JP2013131932A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013131932A
JP2013131932A JP2011280523A JP2011280523A JP2013131932A JP 2013131932 A JP2013131932 A JP 2013131932A JP 2011280523 A JP2011280523 A JP 2011280523A JP 2011280523 A JP2011280523 A JP 2011280523A JP 2013131932 A JP2013131932 A JP 2013131932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
matrix pattern
dot line
dot
image processing
dithering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011280523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5838087B2 (ja
Inventor
Tsutomu Miyazawa
勉 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Component Ltd filed Critical Fujitsu Component Ltd
Priority to JP2011280523A priority Critical patent/JP5838087B2/ja
Publication of JP2013131932A publication Critical patent/JP2013131932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5838087B2 publication Critical patent/JP5838087B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】プリンタ側で電源電圧ドロップなどの異常が生じ難くする。
【解決手段】所定のマトリクスパターンを用いて、画像データに対して組織的ディザリングを行なうディザリング手段と、前記組織的ディザリングにおける全ての階調のマトリクスパターンについて、ドットラインのドットの配列方向と直交する方向に、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを設定する設定手段と、前記画像データの1ドットラインごとに、黒ドットの全ドット数に対する割合を算出する算出手段と、前記割合が予め定められた閾値以上である場合、所定のマトリクスパターンのうち少なくとも1つのマトリクスパターンを、前記設定手段で設定されたシフトマトリクスパターンの何れかに置換する置換手段と、を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムに関する。
従来から、カラーの画像データに対して、組織的ディザリング処理を行い、モノクロの画像データに変換する画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−126630号公報
従来の組織的ディザリング手法では、プリンタヘッドの1ドットラインあたりの印字率が、高くなると、プリンタ側で電源電圧ドロップなどの異常を引き起こす場合がある。電源電圧ドロップが生じると、印刷物の品質低下やプリンタの故障などに繋がる場合がある。
そこで、プリンタ側で電源電圧ドロップなどの異常が生じ難くする画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムを提供する。
上記目的を達成するため、所定のマトリクスパターンを用いて、画像データに対して組織的ディザリングを行なうディザリング手段と、前記組織的ディザリングにおける全ての階調のマトリクスパターンについて、ドットラインのドットの配列方向と直交する方向に、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを設定する設定手段と、前記ディザリング手段により組織的ディザリングされた前記画像データの1ドットラインごとに、黒ドットの全ドット数に対する割合を算出する算出手段と、前記割合が予め定められた閾値以上であるドットラインが存在するか否かを判断する判断手段と、前記存在すると判断されたドットラインの前記割合が前記閾値未満となるように、前記存在すると判断されたドットラインを含む1以上のマトリクスパターンのうち少なくとも1つのマトリクスパターンを、前記設定手段で設定されたシフトマトリクスパターンの何れかに置換する置換手段と、を有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムであれば、プリンタ側で電源電圧ドロップなどの異常を生じ難くできる。
