JP2013132937A - 船舶 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの舵が配された2軸船の推進性能を向上させるフィンの製造の容易化。
【解決手段】第1回転軸14−1を中心に回転することにより主船体の推進力を生成する右舷側プロペラ2−1と、第1回転軸14−1に平行である第2回転軸14−2を中心に反対方向に回転することにより主船体の推進力を生成する第2プロペラ2−2と、第1回転軸14−1と第2回転軸14−2との間に配置される舵3と、舵3に支持される第1フィン21−1と第2フィン21−2とを備えている。第1フィン21−1は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより生成される第1旋回流を主船体の推進力に変換する。第2フィン21−2は、第2プロペラ2−2が回転することにより生成される第2旋回流を主船体の推進力に変換する。このような船舶は、舵3に関して左右対称になるように、第1フィン21−1と第2フィン21−2とを形成することができる。
【選択図】図4
【解決手段】第1回転軸14−1を中心に回転することにより主船体の推進力を生成する右舷側プロペラ2−1と、第1回転軸14−1に平行である第2回転軸14−2を中心に反対方向に回転することにより主船体の推進力を生成する第2プロペラ2−2と、第1回転軸14−1と第2回転軸14−2との間に配置される舵3と、舵3に支持される第1フィン21−1と第2フィン21−2とを備えている。第1フィン21−1は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより生成される第1旋回流を主船体の推進力に変換する。第2フィン21−2は、第2プロペラ2−2が回転することにより生成される第2旋回流を主船体の推進力に変換する。このような船舶は、舵3に関して左右対称になるように、第1フィン21−1と第2フィン21−2とを形成することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、船舶に関し、特に、プロペラの旋回流を利用して船体の推進力を発生させるフィンを備えている船舶に関する。
船舶のプロペラの後流中に配置された舵に取り付けられたフィンが知られている。このようなフィンは、舵面近傍の、上昇、下降、または、旋回流を利用して船体の前進方向の推力を発生させ、推進性能の向上化を図っている。このようなフィンは、製造しやすいことが望まれ、舵を中心に左右対称であることが望まれている。
特開平04−43192号公報には、翼端渦の発生を減少させるとともに、さらに舵全体の抵抗を減少させて船体効率を向上させることができる舵が開示されている。その舵は、舵本体の推進用プロペラ軸心位置近傍の両側部に翼形断面の水平フィンを取付け、これら水平フィンの先端に舵本体と平行な翼形断面の垂直フィンをそれぞれ取付け、前記水平フィンおよび垂直フィンの断面形状を、プロペラ後流により水平フィンに発生する揚力と効力との合成力が前方への水力成分を含むように構成したことを特徴としている。
特開平04−176792号公報には、大きい推力が得られて船体効率をより向上できる舵が開示されている。その舵は、舵本体の推進用プロペラ軸心位置近傍に流線型断面の紡錘体を設け、この紡錘体上部の舵本体を対称翼形断面に形成するとともに、紡錘体下部の舵本体を非対称翼形断面に形成し、前記紡錘体の両側部に翼形断面の水平フィンを取り付け、この水平フィンの先端にそれぞれ舵本体と平行な垂直フィンを取り付けたことを特徴としている。
特開平04−201693号公報には、プロペラとフィン前縁との間隔が多少大きくとも、プロペラ後流の回転流を有効な推力として回収して推進効率の向上を図ることのできるフィン付きの船舶用舵が開示されている。その船舶用舵は、船舶の舵の両面から横方向に延出するフィンを有するものにおいて、舵の前縁でフィンの取付位置に、プロペラボスキャップに近接するように前方に突出した突部を設けたことを特徴としている。
特開平05−39090号公報には、推進効率をより向上させることができる舵が開示されている。その舵は、推進用プロペラの後流中に配置される舵において、舵板のプロペラ軸心位置に、翼型断面の水平フィンを両舷側に設け、これら両水平フィンを、プロペラ後流の流入角に対応して前方への推力が得られるように傾斜角を変化させたことを特徴としている。
特開平06−127478号公報には、船体効率および伴流率の改善を図り得る船舶における舵構造が開示されている。その船舶における舵構造は、船体のプロペラ後方位置でかつプロペラ中心線の左右両側に舵がそれぞれ配置された船舶において、上記各舵の互いに対向する側面に、かつプロペラ中心線とほぼ同一高さ位置に、断面形状が翼形状の水平フィンを取り付けるとともに、この水平フィンの先端部に、かつプロペラ中心線上位置に紡錘状部材を取り付けたことを特徴としている。
特開平07−237594号公報には、舵板の中心部付近において段差がなく、加工が容易な船舶における舵が開示されている。その船舶における舵は、推進用プロペラの後流中に配置される舵板の前縁部を、そのプロペラ軸心上に対応する位置を中心として、上下に行くにしたがって、プロペラ後流の流入方向に向くように徐々にひねりを大きくし、かつこのひねり角が、舵板の上端および下端近傍で最大となるようにしたことを特徴としている。
特開平09−263299号公報には、後流の回転方向の流れによるエネルギーを回収し得る船舶の舵が開示されている。その船舶の舵は、プロペラ軸の後方に設けられる船舶の舵であって、舵本体の外側面の、プロペラによる回転方向の流れの流入側位置に、フィンを取り付けたことを特徴としている。
特開平11−139395号公報には、馬力節減を期待できる船舶の推進性能向上装置が開示されている。その船舶の推進性能向上装置は、プロペラ後方の舵に翼断面をもつフィンと小型のバルブを備えた装置であって、該バルブは、略プロペラ軸芯線上にあってその最大径を舵前縁位置又はこの近傍に有し、バルブ前端部形状を略回転楕円体又は長円体状に形成してその前端を該舵前縁より突出させると共に、該フィンは、左右一対のフィンからなり、そのフィン前縁を前記バルブの先端乃至舵前縁に一致させて突設してなる。
特開平08−192792号公報には、回転流を利用してプロペラの推進効率を高めるためのステータフィンをそなえるとともに、同ステータフィンの作動時に発生するモーメントを極力小さくさせることにより、ステータフィンの取付け構造が簡単で、かつ、低コストとなるようにしたステータフィン付き舶用プロペラ装置が開示されている。そのステータフィン付き舶用プロペラ装置は、舶用プロペラ装置において、プロペラの後方に配設されプロペラ軸中心線から放射状に張り出すように船体に固定支持された複数個のフィンからなるステータフィンをそなえ、上記フィンが、プロペラ軸中心線からプロペラ半径の70〜100%までに相当する範囲内の根元側フィン部分では、プロペラ回転方向と逆方向の回転流を生じるようにフィン捩り角およびフィン断面形状を設定されるが、上記根元側フィン部分に接続された先端側フィン部分ではプロペラ回転方向と同方向の回転流を生じるようにフィン捩り角およびフィン断面形状を設定されていることを特徴としている。
