JP2003272933A - トランス - Google Patents

トランス

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JP2003272933A
JP2003272933A JP2002075363A JP2002075363A JP2003272933A JP 2003272933 A JP2003272933 A JP 2003272933A JP 2002075363 A JP2002075363 A JP 2002075363A JP 2002075363 A JP2002075363 A JP 2002075363A JP 2003272933 A JP2003272933 A JP 2003272933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、高圧側コイルと低圧側コイル
との間、および高圧側コイルとコアとの間の絶縁を確保
し、且つトランスの各構成要素間の位置関係を一定に保
つ。 【解決手段】 トランス1は、ボビン50と、ボビン5
0に巻回された高圧側コイル10と、ボビン50および
高圧側コイル10を両側から挟み込んで囲うケース6
1,62と、ケース61,62の外側に配置された低圧
側コイル21,22を備えている。ボビン50は巻胴部
50aと鍔部51,52を有する。ケース61,62は
筒部61b,62bと平板部61a,62aを有する。
低圧側コイル21,22は、平板部61a,62aに隣
接するように配置され、鍔部51,52との間で平板部
61a,62aを挟み込むように、ボビン50の係合部
50c,50eと係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
等に用いられるトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源は、例えばIC(集積
回路)を含むような種々の電子機器に使用されている。
絶縁型のスイッチング電源はトランスを含んでいる。こ
のトランスは、高圧側コイルと、低圧側コイルと、磁性
体よりなり、磁束の通路を形成するコアとを備えてい
る。
【0003】ところで、薄型で出力電流の大きなスイッ
チング電源では、平板状の導体によって形成されたコイ
ルを有するトランスがよく用いられている。このような
トランスでは、高圧側コイルと低圧側コイルとの間、お
よび高圧側コイルとコアとの間の電気的な絶縁を確保す
る必要がある。
【0004】コイルとコアとの間の絶縁を確保する技術
として、実開平5−11415号公報には、コアの中央
磁脚が挿入される孔を有するベース上に、平板状のコイ
ルを設置すると共に、このコイルの上面と側面を覆う絶
縁ケースをベースに固定して、絶縁ケースによってコイ
ルとコアとの間の絶縁を確保する技術が開示されてい
る。
【0005】また、特開2001−267154号公報
には、絶縁ケースの外周部近傍に設けられた係止片に平
板状のコイルを係止させることによって、コイルの浮き
上がりを防止し、且つ1つの部材(絶縁ケース)によっ
てコイルとコアとの間の絶縁を確保する技術が開示され
ている。
【0006】また、特開2001−267152号公報
には、高圧側コイルと低圧側コイルとの間、および高圧
側コイルとコアとの間の電気的な絶縁を確保できるよう
にしたトランスが開示されている。このトランスは、ボ
ビンと、このボビンに巻回された高圧側コイルと、ボビ
ンおよび高圧側コイルを囲う絶縁ケースと、この絶縁ケ
ースの外側に配置された2つの低圧側コイルと、高圧側
コイルおよび低圧側コイルの内側を貫通する主磁脚およ
び絶縁ケースの側壁部の外側に配置される側磁脚を有す
るコアとを備えている。ボビンは、筒状の巻胴部と、こ
の巻胴部の両端に形成された鍔部とを有している。高圧
側コイルは巻胴部に巻回されている。絶縁ケースは、ボ
ビンおよび高圧側コイルを両側から挟み込んで囲う第1
のケースおよび第2のケースを含んでいる。第1のケー
スおよび第2のケースは、それぞれ、コアの主磁脚が挿
通される磁脚挿通孔を有する平板部と、この平板部の外
縁部からほぼ垂直方向に延出するように形成された側壁
部とを有している。第1のケースおよび第2のケースの
各側壁部は、コイルの径方向に重なり合うようになって
いる。また、各側壁部は、高圧側コイルを引き出すため
の切り欠き部を有している。2つの低圧側コイルは、そ
れぞれ、第1のケースの平板部の外側と第2のケースの
平板部の外側に配置されている。コアの主磁脚は、巻胴
部、低圧側コイルの内側および絶縁ケースの磁脚挿通孔
に挿通されている。側磁脚は、絶縁ケースの側壁部の外
側に配置されている。
【0007】上記トランスでは、互いに重なり合うボビ
ンの鍔部と第1または第2のケースの平板部とによっ
て、高圧側コイルと低圧側コイルとの間の絶縁が確保さ
れる。また、このトランスでは、ボビンの巻胴部によっ
て、高圧側コイルとコアの主磁脚との間の絶縁が確保さ
れ、互いに重なり合う第1の側壁部および第2のケース
の側壁部によって、高圧側コイルとコアの側磁脚との間
の絶縁が確保される。
【0008】また、特開2001−267152号公報
に開示されたトランスでは、絶縁ケースの外周部近傍に
設けられた係止片に低圧側コイルを係止させることによ
って、低圧側コイルの浮き上がりを防止し、且つ1つの
部材(絶縁ケース)によって低圧側コイルとコアとの絶
縁を確保している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、トラン
スでは、高圧側コイルと低圧側コイルとの間、および高
圧側コイルとコアとの間の電気的な絶縁を確保する必要
がある。前述の各公報に記載された技術のうち、実開平
5−11415号公報、特開2001−267154号
公報に記載された各技術は、コイル装置に適用される技
術である。従って、これらの技術をトランスに適用して
も、トランスにおける高圧側コイルと低圧側コイルとの
間の絶縁を確保することはできない。
【0010】一方、特開2001−267152号公報
に記載されたトランスによれば、簡単な構成で、高圧側
コイルと低圧側コイルとの間、および高圧側コイルとコ
アとの間の絶縁を確保することが可能になる。しかしな
がら、このトランスでは、低圧側コイルは絶縁ケースに
対してのみ固定されるため、高圧側コイルと低圧側コイ
ルとの相対的な位置関係を一定に保つことができない。
そのため、このトランスでは、トランス全体の厚さにば
らつきが発生したり、トランスの結合係数、漏れインダ
クタンスまたは巻線間容量にばらつきが発生してしまう
という問題点がある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で、高圧側コイルと低圧
側コイルとの間、および高圧側コイルとコアとの間の絶
縁を確保することができ、且つトランスの各構成要素間
