JP2013117417A - 測定補助器具、レーザトラッカー、およびこれらを用いた直径測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザトラッカーから遠い場所にある測定対象物に対しても、追尾に失敗することなくターゲットを設置することができ、レーザトラッカーから見て反対側の面の空間座標を測定することを可能にする測定補助器具を提供する。
【解決手段】 測定補助器具20Aは、測定対象物Wの上端面に接触させる上端面接触部21と、上端面接触部21から下方に延びて設けられ測定対象物Wの周面に接触させる周面接触部22と、上端面接触部21の上部に設けられ、測定対象物測定用にターゲットTgが設置される第1のターゲット設置部23と、上端面接触部21の上部で第1のターゲット設置部23から既知の距離に設けられ、レーザトラッカー1から第1のターゲット設置部23に設置されたターゲットTgまでの絶対距離計算用にターゲットTgが設置される第2のターゲット設置部24とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、産業、計測分野において、生産物や建築物、自然物等の物体の空間的座標を測定する際に補助的に使用される測定補助器具、上記測定を行うレーザトラッカー、およびこれらを用いた直径測定方法に関する。
ガイドとなるレーザ光の方向を、2軸のモータで制御し、移動するターゲットに追従させ、ターゲットの空間座標(3次元位置情報)を得るレーザトラッキング技術が古くから知られている。このレーザトラッキング技術では、それぞれモータに取付けられた2軸のエンコーダを用いて、移動するターゲットの空間的な方向(角度)を知ることができる。ターゲットは、レトロリフレクタあるいは単にリフレクタと呼ばれる、それぞれ直交する3枚の鏡を使用した反射鏡を用いるのが一般的である。このリフレクタは、どのような場合でも、入射した方向に光を返すことができる。
また、レーザで距離を測る技術は確立されており、例えばレーザ干渉計では、数メートルの距離を、ナノメートル単位の分解能で測定することができる。
上記2つの技術を組み合わせた装置がレーザトラッカー(例えば特許文献1)であり、このレーザトラッカーは、その装置からターゲットまでの距離と空間的な角度とを、レーザ干渉計とエンコーダとでそれぞれ測定し、その測定値から、装置を基準としたターゲットの空間位置を特定する。このレーザトラッカーを用いて、軸受の内輪や外輪の直径等を測定することが試みられている。測定は、以下の手順で行う。
(1)測定対象物(軸受の内輪、外輪等)の近傍にレーザトラッカーを設置する。
(2)ターゲットを測定対象物の外周面や内周面に接触させる。
(3)レーザトラッカーからレーザ光をターゲットに向け出射し、ターゲットで反射した光を再びレーザトラッカーで受け取る。このときのエンコーダの値とレーザ干渉計の値とから、ターゲットの空間座標(3次元位置情報)を得る。
(4)上記(2)、(3)の操作を最低3回繰り返し、3点以上の空間座標を求め、それらから測定対象物の直径を演算する。
特開2009−2728号公報
しかし、測定対象物の形状によっては、測定対象物にターゲットを安定して設置できないことがある。また、ターゲットがレーザトラッカーから見て測定対象物の反対側(裏側)にある場合、レーザトラッカーから出射したレーザ光が測定対象物に遮断されてターゲットに届かないため、測定を行えない。つまり、レーザトラッカーから見て、測定対象物の手前側の面の空間座標は測定できるが、反対側の面の空間座標が測定できない。そこで、本件出願人は、測定対象物にターゲットを安定して設置することができ、かつ反対側の面の空間座標も測定可能とするために、レーザトラッカーと組み合わせて使用する測定補助器具を提案した(特願2011−38367)。
図9〜図11に示すように、提案の測定補助器具40は、測定対象物Wの上端面に接触させる上端面接触部41と、この上端面接触部41から下方に延びて設けられ測定対象物Wの周面に接触させる周面接触部42と、前記上端面接触部41の上部に設けられてターゲットTgが設置されるターゲット設置部43とを備える。ターゲット設置部43の中心は、周面接触部42の中心軸O上に位置する。ターゲット設置部43は、上面に形成された円すい状の凹部43aを有し、この凹部43aにターゲットTgを載せるだけで、ターゲットTgを正確に位置決めして設置できる。
ところで、前記空間座標とは、レーザトラッカー1におけるレーザ光Lbが放たれる点A(ミラー13の反射点)からの絶対距離と、点Aから見た2軸方向の角度とで表わされる座標のことである。しかし、レーザトラッカー1に設けられているレーザ干渉型の測長器2b(図9)は、絶対距離計ではないため、点Aから測定対象物Wに設置したターゲットTgまでの絶対距離を直接測定することはできない。そこで、図9のように、例えばレーザトラッカー1の上面等の点Aから既知の距離bにある位置に基準位置部材45を設置し、この基準位置部材45に設置したターゲットTgの位置座標(距離値と角度値)を基準として、測定対象物Wに設置したターゲットTgまでの絶対距離を算出する。
上記絶対距離の算出の原理を、図11を用いて説明する。実際には3次元空間の話であるが、簡略化のため2次元として説明する。レーザ干渉型の測長器2bにより基準位置部材45に設置されたターゲットTgを測定した位置座標の距離値をx、測定補助器具40のターゲット設置部43に設置されたターゲットTgを測定した位置座標の距離値をyとすると、点Aからターゲット設置部43に設置されたターゲットTgまでの絶対距離zは、z=(y−x)+bで表わされる。