本実施形態の画像処理システム。 マトリクスパターンの全ての階調を示した図。 組織的ディザリングを説明するための図。 印字率を説明するための図。 巡回シフトを説明するための図。 シフトマトリクスパターンを説明するための図。 4個連続しているマトリクスパターンの一例を示す図。 4個連続しているマトリクスパターンをシフトマトリクスパターンに置換したことを示す図。 本実施形態の画像処理装置の機能構成例を示す図。 本実施例の画像処理装置の処理フローを示す図。 ディザリング処理後の画像データの一例を示す図。 1ドットラインを示す図。 置換処理の処理フローの一例を示す図。 連続しているマトリクスパターンをシフトマトリクスパターンに置換したことを示す図。 連続しているマトリクスパターンをシフトマトリクスパターンに置換したことを具体的に示す図。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行う過程には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
[実施形態1]
<画像処理システムについて>
図1に、本実施例の画像処理システムの機能構成例を示す。図1の例では、大略して、情報処理装置50とプリンタ20とで構成されている。情報処理装置20とは、例えば、PC(Personal computer)、スマートフォン、タブレットなど、の情報処理を行なう装置である。
図1に示す情報処理装置50にはアプリケーション1と画像処理プログラム100がインストールされている。画像処理プログラム100はプリンタドライバとしてもよい。画像処理プログラムの設定情報を元に、作成手段2は、メモリ6に描画領域(デバイスコンテキスト)を作成する。ここで、設定情報とは、ユーザにより設定されるものや、予めっ設定されるものがある。例えば、デバイスモード(例えば、用紙サイズや解像度など)や、画像データ形式の変換方法や、プリンタ20の制御コマンド設定や、当該制御コマンドの実行タイミングなどである。
次に、描画手段4は、作成されたメモリ6の描画領域に、画像データを描画する。ここで、画像データとは、例えば、文字、図形、イメージなどである。描画手段4の描画処理が終了すると、呼び出し手段8は、画像処理プログラム100を呼び出す。
画像処理プログラム100は、アプリケーション1が作成したカラーの画像データに対して、画像処理を行なうことにより、モノクロのビットイメージデータに変換する。画像処理プログラム100の画像処理の内容については、後述する。
画像処理装置プログラム100は、必要に応じて、当該ビットイメージデータについてのプリンタ制御コマンドを付加して、プリンタ20が処理可能なデータ形式に変換する。画像処理プログラム100は、変換されたプリンタ制御コマンドをインターフェース10経由で、プリンタ20に、有線または無線で送信する。
プリンタ20は、搬送手段24が、用紙を所定距離、搬送させ、当該所定距離搬送後、印刷手段22が印刷を行なう。この用紙搬送処理、印刷処理を繰り返しながら、印刷物を作成する。
また、搬送手段24による用紙の搬送方向を副走査方向とし、当該副走査方向と直交する方向を主走査方向とする。印刷手段22は、ドットライン単位(例えば、1ドットライン)で印刷を行なう。ここで、ドットラインとは、主走査方向のドットのラインをいう。
また、図1では、情報処理装置50に画像処理プログラム100をインストールした例を示した。その他の例として、画像処理プログラム100の機能を実行する画像処理装置を、情報処理装置50に組み込ませて実施しても良い。
<組織的ディザリングについて>
次に、組織的ディザリングについて簡単に説明する。組織的ディザリングには、N×N(Nは2以上の整数)のマトリクスパターン(ディザマトリクスともいう。)を用いる。当該マトリクスパターンには、ベイヤー(Bayer)型、渦巻き型、網点型など様々な型がある。組織的ディザリングを行なうことで、ドットの密度の異なるマトリクスパターンに置換することにより、多くの階調を表現することが出来、結果として画像の濃淡を鮮明に表現できる。
以下では、マトリクスパターンとして、4×4のベイヤー型のマトリクスパターンを用いるとする。4×4のマトリクスパターンを用いることにより、2値画像でありながら、17階調を表現することが出来る。
図2に、ベイヤー型のマトリクスパターンを用いた場合の、17階調(0〜16階調)のパターンについて示す。このように、ベイヤー型のマトリクスパターンを用いることにより、2値画像データ(白ドットと黒ドット)でありながら、17階調を表現することが出来る。
図3に、カラー画像データ(ディザリング処理が行なわれる前の元画像データ)の一例を模式的に示す。図3では、1つの格子を1ドットとする。そして、4×4のマトリクスパターンを用いて、ディザリング処理を行なう場合には、ディザリング手段204(図9参照)は、画像データの全ドットを4×4のブロックに分割する。図3では、ブロックを太線で示す。
そして、ディザリング手段204は、1ブロックずつ、当該1ブロックの階調に応じた、0〜16階調の何れかのマトリクスパターン(図2参照)に置換する。このように置換することにより、元画像データであるカラー画像データから、17階調のモノクロ画像データに変換することが出来る。
<印字率について>