特開2002−166888号公報には、簡易に製造することができ、製造コストを低廉化し工期の短期化を図るとともに、ステータフィンを船舶側に強固に取り付け固定して航行時の安定性、信頼性を高めることのできるステータフィン付船舶が開示されている。そのステータフィン付船舶は、回転駆動させて推力を得るプロペラとともに、該プロペラから後方に送出される水流の回転エネルギーを回収しその少なくとも一部を推力として利用するステータフィンが備えられた、ステータフィン付船舶であって、前記ステータフィンは、略筒状のフィンボスと、該フィンボスの外周面から放射状に突出し該フィンボスと一体に固定されたフィンと、から構成され、前記フィンボスは、前記プロペラの回転軸線方向に突出するように前記プロペラの後方側に形成された略柱状のステータフィン取付部に遊嵌されるとともに、これらフィンボスの内周面とステータフィン取付部の外周面との間に形成される間隙部には、これらフィンボスとステータフィン取付部とを接着する充填剤が充填されていることを特徴としている。
特開2009−255835号公報には、スクリュープロペラ後方の水の流れをより効果的に整えることにより伴流利得を増加させて、推進性能(推進効率)の向上化を図ることができるフィン付き舵が開示されている。そのフィン付き舵は、スクリュープロペラの後方に配置され、船舶の針路方向を変更するとともに、左舷側の舵面に第1のフィンが、右舷側の舵面に第2のフィンがそれぞれ一枚ずつ設けられているフィン付き舵であって、前記スクリュープロペラが前進時に船尾側から見て右回りに回転する場合には、前記第1のフィンの一端が、前記左舷側の舵面の中央部前縁側で、前記スクリュープロペラの中心位置よりも上方に取り付けられ、前記第2のフィンの一端が、前記右舷側の舵面の中央部前縁側で、前記スクリュープロペラの中心位置よりも下方に取り付けられており、前記スクリュープロペラが前進時に船尾側から見て左回りに回転する場合には、前記第1のフィンの一端が、前記左舷側の舵面の中央部前縁側で、前記スクリュープロペラの中心位置よりも下方に取り付けられ、前記第2のフィンの一端が、前記右舷側の舵面の中央部前縁側で、前記スクリュープロペラの中心位置よりも上方に取り付けられているとともに、各フィンの他端が、前記スクリュープロペラの回転半径よりも内側で、かつ、上向きまたは下向きの流れが強くなる位置まで水平に延びていることを特徴としている。
特開2001−138986号公報には、ビルジ渦の回転エネルギーとプロペラ後流の回転エネルギーを、同時に船舶の推力として利用するときに、船舶の推進効率の向上効果が、それぞれのエネルギーを単独で利用したときの効果を足し合わせた効果よりも同等またはそれ以上となる省エネルギー船舶が開示されている。その省エネルギー船舶は、プロペラ位置付近でビルジ渦中心がプロペラ中心軸よりも下方である船型であり、前記プロペラ前方の左右舷に、翼端部が前記ビルジ渦のほぼ中心に位置するとともに下向きのキャンバ−を有するフィンを各々1枚を有し、舵の両面から横方向に延出した舵付きフィンを有することを特徴としている。
特開2004−299420号公報には、フィンの取り付け作業が容易であるとともに推進効率を低下させることのないフィン付き舵を得ることにあり、加えて、舵取付部或いは舵本体に加わる回転モーメントを低減して設計の自由度が高く低コストなフィン付き舵が開示されている。そのフィン付き舵は、船舶におけるプロペラの後流を利用して推進方向の力を発生させるフィンを備えた舵であって、前記船舶の推進によって船体から発生する渦であり、前記プロペラの回転面においては、前記プロペラの回転軸芯の左右において前記回転面の外周部で上方に向かうとともに前記プロペラの回転軸芯に向けて下方に流れこむ渦と、前記プロペラによる回転流と、の相乗効果によって前記舵の一方側の側面近傍に急流が発生する場合における、前記一方側の側面にのみ前記フィンが設けられている、ことを特徴としている。
特開2005−145397号公報には、舵側の施工のみで対応することができ、構造も単純で効率よく動作することができるようにしたフィン装置が開示されている。そのフィン装置は、船舶運航時の燃費節減を図るために、プロペラ後方に位置する舵の前縁部のプロペラ軸の高さ位置に装着する複合翼型のフィン装置であって、前記舵の前縁部から側部にかけて設けられ、中央コア部分をなす左右舷対称の二次元翼型フィンと、前記二次元翼型フィンの両端部の垂直面に左右舷側で接合するよう延設された一対の非対称翼型フィンと、により構成されることを特徴としている。
特開2006−347285号公報には、船舶の推進性能の更なる向上化を図って省エネルギー化を更に進めることができる船舶の船尾部構造が開示されている。その船舶の船尾部構造は、船舶の船尾部における船体外壁の所要位置に、航行時に発生する船尾流れ中の船体外壁に沿う下降流をせき止めるように船尾フィンを左右方向に張り出して設け、且つ該船尾フィンの後方で且つプロペラの前方位置に、上記船尾フィンで下降流がせき止められてプロペラに流入する流れを減速させるように船尾ダクトを取り付け、更に、プロペラ後方となる舵の所要位置に、プロペラ後方の回転流を整流させるようにラダーフィンを取り付けてなる構成を有することを特徴としている。
特開2008−247322号公報には、排水量型の2軸ツインスケグ船において、スケグ内部の上昇流の流れでフィンを利用して前進力を得ると共に、このフィンによりスケグ内部の流れを整流してプロペラ面に流入する非対称流れを抑制して、プロペラ起振力を低減することができる2軸ツインスケグ船が開示されている。その2軸ツインスケグ船は、排水量型の2軸ツインスケグ船のスケグ間に、翼弦の方向が船体の前後方向で船体の左右方向に延びるフィンを配置している。
実開平05−26798号公報には、高い整流作用でもって推進効率を向上し得るような船舶用舵が開示されている。その船舶用舵は、推進器を備えた船舶の舵において、前記舵を、後方より視て推進器の回転方向が右回りの場合には左舷側へまた左回りの場合には右舷側へ、船体中心線から0.1Dp〜0.3Dp(但し、Dpは推進器の直径)の距離だけずらして配設したことを特徴としている。
登録実用新案第3134464号公報には、従来のラダーフィンあるいは整流フィンを装備した船舶よりも、その推進効率を高めることのできる船舶用複合型フィン装置が開示されている。その船舶用複合型フィン装置は、船尾かつプロペラよりも後方に位置する舵の前縁可動部に設けられたラダーフィンと、前記プロペラよりも前方に位置するよう船尾の外面に船体両側に渡って取り付けられたV字形の整流フィンとを備え、前記整流フィンは、前方からプロペラに至る流れを整流及び増速することを特徴としている。
本発明の課題は、フィンがより容易に製造される船舶を提供することにある。
本発明の他の課題は、船体の推進性能をより向上させる船舶を提供することにある。
本発明の他の課題は、船体の推進性能をより向上させる船舶を提供することにある。
以下に、発明を実施するための形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による船舶(10)は、主船体(1)と、第1回転軸(14−1)を中心に回転することにより主船体(1)の推進力を生成する第1プロペラ(2−1)と、第1回転軸(14−1)に平行である第2回転軸(14−2)を中心に回転することにより主船体(1)の推進力を生成する第2プロペラ(2−2)と、第1回転軸(14−1)と第2回転軸(14−2)との間に配置される舵(3)と、舵(3)に支持される第1フィン(21−1)(31−1)(41−1)(51−1)(61−1)(81−1)と、舵(3)に支持される第2フィン(21−2)(31−2)(41−2)(51−2)(61−2)(81−2)とを備えている。第1フィン(21−1)(31−1)(41−1)(51−1)(61−1)(81−1)は、第1プロペラ(2−1)が回転することにより生成される第1旋回流を主船体(1)の推進力に変換する。第2フィン(21−2)(31−2)(41−2)(51−2)(61−2)(81−2)は、第2プロペラ(2−2)が回転することにより生成される第2旋回流を主船体(1)の推進力に変換する。このような船舶(10)は、第1フィン(21−1)(31−1)(41−1)(51−1)(61−1)(81−1)と第2フィン(21−2)(31−2)(41−2)(51−2)(61−2)(81−2)とが左右対称になるように、舵(3)と第1フィン(21−1)(31−1)(41−1)(51−1)(61−1)(81−1)と第2フィン(21−2)(31−2)(41−2)(51−2)(61−2)(81−2)とを形成することができる。
