JP2018055586A - 釣銭機、貨幣処理システム、金銭登録機及び貨幣処理方法 - Google Patents

釣銭機、貨幣処理システム、金銭登録機及び貨幣処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】釣銭となる貨幣の金種の一部を他の金種に置き換えて代替出金する場合に、代替出金に伴うトラブルを効率良く低減することを課題とする。【解決手段】POSレジ290が釣銭の出金要求を釣銭機200に送信すると(S1)、釣銭機200は、最適釣銭構成で出金処理し(S2)、POSレジ290に出金結果を通知する(S3)。釣銭を最適釣銭構成で出金できない場合には、釣銭機200は、出金できない金種分について他の金種を用いて代替出金する。この場合、POSレジ290が釣銭の出金要求を釣銭機200に送信すると(S4)、釣銭機200は、代替出金により出金処理し(S5)、POSレジ290に出金結果を通知する(S6)。POSレジ290は、釣銭機200の出金結果の通知に代替出金を行ったことが示されていた場合には、代替出金を行ったことを操作者に報知する(S7)。【選択図】図1

Description

本発明は、釣銭となる貨幣の金種の一部を他の金種に置き換えて代替出金する場合に、代替出金に伴うトラブルを効率良く低減することができる釣銭機、貨幣処理システム、金銭登録機及び貨幣処理方法に関する。
従来、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の各種店舗には、販売時点管理機能を有する金銭登録機(以下、「POSレジ」と言う)と、このPOSレジと通信可能に接続された貨幣処理装置(以下、「釣銭機」と言う)とが配設されている。例えば、店員がPOSレジのバーコードリーダにより商品に付されたバーコードを読み取って商品の価格を特定するとともに、店員が顧客から受け取った貨幣を釣銭機に投入すると、該釣銭機から釣銭が出金される。
このようにして、釣銭機から釣銭を出金する場合に、貨幣の合計枚数が最も少なくなる貨幣の組合せで釣銭を出金することが望ましいが、ある金種の貨幣が釣銭切れとなってしまう場合がある。このため、一部の金種の貨幣(例えば、100円硬貨1枚)の代わりに他の金種の貨幣(例えば、50円硬貨2枚)を代替出金する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開第2011/030437号
しかしながら、上記特許文献1のものは、上記の代替出金を行う場合に、代替出金を行った事実をPOSレジ等に通知しない。代替出金を行った場合も、最適な貨幣の組合せで出金した場合と同様に、正常の出金処理であるからである。
その結果、店員が釣銭機から出金された釣銭を顧客に手渡す際に、顧客から小銭が多いとクレームを受ける状況が発生する可能性がある。また、顧客が想定している釣銭の貨幣枚数と異なる貨幣枚数を釣銭として受け渡された結果、店員と顧客の間のトラブルとなる可能性もある。例えば、顧客が1000円札4枚及び硬貨を受け取ると想定しているにも関わらず、店員から1000円札3枚と500円硬貨2枚を含む硬貨を手渡されると、釣銭間違いが生じていると直感的に感じてしまう。
これらのことから、釣銭となる貨幣の金種の一部を他の金種に置き換えて代替出金する場合に、いかにして代替出金に伴うトラブルを低減するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、釣銭となる貨幣の金種の一部を他の金種に置き換えて代替出金する場合に、代替出金に伴うトラブルを効率良く低減することができる釣銭機、貨幣処理システム、金銭登録機及び貨幣処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、貨幣を収納する収納部を有する釣銭機であって、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金する代替出金処理部と、前記代替出金処理部により代替出金がなされた場合に、代替出金に係る情報を通知する代替出金通知部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記代替出金通知部は、前記代替出金処理部により代替出金がなされた場合に、代替出金された旨及び代替出金される貨幣の金種ごとの枚数を含む前記代替出金に係る情報を通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記代替出金処理部は、釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を形成する特定金種の貨幣が前記収納部に収納されていない場合に、該特定金種の貨幣に代えて、前記収納部に収納される他の金種の貨幣かならなる代替釣銭構成からなる貨幣を代替出金することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記代替出金処理部は、釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を形成する特定金種の貨幣を前記収納部から所定の出金口に搬送できない場合に、該特定金種の貨幣に代えて、前記収納部に収納される他の金種の貨幣かならなる代替釣銭構成からなる貨幣を代替出金することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記代替出金処理部による代替出金を行う際の制限情報を記憶する代替出金制限情報記憶部をさらに備え、前記代替出金処理部は、前記代替出金制限情報記憶部に記憶された制限情報にしたがって、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記代替出金制限情報記憶部は、1000円紙幣、100円硬貨、10円硬貨又は1円硬貨からなる1系金種を用いて他の1系金種の代替出金を行う1系間代替出金を制限する制限情報を記憶することを特徴とする。