の位置関係を一定に保つことができるようにしたトラン
スを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のトランスは、絶
縁体よりなるボビンと、このボビンに巻回された高圧側
コイルと、この高圧側コイルの各端部に接続された2つ
の導体部と、ボビンおよび高圧側コイルを両側から挟み
込んで囲う、絶縁体よりなる第1のケースおよび第2の
ケースと、平板状の導体によって形成され、第1のケー
スおよび第2のケースの外側に配置された低圧側コイル
とを備えている。
【0013】ボビンは、コアの磁脚が挿通される磁脚挿
通孔を有する筒状の巻胴部と、それぞれ巻胴部の外周部
から巻胴部の径方向外側に延び、所定の間隔を開けて配
置された第1および第2の鍔部と、巻胴部の端部に配置
され、低圧側コイルと係合する係合部とを有する。高圧
側コイルは、第1の鍔部と第2の鍔部との間に配置され
ている。
【0014】第1のケースは、第1の鍔部に隣接するよ
うに配置される第1の平板部と、高圧側コイルの外周部
を囲う第1の筒部とを有している。第2のケースは、第
2の鍔部に隣接するように配置される第2の平板部と、
第1の筒部を囲う第2の筒部とを有している。第1の平
板部および第2の平板部は、磁脚が挿通される孔を有し
ている。第1の筒部および第2の筒部は、導体部を通す
導体通過口を有している。
【0015】低圧側コイルは、第1の平板部または第2
の平板部に隣接するように配置され、第1の鍔部または
第2の鍔部との間で第1の平板部または第2の平板部を
挟み込むように係合部と係合する。
【0016】本発明のトランスでは、ボビンの第1の鍔
部および第1のケースの第1の平板部によって、または
ボビンの第2の鍔部および第2のケースの第2の平板部
によって、高圧側コイルと低圧側コイルとの間の絶縁が
確保される。また、ボビンの巻胴部、第1のケースの第
1の筒部および第2のケースの第2の筒部によって、高
圧側コイルとコアとの間の絶縁が確保される。また、低
圧側コイルがボビンの係合部と係合することによって、
低圧側コイルと、第1の鍔部または第2の鍔部との間
で、第1の平板部または第2の平板部が挟み込まれる。
これにより、ボビンと、第1のケースまたは第2ケース
と、低圧側コイルとの位置関係が一定に保たれる。その
結果、高圧側コイルと低圧側コイルとの位置関係も一定
に保たれる。
【0017】本発明のトランスにおいて、係合部は、ボ
ビンの巻胴部の端部から巻胴部の径方向外側に突出する
突起部であってもよい。この場合、低圧側コイルは、突
起部を通すための切り欠き部を有していてもよい。
【0018】また、本発明のトランスにおいて、第1の
ケースまたは第2のケースは、低圧側コイルの外周縁部
の一部が嵌め込まれる溝部を有していてもよい。
【0019】また、本発明のトランスは、低圧側コイル
として、第1の平板部に隣接するように配置された第1
の低圧側コイルおよび第2の平板部に隣接するように配
置された第2の低圧側コイルを備えていてもよい。この
場合、ボビンは、係合部として、巻胴部の一端部に配置
された第1の係合部および巻胴部の他端部に配置された
第2の係合部を有し、第1の低圧側コイルは、第1の鍔
部との間で第1の平板部を挟み込むように第1の係合部
と係合し、第2の低圧側コイルは、第2の鍔部との間で
第2の平板部を挟み込むように第2の係合部と係合して
もよい。この場合、第1のケースは、第1の低圧側コイ
ルの外周縁部の一部が嵌め込まれる溝部を有し、第2の
ケースは、第2の低圧側コイルの外周縁部の一部が嵌め
込まれる溝部を有していてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]まず、図1ないし図5を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係るトランスの構成の
概略について説明する。図1は本実施の形態に係るトラ
ンスの平面図、図2は図1に示したトランスの矢視線A
方向から見た側面図、図3は図1に示したトランスの矢
視線B方向から見た側面図、図4は図1におけるC−C
線断面図、図5は図1におけるD−D線断面図である。
【0021】本実施の形態に係るトランス1は、図1な
いし図5に示したように、後述するボビン50、高圧側
コイル10、第1の低圧側コイル21および第2の低圧
側コイル22を含むコイル組み立て体30と、このコイ
ル組み立て体30に装着されたE型のコア41,42と
を備えている。
【0022】コア41,42は、磁性体よりなり、磁束
の通路を形成する。図4に示したように、コア41は、
中央に設けられた凸部である主磁脚41Aと、周縁部分
に設けられた2つの凸部である2つの側磁脚41Bと、
これらを連結する連結部41Cとを有している。同様
に、コア42は、中央に設けられた凸部である主磁脚4
2Aと、周縁部分に設けられた2つの凸部である2つの
側磁脚42Bと、これらを連結する連結部42Cとを有
している。コア41,42は、主磁脚41A,42A同
士および側磁脚41B,42B同士が突き合わされるよ
うに配置されている。図2および図3に示したように、
コア41,42からなる組み立て体には、側磁脚41
B,42Bおよび連結部41C,42Cによって囲まれ
た開口部44,45が形成されている。
【0023】高圧側コイル10の各端部には、それぞれ
導体部11a,11bが接続されている。この導体部1
1a,11bは、コア41,42からなる組み立て体に
おける一方の開口部44を通過している。また、低圧側
コイル21,22のうちの、後述する端子部側の一部
は、コア41,42からなる組み立て体における他方の
開口部45を通過している。
【0024】図4および図5に示したように、コイル組
み立て体30は、絶縁性のプラスチック等の絶縁体より
なるボビン50と、このボビン50に巻回された高圧側
コイル10と、この高圧側コイル10の各端部に接続さ
れた2つの導体部11a,11bと、ボビン50および
高圧側コイル10を両側から挟み込んで囲う、絶縁体よ
りなる第1のケース61および第2のケース62と、第
1のケース61の外側に配置された低圧側コイル21
と、第2のケース62の外側に配置された低圧側コイル
22とを備えている。
【0025】以下、図4ないし図12を参照して、本実
施の形態におけるコイル組み立て体30について詳しく
説明する。図6はコイル組み立て体の平面図、図7は図
6に示したコイル組み立て体の矢視線E方向から見た側
面図、図8はコイル組み立て体の分解状態を示す断面
図、図9は高圧側コイルおよびボビンの平面図、図10
は図9に示した高圧側コイルおよびボビンの矢視線F方
向から見た側面図、図11は第1のケースの平面図、図
12は第2のケースの底面図である。
【0026】まず、第1の低圧側コイル21および第2
低圧側コイル21について説明する。図6ないし図8に
示したように、第1の低圧側コイル21は、平板状の導