舵(3)は、主船体(1)に固定されるラダーホーン(17)と、ラダーホーン(17)に対して移動可能に支持される舵本体(18)とを備えている。第1フィン(21−1)(31−1)(41−1)(51−1)(61−1)(81−1)と第2フィン(21−2)(31−2)(41−2)(51−2)(61−2)(81−2)とは、ラダーホーン(17)に固定される。
第1フィン(21−1)(31−1)(41−1)(51−1)(61−1)(81−1)は、第1翼根部分と、その第1翼根部分が配置される位置より舵(3)から遠い位置に配置される第1翼端部分とを備えている。その第1翼根部分の翼弦が向く向きは、その第1翼端部分の翼弦が向く向きと異なり、第2フィン(21−2)(31−2)(41−2)(51−2)(61−2)(81−2)は、第2翼根部分と、その第2翼根部分が配置される位置より舵(3)から遠い位置に配置される第2翼端部分とを備えている。その第2翼根部分の翼弦が向く向きは、その第2翼端部分の翼弦が向く向きと異なる。このような船舶(10)は、第1旋回流と第2旋回流とがより効率よく推進力に変換されることにより、推進性能をより効率よく向上させことができる。
本発明による船舶(10)は、第1プロペラ(2−1)が回転することにより生成される第1ハブ渦を拡散する第1バルブ(32−1)(52−1)(62−1)と、第2プロペラ(2−2)が回転することにより生成される第2ハブ渦を拡散する第2バルブ(32−2)(52−2)(62−2)とをさらに備えている。第1バルブ(32−1)(52−1)(62−1)は、第1フィン(31−1)(51−1)(61−1)に固定される。第2バルブ(32−2)(52−2)(62−2)は、第2フィン(31−2)(51−2)(61−2)に固定される。このような船舶(10)は、その第1ハブ渦と第2ハブ渦とを拡散することにより、推進性能をより効率よく向上させことができる。
本発明による船舶(10)は、第1フィン(41−1)(51−1)(61−1)の翼端に配置される第1翼端板(42−1)(53−1)(63−1)と第2フィン(41−2)(51−2)(61−2)の翼端に配置される第2翼端板(42−2)(53−2)(63−2)とをさらに備えている。このような船舶(10)は、第1フィン(41−1)(51−1)(61−1)と第2フィン(41−2)(51−2)(61−2)とが揚力をより効率よく生成することができ、より効果的に推進抵抗を低減することができる。
その第1フィンと第2フィンとは、後縁(73)にフィッシュテイルが形成される。このような船舶(10)は、その第1フィンと第2フィンとが揚力をより効率よく生成することができ、より効果的に推進抵抗を低減することができる。
第1フィン(81−1)は、舵(3)に対して固定される第1固定部分(82−1)と、第1固定部分(82−1)に対して移動可能に支持される第1可動部分(83−1)とを備えている。第2フィン(81−2)は、舵(3)に対して固定される第2固定部分(82−2)と、第2固定部分(82−2)に対して移動可能に支持される第2可動部分(83−2)とを備えている。このような船舶(10)は、第1可動部分(83−1)と第2可動部分(83−2)と移動させることにより、より効果的に推進抵抗を低減することができる。
本発明による船舶は、第1フィンと第2フィンとが左右対称になるように形成されることができ、フィンがより容易に製造されることができる。
図面を参照して、本発明による船舶の実施の形態を記載する。その船舶10は、図1に示されているように、主船体1と2つのプロペラ2−1〜2−2と舵3とを備えている。主船体1は、圧延により製造される鋼板から外板が形成され、船体長さ方向5に長い形状に形成されている。主船体1は、船首部分と中央部分と船尾部分とから形成されている。その船首部分は、主船体1の船首を形成し、主船体1のうちの船体長さ方向5の端を形成している。その船尾部分は、主船体1の船尾を形成し、主船体1のうちのその船首部分の反対側の端を形成している。その中央部分は、その中央部分が主船体1の重心に重なるように、その船首部分とその船尾部分との間に配置され、その船首部分に接合され、その船尾部分に接合されている。主船体1は、右舷と左舷とが形成され、その右舷とその左舷とが1つの対称面に対して概ね対称に形成されるように、形成されている。その対称面は、船体長さ方向5に平行であり、鉛直方向に平行である。その右舷は、主船体1が水に浮かべられたときに、主船体1のうちのその船尾からその船首に向かって右側の端であり、その左舷は、主船体1のうちのその船尾からその船首に向かって左側の端である。
主船体1は、2つのボッシング6−1〜6−2が形成されている。2つのボッシング6−1〜6−2のうちの右舷側ボッシング6−1は、その船尾部分のうちの主船体1が水に浮かべられたときにその水に接触する船底領域の右舷側に配置されている。2つのボッシング6−1〜6−2のうちの左舷側ボッシング6−2は、その船底領域の右舷側に配置されている。右舷側ボッシング6−1と左舷側ボッシング6−2とは、その対称面に対して概ね対称に形成されるように、形成されている。
舵3は、鋼板から形成され、2つのプロペラ2−1〜2−2より船体長さ方向5の反対方向に配置され、すなわち、2つのプロペラ2−1〜2−2より船尾側に配置されている。舵3は、図2に示されているように、ラダーホーン17と舵本体18とを備えている。ラダーホーン17は、柱状に形成され、主船体1が水に浮かべられているときに、鉛直方向に平行である直線に沿って配置されている。ラダーホーン17は、主船体1の船尾部分に接合されることにより、主船体1に固定されている。舵本体18は、回転軸を中心に回転可能にラダーホーン17に支持されている。その回転軸は、主船体1が水に浮かべられているときに、鉛直方向に概ね平行であり、かつ、船体長さ方向5に概ね垂直である。舵3は、さらに、図示されていない駆動装置を備えている。その駆動装置は、ユーザに制御されることにより、その回転軸を中心に舵本体18を主船体1に対して回転させる。舵3は、その回転軸を中心に舵本体18が主船体1に対して回転することにより、船舶10が推進する方向を変更する。
船舶10は、図3は、2つのフィン21−1〜21−2をさらに備えている。2つのフィン21−1〜21−2は、ラダーホーン17に接合されることにより、ラダーホーン17に固定されている。
2つのプロペラ2−1〜2−2のうちの右舷側プロペラ2−1は、鋼板から形成され、図4に示されているように、ボス11−1と複数の翼12−1とを備えている。ボス11−1は、概ね円柱状に形成され、回転軸14−1を中心に回転可能に右舷側ボッシング6−1に支持されている。回転軸14−1は、船体長さ方向5に概ね平行である。複数の翼12−1は、それぞれ、翼形に形成されている。複数の翼12−1は、それぞれ、根本がボス11−1に接合されることにより、ボス11−1に固定されている。すなわち、複数の翼12−1は、それぞれ、回転軸14−1から所定の半径だけ離れた円柱の外側に配置されている。その半径は、ボス11−1が形成する円柱の半径に等しい。
2つのプロペラ2−1〜2−2のうちの左舷側プロペラ2−2は、鋼板から形成され、図4に示されているように、ボス11−2と複数の翼12−2とを備えている。ボス11−2は、概ね円柱状に形成され、回転軸14−2を中心に回転可能に左舷側ボッシング6−2に支持されている。回転軸14−2は、船体長さ方向5に概ね平行である。複数の翼12−2は、それぞれ、翼形に形成されている。複数の翼12−2は、それぞれ、根本がボス11−2に接合されることにより、ボス11−2に固定されている。すなわち、複数の翼12−2は、それぞれ、回転軸14−2から所定の半径だけ離れた円柱の外側に配置されている。その半径は、ボス11−2が形成する円柱の半径に等しい。
