要求に応じて、その顧客の銀行口座の預金から商品の代金を引き落とし、あるいは、銀行口座の預金から貨幣を引き出すことができる。
[貨幣精算装置11の構成]
各貨幣精算装置11は、紙幣を入金および出金することにより精算処理を行う紙幣処理装置12と、硬貨を入金および出金することにより精算処理を行う硬貨処理装置13と、を含む。
紙幣処理装置12の構成要素と硬貨処理装置13の構成要素とを区別するために、図2では、紙幣処理装置12の構成要素の参照番号に“a”を付し、硬貨処理装置13の構成要素の参照番号に“b”を付す。尚、硬貨処理装置13および紙幣処理装置12は、取り扱う対象が硬貨と紙幣とでそれぞれ異なるので具体的構成については相違するものの、図3に示す基本的なブロック構成については同様でよい。
図2は、各貨幣精算装置11の一例を示す外観を示す図である。貨幣精算装置11は、紙幣処理装置12および硬貨処理装置13を備える。紙幣処理装置12は、筐体100aと、入金部110aと、出金部120aとを備えている。入金部110aは、顧客から受け取った紙幣を投入するために設けられている。出金部120aは、釣銭紙幣を投出するために設けられている。
硬貨処理装置13は、筐体100bと、入金部110bと、出金部120bとを備えている。入金部110bは、顧客から受け取った硬貨を投入するために設けられている。出金部120bは、釣銭硬貨を投出するために設けられている。
図3は、貨幣精算装置11の構成例を示すブロック図である。貨幣精算装置11は、入金部110および出金部120のほか、搬送部130と、識別部140と、収納部150と、メモリ170と、出力部としての通信部180と、制御部190とをさらに備えている。
搬送部130は、入金部110に投入された貨幣を収納部150へ搬送し、あるいは、出金部120から投出する貨幣を収納部150から搬送するように構成されている。
識別部140は、搬送部130によって搬送されている貨幣の金種、真偽、正損、新旧、数量等を検知するように構成されている。例えば、識別部140は、イメージセンサまたは磁気センサ等のセンサを備えている。
収納部150は、識別部140において識別された貨幣を金種ごとに収納することができるように構成されている。収納部150は、紙幣を収納する場合、各紙幣を金種ごとに積み重ねて収納するスタック式収納部でもよく、あるいは、各紙幣を金種ごとに複数のテープ間に挟み込んだ状態で該テープを紙幣とともに巻き取る複数のテープリール式収納部であってもよい。
ここで、収納部150は、紙幣を金種ごとに正券と損券とを区別してリサイクル可能に収納する。例えば、収納部150は、金種ごとに正券と損券とを個別の収納庫に収納してもよい。あるいは、収納部150は、正券と損券とを混合状態で収納する場合、メモリ170が正券および損券の収納順を記憶する。スタック式収納部に正券と損券とを混合状態で収納する場合、メモリ170は、紙幣の正券と損券とをスタック順に従って記憶する。テープ式収納部に正券と損券とを混合状態で収納する場合、メモリ170は、紙幣の正券と損券とを巻取り順に従って記憶する。これにより、収納部150は、紙幣を金種ごとに正券と損券とを区別して収納することができる。
正券は、汚れ、染み、落書き、色落ち、裂け、切断、穴、しわ等が少なく良好な状態の紙幣である。損券は、汚れ、染み、落書き、色落ち、裂け、切断、穴、しわ等の何れか少なくとも1つあり良好な状態とは言えない紙幣である。正損の区別は、上記ECB規則にも定義されている。正損の区別は、識別部140によって機械的に実行され、あるいは、熟練スタッフによって判断される。
メモリ170は、貨幣精算装置11を制御する各種プログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)またはHDD(Hard Disk Drive)、および、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM(Random Access Memory)等を含む。メモリ170は、収納部150に収納されている貨幣の金種ごとの収納量(在高)も記憶している。また、メモリ170は、入出金され、識別部140で識別された貨幣の数量を金種ごとに記憶する。
通信部180は、貨幣取引システム2を構成する他の装置(貨幣処理装置21、貨幣管理装置25、POS管理装置26、プリンタ27)と通信可能に接続されている。例えば、通信部180は、収納部150に収納されている在高データ、入出金に用いた貨幣のデータを、POSレジスタ15、貨幣処理装置21、貨幣管理装置25およびプリンタ27へ送信することができる。