体によって形成されている。第1の低圧側コイル21
は、一対の端子部21c,21dと、この端子部21
c,21d間を結び、1ターンの巻線部分を形成する環
状部分21bとを有している。環状部分21bの内側に
は、円形の孔21aが形成されている。環状部分21b
の両端部は、孔21aに対して図6における下方に配置
されている。端子部21c,21dは、この環状部分2
1bの両端部より、図6における下方に延びている。端
子部21cは、孔21aの中心を通る直線に沿うように
配置されている。端子部21dは、端子部21cに対し
て図6における右側に配置されている。端子部21c,
21dには、それぞれ貫通孔21eが形成されている。
また、第1の低圧側コイル21は、環状部分21bと端
子部21c,21dとの間に形成され、環状部分21b
に比べて端子部21c,21dが第2の低圧側コイル2
2に近づくように折れ曲がった折れ曲がり部21fを有
している。
【0027】また、第1の低圧側コイル21は、環状部
分21bの内周縁において孔21aの中心に対して対称
な2箇所に形成された2つの切り欠き部21gを有して
いる。また、第1の低圧側コイル21は、環状部分21
bの外周縁から径方向外側へ突出する突出部21hを有
している。
【0028】第2の低圧側コイル22は、平板状の導体
によって形成され、第1の低圧側コイル21と同様の形
状を有している。ただし、第2の低圧側コイル22は、
第1の低圧側コイル21とは上下が逆になるように配置
されている。すなわち、第2の低圧側コイル22は、一
対の端子部22c,22dと、この端子部22c,22
d間を結び、1ターンの巻線部分を形成する環状部分2
2bとを有している。環状部分22bの内側には、円形
の孔22aが形成されている。環状部分22bの両端部
は、孔22aに対して図6における下方に配置されてい
る。端子部22c,22dは、この環状部分22bの両
端部より、図6における下方に延びている。端子部22
cは、孔22aの中心を通る直線に沿うように配置され
ている。端子部22dは、端子部22cに対して図6に
おける左側に配置されている。端子部22c,22dに
は、それぞれ貫通孔22eが形成されている。また、第
2の低圧側コイル22は、環状部分22bと端子部22
c,22dとの間に形成され、環状部分22bに比べて
端子部22c,22dが第1の低圧側コイル21に近づ
くように折れ曲がった折れ曲がり部22fを有してい
る。
【0029】また、第2の低圧側コイル22は、環状部
分22bの内周縁において孔22aの中心に対して対称
な2箇所に形成された2つの切り欠き部22gを有して
いる。また、図示しないが、第2の低圧側コイル22
は、環状部分22bの外周縁から径方向外側へ突出する
突出部を有している。この突出部は、第1の低圧側コイ
ル21の突出部21hと同様の位置に配置されている。
【0030】図7に示したように、低圧側コイル21の
端子部21cと低圧側コイル22の端子部22cは互い
に重ね合わされている。このようにして、低圧側コイル
21,22は、直列に接続されて2ターンの巻線を構成
している。端子部21c,22cは、この2ターンの巻
線におけるセンタータップとなる1つの端子を形成す
る。
【0031】次に、ボビン50および高圧側コイル10
について説明する。図4ないし図10に示したように、
ボビン50は、コア41,42の主磁脚41A,42A
が挿通される磁脚挿通孔を有する筒状の巻胴部50a
と、それぞれ巻胴部50aの外周部から巻胴部50aの
径方向外側に延び、互いに所定の間隔を開けて配置され
た第1の鍔部51、第2の鍔部52および第3の鍔部5
3と、巻胴部50aの一端部に配置され、第1の低圧側
コイル21と係合する2つの係合部50cと、巻胴部5
0aの他端部に配置され、第2の低圧側コイル22と係
合する2つの係合部50eとを有している。
【0032】第1の鍔部51は、第1の低圧側コイル2
1に近い位置に配置されている。第2の鍔部52は、第
2の低圧側コイル22に近い位置に配置されている。第
3の鍔部53は、第1の鍔部51と第2の鍔部52との
間に配置されている。高圧側コイル10は、第1の鍔部
51と第3の鍔部53との間、および第2の鍔部52と
第3の鍔部53との間に配置されている。
【0033】第1の鍔部51は、所定の厚さを有し、巻
胴部50aの外周部から巻胴部50aの径方向外側に延
びる内側部分51aと、この内側部分51aの厚さより
も小さい厚さを有し、内側部分51aの外周部から巻胴
部50aの径方向外側に延びる外側部分51bとを有し
ている。第1の鍔部51の両面のうち、第3の鍔部53
に近い面は平坦になっており、反対側の面では内側部分
51aと外側部分51bとの間に段差が形成されてい
る。
【0034】同様に、第2の鍔部52は、所定の厚さを
有し、巻胴部50aの外周部から巻胴部50aの径方向
外側に延びる内側部分52aと、この内側部分52aの
厚さよりも小さい厚さを有し、内側部分52aの外周部
から巻胴部50aの径方向外側に延びる外側部分52b
とを有している。第2の鍔部52の両面のうち、第3の
鍔部53に近い面は平坦になっており、反対側の面では
内側部分52aと外側部分52bとの間に段差が形成さ
れている。
【0035】図6および図8ないし図10に示したよう
に、2つの係合部50cは、巻胴部50aの一端部にお
いて、巻胴部50aの中心に対して対称な2箇所に配置
されている。また、この係合部50cは、巻胴部50a
の一端部から巻胴部50aの径方向外側に突出する突起
部によって形成されている。この係合部50cは、第1
の低圧側コイル21の切り欠き部21gを通過するよう
になっている。また、係合部50cと第1の鍔部51と
の間には、第1の低圧側コイル21の内周縁部が挿入さ
れる溝部50dが形成されている。
【0036】同様に、2つの係合部50eは、巻胴部5
0aの他端部において、巻胴部50aの中心に対して対
称な2箇所に配置されている。また、この係合部50e
は、巻胴部50aの他端部から巻胴部50aの径方向外
側に突出する突起部によって形成されている。この係合
部50eは、第2の低圧側コイル22の切り欠き部22
gを通過するようになっている。また、係合部50eと
第2の鍔部52との間には、第2の低圧側コイル22の
内周縁部が挿入される溝部50fが形成されている。
【0037】第1の鍔部51と第3の鍔部53の間隔、
および第2の鍔部52と第3の鍔部53の間隔は、高圧
側コイル10の線材の1本分の太さとほぼ等しくなって
いる。なお、図4および図5には、高圧側コイル10の
線材として平角線材を用いた例を示しているが、高圧側
コイル10の線材としては丸線材を用いてもよい。ま
た、丸線材を複数本並べて巻いて高圧側コイル10を形
成してもよい。導体部11a,11bは、例えば、高圧
側コイル10と同じ線材によって形成されている。
【0038】図9および図10に示したように、第3の
