JP2013131589A - トランス用巻線部、トランス、および電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単なコイル構成で結合度の高いトランス用巻線部、この巻線部を備えたトランス、およびこのトランスを備えた電力変換装置を得る。
【解決手段】トランス1は、薄板状の平角線を螺旋状に2ターン巻くことにより形成された一次側コイル5と、扁平な金属板材からなる1層1ターンの二次側コイル6とを積層して形成される単位積層体2を複数個積層した巻線部3と、巻線部3が装着される磁性体のコア部4とを備えている。単位積層体2の一次側コイル5と二次側コイル6は、二次側コイル6の半ターン分を、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目の間に挟み込むように一次側コイル5の平角線に沿って配置して積層されている。
【選択図】図1
【解決手段】トランス1は、薄板状の平角線を螺旋状に2ターン巻くことにより形成された一次側コイル5と、扁平な金属板材からなる1層1ターンの二次側コイル6とを積層して形成される単位積層体2を複数個積層した巻線部3と、巻線部3が装着される磁性体のコア部4とを備えている。単位積層体2の一次側コイル5と二次側コイル6は、二次側コイル6の半ターン分を、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目の間に挟み込むように一次側コイル5の平角線に沿って配置して積層されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、絶縁機能を実現させる際に用いるトランス用巻線部、この巻線部を備えたトランス、およびこのトランスを備えて直流電力を所望の直流電力に変換する電力変換装置に関するものである。
従来のトランスは、1ターンの偏平な板状コイル部及びこの板状コイル部の両端に形成した接続部からなる単位コイル板を複数重ねるとともに、各単位コイル板の接続部を相互に順次連鎖的に接続してコイルCa、Cbを構成し、コイルCa、Cbを積層してトランスを構成することで、トランスの小型化・薄型化を図っている。そして、コイルCaにおける各単位コイル板の間の隙間に他のコイルCbを介在させて構成し、トランスTの一次側と二次側の結合度を増大させている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来のトランスでは、コイルCaの各単位コイル板でコイルCbを挟むことで、巻線構造をいわゆるサンドイッチ構造とし、一次側と二次側の結合度を増大させている。しかし、コイルCaの各単位コイル板同士の間隔を保持するために各単位コイル板間にセパレータを介在させて固定ネジおよびナットにより結合しているため、部品点数が多いという問題があった。また、コイルCaの各単位コイル板同士の電気的接続など、コイルの接続が煩雑であるという問題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単なコイル構成で結合度の高いトランスを得ることを目的とする。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単なコイル構成で結合度の高いトランスを得ることを目的とする。
この発明に係るトランス用巻線部は、巻数が1ターン以上の第一コイルと巻数が1ターンの第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えている。
この発明に係るトランスは、巻数が1ターン以上の第一コイルと巻数が1ターンの第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えた巻線部と、上記巻線部が装着される磁性体のコア部とを備えている。
この発明に係る電力変換装置は、トランスと、上記トランスの一次側コイルに直列接続されるスイッチング素子と、上記トランスの二次側コイルに接続される整流回路と、上記整流回路の出力を平滑する平滑回路とを備え、上記スイッチング素子のオン/オフ制御により入力される直流電力を所望の電圧の直流電力に変換して出力する電力変換装置であって、上記トランスの一次側コイルまたは二次側コイルのいずれか一方を第一コイルとし、他方を第二コイルとして、上記トランスは、巻数が1ターン以上の上記第一コイルと巻数が1ターンの上記第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えた巻線部と、上記巻線部が装着される磁性体のコア部とを備えている。
この発明に係るトランス用巻線部は、巻数が1ターン以上の第一コイルと巻数が1ターンの第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えている。このため、部品点数の少ない簡単な構成で第一コイルと第二コイルとの結合度が高いトランス用巻線部を得ることができる。
この発明に係るトランスは、巻数が1ターン以上の第一コイルと巻数が1ターンの第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えた巻線部と、上記巻線部が装着される磁性体のコア部とを備えている。このため、部品点数の少ない簡単な構成で第一コイルと第二コイルとの結合度が高いトランスを得ることができる。
この発明に係る電力変換装置は、トランスと、上記トランスの一次側コイルに直列接続されるスイッチング素子と、上記トランスの二次側コイルに接続される整流回路と、上記整流回路の出力を平滑する平滑回路とを備え、上記スイッチング素子のオン/オフ制御により入力される直流電力を所望の電圧の直流電力に変換して出力する電力変換装置であって、上記トランスの一次側コイルまたは二次側コイルのいずれか一方を第一コイルとし、他方を第二コイルとして、上記トランスは、巻数が1ターン以上の上記第一コイルと巻数が1ターンの上記第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えた巻線部と、上記巻線部が装着される磁性体のコア部とを備えている。このため、部品点数の少ない簡単な構成で第一コイルと第二コイルとの結合度が高いトランスを得ることができ、電力変換装置の高効率化を図ることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1におけるトランスについて説明する。図1はこの発明の実施の形態1におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図、図2はトランスの巻線部を形成する単位積層体の構成を説明するための図、図3は巻線部の単位積層体間の接続方法を説明するための図である。