制御部190は、メモリ170内のプログラムを実行して貨幣精算装置11の全体を制御するように構成された演算処理装置(CPU)である。
[POSレジスタ15の構成]
図4は、本実施形態に従ったPOSレジスタ15の外観を示す斜視図である。商品データ処理装置としてのPOSレジスタ15は、キーボード32、モードキー33、操作者用表示部34、客用表示部35、コードスキャナ36、プリンタ37、カードリーダ38等を備えている。操作者用表示部34には、入力装置としてのタッチパネル43が積層して取り付けられている。
図5は、POSレジスタ15の構成を示すブロック図である。POSレジスタ15は、制御部44と、メモリ45と、通信部46とをさらに備えている。
メモリ45は、POSレジスタ15を制御する各種プログラムおよびデータを格納するROMまたはHDD、および、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM等を含む。メモリ45は、各種プログラムの他に、商品ファイル、販売データ、顧客データ等を格納している。商品ファイルは、商品コードに対応付けて商品名や単価などを記憶するファイルである。販売データは、販売された商品の商品名、個数、価格等のデータである。顧客データは、商品を購入した顧客の年齢、性別等のデータである。
通信部46は、貨幣取引システム2を構成する他の装置(貨幣精算装置11、POS管理装置26、プリンタ27、銀行側システム3)と通信可能に接続されている。
制御部44は、メモリ45内のプログラムを実行してPOSレジスタ15の全体を制御するように構成された演算処理装置(CPU)である。例えば、制御部44は、通信部46を制御することによって、商品ファイル、販売データ、顧客データを貨幣精算装置11、POS管理装置26およびプリンタ27へ送信することができる。
キーボード32は、操作されたキーに応じた信号を制御部44に入力するように構成されている。モードキー33は、POSレジスタ15の動作モードを登録モード、設定モード、精算処理モード、口座取引モード、点検モード等の各業務モードに設定するように構成されている。操作者用表示部34及び客用表示部35は、メモリ45に格納されたデータ、あるいは、キーボード32またはモードキー33、タッチパネル43に入力されたデータを表示する。コードスキャナ36は、商品に付されたバーコードなどの商品コードを光学的に読み取るように構成されている。プリンタ37は、メモリ45に格納されたデータ、あるいは、キーボード32またはモードキー33、タッチパネル43に入力されたデータをレシートに印字するように構成されている。カードリーダ38は、銀行の口座取引を行なう時にキャッシュカードを読み取るようになっている。
操作者用表示部34は、レシートに印字されるジャーナルの内容、テンキー、モードキー、貨幣精算装置11内の貨幣の在高等を表示するように構成されている。店員は、キーボード32やモードキー33において数値やモードを入力してもよいが、操作者用表示部34に積層されたタッチパネル43を操作して数値またはモードを入力してもよい。客用表示部35は、操作者用表示部34に表示される画面のうちジャーナルの内容を顧客に対して表示するように構成されている。
図6および図8は、本実施形態による貨幣取引システム2の動作を示すフロー図である。本実施形態による貨幣取引システム2は、商品の代金を貨幣で精算する精算処理、および、商品の代金を銀行口座の預金を用いて精算しあるいは銀行口座の預金から貨幣を引き出す口座取引を行なうことができる。銀行口座の預金から貨幣を引き出す口座取引は、銀行等のATM(automated teller machine)を用いた貨幣の引き出しと同様の取引(ATM出金)である。勿論、貨幣取引システム2は、クレジットカードを用いたクレジット払いも可能であるが、貨幣を用いないクレジット払いについては本実施形態と直接関係ないので、その説明を省略する。
[精算処理:図6]
顧客が商品を購入する際に、POSレジスタ15は、商品の売上登録処理を行う。売上登録処理では、例えば、コードスキャナ36が商品に付された商品コードを読み取る(S10)と、制御部44は、商品コードに基づいて商品ファイルを検索し、該当する商品コードに対応する商品名や単価等の商品情報を読み出す。そして、制御部44は、商品コードおよび商品情報を互いに関連付けてメモリ45に登録する(S20)。顧客が購入する全ての商品について商品の販売登録が完了すると、店員が精算処理モードのキーおよび小計キーを押す(S30)。