次に、印字率について説明する。図4(A)、(B)、(C)にそれぞれ階調が9、11、13のブロックを示す。また、印字率とは、各ドットラインにおいて、黒ドット数の、全ドット数に対する割合をいう。
例えば、図4(A)に示す階調9の最上のドットラインaについては、全ドット数が「4」であり、黒ドット数が「3」であることから、印字率は、75%(または0.75)となる。図4(A)〜(C)には、他のドットラインについての印字率を示す。また、「印字率」を「割合」ともいう。
<巡回シフト処理について>
本実施例の画像処理装置では、全ての階調のマトリクスパターンについて、1ドットラインずつ、巡回シフトさせたマトリクスパターン(以下、「シフトマトリクスパターン」という。)を用いる。
図5に階調9のマトリクスパターンを巡回シフトさせる例を説明する。図5(A)は巡回シフトさせる前のマトリクスパターンである。そして、図5(B)に示すように、当該マトリクスパターンを1ドットラインのドットの配列方向αを直交する方向βにシフトさせる。図5(B)では、下方向にシフトさせる。その他の例として上方向に1ドットラインをシフトさせるようにしてもよい。
そうすると、図5(B)に示すように、破線で囲む1ドットラインbがオーバーフローする。巡回シフト処理では、図5(C)に示すように、当該オーバーフローしたドットラインbを、当該ドットラインbが存在していた位置c((図5(A)参照)とは反対側の位置に、移動させる。このようにすることで、適切に、巡回シフト処理を行なうことができる。
図6に、全ての階調(階調0〜階調16)について、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンを示す。図6(A)は、0ドットライン巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンである(つまり元のマトリクスパターンと同一である)。図6(B)は、1ドットライン巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンである。図6(C)は、2ドットライン巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンであり、図6(D)は、3ドットライン巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンである。
以下では、階調k(k=0〜Nを満たす整数)のマトリクスパターンについて、s(s=N−1)ドットライン、巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンをP(k)とする。例えば、図6のEに示すシフトマトリクスパターンは、階調6であり、2ドットラインシフトさせたものであるから、P(6)と示す。また、s=0の場合には、巡回シフトさせていないことから、マトリクスパターンP(k)ともいう。
本実施例では、図6に示すように、全ての階調の、N×Nのマトリクスパターンにおいて、0〜N−1ドットラインずつシフトさせたシフトマトリクスパターンP(k)それぞれを用いる。ただし、sは0以上N−1以下を満たす整数かつ変数とする。
<印字率とシフトマトリクスパターンの関係について>
次に、印字率とシフトマトリクスパターンの関係について説明する。図7に、4個連続している、階調11のマトリクスパターンP(11)を示す。図7において、1ドットライン目の印字率は100%となり、2ドットライン目の印字率は50%となり、3ドットライン目の印字率は75%となり、4ドットライン目の印字率は50%となる。
また、本実施例では、各ドットラインの印字率について、予め定められた閾値Thを用いる。印字率が閾値Th以上であるドットラインについては、プリンタ20側で電源電圧ドロップが生じる可能性がある。以下では、閾値Th=75%とする。
そうすると、図7の例では、階調9の1ドットライン目と3ドットライン目の印字率が閾値以上であることから、プリンタ20側で電源電圧ドロップを引き起こす可能性がある。そこで、図8のように、マトリクスパターンをシフトマトリクスパターンに置換する。
図8の例では、1番目のマトリクスパターンP(11)については置換しない。2番目のマトリクスパターンP(11)→P(11)に置換する。3番目のマトリクスパターンP(11)→P(11)に置換する。4番目のマトリクスパターンP(11)→P(11)に置換する。
このように置換することにより、全てのドットラインについての印字率が68.75%となり、全てのドットラインについて、閾値未満とすることが出来る。
<全体的な処理の流れ>
次に、全体的な処理の流れについて説明する。図9に、本実施形態の画像処理プログラム100の機能構成例をブロック図で示し、図10に画像処理プログラム100の主な処理の流れについて示す。
アプリケーション1(図1参照)から元画像データであるカラー画像データが、入力手段202に入力されると、図10の処理が開始される。まず、ステップS2では、設定手段206は、組織的ディザリングにおける全ての階調のマトリクスパターンについて、1ドットラインずつ、方向β(図5(A)参照)に巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンP(k)それぞれを設定する。ただし、s=0,...,N−1とし、k=1,...,Nとなる。