また、本発明は、金銭登録機と、貨幣を収納する収納部を有する釣銭機とを通信可能に接続した貨幣処理システムであって、前記釣銭機は、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金する代替出金処理部と、前記代替出金処理部により代替出金がなされた場合に、代替出金に係る情報を前記金銭登録機に対して通知する代替出金通知部とを備え、前記金銭登録機は、前記釣銭機から代替出金に係る情報を受け付けたならば、代替出金に係る情報を所定の表示部に表示制御する表示制御部を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、釣銭となる金種ごとの貨幣を払い出す釣銭機と通信可能に接続された金銭登録機であって、所定の表示部と、前記釣銭機から代替出金に係る情報を受け付けた場合に、所定の表示部に代替出金に係る情報を表示制御する表示制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記釣銭機に投入された投入貨幣の金額情報を取得する投入貨幣金額情報取得部と、前記投入貨幣の金額情報から商品に係る金額情報を減算した釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を前記釣銭機に対して通知する最適釣銭構成通知部とをさらに備え、前記表示制御部は、前記釣銭機から前記最適釣銭構成と異なる代替釣銭構成の釣銭が出金された旨の通知を受け付けた場合に、所定の表示部に代替出金がなされた旨を表示制御することを特徴とする。
また、本発明は、金銭登録機と、貨幣を収納する収納部を有する釣銭機とを通信可能に接続した貨幣処理システムにおける貨幣処理方法であって、前記釣銭機が、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金する代替出金処理工程と、前記釣銭機が、前記代替出金処理工程により代替出金がなされた場合に、代替出金に係る情報を前記金銭登録機に対して通知する代替出金通知工程と、前記金銭登録機が、前記釣銭機から代替出金に係る情報を受け付けたならば、代替出金に係る情報を所定の表示部に表示制御する表示制御工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、釣銭となる貨幣の金種の一部を他の金種に置き換えて代替出金する場合に、代替出金に伴うトラブルを効率良く低減することができる。
図1は、本発明に係る貨幣処理システムの概念を説明するための説明図である。 図2は、釣銭機及びPOSレジの外観構成を示す斜視図である。 図3は、釣銭機における紙幣処理ユニットの内部構成を示す図である。 図4は、釣銭機における硬貨処理ユニットの内部構成を示す図である。 図5は、図2に示したPOSレジの機能ブロック図である。 図6は、図2に示した釣銭機の機能ブロック図である。 図7は、図6に示した在高データの具体例を示す図である。 図8は、図6に示した代替出金制限データの具体例を示す図である。 図9は、貨幣処理システムの処理手順を示すフローチャートである。 図10は、出金処理の詳細を示すフローチャートである。 図11は、貨幣処理システムの第1の変形例の説明図である。 図12は、貨幣処理システムの第2の変形例の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施例に係る釣銭機、貨幣処理システム、金銭登録機及び貨幣処理方法の実施例を説明する。本実施例では、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店内に配設された貨幣処理システムに本発明を適用した場合を示すこととする。
<本発明に係る貨幣処理システムの概念>
コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗内には、顧客による商品の購入に伴って、その商品データが入力される金銭登録機であるPOSレジと、このPOSレジに接続され、顧客から店員が受け取った現金に応じた釣銭を出金すると共に受け取った現金を収納する釣銭機が設置されている。店舗には、POSレジと釣銭機からなる貨幣処理システムが複数セットあり、POSレジの売上データは店舗内のサーバに接続され集約される。
図1は、本発明に係る貨幣処理システムの概念を説明するための説明図である。図1では、POSレジ290が顧客による商品の購入処理を行い、釣銭機200から釣銭として1200円を出金する場合を示している。
釣銭機200に各種貨幣が充分に収納されていれば、釣銭機200からは釣銭金額分を最小の枚数で構成する金種の組み合わせ(最適釣銭構成)で貨幣が出金処理される。具体的には、図1(a)に示すように、POSレジ290が1200円分の出金要求を釣銭機200に送信すると(S1)、釣銭機200は、1000円札1枚と100円硬貨2枚とを出金処理し(S2)、POSレジ290に出金結果を通知することになる(S3)。
しかし、1000円札が不足しているなど、釣銭金額分を最適釣銭構成で出金できない場合がある。このような場合には、釣銭機200は、出金できない金種分については他の金種を用い、出金の合計金額が釣銭金額と同一となるよう貨幣の出金処理を行う。このように、他の金種を用いて合計金額が釣銭金額と同一となるよう貨幣を出金する処理を代替出金といい、代替出金による釣銭の構成を代替釣銭構成という。
図1(b)は、千円札の出金ができない場合の代替出金を示している。具体的には、POSレジ290が1200円分の出金要求を釣銭機200に送信すると(S4)、釣銭機200は、500円硬貨2枚と100円硬貨2枚とを出金処理し(S5)、POSレジ290に出金結果を通知する(S6)。
この場合には、1000円札1枚の替わりに500円硬貨2枚を用いて代替出金を行ったことになる。また、釣銭機200からPOSレジ290への出金結果の通知には、代替出金を行ったことが示される。さらに、釣銭の金種の構成を出金結果に含めてもよい。