図1に示すように、トランス1は、単位積層体2を複数個積層して形成される巻線部3と、巻線部3が装着される磁性体のコア部4とを備えている。
以下、この発明の実施の形態1におけるトランスについて説明する。図1はこの発明の実施の形態1におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図、図2はトランスの巻線部を形成する単位積層体の構成を説明するための図、図3は巻線部の単位積層体間の接続方法を説明するための図である。
図1に示すように、トランス1は、単位積層体2を複数個積層して形成される巻線部3と、巻線部3が装着される磁性体のコア部4とを備えている。
まず、単位積層体2の構成について詳述する。図2に示すように、単位積層体2は、第一コイルとしての一次側コイル5と、第二コイルとしての二次側コイル6とからなる。
一次側コイル5は、薄板状の巻線を螺旋状に2ターン略円形に巻くことにより形成されている。ここでは、薄板状の巻線として、銅やアルミなどの導体からなる断面が略長方形状の線材を絶縁被覆した平角線を用いている。そして、一次側コイル5の始端部分と終端部分は一次側コイル5の円形部分より外方に延び接続部51、52を形成している。
二次側コイル6は、例えば銅板などの扁平な板状の金属板材を所望の形状に打ち抜く等により加工して形成した平板巻線からなり、平板巻線は絶縁被覆がなされている。二次側コイル6は1層1ターンで構成され、その平面形状は一次側コイル5の平面形状とほぼ同様となるように形成されている。そして、一次側コイル5と同様、二次側コイル6の両端部分は二次側コイル6の円形部分より外方に延び接続部61、62を形成している。
単位積層体2はこのような一次側コイル5と二次側コイル6とが同心状に積層されることにより形成され、図2に示すように、二次側コイル6の半ターン分を、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目の間に挟み込むように一次側コイル5の平角線に沿って配置して積層する。
一次側コイル5は、薄板状の巻線を螺旋状に2ターン略円形に巻くことにより形成されている。ここでは、薄板状の巻線として、銅やアルミなどの導体からなる断面が略長方形状の線材を絶縁被覆した平角線を用いている。そして、一次側コイル5の始端部分と終端部分は一次側コイル5の円形部分より外方に延び接続部51、52を形成している。
二次側コイル6は、例えば銅板などの扁平な板状の金属板材を所望の形状に打ち抜く等により加工して形成した平板巻線からなり、平板巻線は絶縁被覆がなされている。二次側コイル6は1層1ターンで構成され、その平面形状は一次側コイル5の平面形状とほぼ同様となるように形成されている。そして、一次側コイル5と同様、二次側コイル6の両端部分は二次側コイル6の円形部分より外方に延び接続部61、62を形成している。
単位積層体2はこのような一次側コイル5と二次側コイル6とが同心状に積層されることにより形成され、図2に示すように、二次側コイル6の半ターン分を、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目の間に挟み込むように一次側コイル5の平角線に沿って配置して積層する。
巻線部3は、単位積層体2を複数個、ここでは2個積層することにより構成される。単位積層体2は向きを揃えて積層され、各単位積層体2の一次側コイル5の接続部51、52が同じ向きになるように、二次側コイル6の接続部61、62が同じ向きになるように重ねられている。各単位積層体2の一次側コイル5同士は直列接続、二次側コイル6同士は並列接続され、巻線部3全体としての総一次側コイルと総二次側コイルの巻数比は4:1となる。また、二次側コイル6同士は並列接続されているため、総二次側コイルの断面積は実質的に二次側コイル6の断面積の二倍となる。
なお、本実施の形態1では巻線部3は2個の単位積層体2により構成されているが、巻線部3を構成する単位積層体2の個数はこれに限られるものではない。当然ながら3個以上の複数個の単位積層体2を重ねて巻線部としてもよく、また、1個の単位積層体2を巻線部としてもよい。
なお、本実施の形態1では巻線部3は2個の単位積層体2により構成されているが、巻線部3を構成する単位積層体2の個数はこれに限られるものではない。当然ながら3個以上の複数個の単位積層体2を重ねて巻線部としてもよく、また、1個の単位積層体2を巻線部としてもよい。
コア部4は一対のコア片41からなる。コア片41は磁性体であり、その断面形状は略E形状である。詳細には、平板部42と、平板部42の中央から突出する略円筒状の主脚部43と、主脚部43の両側に配置され平板部42の端部から突出する側脚部44とからなる。各コア片41の主脚部43を巻線部3の中心部分に積層方向上下側から挿入し、主脚部43および側脚部44の端面同士を突き合わせることでコア部4に巻線部3が装着される。なお、コア部4の構成はこれに限られるものではなく、用途等に合わせて適切な構成とすればよい。例えばコア片の一方を断面略I形状、他方を断面略E形状としてこれらを組み合わせてコア部を構成してもよい。また、本実施の形態1では巻線部3の巻線を略円形に巻いているため、コア片の主脚部を円筒状としたが、例えば巻線部の一次側コイル、二次側コイルを略四角形状や楕円状に巻いてもよく、その場合、コア片の主脚部を巻線部の巻形状に合わせて、略角柱状や楕円筒状にすればよい。
ここで、巻線部3を構成する単位積層体2が2個以上の場合は、各単位積層体2の一次側コイル5同士、二次側コイル6同士を電気的に接続する必要があるが、この具体的な接続方法の例を図3を用いて詳述する。
図3は、巻線部3を構成する単位積層体2が3個の場合とする。説明の便宜のため、積層方向上側に配置される単位積層体2の各構成要素について符号の後ろにXをつけ、積層方向中央に配置される単位積層体2の各構成要素について符号の後ろにYをつけ、積層方向下側に配置される単位積層体2の各構成要素について符号の後ろにZをつけて各単位積層体2を区別する。