ここで、設定手段206により設定されるシフトマトリクスパターンは、図6に示す64個(=N個)のマトリクスパターンである。なお、階調0のマトリクスパターンも考慮すると、マトリクスパターンの数は65個となる。
また、設定手段206の設定手法として、本実施形態では、2つの手法がある。第1の手法として、作成手段216が、P(k)を用いて、当該P(k)1ドットラインずつ方向βに巡回シフトさせて、シフトマトリクスパターンを作成する。そして、設定手段206は、当該作成手段216が作成した全てのシフトマトリクスパターンP(k)を設定する。
また、第2の手法として、予め、全てのシフトマトリクスパターンP(k)を記憶手段218に記憶させておく。そして、設定手段206が、記憶手段218に記憶されている全てのシフトマトリクスパターンP(k)を呼び出し、設定する。
図9の例では、作成手段216および記憶手段218を記載しているが、作成手段216および記憶手段218のうち、どちらか一方を具備させればよい。
次に、ディザリング手段204が、組織的ディザリング処理を行なう。組織的ディザリングについては、図3で説明したとおりである。図11にディザリング手段204により組織的ディザリングが施された画像データを模式的に示す。
図11では、1つのマトリクスパターンについては太線で囲っており、1つのドットについては細線で囲っている。また、図11に示すように、行方向(ドットラインのドットの配列方向)に配列されているマトリクスパターンの数をJ個(Jは2以上の整数)とする。また、行方向の全ドット数をA個とする。つまり、A=4Jとなる。
また、列方向(行方向と直交する方向)に配列されているマトリクスパターンの数をI個(Iは2以上の整数)とする。また、列方向の全ドット数をB個とする。つまりB=4Iとする。また、以下の説明では、「行」および「列」とは、1つのマトリクスパターンについてのものである。
次に、制御手段220は、パターン判定行i(i=1,...,Iとなる整数かつ変数)を「1」と設定する。ここで、パターン判定行、パターン列についての番号は、原点のマトリクスパターンから計測されるものとする。図11の例では、原点のマトリクスパターンは左上に位置するマトリクスパターンFとする。
次に、ステップS8において、制御手段220は、パターン列j=1とする。次に、ステップS10において、制御手段220は、パターン判定行i=Iであるか、つまり、パターン判定行iが、最終行Iに到達したか否かを判断する。ここでは、未だ、I=iに到達していないことから、ステップS10ではNoと判断され、ステップS12に移行する。
次に、ステップS12において、制御手段220は、パターン列j=Jになったか、つまり、パターン列jが、最終列Jに到達したか否かを判断する。ここでは、未だ、j=Jに到達していないことから、ステップS12ではNoと判断される。
次に、ステップS14において、算出手段208は、1〜N(ここでは、1〜4)ドットラインそれぞれの黒ドット数を算出する。ここでは、i=1、j=1となるマトリクスパターンの1〜4ドットラインそれぞれの黒ドットを算出する。
次に、ステップS16において、制御手段220は、パターン列jを「1」インクリメントし、つまり、j=2とし、ステップS12の処理に戻る。ステップS12の処理を経て、ステップS14の処理では、算出手段208は、1〜N(ここでは、1〜4)ドットラインそれぞれの黒ドット数を算出する。ここで、算出手段208は、過去に算出した黒ドット数に、今回算出した黒ドット数を加算する。つまり、算出手段208は、累積算出を行なう。
このように、ステップS12、S14、S16の処理を繰り返すことにより、図12に示すように、パターン判定行i=1のマトリクスパターンの1〜4ドットラインそれぞれの黒ドット合計数を算出することが出来る。なお、ステップS12〜S16の時点では、シフトマトリクスパターンに置換されていないことから、図12に示す全てのマトリクスパターンについては、P(k)となる。図12の記載では、P(k)の「(k)」を省略して記載している。
次に、ステップS18において、算出手段208は、1〜N(=4)ドットラインごとに印字率を算出する。また、行方向j番目のマトリクスパターンのn(n=1,...,Nを満たす整数)ドットライン目の黒ドットの数をD[j][n]とすると、1〜4ドットラインそれぞれの印字率は以下の式(1)で表すことができる。
Figure 2013131932
そして、ステップS20において、判断手段210は、1〜N(=4)ドットラインごとに、印字率が予め定められた閾値(例えば、75%)以上であるか否かを判断する。更に、判断手段210は、閾値以上であるドットライン(以下、「閾値以上ドットライン」という。)が1以上存在するか否かを判断する。また、閾値以上ドットラインを含むマトリクスパターンの行を「閾値以上マトリクスパターン行」という。閾値以上マトリクスパターン行は1以上のマトリクスパターンで構成される。