POSレジ290は、釣銭機200の出金結果の通知に代替出金を行ったことが示されていた場合には、代替出金を行ったことを操作者に報知する。また、釣銭の金種の構成が示されていれば、金種の構成と、どの金種について代替出金を行ったかについても操作者に報知する(S7)。
このように、釣銭機200は、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて釣銭となる貨幣を代替出金した場合に、代替出金を行ったことをPOSレジ290に通知し、POSレジ290は代替出金が行われたことを操作者に報知する。このため、操作者は、顧客に代替出金が行われたことを伝えることができ、代替出金に伴うトラブルを効率良く低減することが可能となる。
<釣銭機200の構成>
次に、釣銭機200の詳細な構成について図2〜図6を用いて説明する。図2等に示すように、本実施例1による釣銭機200は、硬貨処理ユニット250と、硬貨処理ユニット250の隣に並ぶよう配置された紙幣処理ユニット210とを備えており、紙幣処理ユニット210や硬貨処理ユニット250の上方にはPOSレジ290が載置される。紙幣処理ユニット210及び硬貨処理ユニット250は、それぞれ硬貨や紙幣の入出金処理を行う。また、POSレジ290は、釣銭機200の管理を行う管理装置として用いられる。
まず、紙幣処理ユニット210の構成について図2及び図3を用いて具体的に説明する。図2及び図3に示すように、紙幣処理ユニット210は、略直方体形状の筐体212を有し、筐体212の前面に紙幣受入部222、紙幣払出部220、出金リジェクト部224及びカセット装着部226が配置されている。
紙幣受入部222は、操作者による紙幣の投入を受け付け、紙幣処理ユニット210の内部に取り込む処理部である。紙幣払出部220は、紙幣処理ユニット210の内部から紙幣を払い出す処理部である。
カセット装着部226は、売上金の回収や釣銭の補充に用いる収納カセットを着脱可能である。出金リジェクト部224は、金種が識別できない等、出金に適さない紙幣を内部に集積する。
また、紙幣処理ユニット210は、筐体212の内部で紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部230と、筐体212の内部で紙幣を収納するとともに収納されている紙幣を繰出可能な複数の紙幣収納部234、236、238とを備える。なお、図3において、筐体212の下側の側面が紙幣処理ユニット210の手前側の面であり、図3における上向きの方向が紙幣処理ユニット210の奥行き方向である。
図3に示すように、搬送部230は、筐体212の中央位置に配置された周回搬送部230a及び複数の接続搬送部230bから構成されている。また、紙幣受入部222、紙幣払出部220、出金リジェクト部224、収納カセット300を着脱自在に装着可能なカセット装着部226及び3つの紙幣収納部234、236、238が、それぞれ周回搬送部230aを取り囲むよう配置されている。
また、図3に示すように、複数の接続搬送部230bの各々により、紙幣受入部222、紙幣払出部220、出金リジェクト部224、カセット装着部226及び3つの紙幣収納部234、236、238の各々と、周回搬送部230aとの間がそれぞれ接続される。また、周回搬送部230aには識別部232が設けられており、この識別部232は、周回搬送部230aにより搬送される紙幣の金種、真偽、正損、表裏、搬送状態等の識別を行う。
周回搬送部230aは、図3における時計回りの方向及び反時計回りの方向の両方向に紙幣を1枚ずつ搬送することができる。また、搬送部230において、周回搬送部230aと各接続搬送部230bとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換部(図示せず)が、周回搬送部230aに沿って配置されている。
図2及び図3に示すように、筐体212の前面には、紙幣受入部222の紙幣受入口と紙幣払出部220の紙幣取出口とが設けられている。また、カセット装着部226は、収納カセット300の装着と取り外しが可能である。
紙幣受入部222には紙幣繰出機構221が設けられており、入出金口に1枚あるいは複数枚の紙幣が投入されたことが検知されると、紙幣繰出機構221が駆動されることにより紙幣が接続搬送部230bを介して周回搬送部230a側へ1枚ずつ繰り出される。
また、紙幣払出部220は、各紙幣収納部234、236、238から周回搬送部230aに繰り出された紙幣を紙幣取出口により筐体212の外部へ放出するよう構成されている。
出金リジェクト部224は、出金処理時において各紙幣収納部234、236、238から繰り出された紙幣のうち、重送や斜行等の搬送異常により識別部232で識別することができない紙幣を出金リジェクト紙幣として収納する。また、紙幣受入部222から筐体212の内部に取り込まれた紙幣のうち、入金処理時において汚損等により識別部232で識別することができない紙幣は、入金リジェクト紙幣として紙幣払出部220に返却される。
各紙幣収納部234、236、238は、識別部232の識別結果に基づいて紙幣を金種別に収納する。これらの紙幣収納部234、236、238には、紙幣処理ユニット210に入金された売上金としての紙幣や釣銭として出金されるべき紙幣が収納される。例えば、紙幣収納部234には1000円札が収納され、紙幣収納部236には5000円札が収納され、紙幣収納部238には10000円札が収納される。また、各紙幣収納部234、236、238にはそれぞれ紙幣繰出機構235、237、239が設けられており、これらの紙幣収納部234、236、238に収納されている紙幣は、各紙幣繰出機構235、237、239により接続搬送部230bを介して周回搬送部230a側へ1枚ずつ繰り出される。
次に、硬貨処理ユニット250の構成について説明する。図2及び図4に示すように、硬貨処理ユニット250は、略直方体形状の筐体251と、筐体251の前面側に設けられた硬貨受入部252と、筐体251の前面側において硬貨受入部252の下方に設けられた硬貨払出部266と、筐体251の内部で硬貨を収納するとともに収納されている硬貨を繰出可能な複数の収納繰出部260とを備えている。