図3は、巻線部3を構成する単位積層体2が3個の場合とする。説明の便宜のため、積層方向上側に配置される単位積層体2の各構成要素について符号の後ろにXをつけ、積層方向中央に配置される単位積層体2の各構成要素について符号の後ろにYをつけ、積層方向下側に配置される単位積層体2の各構成要素について符号の後ろにZをつけて各単位積層体2を区別する。
一次側コイル5X、5Y、5Zは直列接続される。すなわち、上側の一次側コイル5Xの接続部51Xと中央の一次側コイル5Yの接続部52Yとを接続し、中央の一次側コイル5Yの接続部51Yと下側の一次側コイル5Zの接続部52Zとを接続する。具体的には、接続部51Xと接続部52Yとの接続であれば、予め各接続部51Xと52Yの形状を、接続部51Xの端部を接続部52Y側に、接続部52Yの端部を接続部51X側に広げた幅広形状に形成しておく。そして、各接続部51X、52Yの幅広形状に形成された部分の互いに重なり合う箇所を超音波接続や半田接続することにより接続部51Xと接続部52Yとの接続を行うことができる。なお、電気的接続の具体的な方法はこれに限られるものではなく、各一次側コイル5X、5Y、5Zが直列接続できればどのような方法であっても良い。
このように、それぞれ2ターンずつ巻かれた3個の一次側コイル5X、5Y、5Zを直列接続することで、巻線部3全体としては6ターンの総一次側コイルを形成する。
このように、それぞれ2ターンずつ巻かれた3個の一次側コイル5X、5Y、5Zを直列接続することで、巻線部3全体としては6ターンの総一次側コイルを形成する。
二次側コイル6X、6Y、6Zは並列接続される。すなわち、上側の二次側コイル6Xの接続部61Xと中央の二次側コイル6Yの接続部61Yと下側の二次側コイル6Zの接続部61Zとが接続され、上側の二次側コイル6Xの接続部62Xと中央の二次側コイル6Yの接続部62Yと下側の二次側コイル6Zの接続部62Zとが接続される。具体的には、接続部61Xと接続部61Yと接続部61Zとの接続であれば、各接続部61X、61Y、61Zを重ねてその端部をスペーサ等で固定することにより行うことができる。なお、電気的接続の具体的な方法はこれに限られるものではなく、各二次側コイル6X、6Y、6Zが並列接続できればどのような方法であっても良い。
このように、それぞれ1ターンの二次側コイル6X、6Y、6Zを並列接続することで、巻線部3全体としては1ターンの総二次側コイルを形成し、その断面積は実質的に各二次側コイル6X、6Y、6Zの断面積を合わせたものとなる。
このように、それぞれ1ターンの二次側コイル6X、6Y、6Zを並列接続することで、巻線部3全体としては1ターンの総二次側コイルを形成し、その断面積は実質的に各二次側コイル6X、6Y、6Zの断面積を合わせたものとなる。
以上のように、本実施の形態1では、単位積層体2の二次側コイル6の半ターン分を、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目の間に挟み込むように一次側コイル5の平角線に沿って配置して積層し単位積層体2を構成するため、一つの一次側コイル5、すなわち一次側コイル5を2つの部分に分けることなくいわゆる巻線のサンドイッチ構造を実現することができる。従って、一次側コイル5と二次側コイル6との結合度が高いトランス1を得ることができ、トランスの低損失化を防止して変換効率を向上させることができる。そして、サンドイッチ構造を実現するために一次側コイル5を2つの部分に分けていないため、単位積層体2内において、一次側コイル5同士の機械的な固定のための固定部材や電気的接続のための部材が不要であり、さらに一次側コイル5自体も一つでよいため、部品点数が少ない。また、単位積層体2は、一次側コイル5に二次側コイル6を挟み込むだけであり非常に簡単な構成である。
また、本実施の形態1では、一次側コイル5を薄板状の平角線、二次側コイル6を薄板状の平板巻線により形成し、各コイル5、6の平面形状を同じ形状としているため、一次側コイル5、二次側コイル6を重ねやすく、また、一次側コイル5と二次側コイル6との間に隙間等が生じないため、より結合度を向上させることができる。また、一次側コイル5、二次側コイル6は薄板状の巻線で形成されているため、例えば一次側コイル、二次側コイルの線材として丸銅線等を使う場合に比べて占積率が向上し、トランス性能の向上や、トランス全体の薄型化を図ることができる。
また、本実施の形態1では、巻線部3を複数個の単位積層体2を積層して構成し、巻線部3内の一次側コイル5同士を直列接続し、二次側コイル6同士を並列接続するため、巻線部3全体としての総一次側コイルと総二次側コイルとの巻数比を容易に大きくすることができるとともに、総二次側コイルの断面積を実質的に大きくすることができる。
ここで、ハイブリッド自動車や電気自動車などの電動車両の分野では、電圧差の大きい高圧バッテリと低圧バッテリの間に挿入される電力変換装置の部品としてトランスが使用されるが、このようなトランスは、入出力降圧比が大きく二次側大電流に対応可能であることを要する。トランスの入出力降圧比が大きいということは、トランスの一次側コイルと二次側コイルの巻数の比である巻数比を大きくする必要がある。また、二次側大電流に対応するため、二次側コイルの巻線の断面積は大きくする必要がある。
上記の通り、本実施の形態1のトランス1は、巻線部3全体として総一次側コイルと総二次側コイルとの巻数比を容易に大きくでき、かつ二次側コイルの断面積を実質的に大きくすることができるため、入出力降圧比が大きくかつ二次側大電流に対応することができ、電動車両の分野において好適である。
なお、一次側コイルと二次側コイルとの巻数比が固定であれば、二次側コイルに大きな電流が流れた場合一次側コイルにも大きな電流が流れるため、一次側コイルの断面積もある程度確保する必要がある。本実施の形態1のトランス1は、一次側コイルを平角線としており、例えば丸銅線等を使う場合に比べて占積率が高いため、一次側コイルの断面積も確保しやすい。
なお、当然のことながら、本実施の形態1のトランス1の利用分野は電動車両の分野にとどまるものではなく、様々な分野において適用することができる。