尚、POSレジスタ15は、口座取引のモードキーを押下しない限り、精算処理を行なうように設定されていてもよい。この場合、精算処理を行なうときに、操作者は、モードキー33またはタッチパネル43のモードキーを操作する必要がない。また、ステップS30において、店員は、小計キーを押すだけでよい。
店員が精算処理モードのキーおよび小計キーを押すと、制御部44は、商品の売上金額を算出して、その売上金額をメモリ45に格納する(S40)。それとともに、通信部46は、貨幣精算装置11へ総在高要求コマンドを送信する(S50)。
貨幣精算装置11は、総在高要求コマンドを受信すると、収納部150に収納されている各金種の総在高情報をPOSレジスタ15へ送信する(S60)。総在高情報は、貨幣精算装置11に収納されたリサイクル可能な正券および損券の在高の合計を示す情報である。
貨幣精算装置11が、貨幣を正券と損券とを分けて金種ごとに収納している場合、総在高情報は、正券を収納している収納庫および損券を収納している収納庫の各在高、並びに、それらの在高の合計である。
貨幣精算装置11が、貨幣を正券および損券を混合状態で金種ごとに収納している場合、総在高情報は、貨幣精算装置11の収納庫に収納されている各金種の在高である。この場合、メモリ170が正損の順番を記憶している。従って、正券および損券の各在高も総在高情報に含めることができる。
このように、総在高情報は、各金種の総在高の他、各金種の正券の在高情報および損券の在高情報をそれぞれ区別した状態で含むことができる。
精算処理では、貨幣精算装置11は、正券だけでなく損券も出金することが許されている。従って、POSレジスタ15は、貨幣精算装置11に収納されている各金種の総在高情報を受信すると、各金種の総在高情報を操作者用表示部34に表示する(S70)。
図7は、精算処理における操作者用表示部34(以下、単に表示部34ともいう)の画面を示す図である。ジャーナル表示領域R1は、顧客が購入した商品の商品名、個数、顧客から受け取った貨幣の金額、顧客に支払うべき釣銭の金額、日時等の情報を表示する。ジャーナル表示領域R1に表示される内容は、客用表示部35にも表示され、かつ、レシートにも印字される。テンキー表示領域R2は、テンキー等を表示する。モードキー表示領域R3は、精算処理モード、口座取引モード等のモードキーを表示する。さらに、在高表示領域R4は、貨幣精算装置11に収納された貨幣の在高を金種ごとに表示している。精算処理において、表示部34は、各金種の総在高情報を在高表示領域R4に表示する。さらに、在高表示領域R4には、出金可能な貨幣の総額(出金可能金額)が表示されている。
店員は、在高表示領域R4を確認することによって貨幣精算装置11内の各金種の在高が充分であるか否かを判断することができる。貨幣精算装置11内の或る金種の在高が不足している場合には、店員は、その金種の貨幣を補充したり、あるいは、他の金種での代替出金を選択する。代替出金に関しては後述する。
次に、顧客から預かった貨幣を貨幣精算装置11の入金部110に投入する(S82)。貨幣精算装置11において投入された貨幣は、搬送部130によって収納部150へ搬送される。識別部140は、搬送されている貨幣の真偽、正損、新旧、数量等を検知し(S84)、入金貨幣の金額を算出する(S85)。メモリ170は、入金金額と共に貨幣の真偽、正損、新旧、数量等の検知結果を記憶する(S86)。即ち、このとき、メモリ170は、少なくとも入金された貨幣を正券と損券とに分けて金種ごとに記憶することができる。
制御部44は、その入金金額からメモリ45に格納された売上金額を減じて釣銭金額を算出する(S90)。そして、POSレジスタ15は、貨幣精算装置11に対して釣銭金額を送信するとともに、プリンタ37において商品情報や精算処理の情報をレシートに印字する(S100)。
貨幣精算装置11は、POSレジスタ15から受信した釣銭金額に対応する貨幣を出金部120から投出する(S110)。店員は、釣銭、レシートおよび商品を顧客に渡し、精算処理が終了する。
上述のECB決議のような規則がある場合であっても、店舗における貨幣を用いた通常の精算処理においては、金融機関のような現金取扱業者が行う業務と異なり、正券だけでなく損券も釣銭として出金しても差し支えない。従って、貨幣を用いた通常の精算処理において、貨幣精算装置11は、正券と損券とを区別することなく釣銭として出金することができる。