硬貨受入部252は、硬貨投入口を介して受け入れた硬貨を1層1列状態で1枚ずつ筐体251内に取り込む。具体的には、硬貨受入部252には繰出ベルト等からなる硬貨繰出機構253(図6参照)が設けられており、硬貨受入部252に受け入れられた硬貨を検知すると、この硬貨繰出機構253が駆動されることにより当該硬貨繰出機構253によって硬貨が筐体251の内部に1枚ずつ繰り出される。また、図4に示すように、硬貨受入部252には、当該硬貨受入部252により筐体251の内部に繰り出された硬貨を搬送する入金搬送部254が接続されている。
図4に示すように、入金搬送部254の途中には、硬貨の金種、真偽、正損、表裏、搬送状態等の識別を行う識別部256と、分岐部258とがそれぞれ設けられている。分岐部258は、識別部256による硬貨の識別結果に基づいて、リジェクト硬貨等の、硬貨払出部266から払い出されるべき硬貨を入金搬送部254から分岐させて出金搬送部262へ案内する。
一方、正常硬貨等の筐体251内に収納されるべき硬貨は入金搬送部254により各収納繰出部260へ搬送される。収納繰出部260は、硬貨を金種別に収納するとともに、収納されている硬貨を繰出可能となるよう構成されている。例えば、日本国で流通している硬貨の6つの金種(500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨及び1円硬貨)に対応して6つの収納繰出部260が設けられており、入金搬送部254の上流側(すなわち、図4における下側)から低額順に各収納繰出部260に硬貨が金種毎に収納される。また、収納繰出部260には、当該収納繰出部260に収納された硬貨を1枚ずつ出金搬送部262に繰り出す硬貨繰出機構(図示せず)が設けられている。
出金搬送部262は、収納繰出部260から繰り出された硬貨を硬貨払出部266へ搬送する。また、出金搬送部262は、分岐部258により入金搬送部254から分岐させられたリジェクト硬貨等を硬貨払出部266へ搬送する。
<POSレジスタの構成>
次に、POSレジ290の構成について具体的に説明する。図2及び図5に示すように、POSレジ290は、操作者用の表示部293、顧客用の表示部293a、操作キー等の操作部294、バーコードリーダ298、カードリーダ296、印字部297、記憶部295、通信部292及びPOS制御部291を有する。
表示部293は、操作者が視認可能な表示部であり、商品情報の読み取り結果、購入に係る各種情報、釣銭機200の処理状況や在高等の情報の表示に用いられる。表示部293aは、顧客が視認可能な表示部であり、商品情報の読取結果、合計金額や釣銭金額等の購入に係る各種情報に用いられる。操作部294は、操作者による各種操作入力に用いられる。
バーコードリーダ298は、商品に付されたバーコードを読み取って復号することで商品に係る情報の取得を行う。カードリーダ296は、操作者(レジ担当者)のIDカードの読み取りや、顧客のクレジットカードの読み取り等に用いられる。印字部297は、取引内容を印字したレシートの発行に用いられる。
記憶部295は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又はハードディスク装置等の二次記憶媒体等からなる記憶デバイスである。この記憶部295は、POS制御部291が実行する精算処理プログラムの記憶、商品から読み取った商品情報の一時記憶、その他購入に係る各種情報の一時記憶などに用いられる。通信部292は、釣銭機200や上位のサーバと通信を行う通信インタフェースである。
POS制御部291は、POSレジ290を全体制御する制御部であり、購入金額算出部291a、投入貨幣金額情報取得部291b、最適釣銭構成通知部291c、表示制御部291dを有する。なお、実際には、CPU(Central Processing Unit)が、記憶部295から精算処理プログラムをロードして実行することで、購入金額算出部291a、投入貨幣金額情報取得部291b、最適釣銭構成通知部291c、表示制御部291dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
購入金額算出部291aは、バーコードリーダ298が取得した商品の情報や、操作部294により入力された商品の情報に基づいて、顧客により購入された商品の購入金額を算出する処理部である。
投入貨幣金額情報取得部291bは、購入金額算出部291aにより購入金額が算出された場合に釣銭機200に入金要求を送信し、釣銭機200に投入された投入貨幣の金額情報を取得する。
最適釣銭構成通知部291cは、購入金額と投入貨幣金額の差分を釣銭金額として算出し、釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を求め、最適釣銭構成を含む出金要求を釣銭機200に送信する。
表示制御部291dは、釣銭機200から代替出金に係る情報を受け付けた場合に、代替出金に係る情報を表示部293に表示制御する。具体的には、釣銭機200から最適釣銭構成と異なる代替釣銭構成の釣銭が出金された旨の通知を受け付けた場合に、表示部293に代替出金がなされた旨を表示制御することになる。また、釣銭機200からの通知に出金した金種の構成が示されていれば、金種の構成と、どの金種について代替出金を行ったかについても表示部293に表示制御する。
<釣銭機200の制御系の構成>
次に、釣銭機200の制御系の構成について図6を用いて説明する。釣銭機200の紙幣処理ユニット210は、紙幣制御部210aに通信部240と、搬送部230と、識別部232と、各紙幣繰出機構(紙幣繰出機構221、235、237、239)と、カセット装着部226とを接続した構成を有する。
通信部240は、硬貨処理ユニット250と通信を行う通信インタフェースである。紙幣制御部210aは、識別部232による識別結果を用いて搬送部230及び各紙幣繰出機構を駆動することで紙幣の搬送を行い、紙幣の搬送結果を硬貨処理ユニット250に送信する。また、紙幣制御部210aは、カセット装着部226からカセットの装着状況を取得し、硬貨処理ユニット250に送信する。