鍔部53には、巻胴部50aの外周部から径方向外側へ
延び、第3の鍔部53の外周縁まで達する切り欠き部5
3aが形成されている。
【0039】また、図5および図10に示したように、
高圧側コイル10は、第1の鍔部51と第3の鍔部53
との間において渦巻状に巻回された巻線部分10aと、
第2の鍔部52と第3の鍔部53との間において渦巻状
に巻回された巻線部分10bと、巻線部分10aと巻線
部分10bとを接続する接続部分10cとを有してい
る。巻線部分10aは、第1の鍔部51側から見たとき
に、導体部11aから接続部分10cにかけて、徐々に
内側に近づくように、時計回り方向に巻回されている。
巻線部分10bは、第1の鍔部51側から見たときに、
導体部11bから接続部分10cにかけて、徐々に内側
に近づくように、反時計回り方向に巻回されている。接
続部分10cは、巻線部分10aの内側の端部と巻線部
分10bの内側の端部とを接続している。また、接続部
分10cは、第3の鍔部53に形成された切り欠き部5
3aを通過している。
【0040】次に、第1のケース61および第2のケー
ス62について説明する。図4ないし図8に示したよう
に、第1のケース61は、ボビン50の第1の鍔部51
に隣接するように配置される第1の平板部61aと、こ
の第1の平板部61aに接続され、高圧側コイル10の
外周部を囲う第1の筒部61bとを有している。第1の
平板部61aは、コア41,42の主磁脚41A,42
Aが挿入される孔61cを有している。孔61cの内径
は、ボビン50の第1の鍔部51の内側部分51aの外
径とほぼ等しくなっている。内側部分51aは孔61c
に嵌め込まれている。第1の平板部61aの厚さは、第
1の鍔部51における内側部分51aと外側部分51b
との厚さの差にほぼ等しくなっている。従って、第1の
平板部61aの第1の低圧側コイル21側の面と第1の
鍔部51の内側部分51aの第1の低圧側コイル21側
の面とによって平坦な面が形成されている。
【0041】第2のケース62は、ボビン50の第2の
鍔部52に隣接するように配置される第2の平板部62
aと、この第2の平板部62aに接続され、高圧側コイ
ル10の外周部を囲う第2の筒部62bとを有してい
る。第2の平板部62aは、コア41,42の主磁脚4
1A,42Aが挿入される孔62cを有している。孔6
2cの内径は、ボビン50の第2の鍔部52の内側部分
52aの外径とほぼ等しくなっている。内側部分52a
は孔62cに嵌め込まれている。第2の平板部62aの
厚さは、第2の鍔部52における内側部分52aと外側
部分52bとの厚さの差にほぼ等しくなっている。従っ
て、第2の平板部62aの第2の低圧側コイル22側の
面と第2の鍔部52の内側部分52aの第2の低圧側コ
イル22側の面とによって平坦な面が形成されている。
【0042】図3、図11および図12に示したよう
に、第1の筒部61bは、導体部11a,11bを通す
2つの導体通過口61fを有している。同様に、第2の
筒部62bは、導体部11a,11bを通す2つの導体
通過口62fを有している。
【0043】第1の平板部61aにおける第1の低圧コ
イル21側の面には、第1の低圧コイル21の一方の面
が当接するようになっている。また、第1のケース61
は、第1の平板部61aにおける第1の筒部61bとは
反対側の面に接続された第1の壁部61eを有してい
る。この第1の壁部61eは、少なくとも導体通過口6
1fに対応する位置に配置されている。ここでは、図6
に示したように、第1の壁部61eは、第1の低圧側コ
イル21の端子部21c,21dが配置される部分を除
いて、第1の低圧側コイル21のほぼ全周を囲うように
形成されているものとする。
【0044】同様に、第2の平板部62aにおける第2
の低圧コイル22側の面には、第2の低圧コイル22の
一方の面が当接するようになっている。また、第2のケ
ース62は、第2の平板部62aにおける第2の筒部6
1bとは反対側の面に接続された第2の壁部62eを有
している。この第2の壁部62eは、少なくとも導体通
過口62fに対応する位置に配置されている。ここで
は、第2の壁部62eは、第2の低圧側コイル22の端
子部22c,22dが配置される部分を除いて、第2の
低圧側コイル22のほぼ全周を囲うように形成されてい
るものとする。
【0045】また、図6および図11に示したように、
第1のケース61は、第1の低圧側コイル21の突出部
21hに対応する位置に配置され、壁部61eから内側
に突出する突起部61gと、第1の低圧側コイル21の
端子部21dの基部に対応した位置に配置され、壁部6
1eから内側に突出する突起部61hとを有している。
突起部61gと第1の平板部61aとの間には、第1の
低圧側コイル21の突出部21hが嵌め込まれる溝部6
1iが形成されている。突起部61hと第1の平板部6
1aとの間には、第1の低圧側コイル21の端子部21
dの基部の一部が嵌め込まれる溝部61jが形成されて
いる。
【0046】同様に、図12に示したように、第2のケ
ース62は、第2の低圧側コイル22の突出部(図示せ
ず)に対応する位置に配置され、壁部62eから内側に
突出する突起部62gと、第2の低圧側コイル22の端
子部22dの基部に対応した位置に配置され、壁部62
eから内側に突出する突起部62hとを有している。突
起部62gと第2の平板部62aとの間には、第2の低
圧側コイル22の突出部が嵌め込まれる溝部62iが形
成されている。突起部62hと第2の平板部62aとの
間には、第2の低圧側コイル22の端子部22dの基部
の一部が嵌め込まれる溝部62jが形成されている。
【0047】本実施の形態に係るトランスでは、第1の
低圧側コイル21は、第1のケース61の第1の平板部
61aに隣接するように配置され、第1の低圧側コイル
21の内周縁部がボビン50の係合部50cと係合して
いる。そして、第1の低圧側コイル21と、ボビン50
の第1の鍔部51との間で、第1のケース61の第1の
平板部61aが挟み込まれている。
【0048】同様に、第2の低圧側コイル22は、第2
のケース62の第2の平板部62aに隣接するように配
置され、第2の低圧側コイル22の内周縁部がボビン5
0の係合部50eと係合している。そして、第2の低圧
側コイル22と、ボビン50の第2の鍔部52との間
で、第2のケース62の第2の平板部62aが挟み込ま
れている。
【0049】また、本実施の形態では、ボビン50の係
合部50cと係合する第1の低圧側コイル21とボビン
50の係合部50eと係合する第2の低圧側コイル22
とによって、第1のケース61と第2のケース62が挟
み込まれている。
【0050】また、本実施の形態では、第1の低圧側コ
イル21の突出部21hは、第1のケース61の溝部6
1iに嵌め込まれ、端子部21dの基部の一部は、第1
のケース61の溝部61jに嵌め込まれている。同様