さらに、右舷側プロペラ2−1と左舷側プロペラ2−2とは、対称面29に対して概ね対称になるように、形成されている。すなわち、対称面29は、回転軸14−1と回転軸14−2との間に配置され、対称面29のうちの任意の点から回転軸14−1までの距離がその点から回転軸14−1までの距離に等しくなるように、形成されている。さらに、主船体1は、対称面29に関して対称になるように形成されている。舵3は、対称面29に重なるように配置され、対称面29に対称になるように形成されている。
船舶10は、さらに、図示されていないエンジンを備えている。そのエンジンは、ユーザに制御されることにより、2つのプロペラ2−1〜2−2を外回りに回転させる。すなわち、そのエンジンは、ユーザに制御されることにより、回転軸14−1を中心に右舷側プロペラ2−1を船尾側から見て右回りに回転させ、回転軸14−2を中心に左舷側プロペラ2−2を船尾側から見て左回りに回転させる。右舷側プロペラ2−1は、回転軸14−1を中心に回転することにより、船舶10が船体長さ方向5に推進する推進力を生成する。左舷側プロペラ2−2は、回転軸14−2を中心に回転することにより、船舶10が船体長さ方向5に推進する推進力を生成する。
2つのフィン21−1〜21−2のうちの右舷側フィン21−1は、翼形に形成され、すなわち、前縁の断面が丸く形成され、後縁の断面が先細に形成されている。右舷側フィン21−1は、翼根がラダーホーン17の右舷側に接合されることにより、ラダーホーン17に固定されている。右舷側フィン21−1は、さらに、翼端が回転軸14−1の近傍に配置されるように、形成されている。右舷側フィン21−1は、さらに、翼根部分と翼端部分とを含んでいる。その翼根部分は、右舷側フィン21−1の翼根の近傍に配置されている。その翼端部分は、右舷側フィン21−1の翼端の近傍に配置されている。右舷側フィン21−1は、その翼根部分の翼弦が向く向きがその翼端部分の翼弦が向く向きと異なるように、捩じられるように形成されている。
2つのフィン21−1〜21−2のうちの左舷側フィン21−2は、対称面29に対して右舷側フィン21−1と対称になるように、形成されている。すなわち、左舷側フィン21−2翼形に形成されている。左舷側フィン21−2は、翼根がラダーホーン17の右舷側に接合されることにより、ラダーホーン17に固定されている。左舷側フィン21−2は、さらに、翼端が回転軸14−1の近傍に配置されるように、形成されている。左舷側フィン21−2は、さらに、翼根部分と翼端部分とを含んでいる。その翼根部分は、左舷側フィン21−2の翼根の近傍に配置されている。その翼端部分は、左舷側フィン21−2の翼端の近傍に配置されている。左舷側フィン21−2は、その翼根部分の翼弦が向く向きがその翼端部分の翼弦が向く向きと異なるように、捩じられるように形成されている。
船舶は、一般的に、推進するときに、プロペラが回転することにより、そのプロペラの船尾側の領域に旋回流(回転流)を生成する。このような旋回流は、一般的に、その船舶の推進力に寄与しない。このため、プロペラを回転させるためのエネルギーのうちのその旋回流が有するエネルギーは、その船舶の推進抵抗として働く。
本発明による船舶10は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより右舷側プロペラ2−1の船尾側の領域に生成される旋回流を右舷側フィン21−1が主船体1の推進力に変換し、左舷側プロペラ2−2が回転することにより左舷側プロペラ2−2の船尾側の領域に生成される旋回流を左舷側フィン21−2が主船体1の推進力に変換する。このため、本発明による船舶10は、このようなフィンを備えていない他の船舶に比較して、その旋回流による推進抵抗をより低減することができ、推進効率を向上させることができる。
さらに、2つのフィン21−1〜21−2は、捩じれるように形成されていることにより、翼弦の方向が一定である他のフィンに比較して、その旋回流をより効率よく主船体1の推進力に変換することができる。このため、本発明による船舶10は、翼弦の方向が一定である他のフィンを備えている他の船舶に比較して、その旋回流による推進抵抗をより低減することができ、推進効率を向上させることができる。
さらに、2つのフィン21−1〜21−2は、対称面29に対して左右対称に形成されていることにより、より容易に作製されることができる。
なお、2つのフィン21−1〜21−2は、翼根部分の翼弦が向く向きが翼端部分の翼弦が向く向きと等しい他の2つのフィンに置換されることもできる。このように捩れていない2つのフィンが適用された船舶は、既述の実施の形態における船舶10に比較して、推進効率の向上の程度が低いが、2つのフィンを備えていない他の船舶に比較して、推進効率を向上させることができる。
本発明による船舶の実施の他の形態は、既述の実施の形態における2つのフィン21−1〜21−2が他の2つのフィンに置換されている。その2つのフィン31−1〜31−2は、図5に示されているように、2つのバルブ32−1〜32−2を備えている。2つのフィン31−1〜31−2は、2つのフィン21−1〜21−2と同様にして、形成されている。すなわち、2つのフィン31−1〜31−2は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより生成される旋回流を右舷側フィン31−1が主船体1の推進力に変換するように、かつ、左舷側プロペラ2−2が回転することにより生成される旋回流を左舷側フィン31−2が主船体1の推進力に変換するように、形成されている。
2つのバルブ32−1〜32−2のうちの右舷側バルブ32−1は、一端が尖った円柱に形成されている。右舷側バルブ32−1は、その円柱の高さ方向が回転軸14−1に平行になるように、かつ、回転軸14−1に重なるように、その円柱の尖っていない端が右舷側プロペラ2−1のボス11−1に対向するように、配置されている。右舷側バルブ32−1は、さらに、回転軸14−1から所定の半径だけ離れた円柱の内側に配置されている。その半径は、ボス11−1が形成する円柱の半径に等しい。すなわち、右舷側バルブ32−1の大きさは、右舷側プロペラ2−1のボス11−1の大きさ程度である。右舷側バルブ32−1は、さらに、右舷側フィン31−1の翼端に接合されることにより、右舷側フィン31−1に固定されている。
2つのバルブ32−1〜32−2のうちの左舷側バルブ32−2は、対称面29に対して右舷側バルブ32−1と対称になるように、形成されている。すなわち、左舷側バルブ32−2は、一端が尖った円柱に形成されている。左舷側バルブ32−2は、その円柱の高さ方向が回転軸14−2に平行になるように、かつ、回転軸14−2に重なるように、その円柱の尖っていない端が左舷側プロペラ2−2のボス11−2に対向するように、配置されている。左舷側バルブ32−2は、さらに、回転軸14−2から所定の半径だけ離れた円柱の内側に配置されている。その半径は、ボス11−2が形成する円柱の半径に等しい。すなわち、左舷側バルブ32−2の大きさは、左舷側プロペラ2−2のボス11−2の大きさ程度である。左舷側バルブ32−2は、さらに、左舷側フィン31−2の翼端に接合されることにより、左舷側フィン31−2に固定されている。
このような船舶は、既述の実施の形態における船舶10と同様にして、2つのフィン31−1〜31−2が2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流を主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗を低減することができる。