釣銭機200の硬貨処理ユニット250は、上位制御部202に通信部203、操作表示部204、記憶部205及び硬貨制御部250aを接続し、硬貨制御部250aに硬貨繰出機構253、入金搬送部254、識別部256、分岐部258、各収納繰出部260及び出金搬送部262を接続した構成を有する。
硬貨制御部250aは、識別部256による識別結果を用いて硬貨繰出機構253、入金搬送部254、分岐部258、各収納繰出部260及び出金搬送部262を駆動することで硬貨の搬送を行い、硬貨の搬送結果を上位制御部202送信する。
通信部203は、紙幣処理ユニット210やPOSレジ290と通信を行う通信インタフェースである。操作表示部204は、硬貨処理ユニット250の筐体251の上面に設けられたタッチパネル等であり、操作者が操作するための操作画面や、紙幣処理ユニット210及び硬貨処理ユニット250の各々に収納されている貨幣の在高に係る情報を操作表示部204に表示する。操作者は、操作表示部204に表示された操作画面における操作ボタンに指を触れることによって、上位制御部202に様々な指令を入力することができる。
記憶部205は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又はハードディスク装置等の二次記憶媒体等からなる記憶デバイスであり、在高データ205a及び代替出金制限データ205bを記憶する。在高データ205aは、紙幣処理ユニット210及び硬貨処理ユニット250の各々に収納されている貨幣の在高に係るデータである。代替出金制限データ205bは、代替出金を行う際の制限を示すデータである。
上位制御部202は、POSレジ290から入金要求を受信した場合に、硬貨制御部250a及び紙幣制御部210aに貨幣の投入の受付を指示する。硬貨制御部250a及び紙幣制御部210aは、上位制御部202からの指示を受けて投入された貨幣を対応する収納部に搬送することで入金処理を行い、入金処理結果を上位制御部202に送信する。
上位制御部202は、入金処理結果を硬貨制御部250a及び紙幣制御部210aから受信したならば、在高データ205aを更新し、投入された貨幣の合計金額を求め、投入貨幣の金額情報としてPOSレジ290に送信する。
また、上位制御部202は、出金する貨幣の金種及び枚数が指定された出金要求をPOSレジ290から受信したならば、硬貨制御部250a及び紙幣制御部210aに貨幣の出金を指示する。硬貨制御部250a及び紙幣制御部210aは、上位制御部202からの指示を受けて指定された金種及び枚数の貨幣を収納部から繰り出して出金処理し、出金処理結果を上位制御部202に送信する。
上位制御部202は、出金処理結果を硬貨制御部250a及び紙幣制御部210aから受信したならば、在高データ205aを更新し、釣銭の出金が正常に行われたことを示す通知をPOSレジ290に送信する。
ここで、指定された金種及び枚数の出金ができない場合には、上位制御部202は、特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて、出金の合計金額が同一となるよう代替出金を行う。指定された金種及び枚数の出金ができない場合とは、具体的には、指定された金種の在高が不足している場合や、指定された金種の貨幣が適正に搬送できない場合などである。上位制御部202は、代替出金に係る処理部として、代替出金制限管理部202a、代替出金処理部202b及び代替出金通知部202cを有する。
代替出金制限管理部202aは、代替出金に係る制限を設定し、代替出金制限データ205bとして記憶部205に格納する処理部である。具体的には、代替出金の制限としては、合計枚数上限、金種数上限、階層数上限、貨幣の種別に対する制限、金種の系統に対する制限、金種別代替枚数上限などがある。
合計枚数上限は、釣銭として払い出す貨幣の合計枚数に対する制限である。金種数上限は、釣銭として払い出す貨幣の金種の数に対する制限である。階層数制限とは、ある金種の貨幣を下位の金種の貨幣で代替する場合に、何階層下位の金種まで用いるかを定める。例えば、100円硬貨を他の貨幣で代替する場合に、階層数制限が「2」であれば、1階層下の50円硬貨2枚か、2階層下の10円硬貨10枚で代替が可能である。また、金種数上限が許せば、50円硬貨1枚と10円硬貨5枚で代替することも可能である。
貨幣の種別に対する制限とは、紙幣の代替として硬貨を用いることを許可するか否かを示す。金種の系統に対する制限とは、5系金種と1系金種の組み合わせに対する制限である。5系金種には、5000円紙幣、500円硬貨、50円硬貨及び5円硬貨が含まれる。1系金種には、10000円紙幣、1000円紙幣、100円硬貨、10円硬貨及び1円硬貨が含まれる。
金種の系統に対する制限では、5系金種を下位の1系金種で代替することを許可するか否か、1系金種を下位の5系金種で代替することを許可するか否か、5系金種を下位の5系金種で代替することを許可するか否か、1系金種を下位の1系金種で代替することを許可するか否かがそれぞれ設定される。
金種別代替枚数上限とは、金種別に代替に用いることができる貨幣の枚数を示す。例えば、5円硬貨の金種別代替枚数上限が「4」であれば、20円分を5円硬貨4枚で出金することができる。
代替出金処理部202bは、指定された金種及び枚数の出金ができない場合に、代替出金制限データ205bに示された制限の範囲内で、出金ができない金種分を他の金種の貨幣を置き換えて代替出金を行う。
代替出金通知部202cは、代替出金処理部202bにより代替出金がなされた場合に、POSレジ290の出金要求に示された金種及び枚数(最適釣銭構成)とは異なる金種及び枚数(代替釣銭構成)の釣銭を出金した旨を示す出金結果をPOSレジ290に通知する。この通知には、出金した金種及び枚数や、どの金種について代替出金を行ったかを含めてもよい。