に、第2の低圧側コイル22の突出部(図示せず)は、
第2のケース62の溝部62iに嵌め込まれ、端子部2
2dの基部の一部は、第2のケース62の溝部62jに
嵌め込まれている。
【0051】次に、図13および図14を参照して、本
実施の形態におけるコイル組み立て体30の組立方法に
ついて説明する。この組み立て方法では、まず、ボビン
50に対して高圧側コイル10を巻回する。次に、第1
のケース61および第2のケース62によって、ボビン
50および高圧側コイル10を両側から挟み込む。この
とき、ボビン50の第1の鍔部51の内側部分51aは
第1のケース61の孔61cに嵌め込まれ、ボビン50
の第2の鍔部52の内側部分52aは第2のケース62
の孔62cに嵌め込まれる。また、高圧側コイル10の
各端部に接続された導体部11a,11bは、第1のケ
ース61の導体通過口61fおよび第2のケース62の
導体通過口62fに通される。
【0052】次に、ボビン50および第1のケース61
に対して第1の低圧側コイル21を取り付けると共に、
ボビン50および第2のケース62に対して第2の低圧
側コイル22を取り付ける。ボビン50および第1のケ
ース61に対する第1の低圧側コイル21の取り付け方
法は以下の通りである。まず、図13に示したように、
第1の低圧側コイル21の2つの切り欠き部21gの位
置が、ボビン50の2つの係合部50cの位置と合うよ
うに、第1の低圧側コイル21を第1のケース61の平
板部61aに対向させる。次に、第1の低圧側コイル2
1を、平板部61a側に押して、平板部61aに当接さ
せる。このとき、係合部50cは切り欠き部21gを通
過する。次に、図13中の矢印で示したように、第1の
低圧側コイル21を回転させ、図14に示したように、
ボビン50の係合部50cと第1の鍔部51との間に形
成された溝部50d内に第1の低圧側コイル21の内周
縁部を挿入する。このとき同時に、第1の低圧側コイル
21の外周縁部の一部である突出部21hを、第1のケ
ース61の溝部61iに嵌め込み、同じく第1の低圧側
コイル21の外周縁部の一部である端子部21dの基部
の一部を、第1のケース61の溝部61jに嵌め込む。
これにより、第1の低圧側コイル21が、ボビン50お
よび第1のケース61に対して固定される。
【0053】ボビン50および第2のケース62に対す
る第2の低圧側コイル22の取り付け方法は、上記の第
1の低圧側コイル21の取り付け方法と同様である。
【0054】次に、本実施の形態に係るトランスの作用
および効果について説明する。本実施の形態に係るトラ
ンスでは、ボビン50の第1の鍔部51および第1のケ
ース61の第1の平板部61aによって、高圧側コイル
10と第1の低圧側コイル21との間の絶縁が確保され
る。同様に、ボビン50の第2の鍔部52および第2の
ケース62の第2の平板部62aによって、高圧側コイ
ル10と第2の低圧側コイル22との間の絶縁が確保さ
れる。また、ボビン50の巻胴部50a、第1のケース
61の第1の筒部61bおよび第2のケース62の第2
の筒部62bによって、高圧側コイル10とコア41,
42との間の絶縁が確保される。
【0055】また、本実施の形態では、第1の低圧側コ
イル21は、第1のケース61の第1の平板部61aに
隣接するように配置され、第1の低圧側コイル21の内
周縁部がボビン50の係合部50cと係合する。そし
て、第1の低圧側コイル21と、ボビン50の第1の鍔
部51との間で、第1のケース61の第1の平板部61
aが挟み込まれる。これにより、ボビン50と、第1の
ケース61と、第1の低圧側コイル21との位置関係が
一定に保たれる。
【0056】同様に、第2の低圧側コイル22は、第2
のケース62の第2の平板部62aに隣接するように配
置され、第2の低圧側コイル22の内周縁部がボビン5
0の係合部50eと係合する。そして、第2の低圧側コ
イル22と、ボビン50の第2の鍔部52との間で、第
2のケース62の第2の平板部62aが挟み込まれる。
これにより、ボビン50と、第2のケース62と、第2
の低圧側コイル22との位置関係が一定に保たれる。
【0057】また、本実施の形態では、ボビン50の係
合部50cと係合する第1の低圧側コイル21とボビン
50の係合部50eと係合する第2の低圧側コイル22
とによって、第1のケース61と第2のケース62が挟
み込まれる。また、高圧側コイル10は、ボビン50に
対して固定されている。
【0058】このようにして、本実施の形態では、ボビ
ン50、高圧側コイル10、第1のケース61、第2の
ケース62、第1の低圧側コイル21および第2の低圧
側コイル22の位置関係は、一定に保たれる。
【0059】また、本実施の形態では、上述のように、
第1の低圧側コイル21の内周縁部をボビン50の係合
部50cと係合させ、第2の低圧側コイル22の内周縁
部をボビン50の係合部50eと係合させるだけで、ボ
ビン50、高圧側コイル10、第1のケース61、第2
のケース62、第1の低圧側コイル21および第2の低
圧側コイル22を互いに固定することができる。従っ
て、本実施の形態によれば、ケース同士を嵌合させたり
接着させたりする処理を用いることなく、簡単に、トラ
ンスを組み立てることができる。
【0060】以上のことから、本実施の形態によれば、
簡単な構成で、高圧側コイル10と低圧側コイル21,
22との間、および高圧側コイル10とコア41,42
との間の絶縁を確保することができ、且つトランスの各
構成要素間の位置関係を一定に保つことができる。
【0061】また、本実施の形態では、第1の低圧側コ
イル21の突出部21hは、第1のケース61の溝部6
1iに嵌め込まれ、端子部21dの基部の一部は、第1
のケース61の溝部61jに嵌め込まれる。同様に、第
2の低圧側コイル22の突出部(図示せず)は、第2の
ケース62の溝部62iに嵌め込まれ、端子部22dの
基部の一部は、第2のケース62の溝部62jに嵌め込
まれる。これにより、第1の低圧側コイル21および第
2の低圧側コイル22の位置がより安定に保持される。
【0062】また、本実施の形態では、一つの成形体で
あるボビン50によって2つの低圧側コイル21,22
の位置が決定される。従って、本実施の形態によれば、
コイル組み立て体30全体の高さを、ボビン50の高さ
に確実に一致させることが可能になる。
【0063】ところで、本実施の形態において、ボビン
50に高圧側コイル10を巻く際にボビン50に力が加
わると、特に、鍔部51〜53の根元部分に応力が集中
する。また、本実施の形態では、高圧側コイル10の巻
線部分10aと巻線部分10bとを接続する接続部分1
0cが、第3の鍔部53に形成された切り欠き部53a
を通過する。高圧側コイル10のうちの接続部分10c
の近傍の部分は屈曲しているため、この部分によって鍔
部51〜53に大きな力が加わる。そのため、トランス
全体を薄くするために、鍔部51〜53を、それぞれ均
一に薄くした場合には、鍔部51〜53の強度が不足し
てボビン50に高圧側コイル10を巻くことが困難にな
ったり、鍔部51,52が変形して、トランスの厚さが
設計時の厚さとは異なってしまうといった問題が発生す
る。
【0064】これに対し、本実施の形態では、ボビン5
0の第1の鍔部51および第2の鍔部52において、外
側部分51b,52bの厚さを、内側部分51a,52
aの厚さよりも小さくしている。また、第1のケース6
1の第1の平板部61aの厚さおよび第2のケース62
の第2の平板部62aの厚さを、内側部分51a,52
aと外側部分51b,52bとの厚さの差とほぼ等しく
している。そして、第1の平板部61aを第1の鍔部5
1における外側部分51bにのみ隣接させ、第2の平板
部62aを第2の鍔部52における外側部分52bにの
み隣接させている。
【0065】従って、本実施の形態によれば、第1の鍔
部51および第2の鍔部52において、応力が集中する
内側部分51a,52aの厚さを充分に大きくして、第
1の鍔部51および第2の鍔部52の強度を充分に大き
くしながら、第1の鍔部51と第1の平板部61aとに
よって形成される絶縁層の厚さ、および第2の鍔部52
と第2の平板部62aとによって形成される絶縁層の厚
さを小さくすることが可能になる。
【0066】従って、本実施の形態によれば、簡単な構
成で、高圧側コイル10と低圧側コイル21,22との
間の絶縁を確保することができ、且つ両者の間の絶縁を
確保するための部材の強度不足を防止しながら、トラン
ス全体を薄くすることが可能になる。
【0067】また、本実施の形態によれば、前述のよう
に、第1の鍔部51と第1の平板部61aとによって形
成される絶縁層の厚さ、および第2の鍔部52と第2の
平板部62aとによって形成される絶縁層の厚さを小さ
くすることができる。そのため、本実施の形態によれ
ば、高圧側コイル10で発生した熱を、上記各絶縁層を
介して効率よくケース61,62の外側、例えば低圧側
コイル21,22へ逃がすことが可能になる。その結
果、本実施の形態によれば、高圧側コイル10の温度上
昇を抑えることができる。
【0068】また、本実施の形態では、第1のケース6
1は、第1の平板部61aにおける第1の筒部61bと
は反対側に配置されて、第1の低圧側コイル21のほぼ
全周を囲う第1の壁部61eを有している。同様に、第
2のケース62は、第2の平板部62aにおける第2の
筒部62bとは反対側に配置されて、第2の低圧側コイ
ル22のほぼ全周を囲う第2の壁部62eを有してい
る。従って、本実施の形態によれば、第1の壁部61e
および第2の壁部62eによって、低圧側コイル21,
22の位置を固定することができる。
【0069】更に、本実施の形態によれば、第1の壁部
61eおよび第2の壁部62eによって、平板部61
a,62aの薄型化に伴う平板部61a,62aの強度
の低下を補うことができる。従って、本実施の形態によ
れば、平板部61a,62aを薄型化しても、平板部6
1a,62aの強度を充分に大きくすることができる。
特に、平板部61a,62aにおいて、導体通過口61
f,62fの近傍の部分は、平板部61a,62aの薄
型化に伴って強度が低下し、ケース61,62の変形を
招きやすい。しかし、本実施の形態のように、少なくと
も導体通過口61f,62fに対応する位置に壁部61
e,62eを設けることにより、平板部61a,62a
の強度を充分に大きくして、ケース61,62の変形を
防止することができる。
【0070】ここで、図15を参照して、本実施の形態
に係るトランスにおける高圧側コイル10と低圧側コイ
ル21,22との間の絶縁距離について説明する。高圧
側コイル10と第1の低圧側コイル21との間の絶縁距
離は、図15において太線で示した経路71の長さにな
る。経路71は、ボビン50の第1の鍔部51の外側部
分51bと、第1のケース61の第1の平板部61aと
の間を通過する経路である。このように、第1の鍔部5
1の外側部分51bと第1の平板部61aとが重なり合
うことで、高圧側コイル10と第1の低圧側コイル21
との間の絶縁距離は、充分に確保されている。高圧側コ
イル10と第2の低圧側コイル22との間の絶縁距離に
ついても同様である。
【0071】次に、図15を参照して、本実施の形態に
係るトランスにおける高圧側コイル10とコア41,4
2との間の絶縁距離について説明する。高圧側コイル1
0とコア41,42との間の絶縁距離は、図15におい
て太線で示した経路72の長さになる。経路72は、第
1のケース61の筒部61bと第2のケース62の筒部
62bとの間を通過する経路である。このように、筒部
61bと筒部62bとが重なり合うことで、高圧側コイ
ル10とコア41,42との間の絶縁距離は、充分に確
保されている。
【0072】次に、図16を参照して、導体通過口61
f,62fの近傍における導体部11a,11bと低圧
側コイル21,22との間の絶縁距離について説明す
る。導体通過口61f,62fの近傍における導体部1
1aと第1の低圧側コイル21との間の絶縁距離は、図
16において太線で示した経路73の長さになる。経路
73は、第1のケース61の外周面に沿った経路であ
る。本実施の形態では、第1のケース61が壁部61e
を有しているため、壁部61eがない場合に比べて、導
体部11aと第1の低圧側コイル21との間の絶縁距離
が長くなっている。同様に、導体通過口61f,62f
の近傍における導体部11bと第2の低圧側コイル22
との間の絶縁距離は、図16において太線で示した経路
74の長さになる。経路74は、第2のケース62の外
周面に沿った経路である。本実施の形態では、第2のケ
ース62が壁部62eを有しているため、壁部62eが
ない場合に比べて、導体部11bと第2の低圧側コイル
22との間の絶縁距離が長くなっている。
【0073】平板部61a,62aの薄型化に伴い、導
体通過口61f,62fを通過する導体部11a,11
bと低圧側コイル21,22との間の絶縁距離が短くな
る。しかし、本実施の形態によれば、壁部61e,62
eを設けることにより、上記絶縁距離を充分に確保する
ことができる。
【0074】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態に係るトランスについて説明する。図17
は本実施の形態に係るトランスにおける第1のケースと
第1の低圧側コイルとを示す平面図である。図18は本
実施の形態に係るトランスの断面図である。図19は本
実施の形態における第1の低圧側コイルの取り付け方法
を説明するための説明図である。
【0075】本実施の形態におけるボビン50は、第1
の実施の形態における係合部50c,50eの代わり
に、以下の構成要素を有している。すなわち、ボビン5
0は、ほぼ半円形の断面形状を有し、巻胴部50aの一
端部より巻胴部50aの軸方向に突出する突出部150
aと、この突出部150aの外周面から第1の低圧側コ
イル21の端子部21c側へ突出する板状の突起部より
なる係合部150bと、巻胴部50aの他端部より巻胴
部50aの軸方向に突出する突出部150cと、この突
出部150cの外周面から第2の低圧側コイル22の端
子部22c側へ突出する板状の突起部よりなる係合部1
50dとを有している。係合部150bと第1の鍔部5
1との間には、第1の低圧側コイル21の内周縁部が挿
入される溝部150eが形成されている。また、係合部
150dと第2の鍔部52との間には、第2の低圧側コ
イル22の内周縁部が挿入される溝部150fが形成さ
れている。
【0076】係合部150b,150dの外周部の一部
の形状は、低圧側コイル21,22の孔21a,22a
の内周部の一部の形状とほぼ一致する円弧状になってい
る。係合部150b,150dは、それぞれ低圧側コイ
ル21,22の孔21a,22aを通過することができ
るようになっている。係合部150b,150dの外周
部における円弧状の部分の中心の位置は、ボビン50の
巻胴部50aの中心の位置から、低圧側コイル21,2
2の端子部21c,22c側へ所定の距離Lだけずれて
いる。
【0077】また、本実施の形態におけるケース61,
62の壁部61e,62eは、ボビン50の巻胴部50
aの中心を通り図17における左右方向に延びる仮想の
直線の位置から、低圧側コイル21,22の端子部21
c,22c側の部分には形成されていない。これによ
り、低圧側コイル21,22の孔21a,22aの位置
が係合部150b,150dの位置と合うように、低圧
側コイル21,22を配置することができるようになっ
ている。
【0078】本実施の形態における第1の低圧側コイル
21は、第1の実施の形態における突出部21hの代わ
りに、2つの突起部121aと、この突起部121aに
続く2つの溝部121bとを有している。突起部121
aおよび溝部121bは、孔21aを挟んで端子部21
cとは反対側の位置に配置されている。図示しないが、
本実施の形態における第2の低圧側コイル22の形状
は、上記の第1の低圧側コイル21と同様である。
【0079】本実施の形態における第1のケース61
は、第1の低圧側コイル21の2つの突起部121aと
係合する2つの突起部161aを有している。この突起
部161aは、導体通過口61f,62fに対応する位
置に配置された壁部61eに対して、弾性変形可能に連
結されている。また、本実施の形態における第1のケー
ス61は、第1の実施の形態における突起部61g,6
1hおよび溝部61i,61jの代わりに、2つの突起
部161bおよび溝部161cを有している。2つの突
起部161bは、2つの突起部161aの近傍に配置さ
れている。溝部161cは、突起部161bと第1の平
板部61aとの間に形成されている。この溝部161c
には、第1の低圧側コイル21の外周縁部の一部が嵌め
込まれるようになっている。
【0080】図示しないが、本実施の形態における第2
のケース62は、上記の第1のケース61における突起
部161a,161bおよび溝部161cと同様の突起
部および溝部を有している。
【0081】次に、図17および図19を参照して、本
実施の形態におけるボビン50および第1のケース61
に対する第1の低圧側コイル21の取り付け方法につい
て説明する。本実施の形態では、まず、図19に示した
ように、第1の低圧側コイル21の孔21aの位置が、
ボビン50の係合部150bの位置と合うように、第1
の低圧側コイル21を第1のケース61の平板部61a
に対向させる。次に、第1の低圧側コイル21を、平板
部61a側に押して、平板部61aに当接させる。この
とき、係合部150bは第1の低圧側コイル21の孔2
1aを通過する。
【0082】次に、端子部21c,21d側から第1の
低圧側コイル21を押して、第1の低圧側コイル21を
第1のケース61の突起部161a,161b側にスラ
イドさせる。これにより、図17に示したように、第1
の低圧側コイル21の内周縁部がボビン50の溝部15
0eに挿入され、第1の低圧側コイル21がボビン50
の係合部150bと係合する。その結果、ボビン50の
係合部150bと係合した第1の低圧側コイル21とボ
ビン50の第1の鍔部51との間で、第1のケース61
の第1の平板部61aが挟み込まれる。これにより、ボ
ビン50と、第1のケース61と、第1の低圧側コイル
21との位置関係が一定に保たれる。
【0083】また、上述のように第1の低圧側コイル2
1をスライドさせると、第1の低圧側コイル21の外周
縁部の一部は第1のケース61の溝部161cに嵌め込
まれる。これにより、第1の低圧側コイル21の位置が
より安定に保持される。
【0084】また、第1の低圧側コイル21をスライド
させている途中では、第1の低圧側コイル21の突起部
121aが第1のケース61の突起部161aにぶつか
るが、更に第1の低圧側コイル21を押してゆくと、突
起部161aが弾性的に変形して突起部121aを越え
て溝部121bに嵌る。これにより、第1の低圧側コイ
ル21の面に平行な方向についての第1の低圧側コイル
21の位置が固定される。
【0085】ボビン50および第2のケース62に対す
る第2の低圧側コイル22の取り付け方法は、上記の第
1の低圧側コイル21の取り付け方法と同様である。
【0086】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0087】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、種々の変更が可能である。例えば、本発明は、低
圧側コイルが1つの場合にも適用することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明のトランスで
は、ボビンの第1の鍔部および第1のケースの第1の平
板部とによって、またはボビンの第2の鍔部および第2
のケースの第2の平板部とによって、高圧側コイルと低
圧側コイルとの間の絶縁が確保される。また、ボビンの
巻胴部、第1のケースの第1の筒部および第2のケース
の第2の筒部によって、高圧側コイルとコアとの間の絶
縁が確保される。また、低圧側コイルがボビンの係合部
と係合することによって、ボビンの係合部と係合した低
圧側コイルと、第1の鍔部または第2の鍔部との間で、
第1の平板部または第2の平板部が挟み込まれる。これ
により、ボビンと、第1のケースまたは第2ケースと、
低圧側コイルとの位置関係が一定に保たれる。以上のこ
とから、本発明によれば、簡単な構成で、高圧側コイル
と低圧側コイルとの間、および高圧側コイルとコアとの
間の絶縁を確保することができ、且つトランスの各構成
要素間の位置関係を一定に保つことができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトランスの平