実際の測定は、以下のように行う。
(1)ターゲットTgを基準位置部材45に設置し、その位置座標(距離値x、角度値θ1、角度値ψ1)を取得する。
(2)その後、基準位置部材45から測定対象物Wに設置された測定補助器具40のターゲット設置部43まで、レーザ光LbでターゲットTgを追尾させながら、作業者がターゲットTgを移動させる。そして、ターゲット設置部43に設置されたターゲットTgの位置座標(距離値y、角度値θ2、角度値ψ2)を取得する。
(3)基準位置部材45およびターゲット設置部43の2箇所の距離値x,yと、点Aから基準位置部材45までの距離bとを用いて、点Aから測定補助器具40のターゲット設置部43に設置されたターゲットTgまでの絶対距離zを算出する。こうして算出された絶対距離zと、(1)で取得した角度値θ1,ψ1と(2)で取得した角度値θ2,ψ2の差とから、ターゲット設置部43に設置されたターゲットTgの空間座標(3次元位置情報)が決定する。なお、
(4)上記(2)、(3)の操作を最低3回繰り返し、3点以上の空間座標を求め、それらから測定対象物の直径を演算する。
上記測定方法では、基準位置部材45から測定対象物Wのターゲット設置部43までの距離が遠い場合でも、両者間でターゲットTgを移動させる間、レーザ光LbによるターゲットTgの追尾を継続しなければならない。作業者には、ターゲットTgのミラー反射面を常にレーザトラッカー1に向けた状態で、ターゲットTgを移動させることが要求される。しかし、ターゲットTgの移動中に、誤ってミラー反射面の向きがレーザトラッカー1から外れてしまったり、異物等によりレーザ光Lbが遮断されてしまったりして、追尾を失敗する可能性が高かった。途中で追尾を失敗した場合、最初からやり直す必要がある。
この発明の目的は、レーザトラッカーから遠い場所にある測定対象物に対しても、追尾に失敗することなくターゲットを設置することができ、レーザトラッカーから見て反対側の面の空間座標を測定することを可能にする測定補助器具を提供することである。
この発明の他の目的は、上記測定補助器具を用いて測定対象物の直径を容易にかつ精度良く測定できるレーザトラッカーを提供することである。
この発明の他の目的は、円形である測定対象物の直径を容易にかつ精度良く測定できる直径測定方法を提供することである。
以下の各発明の測定補助器具は、測定対象物に設置されたターゲットにレーザ光を照射し、その反射光からターゲットの位置を追尾しながらターゲットの空間座標を求めるレーザトラッカーの補助として用いられる。
この発明における第1の測定補助器具は、測定対象物の上端面に接触させる上端面接触部と、この上端面接触部から下方に延びて設けられ測定対象物の周面に接触させる周面接触部と、前記上端面接触部の上部に設けられ、測定対象物測定用に前記ターゲットが設置される第1のターゲット設置部と、前記上端面接触部の上部で前記第1のターゲット設置部から既知の距離に設けられ、前記レーザトラッカーから前記第1のターゲット設置部に設置されたターゲットまでの絶対距離計算用に前記ターゲットが設置される第2のターゲット設置部とを備えることを特徴とする。
この構成の測定補助器具は、上端面接触部を測定対象物の上端面に接触させ、かつ周面接触部を測定対象物の周面における定められた高さ位置に接触させて設置される。その状態で、一旦、第2のターゲット設置部にターゲットを設置してから、レーザトラッカーによりターゲットを追尾させながら、第2のターゲット設置部から第1のターゲット設置部へターゲットを移動させる。レーザトラッカーによるターゲットの追尾は、ターゲットに対しレーザ光を照射し、その反射光を受けてターゲットの位置確認をして行う。第1のターゲット設置部と第2のターゲット設置部とは、測定補助器具上の互いに近い距離にあるので、容易に追尾させながらターゲットを移動させることができる。
そして、第2のターゲット設置部で取得したターゲットの位置座標における距離値と、第1のターゲット設置部で取得したターゲットの位置座標における距離値と、既知の値である第1および第2のターゲット設置部間の距離から、レーザトラッカーから第1のターゲット設置部に設置されたターゲットまでの絶対距離を算出する。レーザトラッカーに設けられている測長器は、例えばレーザ干渉型の測長器であって、レーザトラッカーからターゲットまでの絶対距離を計測するものではないため、上記の手法で絶対距離を求める。
さらに、前記算出された絶対距離と、第1、第2ターゲット設置部間の2軸方向の角度情報とから、第1のターゲット設置部に設置されたターゲットの空間座標を求める。ここで言う「空間座標」は、レーザトラッカーからの絶対距離と、レーザトラッカーから見た2軸方向の角度とで表わされる座標のことである。また、第1のターゲット設置部と周面接触部との位置関係は予め分かっているので、第1のターゲット設置部に設置されたターゲットの空間座標から、測定対象物の周面における周面接触部の接触箇所の空間座標が求められる。
測定対象物の上端面に接触されられる上端面接触部よりも上に位置する第1および第2のターゲット設置部にターゲットが設置されるため、レーザトラッカーから見て測定対象物の反対側に測定補助器具が位置する場合でも、レーザトラッカーから出射されるレーザ光が、測定対象物によって遮断されることなく、ターゲットに当たる。そのため、レーザトラッカーにより、このレーザトラッカーから見て手前側の面だけでなく反対側の面の空間座標も測定することができる。