図7は、図6に示した在高データ205aの具体例を示す図である。図7に示した在高データ205aは、在高の合計金額が「56370」であり、10000円紙幣の在高が「1」であり、5000円紙幣の在高が「0」であり、1000円紙幣の在高が「9」であり、500円硬貨の在高が「10」であり、100円硬貨の在高が「10」であり、50円硬貨の在高が「20」であり、10円硬貨の在高が「20」であり、5円硬貨の在高が「4」であり、1円硬貨の在高が「10」である状態を示している。
図8は、図6に示した代替出金制限データ205bの具体例を示す図である。図8に示した代替出金制限データ205bは、合計枚数上限が「12」であり、金種数上限が「無制限」であり、階層数上限「無制限」である状態を示している。
また、代替出金制限データ205bは、貨幣の種別に対する制限として、紙幣を硬貨で代替する代替出金を「許可」に設定している。また、金種の系統に対する制限として、5系金種を1系金種で代替する代替出金を「許可」に設定し、1系金種を5系金種で代替する代替出金を「許可」に設定し、5系金種を5系金種で代替する代替出金を「禁止」に設定し、1系金種を1系金種で代替する代替出金を「許可」に設定している。
また、代替出金制限データ205bは、金種別代替枚数上限について、5000円紙幣の上限を「0」に設定し、1000円紙幣の上限を「9」に設定し、500円硬貨の上限を「10」に設定し、100円硬貨の上限を「10」に設定し、50円硬貨の上限を「20」に設定し、10円硬貨の上限を「20」に設定し、5円硬貨の上限を「4」に設定し、1円硬貨の上限を「10」に設定している。
<貨幣処理システムの処理手順>
次に、貨幣処理システムの処理手順について説明をする。図9は、貨幣処理システムの処理手順を示すフローチャートである。まず、POSレジ290は、バーコードリーダ298が取得した商品の情報や、操作部294により入力された商品の情報に基づいて、購入金額を算出する(ステップS101)。その後、POSレジ290は、釣銭機200に入金要求を送信する(ステップS102)。
釣銭機200は、POSレジ290からの入金要求を受信し、操作者に投入された貨幣を対応する収納部に搬送することで入金処理を行い(ステップS111)、投入貨幣金額をPOSレジ290に送信する(ステップS112)。
POSレジ290は、投入貨幣金額を表示し(ステップS103)、購入金額と投入貨幣金額の差分を釣銭金額として算出し(ステップS104)、釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を含む出金要求を釣銭機200に送信する(ステップS105)。
釣銭機200は、POSレジ290から出金要求をPOSレジ290から受信して出金処理を実行し(ステップS113)、出金結果をPOSレジ290に送信する(ステップS114)。
POSレジ290は、釣銭機200から出金結果を受信して表示する(ステップS106)。このとき、代替出金を行った場合には、代替出金を行った旨を表示することになる。その後、POSレジ290は、商品の決済を確定してレシートを出力し(ステップS107)、処理を終了する。
次に、図9に示した出金処理の詳細について説明する。図10は、出金処理の詳細を示すフローチャートである。釣銭機200は、POSレジ290から出金要求を受信すると(ステップS201)、出金要求に示された金種及び枚数と在高データ205aとを参照し、在高が不足の金種が存在するか否かを判定する(ステップS202)。
在高が不足の金種が存在しない場合(ステップS202;No)、釣銭機200は出金要求に示された金種及び枚数の貨幣の出金を開始し(ステップS203)、出金した金種及び枚数を一時記憶する(ステップS204)。そして、全ての貨幣を出金したならば(ステップS205;Yes)、正常終了として出金処理を完了し(ステップS212)、元の処理に戻る。
出金できなかった貨幣がある場合(ステップS205;No)、若しくは在高が不足の金種が存在する場合(ステップS202;Yes)、釣銭機200は、在高データ205a及び代替出金制限データ205bを参照し、代替出金が可能であるか否かを判定する(ステップS206)。
代替出金が可能であるならば(ステップS206;Yes)、釣銭機200は、代替釣銭構成を特定して(ステップS207)、出金を開始し(ステップS208)、出金した金種及び枚数を一時記憶する(ステップS209)。そして、全ての貨幣を出金したならば(ステップS210;Yes)、代替出金による終了として出金処理を完了し(ステップS211)、元の処理に戻る。
出金できなかった貨幣がある場合(ステップS210;No)、若しくは代替出金が可能でない場合(ステップS206;No)、釣銭機200は、異常終了して(ステップS213)、元の処理に戻る。
<変形例1>
次に、貨幣処理システムの変形例について説明する。図11は、貨幣処理システムの第1の変形例の説明図である。釣銭機200から受信した投入貨幣金額は、一旦顧客に表示し、確認操作を行ってから入金を確定してもよい。また、代替釣銭構成は、POSレジ290で特定してもよい。第1の変形例では、POSレジ290が、確認操作に基づく入金確定と代替釣銭構成の特定を行う場合について説明する。
図11に示したように、POSレジ290は、バーコードリーダ298が取得した商品の情報や、操作部294により入力された商品の情報に基づいて、購入金額を算出する(ステップS301)。その後、POSレジ290は、釣銭機200に入金要求を送信する(ステップS302)。
釣銭機200は、POSレジ290からの入金要求を受信し、操作者に投入された貨幣を対応する収納部に搬送することで入金処理を行い(ステップS321)、投入貨幣金額をPOSレジ290に送信する(ステップS322)。
POSレジ290は、投入貨幣金額を顧客に視認可能に表示し(ステップS303)、操作者による確認操作を受け付けて入金を確定する(ステップS304)。その後、POSレジ290は、購入金額と投入貨幣金額の差分を釣銭金額として算出し、釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を含む出金要求を釣銭機200に送信する(ステップS305)。