判断手段210が、閾値以上ドットラインが存在しないと判断すると(ステップS20のNo)、ステップS24に移行する。ステップS20でNoと判断された場合というのは、パターン判定行において、プリンタ20の電源電圧ドロップを生じさせ得るドットラインが存在しないということである。ステップS24では、パターン判定行iを「1」インクリメントし、ステップS8に戻る。
一方、判断手段210が、閾値以上ドットラインが存在すると判断すると(ステップS20のYes)、ステップS22に移行する。閾値以上ドットラインが存在する場合には、プリンタ20の電源電圧ドロップを生じさせる可能性があるので、電源電圧ドロップを回避するために、次のステップS22で、置換手段212が置換処理を行なう。ステップS22の処理については後述する。
そして、ステップS10で、制御手段220によりI=iであると判断される(ステップS10のYes)、つまり、全ての行である1〜J行についてのステップS10〜S22の処理が終了すると、処理を終了させる。
<置換処理について>
次に、ステップS22の置換処理の好適な例について説明する。置換手段212は、閾値以上ドットラインの印字率が閾値未満となるように、閾値以上マトリクスパターン行を構成する1以上のマトリクスパターンのうち、少なくとも1つを、設定手段206で設定されたシフトマトリクスパターンで置換する。この置換処理により、印字率の高いドットラインを分散させることが出来、結果として、閾値以上ドットラインの印字率を低下させることが出来る。
図13に、ステップS22の置換処理の一例を示す。また、図12に示す1行目のマトリクスパターンの1〜4ドットラインのうち、少なくとも1つのドットラインの印字率が閾値Th以上になったとする(ステップS20のYes)。この場合には、当該1行目のマトリクスパターン(つまり、閾値以上マトリクスパターン行)に対して、置換処理を行なう。そして、当該閾値以上マトリクスパターン行に対して、図13の処理を行なうと、図14に示すようなマトリクスパターンとなる。
図15(A)に、図13の閾値以上マトリクスパターン行の具体例を示す。図15(A)の例では、全てのマトリクスパターンの階調が11であるとする。図15(A)の例では、1ドットラインの印字率は100%であり、3ドットラインの印字率は75%であり、閾値Th(=75%)以上となる。
そして、図13に示す置換処理を行なうことにより、図15(A)に示すマトリクスパターンから、図15(B)のマトリクスパターンとなる。図15(B)に示すように、全てのドットラインの印字率が68.75%となり、全てのドットラインについて閾値Th(=75%)未満とすることが出来る。
図13の処理を、図12、図14、図15の図を用いながら説明する。まず、ステップS52において、制御手段220は、シフト数s=0と設定する。次に、ステップS54において、制御手段220は、j=1と設定する。次に、ステップS56において、制御手段220は、j=Jであるか否かを判断する。
ここで、j=1であるので、ステップS56ではNoと判断され、ステップS58に移行する。次に、置換手段212は、P(k)をP(k)に置換する。ここで、s=0であることから、P(k)をP(k)に置換することになるので、置換処理を行なわないようにしてもよい。
次に制御手段220は、s<N−1(=3)であるか否かを判断する。ここでは、s=0であることから、Yesと判断され、ステップS60に移行する。ステップS60では、判断手段220は、sを「1」インクリメントする(つまり、s=1となる)。
ステップS64では、jの値を「1」インクリメントし(つまりj=2となる)、ステップS56に戻る。ステップS56では、Noと判断され、再び、ステップS58に移行する。
ステップS58では、P(k)をP(k)に置換する。ここで、s=1であることから、P(k)をP(k)に置換する。そして、ステップS59、S60、S64の処理を行なう。そして、ステップS59で、判断手段220が、s<N−1であると判断すると(ステップS59のNo)、ステップS62に移行する。
ステップS62では、判断手段220は、sの値を「0」にリセットして、ステップS64に移行する。また、ステップS56において、判断手段220が、j=Jであると判断すると(ステップS56のYes)、置換処理を終了させる。
また、図13の置換処理を更に説明する。置換手段212は、閾値以上マトリクスパターン行において、N・d+n番目のマトリクスパターンについては、β方向(図5参照)に、n−1ドットライン、巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンに置換する。
ここで、dは、0以上[A/N]以下を満たす変数かつ整数である。つまり、0,...,d,...,[A/N]となる。[・]はガウス記号であり、つまり、[A/N]はA/Nを超えない最大の整数である。また、Aは、図11で説明したとおり画像データのドットライン方向の全ドット数である。、また、nは1以上N以下を満たす変数かつ整数である。つまり、1,...,n,...,Nとなる。
また、4ドットライン全てにおいて、閾値Th以上となる場合がある。この場合に、置換手段212が、置換処理を行なっても、印字率を低下させることは困難である。しかし、近傍のマトリクスパターンとのムラを抑える為に、当該4ドットラインを含むマトリクスパターンについて置換処理を行なう。