この発明における第2の測定補助器具は、測定対象物の上端面に接触させる上端面接触部と、この上端面接触部から下方に延びて設けられ測定対象物の周面に接触させる周面接触部と、前記上端面接触部の上方に位置し、前記ターゲットが設置されるターゲット設置部と、このターゲット設置部を、測定対象物測定用の測定位置と、この測定位置から既知の距離にある絶対距離計算用の基準位置との間で移動自在に案内する案内部材とを備えることを特徴とする。
この構成の測定補助器具は、前記同様に、上端面接触部を測定対象物の上端面に接触させ、かつ周面接触部を測定対象物の周面における定められた高さ位置に接触させて設置される。その状態で、基準位置に位置するターゲット設置部にターゲットを設置してから、レーザトラッカーによりターゲットを追尾させながら、ターゲット設置部を測定位置へ移動させる。案内部材による案内でターゲット設置部ごとターゲットを移動させるため、ターゲットの移動が容易である。
そして、基準位置で取得したターゲットの位置座標の距離値と、測定位置で取得したターゲットの位置座標の距離値と、既知の値である第1および第2のターゲット設置部間の距離から、レーザトラッカーから第1のターゲット設置部に設置されたターゲットまでの絶対距離を算出する。算出手法は、前記同様である。また、測定対象物の空間座標の求め方も、前記同様である。
この発明において、前記案内部材は、前記ターゲット設置部を上下方向に移動自在に案内するものであり、その移動範囲の上端を前記基準位置とし、下端を前記測定位置としていても良い。
上記のようにターゲット設置部を移動自在に設ける場合、前記ターゲット設置部を前記基準位置と前記測定位置間で移動させる移動駆動源を設けると良い。
移動駆動源が設けられていると、人手でターゲットを移動させなくてよいので、測定作業が容易になる。
この発明のレーザトラッカーは、前記ターゲットに対する距離の測定および角度位置の検出に使用されるレーザ光を出射するレーザ光源と、このレーザ光源から出射されるレーザ光と同じ光軸で、かつ前記レーザ光よりも光束径が大きく、前記ターゲットに対する角度位置の検出のみに使用される光を出射する光出射源とを設けたことを特徴とする。
ターゲットの追尾を開始するためには、レーザ光等の追尾用の光をある程度精度良くターゲットに当てる必要があるが、追尾用の光の光束径が小さいと、精度良くターゲットに当てることが難しい。そこで、ターゲットに対する距離の測定および角度位置の検出に使用されるレーザ光源とは別に、このレーザ光源から出射されるレーザ光よりも光束径が大きい光を出射する光出射源を設け、この光出射源から出射される光によりターゲットを発見させるようにする。それにより、ターゲットの追尾を容易に開始することができる。
この発明のレーザトラッカーにおいて、前記光出射源は、半導体レーザを使用したものであっても良く、またはLED照明を使用したものであっても良い。
追尾開始時のみに使用される光出射源は、レーザ光源ほど追尾の精度を要求されないので、比較的安価な半導体レーザを使用したものやLED照明を使用したものとすることが可能である。それにより、低コスト化を実現できる。
この発明における第1の直径測定方法は、第1の測定補助器具および上記各レーザトラッカーのいずれかを用いて、外周または内周に円筒面状の測定対象周面を有する測定対象物の前記測定対象周面の直径を測定する方法であって、前記レーザトラッカーを測定対象物の近傍に設置した状態で、前記測定補助器具を、前記上端面接触部が測定対象物の上端面に接触し、かつ前記周面接触部が測定対象物の前記測定対象周面に接触するように設置する過程と、前記第2のターゲット設置部に前記ターゲットを設置する過程と、前記ターゲットを前記レーザトラッカーで追尾させながら前記第1のターゲット設置部へ移動させる過程と、前記第1のターゲット設置部に設置されている前記ターゲットの空間座標を前記レーザトラッカーにより取得する過程とを行い、前記ターゲットの空間座標を取得する過程を、測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて3回以上繰り返し、取得した3点以上の空間座標から前記測定対象周面の直径を演算することを特徴とする。
上記各過程を行うことにより、第1の測定補助器具で説明したように、レーザトラッカーによって、第1のターゲット設置部に設置されたターゲットの空間座標が求められ、さらにそのターゲットの空間座標から、測定対象物の周面における周面接触部の接触箇所の空間座標が求められる。測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて、上記接触箇所の空間座標を3点以上求めれば、測定対象周面の直径を演算で導き出すことができる。
この発明における第2の直径測定方法は、第2の測定補助器具および上記各レーザトラッカーのいずれかを用いて、外周または内周に円筒面状の測定対象周面を有する測定対象物の前記測定対象周面の直径を測定する方法であって、前記レーザトラッカーを測定対象物の近傍に設置した状態で、前記測定補助器具を、前記上端面接触部が測定対象物の上端面に接触し、かつ前記周面接触部が測定対象物の前記測定対象周面に接触するように設置する過程と、前記基準位置に位置する前記ターゲット設置部に前記ターゲットを設置する過程と、前記ターゲットを前記レーザトラッカーで追尾させながら前記ターゲット設置部を前記基準位置から前記測定位置へ移動させる過程と、前記測定位置に位置する前記ターゲット設置部に設置されている前記ターゲットの空間座標を前記レーザトラッカーにより取得する過程とを行い、前記ターゲットの空間座標を取得する過程を、測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて3回以上繰り返し、取得した3点以上の空間座標から前記測定対象周面の直径を演算することを特徴とする。