釣銭機200は、POSレジ290から出金要求をPOSレジ290から受信して出金処理を実行し(ステップS323)、出金結果をPOSレジ290に送信する(ステップS324)。このステップS323の出金処理では、在高の不足や搬送の異常により出金ができなかった金種については代替出金を行わず、出金が完了した金種及び枚数を出金結果として送信する。
POSレジ290は、釣銭機200から出金結果を受信し、未出金の金種があるか否かを判定する(ステップS306)。未出金の金種がなければ(ステップS306;No)、POSレジ290は、商品の決済を確定してレシートを出力し(ステップS309)、処理を終了する。
一方、未出金の金種がある場合には(ステップS306;Yes)、POSレジ290が未出金分の金種について代替釣銭構成を特定し(ステップS307)、代替釣銭構成を含む出金要求を釣銭機200に送信する(ステップS308)。
釣銭機200は、POSレジ290から出金要求をPOSレジ290から受信して出金処理を実行し(ステップS325)、出金結果をPOSレジ290に送信する(ステップS326)。POSレジ290は、釣銭機200から出金結果を受信し、商品の決済を確定してレシートを出力し(ステップS309)、処理を終了する。
<変形例2>
図12は、貨幣処理システムの第2の変形例の説明図である。第2の変形例では、顧客自身がPOSレジ290を操作する、所謂セミセルフレジでの処理を説明する。
図12に示したように、POSレジ290は、顧客の操作に基づいてバーコードリーダ298が取得した商品の情報や、顧客が操作部294により入力した商品の情報に基づいて、購入金額を算出する(ステップS401)。その後、POSレジ290は、釣銭機200に入金要求を送信する(ステップS402)。
釣銭機200は、POSレジ290からの入金要求を受信し、顧客に投入された貨幣を対応する収納部に搬送することで入金処理を行い(ステップS411)、投入貨幣金額をPOSレジ290に送信する(ステップS412)。
POSレジ290は、投入貨幣金額を顧客に視認可能に表示し(ステップS403)、顧客による確認操作を受け付けて入金を確定する(ステップS404)。その後、POSレジ290は、購入金額と投入貨幣金額の差分を釣銭金額として算出し、釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を含む出金要求を釣銭機200に送信する(ステップS405)。
釣銭機200は、POSレジ290から出金要求をPOSレジ290から受信して出金処理を実行し(ステップS413)、出金結果をPOSレジ290に送信する(ステップS414)。ステップS413の出金処理の詳細は、図10に示した処理を用いる。
POSレジ290は、釣銭機200から出金結果を受信して表示する(ステップS406)。このとき、代替出金を行った場合には、代替出金を行った旨を表示することになる。その後、POSレジ290は、商品の決済を確定してレシートを出力し(ステップS407)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例によれば、釣銭機200は、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて釣銭となる貨幣を代替出金した場合に、代替出金に係る情報をPOSレジ290に通知し、POSレジ290は代替出金が行われたことを表示部293に表示制御する。このため、操作者に代替出金が行われたことを伝えることができ、代替出金に伴うトラブルを効率良く低減することが可能となる。
なお、上記の実施例では、本発明をコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の貨幣処理システムに適用した場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、釣銭の出金を行う任意の貨幣処理システムに適用することができる。
また、上記の実施例では、POSレジ290が最適釣銭構成を特定し、釣銭の金種及び枚数を指定した出金要求を釣銭機200に送信する構成について説明を行ったが、POSレジ290が釣銭金額を指定した出金要求を釣銭機200に送信し、釣銭機200が釣銭金額に対応する最適釣銭構成を特定する構成としてもよい。
また、上記の実施例では、POSレジ290が釣銭を算出して出金要求を釣銭機200に送信する構成について説明を行ったが、POSレジ290が購入金額を釣銭機200に送信し、釣銭機200が購入金額に基づいて釣銭金額を算出する構成としてもよい。
また、上記の実施例では、搬送の異常等により出金ができなかった金種の代替出金を行う構成について説明を行ったが、搬送の異常等により出金ができなかった金種を記憶し、記憶した金種については以降の釣銭の出金処理時にも代替出金を行うこととしてもよい。
また、代替出金は、在高の不足により出金ができない場合に限らず、在高の調整のために行うこともできる。即ち、在高が所定値を下回る金種については他の金種で代替し、在高が所定値を上回る金種については該金種を用いて他の金種を代替することで、各金種の在高を適正範囲に保つことができる。
また、代替出金の実行前に顧客に通知し、代替出金を許容するとの確認を得てから代替出金を行うこととしてもよい。
また、顧客の要望により代替出金を行ってもよい。例えば、500円の釣銭を全て100円硬貨で出して欲しい、といった要望を受け、顧客の要望する代替釣銭構成で出金を行うことができる。
また、顧客の要望などに応じ、代替出金制限データ205bによる制限を一時的に解除して代替出金を行うこともできる。
また、上記の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明の釣銭機、釣銭機、貨幣処理システム、金銭登録機及び貨幣処理方法は、代替出金に伴うトラブルを効率良く低減する場合に有用である。
200 釣銭機
202 上位制御部
202a 代替出金制限管理部
202b 代替出金処理部
202c 代替出金通知部