船舶は、一般的に、推進するときに、プロペラが回転することにより、そのプロペラのボスの船尾側の領域にハブ渦を生成する。このようなハブ渦は、一般的に、ハブ渦キャビテーションを生成し、そのプロペラの船尾側に配置される舵を壊蝕したり、その舵の表面の塗装を剥離したりすることがある。さらに、このようなハブ渦は、一般的に、その船舶の推進力に寄与しない。このため、プロペラを回転させるためのエネルギーのうちのそのハブ渦が有するエネルギーは、その船舶の推進抵抗として働く。
このような船舶は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより右舷側プロペラ2−1のボス11−1の船尾側の領域に生成されるハブ渦を右舷側バルブ32−1が拡散し、左舷側プロペラ2−2が回転することにより左舷側プロペラ2−2のボス11−2の船尾側の領域に生成されるハブ渦を左舷側バルブ32−2が拡散する。このため、このような船舶は、2つのバルブ32−1〜32−2を備えていない他の船舶に比較して、そのハブ渦の悪影響をより低減することができる。すなわち、このような船舶は、2つのバルブ32−1〜32−2がそのハブ渦を拡散することにより、そのハブ渦が2つのフィン31−1〜31−2を壊蝕したり、そのハブ渦が2つのフィン31−1〜31−2の表面の塗装を剥離したりすることを防止することができ、その船舶の推進抵抗を低減することができる。
右舷側バルブ32−1は、ボス11−1が形成する円柱の半径だけ回転軸14−1から離れた円柱から突出する部分が形成されていないことにより、主船体1が推進するときの船体抵抗が増加しにくい。左舷側バルブ32−2は、ボス11−2が形成する円柱の半径だけ回転軸14−2から離れた円柱から突出する部分が形成されていないことにより、主船体1が推進するときの船体抵抗が増加しにくい。
なお、2つのバルブ32−1〜32−2は、その2つのフィンが十分に長いときに、その2つのフィンの途中にそれぞれ配置される他の2つのバルブに置換されることもできる。このような2つのバルブが適用された船舶は、2つのバルブ32−1〜32−2が適用された船舶と同様にして、その旋回流の悪影響とそのハブ渦の悪影響とをより低減することができる。
本発明による船舶の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における2つのフィン21−1〜21−2がさらに他の2つのフィンに置換されている。その2つのフィン41−1〜41−2は、図6に示されているように、2つの翼端板42−1〜42−2を備えている。2つのフィン41−1〜41−2は、2つのフィン21−1〜21−2と同様にして、形成されている。すなわち、2つのフィン41−1〜41−2は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより生成される旋回流を右舷側フィン41−1が主船体1の推進力に変換するように、かつ、左舷側プロペラ2−2が回転することにより生成される旋回流を左舷側フィン41−2が主船体1の推進力に変換するように、形成されている。
2つの翼端板42−1〜42−2のうちの右舷側翼端板42−1は、長方形状の板に形成されている。右舷側翼端板42−1は、右舷側フィン41−1の翼端に接合されることにより、右舷側フィン41−1に固定されている。右舷側翼端板42−1は、回転軸14−1に平行である平面に沿うように、かつ、その平面が右舷側フィン41−1の翼端が沿う平面に直交するように、配置されている。右舷側翼端板42−1は、その長方形のうちの右舷側フィン41−1の翼端の翼弦に平行である辺の長さが右舷側フィン41−1の翼弦の長さに概ね等しくなるように、形成されている。右舷側翼端板42−1は、その長方形のうちの右舷側フィン41−1の翼端の翼弦に垂直である辺の長さが右舷側フィン41−1の翼端の翼厚さの3倍の長さに概ね等しくなるように、形成されている。
2つの翼端板42−1〜42−2のうちの左舷側翼端板42−2は、対称面29に対して右舷側翼端板42−1と対称になるように、形成されている。すなわち、左舷側翼端板42−2は、長方形状の板に形成されている。左舷側翼端板42−2は、左舷側フィン41−2の翼端に接合されることにより、左舷側フィン41−2に固定されている。左舷側翼端板42−2は、回転軸14−2に平行である平面に沿うように、かつ、その平面が左舷側フィン41−2の翼端が沿う平面に直交するように、配置されている。左舷側翼端板42−2は、その長方形のうちの左舷側フィン41−2の翼端の翼弦に平行である辺の長さが左舷側フィン41−2の翼弦の長さに概ね等しくなるように、形成されている。左舷側翼端板42−2は、その長方形のうちの左舷側フィン41−2の翼端の翼弦に垂直である辺の長さが左舷側フィン41−2の翼端の翼厚さの3倍の長さに概ね等しくなるように、形成されている。
このような船舶は、既述の実施の形態における船舶10と同様にして、2つのフィン41−1〜41−2が2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流を主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗を低減することができる。
このような船舶は、2つの翼端板42−1〜42−2を備えることにより、2つのフィン41−1〜41−2の翼端を回り込む渦の渦抵抗を低減することができ、2つのフィン41−1〜41−2が生成する揚力を増加させることができる。このため、このような船舶は、その旋回流による2つのフィン41−1〜41−2が生成する推進力を増加させることができ、既述の実施の形態における船舶10に比較して、その旋回流による推進抵抗をより低減することができ、推進効率をより向上させることができる。
本発明による船舶の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における2つのフィン21−1〜21−2がさらに他の2つのフィンに置換されている。その2つのフィン51−1〜51−2は、図7に示されているように、2つのバルブ52−1〜52−2と2つの翼端板53−1〜53−2とを備えている。2つのフィン51−1〜51−2は、2つのフィン21−1〜21−2と同様にして、形成されている。すなわち、2つのフィン51−1〜51−2は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより生成される旋回流を右舷側フィン51−1が主船体1の推進力に変換するように、かつ、左舷側プロペラ2−2が回転することにより生成される旋回流を左舷側フィン51−2が主船体1の推進力に変換するように、形成されている。
2つのバルブ52−1〜52−2は、既述の実施の形態における2つのバルブ32−1〜32−2と同様にして形成されている。すなわち、2つのバルブ52−1〜52−2のうちの右舷側バルブ52−1は、一端が尖った円柱に形成されている。右舷側バルブ52−1は、その円柱の高さ方向が回転軸14−1に平行になるように、かつ、回転軸14−1に重なるように、その円柱の尖っていない端が右舷側プロペラ2−1のボス11−1に対向するように、配置されている。右舷側バルブ52−1は、さらに、回転軸14−1から所定の半径だけ離れた円柱の内側に配置されている。その半径は、ボス11−1が形成する円柱の半径に等しい。すなわち、右舷側バルブ52−1の大きさは、右舷側プロペラ2−1のボス11−1の大きさ程度である。右舷側バルブ52−1は、さらに、右舷側フィン51−1の翼端に接合されることにより、右舷側フィン51−1に固定されている。