この場合も、上記各過程を行うことにより、第2の測定補助器具で説明したように、レーザトラッカーによって、測定位置に位置するターゲット設置部に設置されたターゲットの空間座標が求められ、さらにそのターゲットの空間座標から、測定対象物の周面における周面接触部の接触箇所の空間座標が求められる。測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて、上記接触箇所の空間座標を3点以上求めれば、測定対象周面の直径を演算で導き出すことができる。
この発明の第1の測定補助器具は、測定対象物に設置されたターゲットにレーザ光を照射し、その反射光からターゲットの位置を追尾しながらターゲットの空間座標を求めるレーザトラッカーの補助として用いられるものであり、測定対象物の上端面に接触させる上端面接触部と、この上端面接触部から下方に延びて設けられ測定対象物の周面に接触させる周面接触部と、前記上端面接触部の上部に設けられ、測定対象物測定用に前記ターゲットが設置される第1のターゲット設置部と、前記上端面接触部の上部で前記第1のターゲット設置部から既知の距離に設けられ、前記レーザトラッカーから前記第1のターゲット設置部に設置されたターゲットまでの絶対距離計算用に前記ターゲットが設置される第2のターゲット設置部とを備えるため、レーザトラッカーから遠い場所にある測定対象物に対しても、追尾に失敗することなくターゲットを設置することができ、レーザトラッカーから見て反対側の面の空間座標を測定することが可能である。
この発明の第2の測定補助器具は、測定対象物に設置されたターゲットにレーザ光を照射し、その反射光からターゲットの位置を追尾しながらターゲットの空間座標を求めるレーザトラッカーの補助として用いられるものであり、測定対象物の上端面に接触させる上端面接触部と、この上端面接触部から下方に延びて設けられ測定対象物の周面に接触させる周面接触部と、前記上端面接触部の上方に位置し、前記ターゲットが設置されるターゲット設置部と、このターゲット設置部を、測定対象物測定用の測定位置と、この測定位置から既知の距離にある絶対距離計算用の基準位置との間で移動自在に案内する案内部材とを備えるため、レーザトラッカーから遠い場所にある測定対象物に対しても、追尾に失敗することなくターゲットを設置することができ、レーザトラッカーから見て反対側の面の空間座標を測定することが可能である。
この発明のレーザトラッカーは、前記ターゲットに対する距離の測定および角度位置の検出に使用されるレーザ光を出射するレーザ光源と、このレーザ光源から出射されるレーザ光と同じ光軸で、かつ前記レーザ光よりも光束径が大きく、前記ターゲットに対する角度位置の検出のみに使用される光を出射する光出射源とを設けたため、容易に追尾動作を開始することができる。
この発明の第1の直径測定方法は、第1の測定補助器具および上記いずれかのレーザトラッカーを用いて、外周または内周に円筒面状の測定対象周面を有する測定対象物の前記測定対象周面の直径を測定する方法であって、前記レーザトラッカーを測定対象物の近傍に設置した状態で、前記測定補助器具を、前記上端面接触部が測定対象物の上端面に接触し、かつ前記周面接触部が測定対象物の前記測定対象周面に接触するように設置する過程と、前記第2のターゲット設置部に前記ターゲットを設置する過程と、前記ターゲットを前記レーザトラッカーで追尾させながら前記第1のターゲット設置部へ移動させる過程と、前記第1のターゲット設置部に設置されている前記ターゲットの空間座標を前記レーザトラッカーにより取得する過程とを行い、前記ターゲットの空間座標を取得する過程を、測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて3回以上繰り返し、取得した3点以上の空間座標から前記測定対象周面の直径を演算するため、円形である測定対象物の直径を容易にかつ精度良く測定できる。
この発明の第2の直径測定方法は、第2の測定補助器具および上記いずれかのレーザトラッカーを用いて、外周または内周に円筒面状の測定対象周面を有する測定対象物の前記測定対象周面の直径を測定する方法であって、前記レーザトラッカーを測定対象物の近傍に設置した状態で、前記測定補助器具を、前記上端面接触部が測定対象物の上端面に接触し、かつ前記周面接触部が測定対象物の前記測定対象周面に接触するように設置する過程と、前記基準位置に位置する前記ターゲット設置部に前記ターゲットを設置する過程と、前記ターゲットを前記レーザトラッカーで追尾させながら前記ターゲット設置部を前記基準位置から前記測定位置へ移動させる過程と、前記測定位置に位置する前記ターゲット設置部に設置されている前記ターゲットの空間座標を前記レーザトラッカーにより取得する過程とを行い、前記ターゲットの空間座標を取得する過程を、測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて3回以上繰り返し、取得した3点以上の空間座標から前記測定対象周面の直径を演算するため、円形である測定対象物の直径を容易にかつ精度良く測定できる。
この発明の一実施形態にかかる測定補助器具、およびこの測定補助器具と組み合わせて使用されるレーザトラッカーの斜視図である。 同測定補助器具および同レーザトラッカーの使用状態を示す図である。 同測定補助器具および同レーザトラッカーによる空間座標の測定の原理を示す説明図である。 同レーザトラッカーによる測定対象物の外径を測定する方法を示す図である。 この発明の異なる実施形態にかかる測定補助器具の斜視図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる測定補助器具の斜視図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる測定補助器具の斜視図である。 この発明の異なる実施形態にかかるレーザトラッカー等の斜視図である。 従来のレーザトラッカーおよび測定対象物の斜視図である。 従来の測定補助器具の斜視図である。 従来の空間座標の測定の原理を示す説明図である。
図1はこの発明の一実施形態にかかる測定補助器具の使用状態を示す図である。この測定補助器具20Aは、測定対象物Wの空間座標を測定するレーザトラッカー1Aの補助として用いられる器具であり、特に測定対象物Wが円形である場合に、その測定対象物Wの直径を測定するのに好適である。
まず、レーザトラッカー1Aについて説明する。レーザトラッカー1Aは、測定対象物Wに設置されたターゲットTgの動きに追従し、測定対象物Wの空間座標を求める装置である。ターゲットTgとしては、例えば球状のレトロリフレクタが用いられる。ただし、球状のレトロリフレクタに限定されるものではない。
レーザトラッカー1Aは、主に、レーザ光源2a、測長器2b、受光部3、角度調整手段4、制御手段5、および演算手段6を有する。
レーザ光源2aは、ターゲットTgにレーザ光Lbを照射させるものであり、例えばHe−Neレーザが用いられる。測長器2bは、前記ターゲットTgで反射したレーザ光Lbを用いて前記ターゲットTgまでの距離値を検出するものであり、例えばレーザ干渉型のものが使用される。レーザ干渉型の測長器2bは、レーザトラッカー1からターゲットTgまでの絶対距離を測定するのではなく、上記距離値を用いてターゲットTgの変位量を測定する。この例では、レーザ光源2aと測長器2bとが一体化されて、レーザ測長器2として構成されている。このレーザ測長器2は、筒状のケーシング7の内部に収容されている。
受光部3は、レーザ光Lbの反射光の位置情報を認識するものであり、例えば、半導***置検出素子(略称PSD)または4分割フォトダイオード等により構成される。前記反射光の位置情報とは、受光部3上での直交する2軸方向におけるレーザスポットの変位量を表す。この受光部3も、ケーシング7の内部に収容されている。
角度調整手段4は、ハーフミラー8、θ軸モータ9、θ軸エンコーダ10、ψ軸モータ11、ψ軸エンコーダ12、およびミラー13を有する。θ軸モータ9におけるθ軸、およびψ軸モータ11におけるψ軸は互いに直交する軸である。θ軸は、前記ケーシング7の軸心と平行に配置される。
ケーシング7の上端部には、回転体14がθ軸回りに角変位可能に支持されている。この回転体14は、前記θ軸モータ9により回転駆動される。回転体14の角変位は、前記θ軸エンコーダ10に検出される。また、回転体14の上部に、凹形状のフレーム15を介して前記ψ軸モータ11およびψ軸エンコーダ12が支持されている。そして、ψ軸モータ11で回転させられる回転軸11に、前記ミラー13が支持されている。ψ軸モータ11の回転駆動により、ミラー13が角変位される。ミラー13の角変位は、ψ軸エンコーダ12により検出される。なお、ケーシング7の上端部、回転体14、およびフレーム15には、レーザ光(反射光も含む)Lbを通す孔hが形成されている。
レーザ光源2aから発せられたレーザ光Lbは、ハーフミラー8を透過し、ミラー13で反射した後、前記ターゲットTgに到達する。このターゲットTgで反射したレーザ光Lbつまり反射光は、略同じ経路を通り照射元のレーザトラッカー1に戻り、ケーシング7内の前記ハーフミラー8で反射されて、受光部3に到達する。
制御手段5は、受光部3からの信号に基づき、前記受光部3に到達した反射光が常に同受光部3の中心に戻るように、θ軸モータ9およびψ軸モータ11の各ドライバ(図示せず)に指令を出す。この指令に基づき、θ軸モータ9およびψ軸モータ11が、ミラー13を互いに直交するθ軸、ψ軸回りに角変位させる。これにより、ミラー13を常に適切な方向に向ける。
レーザトラッカー1に戻ったレーザ光Lbの一部は、ハーフミラー8で反射されずに測長器2bに入る。測長器2bは、レーザ光Lbの反射光を受光し、レーザ光源2aの投光するレーザ光Lbと受光した反射光とから、ターゲットTbの距離値を取得する。
演算手段6は、前記測長器2bが取得したターゲットTbの移動前と移動後の距離値と、θ軸エンコーダ10およびψ軸エンコーダ12の測定値とより、ターゲットTgの空間座標(3次元位置情報)を求める。
次に、図1〜図3と共に測定補助器具20Aについて説明する。測定補助器具20Aは、上端面接触部21と、周面接触部22と、第1および第2のターゲット設置部23,24とを備える。