ここで、ハイブリッド自動車や電気自動車などの電動車両の分野では、電圧差の大きい高圧バッテリと低圧バッテリの間に挿入される電力変換装置の部品としてトランスが使用されるが、このようなトランスは、入出力降圧比が大きく二次側大電流に対応可能であることを要する。トランスの入出力降圧比が大きいということは、トランスの一次側コイルと二次側コイルの巻数の比である巻数比を大きくする必要がある。また、二次側大電流に対応するため、二次側コイルの巻線の断面積は大きくする必要がある。
上記の通り、本実施の形態1のトランス1は、巻線部3全体として総一次側コイルと総二次側コイルとの巻数比を容易に大きくでき、かつ二次側コイルの断面積を実質的に大きくすることができるため、入出力降圧比が大きくかつ二次側大電流に対応することができ、電動車両の分野において好適である。
なお、一次側コイルと二次側コイルとの巻数比が固定であれば、二次側コイルに大きな電流が流れた場合一次側コイルにも大きな電流が流れるため、一次側コイルの断面積もある程度確保する必要がある。本実施の形態1のトランス1は、一次側コイルを平角線としており、例えば丸銅線等を使う場合に比べて占積率が高いため、一次側コイルの断面積も確保しやすい。
なお、当然のことながら、本実施の形態1のトランス1の利用分野は電動車両の分野にとどまるものではなく、様々な分野において適用することができる。
なお、本実施の形態1では、単位積層体2の二次側コイル6の半ターン分を、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目の間に挟み込む構成としたが、必ずしもこれに限られるものではなく、少なくとも二次側コイル6の一部が一次側コイル5の間に挟まれるように配置すればよい。
例えば、図1の単位積層体2の状態から、二次側コイル6を一次側コイル5の巻線に沿って図中右回りに180度回転させた状態、すなわち、一次側コイル5の接続部51、52と二次側コイル6の接続部61、62とがほぼ重なる位置となるようにして、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目との間に二次側コイル6の全ターン分が挟み込まれるように積層してもよい。このような構成とすれば二次側コイル6全体が一次側コイル5に挟まれるため、結合度も高くなり好ましい。この場合、単位積層体内の一次側コイル5の接続部51、52と、二次側コイル6の接続部61、62の位置が重なるため、巻線部3内の一次側コイル5同士、二次側コイル6同士の接続は両者が接触等しないよう適宜工夫するとよい。
例えば、図1の単位積層体2の状態から、二次側コイル6を一次側コイル5の巻線に沿って図中右回りに180度回転させた状態、すなわち、一次側コイル5の接続部51、52と二次側コイル6の接続部61、62とがほぼ重なる位置となるようにして、一次側コイル5の1ターン目と2ターン目との間に二次側コイル6の全ターン分が挟み込まれるように積層してもよい。このような構成とすれば二次側コイル6全体が一次側コイル5に挟まれるため、結合度も高くなり好ましい。この場合、単位積層体内の一次側コイル5の接続部51、52と、二次側コイル6の接続部61、62の位置が重なるため、巻線部3内の一次側コイル5同士、二次側コイル6同士の接続は両者が接触等しないよう適宜工夫するとよい。
また、本実施の形態1では一次側コイル5のターン数は2ターンとしたが、このターン数は1ターン以上であればよく、トランスの仕様等により適宜設定されるものである。
仮に、一次側コイルのターン数が1ターンの場合、一次側コイルの始端と終端との積層方向の間に二次側コイルの一部が挟まれるように配置すれば、単に一次側コイルと二次側コイルを積層する場合に比べて結合度向上の効果が得られる。ここで、一次側コイルの始端と終端とは、例えば図1の一次側コイル5の場合、接続部51、52の根元部分(一次側コイル5の円形部分の両端)を指し、一次側コイルの始端と終端との積層方向の間に二次側コイルの一部が挟まれるとは、一次側コイル5の始端が含まれる面と終端が含まれる面との積層方向の間に二次側コイルの少なくとも一部が挟まれているこという。好ましくは、一次側コイルの半ターンを二次側コイルの上側に、一次側コイルの残りの半ターンを二次側コイルの下側となるようにして、一次側コイルと二次側コイルとを積層するとよい。
また、仮に一次側コイルのターン数が3ターンであれば、一次側コイルの1ターン目と2ターン目との間に二次側コイルの半ターンを挟み、一次側コイルの2ターン目と3ターン目との間に二次側コイルの残りの半ターンを挟むように積層するとよい。二次側コイルの全体が一次側コイルに挟まれるため結合度が高く、また一次側コイルの接続部と二次側コイルの接続部との位置が180度ずれるため、巻線部内の一次側コイル同士、二次側コイル同士の接続が容易である。当然、二次側コイルの配置位置はこれに限られず、少なくとも、二次側コイルの一部が一次側コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるように配置することで、トランスの結合度を向上させることができる。
仮に、一次側コイルのターン数が1ターンの場合、一次側コイルの始端と終端との積層方向の間に二次側コイルの一部が挟まれるように配置すれば、単に一次側コイルと二次側コイルを積層する場合に比べて結合度向上の効果が得られる。ここで、一次側コイルの始端と終端とは、例えば図1の一次側コイル5の場合、接続部51、52の根元部分(一次側コイル5の円形部分の両端)を指し、一次側コイルの始端と終端との積層方向の間に二次側コイルの一部が挟まれるとは、一次側コイル5の始端が含まれる面と終端が含まれる面との積層方向の間に二次側コイルの少なくとも一部が挟まれているこという。好ましくは、一次側コイルの半ターンを二次側コイルの上側に、一次側コイルの残りの半ターンを二次側コイルの下側となるようにして、一次側コイルと二次側コイルとを積層するとよい。
また、仮に一次側コイルのターン数が3ターンであれば、一次側コイルの1ターン目と2ターン目との間に二次側コイルの半ターンを挟み、一次側コイルの2ターン目と3ターン目との間に二次側コイルの残りの半ターンを挟むように積層するとよい。二次側コイルの全体が一次側コイルに挟まれるため結合度が高く、また一次側コイルの接続部と二次側コイルの接続部との位置が180度ずれるため、巻線部内の一次側コイル同士、二次側コイル同士の接続が容易である。当然、二次側コイルの配置位置はこれに限られず、少なくとも、二次側コイルの一部が一次側コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるように配置することで、トランスの結合度を向上させることができる。