ただし、貨幣処理の後、貨幣精算装置11は、次に説明する口座取引において正券の在高を表示するために、入出金処理した正券の数および損券の数に基づいて、メモリ170に格納されている各金種の正券の数および損券の数を更新する必要がある。
[口座取引(ATM出金):図8]
顧客が銀行口座の預金を用いて貨幣を貨幣取引システム2から引き出す場合、店員は、POSレジスタ15のモードキー33またはタッチパネル43を操作して口座取引モードのキーを押す(S120)。店員が口座取引モードのキーを押すと、POSレジスタ15は、顧客のキャッシュカードをカードリーダ38へ挿入することを店員へ要求する(S130)。顧客が銀行のキャッシュカードを店員に渡すと、店員はそのカードをカードリーダ38に通す。顧客は、キーパット(図示せず)を操作してパスワードを入力する(S135)。
次に、POSレジスタ15の通信部46は、貨幣精算装置11へ総在高要求コマンドを送信する(S140)。
貨幣精算装置11は、総在高要求コマンドを受信すると、収納部150に収納されている各金種の総在高情報をPOSレジスタ15へ送信する(S150)。
口座取引では、貨幣精算装置11は、正券のみを出金することができる。従って、POSレジスタ15は、貨幣精算装置11に収納されている各金種の総在高情報を受信すると、そのうちの各金種の正券在高情報のみを操作者用表示部34に表示する(S160)。上述の通り、総在高情報は、各金種の総在高の他、各金種の正券の在高情報および損券の在高情報をそれぞれ区別した状態で含む。従って、POSレジスタ15は、総在高情報のうち正券の在高のみを選択的に表示することができる。
図9は、口座取引における表示部34の画面を示す図である。口座取引において、表示部34は、各金種の正券在高情報を在高表示領域R4に表示する。さらに、在高表示領域R4には、出金可能な貨幣の総額(出金可能金額)が表示されている。
店員は、在高表示領域R4を確認することによって貨幣精算装置11内の各金種の正券の在高が充分であるか否かを判断することができる。貨幣精算装置11内の或る金種の正券の在高が不足している場合には、店員は、その金種の正券を補充したり、あるいは、他の金種の正券での代替出金を選択する。代替出金に関しては後述する。
ステップS135における口座番号および暗証番号(あるいはパスワード)の入力後、POSレジスタ15は、口座番号および暗証番号(あるいはパスワード)を含む口座情報を銀行側システム3に送信し、銀行側システム3から当該口座の預金残高等を得る(S180)。POSレジスタ15は、預金残高を上限として貨幣の出金を許可する。店員または顧客は、キーボード32等を操作して顧客の希望する出金金額を入力する(S190)。このとき、出金金額は、口座の預金残高以下である必要がある。
預金残高以下の出金金額が入力されると、POSレジスタ15は、口座番号、出金金額や出金後の預金残高等の口座取引情報および出金金額を貨幣精算装置11へ送信するとともに、プリンタ37において、口座取引情報をレシートに印字する(S200)。さらに、POSレジスタ15は、口座取引情報を銀行側システム3に送信する(S210)。銀行側システム3は、この口座取引情報に基づいて顧客の口座の残高を更新する。
貨幣精算装置11は、POSレジスタ15から受信した出金金額に対応する貨幣を出金部120から投出する(S220)。このとき、貨幣取引システム2が現金取扱業者と同様にATM出金を行なう。従って、上述のECB決議のような規則がある場合には、貨幣取引システム2は、現金取扱業者が行う金融業務と同様に、正券のみで出金する必要があり、損券を用いて出金することは禁止される。従って、貨幣精算装置11は、正券のみを投出する。例えば、収納部150が正券と損券とを個別の収納庫に収納している場合、貨幣精算装置11は、正券の収納庫から貨幣を繰出し、その貨幣を出金部120へ投出する。収納部150が正券と損券とを混合状態で収納している場合、メモリ170に記憶されている正券および損券の順番に基づいて正券のみを出金部120へ投出する。そして、貨幣精算装置11は、出金処理した正券の数に基づいて、メモリ170に格納されている各金種の正券の数を更新する(S230)。
店員が貨幣およびレシートを顧客に渡すと、口座取引が終了する。
尚、口座取引は、商品の代金の引き落としを含んでいてもよい。つまり、顧客は、自己の銀行口座の預金を用いてその商品の代金を精算し、かつ、銀行口座からATM出金を行なってもよい。例えば、顧客が商品の代金としての20ユーロを銀行口座から支払い、かつ、80ユーロを銀行口座から引き出す(ATM出金)する場合、貨幣取引システム2は、銀行口座から100ユーロを引き出す。100ユーロのうち20ユーロは、商品の代金に充てられ、残りの80ユーロが顧客へ出金される。
