JP2013123266A - 音響再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】聴取者の周囲に多数のスピーカを配置しなくても立体感がある音場を形成することが可能な音響再生装置の提供。
【解決手段】相互に独立した音響信号を出力する複数の音源部と、音源部と電気的に接続され、音響信号が入力されるセレクタと、セレクタの出力と電気的に接続されるスピーカと、超指向性スピーカとを備え、スピーカは、可聴音の音圧がスピーカから離れるにつれて小さくなる特性を持つものであり、超指向性スピーカは、可聴音の音圧が、超指向性スピーカから所定の距離でピークを有する特性を持ち、かつ超音波を搬送波として用いたものであり、スピーカにより形成される可聴音のスピーカ音場と、超指向性スピーカにより形成される可聴音の超指向性スピーカ音場とが聴取者の位置で重なるように、スピーカと超指向性スピーカが配置され、セレクタによる、複数の音源と、スピーカ、及び超指向性スピーカとの電気的な接続を、任意に選択できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、立体的な音場を形成する音響再生装置に関するものである。
従来、立体的な音場を形成するために、複数のスピーカを聴取者の周りに配置するサラウンドサウンドスピーカシステムが多く提案されており、そのうちの一つに、特許文献1に記載されているものがある。図10は、従来のサラウンドサウンドスピーカシステムのブロック図であり、図10には視聴者の位置と向きも併せて示している。尚、図10では映像と組み合わせたシステムとして示す。
映像を映すテレビ201には相互連結モジュール203が接続される。これにより、テレビ201の音響信号が相互連結モジュール203に出力される。相互連結モジュール203にはサブウーハバススピーカ205、視聴者215から見て、前方、左側、右側、及び後方にそれぞれ配置した、前部中央スピーカ207、左サテライトスピーカ209、右サテライトスピーカ211、及び後部環境スピーカ213がそれぞれ接続される。従って、これら5つのスピーカに対し、相互連結モジュール203は左右の音響信号を出力するだけでなく、その和信号、差信号等色々な信号を生成し出力する機能を有する。
このような構成により音響信号を各スピーカから放射した場合の音圧Pを図11(a)、図11(b)に示す。ここで、図11(a)は視聴者215の位置におけるテレビ201や前部中央スピーカ207に対して、Y−Yで示した前後方向の距離dに対する可聴音の音圧Pの特性図である。図11(b)は視聴者215の位置における左サテライトスピーカ209と右サテライトスピーカ211との間隔、即ち、X−Xで示した左右方向の距離wに対する音圧Pの特性図である。尚、いずれの図も各スピーカが放射する音圧Pの最大値が1となるように規格化して示した。
一般に、通常のスピーカはダイナミックスピーカと呼ばれ、鉄等の磁性体からなるヨークの内側に永久磁石を配置し、ヨークの構造によって永久磁石の磁束をボイスコイルの周囲に集めて磁場を形成させる。この時、ボイスコイルに交流電流を流すことで、ヨークによって形成された磁場から垂直方向(ヨークの厚さ方向)にローレンツ力を受けてボイスコイルが振動し、このボイスコイルに接続されたコーンと呼ばれる振動板を介して空気を振動させることで、音を発生させている。
従って、通常のスピーカから発生される音圧はスピーカ近傍が最も大きく、音が空気中を伝播する過程で空気への吸収や拡散によって音圧が減衰するので、スピーカからの距離に応じて音圧は小さくなる。
また、スピーカから音波の進む方向である音軸方向に対する振動板の開口角度は大きいので、通常のスピーカから放射される音波の指向角度は大きいものが多い。
本サラウンドシステムを構成するスピーカは通常のスピーカを用いているので、図11(a)に示すように、前部中央スピーカ207の音圧Pは、前部中央スピーカ207の位置が最大で、そこから距離dが大きくなるにつれて小さくなる。また、後部環境スピーカ213の音圧Pも、後部環境スピーカ213の位置が最大で、そこから距離dが小さくなるにつれて小さくなる。即ち、前部中央スピーカ207の距離dに対する音圧特性と、後部環境スピーカ213の距離dに対する音圧特性とは、視聴者215の前後方向に対して逆の特性となる。従って、前部中央スピーカ207と後部環境スピーカ213によって重ね合わされる音圧Pは、図11(a)の太線で示したように、視聴者215の位置で最大となる。ここで、前部中央スピーカ207と後部環境スピーカ213によって重ね合わされることでできる音圧Pも最大値を1と規格化して示している。
同様に、図11(b)に示すように、左サテライトスピーカ209の音圧Pは、左サテライトスピーカ209の位置が最大で、そこからの距離wが右方向に向かうにつれて小さくなる。また、右サテライトスピーカ211の音圧Pは、右サテライトスピーカ211の位置が最大で、そこから距離wが左方向に向かうにつれて小さくなる。よって、左サテライトスピーカ209の音圧Pと右サテライトスピーカ211の音圧Pとは、視聴者215の左右方向に対し逆の特性となる。従って、左サテライトスピーカ209と右サテライトスピーカ211とによって重ね合わされる音圧Pは、図11(b)の太線で示したように、視聴者215の位置で最大となる。
図11(a)、及び図11(b)で示した視聴者215に対して前後方向、及び左右方向の距離に対する音圧特性をまとめると、図12に示すような特性となる。音圧Pは前後方向の距離dと左右方向の距離wにおける視聴者215の位置で最大となる。これにより、視聴者215は、前後左右からの音をそれぞれ聴くことができるので、視聴者215が周囲からの音に囲まれ、立体感を得ることができる。
特開平11−4500号公報
上記図10に示すようなサラウンドサウンドスピーカシステムによると、視聴者215は立体感を得ることができるのであるが、視聴者215の周囲に多数のスピーカを配置する必要があり、広い場所を占有する上、配線が煩雑化するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、聴取者の周囲に多数のスピーカを配置しなくても立体感がある音場を形成することが可能な音響再生装置を提供することを目的とする。
本発明の音響再生装置は、相互に独立した音響信号を出力する複数の音源部と、前記音源部と電気的に接続され、前記音響信号が入力されるセレクタと、前記セレクタの出力と電気的に接続されるスピーカと、超指向性スピーカとを備え、前記スピーカは、可聴音の音圧が前記スピーカから離れるにつれて小さくなる特性を持つものであり、前記超指向性スピーカは、可聴音の音圧が、前記超指向性スピーカから所定の距離でピークを有する特性を持ち、かつ超音波を搬送波として用いたものであり、前記スピーカにより形成される可聴音のスピーカ音場と、前記超指向性スピーカにより形成される可聴音の超指向性スピーカ音場とが聴取者の位置で重なるように、前記スピーカと前記超指向性スピーカが配置され、前記セレクタによる、前記複数の音源と、前記スピーカ、及び前記超指向性スピーカとの電気的な接続を、任意に選択できることを特徴とするものである。
本発明の音響再生装置によれば、複数の音源の内容に応じて、セレクタで任意に選択されたそれぞれの音を、聴取者の周囲に通常のスピーカを設置することなく、聴取者に対して一つの方向に配置されたスピーカ、及び超指向性スピーカで再生することで、聴取者の周囲に立体的な音場を形成し、かつスピーカで再生された音に対して、超指向性スピーカで再生された音を、聴取者が独立して明瞭に聴くことができる音響再生装置を実現することができる。
本発明の実施の形態1における音響再生装置のブロック図 本発明の実施の形態1における超指向性スピーカの可聴音の指向特性図 本発明の実施の形態1における通常のスピーカの可聴音の指向特性図 本発明の実施の形態1における音響再生装置の可聴音の音軸方向の距離dに対する可聴音の音圧特性図 本発明の実施の形態1における音響再生装置の可聴音の音軸方向に対して垂直方向の距離wに対する可聴音の音圧特性図 本発明の実施の形態1における音響再生装置の音軸方向の距離d、及び音軸方向に対して垂直方向の距離wに対する可聴音の音圧特性図 本発明の実施の形態2における音響再生装置のブロック図 本発明の実施の形態3における音響再生装置のブロック図 本発明の実施の形態4における音響再生装置のブロック図 本発明の実施の形態5における音響再生装置のブロック図 本発明の実施の形態6における音響再生装置のブロック図 従来のサラウンドサウンドスピーカシステムのブロック図 従来のサラウンドサウンドスピーカシステムの視聴者に対して前後方向の距離dに対する音圧特性図 従来のサラウンドサウンドスピーカシステムの視聴者に対して左右方向の距離wに対する音圧特性図 従来のサラウンドサウンドスピーカシステムの視聴者に対して前後方向の距離d、及び視聴者に対して左右方向の距離wに対する音圧特性図
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における音響再生装置のブロック図である。図2(a)、図2(b)は、本発明の実施の形態1における超指向性スピーカ、及び通常のスピーカの可聴音の指向特性を示した図であり、図2(a)は超指向性スピーカの指向特性図、図2(b)は通常のスピーカの指向特性図である。図3(a)、図3(b)は、本発明の実施の形態1における音響再生装置の可聴音の音圧特性図で、図3(a)は音響再生装置から音波の進む音軸方向の距離dに対する可聴音の音圧特性図であり、図3(b)は音軸に対して垂直方向の距離wに対する可聴音の音圧特性図である。図4は、本発明の実施の形態1における音響再生装置の音軸方向の距離d、及び音軸に対して垂直方向の距離wに対する可聴音の音圧特性図である。
図1において、スピーカ11は通常のスピーカであり、スピーカ11から音軸方向の距離dが大きくなると共に、可聴音の音圧Pが小さくなる特性を持つものである。
また、スピーカ11の近くに超指向性スピーカ13が並置されている。ここで、超指向性スピーカ13は可聴音の音圧Pが、超指向性スピーカ13から音軸方向に所定の距離dkでピークを有する特性を持ち、かつ超音波を搬送波として用いるものである。
一般に、音波の振幅を大きくして空気や水等の媒体に放射すると、音波が媒体中を進むにつれて、媒体自体の弾性特性(圧力変化に対する体積変化)が、線形でなく非線形な特性を持ち、その影響で音波の波形が歪み、元の周波数成分以外の周波数成分を音波が持つようになる。
超指向性スピーカ13はこの特性を利用したものであり、可聴音成分を超音波に重畳して放射すると、空気の弾性特性の非線形性の影響を受けるために、空気中を進むにつれて搬送波である超音波の波形が歪むと共に、周波数の高い超音波成分から減衰するために、超音波に対して低い周波数で、超音波に重畳されている可聴音成分が再生されてくる。
そのため、超指向性スピーカ13による可聴音の音圧Pは、音波が進む音軸方向に対して、超指向性スピーカ13近傍では非常に小さいが、空気中を進むにつれて大きくなり、超指向性スピーカ13から所定の距離dkでピークを有するような音軸方向の距離dに依存した特性になる。
また音波の指向性について、一般に、音波の周波数が高いほど音軸から拡がることなく伝播するので、放射角は小さくなり指向性は高くなる。そのため、可聴音よりも周波数の高い超音波を搬送波として用いている超指向性スピーカが放射する音波の指向性は高く、空気の非線形特性の影響を受けて超音波の伝播の過程で生成される可聴音の指向性も高くなる。
よって、超指向性スピーカ13による可聴音の音圧Pは、超音波が伝播する音軸に対して垂直な方向についても、音軸近傍の音圧Pが大きく音軸から離れると小さくなるような、音軸に対して垂直方向の距離wに依存した特性になる。
以下、超音波を搬送波として用いるものを超指向性スピーカ13と定義し、超音波を搬送波として用いないものをスピーカ11と定義する。
尚、図1に示す所定の距離dkは、超指向性スピーカ13が設置された位置から、超指向性スピーカ13より出力される可聴音の音圧Pがピークを有する点、即ち、図1の黒丸印(以下、聴取点26という)までの距離のことである。距離dkは、超指向性スピーカ13の機械的な特性や、それに基づく搬送波周波数のような電気的な特性等により決定される。
例えば、搬送周波数が40kHzの超指向性スピーカ13の場合、可聴音の音圧Pは、音軸方向では、超指向性スピーカ13からの所定の距離dkが2m辺りでピークを持つことになる。
また、音軸に対する垂直方向については、図2(a)に示すように、音圧P(図2(a)の縦軸)は、超指向性スピーカ13からの放射角(図2(a)の横軸)において、音波を放射する音軸(放射角=0度)上がピークとなり、音軸からの放射角が30度の位置では、音圧Pは25dB以上小さくなる。
これに対し、スピーカ11における音軸に対する垂直方向の音圧Pは、図2(b)に示すように音軸からの放射角が50度程度まで大きく変化せず、50度以上で緩やかに低下する特性となる。従って、超指向性スピーカ13から放射される音は、スピーカ11に比べて高い指向性を有することがわかる。なお、図2(a)、図2(b)では、500Hz、1kHz、2kHzの3つの周波数の可聴音に対する指向特性を示している。
スピーカ11は、増幅回路17を介して音源19(テレビチューナ、CDプレーヤ、及びDVDプレーヤ等)と電気的に接続される。また、超指向性スピーカ13は、駆動回路21を介して音源19と電気的に接続される。ここで、増幅回路17は、例えば、音源19からの信号の振幅増幅や、波形情報を制御する等の機能を有する。また、駆動回路21は、例えば、超音波を生成し、その超音波に音源19からの信号を重畳して、更に、その超音波の振幅の増幅や、波形情報を制御する等の機能を有する。
次に、このような音響再生装置の動作について説明する。 音源19から出力された信号は増幅回路17と駆動回路21にそれぞれ入力される。
増幅回路17に入力された音源19からの信号は、スピーカ11を介して出力される。このスピーカ11が形成する可聴音のスピーカ音場23は、図1に示すように、スピーカ11から広角度に空気中を伝播する。尚、スピーカ11が形成する可聴音のスピーカ音場23とは、スピーカ11から聴取点26に向かって何の障壁もなく伝播されるスピーカ音場23のことであると定義する。よって、壁面等による反射音やスピーカ11の側面や背面から放射される音による影響は考慮しない。
一方、駆動回路21に入力された音源19からの信号は、駆動回路21内で生成した超音波に重畳されて超指向性スピーカ13を介して出力される。超指向性スピーカ13が形成する可聴音の超指向性スピーカ音場25は、搬送波として超音波を用いているため、通常のスピーカ11から放射される音に比べて高い指向性を有する。従って、超指向性スピーカ13が形成する可聴音の超指向性スピーカ音場25は、図1に示すように、超指向性スピーカ13からほぼ直線状に空気中を伝播する。尚、超指向性スピーカ13が形成する可聴音の超指向性スピーカ音場25とは、スピーカ11の場合と同様に、超指向性スピーカ13から聴取点26に向かって何の障壁もなく伝播される超指向性スピーカ音場25のことであると定義する。
以上のような特性を持つスピーカ音場23と超指向性スピーカ音場25が重なるように、スピーカ11と超指向性スピーカ13を並置すると、聴取点26に位置する聴取者には、スピーカ11から再生される可聴音と、超指向性スピーカ13から再生される可聴音の両方が重なり合って聴こえることになる。この時のスピーカ11、及び超指向性スピーカ13が、それぞれ設置された位置から聴取点26への方向(音軸方向)の距離dと、その距離dに対するスピーカ11と超指向性スピーカ13とによるそれぞれの可聴音の音圧Pとの関係を図3(a)に示す。尚、図3(a)の横軸(音軸方向の距離d)は、図1におけるY−Yで示した部分に相当する。また、図3(a)、図3(b)の縦軸は、スピーカ11による可聴音の音圧Pの最大音圧と、超指向性スピーカ13による可聴音の音圧Pの最大音圧とを、それぞれ1として規格化した音圧Pを示す。
図3(a)に示すように、スピーカ11の可聴音の音圧Pは、スピーカ11が設置された位置で最も大きく、音軸方向の距離dが大きくなるにつれて減衰する特性を有する。一方、超指向性スピーカ13の可聴音の音圧Pは、超指向性スピーカ13が設置された位置では小さいが、音軸方向の距離dが大きくなるにつれて大きくなり、所定の距離dkでピーク値を有し、更に、距離dが大きくなるにつれて小さくなる特性を有する。ゆえに、スピーカ11と超指向性スピーカ13とによる重なり合った可聴音の音圧P(合成音圧)は図3(a)の太線に示す特性となる。ここで、合成音圧Pが有効にピークを持つためには、超指向性スピーカ13による可聴音の音圧Pが、スピーカ11による可聴音の音圧Pより大きくなる部分を有する構成とすることが望ましい。
従って、スピーカ11と超指向性スピーカ13から放射された可聴音は、それぞれのスピーカが設置された位置から音軸方向の所定の距離dkに聴取者が位置した時に最も大きく聴こえ、聴取者が所定の距離dkから外れると小さくなる。
一方、音軸に対して垂直方向の距離w、即ち、図1のX−Xで示した部分の可聴音の音圧特性を図3(b)に示す。スピーカ11の音圧Pは、図3(b)に示すように、音軸上が最大となり、音軸に対して垂直方向の距離wの絶対値が大きくなるにつれて、なだらかに音圧Pが小さくなる。これに対して超指向性スピーカ13が放射する音は、上記のように高い指向性を有するため、図3(b)に示すように、音軸上が最大の音圧Pとなり、音軸に対して垂直方向には、距離wの絶対値が大きくなるにつれて急峻に音圧Pが小さくなる。ゆえに、スピーカ11と超指向性スピーカ13とによる可聴音の音圧P(合成音圧)は、図3(b)の太線に示す特性となる。
従って、スピーカ11と超指向性スピーカ13から放射された可聴音は、それぞれのスピーカが設置された位置から音軸上に聴取者が位置した時に最も大きく聴こえ、聴取者が音軸上から音軸に対して垂直方向に外れるにつれて小さくなる。
これら図3(a)、図3(b)の可聴音の音圧特性をまとめると、図4に示すような特性となる。音軸方向、及び音軸に対して垂直方向共に聴取点26の位置において音圧Pが最大となる。よって、聴取点26にいる聴取者の近傍で可聴音が最大音圧となる。
以上のことから、聴取者の周りに多くのスピーカを配置することなく、聴取者に対して一つの同じ方向に設置されたスピーカ11と超指向性スピーカ13のみで、聴取者に音で囲まれていると感じさせる立体的な音場を実現することができる。
更に、本実施の形態1の音響再生装置の構成により実現される音場は、スピーカ音場23と超指向性スピーカ音場25とが重なり合うことで形成された音場である。このため、通常のスピーカ11だけで形成される音場に比べて、スピーカ11からの音と超指向性スピーカ13からの音が、互いに干渉しあう割合が少ない。
これは、この音響再生装置により実現される音場が、可聴音成分だけで形成されるスピーカ11の音場と、超音波を搬送波として可聴音が再生された超指向性スピーカ13による可聴音の音場とが重なり合う音場であるため、通常のスピーカ同士による音場に比べて、可聴音の干渉し合う割合が少ないことによる。
よって、本実施の形態1の音響再生装置の構成で形成される音場に位置する聴取者は、スピーカ11からの音に影響されることが少なく、超指向性スピーカ13の音を明瞭に聴くことができる。
以上のような構成、動作により、聴取者の周囲に多数のスピーカを配置しなくても、スピーカ11と超指向性スピーカ13のみで、聴取者が立体感を得られる音響再生装置が実現できる。
尚、本実施の形態1の音響再生装置では、スピーカ11と超指向性スピーカ13で同じ音源19からの信号を再生する構成としているが、これに限られたものではない。
例えば、低音域をスピーカ11で再生し、中高音域を超指向性スピーカ13で再生するというように、音源から出力された信号の周波数帯域で再生するスピーカを選択するような回路を設けた構成にする。このようにすると、音源19に含まれる音響情報のうち低音域が多い背景音に対して、人の音声帯域でもある中高音域の音が聴取者の周りで再生されるので、背景音に対する明瞭度が増すという効果も得ることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における音響再生装置のブロック図であり、図5には聴取者の位置と向きも併せて示している。
図5において、図1の音響再生装置と同一構成の部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。即ち、図5に示すように、本実施の形態2における音響再生装置の特徴となる部分は次の通りである。
1)スピーカ11と、スピーカ11に並置された超指向性スピーカ13とから成る複数のスピーカ対(ここでは2組)を、聴取者27に対する一つの面である前方の面の左側と右側にそれぞれ配置した構成とした。
2)聴取者27の前方左側に配置したスピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対には、左音響信号を出力する左音源29が電気的に接続される。聴取者27の前方右側に配置したスピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対には、右音響信号を出力する右音源31が電気的に接続される。尚、増幅回路17や駆動回路21は実施の形態1と同様の構成である。
3)2組のスピーカ対の間にディスプレイ33を設けた。尚、ディスプレイ33の表示回路等は図5で省略している。また、2組のスピーカ対、それらに付随する回路(音源や駆動増幅回路等)、及びディスプレイ33は1つの筐体に内蔵され、全体としてテレビ35を構成する。従って、実施の形態2の音響再生装置では2組のスピーカ対をテレビ35に応用した構成となる。
4)図5に示すように、聴取者27がディスプレイ33の正面中央に位置した時に、左右の超指向性スピーカ13から出力される超指向性スピーカ音場25の可聴音の音圧Pのピークが、聴取者27の左右の耳にそれぞれ位置するようにするために、左右の超指向性スピーカ13は、それぞれ角度が聴取者27側に向くようにしてスピーカ11と並置されている。従って、左右の超指向性スピーカ13から聴取者27の耳までの音軸方向の距離dが所定の距離dkとなる。
上記以外の構成は実施の形態1と同じである。
このような構成とすることで実施の形態1で説明したように、スピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対により、聴取者27は上記音場の立体感を得ることができる上に、左右の音場に対してそれぞれ独立した音場の立体感を得ることができる。このため、通常のスピーカ11だけで形成される音場に比べて、左右方向の音場が混ざり合わず、明瞭に分離した左右の音として感じることができる。
従って、本実施の形態2のように音響再生装置を構成とすることで、従来のように周囲に多数の通常のスピーカを配置することなく、聴取者27の前方左右にスピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対を2組配置するだけで、聴取者27は更なる音の立体感を得ることができる。
また、このような構成のテレビ35で、例えば、ディスプレイ33に表示される立体画像とリンクした音響信号を左音源29や右音源31に入力すれば、立体画像に応じて立体感のある音場が形成されるので、聴取者27が視覚と聴覚の両面で立体感を得ることができるテレビ35が実現可能となる。
以上のような構成、動作により、スピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対により形成される左右それぞれの音場が、聴取者27の左右耳元で得ることができるため、聴取者27は左右それぞれ独立して立体感のある音を聴くことができる。よって、聴取者27の周囲に多数の通常スピーカを配置することなく、更なる立体感を得ることができる音響再生装置が実現できる。
尚、本実施の形態2では、2組のスピーカ対を聴取者27の前方左右に配置する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、聴取者27の前方上下(例えばディスプレイ33の上下)にも配置する構成としてもよい。即ち、聴取者27の左右耳元で上記音場が形成できるように2組のスピーカ対を配置すればよい。
また、2組のスピーカ対は、テレビ35に内蔵される構成に限られたものではなく、例えば、テレビ35と独立してディスプレイ33の左右に配置した構成や、テレビラック内に配置した構成としてもよい。
また、本実施の形態2では、スピーカ11と、スピーカ11に並置された超指向性スピーカ13とのスピーカ対を、聴取者27に対する一つの面(前方の面)に2組配置する構成とした。しかしながら、例えばこれらのスピーカ対を音響再生専用に用いる場合は、聴取者に対する一つの面は前方の面に限定されるものではなく、側方の面や後方の面、さらには上方の面(聴取者の真上)のいずれかに配置してもよい。この場合も、これらの面の内、いずれか一つの面にスピーカ対が配置される構成となるので、従来のように多数のスピーカを配置しなくても聴取者は立体感を得ることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における音響再生装置のブロック図であり、図6には聴取者の位置と向きも併せて示している。
図6において、図5の音響再生装置と同一構成の部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。即ち、図6に示すように、本実施の形態3における音響再生装置の特徴となる部分は次の通りである。
1)スピーカ11と、スピーカ11に並置された超指向性スピーカ13とから成る複数のスピーカ対(ここでは3組)を、聴取者27に対する一つの面(ここでは前方正面)の左右中央にそれぞれ配置した構成とした。
2)聴取者27の前方中央に配置したスピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対には、センタ音源37が電気的に接続される。従って、本実施の形態3の音響再生装置では音源を3種類有する。
3)スピーカ11と超指向性スピーカ13とから成る3組のスピーカ対を設置したテレビラック39を構成した。これは、3組のスピーカ対をテレビ35に内蔵する構成としてもよいが、薄型テレビ、特に狭額縁の薄型テレビへの適用を考慮して、ここではテレビラック39とした。
上記以外の構成は実施の形態2と同じである。
このような構成とすることで、聴取者27に対して、実施の形態2で説明したそれぞれ独立した左右の音場に加えて、センタ音源37からの音も左右の音場に対して独立した音場を形成することができる。従って、従来のサラウンドサウンドスピーカシステムに比べて、左、右、センタの各スピーカ対からの音が、それぞれ独立して混ざり合うことが少ない、より明瞭な定位感を得ることができる立体的な音場を実現することができる。
尚、記録されている音響信号が3種類未満の音源(例えば左右2種類のステレオ音響信号)から3種類以上の音響信号を作成する擬似的なサラウンド音響信号に対して、作成されたそれぞれの音響信号を、左音源29、右音源31、及びセンタ音源37から入力してもよい。このようにすると、従来のサラウンドサウンドスピーカシステムのように聴取者27の周りに通常のスピーカを設置することなく、聴取者27の前方に配置したスピーカ対だけで、立体的な音場を実現することができる。
以上のような構成、動作により、スピーカ11と超指向性スピーカ13とから成る左右、センタそれぞれのスピーカ対により、それぞれ独立して混ざり合うことが少ない音場を形成することができるので、聴取者27はより明瞭な定位感を得ることができる立体的な音を聴くことができる。よって、聴取者27の周囲に多数のスピーカを配置することなく、定位感と立体感とを得ることができる音響再生装置が実現できる。
尚、本実施の形態3ではスピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対をテレビラック39に内蔵した構成について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばオーディオのスピーカシステム等としても適用できる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における音響再生装置のブロック図であり、図7には聴取者の位置と向きも併せて示している。 図7において、図6の音響再生装置と同一構成の部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。即ち、図7に示すように、本実施の形態4における音響再生装置の特徴となる部分は次の通りである。
1)聴取者27の前方左側のスピーカ対のうち、スピーカ11には、増幅回路17を介してフロント左音源41が、超指向性スピーカ13には、駆動回路21を介してリア左音源43がそれぞれ電気的に接続される。
2)聴取者27の前方右側のスピーカ対のうち、スピーカ11には、増幅回路17を介してフロント右音源45が、超指向性スピーカ13には、駆動回路21を介してリア右音源47がそれぞれ電気的に接続される。
上記以外の構成は実施の形態3と同様である。
このような構成とした音響再生装置に、5.1チャンネルサラウンド音響信号を入力すると、聴取者27の前方左側のスピーカ11と前方右側のスピーカ11から、それぞれフロント左音源41、及びフロント右音源45の音響信号が再生される。また、聴取者27の前方左側の超指向性スピーカ13と前方右側の超指向性スピーカ13からそれぞれリア左音源43、及びリア右音源47の音響信号が再生される。また、聴取者27の前方中央のスピーカ11と超指向性スピーカ13とから成るスピーカ対から、センタ音源37の音響信号が再生される。また、図示していないがサブウーハからは低音域の音響信号が再生される。
聴取者27の前方の左右に設置した超指向性スピーカ13で、それぞれリア左音源43、及びリア右音源47の音響信号を再生させることで、超指向性スピーカ音場25が聴取者27の近傍で可聴音の音圧ピークを持つことに加えて、リア左音源43、及びリア右音源47の音響信号の再生音における相互干渉がスピーカ音場23に比べて非常に少ないので、聴取者27は明瞭な左右の定位感を得ることができる。更に、聴取者27の前方中央のスピーカ対の超指向性スピーカ13から再生されるセンタ音源37の音響信号は、左右のスピーカ対、及びサブウーハから再生されている音場の中で、独立して混ざり合うことが少なく聴取者27により明瞭に伝わる。
以上のような構成、動作により、本実施の形態4の音響再生装置では聴取者27の周囲に通常のスピーカを設置することなく、5.1チャンネルのサラウンドスピーカシステムを構成することができる。更に、従来の通常スピーカだけで構成したサラウンドサウンドスピーカシステムに比べて、左右のリア音響信号再生音の独立感と、センタ音響信号再生音の明瞭度が高いサラウンド音響の再生が可能な音響再生装置を実現することができる。
尚、本実施の形態4では、5.1チャンネルサラウンド音響信号について説明したが、音響再生装置に入力される音響信号が、少なくとも3種類以上記録されているサラウンド音源に対して、サラウンド音源内の音響信号のうち、左チャンネル信号と右チャンネル信号以外の少なくとも1つの音響信号を、聴取者27に対して左チャンネル信号と右チャンネル信号を再生するスピーカ11と同じ方向に配置された超指向性スピーカ13で再生する構成としてもよい。これにより、従来のように聴取者27に対して左チャンネル信号と右チャンネル信号を再生するスピーカと別の方向にスピーカを配置することなく、立体的な音場を形成することができる。
また、本実施の形態4の音響再生装置における各音源に対するサラウンド音源内の音響信号の割り当ては、図7の構成に限られたものではないが、フロント左チャンネル信号、およびフロント右チャンネル信号以外の音響信号を超指向性スピーカ13で再生させた方が、聴取者27の周囲にスピーカを配置することなく、最も好適に立体的な音場を形成できるので、上記構成とするのが望ましい。
また、本実施の形態4は、5.1チャンネルサラウンド音響信号について説明したが、5.1チャンネルサラウンド音響信号に限定されるものではなく、記録されている音響信号が3種類未満の音源に対して、その音源から3種類以上の音響信号を作成した擬似的なサラウンド音源に対して、擬似的なサラウンド音源内の音響信号のうち、左チャンネル信号と右チャンネル信号をスピーカ11で再生し、それら以外の少なくとも1つの音響信号を、超指向性スピーカ13で再生する構成としてもよい。これにより、少ない音響信号であっても擬似的に立体感のあるサラウンド音響の再生が、聴取者27の周囲にスピーカを配置することなく可能な音響再生装置を実現できる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の実施の形態5における音響再生装置のブロック図である。なお、図8において、図1の音響再生装置と同一構成の部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図8において、第1音源部111は、例えば、聴取者に伝えたい周囲環境である背景音の音響信号が入力される。同様に、第2音源部113は、例えば、聴取者に伝えたい音声情報の音響信号が入力される。従って、複数(ここでは2個)の音源部、即ち、第1音源部111と第2音源部113から出力される音響信号は、互いに独立したものである。 第1音源部111と第2音源部113は、それぞれセレクタ115に電気的に接続される。従って、第1音源部111と第2音源部113から出力される背景音の音響信号と音声情報の音響信号は、それぞれセレクタ115に入力される。セレクタ115は、同時に切り替わる2つの2入力1出力3端子スイッチで構成されている。この3端子スイッチは、リレーやトランジスタ等の外部信号により切り替えられる構成としてもよいし、人力により手動で切り替えられるスイッチ構成としてもよい。なお、前者の場合はリモコン切り替えや音源データ等の指示に基づく自動切り替えが可能となる。
ここで、2つの3端子スイッチの内、一方を第1切替部117、他方を第2切替部119とそれぞれ呼ぶ。第1切替部117の第1音源選択端子121、及び第2切替部119の第1音源選択端子123には、第1音源部111が電気的に接続されている。同様に、第1切替部117の第2音源選択端子125、及び第2切替部119の第2音源選択端子127には、第2音源部113が電気的に接続されている。
セレクタ115の出力にはスピーカ11、及び超指向性スピーカ13が電気的に接続される。図8では、第1切替部117の第1共通端子133から、増幅回路17を介してスピーカ11が接続されており、第2切替部119の第2共通端子135から、駆動回路21を介して超指向性スピーカ13が接続されている。
ここで、スピーカ11は、通常のスピーカであり、スピーカから放射される可聴音の音圧がスピーカ近傍で最も大きく、スピーカの位置から離れるに従ってその音圧は小さくなる。
また、超指向性スピーカ13は、超音波を搬送波として用いているスピーカである。超指向性スピーカから可聴音成分を重畳した超音波を放射すると、空気の弾性特性の非線形性の影響を受けることで、可聴音成分が再生される。そのため、超指向性スピーカによる可聴音の音圧は、超音波が進む音軸方向に対しては、超指向性スピーカ近傍では非常に小さいが、空気中を進むにつれて大きくなり、超指向性スピーカから所定の距離でピークを有するような、超指向性スピーカからの距離に依存した特性になる。また、音軸に対して垂直方向に対しても、搬送波として用いる超音波の指向性の高さによって、超指向性スピーカによる可聴音の音圧は、音軸から離れると小さくなるような、音軸からの距離に依存した特性になる。
尚、スピーカ11と超指向性スピーカ13の配置については実施の形態1、及び実施の形態2で述べたものと同じである。
上記の構成とすることで、複数の音源部、即ち、第1音源部111と第2音源部113が出力する音響信号のうち、スピーカ11、及び超指向性スピーカ13に対して、任意の音響信号をセレクタ115により選択することができる。
次に、このような音響再生装置の動作について説明する。
上記のような各音響信号をそれぞれの音源に入力した場合、第1音源部111からは背景音の音響信号が、第2音源部113からは音声情報の音響信号が、それぞれ独立して出力される。
ここで、図8に示すように、背景音はスピーカ11から、音声情報は超指向性スピーカ13から、それぞれ出力するために、セレクタ115は、第1切替部117が第1音源選択端子121を、第2切替部119が第2音源選択端子127を、それぞれ選択する。 この時、超指向性スピーカ13により形成される可聴音の超指向性スピーカ音場と、スピーカ11により形成される可聴音のスピーカ音場とが重なり合う位置に聴取者(図示せず)が存在することで、スピーカ11による背景音の中で、聴取者は、超指向性スピーカ13による音声情報を明瞭に聴き取ることができる。
これは、可聴音成分だけで形成されるスピーカ11の音場と、超音波を搬送波として可聴音が再生された超指向性スピーカ13による可聴音の音場とが重なり合った音場であるため、通常のスピーカ同士による音場に比べて、可聴音の干渉し合う割合が少ないことによる。
また、複数の音源の内容によって、音声情報はスピーカ11から、背景音は超指向性スピーカ13から、それぞれ出力する場合には、第1切替部117が第2音源選択端子125を、第2切替部119が第1音源選択端子123を、それぞれ選択するようにセレクタ115を切り換えればよい。
このようにセレクタ115を用いることにより、第1音源部111と第2音源部113からの音響信号を、スピーカ11と超指向性スピーカ13に、互いに独立して選択することができる。これにより、聴取者の周囲に通常のスピーカを設置することなく、それぞれの音が独立した立体的な音場を再生することができ、加えて、複数の音源の内容に応じて音源を選択することが可能な音響再生装置を実現することができる。
(実施の形態6)
図9は、本発明の実施の形態6における音響再生装置のブロック図である。
図9において、図8の音響再生装置と同一構成の部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。即ち、図9に示すように、本実施の形態6における音響再生装置の特徴となる部分は次の通りである。
1)セレクタ115の第1切替部117と第2切替部119を、それぞれ4入力1出力5端子スイッチ構成とした。
2)5端子スイッチの4つの入力は、第1音源選択端子121、第1音源選択端子123と、第2音源選択端子125、第2音源選択端子127に加えて、合成音源選択端子137、合成音源選択端子139と、無選択端子141、無選択端子143とした。尚、無選択端子141、及び無選択端子143は、各音源と直接に接続されていない。
3)第1音源部111とセレクタ115との間に、電気的に接続された合成器145を備えた。尚、合成器145は、複数の音響信号(本実施の形態6では第1音源部111の音響信号と第2音源部113の音響信号)を合成して出力する機能を有する。
4)合成器145の出力は、合成音源選択端子137、及び合成音源選択端子139に電気的に接続されている。従って、セレクタ115は合成器145の出力を含めて、各音源部からの音響信号を選択可能な機能を有する。
尚、第1切替部117と第2切替部119は、図9に示す4入力端子の同じ位置に同時に切り替わる機能を有する。即ち、例えば、第1切替部117が、図9における一番上の端子である合成音源選択端子137を選択すれば、第2切替部119は、同時に図9の一番上の端子である無接続端子143を選択する。
次に、このような音響再生装置の動作について説明する。
まず、セレクタ115が、第1音源選択端子121と第2音源選択端子127を選択している場合、第1音源部111の音響信号は、増幅回路17を介してスピーカ11から、第2音源部113の音響信号は、駆動回路21を介して超指向性スピーカ13からそれぞれ出力される。
また、セレクタ115が、第1音源選択端子123と第2音源選択端子125を選択している場合、第1音源部111の音響信号は、増幅回路17を介してスピーカ11から、第2音源部113の音響信号は、駆動回路21を介して超指向性スピーカ13からそれぞれ出力される。即ち、実施の形態5と同じ動作となり、スピーカ11による音場と超指向性スピーカ13による可聴音の音場が重なる位置にいる聴取者には、実施の形態5と同様の音を聴取することができる。
次に、セレクタ115が、合成音源選択端子137と無選択端子143を選択している場合、第1音源部111の音響信号と第2音源部113の音響信号が合成器145で合成された音響信号は、増幅回路17を介してスピーカ11から出力される。この時、駆動回路21には音響信号が入力されないので動作することなく、超指向性スピーカ13からは何も出力されない。
即ち、第1音源部111の音響信号と第2音源部113の音響信号とで合成された音響信号が、通常のスピーカであるスピーカ11により再生されるので、超指向性スピーカだけで再生した場合に比べて比較的広い範囲で、聴取者はスピーカ11からの再生音を聴取することができる。
最後に、セレクタ115が、無選択端子141と合成音源選択端子139とを選択している場合、第1音源部111の音響信号と第2音源部113の音響信号が合成器145で合成された音響信号が、駆動回路21を介して超指向性スピーカ13から出力される。この時、増幅回路17には音響信号が入力されないので動作することなく、スピーカ11からは何も出力されない。
即ち、第1音源部111の音響信号と第2音源部113の音響信号とで合成された音響信号が、超指向性スピーカ13により再生されるので、通常のスピーカだけで再生した場合に比べて狭い範囲で、聴取者は超指向性スピーカ13からの再生音を聴取することができると共に、超指向性スピーカ13からの音を必要としない、超指向性スピーカ13による再生可聴音の音場以外にいる人に洩れる音が少なくなる。
加えて、超指向性スピーカ13による再生可聴音は、通常のスピーカ11による可聴音に比べて、聴取者の周囲の環境音と混ざり合ったり干渉し合ったりすることが少ないので、通常のスピーカ11による可聴音よりも明瞭に聴こえるという効果もある。
更に、ヘッドホンを装着する場合に比べ、拘束感や煩雑さが無い状態で聴取者が再生可聴音を聴くことが可能となる。
以上のような構成、動作により、複数の音源の内容に応じて、セレクタ115で任意に選択されたそれぞれの音を、聴取者の周囲に通常のスピーカを設置することなく、聴取者に対して一つの方向に配置されたスピーカ11、及び超指向性スピーカ13で再生することで、聴取者の周囲に立体的な音場を形成し、かつスピーカ11で再生された音に対して、超指向性スピーカ13で再生された音を、聴取者が独立して明瞭に聴くことができる音響再生装置を実現することができる。
尚、実施の形態5、及び実施の形態6で述べた音響再生装置は、実施の形態2で述べたテレビ35、実施の形態3、及び実施の形態4で述べたテレビラック39、実施の形態4で述べた5.1チャンネルのサラウンドスピーカシステム、更にオーディオのスピーカシステム等に適用できる。
また、実施の形態5、及び実施の形態6で述べた音響再生装置は、増幅回路17と駆動回路21から出力される信号の大小関係を調整できるバランス機能を有する構成としてもよい。これにより、複数の音源の内容に応じた立体感の調整幅を拡大することができ、聴取者にとって最適な立体感を得ることが可能となる。
また、実施の形態1から実施の形態6で述べたスピーカ11と超指向性スピーカ13、あるいは両者からなるスピーカ対を車両に組み込んでもよい。この場合、車室内で運転手の周囲に多数の通常のスピーカを配置する従来の構成に比べて、スピーカ数を削減できるので車両の軽量化が可能となる。その上、車室内では運転手等の聴取者27の位置がほぼ特定されるので、特に超指向性スピーカ13の向きを一義的に設定しやすいという組み込み調整時の利点もある。
また、通常の放射角が大きいスピーカ11だけを用いてサラウンドサウンドスピーカシステムを構成した場合、狭い車室内ではそれぞれのスピーカからの音が干渉し合うと共に、車室内側の壁面に反響して十分なサラウンド効果を得ることができないことがある。これに対し、スピーカ11と超指向性スピーカ13から成るスピーカ対を用いることで、運転手等の聴取者27の耳元近傍で音場を形成することができるので、聴取者27は車室内でより一層のサラウンド効果のある音を聴くことができる。
尚、実施の形態1から実施の形態6では、スピーカ11と超指向性スピーカ13とを並置した構成で説明しているが、聴取者27近傍でスピーカ音場23と超指向性スピーカ音場25とが重なり、かつ超指向性スピーカ音場25の中の音圧Pのピークが、聴取者27近傍に設定できる限りにおいて、例えば、スピーカ11と超指向性スピーカ13とを前後等にずらして配置したり、互いに離れた位置に配置したりするようにしてもよい。しかしながら、スピーカ11と超指向性スピーカ13とを近接させても、両スピーカからの音が互いに干渉し合うことが通常のスピーカに比べて少ない上、両スピーカを含めたシステム全体を小型化できるという利点を活かすこともできるので、スピーカ11と超指向性スピーカ13とは並置する構成が望ましい。
また、実施の形態1から実施の形態6で述べた音響再生装置は、テレビ35やテレビラック39、及びオーディオ(車載用含む)用途に限定されるものではなく、例えば、携帯電話、携帯音楽プレーヤ、携帯テレビ、ポータブルDVDプレーヤ、携帯ゲーム機等の携帯機器やパソコン等の音を扱う機器に適用してもよい。
本発明にかかる音響再生装置は、スピーカと超指向性スピーカとにより形成される可聴音の音圧が聴取者の近傍で最大となり、聴取者は立体感のある音を聴くことができるので、特に、少ない数のスピーカで立体的な音場を形成することができる音響再生装置等として有用である。
11 スピーカ
13 超指向性スピーカ
23 スピーカ音場
25 超指向性スピーカ音場
27 聴取者
111 第1音源部
113 第2音源部
115 セレクタ

Claims (4)

  1. 相互に独立した音響信号を出力する複数の音源部と、
    前記音源部と電気的に接続され、前記音響信号が入力されるセレクタと、
    前記セレクタの出力と電気的に接続されるスピーカと、超指向性スピーカとを備え、
    前記スピーカは、可聴音の音圧が前記スピーカから離れるにつれて小さくなる特性を持つものであり、
    前記超指向性スピーカは、可聴音の音圧が、前記超指向性スピーカから所定の距離でピークを有する特性を持ち、かつ超音波を搬送波として用いたものであり、
    前記スピーカにより形成される可聴音のスピーカ音場と、前記超指向性スピーカにより形成される可聴音の超指向性スピーカ音場とが聴取者の位置で重なるように、前記スピーカと前記超指向性スピーカが配置され、
    前記セレクタによる、前記複数の音源と、前記スピーカ、及び前記超指向性スピーカとの電気的な接続を、任意に選択できることを特徴とする音響再生装置。
  2. 前記セレクタによる、前記複数の音源と、前記スピーカ、及び前記超指向性スピーカとの電気的な接続を、互いに独立に選択できることを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  3. 前記セレクタによる、前記複数の音源の少なくとも2つによる合成音源と、前記スピーカ、及び前記超指向性スピーカとの電気的な接続を選択できることを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
  4. 前記セレクタによる、前記複数の音源と、前記スピーカ、及び前記超指向性スピーカとの電気的な接続において、前記スピーカ、または前記超指向性スピーカの少なくとも一方は可聴音が出力されないように選択できることを特徴とする請求項1に記載の音響再生装置。
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