また、上記説明では、組織的ディザリングにおけるマトリクスパターンを、ベイヤー型であり、4×4型であるマトリクスパターンであるとして説明した。その他のマトリクスパターンとして、例えば、渦巻き型、網点型のマトリクスパターンを用いても良い。また、その他のマトリクスパターンとして、例えば、8×8型、16×16型のマトリクスパターンを用いても良い。
この実施形態の画像処理装置であれば、ディザリング手段204が画像データに対して、組織的ディザリングを行なった後に、算出手段208が、1ドットラインごとに印字率を算出する。また、設定手段206が、全ての階調のマトリクスパターンについて、シフトマトリクスパターンを設定する。置換手段212は、閾値以上ドットラインの印字率を低下させるように、閾値以上ドットラインを含む1以上のマトリクスパターンのうち少なくとも1つを、シフトマトリクスパターンに置換する。
従って、1ドットラインの印字率を低下させることが出来、結果としてプリンタ20の電源電圧ドロップなどの異常を生じ難くすることが出来る。
また、図13に示す置換処理を行なうことにより、更に適切に、1ドットラインの印字率を低下させることが出来る。
2 作成手段
4 描画手段
6 メモリ
8 呼び出し手段
10 インターフェース
20 プリンタ
22 印刷手段
24 搬送手段
100 画像処理装置
202 入力手段
204 ディザリング手段
206 設定手段
208 算出手段
210 判断手段
212 置換手段
216 作成手段
218 記憶手段
220 制御手段

Claims (12)

  1. 所定のマトリクスパターンを用いて、画像データに対して組織的ディザリングを行なうディザリング手段と、
    前記組織的ディザリングにおける全ての階調のマトリクスパターンについて、ドットラインのドットの配列方向と直交する方向に、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを設定する設定手段と、
    前記ディザリング手段により組織的ディザリングされた前記画像データの1ドットラインごとに、黒ドット数の全ドット数に対する割合を算出する算出手段と、
    前記割合が予め定められた閾値以上であるドットラインが存在するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記割合が予め定められた閾値以上であるドットラインが存在すると判断された場合に、当該存在すると判断されたドットラインの前記割合が前記閾値未満となるように、当該存在すると判断されたドットラインを含む1以上のマトリクスパターンのうち少なくとも1つのマトリクスパターンを、前記設定手段で設定されたシフトマトリクスパターンの何れかに置換する置換手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記マトリクスパターンはN×Nドット(Nは2以上の整数)であり、
    前記置換手段は、
    前記存在すると判断されたドットラインを含む1以上のマトリクスパターンにおいて、N・d+n番目のマトリクスパターンを、前記直交する方向にn−1ドットライン巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンに置換し、
    dは、0以上[A/N]以下を満たす変数かつ整数であり、Aは前記組織的ディザリングが行なわれた画像データのドットライン方向の全ドット数であり、[α]はαを超えない最大の整数であり、nは1以上N以下を満たす変数かつ整数であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  3. 1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを作成する作成手段を有し、
    前記設定手段は、前記作成手段に作成されたシフトマトリクスパターンを設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを記憶する記憶手段を有し、
    前記設定手段は、前記記憶手段に記憶されたシフトマトリクスパターンを設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 所定のマトリクスパターンを用いて、画像データに対して組織的ディザリングを行なうディザリング工程と、
    前記組織的ディザリングにおける全ての階調のマトリクスパターンについて、ドットラインのドットの配列方向と直交する方向に、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを設定する設定工程と、
    前記ディザリング工程により組織的ディザリングされた前記画像データの1ドットラインごとに、黒ドット数の全ドット数に対する割合を算出する算出工程と、