2つのバルブ52−1〜52−2のうちの左舷側バルブ52−2は、対称面29に対して右舷側バルブ52−1と対称になるように、形成されている。すなわち、左舷側バルブ52−2は、一端が尖った円柱に形成されている。左舷側バルブ52−2は、その円柱の高さ方向が回転軸14−2に平行になるように、かつ、回転軸14−2に重なるように、その円柱の尖っていない端が左舷側プロペラ2−2のボス11−2に対向するように、配置されている。左舷側バルブ52−2は、さらに、回転軸14−2から所定の半径だけ離れた円柱の内側に配置されている。その半径は、ボス11−2が形成する円柱の半径に等しい。すなわち、左舷側バルブ52−2の大きさは、左舷側プロペラ2−2のボス11−2の大きさ程度である。左舷側バルブ52−2は、さらに、左舷側フィン51−2の翼端に接合されることにより、左舷側フィン51−2に固定されている。
2つの翼端板53−1〜53−2のうちの右舷側翼端板53−1は、長方形状の板に形成されている。右舷側翼端板53−1は、右舷側バルブ52−1に接合されることにより、右舷側フィン51−1に固定されている。右舷側翼端板53−1は、回転軸14−1に平行である平面に沿うように、かつ、その平面が右舷側フィン51−1の翼端が沿う平面に直交するように、配置されている。右舷側翼端板53−1は、その長方形のうちの右舷側フィン51−1の翼端の翼弦に平行である辺の長さが右舷側フィン51−1の翼弦の長さに概ね等しくなるように、形成されている。右舷側翼端板53−1は、その長方形のうちの右舷側フィン51−1の翼端の翼弦に垂直である辺の長さが右舷側フィン51−1の翼端の翼厚さの3倍の長さに概ね等しくなるように、形成されている。
2つの翼端板53−1〜53−2のうちの左舷側翼端板53−2は、対称面29に対して右舷側翼端板53−1と対称になるように、形成されている。すなわち、左舷側翼端板53−2は、長方形状の板に形成されている。左舷側翼端板53−2は、左舷側バルブ52−2に接合されることにより、左舷側フィン51−2に固定されている。左舷側翼端板53−2は、回転軸14−2に平行である平面に沿うように、かつ、その平面が左舷側フィン51−2の翼端が沿う平面に直交するように、配置されている。左舷側翼端板53−2は、その長方形のうちの左舷側フィン51−2の翼端の翼弦に平行である辺の長さが左舷側フィン51−2の翼弦の長さに概ね等しくなるように、形成されている。左舷側翼端板53−2は、その長方形のうちの左舷側フィン51−2の翼端の翼弦に垂直である辺の長さが左舷側フィン51−2の翼端の翼厚さの3倍の長さに概ね等しくなるように、形成されている。
このような船舶は、既述の実施の形態における船舶10と同様にして、2つのフィン51−1〜51−2が2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流を主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗を低減することができる。
このような船舶は、2つの翼端板53−1〜53−2を備えることにより、2つのフィン51−1〜51−2の翼端を回り込む渦の渦抵抗を低減することができ、既述の実施の形態における船舶10に比較して、その旋回流による推進抵抗をより低減することができ、推進効率を向上させることができる。
このような船舶は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより右舷側プロペラ2−1のボス11−1の船尾側の領域に生成されるハブ渦を右舷側バルブ52−1が拡散し、左舷側プロペラ2−2が回転することにより左舷側プロペラ2−2のボス11−2の船尾側の領域に生成されるハブ渦を左舷側バルブ52−2が拡散する。このため、このような船舶は、2つのバルブ52−1〜52−2を備えていない他の船舶に比較して、そのハブ渦の悪影響をより低減することができる。すなわち、このような船舶は、2つのバルブ52−1〜52−2がそのハブ渦を拡散することにより、そのハブ渦が2つのフィン51−1〜51−2と2つの翼端板53−1〜53−2とを壊蝕したり、そのハブ渦が2つのフィン51−1〜51−2と2つの翼端板53−1〜53−2との表面の塗装を剥離したりすることを防止することができ、その船舶の推進抵抗を低減することができる。
本発明による船舶の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における2つのフィン21−1〜21−2がさらに他の2つのフィンに置換されている。その2つのフィン61−1〜61−2は、図8に示されているように、2つのバルブ62−1〜62−2と2つの翼端板63−1〜63−2とを備えている。2つのフィン61−1〜61−2は、2つのフィン21−1〜21−2と同様にして、形成されている。すなわち、2つのフィン61−1〜61−2は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより生成される旋回流を右舷側フィン61−1が主船体1の推進力に変換するように、かつ、左舷側プロペラ2−2が回転することにより生成される旋回流を左舷側フィン61−2が主船体1の推進力に変換するように、形成されている。
2つのバルブ62−1〜62−2は、既述の実施の形態における2つのバルブ32−1〜32−2と同様にして形成されている。すなわち、2つのバルブ62−1〜62−2のうちの右舷側バルブ62−1は、一端が尖った円柱に形成されている。右舷側バルブ62−1は、その円柱の高さ方向が回転軸14−1に平行になるように、かつ、回転軸14−1に重なるように、その円柱の尖っていない端が右舷側プロペラ2−1のボス11−1に対向するように、配置されている。右舷側バルブ62−1は、さらに、回転軸14−1から所定の半径だけ離れた円柱の内側に配置されている。その半径は、ボス11−1が形成する円柱の半径に等しい。すなわち、右舷側バルブ62−1の大きさは、右舷側プロペラ2−1のボス11−1の大きさ程度である。右舷側バルブ62−1は、さらに、右舷側フィン61−1が右舷側バルブ62−1を貫通するように、右舷側フィン61−1の途中に配置され、右舷側フィン61−1に固定されている。
2つのバルブ62−1〜62−2のうちの左舷側バルブ62−2は、対称面29に対して右舷側バルブ62−1と対称になるように、形成されている。すなわち、左舷側バルブ62−2は、一端が尖った円柱に形成されている。左舷側バルブ62−2は、その円柱の高さ方向が回転軸14−2に平行になるように、かつ、回転軸14−2に重なるように、その円柱の尖っていない端が左舷側プロペラ2−2のボス11−2に対向するように、配置されている。左舷側バルブ62−2は、さらに、回転軸14−2から所定の半径だけ離れた円柱の内側に配置されている。その半径は、ボス11−2が形成する円柱の半径に等しい。すなわち、左舷側バルブ62−2の大きさは、左舷側プロペラ2−2のボス11−2の大きさ程度である。左舷側バルブ62−2は、さらに、左舷側フィン61−2が左舷側バルブ62−2を貫通するように、左舷側フィン61−2の途中に配置され、左舷側フィン61−2に固定されている。
2つの翼端板63−1〜63−2のうちの右舷側翼端板63−1は、長方形状の板に形成されている。右舷側翼端板63−1は、右舷側フィン61−1の翼端に接合されることにより、右舷側フィン61−1に固定されている。右舷側翼端板63−1は、回転軸14−1に平行である平面に沿うように、かつ、その平面が右舷側フィン61−1の翼端が沿う平面に直交するように、配置されている。右舷側翼端板63−1は、その長方形のうちの右舷側フィン61−1の翼端の翼弦に平行である辺の長さが右舷側フィン61−1の翼弦の長さに概ね等しくなるように、形成されている。右舷側翼端板63−1は、その長方形のうちの右舷側フィン61−1の翼端の翼弦に垂直である辺の長さが右舷側フィン61−1の翼端の翼厚さの3倍の長さに概ね等しくなるように、形成されている。