上端面接触部21は、その底面21を測定対象物Wの上端面に接触させる部位であり、この例では、平面形状が小判形の板状とされている。周面接触部22は、その外周面22aを測定対象物Wの周面に接触させる部位であり、上端面接触部21よりも短径部の径よりも小径の円板状である。周面接触部22は、上端面接触部21から下方に延びる軸25の下端に設けられている。
第1のターゲット設置部23は、上端面接触部21の一部で構成され、上方に開口した円すい状の凹部23aを有する。この第1のターゲット設置部23の中心と周面接触部22の中心とは、軸の中心が一致する。つまり、第1のターゲット設置部23の中心は、周面接触部22の中心軸O上に位置する。第2のターゲット設置部24は、上端面接触部21の上面に固定されており、上方に開口した円すい状の凹部24aを有する。このように第1および第2のターゲット設置部23,24は、円すい状の凹部23a,24aを有する形状であるため、ターゲットTgを載せるだけで、ターゲットTgを正確に位置決めして設置できる。第1のターゲット設置部23と第2のターゲット設置部24間の距離cは、既知である。
上記レーザトラッカー1と測定補助器具20Aとを使用して、円形である測定対象物Wの直径を測定する直径測定方法を説明する。図2に示すように、測定対象物Wは例えば軸受、または軸受の軌道輪である内輪や外輪であり、外周の直径ΦD2を測定するものとする。測定は、以下の方法で行う(図1参照)。
(1)レーザトラッカー1を測定対象物Wの近傍に設置する
(2)測定補助器具20Aを、上端面接触部21の底面21aが測定対象物Wの上端面Waに接触し、かつ周面接触部22の外周面22aが測定対象物Wの外周面Wbに接触するように設置する。
(3)測定補助器具20Aの第2のターゲット設置部24にターゲットTgを設置する。このとき、作業者は、レーザトラッカー1から測定対象物WまでのターゲットTgをレーザ光Lbで追尾させる必要がない。
(4)レーザ光LbをターゲットTgに向けて照射し、追尾を開始する。
(5)第2のターゲット設置部24でのターゲットTgの位置座標(距離値u、角度値θ1,ψ1)を取得する。
(6)ターゲットTgを第2のターゲット設置部24から第1のターゲット設置部23へ移動させ、第1のターゲット設置部23でのターゲットTgの位置座標(距離値v、角度値θ2,ψ2)を取得する。ターゲットTgの移動はレーザ光Lbにより追尾しながら行うが、第2のターゲット設置部24と第1のターゲット設置部23の距離は非常に短いので、追尾を失敗する可能性は極めて少ない。
(7)上記(5),(6)で取得した位置座標の距離値u,vと、第1のターゲット設置部23と第2のターゲット設置部24間の距離cとから、点A(ミラー13)から第1のターゲット設置部23に設置されたターゲットTgまでの絶対距離wを算出する。
上記絶対距離の算出の原理を、図3を用いて説明する。実際には3次元空間の話であるが、簡略化のため2次元で説明する。第2のターゲット設置部24に設置されたターゲットTgをレーザ干渉型の測長器2bで測定した距離値をu、θ軸エンコーダ10(ψ軸エンコーダ12)の角度値をθ1(ψ1)、第1のターゲット設置部23に設置されたターゲットTgをレーザ干渉型の測長器2bで測定した距離値をv、θ軸エンコーダ10(ψ軸エンコーダ12)の角度値をθ2(ψ2)とすると、三角形の余弦定理より、
=w+(w+(v−u))−2×w×(w+(v−u))×cos(θ)・・・式1
ここでθ=θ2−θ1(ψ=ψ2−ψ1)
の関係がある。この式1から、絶対距離wを計算することができる。
(8)(7)で算出した絶対距離wと(6)で測定した角度情報θ,ψから、第1のターゲット設置部23に設置されたターゲットTgの空間座標が決定する。
(9)図4のように、測定対象物Wに対する測定補助器具20Aの円周方向位置を変えて、(6)〜(8)の操作を3回以上行う。
(10)取得した3点以上の空間座標から、ターゲットTgの位置での直径ΦD1を演算する。
(11)(10)で求めた直径ΦD1から、測定対象物Wに対するターゲットTgの径方向のオフセット量Lを引いて、測定対象物Wの直径ΦD2を求める(式2)。
ΦD2=ΦD1−(2×L)・・・式2
この直径測定方法では、レーザトラッカー1から測定対象物Wまでの距離が長くても、その間を追尾制御する必要がないため、測定に失敗する可能性が低く、作業者の熟練を必要としない。
周面接触部22は円板状であり、その中心軸Oが上下方向に沿い、かつ第1のターゲット設置部21を通るように配置されているため、周面接触部22の外周面22aのどの円周方向箇所を測定対象物Wの外周面Wbに接触させても良い。そのため、測定対象物Wに対する測定補助器具20Aの設置が容易である。
上端面接触部21よりも上に位置する第1および第2のターゲット設置部23,24にターゲットTgが設置されるため、レーザトラッカー1から見て反対側に測定補助器具20Aが位置する場合でも、レーザトラッカー1から出射されるレーザ光Lbが、測定対象物Wによって遮断されることなく、ターゲットTgに当たる。そのため、レーザトラッカー1により、このレーザトラッカー1から見て手前側の面だけでなく反対側の面の空間座標も測定することができる。
上記測定例では、リング形状である測定対象物Wの測定対象周面が外周面Wbであり外周直径を測定する場合を示すが、測定対象周面を内周面Wcとして内周直径を測定することもできる。その場合、測定補助器具20Aを、周面接触部22の外周面22aが測定対象物Wの内周面Wcに接触するように設置する。他は、外周直径を測定する場合と同じである。つまり、円柱形状やリング形状等の円形である測定対象物Wの外周直径や内周直径を測定する場合、本発明の測定補助器具20Aを使用することで、測定対象物Wの端面から指定された任意の位置での直径を測定することができる。
図5は、測定補助器具の異なる実施形態を示す。この測定補助器具20Bも、前記実施形態と同様の上端面接触部21および周面接触部と22を備える。前記実施形態と異なる点は、上端面接触部21の上方にターゲット設置部27を一つだけ有し、このターゲット設置部27を、案内部材28の案内により測定位置P1と基準位置P2間で移動自在としたことである。測定位置P1は測定対象物Wを測定するための位置であり、基準位置P2はレーザトラッカー1の点Aと測定位置P1間の絶対距離を計算するための位置である。基準位置P2は、測定位置P1に対して既知の距離cにある。前記案内部材28は、この例では、上端面接触部21の上面に固定されたガイド部28aと、このガイド部28aに沿って移動自在な可動部28bとからなるリニアガイドであり、可動部28bにターゲット設置部27が設けられている。
この構成の測定補助器具20Bを用いた場合、前記直径測定方法における(3)〜(6)の過程に代えて、以下に示す(a)〜(d)の過程を行う。
(a)測定補助器具20Bのターゲット設置部27を基準位置P2に位置させ、そのターゲット設置部27にターゲットTgを設置する。前記同様、このときに作業者が、レーザトラッカー1から測定対象物WまでのターゲットTgをレーザ光Lbで追尾させる必要がない。
(b)レーザ光LbをターゲットTgに向けて照射し、追尾を開始する。
(c)ターゲット設置部24が基準位置P2にあるときのターゲットTgの位置座標(距離値u、角度値θ1,ψ1)を取得する。
(d)ターゲット設置部27を基準位置P2から測定位置P1まで移動させ、測定位置P1でのターゲットTgの位置座標(距離値v、角度値θ2,ψ2)を取得する。ターゲット設置部27の移動はターゲットTgをレーザ光Lbにより追尾しながら行うが、基準位置P1と測定位置P2の距離は非常に短いので、追尾を失敗する可能性は極めて少ない。また、案内部材28による案内でターゲット設置部27ごとターゲットTgを移動させるため、ターゲットTgの移動が容易である。
そして、上記(c),(d)で取得した位置座標の距離値u,vと、既知の値である基準位置P1と測定位置P2間の距離cから、レーザトラッカー1から測定位置P1にあるターゲットTgまでの絶対距離wを算出する。算出手法は、前記同様である。また、測定対象物Wの空間座標の求め方も、前記同様である。
図6の測定補助器具20Cは、上記測定補助器具20Bに、ターゲット設置部27を基準位置P2と測定位置P1間で移動させる移動駆動源30を付加したものである。移動駆動源30は例えばモータであり、案内部材28の案内部28aに固定した支持台31の上に設置されている。移動駆動源30の回転運動は運動変換機構32により直進運動に変換されてターゲット設置部27へ伝達される。運動変換機構32は、例えばねじ軸32aとナット(図示せず)からなるボールねじ機構とされる。このように移動駆動源30を設けると、人手でターゲットTgを移動させなくてよいので、測定作業が容易になる。
図7は、測定補助器具のさらに異なる実施形態を示す。この測定補助器具20Dは、ターゲット設置部27の下方に延びるロッド部27aを有し、このロッド部27aが案内部材33により上下方向に案内される。そして、ターゲット設置部27の移動範囲の上端が基準位置P2(同図(B))とされ、下端が測定位置P1(同図(A))とされている。このように基準位置P2と測定位置P1を上下に配置しても、前記同様に、測定位置P1でのターゲットTgの位置座標を取得することができる。
図8は、レーザトラッカーの異なる実施形態を示す。このレーザトラッカー1Aは、測長と追尾に用いられるレーザ光源2aとは別に、レーザ光源2aから出射されるレーザ光Lbよりも出射される光51の光束径が大きい追尾専用の光出射源50が設けられている。光出射源50としては、He−Ne等のレーザに比べて比較的安価な半導体レーザか、またはLED照明等が利用される。光出射源50はハウジング7の内部に設けられており、出射された光51をレーザ光源2aによるレーザ光Lbと同じ光軸上を進むよう反射するミラー52が設けられている。
光出射源50から出射した光51は、ミラー52で反射して、レーザ光源2aからのレーザ光Lbとまったく同じ光軸に入り、その後ターゲットTgで反射して、同じ経路を通ってレーザトラッカー1に戻り、ハーフミラー8で反射され、受光部3に到達する。光出射源50からの光51は、レーザ光源2aからのレーザ光Lbよりも光束径が大きいため、ターゲットTgへの入射位置が多少ずれても、戻り光を受光部3で検出することができる。
光出射源50からの光51は、測長には使用されない。つまり、光51は、レーザ光Lbで位置を検出できなかったターゲットTgを発見し、追尾動作を開始する役割を担っている。ターゲットTgを発見した後は、レーザ光Lbによる精密な追尾に切り替わる。このように、光束の直径が大きい追尾専用の光出射源50を設けることにより、遠く離れた位置からでも、容易にレーザ光Lbでの追尾を開始できるようになる。
1,1A,1B…レーザトラッカー
2a…レーザ光源
20A,20B,20C,20D,40…測定補助器具
21…上端面接触部
22…周面接触部
23…第1のターゲット設置部