    前記割合が予め定められた閾値以上であるドットラインが存在するか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程により、前記割合が予め定められた閾値以上であるドットラインが存在すると判断された場合に、当該存在すると判断されたドットラインの前記割合が前記閾値未満となるように、当該存在すると判断されたドットラインを含む1以上のマトリクスパターンのうち少なくとも1つのマトリクスパターンを、前記設定工程で設定されたシフトマトリクスパターンの何れかに置換する置換工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 前記マトリクスパターンはN×Nドット(Nは2以上の整数)であり、
    前記置換工程は、
    前記存在すると判断されたドットラインを含む1以上のマトリクスパターンにおいて、N・d+n番目のマトリクスパターンを、前記直交する方向にn−1ドットライン巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンに置換し、
    dは、0以上[A/N]以下を満たす変数かつ整数であり、Aは前記組織的ディザリングが行なわれた画像データのドットライン方向の全ドット数であり、[α]はαを超えない最大の整数であり、nは1以上N以下を満たす変数かつ整数であることを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
  7. 1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを作成する作成工程を有し、
    前記設定工程は、前記作成工程に作成されたシフトマトリクスパターンを設定することを特徴とする請求項5または6記載の画像処理方法。
  8. 前記設定工程は、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを記憶する記憶手段に記憶されたシフトマトリクスパターンを設定することを特徴とする請求項5または6記載の画像処理方法。
  9. コンピュータを、
    所定のマトリクスパターンを用いて、画像データに対して組織的ディザリングを行なうディザリング手段と、
    前記組織的ディザリングにおける全ての階調のマトリクスパターンについて、ドットラインのドットの配列方向と直交する方向に、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを設定する設定手段と、
    前記ディザリング手段により組織的ディザリングされた前記画像データの1ドットラインごとに、黒ドット数の全ドット数に対する割合を算出する算出手段と、
    前記割合が予め定められた閾値以上であるドットラインが存在するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記割合が予め定められた閾値以上であるドットラインが存在すると判断された場合に、当該存在すると判断されたドットラインの前記割合が前記閾値未満となるように、当該存在すると判断されたドットラインを含む1以上のマトリクスパターンのうち少なくとも1つのマトリクスパターンを、前記設定手段で設定されたシフトマトリクスパターンの何れかに置換する置換手段と、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  10. 前記マトリクスパターンはN×Nドット(Nは2以上の整数)であり、
    前記置換手段は、
    前記存在すると判断されたドットラインを含む1以上のマトリクスパターンにおいて、N・d+n番目のマトリクスパターンを、前記直交する方向にn−1ドットライン巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンに置換し、
    dは、0以上[A/N]以下を満たす変数かつ整数であり、Aは前記組織的ディザリングが行なわれた画像データのドットライン方向の全ドット数であり、[α]はαを超えない最大の整数であり、nは1以上N以下を満たす変数かつ整数であることを特徴とする請求項9記載の画像処理プログラム。
  11. 1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを作成する作成手段を有し、
    前記設定手段は、前記作成手段に作成されたシフトマトリクスパターンを設定することを特徴とする請求項9または10記載の画像処理プログラム。
  12. 前記設定手段は、1ドットラインずつ巡回シフトさせたシフトマトリクスパターンそれぞれを記憶する記憶手段に記憶されたシフトマトリクスパターンを設定することを特徴とする請求項9または10記載の画像処理プログラム。
JP2011280523A 2011-12-21 2011-12-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Expired - Fee Related JP5838087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011280523A JP5838087B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011280523A JP5838087B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013131932A true JP2013131932A (ja) 2013-07-04