また、本実施の形態1では、一次側コイルを平角線、二次側コイルを平板巻線により形成したが、各コイルを形成する巻線の種類は必ずしもこれに限られることはない。例えば、一次側コイルを平板巻線、二次側コイルを平角線により形成する場合や、一次側コイル、二次側コイル共に平角線により形成する場合や、一次側コイル、二次側コイル共に平板巻線で形成する場合等も考えられる。また、各コイルを形成する巻線として例えば断面が略円形の丸線を使用してもよく、巻線の形状がどのようなものであっても、一次側コイルの始端と終端との積層方向の間に二次側コイルの一部が挟まれるように配置すれば、単に一次側コイルと二次側コイルを重ねる場合よりも結合度を向上させることができる。
また、本実施の形態1では、単位積層体2を構成する二次側コイル6は1層1ターンの一枚の平板巻線であったが、このような形状の二次側コイル6を複数枚重ねて並列接続したものを二次側コイルとして使用しても良く、単位積層体2を構成する二次側コイルの実質的な導体断面積を大きくすることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図4は、この発明の実施の形態2におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図である。本実施の形態2のトランス1Aは、上記実施の形態1のトランス1と巻線部の構成が一部異なっている。上記実施の形態1では巻線部3は2個の単位積層体2を積層して形成されていたが、本実施の形態2の巻線部3Aは単位積層体2と、第三コイルとしての一枚の二次側コイル6とが交互に積層されて形成されている。それ以外の構成については上記実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図4は、この発明の実施の形態2におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図である。本実施の形態2のトランス1Aは、上記実施の形態1のトランス1と巻線部の構成が一部異なっている。上記実施の形態1では巻線部3は2個の単位積層体2を積層して形成されていたが、本実施の形態2の巻線部3Aは単位積層体2と、第三コイルとしての一枚の二次側コイル6とが交互に積層されて形成されている。それ以外の構成については上記実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、トランス1Aの巻線部3Aは、単位積層体2、一枚の二次側コイル6、単位積層体2が順に積層され形成されている。図中上側の単位積層体2と図中下側の単位積層体2の一次側コイル5同士は直列接続され、図中上側の単位積層体2と図中下側の単位積層体2との2つの二次側コイル6と、上側と下側の単位積層体2の間に挟まれている一枚の二次側コイル6との合わせて3つの二次側コイル6は並列接続されている。従って、巻線部3A全体としての総一次側コイルと総二次側コイルとの巻数比は4:1となり、総二次側コイルの断面積は二次側コイル6の断面積の三倍となる。
以上のように、本実施の形態2では、巻線部3Aを単位積層体2と一枚の二次側コイル6とを交互に積層して形成しているため、巻線部3A全体としての総二次側コイルの導体断面積を大きくすることができる。従って、本実施の形態2のトランス1Aは、上記実施の形態1の効果に加え、巻線部3Aの総二次側コイルの抵抗低減によりさらなる二次側大電流に対応することができるという効果を有する。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。図5はこの発明の実施の形態3におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図、図6はトランスの巻線部を形成する単位積層体の構成を説明するための図である。本実施の形態3のトランス1Bは、上記実施の形態1のトランス1と一次側コイルの構成が異なっている。それ以外の構成については上記実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態3について説明する。図5はこの発明の実施の形態3におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図、図6はトランスの巻線部を形成する単位積層体の構成を説明するための図である。本実施の形態3のトランス1Bは、上記実施の形態1のトランス1と一次側コイルの構成が異なっている。それ以外の構成については上記実施の形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
図5、6に示すように、本実施の形態3の単位積層体2Bを構成する一次側コイル5Bは、同一形状の複数本の平角線、ここでは2本の平角線50Aと50Bからなり、2本の平角線50A、50Bを隣り合わせに並行に配置することで薄板状とした巻線体を螺旋状に2ターン略円形に巻くことにより形成されている。従って、内側に配置される平角線50Aの巻線外径R1と外側に配置される平角線50Bの巻線外径R2とは、平角線50Bの2幅分異なる。平角線50A、50Bの両端部分はそれぞれ円形部分より外方に延び、平角線50Aは接続部51A、52Aを、平角線50Bは接続部51B、52Bを形成している。なお、各平角線50A、50Bは電気的には互いに並列接続されている。
平角線50A、50Bからなる一次側コイル5Bの平面形状は、上記実施の形態1の一次側コイル5と同じであり、二次側コイル6の一部が一次側コイル5Bの1ターン目と2ターン目との間に挟み込まれて積層され、単位積層体2Bを構成している。巻線部3Bは単位積層体2Bを2個積層して構成され、各単位積層体2Bの一次側コイル5B同士の電気的接続は上記実施の形態1と同様直列接続であり、二次側コイル6同士の電気的接続も上記実施の形態1と同様並列接続である。従って、巻線部3B全体としての総一次側コイルと総二次側コイルの巻数比は4:1となり、総二次側コイルの断面積は実質的に二次側コイル6の断面積の二倍となる。