203、240、292 通信部
204 操作表示部
205、295 記憶部
205a 在高データ
205b 代替出金制限データ
210 紙幣処理ユニット
210a 紙幣制御部
212、251 筐体
220 紙幣払出部
221、235、237、239 紙幣繰出機構
222 紙幣受入部
224 出金リジェクト部
226 カセット装着部
230 搬送部
230a 周回搬送部
230b 接続搬送部
232、256 識別部
234、236、238 紙幣収納部
250 硬貨処理ユニット
250a 硬貨制御部
252 硬貨受入部
253 硬貨繰出機構
254 入金搬送部
258 分岐部
260 収納繰出部
262 出金搬送部
266 硬貨払出部
290 POSレジ
291 POS制御部
291a 購入金額算出部
291b 投入貨幣金額情報取得部
291c 最適釣銭構成通知部
291d 表示制御部
293、293a 表示部
294 操作部
296 カードリーダ
297 印字部
298 バーコードリーダ
300 収納カセット

Claims (10)

  1. 貨幣を収納する収納部を有する釣銭機であって、
    釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金する代替出金処理部と、
    前記代替出金処理部により代替出金がなされた場合に、代替出金に係る情報を通知する代替出金通知部と
    を備えたことを特徴とする釣銭機。
  2. 前記代替出金通知部は、
    前記代替出金処理部により代替出金がなされた場合に、代替出金された旨及び代替出金される貨幣の金種ごとの枚数を含む前記代替出金に係る情報を通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の釣銭機。
  3. 前記代替出金処理部は、
    釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を形成する特定金種の貨幣が前記収納部に収納されていない場合に、該特定金種の貨幣に代えて、前記収納部に収納される他の金種の貨幣かならなる代替釣銭構成からなる貨幣を代替出金する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の釣銭機。
  4. 前記代替出金処理部は、
    釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を形成する特定金種の貨幣を前記収納部から所定の出金口に搬送できない場合に、該特定金種の貨幣に代えて、前記収納部に収納される他の金種の貨幣かならなる代替釣銭構成からなる貨幣を代替出金する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の釣銭機。
  5. 前記代替出金処理部による代替出金を行う際の制限情報を記憶する代替出金制限情報記憶部をさらに備え、
    前記代替出金処理部は、
    前記代替出金制限情報記憶部に記憶された制限情報にしたがって、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の釣銭機。
  6. 前記代替出金制限情報記憶部は、
    1000円紙幣、100円硬貨、10円硬貨又は1円硬貨からなる1系金種を用いて他の1系金種の代替出金を行う1系間代替出金を制限する制限情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項5に記載の釣銭機。
  7. 金銭登録機と、貨幣を収納する収納部を有する釣銭機とを通信可能に接続した貨幣処理システムであって、
    前記釣銭機は、
    釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金する代替出金処理部と、
    前記代替出金処理部により代替出金がなされた場合に、代替出金に係る情報を前記金銭登録機に対して通知する代替出金通知部と
    を備え、
    前記金銭登録機は、
    前記釣銭機から代替出金に係る情報を受け付けたならば、代替出金に係る情報を所定の表示部に表示制御する表示制御部
    を備えた
    ことを特徴とする貨幣処理システム。
  8. 釣銭となる金種ごとの貨幣を払い出す釣銭機と通信可能に接続された金銭登録機であって、
    所定の表示部と、
    前記釣銭機から代替出金に係る情報を受け付けた場合に、所定の表示部に代替出金に係る情報を表示制御する表示制御部と
    を備えたことを特徴とする金銭登録機。
  9. 前記釣銭機に投入された投入貨幣の金額情報を取得する投入貨幣金額情報取得部と、
    前記投入貨幣の金額情報から商品に係る金額情報を減算した釣銭金額に対応する貨幣の金種ごとの枚数の合計値が最小となる最適釣銭構成を前記釣銭機に対して通知する最適釣銭構成通知部とをさらに備え、
    前記表示制御部は、
    前記釣銭機から前記最適釣銭構成と異なる代替釣銭構成の釣銭が出金された旨の通知を受け付けた場合に、所定の表示部に代替出金がなされた旨を表示制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の金銭登録機。
  10. 金銭登録機と、貨幣を収納する収納部を有する釣銭機とを通信可能に接続した貨幣処理システムにおける貨幣処理方法であって、
    前記釣銭機が、釣銭の一部をなす特定の貨幣の金種を他の金種の貨幣を置き換えて前記釣銭となる貨幣を代替出金する代替出金処理工程と、
    前記釣銭機が、前記代替出金処理工程により代替出金がなされた場合に、代替出金に係る情報を前記金銭登録機に対して通知する代替出金通知工程と、
    前記金銭登録機が、前記釣銭機から代替出金に係る情報を受け付けたならば、代替出金に係る情報を所定の表示部に表示制御する表示制御工程と
    を含んだことを特徴とする貨幣処理方法。
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