JP5838087B2 JP5838087B2 (ja) 2015-12-24

Family

ID=48909172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011280523A Expired - Fee Related JP5838087B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5838087B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63102471A (ja) * 1986-10-17 1988-05-07 Ricoh Co Ltd 階調画像記録方法
JPH08174906A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Ricoh Co Ltd デジタル複写機
JPH1110840A (ja) * 1997-06-19 1999-01-19 Canon Inc 記録方法及びその装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63102471A (ja) * 1986-10-17 1988-05-07 Ricoh Co Ltd 階調画像記録方法
JPH08174906A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Ricoh Co Ltd デジタル複写機
JPH1110840A (ja) * 1997-06-19 1999-01-19 Canon Inc 記録方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5838087B2 (ja) 2015-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4165570B2 (ja) 画像処理装置,画像処理方法,及び画像処理プログラム
JP4605782B2 (ja) デュアルハーフトーンを用いるレーザプリント装置
JP2007060111A (ja) 階調処理装置および方法
JP2013207677A (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP5641822B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP5838087B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
JP4479663B2 (ja) 固定セルによるハーフトーン処理を行う画像処理装置,画像処理方法,及び画像処理プログラム
JPH08274992A (ja) 画像処理方法及び装置
JP2004015410A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、記録媒体、及びインクジェット記録装置
JP4950919B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP6156997B2 (ja) 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法及びプログラム
JP2009169658A (ja) 画像処理コントローラおよび印刷装置
JP2009135637A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP7257806B2 (ja) 画像形成装置、生成装置、変換方法、並びに、生成方法
JP2011045043A (ja) 閾値マトリクス作成装置及び閾値マトリクスの作成方法
JP2005223462A (ja) プルーフ画像生成装置、プルーフ画像生成方法およびプログラム
JP5501108B2 (ja) 電子機器及び画像処理プログラム
JP5092828B2 (ja) 画像処理装置
JP4462088B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP4337670B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP4965378B2 (ja) 画像形成方法および画像形成システム
JP2022143445A (ja) 画像処理装置
JP4262148B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4492723B2 (ja) 画像処理装置,画像処理方法,及び画像処理プログラム
JPH118766A (ja) 階調処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5838087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees