JP2013123879A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013123879A
JP2013123879A JP2011274983A JP2011274983A JP2013123879A JP 2013123879 A JP2013123879 A JP 2013123879A JP 2011274983 A JP2011274983 A JP 2011274983A JP 2011274983 A JP2011274983 A JP 2011274983A JP 2013123879 A JP2013123879 A JP 2013123879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
apc
image forming
capacitor
forming apparatus
semiconductor laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011274983A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Oikawa
雅彦 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011274983A priority Critical patent/JP2013123879A/ja
Publication of JP2013123879A publication Critical patent/JP2013123879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

【課題】半導体レーザの光量の検出値と光量制御基準値との比較結果に応じて充放電されるコンデンサの電圧に基づいて、半導体レーザの駆動電流を制御するAPC手段を備えた画像形成装置において、コンデンサの無駄な実装、半導体レーザの無駄な点灯、及び画像の濃度ムラの発生を防止する。
【解決手段】印刷ジョブ開始前に、コンデンサの充電特性及び放電特性を計測し、その結果を基にAPC実行間隔を設定する。回転多面鏡の複数面続けて画像データに基づく半導体レーザの駆動が行われないとき、上記の間隔でAPCを実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、感光体を露光する光源である半導体レーザの光量を一定に保つAPC(Automatic Power Control)機能を備えた画像形成装置に関する。
半導体レーザの一般的な電流−光出力特性には温度依存性があるために、一定電流で駆動していても、周囲の温度変化や自己発熱により光出力が変動してしまう。そのため、半導体レーザのパッケージ中には、一般にモニタダイオードと呼ばれるフォトダイオードが組み込まれており、これにより半導体レーザの光出力を検出して駆動電流を制御し、光量(光出力)を一定に保つようにフィードバック制御を行うAPC回路が設けられている。
また、画像データに応じて半導体レーザをオン/オフさせるレーザ駆動回路を備えた画像形成装置においては、画像が形成されない期間(以下、非画像形成期間と言う。)にAPCを行うことで、感光体に不要な光が照射されるのを防ぎ、このAPCにより所定の光量が得られ、画像を形成する期間(以下、画像形成期間と言う。)において画像の濃度ムラを防ぐことは知られている。ここで、モニタダイオードの出力と基準電圧との差に応じてサンプル/ホールドコンデンサの充電/放電を行うとともに、サンプル/ホールドコンデンサの電圧に基づいてレーザ駆動回路の駆動制御信号を生成することも知られている。
しかし、サンプル/ホールドコンデンサを用いたAPCでは、APCを行う間隔が一定期間以上空いてしまうと、サンプル/ホールドコンデンサのホールド状態における電圧(ホールド電圧)が漏れ電流により基準電圧を下回り、サンプル/ホールドコンデンサの容量に応じた充電期間とAPC期間が適正ではなくなってしまう。その結果、半導体レーザの光量がAPC期間内に所定の光量まで上昇せず、画像に対して濃度ムラを発生させるという問題がある。
このような問題に対処した画像形成装置として、特許文献1に記載された画像形成装置がある。この画像形成装置では、APC期間に対するサンプル/ホールドコンデンサの充電期間を適正にする目的で、サンプル/ホールドコンデンサのサンプリング期間(APCサンプリング期間)の電位の立ち上がり時間、及び/又はホールド状態における放電特性を検出して、その結果を基に容量の異なるサンプル/ホールドコンデンサを選択することができる。また、選択したサンプル/ホールドコンデンサの容量に応じたサンプリング期間を選択することもできる。
しかしながら、この画像形成装置では、容量の異なるコンデンサが必要となるため、放電特性によっては常に選択しないコンデンサが発生する可能性があり、実装の無駄が生ずる恐れがある。
また、「画像形成する面」、「画像形成しない面」に関係なくAPCを回転多面鏡の面毎に実行しているため、本来画像の濃度ムラをもたらす光量低下を考慮する必要のない「画像形成しない面」でAPCを行うことによる半導体レーザの無駄な点灯があり、その結果、半導体レーザの劣化が早まるという問題がある。この問題については、「画像形成する面」の直前でのみAPCを行えば半導体レーザの無駄な点灯を防ぎ、半導体レーザの劣化を軽減することができる。しかし、「画像形成しない面」が続いた場合、サンプル/ホールドコンデンサのホールド状態における漏れ電流により電圧が低下するため、「画像形成する面」の直前のAPC制御において、サンプル/ホールドコンデンサの電圧をサンプリング期間内に狙いの電圧まで引き上げることができず、画像の濃度ムラが発生する可能性がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、半導体レーザの光量の検出値と光量制御基準値との比較結果に応じて充電/放電されるサンプル/ホールドコンデンサの電圧に基づいて、前記半導体レーザの駆動電流を制御することにより前記半導体レーザの光量を制御するAPC手段を備えた画像形成装置において、サンプル/ホールドコンデンサの無駄な実装、半導体レーザの無駄な点灯、及び画像の濃度ムラの発生を防止することである。
本発明の画像形成装置は、感光体と、半導体レーザと、該半導体レーザに駆動電流を供給する駆動回路と、画像データに基づいて前記駆動電流をオン/オフする変調回路と、前記半導体レーザから放出された光ビームを偏向して前記感光体を走査させる回転多面鏡と、前記半導体レーザの光量を検出する受光素子と、該受光素子の出力値と光量制御基準値との比較結果に基づいてサンプル/ホールドコンデンサの充電/放電であるサンプリングを行うとともに、該サンプル/ホールドコンデンサの電圧に基づいて前記駆動電流を制御することにより前記半導体レーザの光量を制御するAPC手段と、前記回転多面鏡の複数面に対して前記画像データに基づく駆動電流のオフが続くとき、前記サンプル/ホールドコンデンサの充電特性及び放電特性を基に、前記サンプル/ホールドコンデンサのホールド電圧が所定値まで低下する前に前記サンプリングが行われるように、前記APC手段の動作間隔を設定するAPC間隔設定手段と、を有する画像形成装置である。
本発明によれば、半導体レーザの光量の検出値と光量制御基準値との比較結果に応じて充電/放電されるサンプル/ホールドコンデンサの電圧に基づいて、前記半導体レーザの駆動電流を制御することにより前記半導体レーザの光量を制御するAPC手段を備えた画像形成装置において、サンプル/ホールドコンデンサの無駄な実装、半導体レーザの無駄な点灯、及び画像の濃度ムラの発生を防止することができる。
本発明の実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態の画像形成装置における光走査装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態の画像形成装置における光走査装置の制御部の構成を示す図である。 本発明の実施形態の画像形成装置におけるレーザダイオードユニット内のAPC回路の構成及び基本動作を説明するための図である。 一般的なAPCにおけるレーザダイオードの光量とサンプル/ホールドコンデンサの電圧の経時的変化を示す図である。 ポリゴンミラーの複数面に1回の割合でAPCを実行した場合のレーザダイオードの光量とサンプル/ホールドコンデンサの電圧の経時的変化を示す図である。 本発明の実施形態のAPCにおけるAPCサンプリング期間の間隔を算出するための手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のAPCにおけるレーザダイオードの光量とサンプル/ホールドコンデンサの電圧の経時的変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
〈画像形成装置の構成〉
図1は本発明の実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。
この画像形成装置は、タンデム方式のカラー画像形成装置であり、4つの感光体ドラム10a〜10dと、4つの帯電ユニット11a〜11dと、現像ユニットとしての4つのトナーカートリッジ12a〜12dと、4つの転写ローラ13a〜13dと、各感光体ドラム上のトナーを除去する図示しない4つのクリーナーと、中間転写ローラ14と、中間転写ベルト15と、中間転写ベルトクリーニング装置16と、転写装置17と、レジストレーションローラ18と、定着装置19と、排紙装置20と、光走査装置21とから構成されている。
光走査装置21は、カラー画像形成装置の開始ボタン(図示せず)が押下されか、又はプリンタホスト(図示せず)からの印刷ジョブ開始信号が有効にされると、タイミング制御された光ビームを各感光体ドラム10a〜10d上に照射して感光体ドラム10a〜10dを露光し、静電潜像を形成する。
後述するように、この光走査装置21では、ポリゴンモータにより多面反射鏡であるポリゴンミラーを回転させ、光源であるレーザダイオードからの光ビームを偏向して各感光体ドラム10a〜10dの被走査面を走査させて露光し、静電潜像を形成する。その形成された静電潜像は、トナーカートリッジ12a〜12dから供給されるトナーにより現像され、各感光体ドラム10a〜10d上に単色画像が形成される。
ここでは、まず感光体ドラム10aでブラック(K)のトナーが付着され、黒画像が形成されて、転写ローラ13aにより中間転写ベルト15上に転写される。次に感光体ドラム10bでシアン(C)のトナーが付着され、シアン画像が形成されて、転写ローラ13bにより中間転写ベルト15上に転写される。この時、中間転写ベルト15上には既に黒画像が転写されているため、その上にシアン画像が転写される。次に感光体ドラム10cでイエロー(Y)のトナーが付着され、黄画像が形成されて、転写ローラ13cにより中間転写ベルト15上に転写される。この時、中間転写ベルト15上には既に黒画像及びシアン画像が転写されているため、それらの上に黄画像が転写される。最後に感光体ドラム10dでマゼンタ(M)のトナーが付着され、転写ローラ13dにより中間転写ベルト15上に転写される。この時、中間転写ベルト15上には既に黒画像、シアン画像及び黄画像が転写されており、その上にマゼンタ画像が転写される。
ここで、中間転写ベルト15は、中間転写ローラ14を駆動ローラとして回転することにより、転写された各色のトナー像を所定方向へ搬送する。このように中間転写ベルト15上に各色のトナー像が重ね合わされることにより、合成カラー画像が形成される。なお、ここでは、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの順に作像しているが、作像する色順はこれに限られるものではない。
一方、このカラー画像形成装置は、印刷ジョブ開始信号が有効にされると、給紙装置から転写紙SHを1枚ずつ分離し、給紙搬送し、レジストレーションセンサ(図示せず)で転写紙SHが検知されると、その給紙を一旦停止させる。そして、中間転写ベルト15上の合成カラー画像の搬送にタイミングを合わせ、レジストレーションローラ18を回転させ、中間転写ベルト15と転写装置17との間に転写紙を送り込む。
転写装置17は、転写紙SHへ合成カラー画像を転写し、定着装置19は、合成カラー画像が転写された転写紙SHに熱と圧力を加えて定着させる。定着後、転写紙SHは、排紙装置20に取り付けられた排紙ローラにより排出され、図示しない排紙トレイ上にスタックされる。
〈光走査装置の構成〉
図2は図1における光走査装置21の構成を示す図である。
光走査装置21は、レーザ光源を含むレーザダイオード(以下、LDと言う。)ユニット31、第1ミラーレンズ群、回転多面鏡37、第2ミラーレンズ群、及び同期検知ユニットによって構成されている。
LDユニット31は内部にLD及びLDから放射された発散性レーザビームを平行性レーザビームに変換するコリメートレンズの他にLD出力の光量検出を目的としたフォトダイオード(以下、PDと言う。)等からなる受光素子、及びサンプル/ホールドコンデンサ(以下、S/Hコンデンサと言う。)、及びAPCを行うAPC回路を一体化したものである。
第1ミラーレンズ群は、第1シリンドリカルレンズ32、第1ミラー33、及び結像レンズ34から構成されている。第1シリンドリカルレンズ32は、副走査方向に定まった屈折率を有し、LDユニット31から放射された平行性レーザビームを副走査方向に集光する。結像レンズ34は第1ミラー33で反射された平行性レーザビームを収束性レーザビームに変換し、回転多面鏡37に入射させる。
回転多面鏡37は、ポリゴンモータ35と、図の矢印A方向に高速回転が可能なポリゴンミラー36から構成される光偏向器であり、ポリゴンミラー36の各面38に結像レンズ34からのレーザビームが入射され、ポリゴンモータ35の回転に伴い、反射偏向したレーザビームは第2ミラーレンズ群に入射される。
第2ミラーレンズ群は、第2ミラー39及び第2シリンドリカルレンズ40から構成されている。第2ミラー39はポリゴンミラー37により反射偏光されたレーザビームを感光体ドラム10の方向に反射し、第2シリンドリカルレンズ40は反射光を感光体ドラム10上に結像する。ここで、感光体ドラム10は図1における感光体ドラム10a〜10dの内の1つである。
同期検知ユニットは、第3ミラー41、集光レンズ42、及び同期検知センサ43から構成されている。第3ミラー41はポリゴンミラー36により反射偏向されたレーザビームが感光体ドラム10上の走査領域を外れる位置に設置され、入射されたレーザビームを同期検知センサ43に向けて反射する。第3ミラー41で反射されたレーザビームは集光レンズ42により集光され、PD等の受光素子により構成されている同期検知センサ43により検知される。
同期検知センサ43から出力される検知信号を元に画像を感光体ドラム10に書き込む主走査方向の開始位置を一定に保つための同期検知信号(XDETP)を得る。この同期検知信号を基準としてLDユニット31からは画像信号に基づいて変調されたレーザビームが点灯/消灯(オン/オフ)を繰り返す。出力されたレーザビームはポリゴンミラー36の回転に伴い主走査方向に反復して走査を行うとともに感光体ドラム10が副走査方向に回転することで感光体ドラム10上に静電潜像が形成される。
〈光走査装置の制御部の構成〉
図3は光走査装置21の制御部の構成を示す図である。図示のように、光走査装置21の制御部は、画像処理を行う画像処理制御部51と、画像処理制御部51から送られてきた画像データをLD変調信号に変換する制御を行う書き込み制御部52と、これらの制御を行うCPU53から構成されている。
書き込み制御部52はRAM52aを内蔵しており、APC実行時に制御信号としてLD点灯信号とそれに続くサンプル/ホールド信号(以下、S/H信号と言う。)を生成して、LDユニット31に供給する。
〈APC回路の構成及び基本動作〉
図4はLDユニット31内のAPC回路の構成及び基本動作を説明するための図である。このAPC回路は本発明のAPC手段を構成する。
LD点灯信号をLD変調回路103に入力することでLD変調回路103をオン状態にし、S/H信号をサンプル状態にすることでスイッチSWをオンにする。スイッチSWがオン状態に切り替わると、S/Hコンデンサ107の電圧値に基づいた電流制御信号がLD変調回路103に入力され、電流制御信号に基づいた電流がLD101に入力されることでLD101が発光する。
LD101が出力する光量レベルに準じた電流がPD102から出力され、PD102の出力電流がI/V変換回路104に流れ込み、電流値に応じた電圧に変換される。コンパレータ106は変換された後の電圧と光量基準電圧生成回路105で生成された基準電圧とを比較し、比較結果を基にS/Hコンデンサ107の充電又は放電が行われる。
S/Hコンデンサ107の充電又は放電によりS/Hコンデンサ107の電圧値が変化することで、LD変調回路103の駆動電流が制御され、LD101の光量が光量基準電圧に対応する一定値に保たれる。
LD変調回路103ではS/Hコンデンサ107の電圧を基に出力される電流制御信号により、LD101の点灯時にLD101に供給する電流値を制御すると共に、書き込み制御部52から入力されるLD点灯信号を正論理/負論理に変換した2つの信号が入力されることで、LD101への電流供給を制御してLD変調を行っている。
上述のAPCでLD101の光量が一定になった後の画像形成期間では、S/H信号はホールド状態になり、スイッチSWをオフにする。スイッチSWがオフに切り替わることで、S/Hコンデンサ107が出力する電流制御信号は一定値(ホールド電圧)に固定され、その結果LD101に入力される電流は一定に保たれる。
画像形成期間では、書き込み制御部52より画像データに基づいて出力されるLD点灯信号に応じて、LDユニット31内のLD変調回路103でLD変調が行われ、回転多面鏡37に対してレーザビームが放射される。
〈APC回路の動作〉
以下、APC回路の動作について説明するが、本実施形態のAPC動作に関する理解を容易にするため、一般的なAPC動作、ポリゴンミラーの複数面に1回の割合でAPCを行うAPC動作について説明した後に本実施形態のAPC動作を説明する。
《一般的なAPC動作》
図5は一般的なAPCにおけるLD101の光量とS/Hコンデンサ107の電圧の経時的変化を示す図である。
従来の一般的なAPCでは、S/Hコンデンサ107のホールド電圧が光量基準電圧より低下するのを防止するため、「画像形成する面」、「画像形成しない面」に関係なくAPCを実行している。この図において、APC点灯、BD(ビームディテクト:同期検知)点灯、画像データ点灯の各期間における最大光量はAPC点灯>BD点灯>画像データ点灯としている。ただし、各点灯期間の光量レベルは一例であり、画像形成装置の構成によってこれらの関係は変わる。
APC点灯期間におけるLD101の光量は、PD102による光量検出のためAPC点灯の規定光量レベルとなった後、BD点灯開始前にAPCで定められた基準光量レベルまで低下する。BD点灯期間ではBD点灯の規定光量レベルになると、同期検知センサ43の検出信号を基に作られた同期検知信号を同期検知ユニットから書き込み制御部52へ出力する。
書き込み制御部52が同期検知信号を検出した後、LD101の光量はAPC点灯期間と同様に上述の基準光量レベルまで低下する。BD点灯後に画像形成が行われる場合は、基準光量レベルから画像データ(DATA)に比例したLD出力が行われ、出力に応じた光量が得られる。
S/Hコンデンサ107では、APCのサンプル状態(APCサンプリング期間)で必要に応じて充電/放電が行われるとホールド状態となる。ホールド状態では充電/放電が行われないが、S/Hコンデンサ107の漏れ電流により時間の経過と共に徐々に電圧(ホールド電圧)が低下していく。
従来の一般的なAPCではS/Hコンデンサ107の電圧が基準電圧を下回る前にAPCを実行し、S/Hコンデンサ107の充電を行うことで、常に適正なAPCを行うことができる。
《ポリゴンミラーの複数面に1回の割合で実行するAPC》
図6はポリゴンミラー36の複数面(ここでは3面)に1回の割合でAPCを実行した場合のLD101の光量とS/Hコンデンサ107の電圧の経時的変化を示す図である。
ポリゴンミラー36の複数面に1回の割合でAPCを実行すると、LD101の点灯時間が少なくなるため、LD101の劣化を軽減することができる。しかし、APC実行間隔が長すぎるため、S/Hコンデンサ107の電圧は次のAPCサンプリングが行われる前に基準電圧を下回ってしまう(図における破線の○)。
S/Hコンデンサ107の電圧が基準電圧を下回ると、APCサンプリング期間内にS/Hコンデンサ107の電圧を狙いの電圧まで引き上げることができないため、低い電圧が検出されてしまう。
この結果、検出された後の基準光量レベルはAPCサンプリングを行う前よりも下がってしまうため、APCサンプリング後のBD点灯並びに画像データ点灯時の光量レベルは破線で示した本来の光量よりも低くなり、「同期検知が行われない」、「画像濃度が低い」等の問題が発生する。この基準光量レベルの低下はAPCサンプリングを行う度に起こるので上述の問題がより顕著となる。
《本実施形態のAPC動作》
図6を用いて説明したように、APCをポリゴンミラー36の複数面に1回の割合で実行してしまうと、APCサンプリング間隔が長すぎる結果、S/Hコンデンサ107の電圧が次のAPCサンプリングの実行前に基準電圧を下回ってしまうことがある。
そこで、本実施形態では、印刷ジョブ開始前にS/Hコンデンサ107の充電特性及び放電特性を計測し、その結果に基づいてAPCサンプリングの実行間隔、即ちAPCサンプリング期間の間隔を設定する。
図7はAPCサンプリング期間の間隔を算出するための手順を示すフローチャートである。この手順は光走査装置の制御部(図3)のCPU53により実行されるものであり、本発明におけるAPC間隔設定手段、コンデンサ特性計測手段、計測回数設定手段などに対応する。
計測開始前に計測回数をN回(Nは1以上の整数)に設定し(ステップS1)、APC期間の開始を待ってから(ステップS2)、計測を実行する。計測の開始と同時にS/Hコンデンサ107の充電特性計測用のカウンタであるカウンタ1のカウントを開始する(ステップS3、S4)。なお、ここではカウンタ1の周期はCPU53の動作周波数に依存するものとする。
S/Hコンデンサ107の電圧がAPCの基準電圧に達するまで比較を繰り返し、基準電圧に達したところで(ステップS5:YES)、カウンタ1のカウントを停止する(ステップS6)。次にAPC期間の終了を待って(ステップS7)、S/Hコンデンサ107の放電特性計測用のカウンタであるカウンタ2のカウントを開始する(ステップS8)。カウンタ2もカウンタ1同様にCPU53の動作周波数に依存するものとする。
S/Hコンデンサ107の電圧がAPCによる充電可能な電圧である基準電圧を下回るまで比較を繰り返し(ステップS9)、下回ったところで(ステップS9:YES)、カウンタ2のカウントを停止する(ステップS10)。次にカウンタ1、2の計測結果をRAM52aに格納し(ステップS11)、1回分の計測が完了する(ステップS12)。
この一連の計測動作を、ステップS1で設定した計測回数に達するまで(ステップS13:YES)、繰り返し行う。計測回数に達した後、各計測結果を書き込み制御部52内のRAM52aに格納する。
RAM52aに格納した各結果を基にS/Hコンデンサ107の一定の電圧までの充電にかかる時間及び放電にかかる時間が算出される(ステップS14)。印刷ジョブ開始前に算出したこれらの時間を基に適正なAPCが可能なAPCサンプリング期間の間隔を算出することができる。
図8は本発明の実施形態のAPCにおけるLD101の光量とS/Hコンデンサ107の電圧の経時的変化を示す図である。この図におけるAPCサンプリング期間の間隔は図7に示す手順により算出されたものである。
図において、直前の画像形成完了から次の画像形成まではポリゴンミラー36の3面分の間隔が空いているものとする。この場合、画像形成面の直前だけではなく、その1つ前の面でAPCを行うことにより、S/Hコンデンサ107の電圧は基準電圧を下回ることがなくなるため(図における破線の○)、適正なAPCが可能になることが分かる。
なお、ここではポリゴンミラー36の3面に1回の間隔で画像形成が行われる例について説明したが、画像形成面の間隔が3面以上でも算出した間隔でAPCを行うことで、適正なAPCが実施されることに変わりは無い。
ここで画像形成面の間隔が1面を超える、つまり連続して「画像形成しない面」が発生する条件としては、1ページ分の画像データの副走査方向に連続した白ラインが含まれるものや画像データ形成後の余白部分などがある。その他にも同期検知ユニットからの同期検知信号に基づき主/副走査方向の画像書き込みを間引くことで、ポリゴンモータ35の回転数を変えずにポリゴンミラー36の面の間引きを行うことにより、複数の解像度の画像を出力する制御においても同様の条件が発生する。これらの条件において、本実施形態では上述の間隔でAPCを行うので不要なAPCを無くすことができる。
また、APCサンプリング期間の間隔の算出に伴う測定では、測定回数を固定してしまうと測定回数が大きな値であった場合、印刷ジョブ開始までに測定が完了しない可能性がある。さらにRAM52aの情報格納領域の制限により全測定結果を格納できなくなる可能性や測定実行によるCPU53の処理負荷も無視できない。本実施形態では測定回数を任意に設定できるので、これらの問題を防止することができる。
以上のように、本実施形態の画像形成装置によれば、印刷ジョブ開始前に適切なAPCサンプリング期間の間隔を算出し、算出結果を基にAPCを行い、不要なAPCを抑えることで、LD101の点灯時間を減少させ、かつ画像データに対する画像濃度ムラの発生を防止することができる。
10,10a〜10d…感光体ドラム、101…LD、102…PD、103…LD変調回路、104…I/V変換回路、105…光量基準電圧生成回路、106…コンパレータ、107…S/Hコンデンサ。
特開2002−211032号公報

Claims (5)

  1. 感光体と、
    半導体レーザと、
    該半導体レーザに駆動電流を供給する駆動回路と、
    画像データに基づいて前記駆動電流をオン/オフする変調回路と、
    前記半導体レーザから放出された光ビームを偏向して前記感光体を走査させる回転多面鏡と、
    前記半導体レーザの光量を検出する受光素子と、
    該受光素子の出力値と光量制御基準値との比較結果に基づいてサンプル/ホールドコンデンサの充電/放電であるサンプリングを行うとともに、該サンプル/ホールドコンデンサの電圧に基づいて前記駆動電流を制御することにより前記半導体レーザの光量を制御するAPC手段と、
    前記回転多面鏡の複数面に対して前記画像データに基づく駆動電流のオフが続くとき、前記サンプル/ホールドコンデンサの充電特性及び放電特性を基に、前記サンプル/ホールドコンデンサのホールド電圧が所定値まで低下する前に前記サンプリングが行われるように、前記APC手段の動作間隔を設定するAPC間隔設定手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記サンプル/ホールドコンデンサの充電特性及び放電特性を計測するコンデンサ特性計測手段を備え、前記APC間隔設定手段は、前記コンデンサ特性計測手段の計測結果を基に前記APC手段の動作間隔を設定する画像形成装置。
  3. 請求項2に記載された画像形成装置において、
    前記APC手段は前記光ビームが前記感光体を走査していない非画像形成期間に動作する画像形成装置。
  4. 請求項2に記載された画像形成装置において、
    前記コンデンサ特性計測手段の計測回数を1回以上の任意の回数に設定する計測回数設定手段を有する画像形成装置。
  5. 請求項2に記載された画像形成装置において、
    前記コンデンサ特性計測手段は印刷ジョブ開始前に計測を行う画像形成装置。
JP2011274983A 2011-12-15 2011-12-15 画像形成装置 Pending JP2013123879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274983A JP2013123879A (ja) 2011-12-15 2011-12-15 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274983A JP2013123879A (ja) 2011-12-15 2011-12-15 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013123879A true JP2013123879A (ja) 2013-06-24

Family

ID=48775429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011274983A Pending JP2013123879A (ja) 2011-12-15 2011-12-15 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013123879A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107222269A (zh) * 2017-06-29 2017-09-29 苏州经贸职业技术学院 一种基于饱和pa的gsm apc快速精确校准实现方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107222269A (zh) * 2017-06-29 2017-09-29 苏州经贸职业技术学院 一种基于饱和pa的gsm apc快速精确校准实现方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5428666B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US20110228355A1 (en) Image forming apparatus
JP2006069205A (ja) 光ビーム走査装置及び画像形成装置
JP2009196358A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5333047B2 (ja) 光書込装置および光書込方法
JP5439874B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US9366984B2 (en) Image forming apparatus that forms color image by superimposing plurality of images in different colors
JP5791282B2 (ja) 画像形成装置
JP5709547B2 (ja) 画像形成装置
JP6440424B2 (ja) 画像形成装置
JP2013123879A (ja) 画像形成装置
JP6447058B2 (ja) 光走査装置、およびそれを備えた画像形成装置
JP2012151336A (ja) 画像形成装置
JP2014228657A (ja) 画像形成装置
JP5858720B2 (ja) 光学走査装置
JP6638891B2 (ja) 光走査装置
US20150338767A1 (en) Image forming apparatus with light amount control
JP6684145B2 (ja) 画像形成装置
JP6439544B2 (ja) 光走査装置、およびそれを備えた画像形成装置
JP5679892B2 (ja) 露光装置および画像形成装置
JP2011088277A5 (ja)
JP4752666B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP7067315B2 (ja) 画像形成装置
JP6639532B2 (ja) 画像形成装置
JP2006024836A (ja) 半導体レーザの劣化検出方法、半導体レーザの劣化検出装置及び画像形成装置