2つの翼端板63−1〜63−2のうちの左舷側翼端板63−2は、対称面29に対して右舷側翼端板63−1と対称になるように、形成されている。すなわち、左舷側翼端板63−2は、長方形状の板に形成されている。左舷側翼端板63−2は、左舷側フィン61−2の翼端に接合されることにより、左舷側フィン61−2に固定されている。左舷側翼端板63−2は、回転軸14−2に平行である平面に沿うように、かつ、その平面が左舷側フィン61−2の翼端が沿う平面に直交するように、配置されている。左舷側翼端板63−2は、その長方形のうちの左舷側フィン61−2の翼端の翼弦に平行である辺の長さが左舷側フィン61−2の翼弦の長さに概ね等しくなるように、形成されている。左舷側翼端板63−2は、その長方形のうちの左舷側フィン61−2の翼端の翼弦に垂直である辺の長さが左舷側フィン61−2の翼端の翼厚さの3倍の長さに概ね等しくなるように、形成されている。
このような船舶は、既述の実施の形態における船舶10と同様にして、2つのフィン61−1〜61−2が2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流を主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗を低減することができる。
このような船舶は、2つの翼端板63−1〜63−2を備えることにより、2つのフィン61−1〜61−2の翼端を回り込む渦の渦抵抗を低減することができ、既述の実施の形態における船舶10に比較して、その旋回流による推進抵抗をより低減することができ、推進効率を向上させることができる。
このような船舶は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより右舷側プロペラ2−1のボス11−1の船尾側の領域に生成されるハブ渦を右舷側バルブ62−1が拡散し、左舷側プロペラ2−2が回転することにより左舷側プロペラ2−2のボス11−2の船尾側の領域に生成されるハブ渦を左舷側バルブ62−2が拡散する。このため、このような船舶は、2つのバルブ62−1〜62−2を備えていない他の船舶に比較して、そのハブ渦の悪影響をより低減することができる。すなわち、このような船舶は、2つのバルブ62−1〜62−2がそのハブ渦を拡散することにより、そのハブ渦が2つのフィン61−1〜61−2を壊蝕したり、そのハブ渦が2つのフィン61−1〜61−2との表面の塗装を剥離したりすることを防止することができ、その船舶の推進抵抗を低減することができる。
本発明による船舶の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における2つのフィン21−1〜21−2、31−1〜31−2、41−1〜41−2、51−1〜51−2、61−1〜61−2が他のフィンに置換されている。そのフィン71は、図9に示されているように、前縁部分72と後縁部分73とから形成されている。前縁部分72は、フィン71のうちの厚さが最大となる最大厚部分より前縁の側に配置され、フィン71の前縁を形成し、その前縁の断面が丸くなるように形成されている。後縁部分73は、その最大厚部分より後縁の側に配置されている。後縁部分73は、その最大厚部分から後縁に近づくにつれ薄くなり、さらに後縁に近づくと厚くなるように、形成されている。すなわち、フィン71は、後縁にフィッシュテイルが形成される、いわゆるフィッシュテイル形状に形成されている。
フィン71が適用された船舶は、既述の実施の形態における船舶10と同様にして、2つのフィンが2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流を主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗を低減することができる。フィン71は、後端が先細になっている他のフィンに比較して、生成する揚力を増加させることができる。このため、フィン71が適用された船舶は、さらに、既述の実施の形態における船舶10に比較して、2つのフィンが2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流をより効率よく主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗をより低減することができる。
本発明による船舶の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における2つのフィン21−1〜21−2が他の2つのフィンに置換されている。2つのフィン81−1〜81−2は、図10に示されているように、2つのフィン21−1〜21−2と同様にして、形成されている。すなわち、2つのフィン81−1〜81−2のうちの右舷側フィン81−1は、右舷側プロペラ2−1が回転することにより生成される旋回流を主船体1の推進力に変換するように、形成されている。2つのフィン81−1〜81−2のうちの左舷側フィン81−2は、左舷側プロペラ2−2が回転することにより生成される旋回流を主船体1の推進力に変換するように、形成されている。
右舷側フィン81−1は、固定部分82−1と可動部分83−1とから形成されている。可動部分83−1は、右舷側フィン81−1の後縁の一部を形成している。固定部分82−1は、右舷側フィン81−1のうちの可動部分83−1を除く部分を形成している。固定部分82−1は、ラダーホーン17の右舷側に接合されることにより、ラダーホーン17に固定されている。可動部分83−1は、右舷側フィン81−1の長さ方向に平行である回転軸を中心に回転可能に固定部分82−1に支持されている。
左舷側フィン81−2は、固定部分82−2と可動部分83−2とから形成されている。可動部分83−2は、左舷側フィン81−2の後縁の一部を形成している。固定部分82−2は、左舷側フィン81−2のうちの可動部分83−2を除く部分を形成している。固定部分82−2は、ラダーホーン17の左舷側に接合されることにより、ラダーホーン17に固定されている。可動部分83−2は、左舷側フィン81−2の長さ方向に平行である回転軸を中心に回転可能に固定部分82−2に支持されている。
その船舶は、さらに、図示されていない駆動装置を備えている。その駆動装置は、ユーザに制御されることにより、可動部分83−1を固定部分82−1に対して回転させ、可動部分83−2を固定部分82−2に対して回転させる。
このような船舶は、既述の実施の形態における船舶10と同様にして、2つのフィン81−1〜81−2が2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流を主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗を低減することができる。
このような船舶は、主船体1が所定の速度と異なる他の速度で前進している場合でも、または、所定の旋回流が生成されない場合でも、可動部分83−1と可動部分83−2とを回転させることにより、その旋回流をより効率よく主船体1の推進力に変換することができる。このため、このような船舶は、既述の実施の形態における船舶に比較して、その旋回流による推進抵抗をより低減することができ、推進効率をより向上させることができる。