平角線50A、50Bからなる一次側コイル5Bの平面形状は、上記実施の形態1の一次側コイル5と同じであり、二次側コイル6の一部が一次側コイル5Bの1ターン目と2ターン目との間に挟み込まれて積層され、単位積層体2Bを構成している。巻線部3Bは単位積層体2Bを2個積層して構成され、各単位積層体2Bの一次側コイル5B同士の電気的接続は上記実施の形態1と同様直列接続であり、二次側コイル6同士の電気的接続も上記実施の形態1と同様並列接続である。従って、巻線部3B全体としての総一次側コイルと総二次側コイルの巻数比は4:1となり、総二次側コイルの断面積は実質的に二次側コイル6の断面積の二倍となる。
ここで、平角線の好ましい形状について説明する。
平角線等を形成する導体に高周波電流が流れる場合、高周波電流は導体の断面に均等に流れるのではなく、表面に近いほど密に流れるという表皮効果という現象が生じることが一般に知られている。従って、平角線に高周波電流が流れるとすると、同一断面積の平角線では、アスペクト比(平角線の線幅/厚み)が大きいものの方が効率よく電流を流すことができる。つまり、表皮効果を考慮すると平角線の形状はできるだけ薄い方が好ましい。
一方、平角線は、螺旋状に略円形に巻くことのできる製作限界がある。製作限界はアスペクト比で表すことができ、製作限界のアスペクト比以下となるように、平角線の断面形状を設定しなければならない。従って、表皮効果を考慮して平角線の形状を薄くしすぎると、製作限界のアスペクト比を超えてしまう。なお、製作限界のアスペクト比は、平角線によって異なるが、本実施の形態3で使用する平角線の製作限界アスペクト比を例えば10とする。
本実施の形態3において、平角線50A、50Bの断面形状を製作限界のアスペクト比であるアスペクト比10に設定した場合、一次側コイル5Bは、アスペクト比10の平角線50A、50Bを並行配置しているため、平角線50A、50Bを合わせた巻線体は見かけ上アスペクト比20の薄型の巻線体となる。
平角線等を形成する導体に高周波電流が流れる場合、高周波電流は導体の断面に均等に流れるのではなく、表面に近いほど密に流れるという表皮効果という現象が生じることが一般に知られている。従って、平角線に高周波電流が流れるとすると、同一断面積の平角線では、アスペクト比(平角線の線幅/厚み)が大きいものの方が効率よく電流を流すことができる。つまり、表皮効果を考慮すると平角線の形状はできるだけ薄い方が好ましい。
一方、平角線は、螺旋状に略円形に巻くことのできる製作限界がある。製作限界はアスペクト比で表すことができ、製作限界のアスペクト比以下となるように、平角線の断面形状を設定しなければならない。従って、表皮効果を考慮して平角線の形状を薄くしすぎると、製作限界のアスペクト比を超えてしまう。なお、製作限界のアスペクト比は、平角線によって異なるが、本実施の形態3で使用する平角線の製作限界アスペクト比を例えば10とする。
本実施の形態3において、平角線50A、50Bの断面形状を製作限界のアスペクト比であるアスペクト比10に設定した場合、一次側コイル5Bは、アスペクト比10の平角線50A、50Bを並行配置しているため、平角線50A、50Bを合わせた巻線体は見かけ上アスペクト比20の薄型の巻線体となる。
以上のように、本実施の形態3では、単位積層体2Bを構成する一次側コイル5Bを、2本の平角線50A、50Bを隣り合わせに並行に配置して形成した薄板状の巻線体により構成している。このため、各平角線50A、50Bの製作限界アスペクト比を超えることなく巻線体全体としてはアスペクト比の大きい薄型の一次側コイル5Bを得ることができる。従って、本実施の形態3では、上記実施の形態1の効果に加え、一次側コイル5Bの表皮効果による影響を抑制して効率よく高周波電流を流すことができるため、一次側大電流に対応することができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、上記実施の形態2の構成に上記実施の形態3の単位積層体2Bを適用したものである。以下実施の形態4の説明を実施の形態3との比較において説明する。
図7はこの発明の実施の形態4におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図であり、上記実施の形態3のトランス1Bと巻線部の構成が一部異なっている。上記実施の形態3では巻線部3Bは2個の単位積層体2Bを積層して形成されていたが、本実施の形態4の巻線部3Cは単位積層体2Bと、第三コイルとしての一枚の二次側コイル6とが交互に積層されて形成されている。それ以外の構成については上記実施の形態3と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、上記実施の形態2の構成に上記実施の形態3の単位積層体2Bを適用したものである。以下実施の形態4の説明を実施の形態3との比較において説明する。
図7はこの発明の実施の形態4におけるトランスの構成を説明するための分解斜視図であり、上記実施の形態3のトランス1Bと巻線部の構成が一部異なっている。上記実施の形態3では巻線部3Bは2個の単位積層体2Bを積層して形成されていたが、本実施の形態4の巻線部3Cは単位積層体2Bと、第三コイルとしての一枚の二次側コイル6とが交互に積層されて形成されている。それ以外の構成については上記実施の形態3と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、トランス1Cの巻線部3Cは、単位積層体2B、一枚の二次側コイル6、単位積層体2Bが順に積層され形成されている。図中上側の単位積層体2Bと下側の単位積層体2Bの一次側コイル5B同士は直列接続され、上側および下側の単位積層体2Bの2つの二次側コイル6と、単位積層体2Bの間に挟まれている一枚の二次側コイル6との合わせて3つの二次側コイル6は並列接続されている。従って、巻線部3C全体としての総一次側コイルと総二次側コイルとの巻数比は4:1となり、総二次側コイルの断面積は二次側コイル6の断面積の三倍となる。
以上のように、本実施の形態4では、巻線部3Cを単位積層体2Bと一枚の二次側コイル6とを交互に積層して形成しているため、巻線部3C全体としての総二次側コイルの導体断面積を大きくすることができる。従って、本実施の形態4のトランス1Cは、上記実施の形態3の効果に加え、巻線部3Cの総二次側コイルの抵抗低減によりさらなる二次側大電流に対応することができるという効果を有する。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図8はこの発明の実施の形態5における車載電源装置の回路構成を示す図である。車載電源装置7は、電動車両の走行モータ駆動用の高圧バッテリ8と、高圧バッテリ8からの入力電圧を降圧して出力電圧を生成し負荷9に電力を供給する電力変換装置10とを備えている。