以上のように本実施形態による貨幣取引システム2において、POSレジスタ15の表示部34は、精算処理を行なう場合と口座取引を行なう場合とで、貨幣精算装置11の貨幣の在高として異なる在高を表示する。これにより、店員は、精算処理においては貨幣精算装置11に収納された正券および損券の両方を含む総在高を確認することができ、口座取引においては貨幣精算装置11に収納された正券在高のみを確認することができる。貨幣取引システム2は、精算処理において正券および損券の両方を用いて出金することができ、口座取引において正券のみを用いて出金することができる。従って、本実施形態による貨幣取引システム2は、貨幣精算装置11を大型化することなく、貨幣の効率的な運用を行なうことができる。
(代替出金)
通常、貨幣精算装置11は、釣銭を構成する紙幣の枚数が最小となるように出金金種を選択する。つまり、貨幣精算装置11は、釣銭を最小構成枚数で構成するように設定されている。
しかし、最小構成枚数となる出金金種が不足している場合には、貨幣精算装置11は、その出金金種よりも低額の金種にて代替出金するように設定され得る。このように、精算処理および口座取引の出金時に、総在高情報または正券在高情報の出金金種が不足している場合、図6のステップS90または図8のS190の後に、POSレジスタ15は、当該金種より低額の金種での代替出金を選択することができるようにガイダンス表示する。
図10(A)および図10(B)は、口座取引において正券が不足している場合にPOSレジスタ15の表示部34に表示される画面の例である。図10(A)は、代替出金の許否を問う画面であり、図10(B)は、代替出金する貨幣の組合せの選択画面である。
例えば、ステップS190において、出金貨幣を最小構成枚数にするために必要な第1金種が不足している場合、POSレジスタ15は、図10(A)に示すように、第1金種より低額な金種にて代替出金してもよいか否かを店員または顧客に問う。ここで、代替出金を拒否する場合(NOを選択する場合)、口座取引はキャンセルされる。
代替出金を許可する場合(YESを選択する場合)、POSレジスタ15は、図10(B)に示すように代替貨幣の組み合わせを表示する。代替貨幣は、上記第1金種未満の金種のうち最も高額な金種を優先的に用いて構成される。例えば、50ユーロを出金するときに、50ユーロ紙幣が不足している場合、POSレジスタ15は、50ユーロ紙幣の次に高額な20ユーロ紙幣を優先的に用いて構成された代替貨幣を表示する。つまり、POSレジスタ15は、2枚の20ユーロ紙幣および1枚の10ユーロ紙幣で構成された代替貨幣を表示する。さらに、POSレジスタ15は、代替貨幣の他の候補を選択可能に表示する。
店員または顧客は、これらの代替貨幣の候補の中から所望の組み合わせを選択することができる。図9に示す在高表示において、20ユーロ紙幣も少ないことが分かっているときには、店員は、5枚の10ユーロ紙幣を代替貨幣として選択することもできる。
代替貨幣の金種が決定すると、POSレジスタ15は、ステップS200において、出金金額とともに代替貨幣の金種を貨幣精算装置11へ送信する。貨幣精算装置11は、ステップS220において、代替貨幣の金種に基づいて出金動作を実行する。
精算処理における代替出金は、上記口座取引における代替出金の動作から容易に推測できるので、その説明を省略する。
(変形例1)
上記実施形態において、図7および図9に表示される在高表示領域R4は、貨幣精算装置11に収納された各金種の在高を数値で表示している。しかし、貨幣精算装置11に収納された各金種の在高は、数値以外の概念的な表示であってもよい。
例えば、図11(A)および図11(B)に示すように、在高表示領域R4における在高の表示は、その在高に応じた色で表示してもよい。より詳細には、総在高または正券在高が、50枚以上の場合には青色、40枚〜50枚の場合には緑色、30枚〜40枚の場合には黄色、20枚〜30枚の場合には橙色、20枚未満の場合には赤色を表示する。これにより、店員は、具体的な数値が表示されていなくても、貨幣精算装置11に収納された各金種の在高を色彩で概念的に把握することができる。貨幣精算装置11に収納された各金種の在高と各色彩とは、互いに関連付けられてメモリ170に予め格納されている。
さらに、図示はしないが、在高表示領域R4における在高の表示は、ヒストグラム等のグラフであってもよい。
(変形例2)