面図である。
【図2】図1に示したトランスの矢視線A方向から見た
側面図である。
【図3】図1に示したトランスの矢視線B方向から見た
側面図である。
【図4】図1におけるC−C線断面図である。
【図5】図1におけるD−D線断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるコイル組み
立て体の平面図である。
【図7】図6に示したコイル組み立て体の矢視線E方向
から見た側面図である。
【図8】図6に示したコイル組み立て体の分解状態の断
面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における高圧側コイ
ルおよびボビンの平面図である。
【図10】図9に示した高圧側コイルおよびボビンの矢
視線F方向から見た側面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における第1のケ
ースの平面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における第2のケ
ースの底面図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるコイル組
み立て体の組立方法を説明するための説明図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態におけるコイル組
み立て体の組立方法を説明するための説明図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係るトランスに
おける高圧側コイルと低圧側コイルとの間の絶縁距離を
説明するための説明図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態にかかるトランス
における導体通過口の近傍における導体部と低圧側コイ
ルとの間の絶縁距離を説明するための説明図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係るトランスに
おける第1のケースと第1の低圧側コイルとを示す平面
図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係るトランスの
断面図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における第1の低
圧側コイルの取り付け方法を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1…トランス、10…高圧側コイル、11a,11b…
導体部、21…第1の低圧側コイル、22…第2の低圧
側コイル、30…コイル組み立て体、41,42…コ
ア、50…ボビン、50a…巻胴部、51…第1の鍔
部、52…第2の鍔部、53…第3の鍔部、61…第1
のケース、61a…第1の平板部、61b…第1の筒
部、61c…孔、61e…第1の壁部、62…第2のケ
ース、62a…第2の平板部、62b…第2の筒部、6
2c…孔、62e…第2の壁部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体よりなるボビンと、このボビンに
    巻回された高圧側コイルと、この高圧側コイルの各端部
    に接続された2つの導体部と、前記ボビンおよび高圧側
    コイルを両側から挟み込んで囲う、絶縁体よりなる第1
    のケースおよび第2のケースと、平板状の導体によって
    形成され、前記第1のケースおよび第2のケースの外側
    に配置された低圧側コイルとを備えたトランスであっ
    て、 前記ボビンは、コアの磁脚が挿通される磁脚挿通孔を有
    する筒状の巻胴部と、それぞれ前記巻胴部の外周部から
    巻胴部の径方向外側に延び、所定の間隔を開けて配置さ
    れた第1および第2の鍔部と、前記巻胴部の端部に配置
    され、前記低圧側コイルと係合する係合部とを有し、 前記高圧側コイルは、前記第1の鍔部と第2の鍔部との
    間に配置され、 前記第1のケースは、前記第1の鍔部に隣接するように
    配置される第1の平板部と、前記高圧側コイルの外周部
    を囲う第1の筒部とを有し、 前記第2のケースは、前記第2の鍔部に隣接するように
    配置される第2の平板部と、前記第1の筒部を囲う第2
    の筒部とを有し、 前記第1の平板部および第2の平板部は、前記磁脚が挿
    通される孔を有し、 前記第1の筒部および第2の筒部は、前記導体部を通す
    導体通過口を有し、 前記低圧側コイルは、前記第1の平板部または第2の平
    板部に隣接するように配置され、前記第1の鍔部または
    第2の鍔部との間で前記第1の平板部または第2の平板
    部を挟み込むように前記係合部と係合することを特徴と
    するトランス。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記ボビンの巻胴部の端
    部から巻胴部の径方向外側に突出する突起部であること
    を特徴とする請求項1記載のトランス。
  3. 【請求項3】 前記低圧側コイルは、前記突起部を通す
    ための切り欠き部を有することを特徴とする請求項2記
    載のトランス。
  4. 【請求項4】 前記第1のケースまたは第2のケース
    は、前記低圧側コイルの外周縁部の一部が嵌め込まれる
    溝部を有する特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のトランス。
  5. 【請求項5】 前記低圧側コイルとして、前記第1の平
    板部に隣接するように配置された第1の低圧側コイルお
    よび前記第2の平板部に隣接するように配置された第2
    の低圧側コイルを備え、 前記ボビンは、前記係合部として、前記巻胴部の一端部
    に配置された第1の係合部および前記巻胴部の他端部に
    配置された第2の係合部を有し、 前記第1の低圧側コイルは、前記第1の鍔部との間で前
    記第1の平板部を挟み込むように前記第1の係合部と係
    合し、 前記第2の低圧側コイルは、前記第2の鍔部との間で前
    記第2の平板部を挟み込むように前記第2の係合部と係
    合することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のトランス。
  6. 【請求項6】 前記第1のケースは、前記第1の低圧側
    コイルの外周縁部の一部が嵌め込まれる溝部を有し、前
    記第2のケースは、前記第2の低圧側コイルの外周縁部
    の一部が嵌め込まれる溝部を有することを特徴とする請
    求項5記載のトランス。
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