なお、既述の実施の形態における2つのフィン21−1〜21−2、31−1〜31−2、41−1〜41−2、51−1〜51−2、61−1〜61−2、81−1〜81−2は、舵3の舵本体18に固定されることもできる。舵本体18に固定された他の2つのフィンは、既述の実施の形態における2つのフィンと同様にして、2つのプロペラ2−1〜2−2により生成された旋回流を主船体1の推進力に変換することにより、その旋回流による推進抵抗を低減することができる。舵本体18に固定された他の2つのフィンは、主船体1に対して舵本体18が大きく移動したときに、2つのプロペラ2−1〜2−2に対して移動することにより、その旋回流を主船体の推進力に変換することができなくなることがある。すなわち、2つのフィン21−1〜21−2、31−1〜31−2、41−1〜41−2、51−1〜51−2、61−1〜61−2、81−1〜81−2は、舵本体18に固定された2つのフィンに比較して、その旋回流をより確実に主船体1の推進力に変換することができる。
なお、このような2つのフィンは、舵3の形状と異なる形状の他の舵に適用されることもできる。その舵としては、マリナー舵、端板付舵、フラップ付き舵、シリング舵、ベッカー舵が例示される。このような2つのフィンは、さらに、2つのプロペラ2−1〜2−2が内回りに回転する場合にも、適用されることができる。このような2つのフィンは、既述の実施の形態と同様にして、その旋回流による推進抵抗を低減することができ、推進効率を向上させることができ、左右対称に形成されることができる。
10:船舶
1 :主船体
2−1〜2−2:2つのプロペラ
3 :舵
5 :船体長さ方向
6−1〜6−2:2つのボッシング
11−1:ボス
11−2:ボス
12−1:複数の翼
12−2:複数の翼
14−1:回転軸
14−2:回転軸
17:ラダーホーン
18:舵本体
21−1〜21−2:2つのフィン
29:対称面
31−1〜31−2:2つのフィン
32−1〜32−2:2つのバルブ
41−1〜41−2:2つのフィン
42−1〜42−2:2つの翼端板
51−1〜51−2:2つのフィン
52−1〜52−2:2つのバルブ
53−1〜53−2:2つの翼端板
61−1〜61−2:2つのフィン
62−1〜62−2:2つのバルブ
63−1〜63−2:2つの翼端板
71:フィン
72:前縁部分
73:後縁部分
81−1〜81−2:2つのフィン
82−1:固定部分
82−2:固定部分
83−1:可動部分
83−2:可動部分
1 :主船体
2−1〜2−2:2つのプロペラ
3 :舵
5 :船体長さ方向
6−1〜6−2:2つのボッシング
11−1:ボス
11−2:ボス
12−1:複数の翼
12−2:複数の翼
14−1:回転軸
14−2:回転軸
17:ラダーホーン
18:舵本体
21−1〜21−2:2つのフィン
29:対称面
31−1〜31−2:2つのフィン
32−1〜32−2:2つのバルブ
41−1〜41−2:2つのフィン
42−1〜42−2:2つの翼端板
51−1〜51−2:2つのフィン
52−1〜52−2:2つのバルブ
53−1〜53−2:2つの翼端板
61−1〜61−2:2つのフィン
62−1〜62−2:2つのバルブ
63−1〜63−2:2つの翼端板
71:フィン
72:前縁部分
73:後縁部分
81−1〜81−2:2つのフィン
82−1:固定部分
82−2:固定部分
83−1:可動部分
83−2:可動部分
Claims (7)
- 主船体と、
第1回転軸を中心に回転することにより前記主船体の推進力を生成する第1プロペラと、
前記第1回転軸に平行である第2回転軸を中心に回転することにより前記主船体の推進力を生成する第2プロペラと、
前記第1回転軸と前記第2回転軸との間に配置される舵と、
前記舵に支持される第1フィンと、
前記舵に支持される第2フィンとを具備し、
前記第1フィンは、前記第1プロペラが回転することにより生成される第1旋回流を前記主船体の推進力に変換し、
前記第2フィンは、前記第2プロペラが回転することにより生成される第2旋回流を前記主船体の推進力に変換する
船舶。 - 請求項1において、
前記舵は、
前記主船体に固定されるラダーホーンと、
前記ラダーホーンに対して移動可能に支持される舵本体とを備え、
前記第1フィンと前記第2フィンとは、前記ラダーホーンに固定される
船舶。 - 請求項1〜請求項2のいずれか一項において、
前記第1フィンは、
第1翼根部分と、
前記第1翼根部分が配置される位置より前記舵から遠い位置に配置される第1翼端部分とを備え、
前記第1翼根部分の翼弦が向く向きは、前記第1翼端部分の翼弦が向く向きと異なり、
前記第2フィンは、
第2翼根部分と、
前記第2翼根部分が配置される位置より前記舵から遠い位置に配置される第2翼端部分とを備え、
前記第2翼根部分の翼弦が向く向きは、前記第2翼端部分の翼弦が向く向きと異なる
船舶。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項において、
前記第1プロペラが回転することにより生成される第1ハブ渦を拡散する第1バルブと、
前記第2プロペラが回転することにより生成される第2ハブ渦を拡散する第2バルブとをさらに具備し、
前記第1バルブは、前記第1フィンに固定され、
前記第2バルブは、前記第2フィンに固定される
船舶。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項において、
前記第1フィンの翼端に配置される第1翼端板と
前記第2フィンの翼端に配置される第2翼端板
とをさらに具備する船舶。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項において、
前記第1フィンと前記第2フィンとは、後縁にフィッシュテイルが形成される
船舶。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項において、
前記第1フィンは、
前記舵に対して固定される第1固定部分と、
前記第1固定部分に対して移動可能に支持される第1可動部分とを備え、
前記第2フィンは、
前記舵に対して固定される第2固定部分と、
前記第2固定部分に対して移動可能に支持される第2可動部分とを備える
船舶。
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---|---|---|---|
JP2011283151A JP2013132937A (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 船舶 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011283151A JP2013132937A (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 船舶 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013132937A true JP2013132937A (ja) | 2013-07-08 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011283151A Pending JP2013132937A (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 船舶 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2011
- 2011-12-26 JP JP2011283151A patent/JP2013132937A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102199864B1 (ko) * | 2016-04-28 | 2021-01-11 | 재팬 마린 유나이티드 코포레이션 | 다축선의 추진 장치 |
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