24…第2のターゲット設置部
27…ターゲット設置部
28…案内部材
30…移動駆動源
50…光出射源
51…光
Lb…レーザ光
O…中心軸
P1…測定位置
P2…基準位置
Tg…ターゲット
W…測定対象物
Wa…上端面
Wb…外周面(測定対象周面)

Claims (9)

  1. 測定対象物に設置されたターゲットにレーザ光を照射し、その反射光からターゲットの位置を追尾しながらターゲットの空間座標を求めるレーザトラッカーの補助として用いられる測定補助器具であって、
    測定対象物の上端面に接触させる上端面接触部と、
    この上端面接触部から下方に延びて設けられ測定対象物の周面に接触させる周面接触部と、
    前記上端面接触部の上部に設けられ、測定対象物測定用に前記ターゲットが設置される第1のターゲット設置部と、
    前記上端面接触部の上部で前記第1のターゲット設置部から既知の距離に設けられ、前記レーザトラッカーから前記第1のターゲット設置部に設置されたターゲットまでの絶対距離計算用に前記ターゲットが設置される第2のターゲット設置部とを備えることを特徴とする測定補助器具。
  2. 測定対象物に設置されたターゲットにレーザ光を照射し、その反射光からターゲットの位置を追尾しながらターゲットの空間座標を求めるレーザトラッカーの補助として用いられる測定補助器具であって、
    測定対象物の上端面に接触させる上端面接触部と、
    この上端面接触部から下方に延びて設けられ測定対象物の周面に接触させる周面接触部と、
    前記上端面接触部の上方に位置し、前記ターゲットが設置されるターゲット設置部と、
    このターゲット設置部を、測定対象物測定用の測定位置と、この測定位置から既知の距離にある絶対距離計算用の基準位置との間で移動自在に案内する案内部材とを備えることを特徴とする測定補助器具。
  3. 請求項2において、前記案内部材は、前記ターゲット設置部を上下方向に移動自在に案内するものであり、その移動範囲の上端を前記基準位置とし、下端を前記測定位置とした測定補助器具。
  4. 請求項2または請求項3において、前記ターゲット設置部を前記基準位置と前記測定位置間で移動させる移動駆動源を設けた測定補助器具。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の測定補助器具と共に用いられ、前記ターゲットに対する距離の測定および角度位置の検出に使用されるレーザ光を出射するレーザ光源と、このレーザ光源から出射されるレーザ光と同じ光軸で、かつ前記レーザ光よりも光束径が大きく、前記ターゲットに対する角度位置の検出のみに使用される光を出射する光出射源とを設けたことを特徴とするレーザトラッカー。
  6. 請求項5において、前記光出射源は、半導体レーザを使用したものであるレーザトラッカー。
  7. 請求項6において、前記光出射源は、LED照明を使用したものであるレーザトラッカー。
  8. 請求項1に記載の測定補助器具、および請求項5または請求項6に記載のレーザトラッカーを用いて、外周または内周に円筒面状の測定対象周面を有する測定対象物の前記測定対象周面の直径を測定する直径測定方法であって、
    前記レーザトラッカーを測定対象物の近傍に設置した状態で、前記測定補助器具を、前記上端面接触部が測定対象物の上端面に接触し、かつ前記周面接触部が測定対象物の前記測定対象周面に接触するように設置する過程と、
    前記第2のターゲット設置部に前記ターゲットを設置する過程と、
    前記ターゲットを前記レーザトラッカーで追尾させながら前記第1のターゲット設置部へ移動させる過程と、
    前記第1のターゲット設置部に設置されている前記ターゲットの空間座標を前記レーザトラッカーにより取得する過程とを行い、
    前記ターゲットの空間座標を取得する過程を、測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて3回以上繰り返し、取得した3点以上の空間座標から前記測定対象周面の直径を演算することを特徴とする直径測定方法。
  9. 請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の測定補助器具、および請求項5または請求項6に記載のレーザトラッカーを用いて、外周または内周に円筒面状の測定対象周面を有する測定対象物の前記測定対象周面の直径を測定する直径測定方法であって、
    前記レーザトラッカーを測定対象物の近傍に設置した状態で、前記測定補助器具を、前記上端面接触部が測定対象物の上端面に接触し、かつ前記周面接触部が測定対象物の前記測定対象周面に接触するように設置する過程と、
    前記基準位置に位置する前記ターゲット設置部に前記ターゲットを設置する過程と、
    前記ターゲットを前記レーザトラッカーで追尾させながら前記ターゲット設置部を前記基準位置から前記測定位置へ移動させる過程と、
    前記測定位置に位置する前記ターゲット設置部に設置されている前記ターゲットの空間座標を前記レーザトラッカーにより取得する過程とを行い、
    前記ターゲットの空間座標を取得する過程を、測定対象物に対する測定補助器具の円周方向位置を変えて3回以上繰り返し、取得した3点以上の空間座標から前記測定対象周面の直径を演算することを特徴とする直径測定方法。
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