表示部34は、総在高情報または正券在高情報が所定の設定値以下になった場合に各在高情報を表示してもよい。貨幣精算装置11に収納されているいずれの金種の在高(正券の在高)も充分である場合、在高情報は、店員および顧客にとって必ずしも必要な情報ではない。従って、総在高情報または正券在高情報が所定の設定値を超えている場合、POSレジスタ15は、敢えてその在高情報を表示部34に表示しなくてもよい。これにより、表示部34の画面表示がシンプルになり、誤入力が抑制される。尚、上記設定値は、予め設定され、メモリ45に格納されている。
代替的に、総在高情報または正券在高情報が所定の設定値を超えている場合、POSレジスタ15は、上限値をそのまま表示部34に表示しておいてもよい。この場合、総在高情報または正券在高情報が所定の設定値を下回ったときにはじめて、表示部34の在高情報の数値が変化する。これにより、表示部34において不要な情報が省略されるので、やはり誤入力が抑制される。
さらに、代替的に、表示部34は、総在高情報または正券在高情報が1取引における出金可能上限値以上の場合は、当該出金可能上限値を表示してもよい。1回の取引における出金可能上限値が設定されている場合、出金可能上限値を超える在高情報は、店員および顧客にとって不要な情報である。従って、総在高または正券在高が出金可能上限値以上である場合、POSレジスタ15は、出金可能上限値をそのまま表示してもよい。この場合、総在高情報または正券在高情報が出金可能上限値を下回ったときにはじめて、表示部34の在高情報の数値が変化する。尚、上記出金可能上限値は、予め設定され、メモリ45に格納されている。これにより、表示部34において不要な情報が省略されるので、誤入力が抑制される。
(第2の実施形態)
図12は、本発明に係る第2の実施形態に従った貨幣取引システム2の口座取引の動作を示すフロー図である。第2の実施形態による貨幣取引システム2の構成および精算処理の動作は、第1の実施形態による貨幣取引システム2のそれらと同様でよい。
第1実施形態においては、POSレジスタ15は、精算処理および口座取引の両方において、貨幣精算装置11へ総在高要求コマンドを送信している(ステップS50、S140)。これに対し、第2の実施形態において、POSレジスタ15は、精算処理において総在高要求コマンドを送信し、口座取引において正券在高要求コマンドを送信する。即ち、第2の実施形態において、POSレジスタ15は、精算処理と口座取引とにおいて異なる在高要求コマンドを貨幣精算装置11へ送信する。
より詳細には、精算処理において、POSレジスタ15は、総在高要求コマンドを貨幣精算装置11へ送信する(図6のS50)。これ応じて、貨幣精算装置11は、総在高情報をPOSレジスタ15へ送信する(S60)。一方、口座取引において、POSレジスタ15は、正券在高要求コマンドを貨幣精算装置11へ送信する(S141)。これに応じて、貨幣精算装置11は、正券在高情報をPOSレジスタ15へ送信する(S151)。
貨幣精算装置11が、貨幣を正券と損券とを分けて金種ごとに収納している場合、正券在高情報は、正券を収納している収納庫の在高である。
貨幣精算装置11が、貨幣を正券および損券を混合状態で金種ごとに収納している場合、正券在高情報は、メモリ170に記憶されている正損の収納順に基づいて計算された正券の在高である。制御部190は、メモリ170に記憶されている正損の収納順に基づいて正券在高を計算することができる。
このように、POSレジスタ15が、精算処理と口座取引とにおいて異なる在高情報を貨幣精算装置11から得ることによって、POSレジスタ15は、貨幣精算装置11から得た在高情報をそのまま表示部34に表示することができる。即ち、POSレジスタ15は、口座取引のときに総在高情報から正券在高情報を選択する必要がない。
第2の実施形態による貨幣取引システム2の口座取引の他の動作は、第1の実施形態による貨幣取引システム2の対応する動作と同様でよい。従って、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図13は、本発明に係る第3の実施形態に従った口座取引においてPOSレジスタ15の表示部34に表示される画面を示す図である。
貨幣精算装置11の収納部150が正券および損券を混合状態で紙幣を収納している場合、口座取引において、正券のみを出金するために時間が掛かる場合がある。例えば、正券が収納部150の奥(または底)に収納されている場合には、収納部150から損券を繰出し、所望の数の正券が繰り出されるまで、収納部150から繰り出される損券を他の収納庫へ一旦退避させる必要がある。従って、この場合、正券のみを出金するために特に長い時間が掛かる。
そこで、第3の実施形態では、POSレジスタ15の表示部34は、図13に示すように出金貨幣の組み合わせおよび出金時間をガイダンス表示する。店員または顧客は、出金時間に基づいて、これらの出金貨幣の組み合わせのうちいずれかを選択することができる。
POSレジスタ15は、図8のステップS190の後に表示部34に出金時間のガイダンスを表示させればよい。尚、貨幣精算装置11の収納部150から各紙幣を繰り出す時間間隔はほぼ一定である。従って、POSレジスタ15の制御部44は、メモリ170に記憶されている貨幣の正損の順番に基づいて、各出金貨幣に対応する出金時間を算出することができる。
そして、店員または顧客が出金貨幣の組み合わせを選択した後に、ステップS200へ進む。第3の実施形態による貨幣取引システム2の構成および他の動作は、第1の実施形態による貨幣取引システム2の構成および動作と同様でよい。
図13は、50ユーロを正券で出金する場合の出金貨幣の組み合わせと出金時間とを示している。最小構成枚数(1枚の50ユーロ紙幣)で出金する場合、出金時間は40秒である。これに対して、2枚の2ユーロ紙幣および1枚の10ユーロ紙幣で出金貨幣を構成した場合、出金時間は10秒である。また、1枚の2ユーロ紙幣および3枚の10ユーロ紙幣で出金貨幣を構成した場合、出金時間は15秒である。店員または顧客は、これらの出金時間を参照して、所望の出金貨幣を選択することができる。例えば、店員または顧客は、出金時間の最も短い出金貨幣の組み合わせ(2枚の2ユーロ紙幣および1枚の10ユーロ紙幣)を選択することができる。これにより、第3の実施形態による貨幣取引システム2は、口座取引において、顧客を待たせることなく正券を出金することができる。さらに、第3の実施形態は、第1の実施形態の効果も得ることができる。
2・・・貨幣取引システム、3・・・銀行側システム、10・・・チェックアウトカウンター、11・・・貨幣精算装置、15・・・POSレジスタ、20・・・バックオフィス、21・・・貨幣処理装置、25・・・貨幣管理装置、26・・・POS管理装置、27・・・プリンタ、110・・・入金部、120・・・出金部、130・・・搬送部、140・・・識別部、150・・・収納部、170・・・メモリ、180・・・通信部、190・・・制御部、32・・・キーボード、33・・・モードキー、34・・・操作者用表示部、35・・・客用表示部、36・・・コードスキャナ、37・・・プリンタ、44・・・制御部、45・・・メモリ、46・・・通信部

Claims (17)

  1. 取引データ処理装置であって、
    商品の代金を精算する精算処理および銀行口座に関する口座取引における貨幣の入出金処理を行う貨幣精算装置と通信可能に接続された通信部と、
    前記精算処理を行なう場合と前記口座取引を行なう場合とで、前記貨幣精算装置の貨幣の在高として異なる在高を表示する表示部とを備えた取引データ処理装置。
  2. 前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券および損券の在高の合計を示す総在高情報を表示し、前記口座取引を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券の在高を示す正券在高情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の取引データ処理装置。
  3. 前記表示部は、前記総在高情報または前記正券在高情報が所定の設定値以下になった場合に各在高情報を表示することを特徴とする請求項2に記載の取引データ処理装置。
  4. 前記表示部は、前記総在高情報または正券在高情報が1取引における出金可能上限値以上の場合は、当該出金可能上限値を表示することを特徴とする請求項3記載の取引データ処理装置。
  5. 前記表示部は、前記口座取引を行うときに前記正券在高情報の出金金種が不足した場合に、当該金種より低額の金種での代替出金を選択可能にガイダンス表示することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の取引データ処理装置。
  6. 商品の代金を精算する精算処理および銀行口座に関する口座取引を行う取引データ処理装置と、前記精算処理および前記口座取引における貨幣の入出金処理を行う貨幣精算装置と、を含む貨幣取引システムであって、
    前記貨幣精算装置は、
    貨幣を投入する入金部と、貨幣を投出する出金部と、貨幣を収納する収納庫と、前記入金部から前記収納庫へ貨幣を搬送し、あるいは、前記収納庫から前記出金部へ貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される貨幣の金種、および、正券または損券を識別する識別部と、前記取引データ処理装置と通信可能に接続された通信部と、を備え、
    前記取引データ処理装置は、
    前記貨幣精算装置と通信可能に接続された通信部と、
    前記精算処理を行なう場合と前記口座取引を行なう場合とで、前記貨幣精算装置の貨幣の在高として異なる在高を表示する表示部とを備えたことを特徴とする貨幣取引システム。
  7. 前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券および損券の在高の合計を示す総在高情報を表示し、前記口座取引を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券の在高を示す正券在高情報を表示することを特徴とする請求項6に記載の貨幣取引システム。
  8. 前記貨幣精算装置は、前記貨幣精算装置に収納されている正券および損券の順番を格納している記憶部をさらに備え、
    前記貨幣精算装置は、前記口座取引を行なう場合は、前記記憶部に格納されている正券の順番に基づいて前記収納庫から正券を出金することを特徴とする請求項7に記載の貨幣取引システム。
  9. 前記表示部は、前記総在高情報または正券在高情報が1取引における出金可能上限値以上の場合は、当該出金可能上限値を表示することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の貨幣取引システム。
  10. 前記貨幣精算装置は、貨幣を正券と損券とを分けて金種ごとに収納し、
    前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、正券を収納している収納庫および損券を収納している収納庫の在高の合計を表示し、前記口座取引を行なう場合は、正券を収納している前記収納庫の在高を表示することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の貨幣取引システム。
  11. 前記貨幣精算装置は、貨幣を正券および損券を混合状態で金種ごとに収納していることを特徴とする請求項8に記載の貨幣取引システム。
  12. 前記貨幣精算装置は、紙幣を一枚ずつ複数のテープ間に挟み込んだ状態で該テープを紙幣とともに巻き取るテープ式収納庫であることを特徴とする請求項11に記載の貨幣取引システム。
  13. 前記表示部は、前記口座取引を行うときに前記正券在高情報の出金金種が不足した場合に、当該金種より低額の金種での代替出金を選択可能にガイダンス表示することを特徴とする請求項6から請求項12のずれかに記載の貨幣取引システム。
  14. 商品の代金を精算する精算処理および銀行口座に関する口座取引を行なう取引データ処理と、前記精算処理および前記口座取引における貨幣の入出金処理を行う貨幣精算装置とを含む貨幣取引システムを用いた貨幣取引方法であって、
    前記取引データ処理装置は、前記精算処理を行なう場合と前記口座取引を行なう場合とで異なる在高を表示することを具備する貨幣取引方法。
  15. 前記貨幣精算装置は、入出金される貨幣の金種、および、正券または損券を識別し、
    前記表示部は、前記精算処理を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券および損券の在高の合計を示す総在高情報を表示し、前記口座取引を行なう場合は、前記貨幣精算装置に収納された正券の在高を示す正券在高情報を表示することを特徴とする請求項14に記載の貨幣取引方法。
  16. 前記表示部は、前記総在高情報または正券在高情報が1取引における出金可能上限値以上の場合は、当該出金可能上限値を表示することを特徴とする請求項14または請求項15に記載の貨幣取引方法。
  17. 前記表示部は、前記口座取引を行うときに前記正券在高情報の出金金種が不足した場合に、当該金種より低額の金種での代替出金を選択可能にガイダンス表示することをさらに具備すること特徴とする請求項14から請求項16のずれかに記載の貨幣取引方法。
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