電力変換装置10は、上記実施の形態1に記載の電圧変換用のトランス1と、トランス1の一次側コイル50に直列接続されるスイッチング素子としてのMOSFET12(Metal−Oxide−Semiconductor−Field−Effect Transistor)と、トランス1の二次側コイル60に接続される整流回路13と、整流回路13により整流された電圧を平滑する平滑回路14と、MOSFET12のオン/オフを制御する制御回路15とを備えている。そして、電力変換装置10の直流入力端子11A、11Bに高圧バッテリ8が接続され、直流出力端子16A、16Bに負荷9が接続されている。電力変換装置10は、制御回路15によるMOSFET12のオン/オフ制御により高圧バッテリ8からの入力直流電圧を高周波の矩形波状電圧にして、平滑回路14から出力される出力直流電圧を調整している。
次に、この発明の実施の形態5について説明する。図8はこの発明の実施の形態5における車載電源装置の回路構成を示す図である。車載電源装置7は、電動車両の走行モータ駆動用の高圧バッテリ8と、高圧バッテリ8からの入力電圧を降圧して出力電圧を生成し負荷9に電力を供給する電力変換装置10とを備えている。
電力変換装置10は、上記実施の形態1に記載の電圧変換用のトランス1と、トランス1の一次側コイル50に直列接続されるスイッチング素子としてのMOSFET12(Metal−Oxide−Semiconductor−Field−Effect Transistor)と、トランス1の二次側コイル60に接続される整流回路13と、整流回路13により整流された電圧を平滑する平滑回路14と、MOSFET12のオン/オフを制御する制御回路15とを備えている。そして、電力変換装置10の直流入力端子11A、11Bに高圧バッテリ8が接続され、直流出力端子16A、16Bに負荷9が接続されている。電力変換装置10は、制御回路15によるMOSFET12のオン/オフ制御により高圧バッテリ8からの入力直流電圧を高周波の矩形波状電圧にして、平滑回路14から出力される出力直流電圧を調整している。
トランス1は上記実施の形態1で説明した通りで、巻線部3全体として4ターンの総一次側コイル(以下、一次側コイル50とする。)と、1ターンの総二次側コイル(以下、二次側コイル60とする。)と、このような巻線部3が装着されるコア部4から成る。整流回路13は、第1の整流ダイオード13Aと第2の整流ダイオード13Bの2つのダイオードで構成されている。平滑回路14は、平滑インダクタ14Aと平滑コンデンサ14Bで構成されている。
トランス1の一次側コイル50の一端は正極側直流入力端子11Aに接続され、一次側コイル50の他端はMOSFET12のドレイン端子に接続され、さらにMOSFET12のソース端子は負極側直流入力端子11Bに接続されている。
トランス1の二次側コイル60の一端は第1の整流ダイオード13Aのアノード端子に接続され、第1の整流ダイオード13Aのカソード端子は、第2の整流ダイオード13Bのカソード端子および平滑インダクタ14Aの一端に接続される。平滑インダクタ14Aの他端は平滑コンデンサ14Bの一端、および正極側直流出力端子16Aに接続される。トランス1の二次側コイル60の他端は、第2の整流ダイオード13Bのアノード端子、平滑コンデンサ14Bの他端、および負極側直流出力端子16Bに接続される。
制御回路15の端子15AはMOSFET12のゲート端子に、制御回路15の端子15Bは正極側直流出力端子16Aに、制御回路15の端子15Cは負極側直流出力端子16Bに接続されている。そして、制御回路15は平滑コンデンサ14Bの電圧である出力電圧に基づいてMOSFET12のオン/オフ信号を生成し、端子15AからMOSFET12のゲート端子に出力する。
トランス1の二次側コイル60の一端は第1の整流ダイオード13Aのアノード端子に接続され、第1の整流ダイオード13Aのカソード端子は、第2の整流ダイオード13Bのカソード端子および平滑インダクタ14Aの一端に接続される。平滑インダクタ14Aの他端は平滑コンデンサ14Bの一端、および正極側直流出力端子16Aに接続される。トランス1の二次側コイル60の他端は、第2の整流ダイオード13Bのアノード端子、平滑コンデンサ14Bの他端、および負極側直流出力端子16Bに接続される。
制御回路15の端子15AはMOSFET12のゲート端子に、制御回路15の端子15Bは正極側直流出力端子16Aに、制御回路15の端子15Cは負極側直流出力端子16Bに接続されている。そして、制御回路15は平滑コンデンサ14Bの電圧である出力電圧に基づいてMOSFET12のオン/オフ信号を生成し、端子15AからMOSFET12のゲート端子に出力する。
次に、車載電源装置7の動作について説明する。
高圧バッテリ8が直流入力端子11A、11Bに接続されると、制御回路15の制御によりMOSFET12がオン/オフ動作をし、トランス1の一次側コイル50の両端には矩形波電圧が印加される。その結果、トランス巻数比(トランス1の場合は4:1)で決まる電圧がトランス1の二次側コイル60に誘起される。誘起された電圧は整流回路13にて整流され、平滑回路14にて平滑され、負荷9に電力が供給される。
高圧バッテリ8が直流入力端子11A、11Bに接続されると、制御回路15の制御によりMOSFET12がオン/オフ動作をし、トランス1の一次側コイル50の両端には矩形波電圧が印加される。その結果、トランス巻数比(トランス1の場合は4:1)で決まる電圧がトランス1の二次側コイル60に誘起される。誘起された電圧は整流回路13にて整流され、平滑回路14にて平滑され、負荷9に電力が供給される。
以上のように、本実施の形態5では、電力変換装置10は実施の形態1のトランス1を備えているため、上記実施の形態1の効果を有するとともに、電力変換装置10の高効率化を図ることができる。
なお、本実施の形態5では、スイッチング素子としてMOSFET12を採用したがスイッチング素子はこれに限られるものではない。例えばスイッチング素子として、バイポーラトランジスタ、絶縁型バイポーラトランジスタ(IGBT)、シリコンカーバイトトランジスタ、シリコンカーバイトMOSFET等を用いてもよく、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態5では、上記実施の形態1のトランス1をフォワード型コンバータ回路を用いた電力変換装置10に適用しているが、これに限られるものではない。トランス1は例えばフライバック型コンバータ回路等種々のコンバータ回路に適用することができ、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態5では、トランス1の二次側の回路構成として、全波整流回路構成を採用したが、これに限られるものではない。例えばダイオードブリッジ整流などの回路構成を採用してもよく、同様の効果が得られる。また、二次側の整流回路としてダイオード素子を用いたダイオード整流を採用したが、これに限られるものではない。例えばスイッチング素子を用いた同期整流を採用してもよく、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態5では、上記実施の形態1のトランス1を電力変換装置10に適用した場合について説明したが、上記実施の形態2〜上記実施の形態4におけるトランスを適用してもよい。
また、本実施の形態5では、上記実施の形態1のトランス1をフォワード型コンバータ回路を用いた電力変換装置10に適用しているが、これに限られるものではない。トランス1は例えばフライバック型コンバータ回路等種々のコンバータ回路に適用することができ、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態5では、トランス1の二次側の回路構成として、全波整流回路構成を採用したが、これに限られるものではない。例えばダイオードブリッジ整流などの回路構成を採用してもよく、同様の効果が得られる。また、二次側の整流回路としてダイオード素子を用いたダイオード整流を採用したが、これに限られるものではない。例えばスイッチング素子を用いた同期整流を採用してもよく、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態5では、上記実施の形態1のトランス1を電力変換装置10に適用した場合について説明したが、上記実施の形態2〜上記実施の形態4におけるトランスを適用してもよい。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1,1A〜1C トランス、2,2B 単位積層体、3,3A〜3C 巻線部、
4 コア部、5,5B 第一コイルとしての一次側コイル、
6 第二コイルとしての二次側コイル、10 電力変換装置、
12 スイッチング素子としてのMOSFET、13 整流回路、14 平滑回路、
15 制御回路。
4 コア部、5,5B 第一コイルとしての一次側コイル、
6 第二コイルとしての二次側コイル、10 電力変換装置、
12 スイッチング素子としてのMOSFET、13 整流回路、14 平滑回路、
15 制御回路。
Claims (11)
- 巻数が1ターン以上の第一コイルと巻数が1ターンの第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えたトランス用巻線部。
- 上記第一コイルと上記第二コイルとの重なる面の形状が略同形状であることを特徴とする請求項1に記載のトランス用巻線部。
- 上記第一コイル、上記第二コイルは、薄板状の巻線により形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトランス用巻線部。
- 上記第一コイル、上記第二コイルのいずれか一方または双方は、断面が略長方形状の平角線により形成されていることを特徴とする請求項3に記載のトランス用巻線部。
- 上記第一コイル、上記第二コイルのいずれか一方または双方は、扁平な板材からなる平板巻線により形成されることを特徴とする請求項3に記載のトランス用巻線部。
- 上記第一コイルは断面が略長方形状の平角線により形成され、上記第二コイルは扁平な板材からなる平板巻線により形成されることを特徴とする請求項3に記載のトランス用巻線部。
- 上記第一コイルは、上記平角線を複数本並行配置し並列接続して形成した薄板状の巻線体により形成されていることを特徴とする請求項4または請求項6に記載のトランス用巻線部。
- 上記単位積層体が複数個積層され、上記各単位積層体の第一コイル同士が直列接続され、上記各単位積層体の第二コイル同士が並列接続されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のトランス用巻線部。
- 上記単位積層体と、上記第二コイルと同じ構成の第三コイルとを備えて、上記単位積層体と上記第三コイルとを積層し、上記単位積層体の第二コイルと上記第三コイルとが並列接続されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のトランス用巻線部。
- 巻数が1ターン以上の第一コイルと巻数が1ターンの第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えた巻線部と、
上記巻線部が装着される磁性体のコア部とを備えたことを特徴とするトランス。 - トランスと、上記トランスの一次側コイルに直列接続されるスイッチング素子と、上記トランスの二次側コイルに接続される整流回路と、上記整流回路の出力を平滑する平滑回路とを備え、上記スイッチング素子のオン/オフ制御により入力される直流電力を所望の電圧の直流電力に変換して出力する電力変換装置であって、
上記トランスの一次側コイルまたは二次側コイルのいずれか一方を第一コイルとし、他方を第二コイルとして、
上記トランスは、巻数が1ターン以上の上記第一コイルと巻数が1ターンの上記第二コイルとを積層してなり、上記第二コイルの少なくとも一部が、上記第一コイルの始端と終端との積層方向の間に挟まれるよう上記第一コイルの巻線に沿って配置された単位積層体を備えた巻線部と、上記巻線部が装着される磁性体のコア部とを備えたことを特徴とする電力変換装置。
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